聖職の碑2017年03月29日 19:06

聖職の碑


(顧問「絶対安全と判断」=8人死亡で謝罪-栃木スキー場雪崩)
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017032901047&g=soc

雪山に入って雪崩にあったということだが、学校行事によって8人の死者を出したことから大きく報道されている。

スキー場で雪崩というのは意外だったが、既に営業期間を終えていたことと、ゲレンデからは外れていたことなどが重なり、ただの雪山での冬期登山になっていたようだ。

しかも、半日足らずで30cmを超える新雪が積もり、表層雪崩の危険が予想される中で、ラッセル訓練を実施していたという。

「絶対安全だと判断した」

その根拠や判断された方の経験値は分からない。

絶対に雪崩は起きないと考えていたことは確かだ。

その危険が想定されるときの装備がなかった。

そもそも、その認識があれば、登山は行わなかったに違いない。

ちょっと痛ましい事故になってしまったので、余りヨタ記事に取り上げるのは気が進まなかったんだが、ダイビングのリスク管理とも絡む話で、一応整理しておきたかった。

ビーコンという装置についても、参考になる。

漂流した際に身に着けていれば、発進場所を特定して救助してくれるという優れものだそうだ。

元々の計画を変更して、絶対安全と思われる訓練に切り替えたという。

その設定にミスがあったということなんだが、今後、どういう総括がなされるかは分からない。

浮沈子は、登山とか雪山には完全な素人なので、何が問題だったかも良く分かっていない。

思い出したのは、若いころに観た聖職の碑という映画のことだ。

(聖職の碑)
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017032901047&g=soc

「中央アルプスの木曽駒ヶ岳における山岳遭難事故(木曽駒ヶ岳大量遭難事故)を題材とした新田次郎の山岳小説および、それを原作とした鶴田浩二主演の映画」

「(これから登山に行くのに、恐ろしい遭難シーンがあるため)子供たちが怖がるので見せないで欲しい」

今風だな。

2時間半を超える大作だが、興行的には失敗作だったらしい。

まあ、遭難して幼い子供が死んじまう映画だからな。

娯楽として楽しむという類ではない。

この中でも、綿密な計画を練り、周到な準備をして臨んだにもかかわらず、想定外の事象が発生し、事故は起こった。

危険を伴う訓練という点では、共通のものがあるが、同列に考えていいかどうかは良く分からない。

起こってしまったことを元に戻すことは出来ない。

再び、このようなことが起こらないようにするしかない。

それは、高校生の冬期登山を禁止することなんだろうか?。

それとも、他の方策を見出す努力をすることなんだろうか?。

(半径5メートルくぼ地に9人=顔たたき「眠るな」-8人死亡雪崩事故・救助隊証言)
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017032900182&g=soc


「若者の死に顔を見るのは忍びない。」

「ここまで悲惨な現場はなかった」

やりきれない思いだな。

慎重な判断2017年03月29日 07:15

慎重な判断


(Pre-flight static fire test performed on flight-proven Falcon 9)
http://www.spaceflightinsider.com/organizations/space-exploration-technologies/pre-flight-static-fire-test-performed-on-flight-proven-falcon-9/

日本時間で31日の朝7時に変更になった、ファルコン9によるSES-10の打ち上げ。

回収した1段目を使った初の再使用ロケットの打ち上げになる。

スペースシャトルだって、オービターとか固体燃料ブースターとかは再使用していたわけで、別に大騒ぎする程の事はないし、当初の目論見に反して、2段目の再使用は今後とも行われない見込みなので、いささか冷めた目になってしまう。

それでも、従来使い捨てになっていた1段目を回収し、再使用に漕ぎつけたというのは快挙だ。

成功すれば、宇宙開発の歴史に新たなページが加わることになる。

注目すべきは、この打ち上げにおいても、洋上回収が試みられる点だな。

衛星重量5.3トンということで、回収にチャレンジする。

再使用ロケットを回収して、再度、使用するかどうかは別だ。

繰り返し使用による傷み具合を確認する意味でも、必要な措置だろう。

このブログでも何度か触れているが、イーロンマスクのぶっ飛びツイッターとは裏腹に、スペースXという会社自体は、極めて保守的でマトモな手法を採っている。

堅実で、一歩一歩進めている。

ライバル社が、1点突破を図っても慌てない。

その表れの一つが、記事中にあるこの記述。

「The maiden flight of the Falcon Heavy will only occur once nearby Space Launch Complex 40 is repaired.」

ド派手に爆発して、39Aをぶっ壊す可能性もあるからな。

そうしたら商売あがったりだ。

燃料(液酸)注入時に爆発炎上してぶっ壊した40を直してからでないと、ヘビーの試験発射は行わない。

そうか、ヘビーの発射の遅れは、それが原因だったのか。

挑戦的な打ち上げの背後に見える慎重な判断。

ということは、あれかあ、試験発射の際は、なんか期待してもいいってことなのかあ?。

まあいい。

39Aの改修は、どうみても中途半端で必要最小限に見える。

スペースシャトルの発射施設とか、残したまんまだしな。

ファルコンヘビー使って、爆破解体するつもりなんだろうか?。

まさか・・・。

核の矛、核の盾2017年03月28日 14:16

核の矛、核の盾
核の矛、核の盾


核兵器を法的に規制するためには、核兵器保有国がその気にならなければ実現はしない。

もちろん、国連では、核保有国参加なしに合意を得ることは出来ない。

だからといって、核保有国が核兵器の非合法化に賛成するとは思えないしな。

(核兵器禁止条約交渉 日本は不参加を表明)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170328/k10010927011000.html

「現実的になるべきだ。北朝鮮がこの条約に同意すると信じる人がいるだろうか」

米国は、その北朝鮮に核開発を放棄するように働きかけてきたが、それは形だけだったと自ら明らかにしたわけだな。

核兵器を禁止する国際条約がないわけではない。

(核拡散防止条約)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A0%B8%E6%8B%A1%E6%95%A3%E9%98%B2%E6%AD%A2%E6%9D%A1%E7%B4%84

「5か国以外の核兵器の保有を禁止する条約」

「北朝鮮は2003年1月、再度NPT脱退を表明」

当初は加盟していたという方が驚きだな。

結局、この条約の枠組みでは、核拡散や廃絶はおろか、削減すら実現できなかった。

米国の政権が変わり、核兵器保有の拡大を唱えていることから考えると、非核保有国の不満は募るばかりだ。

ここは、非核保有国で新たな枠組みを作り、核保有国に突きつけるしかないと考えても不思議はないだろう。

韓国や我が国は、核の傘によって守られているという事情もある。

(先制不使用と核武装)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2016/08/08/8147922

「核保有国は、こう言うのだ・・・。
我々のマネをしてはならない、我々の言うとおりにせよ。 」

インドやパキスタンは面白くないといって、止めてしまった。

核の傘を受けている国は、準核保有国だからな。

武力の保有は、法的手段によって国家の安全が保障されないから行われるわけだから、その禁止を法的手段で行うというのもいささかの困難を伴う。

みんな、分かってやっている。

人類史上、ただ1国、核兵器を戦争で使用した米国は、北朝鮮に対してバンカーバスターの使用を具体的に検討し始めている。

(北朝鮮をめぐる“危険” 米は武力行使まで言及も「日本も無傷では済まない」 内部崩壊の可能性も)
http://www.sankei.com/west/news/170328/wst1703280004-n3.html

「グアムや米大陸から出撃するステルス爆撃機B-2は約2・8tのEGBU-28「バンカーバスター」特殊爆弾を最大8発搭載可能だ。」

もちろん、核兵器の使用も視野に入っているだろう。

(B61 (核爆弾))
https://ja.wikipedia.org/wiki/B61_(%E6%A0%B8%E7%88%86%E5%BC%BE)

「投下後、地中に数m貫入し、その後に爆発する。これにより、地下施設を破壊する。」

核兵器の使用を検討中に、それを法的に禁止する話に乗れるわけがない。

東洋の黄色いサルに核兵器を使うことなど、米国は何とも思っていないに違いない。

米国は、核兵器を使うつもりだろう。

バラクオバマは、先制不使用を画策したが、実現は出来なかった。

それに代わる手段を同盟国に提示できなかった。

核抑止は、実際に先制使用することでしか機能しない。

産経の記事にあるように、我が国も無傷では済まない。

米軍基地が攻撃対象である以上、東京も狙われている(横田基地は東京都内)。

(横田飛行場)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A8%AA%E7%94%B0%E9%A3%9B%E8%A1%8C%E5%A0%B4

「沖縄県以外の日本国内では最大のアメリカ空軍基地」

ここは司令部とかもあるからな。

狙ってくるのは間違いない。

朝鮮戦争は、形の上では継続中(休戦中)だしな。

その当事者である国連軍の後方司令部も横田だ。

核兵器を開発し、弾道ミサイルを我が国に向けて打ち放し、国民を拉致し、覚せい剤を密輸し、潜入を企て、デズニーランドに来ようとした異母兄弟を手に掛ける国家に対して、米国は戦争を仕掛けようとしている。

グアムのアンダーセンから飛んでくれればいいんだがな。

横田からも嘉手納からも上がるに違いない。

つーことは、当然狙われる。

航続距離は十分だし、戦術効果も期待できる。

まあ、核攻撃はないだろうが、絶対ないとは言い切れない。

通常爆弾による被害は想定しておかなくっちゃな。

後顧の憂いを断つためにも、攻撃を受ければ徹底的に反撃すべきだろう。

んで、その跡地には中国人民軍が進駐するのかあ・・・。

PMA-3動く2017年03月28日 10:09

PMA-3動く
PMA-3動く


PMA-3が移動した。

(International Space Station PMA-3 docking module relocated)
http://www.spaceflightinsider.com/missions/iss/international-space-station-pma-3-docking-module-relocated/

「PMA-3 was located on the Tranquility module's port-side Common Berthing Mechanism (CBM), a place it had been for seven years.」

「The relocation effort moved the docking module to the Harmony module's space-facing CBM」

画像はNASAのものだが、ビゲロー風船が描かれてない点に注意だ(ちっと、弛んでるんじゃね?)。

トランクウィリティ左舷から、ハーモニー天頂部へと移ったわけだ。

このドッキングモジュールについては、すでに書いた。

(PMA-3の行方)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2017/02/25/8374948

2017年3月26日、新たな場所に移設され、IDA-3の到着を待って改装される(CRS-16:2018年8月予定)。

3月30日には、船外活動によって、電源ケーブルとデータケーブルを接続する予定だそうだ。

これらのハッチは、80cmであり、従来のCommon Berthing Mechanism(CBM)に比べて狭くなっている。

(共通結合機構)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%B1%E9%80%9A%E7%B5%90%E5%90%88%E6%A9%9F%E6%A7%8B

「ハッチの開口部は51インチ (130cm) である。」

こうのとりなど貨物用宇宙船のドッキングは、ハーモニー底部(地球側)などで行えるので、大物の搬入に支障はない。

スペースフライトインサイダーの記事にリンクされている動画を見ると、例の不細工なカバーが付いたままだ。

早いとこ、ちゃんとしたかっこにしないとな・・・。

太陽系中心主義2017年03月27日 20:02

太陽系中心主義
太陽系中心主義


記事中に登場するこの言葉に痺れる。

(地球の「きょうだい」に「生命発見」の現場を見に行く方法)
https://dot.asahi.com/aera/2017032300061.html

「惑星といえば地球を含む太陽系とそっくりのはずという中心主義は崩れた。」

「シナリオから外れた太陽系外惑星がどんどん見つかった。ひとつの恒星の惑星たちはひとつの円盤の上を同じ方向に回るはずだ。しかし、発見された惑星は、互いに垂直の軌道で回る星、逆方向に回る星、恒星に張り付くように回る巨大なガス惑星、まるで彗星のようにひしゃげた長い軌道を取る星など雑多」

この記事には、地球外生命の発見は時間の問題という、例の話も出てくる。

まあ、100億年くらい経てば、可能かもな。

地球に似た惑星系だから、生命がいると考えること自体が、太陽系中心主義なのではないのか。

地球外生命がいるかどうかを問われれば、分からないというのが正しい答えだ。

存在しない証明は極めて困難、かつ不可能に近いので、「可能性としてはいる」と答えるのが無難だ。

「NASAの科学担当副責任者のトーマス・ズールブッヒェン氏は、「もう、生命があるかどうかではなく、いつ見つかるかという問題だ」と、会見で言い切った。」

業界の人だからな。

あなたの商売は、儲かるんでしょうかと聞かれて、ぼちぼちでんな、と答えるようなもので、あまり意味はない。

立場上、そんな期待は持たない方がいいとは言えないしな。

「「生命発見」の現場に立ち会えないだろうか?」

「3桁の単位で速度を上げなければ、とても無理だ。」

「ブレークスルー・スターショット計画をあのスティーブン・ホーキング博士らが発表した。残念ながら、その技術は未開発だ。」

健全な感覚の科学記者がいて、なんかホッとする。

「観測で液体の水、水蒸気、あるいは生命の兆候を示す酸素やオゾン、メタンなどの証拠が見つかれば、ますます面白くなるだろう。」

しかし、それって、確実な証拠にはならない。

太陽系の中の、地球に最も近い惑星の一つである火星でさえ、サンプルリターン出来るのは、早くても2030年代になるだろう。

ましてや、それ以遠の惑星や衛星については何とも言えない。

今世紀中に出来るかどうか。

系外惑星においては、ほぼ確実に不可能と言っていい。

エウロパや、エンケラドゥスに存在しなければ、確認する術はない。

宇宙望遠鏡で大気組成や、その変化を観測しても、生命の存在を証明することにはならないからな。

惑星自体が生命体だとか、与太を飛ばさない限り、生きているうちに地球外生命の存在にお目にかかることはない。

少なくとも、向こうからやってこない限りは。

太陽系中心主義というのは、惑星科学の話だが、我々の存在が現にそこにあるんだから、まあ、仕方がないと言えば仕方ない話だ。

太陽系の惑星系が、どうやって出来たかについても諸説が入り乱れてるようだしな。

多様な惑星系の存在が明らかになって、益々賑やかになるだろう。

そして、生命という、一風変わった化学反応系が、この宇宙で普遍的存在なのか、そうでないのかについても、新たな知見がもたらされるかも知れない。

少なくとも、今のところ、一部の業界人を除いて、地球外生命が存在すると本気で考えている人はいない。

ああ、もちろん、宇宙人は別物だからな。

あれは、人間がこさえたもんだ。

宇宙人は、地球文化圏に普遍的に存在する。

テレビにも映画にも、沢山出てくるしな。

その存在を疑うことは、最早難しい状況だ。

そして、子供の頃から、そうやって洗脳されて、NASAとかの地球外生命探査のプロジェクトを支持する一般大衆とやらが形成されるわけだ。

業界の罠に、まんまとハメられている。

それは、大衆文化の罪と言えよう。

それに乗っかる業界人も、また、同罪だな。

ホントは、惑星科学の研究者は、地球外生命になんか興味ないに違いない。

しかし、大衆の関心を引き付けられるネタとしての価値は大きいのだ。

研究の継続にとって、地球外生命というのは欠かせない広告塔だ・・・。

浮沈子は、それは仕方がないと思うようになってきた。

立場が変われば、同じようなことを考えるだろうしな。

なんか、ダイビングと似たところがあるのかもしれない。

まあいい。

非日常的感覚ということでは、共通項はある。

本当の魅力は、そこにある。

しかし、それが日常になってしまえば、より一層、非日常的なものを求めたくなるのかもしれない。

ヘンタイ度がアップしていく・・・。

行きつく先は、テックか宇宙人だな。

「中心星は、太陽の光度の0.05%しか光っていないのに太陽と同じくらいの強いX線や紫外線を放射、すぐそばの惑星たちに浴びせている。厳しい環境のはずだ。」

突然変異を誘発する環境だけは整っている。

進化のスピードも驚異的だろう。

既に高度文明を築き上げて、地球に向かって艦隊が発進しているに違いない。

光速で移動する方法とかも、とっくに編み出している。

地球方向から発せられた電波を頼りに、既に無人探査は行われていただろう。

しかし、艦隊派遣には、異論も出たに違いない・・・。

この惑星は、中心星から遠く離れ、進化のスピードも遅く、生命が発生しているとしても下等なレベルに留まってるに違いない、とかなんとか。

電波なんか使ってるつまらん下等生物を見つけても、面白くはないしな。

とはいえ、既に月の裏側のラグランジュ点に艦隊を集結させて、侵略の機会を伺っているかも知れないのだ。

うーん、そうすると、生きているうちに地球外生命と遭遇する可能性もあるということになるのかあ?。

太陽系中心主義の崩壊も、楽じゃないってことか。

「もう、生命があるかどうかではなく、(我々が彼らに)いつ見つかるかという問題だ」

やれやれ・・・。