😼ハリケーン・ミルトン:米国大統領を足止め ― 2024年10月09日 07:59
ハリケーン・ミルトン:米国大統領を足止め
(大型ハリケーン上陸へ警戒 大統領「過去100年で最悪の恐れ」―米)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024100900185&g=int
「過去100年で最悪の嵐の一つとなる恐れがある」(バイデン大統領)
「ミルトンは9日夜にもフロリダ州西部に上陸し、沿岸部では洪水や強風による被害が予想されている。」
(ラムシュタイン会合の開催が宙に浮く、米大統領が訪独を延期)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/J2JS5FEJTFPR3IZEAN5ENH2EHU-2024-10-08/
「フロリダ州に大型ハリケーン「ミルトン」が接近していることなどを理由にドイツとアンゴラへの訪問を延期決定」
浮沈子的には、それ程のものかと思うんだが、大統領選挙を控えた政権としては、国際的な事情より、国内の評判が大切な時期だからな(そういうことかあ?)。
「現時点では国外に出ることはできないと思う」(バイデン米大統領)
まあいい。
「バイデン氏は10月10─13日のドイツ国賓訪問に合わせ、ウクライナに武器を供給する約50カ国からなるラムシュタイングループの会合への出席を予定」
「ゼレンスキー氏は数週間にわたり、ラムシュタインの会合がウクライナと今後の戦況にとって重要であると強調してきた。」
「ゼレンスキー大統領は8日夜のビデオ演説で、同会合やバイデン氏の訪問延期については何も言及しなかった。」
うーん、泣く子とハリケーンには勝てない(ロシアより強敵かもな)。
エリックバーガーも記事にしている。
(ハリケーン・ミルトンはカテゴリー5に到達した2番目に速い嵐となる)
https://arstechnica.com/science/2024/10/hurricane-milton-becomes-second-fastest-storm-to-reach-category-5-status/
「ミルトンはハリケーン マリア (2017) と並んで、カテゴリー 1 からカテゴリー 5 のハリケーンに勢力が強まるまでの時間としては 2 番目に速く、わずか 18 時間でした。」
「当社の最善のモデリングのほとんどは、ミルトンが水曜日の午後、夕方、または夜にタンパ湾地域付近に上陸することを引き続き示している。」
特に、タンパについては懸念が深いようだ。
「大型ハリケーンは、1921年以降タンパ湾に直接的な影響を及ぼしていない。」
「水曜日の夕方までに、破壊的な高潮がフロリダ州の西海岸、おそらくタンパ湾、あるいはさらに南のフォートマイヤーズ付近に押し寄せるだろう。時速 100 マイルを超える突風の広範囲にわたる流れもフロリダ州の海岸を襲い、州の中央部と北部の大部分が大雨で水浸しになるだろう。」
「今週末までには、被害、死者、破壊の点で歴史に残るものとなる可能性が非常に高いです。被害地域にお住まいの方は、避難警報に従ってください。」
確かに、歴史に残る被害が想定されているようだ。
バイデンは、訪米したゼレンスキーが望んだ供与兵器によるロシア領内深くの攻撃について、直ちには認めなかった経緯がある(「勝利計画」は、バイデンを説得するための仕掛けだったようだし)。
今回のラムシュタイン会合で、何らかの進展があると期待されていただけに、不参加または延期というのは幸先のいい話ではない。
が、選挙が絡んでるからな。
民主党政権の現職大統領として、被災地を放り出して外遊するというのは影響がデカい。
この嵐が、国際政治にどんな影響を与えることになるかは不明だが、ゼレンスキーにとっては痛いところだろう。
逆に、ロシアにとっては神風になるかもしれない。
武運を天に任せるというところか・・・。
(大型ハリケーン上陸へ警戒 大統領「過去100年で最悪の恐れ」―米)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024100900185&g=int
「過去100年で最悪の嵐の一つとなる恐れがある」(バイデン大統領)
「ミルトンは9日夜にもフロリダ州西部に上陸し、沿岸部では洪水や強風による被害が予想されている。」
(ラムシュタイン会合の開催が宙に浮く、米大統領が訪独を延期)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/J2JS5FEJTFPR3IZEAN5ENH2EHU-2024-10-08/
「フロリダ州に大型ハリケーン「ミルトン」が接近していることなどを理由にドイツとアンゴラへの訪問を延期決定」
浮沈子的には、それ程のものかと思うんだが、大統領選挙を控えた政権としては、国際的な事情より、国内の評判が大切な時期だからな(そういうことかあ?)。
「現時点では国外に出ることはできないと思う」(バイデン米大統領)
まあいい。
「バイデン氏は10月10─13日のドイツ国賓訪問に合わせ、ウクライナに武器を供給する約50カ国からなるラムシュタイングループの会合への出席を予定」
「ゼレンスキー氏は数週間にわたり、ラムシュタインの会合がウクライナと今後の戦況にとって重要であると強調してきた。」
「ゼレンスキー大統領は8日夜のビデオ演説で、同会合やバイデン氏の訪問延期については何も言及しなかった。」
うーん、泣く子とハリケーンには勝てない(ロシアより強敵かもな)。
エリックバーガーも記事にしている。
(ハリケーン・ミルトンはカテゴリー5に到達した2番目に速い嵐となる)
https://arstechnica.com/science/2024/10/hurricane-milton-becomes-second-fastest-storm-to-reach-category-5-status/
「ミルトンはハリケーン マリア (2017) と並んで、カテゴリー 1 からカテゴリー 5 のハリケーンに勢力が強まるまでの時間としては 2 番目に速く、わずか 18 時間でした。」
「当社の最善のモデリングのほとんどは、ミルトンが水曜日の午後、夕方、または夜にタンパ湾地域付近に上陸することを引き続き示している。」
特に、タンパについては懸念が深いようだ。
「大型ハリケーンは、1921年以降タンパ湾に直接的な影響を及ぼしていない。」
「水曜日の夕方までに、破壊的な高潮がフロリダ州の西海岸、おそらくタンパ湾、あるいはさらに南のフォートマイヤーズ付近に押し寄せるだろう。時速 100 マイルを超える突風の広範囲にわたる流れもフロリダ州の海岸を襲い、州の中央部と北部の大部分が大雨で水浸しになるだろう。」
「今週末までには、被害、死者、破壊の点で歴史に残るものとなる可能性が非常に高いです。被害地域にお住まいの方は、避難警報に従ってください。」
確かに、歴史に残る被害が想定されているようだ。
バイデンは、訪米したゼレンスキーが望んだ供与兵器によるロシア領内深くの攻撃について、直ちには認めなかった経緯がある(「勝利計画」は、バイデンを説得するための仕掛けだったようだし)。
今回のラムシュタイン会合で、何らかの進展があると期待されていただけに、不参加または延期というのは幸先のいい話ではない。
が、選挙が絡んでるからな。
民主党政権の現職大統領として、被災地を放り出して外遊するというのは影響がデカい。
この嵐が、国際政治にどんな影響を与えることになるかは不明だが、ゼレンスキーにとっては痛いところだろう。
逆に、ロシアにとっては神風になるかもしれない。
武運を天に任せるというところか・・・。
🚀スターシップ:IFT-5:認可早まる ― 2024年10月09日 07:00
スターシップ:IFT-5:認可早まる
(スペースXの次のスターシップ打ち上げと初キャッチは今週末に行われる可能性がある)
https://arstechnica.com/science/2024/10/spacexs-next-starship-launch-and-first-catch-could-happen-this-weekend/
「FAAはスターシップの5回目の試験飛行の計画をまだ検討中だが、間もなく承認される可能性がある。」(副題)
「早ければ日曜日にも再び飛行できる」
11月末までは飛ばないって言ってなかったっけえ?。
「認可するかどうかを11月下旬までに決定する予定はない」
そうだろう?。
なぜそんなに早くなったのかな。
記事は、その辺りの詳細には触れていない。
「SpaceX では、FAA がもっと早く打ち上げライセンスを発行し、おそらく今週末の Starship の飛行に間に合うかもしれないと楽観視している。」
「打ち上げ時間は日曜日の午前 7 時 CDT (午前 8 時 EDT、12:00 UTC) に開始され、南テキサスにある SpaceX の Starbase 打ち上げ場で日の出の約 30 分前となる。」(日本時間で21時)
記事には、あんな改良やこんな変更をしたとか、あんなことやこんなことをするという話が延々と書かれているが、バッサリ割愛する(そんなあ!)。
1つだけ、浮沈子が注目したのは軌道上でのエンジン再点火を見送るという点だ。
「スターシップは、今後のテスト飛行で宇宙でラプターエンジンの再点火を試みることはしない。」
S社としては珍しいな。
キッチリと弾道飛行を仕上げてから、軌道飛行に移る腹のようだ。
ステップバイステップというわけだな。
IFT-5が早まりそうだという話は、テスララティも報じている。
(SpaceXがスターシップIFT-5の新たな打ち上げ予定日を発表、予想よりも早い)
https://www.teslarati.com/spacex-starship-potential-test-flight-5-launch-date/
「スターシップの5回目の飛行テストは、規制当局の承認を待って、早ければ10月13日に開始される可能性があります。」
「すべてが計画通りに進めば、スペースXは2026年にスターシップを使った初の火星飛行を開始し、2028年には初の有人飛行を行う予定」(イーロンマスク)
その前に、アルテミスのHLSを何とかしないとな・・・。
(スペースXの次のスターシップ打ち上げと初キャッチは今週末に行われる可能性がある)
https://arstechnica.com/science/2024/10/spacexs-next-starship-launch-and-first-catch-could-happen-this-weekend/
「FAAはスターシップの5回目の試験飛行の計画をまだ検討中だが、間もなく承認される可能性がある。」(副題)
「早ければ日曜日にも再び飛行できる」
11月末までは飛ばないって言ってなかったっけえ?。
「認可するかどうかを11月下旬までに決定する予定はない」
そうだろう?。
なぜそんなに早くなったのかな。
記事は、その辺りの詳細には触れていない。
「SpaceX では、FAA がもっと早く打ち上げライセンスを発行し、おそらく今週末の Starship の飛行に間に合うかもしれないと楽観視している。」
「打ち上げ時間は日曜日の午前 7 時 CDT (午前 8 時 EDT、12:00 UTC) に開始され、南テキサスにある SpaceX の Starbase 打ち上げ場で日の出の約 30 分前となる。」(日本時間で21時)
記事には、あんな改良やこんな変更をしたとか、あんなことやこんなことをするという話が延々と書かれているが、バッサリ割愛する(そんなあ!)。
1つだけ、浮沈子が注目したのは軌道上でのエンジン再点火を見送るという点だ。
「スターシップは、今後のテスト飛行で宇宙でラプターエンジンの再点火を試みることはしない。」
S社としては珍しいな。
キッチリと弾道飛行を仕上げてから、軌道飛行に移る腹のようだ。
ステップバイステップというわけだな。
IFT-5が早まりそうだという話は、テスララティも報じている。
(SpaceXがスターシップIFT-5の新たな打ち上げ予定日を発表、予想よりも早い)
https://www.teslarati.com/spacex-starship-potential-test-flight-5-launch-date/
「スターシップの5回目の飛行テストは、規制当局の承認を待って、早ければ10月13日に開始される可能性があります。」
「すべてが計画通りに進めば、スペースXは2026年にスターシップを使った初の火星飛行を開始し、2028年には初の有人飛行を行う予定」(イーロンマスク)
その前に、アルテミスのHLSを何とかしないとな・・・。
😼欧州大戦争:北朝鮮参戦 ― 2024年10月08日 22:45
欧州大戦争:北朝鮮参戦
(韓国国防相 “北朝鮮がウクライナに軍派遣の可能性高い”)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241008/k10014604351000.html
「両国の関係は軍事同盟に劣らないほど緊密になっている」(韓国のキム・ヨンヒョン国防相)
韓国国会での発言だからな。
情報戦というには大っぴらすぎる話だ。
真偽のほどはともかく、ロシア訪問中の兵士が犠牲になったという報道もある。
「ウクライナ東部のロシア側が支配する地域で、北朝鮮の将校6人がウクライナ軍のミサイル攻撃で死亡したとウクライナのメディアが4日に報じた」
「さまざまな状況からみて事実である可能性が高い」(キム国防相)
で、記事のメインは、北朝鮮が参戦するかどうかという質問にどう答えたか。
「北朝鮮がウクライナに軍の部隊を派遣する可能性があるか」
「派遣する可能性が非常に高い」
うーん、そうなのかあ?。
300万発の砲弾だけではなく、肉弾も提供するということなわけだ(そういうことかあ?)。
「両国の関係は軍事同盟に劣らないほど緊密になっている」(再掲)
そりゃあそうだろうけど、また、規模にもよるだろうけど、ウクライナ戦線へ極東から派遣ということになれば、穏やかな話ではない。
既に、欧州は軍事訓練や傭兵という形でウクライナに人的協力(つーのかあ?)をしているけど、正規軍の派遣ということになれば、北朝鮮はウクライナの正当な軍事目標ということになる。
韓国も、ウクライナに砲弾を供給しているというから、話はさらにややっこしい。
38度線は、単なる休戦ラインではなく、世界を2分する勢力が対峙するホットライン(!?)ということになる。
ゼレンスキーは、西側供与の長射程ミサイルでのロシア領内の攻撃を認めるように要請しているけど、さすがに極東までは届かないだろう。
が、何らかの方法で報復することは有り得る。
世界を巻き込んで、ロシアを降伏させることしか頭にないからな(そうなのかあ?)。
韓国国防相の認識はいかがなものか。
浮沈子的には、あり得ない話としか思えない。
軍事顧問団を派遣して、ロシアの戦闘ノウハウを吸収するくらいがせいぜいだろう。
まあ、どうでもいいんですが。
仮に、ウクライナで実践投入されて鍛えられた北朝鮮の部隊と対峙することになれば、韓国にとっては深刻な話になる。
どうするのか。
もしかして、韓国もウクライナへの派兵を考えているのではないのか。
国会でのキム国防相の発言は、そのための布石かも知れない。
まずは、少人数の軍事顧問団を送り込むことからだな。
で、現地でミサイル攻撃に巻き込まれて6人くらい死亡することになるわけだ(そんなあ!)。
まあいい。
我が国は、人道支援に徹して、巻き込まれないようにしないとな。
軍事衝突は、黙っていれば際限なくエスカレートする。
中東情勢を見れば明らかだ。
火に油を注ぐ米国の存在も同じだしな。
飛んで火に入る夏の虫か。
もう、夏は終わっちまったけどな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(ロシアと「パートナーシップ条約」結んだ北朝鮮、ウクライナへの正規軍派遣「可能性が高い」…韓国国防相が見解)
https://www.yomiuri.co.jp/world/20241008-OYT1T50134/
「露朝が6月の首脳会談で締結した「包括的戦略パートナーシップ条約」では、いずれかが武力侵攻を受ければ軍事的援助を提供することが明記されている。」
「6人が死亡したのは、ドネツク州ドネツク近郊にある露軍の演習場で、露側が北朝鮮側に訓練を実演」(ウクライナの英字紙「キーウ・ポスト」)
「同紙によると、ウクライナ国防省情報総局は昨年、ウクライナの露占領地域に工兵を含む少数の北朝鮮軍関係者が訪れた」
状況証拠だなあ・・・。
「北朝鮮は、ベトナム戦争と1973年の第4次中東戦争にパイロットを派兵したほか、シリア内戦に地上部隊を派遣したとタス通信が2016年3月に報じている。」
確かに、北朝鮮参戦の外堀は埋まっているけど、内堀は残っている気がする。
もっとも、ロシアはチェチェンなど旧ソ連諸国から既に派兵を受け入れており、また、傭兵も世界中から集まっている。
兵士は多すぎて困ることはない。
志願兵の給料や一時金を上げたり、除隊後に要職に登用したりしてリクルートに励んでいる。
ウクライナほどではないかも知れないが、兵士の調達に苦労している点では同じだろう。
北朝鮮からの受け入れが実現するかどうかは分からないが、ロシア側から断る理由はないだろう。
ロシアの用兵では、死傷者の数も膨大だろうしな(既に64万8千人超とも)。
やれやれ・・・。
が、北朝鮮の参戦は量の問題ではないだろう(砲弾は量が命ですが)。
権威主義的国家同士の協力という点で注目だ。
中国やインドが公式に参戦ということになれば、そりゃあ量も問題になるだろうけどな・・・。
(韓国国防相 “北朝鮮がウクライナに軍派遣の可能性高い”)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241008/k10014604351000.html
「両国の関係は軍事同盟に劣らないほど緊密になっている」(韓国のキム・ヨンヒョン国防相)
韓国国会での発言だからな。
情報戦というには大っぴらすぎる話だ。
真偽のほどはともかく、ロシア訪問中の兵士が犠牲になったという報道もある。
「ウクライナ東部のロシア側が支配する地域で、北朝鮮の将校6人がウクライナ軍のミサイル攻撃で死亡したとウクライナのメディアが4日に報じた」
「さまざまな状況からみて事実である可能性が高い」(キム国防相)
で、記事のメインは、北朝鮮が参戦するかどうかという質問にどう答えたか。
「北朝鮮がウクライナに軍の部隊を派遣する可能性があるか」
「派遣する可能性が非常に高い」
うーん、そうなのかあ?。
300万発の砲弾だけではなく、肉弾も提供するということなわけだ(そういうことかあ?)。
「両国の関係は軍事同盟に劣らないほど緊密になっている」(再掲)
そりゃあそうだろうけど、また、規模にもよるだろうけど、ウクライナ戦線へ極東から派遣ということになれば、穏やかな話ではない。
既に、欧州は軍事訓練や傭兵という形でウクライナに人的協力(つーのかあ?)をしているけど、正規軍の派遣ということになれば、北朝鮮はウクライナの正当な軍事目標ということになる。
韓国も、ウクライナに砲弾を供給しているというから、話はさらにややっこしい。
38度線は、単なる休戦ラインではなく、世界を2分する勢力が対峙するホットライン(!?)ということになる。
ゼレンスキーは、西側供与の長射程ミサイルでのロシア領内の攻撃を認めるように要請しているけど、さすがに極東までは届かないだろう。
が、何らかの方法で報復することは有り得る。
世界を巻き込んで、ロシアを降伏させることしか頭にないからな(そうなのかあ?)。
韓国国防相の認識はいかがなものか。
浮沈子的には、あり得ない話としか思えない。
軍事顧問団を派遣して、ロシアの戦闘ノウハウを吸収するくらいがせいぜいだろう。
まあ、どうでもいいんですが。
仮に、ウクライナで実践投入されて鍛えられた北朝鮮の部隊と対峙することになれば、韓国にとっては深刻な話になる。
どうするのか。
もしかして、韓国もウクライナへの派兵を考えているのではないのか。
国会でのキム国防相の発言は、そのための布石かも知れない。
まずは、少人数の軍事顧問団を送り込むことからだな。
で、現地でミサイル攻撃に巻き込まれて6人くらい死亡することになるわけだ(そんなあ!)。
まあいい。
我が国は、人道支援に徹して、巻き込まれないようにしないとな。
軍事衝突は、黙っていれば際限なくエスカレートする。
中東情勢を見れば明らかだ。
火に油を注ぐ米国の存在も同じだしな。
飛んで火に入る夏の虫か。
もう、夏は終わっちまったけどな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(ロシアと「パートナーシップ条約」結んだ北朝鮮、ウクライナへの正規軍派遣「可能性が高い」…韓国国防相が見解)
https://www.yomiuri.co.jp/world/20241008-OYT1T50134/
「露朝が6月の首脳会談で締結した「包括的戦略パートナーシップ条約」では、いずれかが武力侵攻を受ければ軍事的援助を提供することが明記されている。」
「6人が死亡したのは、ドネツク州ドネツク近郊にある露軍の演習場で、露側が北朝鮮側に訓練を実演」(ウクライナの英字紙「キーウ・ポスト」)
「同紙によると、ウクライナ国防省情報総局は昨年、ウクライナの露占領地域に工兵を含む少数の北朝鮮軍関係者が訪れた」
状況証拠だなあ・・・。
「北朝鮮は、ベトナム戦争と1973年の第4次中東戦争にパイロットを派兵したほか、シリア内戦に地上部隊を派遣したとタス通信が2016年3月に報じている。」
確かに、北朝鮮参戦の外堀は埋まっているけど、内堀は残っている気がする。
もっとも、ロシアはチェチェンなど旧ソ連諸国から既に派兵を受け入れており、また、傭兵も世界中から集まっている。
兵士は多すぎて困ることはない。
志願兵の給料や一時金を上げたり、除隊後に要職に登用したりしてリクルートに励んでいる。
ウクライナほどではないかも知れないが、兵士の調達に苦労している点では同じだろう。
北朝鮮からの受け入れが実現するかどうかは分からないが、ロシア側から断る理由はないだろう。
ロシアの用兵では、死傷者の数も膨大だろうしな(既に64万8千人超とも)。
やれやれ・・・。
が、北朝鮮の参戦は量の問題ではないだろう(砲弾は量が命ですが)。
権威主義的国家同士の協力という点で注目だ。
中国やインドが公式に参戦ということになれば、そりゃあ量も問題になるだろうけどな・・・。
😼ガザ消滅不可避:四面楚歌 ― 2024年10月08日 16:36
ガザ消滅不可避:四面楚歌
(ガザ戦闘1年、イスラエル軍が多正面で戦闘…ハマス・ヒズボラ・フーシと空爆やミサイルで応酬)
https://www.yomiuri.co.jp/world/20241008-OYT1T50046/
「パレスチナ自治区ガザでの戦闘が始まってから1年の7日、多正面で戦いを続けるイスラエルは、レバノンやガザ、イエメンから相次いで攻撃を受けた。」
正直言って、1年も続くとは思っていなかったからな。
長くても数か月。
今年の夏には決着すると見ていた。
まあ、浮沈子の見立てが当たることは少ないけど・・・。
・レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラ:約190発の 飛翔ひしょう 体をイスラエルに撃ち込み(ヒズボラは7日夕までに135発の飛翔体をイスラエル領内に撃ち込んだ。テルアビブ近郊のイスラエル軍情報部門の基地を狙って5発を発射)
・イスラエル軍:レバノン南部で1時間に120か所以上に空爆を加える(ヒズボラのミサイル部隊や情報拠点などが標的、これに先立ち地上部隊を援護する空爆も行った)
・ガザ南部のハンユニス、ガザ北部:飛翔体が発射(北部からの攻撃内容は不明)
・イエメンの反政府武装勢力フーシ:地対地ミサイルでテルアビブ近郊を標的
やれやれ・・・。
1年目の節目だけで、このザマだ。
もちろん、先日にはイランからの大量のミサイル攻撃を食らっている(反撃はまだのようです)。
四面楚歌(レバノン、ガザ、イエメン、イラン)だな。
「我々は戦いを続け、団結して勝利する」(イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相)
「ハマスの排除やハマスが拘束している人質の奪還などの目的を達成する決意」
中東の紛争は終結どころか拡大する一方だ。
イスラエルは、国家の存在を賭けて戦っている。
パレスチナの地では、そうしなければ生き残れない。
ハマスも、ヒズボラも、フーシも、イランも、それは同じだ。
米国がこの地でイニシャチブを発揮しようとしても、既にその影響力には陰りが出ている。
ウクライナへの支援にも、多大な影響が及んでいる。
このまま、2027年の台湾軍事侵攻になだれ込めば、その対応能力は飽和する。
それまでには、何らかの手打ちをして、事態を収束させておかないとな・・・。
(ガザ戦闘1年、イスラエル軍が多正面で戦闘…ハマス・ヒズボラ・フーシと空爆やミサイルで応酬)
https://www.yomiuri.co.jp/world/20241008-OYT1T50046/
「パレスチナ自治区ガザでの戦闘が始まってから1年の7日、多正面で戦いを続けるイスラエルは、レバノンやガザ、イエメンから相次いで攻撃を受けた。」
正直言って、1年も続くとは思っていなかったからな。
長くても数か月。
今年の夏には決着すると見ていた。
まあ、浮沈子の見立てが当たることは少ないけど・・・。
・レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラ:約190発の 飛翔ひしょう 体をイスラエルに撃ち込み(ヒズボラは7日夕までに135発の飛翔体をイスラエル領内に撃ち込んだ。テルアビブ近郊のイスラエル軍情報部門の基地を狙って5発を発射)
・イスラエル軍:レバノン南部で1時間に120か所以上に空爆を加える(ヒズボラのミサイル部隊や情報拠点などが標的、これに先立ち地上部隊を援護する空爆も行った)
・ガザ南部のハンユニス、ガザ北部:飛翔体が発射(北部からの攻撃内容は不明)
・イエメンの反政府武装勢力フーシ:地対地ミサイルでテルアビブ近郊を標的
やれやれ・・・。
1年目の節目だけで、このザマだ。
もちろん、先日にはイランからの大量のミサイル攻撃を食らっている(反撃はまだのようです)。
四面楚歌(レバノン、ガザ、イエメン、イラン)だな。
「我々は戦いを続け、団結して勝利する」(イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相)
「ハマスの排除やハマスが拘束している人質の奪還などの目的を達成する決意」
中東の紛争は終結どころか拡大する一方だ。
イスラエルは、国家の存在を賭けて戦っている。
パレスチナの地では、そうしなければ生き残れない。
ハマスも、ヒズボラも、フーシも、イランも、それは同じだ。
米国がこの地でイニシャチブを発揮しようとしても、既にその影響力には陰りが出ている。
ウクライナへの支援にも、多大な影響が及んでいる。
このまま、2027年の台湾軍事侵攻になだれ込めば、その対応能力は飽和する。
それまでには、何らかの手打ちをして、事態を収束させておかないとな・・・。
😼欧州大戦争:重箱の隅:南部戦線異状あり:渡河作戦 ― 2024年10月07日 21:39
欧州大戦争:重箱の隅:南部戦線異状あり:渡河作戦
(ウクライナ軍は クルスクで後退、ロシア軍はハルキウとドネツクで前進)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/ukrainian-forces-retreat-in-kursk-russian-forces-advance-in-kharkiv-and-donetsk/
「ザポリージャからウクライナ東部に向う兵站ルートを制圧するため、ロシア軍は数日以内にオリヒウやマラ・トクマチカ付近で新たな攻撃を開始するだろう」(ウクライナ軍南部司令部)
「もし本格的な前進なら明日以降、DEEP STATEやRYBARの報告にザポリージャ方面の動きが反映されるだろう。」(航空万能論ブログ管理人)
場合によっては、最速で戦況が反映されるISWの地図を見ていたら、ちょっと外れたところでロシア軍の動きがみられた。
(ロシアの攻勢作戦評価、2024年10月6日)
https://www.understandingwar.org/backgrounder/russian-offensive-campaign-assessment-october-6-2024
「ウクライナ・タブリースク軍集団の報道官、ウラディスラフ・ヴォロシン大佐は、ロシア軍は最近ザポリージャ方面で攻撃を少なくしているが、新たなロシアの攻撃グループがロボタイン付近に集中しており、おそらく数日中に同地域で新たな攻撃を開始する準備を進めていると述べた。」
「ヴォロシン大佐は、ロシア軍はウクライナ南部での攻撃の際に装甲車両を使用することはほとんどなく、代わりにオートバイ、バギー、全地形対応車(ATV)などの非装甲の高速車両を備えた小規模な攻撃グループに頼り、近くの地雷原を回避しながら同地域のウクライナ軍陣地を迅速に攻撃していると指摘した。」
なかなか具体的だな・・・。
問題は次だ。
「ロシア第4軍事基地(第58統合軍[CAA]、南部軍管区[SMD])の一部部隊がカミャンスケ(ロボタイネの北西)付近で活動していると伝えられている。」
画像は、インタラクティブマップから切り取って貼り付けた。
湿地帯を超えて、対岸に渡っている。
ここからザポリージャ市までは、直線距離で30km余り。
152mmりゅう弾砲の射程は20km程度だから、10kmも前進すれば射程圏内に捉えることが出来る。
兵力を集中させていると言われるロボティネ付近より、30km弱西に位置するけど、ここで動きがあったことは特筆すべきかもしれない。
ザポリージャまで最短だし、西側は湿地帯で兵站の問題さえクリアできれば、包囲されるリスクも少ない(戦闘は北と東)。
迎え撃つ方にとっても有利かもな。
まあ、どうでもいいんですが。
南部戦線に動きがみられるのは久しぶりだ。
ウクライナ側の防衛線が機能するのか、ロシア側の奇襲が功を奏するのか。
戦況地図を更新する方は、忙しくなるだろうな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
渡河作戦と書いたけど、グーグルマップで見ると、ここには橋が架かっている(しかも2本)。
なーんだ・・・。
ここを超えて北の対岸に攻撃を掛けたということだ。
少し東には、ちゃんとした橋が架かっていて、こっちがメインのようだ(道路名はE105)。
グーグルマップでストリートビューを見てみると、橋の両側が川というより湿地帯のようになっている。
橋を越えてから、両側はのどかな田園地帯が続く。
このE105を北上するとザポリージャ市に至る。
市内で東方向に、補給路とされているN15が分岐している。
街道沿いに攻め上がるとは限らないが、このルートはアリだな。
ザポリージャの北には、ドニプロ、ハルキウなどの主要都市がある。
E105は、ロシア領内にも続いていて、クルスクをかすめ、モスクワ近郊へと続いている。
国際幹線道路だな。
南側は、メリトポリを経てクリミア半島に入り、黒海沿岸まで続いている。
まあいい。
ウクライナはいい国だ。
こんなところでドンパチやってどーする!?。
さっさと停戦して、平和な日々を取り戻さないとな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(ロシアの攻勢作戦評価、2024年10月7日)
https://www.understandingwar.org/backgrounder/russian-offensive-campaign-assessment-october-7-2024
カミヤンスケ付近の情勢について、いささか長いが引用する。
「ロシアの情報筋によると、2023年夏のウクライナの反撃後の長期にわたる作戦休止の後、ザポリージャ州カミヤンスケ近郊の南部前線での作戦テンポが加速しているという。」
「10月6日に公開された位置情報付き映像は、ロシア軍が10月6日から7日の間にカホフカ貯水池東岸のカミヤンスケとプラヴニ付近でわずかに前進したことを示している。」
「複数のロシアの軍事ブロガーは10月6日、ウクライナ軍がカミヤンスケ付近で突破を試みたが失敗した後、ロシア軍が反撃し、ロシア軍がカミヤンスケのすぐ西にあるカホフカ貯水池の干上がった部分の北側まで前進し、カミヤンスケの西側の地域に入ったと主張した。」
「ロシア第4軍事基地(第58統合軍[CAA]、南部軍管区[SMD])の砲兵部隊が、カミャンスケ近郊でウクライナ軍の攻撃を撃退したと伝えられている。」
「あるロシアの情報源は10月7日、ロシア軍のカミャンスケ北西部への進撃は10月初旬に起こったと主張したが、ほとんどのロシアの情報源は進撃は10月6日か7日に起こったと主張している。」
「あるロシアの情報源は、ロシア軍とウクライナ軍の両軍がカミャンスケ地域に予備軍を配備していると主張したが、ISWはこの主張を独自に検証することができていない。」
「ロシア軍の進撃は依然として戦術的なものであり、ザポリージャ州西部での作戦がどのように展開するかは依然として不明である。」
ウクライナ側が先に仕掛けたという情報もあるな。
本当のところは分からない。
欧州大戦争のウクライナ戦線のさらに南部戦線の、さらにさらに重箱の隅の小競り合いの話だが、浮沈子的には今になって、なぜここでドンパチが再開したかに注目している。
地理的に、ザポリージャ市に最短のルート、ロシアにとってはわずか10kmの前進で州都を狙える。
もちろん、N15経由の兵站も阻止できるからな。
ブーレダル陥落で、南部戦線のロシアの兵站は大幅に改善されるといわれている(ホントかあ?)。
オデッサへのミサイル攻撃も報じられている。
(ウクライナ南部港で船舶にロシアのミサイル命中、1人死亡)
https://jp.reuters.com/markets/commodities/UY7GPSW3D5N3PFZ5IPDTSXVGA4-2024-10-07/
「南部のオデーサ(オデッサ)港で7日、ロシアのミサイルがパラオ船籍の船舶に命中し、ウクライナ人1人が死亡、乗組員5人が負傷」( ウクライナ当局者)
「船舶2隻が黒海の穀物輸出拠点で損傷を受けた」(ウクライナのシビハ外相)
「今回の攻撃で死亡した男性は港湾労働者だった」(オデーサ州のキペル知事)
「負傷した5人は外国人と船員」(同上)
「この船を「オプティマ号」と特定し、攻撃される数時間前にオデーサに到着した」(クレバ副首相)
「近くのピブデンニ港でも6日に船舶が攻撃を受けた。同省は6000トンのトウモロコシを積んでいたセントクリストファー・ネイビス船籍の「パレサ号」と特定。シリア人とエジプト人乗組員15人にけがはなかった」(ウクライナ復興省)
「ロシアの攻撃で損傷を受けた民間船は20隻目」
うーん、何とも言えないな。
南部戦線が活性化しているという明白な兆候とは言えないかも知れない。
「ロシア軍の進撃は依然として戦術的なものであり、ザポリージャ州西部での作戦がどのように展開するかは依然として不明である。」(ISW:再掲)
オデッサの船舶攻撃も、散発的なものだ。
今後の推移を見守るしかないけど、ロシア軍が東部戦線への兵站を狙っているというのは間違いないだろう。
そのルートとして有力視されているのがN15であるかどうかは知らない。
ザポリージャ市は、ターゲットとしての価値もある(州都だしな)。
完全制圧に至らなくても、政治的なインパクトは期待できる。
ウクライナ側の防衛力を分散させる効果も期待できるだろう。
航空万能論は、ブーレダルの陥落について、現地ジャーナリストの見解を紹介している。
(ウクライナ人記者、ヴフレダル喪失は戦略的にも深刻な問題を引き起こす)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/ukrainian-journalist-loss-of-vhledal-poses-serious-strategic-problems/
「ウクライナ軍が南ドネツクを制圧する上で有利な位置にあり、圧倒的な高さ、密集した建造物、無人機運用にとって最高の電波到達範囲、あらゆる兵器の射撃位置を提供する極めて重要な場所だった」「この都市は多数の陣地と地雷原によって強力な要塞地帯を形成していたため、ヴフレダル喪失は戦略的に深刻な結果をもたらす敗北だ」「敵はヴェリカ・ノボシルカ方向やクラホヴォ方面から押し上げてくるだろうが、もう南ドネツクにヴフレダルほど戦術的利点をもたらす防衛拠点は存在しない」「早急にドニプロとザポリージャの州境を東側からカバーする新たな防衛ラインを構築しなければならない」(ウクライナ人ジャーナリストのブトゥソフ氏)
以前にも引用したが、兵站への圧力をかける効果も指摘されている。
「ヴフレダルを失ってもノボウクラインカとボホヤヴレンカに要塞があるため防衛上の問題は少ないものの、この都市はドネツクからヴォルノヴァーハを経由してザポリージャ方面に伸びる鉄道を火力管制下に収めるための重要な拠点だった。そのためヴフレダルからの圧力が失われるとロシア軍は直ぐに鉄道輸送を再開するだろう」(ウクライナメディアのRBC-Ukraine)
航空万能論のブログ管理人は、この見解を繰り返し引用している。
鉄道輸送に対する砲撃圧力が取り除かれれば、南部戦線への輸送ルートが太くなる。
それを見越して、南部戦線が活性化し始めている可能性はあるけどな。
ブーレダル陥落
→ロシア側兵站ルートへの砲撃圧力の消失
→南部戦線への輸送力増強
→南部戦線の活発化
→東部戦線へのウクライナ側兵站ルートへの攻撃
→東部戦線でのウクライナ側防御戦力の減少?
んな、面倒くさいことせずに、兵力に勝るロシアなら、正面突破で押し切ればいいじゃないの(素人は戦力を語り、玄人は兵站を語る・・・)。
まあ、どうでもいいんですが。
ウクライナの戦略については、辛らつな意見を述べている。
「まもなくロシアとの戦争は丸3年を迎えようとしており、兵士の献身さで人員不足をカバーするのも限界に達しているため、ウクライナにとって喫緊の課題はF-16や長距離兵器ではなく「ローテーションが行われていない部隊や兵士の入れ替え」で、この問題を先延ばしし続ければ前線が内部から崩れていくかもしれない。」
ブトゥソフ氏の見立ては的確だ。
「アウディーイウカはドンパスにおける戦略的な交通要衝で防衛の拠点だ。ここを敵に明け渡すということは得策ではない。もしアウディーイウカを失えば地形的に不利な戦場で戦うハメになるしかなく、ポクロウシク、ディミトロフ、クラホヴェが最前線の街になるだろう。つまりアウディーイウカを失うということは戦闘に有利な地形まで後退することを強いられ、その過程で多くの土地を失うという意味だ」
「現在の状況はブトゥソフ氏が指摘したものに酷似している。」(ブログ管理人)
さて、ブーレダルを敵に明け渡したことは、どういう展開に繋がるのかな。
「早急にドニプロとザポリージャの州境を東側からカバーする新たな防衛ラインを構築しなければならない」(再掲)
南ドネツクの運命は決した(そんなあ!)。
ザポリージャ州の運命も危うい。
ドニプロはドニプロペトロウシク州の州都だ。
来年の今頃は、この都市の名前を頻繁に聞くことになるかもしれない。
(ドニプロ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%8B%E3%83%97%E3%83%AD
「ドネツィクと並んでウクライナ有数の工業の中心地」
「人口は968,502人 (2022年1月19日)」
大都会だな。
「2016年5月、ウクライナ危機による反ロ感情の高まりや脱共産主義法の制定などを背景に、ウクライナ最高議会は同市の名称から共産主義者グリゴリー・ペトロフスキーにちなんだ「ペトローウシク」を除去し、ドニプロ市へと改称することを決定した。ただし、ドニプロペトロウシク州の名称はウクライナ憲法に明記されており、改称には憲法改正が必要であるが実行されていない。」
まあいい。
「日常生活上ではロシア語が最も使われる都市となっている」
ヤバいな・・・。
ヤバ過ぎ!。
「ウクライナの主要産業の中心地である。鋳鉄、圧延金属、パイプ、機械、コンバイン、農業機械、トラクター、トロリーバス、冷蔵庫、化学薬品が生産されている。」
プーチンでなくても、この街を狙うだろう。
「16世紀には、ポーランド王国、オスマン帝国、モスクワ大公国の勢力が角逐する場となった。最終的にロシア帝国領となり、1775年現在の都市が建設された。」
歴史的にも、紆余曲折・・・。
今のところ、ロシアはドニプロペトロウシク州を蚕食するつもりはないようだが、ブトゥソフ氏はそれを懸念しているということになる。
戦場で勝てないウクライナ(逆侵攻したクルスクも怪しい・・・)。
(ウクライナ ゼレンスキー大統領 ロシア越境攻撃続ける考え強調)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241008/k10014587151000.html
「越境攻撃を続けることでロシアへの圧力としたいという考えを強調」(ウクライナのゼレンスキー大統領)
「私たちは、ロシアにさらに大きな圧力をかけ続けていく。なぜならば、力によってのみ平和に近づくことができるからだ」(同上)
なんかこう、憑りつかれている気がする。
「クルスク州での軍事作戦は重要な局面を迎えている。仲間の国々から十分な支援があれば、ロシアに圧力をかけ、戦争では何も得られないと悟らせることができる」
それは、ウクライナにそのまま跳ね返ってくるのではないのかあ?。
西側は、形の上ではウクライナを支援し続けるかもしれないが、中身はどんどん薄くなっていく(そうなのかあ?)。
力による現状変更を試みることの愚かさは、ウクライナが証明して見せることになるのかもしれない・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(ロシア軍が東部戦線で複数の集落を占領、南部戦線でも新たな動き)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/russian-troops-occupy-several-settlements-on-the-eastern-front-new-developments-on-the-southern-front/
「因みにウクライナ軍南部司令部は5日「ザポリージャからウクライナ東部に向う兵站ルートを制圧するため、ロシア軍は数日以内にオリヒウやマラ・トクマチカ付近で新たな攻撃を開始するだろう」と発表し、ロシア軍がカミアンスケ北岸地区のウクライナ軍陣地=Ⓐを襲撃する様子が登場。」
うーん、オルヒウからは相当離れているんだがな(30kmくらい?)。
浮沈子的には、両者の間に関係があるようには思えない。
まあいい。
「この視覚的証拠についてRYBARも「ロシア軍が貯水地の土手を通ってカミアンスケ北岸地区に侵入した」と報告したが「ロシア軍がカミアンスケ北岸地区に足場を確保したと語るのは時期尚早」とも指摘しており、比較的静かだったカミアンスケ方面の戦闘が活発化するのかどうかはまだわからない。」
記事では、この方面の動きについて慎重に見定めようとしているようだ。
ブーレダルが陥落してからまだ日が浅く、常識的にはそんなに急に南部戦線が活性化するとは思えない。
兵站が改善されると言っても、戦闘の活性化は、ある程度のリソースの蓄積や部隊の増員・移送を待って、体制を整えてから行うというのが筋というものだ。
が、逆に、ブーレダルの短期的な陥落は、南部戦線の展開に合わせた動きという可能性もある。
政治的には宣伝効果の高いポクロフシク方面をほったらかしにしてまで、リソースを投入して落としているからな。
実際のところは分からない。
ウクライナ軍が掴んでいるのは、ロボティネ付近の集結だけだが、ロシア軍は南部方面への展開を進めているのかもしれない(未確認)。
薄ーく引き延ばされているウクライナの防御線は、どこであれ、一押しで破られる危険性が出てきた。
「DEEP STATEはハルキウ州クピャンスク方面について「ロシア軍がステルマキフカを占領した」と報告、ミャソジャリフカもグレーゾーン入りしているため1年以上もロシア軍の前進を阻止してきた渓谷ライン(ステルマキフカ~ミャソジャリフカ~アンドリエウカ)がほぼ崩壊した格好」
1000kmに渡る長大な戦線の中で、曲がりなりにもウクライナ軍の前進がみられるのは、逆侵攻したクルスク方面に限られている。
こっちは、リソースをケチらずに、精鋭部隊を投入しているからな。
それでも、侵攻当初のような電撃的な進軍は見られなくなっている。
南部戦線が活性化すれば、クルスクから逆に引きはがして手当てしなければならなくなるかもしれない。
そうなれば、ロシアはウクライナが取ったのと同じ手法で、しかも、自軍のリソースの豊富さを十分に生かす形で形成を逆転することが出来るからな。
一石二鳥だ。
狙っているのは、ザポリージャではなく、その先のドニプロかも知れない。
ブトゥソフ氏の懸念は、結構リアルかもしれないぞお。
「早急にドニプロとザポリージャの州境を東側からカバーする新たな防衛ラインを構築しなければならない」(再々掲)
カミヤンスケ北部への進撃は、蟻の一穴だ。
クルスクの侵攻を維持できないということになれば、政治的な打撃は大きい。
それを避けるために、侵攻地域を維持しようとすれば、南部でのリソースに不足を来たす。
それを見越して、ロシアが南部戦線を活性化させようとしているという見立ては、浮沈子の妄想に留まらないと思うんだがな。
そっちが先で、ブーレダルの陥落は、それを確実に実現させるためのプロセスだったのかも知れない。
2年間も維持してきたブーレダルが、あっという間に落ちたからな。
ウクライナ軍守備隊のローテーションが行われず、戦闘経験の浅い部隊が増援に回されたというのは、確かに陥落の原因の一つだろうが、ぶっちゃけ、単にロシアの攻撃が激しくなっただけとも言える。
南部戦線の活性化が先だったわけだ(そうなのかあ?)。
このまま、南部戦線が沈黙し続けることは考えづらい。
が、まあ、今のところ、浮沈子の妄想(と、ブトゥゾフ氏の懸念)に留まっている。
「・・・カミアンスケ方面の戦闘が活発化するのかどうかはまだわからない。」(再掲)
さて、どうなるんだろうな・・・。
<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー
(ロ軍、ウクライナ東部要衝トレツク郊外に到達 ルガンスクでも戦闘)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/T4KN56PIKRJ6FLPVLJT33QGTLU-2024-10-08/
南部戦線の話じゃないんだが、わざわざ稿を改めるほどでもないのでリンクしておく。
ロイターが、チョンボをやったみたいだ(未確認)。
「ロシア軍は東部ルガンスク州ルガンスク市の東にも進軍。ルガンスク作戦戦術グループの報道官は「情勢は不安定で、文字通り(市への)あらゆる入口で戦闘が繰り広げられている」と国営放送に語った。」
英文の元記事はこちら(自動翻訳で引用)。
(ロシア軍がもう一つの重要な前線都市に到達、ウクライナ軍が発表)
https://www.reuters.com/world/europe/russian-forces-reach-another-key-frontline-city-ukraines-military-says-2024-10-08/
記事の内容はやや異なるが、ルガンスク市の話はどこにも出てこない。
そもそも、ここは占領済みの場所だしな。
日本語記事を作成する際に、何か手違いがあったに違いない。
まあ、どうでもいいんですが。
翻訳的にも気になる点があったので、引き続き引用する。
「ウクライナの軍事アナリストらは、丘の頂上にあるトレツクが陥落すれば、モスクワはポクロフスク-コスティャンティニフカ幹線道路を含む、同地域のキエフ軍の後方作戦地域と戦闘地域を結ぶ重要な兵站ルートを遮断できるようになると述べている。」(英文の自動翻訳)
「ウクライナの軍事アナリストは、ロシア軍が高台のトレツクを制圧すれば、ウクライナ軍の後方作戦拠点と戦闘地域を結ぶ重要な支援ルートが攻撃にさらされる恐れがあると指摘する。」(日本語記事)
英文の方が、内容的に分かりやすい(「ポクロフスク-コスティャンティニフカ幹線道路を含む」と例示されているしな)。
ちなみに、グーグルマップではトレツクではなく、旧名称のジェルジンスクで表記されている(ロシアにも同名の州及び都市があるので注意)。
(トレツク)
https://en.wikipedia.org/wiki/Toretsk
「ウクライナ東部のドネツィク州バフムート地区にある工業都市」
「2022年1月現在、人口は約30,914人」
戦闘区域だから、住民は避難して残っていないだろう。
「ソ連時代の1936年から2016年の間、この町はチェーカーの創設者であるフェリックス・ジェルジンスキーにちなんでジェルジンスクと名付けられた。2016年に非共産主義化法の結果として、町は現在の名称を得た。」(チェーカー:KGBの前身)
トレツクからコスティアンティ二フカまでは15kmくらいだから、152mmりゅう弾砲の射程圏内ということになる(ポクロフスク-コスティャンティニフカ幹線道路:T-05-04)。
が、既に、ポクロフシクが兵站拠点として機能しなくなっているわけで、このルートの遮断がどれ程の影響を及ぼすことになるかは分からない。
トレツクの陥落は、しかし、ウクライナ軍にとっては痛い状況になる。
ドネツク州の他の都市群(クラマトルスク、スロビヤンスクなど)への攻撃の足掛かりになるからな。
南部戦線の状況が気になるところではあるが、東部戦線も引き続き注視というところか・・・。
(ウクライナ軍は クルスクで後退、ロシア軍はハルキウとドネツクで前進)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/ukrainian-forces-retreat-in-kursk-russian-forces-advance-in-kharkiv-and-donetsk/
「ザポリージャからウクライナ東部に向う兵站ルートを制圧するため、ロシア軍は数日以内にオリヒウやマラ・トクマチカ付近で新たな攻撃を開始するだろう」(ウクライナ軍南部司令部)
「もし本格的な前進なら明日以降、DEEP STATEやRYBARの報告にザポリージャ方面の動きが反映されるだろう。」(航空万能論ブログ管理人)
場合によっては、最速で戦況が反映されるISWの地図を見ていたら、ちょっと外れたところでロシア軍の動きがみられた。
(ロシアの攻勢作戦評価、2024年10月6日)
https://www.understandingwar.org/backgrounder/russian-offensive-campaign-assessment-october-6-2024
「ウクライナ・タブリースク軍集団の報道官、ウラディスラフ・ヴォロシン大佐は、ロシア軍は最近ザポリージャ方面で攻撃を少なくしているが、新たなロシアの攻撃グループがロボタイン付近に集中しており、おそらく数日中に同地域で新たな攻撃を開始する準備を進めていると述べた。」
「ヴォロシン大佐は、ロシア軍はウクライナ南部での攻撃の際に装甲車両を使用することはほとんどなく、代わりにオートバイ、バギー、全地形対応車(ATV)などの非装甲の高速車両を備えた小規模な攻撃グループに頼り、近くの地雷原を回避しながら同地域のウクライナ軍陣地を迅速に攻撃していると指摘した。」
なかなか具体的だな・・・。
問題は次だ。
「ロシア第4軍事基地(第58統合軍[CAA]、南部軍管区[SMD])の一部部隊がカミャンスケ(ロボタイネの北西)付近で活動していると伝えられている。」
画像は、インタラクティブマップから切り取って貼り付けた。
湿地帯を超えて、対岸に渡っている。
ここからザポリージャ市までは、直線距離で30km余り。
152mmりゅう弾砲の射程は20km程度だから、10kmも前進すれば射程圏内に捉えることが出来る。
兵力を集中させていると言われるロボティネ付近より、30km弱西に位置するけど、ここで動きがあったことは特筆すべきかもしれない。
ザポリージャまで最短だし、西側は湿地帯で兵站の問題さえクリアできれば、包囲されるリスクも少ない(戦闘は北と東)。
迎え撃つ方にとっても有利かもな。
まあ、どうでもいいんですが。
南部戦線に動きがみられるのは久しぶりだ。
ウクライナ側の防衛線が機能するのか、ロシア側の奇襲が功を奏するのか。
戦況地図を更新する方は、忙しくなるだろうな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
渡河作戦と書いたけど、グーグルマップで見ると、ここには橋が架かっている(しかも2本)。
なーんだ・・・。
ここを超えて北の対岸に攻撃を掛けたということだ。
少し東には、ちゃんとした橋が架かっていて、こっちがメインのようだ(道路名はE105)。
グーグルマップでストリートビューを見てみると、橋の両側が川というより湿地帯のようになっている。
橋を越えてから、両側はのどかな田園地帯が続く。
このE105を北上するとザポリージャ市に至る。
市内で東方向に、補給路とされているN15が分岐している。
街道沿いに攻め上がるとは限らないが、このルートはアリだな。
ザポリージャの北には、ドニプロ、ハルキウなどの主要都市がある。
E105は、ロシア領内にも続いていて、クルスクをかすめ、モスクワ近郊へと続いている。
国際幹線道路だな。
南側は、メリトポリを経てクリミア半島に入り、黒海沿岸まで続いている。
まあいい。
ウクライナはいい国だ。
こんなところでドンパチやってどーする!?。
さっさと停戦して、平和な日々を取り戻さないとな・・・。
<以下追加>ーーーーーーーーーー
(ロシアの攻勢作戦評価、2024年10月7日)
https://www.understandingwar.org/backgrounder/russian-offensive-campaign-assessment-october-7-2024
カミヤンスケ付近の情勢について、いささか長いが引用する。
「ロシアの情報筋によると、2023年夏のウクライナの反撃後の長期にわたる作戦休止の後、ザポリージャ州カミヤンスケ近郊の南部前線での作戦テンポが加速しているという。」
「10月6日に公開された位置情報付き映像は、ロシア軍が10月6日から7日の間にカホフカ貯水池東岸のカミヤンスケとプラヴニ付近でわずかに前進したことを示している。」
「複数のロシアの軍事ブロガーは10月6日、ウクライナ軍がカミヤンスケ付近で突破を試みたが失敗した後、ロシア軍が反撃し、ロシア軍がカミヤンスケのすぐ西にあるカホフカ貯水池の干上がった部分の北側まで前進し、カミヤンスケの西側の地域に入ったと主張した。」
「ロシア第4軍事基地(第58統合軍[CAA]、南部軍管区[SMD])の砲兵部隊が、カミャンスケ近郊でウクライナ軍の攻撃を撃退したと伝えられている。」
「あるロシアの情報源は10月7日、ロシア軍のカミャンスケ北西部への進撃は10月初旬に起こったと主張したが、ほとんどのロシアの情報源は進撃は10月6日か7日に起こったと主張している。」
「あるロシアの情報源は、ロシア軍とウクライナ軍の両軍がカミャンスケ地域に予備軍を配備していると主張したが、ISWはこの主張を独自に検証することができていない。」
「ロシア軍の進撃は依然として戦術的なものであり、ザポリージャ州西部での作戦がどのように展開するかは依然として不明である。」
ウクライナ側が先に仕掛けたという情報もあるな。
本当のところは分からない。
欧州大戦争のウクライナ戦線のさらに南部戦線の、さらにさらに重箱の隅の小競り合いの話だが、浮沈子的には今になって、なぜここでドンパチが再開したかに注目している。
地理的に、ザポリージャ市に最短のルート、ロシアにとってはわずか10kmの前進で州都を狙える。
もちろん、N15経由の兵站も阻止できるからな。
ブーレダル陥落で、南部戦線のロシアの兵站は大幅に改善されるといわれている(ホントかあ?)。
オデッサへのミサイル攻撃も報じられている。
(ウクライナ南部港で船舶にロシアのミサイル命中、1人死亡)
https://jp.reuters.com/markets/commodities/UY7GPSW3D5N3PFZ5IPDTSXVGA4-2024-10-07/
「南部のオデーサ(オデッサ)港で7日、ロシアのミサイルがパラオ船籍の船舶に命中し、ウクライナ人1人が死亡、乗組員5人が負傷」( ウクライナ当局者)
「船舶2隻が黒海の穀物輸出拠点で損傷を受けた」(ウクライナのシビハ外相)
「今回の攻撃で死亡した男性は港湾労働者だった」(オデーサ州のキペル知事)
「負傷した5人は外国人と船員」(同上)
「この船を「オプティマ号」と特定し、攻撃される数時間前にオデーサに到着した」(クレバ副首相)
「近くのピブデンニ港でも6日に船舶が攻撃を受けた。同省は6000トンのトウモロコシを積んでいたセントクリストファー・ネイビス船籍の「パレサ号」と特定。シリア人とエジプト人乗組員15人にけがはなかった」(ウクライナ復興省)
「ロシアの攻撃で損傷を受けた民間船は20隻目」
うーん、何とも言えないな。
南部戦線が活性化しているという明白な兆候とは言えないかも知れない。
「ロシア軍の進撃は依然として戦術的なものであり、ザポリージャ州西部での作戦がどのように展開するかは依然として不明である。」(ISW:再掲)
オデッサの船舶攻撃も、散発的なものだ。
今後の推移を見守るしかないけど、ロシア軍が東部戦線への兵站を狙っているというのは間違いないだろう。
そのルートとして有力視されているのがN15であるかどうかは知らない。
ザポリージャ市は、ターゲットとしての価値もある(州都だしな)。
完全制圧に至らなくても、政治的なインパクトは期待できる。
ウクライナ側の防衛力を分散させる効果も期待できるだろう。
航空万能論は、ブーレダルの陥落について、現地ジャーナリストの見解を紹介している。
(ウクライナ人記者、ヴフレダル喪失は戦略的にも深刻な問題を引き起こす)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/ukrainian-journalist-loss-of-vhledal-poses-serious-strategic-problems/
「ウクライナ軍が南ドネツクを制圧する上で有利な位置にあり、圧倒的な高さ、密集した建造物、無人機運用にとって最高の電波到達範囲、あらゆる兵器の射撃位置を提供する極めて重要な場所だった」「この都市は多数の陣地と地雷原によって強力な要塞地帯を形成していたため、ヴフレダル喪失は戦略的に深刻な結果をもたらす敗北だ」「敵はヴェリカ・ノボシルカ方向やクラホヴォ方面から押し上げてくるだろうが、もう南ドネツクにヴフレダルほど戦術的利点をもたらす防衛拠点は存在しない」「早急にドニプロとザポリージャの州境を東側からカバーする新たな防衛ラインを構築しなければならない」(ウクライナ人ジャーナリストのブトゥソフ氏)
以前にも引用したが、兵站への圧力をかける効果も指摘されている。
「ヴフレダルを失ってもノボウクラインカとボホヤヴレンカに要塞があるため防衛上の問題は少ないものの、この都市はドネツクからヴォルノヴァーハを経由してザポリージャ方面に伸びる鉄道を火力管制下に収めるための重要な拠点だった。そのためヴフレダルからの圧力が失われるとロシア軍は直ぐに鉄道輸送を再開するだろう」(ウクライナメディアのRBC-Ukraine)
航空万能論のブログ管理人は、この見解を繰り返し引用している。
鉄道輸送に対する砲撃圧力が取り除かれれば、南部戦線への輸送ルートが太くなる。
それを見越して、南部戦線が活性化し始めている可能性はあるけどな。
ブーレダル陥落
→ロシア側兵站ルートへの砲撃圧力の消失
→南部戦線への輸送力増強
→南部戦線の活発化
→東部戦線へのウクライナ側兵站ルートへの攻撃
→東部戦線でのウクライナ側防御戦力の減少?
んな、面倒くさいことせずに、兵力に勝るロシアなら、正面突破で押し切ればいいじゃないの(素人は戦力を語り、玄人は兵站を語る・・・)。
まあ、どうでもいいんですが。
ウクライナの戦略については、辛らつな意見を述べている。
「まもなくロシアとの戦争は丸3年を迎えようとしており、兵士の献身さで人員不足をカバーするのも限界に達しているため、ウクライナにとって喫緊の課題はF-16や長距離兵器ではなく「ローテーションが行われていない部隊や兵士の入れ替え」で、この問題を先延ばしし続ければ前線が内部から崩れていくかもしれない。」
ブトゥソフ氏の見立ては的確だ。
「アウディーイウカはドンパスにおける戦略的な交通要衝で防衛の拠点だ。ここを敵に明け渡すということは得策ではない。もしアウディーイウカを失えば地形的に不利な戦場で戦うハメになるしかなく、ポクロウシク、ディミトロフ、クラホヴェが最前線の街になるだろう。つまりアウディーイウカを失うということは戦闘に有利な地形まで後退することを強いられ、その過程で多くの土地を失うという意味だ」
「現在の状況はブトゥソフ氏が指摘したものに酷似している。」(ブログ管理人)
さて、ブーレダルを敵に明け渡したことは、どういう展開に繋がるのかな。
「早急にドニプロとザポリージャの州境を東側からカバーする新たな防衛ラインを構築しなければならない」(再掲)
南ドネツクの運命は決した(そんなあ!)。
ザポリージャ州の運命も危うい。
ドニプロはドニプロペトロウシク州の州都だ。
来年の今頃は、この都市の名前を頻繁に聞くことになるかもしれない。
(ドニプロ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%8B%E3%83%97%E3%83%AD
「ドネツィクと並んでウクライナ有数の工業の中心地」
「人口は968,502人 (2022年1月19日)」
大都会だな。
「2016年5月、ウクライナ危機による反ロ感情の高まりや脱共産主義法の制定などを背景に、ウクライナ最高議会は同市の名称から共産主義者グリゴリー・ペトロフスキーにちなんだ「ペトローウシク」を除去し、ドニプロ市へと改称することを決定した。ただし、ドニプロペトロウシク州の名称はウクライナ憲法に明記されており、改称には憲法改正が必要であるが実行されていない。」
まあいい。
「日常生活上ではロシア語が最も使われる都市となっている」
ヤバいな・・・。
ヤバ過ぎ!。
「ウクライナの主要産業の中心地である。鋳鉄、圧延金属、パイプ、機械、コンバイン、農業機械、トラクター、トロリーバス、冷蔵庫、化学薬品が生産されている。」
プーチンでなくても、この街を狙うだろう。
「16世紀には、ポーランド王国、オスマン帝国、モスクワ大公国の勢力が角逐する場となった。最終的にロシア帝国領となり、1775年現在の都市が建設された。」
歴史的にも、紆余曲折・・・。
今のところ、ロシアはドニプロペトロウシク州を蚕食するつもりはないようだが、ブトゥソフ氏はそれを懸念しているということになる。
戦場で勝てないウクライナ(逆侵攻したクルスクも怪しい・・・)。
(ウクライナ ゼレンスキー大統領 ロシア越境攻撃続ける考え強調)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241008/k10014587151000.html
「越境攻撃を続けることでロシアへの圧力としたいという考えを強調」(ウクライナのゼレンスキー大統領)
「私たちは、ロシアにさらに大きな圧力をかけ続けていく。なぜならば、力によってのみ平和に近づくことができるからだ」(同上)
なんかこう、憑りつかれている気がする。
「クルスク州での軍事作戦は重要な局面を迎えている。仲間の国々から十分な支援があれば、ロシアに圧力をかけ、戦争では何も得られないと悟らせることができる」
それは、ウクライナにそのまま跳ね返ってくるのではないのかあ?。
西側は、形の上ではウクライナを支援し続けるかもしれないが、中身はどんどん薄くなっていく(そうなのかあ?)。
力による現状変更を試みることの愚かさは、ウクライナが証明して見せることになるのかもしれない・・・。
<さらに追加>ーーーーーーーーーー
(ロシア軍が東部戦線で複数の集落を占領、南部戦線でも新たな動き)
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/russian-troops-occupy-several-settlements-on-the-eastern-front-new-developments-on-the-southern-front/
「因みにウクライナ軍南部司令部は5日「ザポリージャからウクライナ東部に向う兵站ルートを制圧するため、ロシア軍は数日以内にオリヒウやマラ・トクマチカ付近で新たな攻撃を開始するだろう」と発表し、ロシア軍がカミアンスケ北岸地区のウクライナ軍陣地=Ⓐを襲撃する様子が登場。」
うーん、オルヒウからは相当離れているんだがな(30kmくらい?)。
浮沈子的には、両者の間に関係があるようには思えない。
まあいい。
「この視覚的証拠についてRYBARも「ロシア軍が貯水地の土手を通ってカミアンスケ北岸地区に侵入した」と報告したが「ロシア軍がカミアンスケ北岸地区に足場を確保したと語るのは時期尚早」とも指摘しており、比較的静かだったカミアンスケ方面の戦闘が活発化するのかどうかはまだわからない。」
記事では、この方面の動きについて慎重に見定めようとしているようだ。
ブーレダルが陥落してからまだ日が浅く、常識的にはそんなに急に南部戦線が活性化するとは思えない。
兵站が改善されると言っても、戦闘の活性化は、ある程度のリソースの蓄積や部隊の増員・移送を待って、体制を整えてから行うというのが筋というものだ。
が、逆に、ブーレダルの短期的な陥落は、南部戦線の展開に合わせた動きという可能性もある。
政治的には宣伝効果の高いポクロフシク方面をほったらかしにしてまで、リソースを投入して落としているからな。
実際のところは分からない。
ウクライナ軍が掴んでいるのは、ロボティネ付近の集結だけだが、ロシア軍は南部方面への展開を進めているのかもしれない(未確認)。
薄ーく引き延ばされているウクライナの防御線は、どこであれ、一押しで破られる危険性が出てきた。
「DEEP STATEはハルキウ州クピャンスク方面について「ロシア軍がステルマキフカを占領した」と報告、ミャソジャリフカもグレーゾーン入りしているため1年以上もロシア軍の前進を阻止してきた渓谷ライン(ステルマキフカ~ミャソジャリフカ~アンドリエウカ)がほぼ崩壊した格好」
1000kmに渡る長大な戦線の中で、曲がりなりにもウクライナ軍の前進がみられるのは、逆侵攻したクルスク方面に限られている。
こっちは、リソースをケチらずに、精鋭部隊を投入しているからな。
それでも、侵攻当初のような電撃的な進軍は見られなくなっている。
南部戦線が活性化すれば、クルスクから逆に引きはがして手当てしなければならなくなるかもしれない。
そうなれば、ロシアはウクライナが取ったのと同じ手法で、しかも、自軍のリソースの豊富さを十分に生かす形で形成を逆転することが出来るからな。
一石二鳥だ。
狙っているのは、ザポリージャではなく、その先のドニプロかも知れない。
ブトゥソフ氏の懸念は、結構リアルかもしれないぞお。
「早急にドニプロとザポリージャの州境を東側からカバーする新たな防衛ラインを構築しなければならない」(再々掲)
カミヤンスケ北部への進撃は、蟻の一穴だ。
クルスクの侵攻を維持できないということになれば、政治的な打撃は大きい。
それを避けるために、侵攻地域を維持しようとすれば、南部でのリソースに不足を来たす。
それを見越して、ロシアが南部戦線を活性化させようとしているという見立ては、浮沈子の妄想に留まらないと思うんだがな。
そっちが先で、ブーレダルの陥落は、それを確実に実現させるためのプロセスだったのかも知れない。
2年間も維持してきたブーレダルが、あっという間に落ちたからな。
ウクライナ軍守備隊のローテーションが行われず、戦闘経験の浅い部隊が増援に回されたというのは、確かに陥落の原因の一つだろうが、ぶっちゃけ、単にロシアの攻撃が激しくなっただけとも言える。
南部戦線の活性化が先だったわけだ(そうなのかあ?)。
このまま、南部戦線が沈黙し続けることは考えづらい。
が、まあ、今のところ、浮沈子の妄想(と、ブトゥゾフ氏の懸念)に留まっている。
「・・・カミアンスケ方面の戦闘が活発化するのかどうかはまだわからない。」(再掲)
さて、どうなるんだろうな・・・。
<さらにさらに追加>ーーーーーーーーーー
(ロ軍、ウクライナ東部要衝トレツク郊外に到達 ルガンスクでも戦闘)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/T4KN56PIKRJ6FLPVLJT33QGTLU-2024-10-08/
南部戦線の話じゃないんだが、わざわざ稿を改めるほどでもないのでリンクしておく。
ロイターが、チョンボをやったみたいだ(未確認)。
「ロシア軍は東部ルガンスク州ルガンスク市の東にも進軍。ルガンスク作戦戦術グループの報道官は「情勢は不安定で、文字通り(市への)あらゆる入口で戦闘が繰り広げられている」と国営放送に語った。」
英文の元記事はこちら(自動翻訳で引用)。
(ロシア軍がもう一つの重要な前線都市に到達、ウクライナ軍が発表)
https://www.reuters.com/world/europe/russian-forces-reach-another-key-frontline-city-ukraines-military-says-2024-10-08/
記事の内容はやや異なるが、ルガンスク市の話はどこにも出てこない。
そもそも、ここは占領済みの場所だしな。
日本語記事を作成する際に、何か手違いがあったに違いない。
まあ、どうでもいいんですが。
翻訳的にも気になる点があったので、引き続き引用する。
「ウクライナの軍事アナリストらは、丘の頂上にあるトレツクが陥落すれば、モスクワはポクロフスク-コスティャンティニフカ幹線道路を含む、同地域のキエフ軍の後方作戦地域と戦闘地域を結ぶ重要な兵站ルートを遮断できるようになると述べている。」(英文の自動翻訳)
「ウクライナの軍事アナリストは、ロシア軍が高台のトレツクを制圧すれば、ウクライナ軍の後方作戦拠点と戦闘地域を結ぶ重要な支援ルートが攻撃にさらされる恐れがあると指摘する。」(日本語記事)
英文の方が、内容的に分かりやすい(「ポクロフスク-コスティャンティニフカ幹線道路を含む」と例示されているしな)。
ちなみに、グーグルマップではトレツクではなく、旧名称のジェルジンスクで表記されている(ロシアにも同名の州及び都市があるので注意)。
(トレツク)
https://en.wikipedia.org/wiki/Toretsk
「ウクライナ東部のドネツィク州バフムート地区にある工業都市」
「2022年1月現在、人口は約30,914人」
戦闘区域だから、住民は避難して残っていないだろう。
「ソ連時代の1936年から2016年の間、この町はチェーカーの創設者であるフェリックス・ジェルジンスキーにちなんでジェルジンスクと名付けられた。2016年に非共産主義化法の結果として、町は現在の名称を得た。」(チェーカー:KGBの前身)
トレツクからコスティアンティ二フカまでは15kmくらいだから、152mmりゅう弾砲の射程圏内ということになる(ポクロフスク-コスティャンティニフカ幹線道路:T-05-04)。
が、既に、ポクロフシクが兵站拠点として機能しなくなっているわけで、このルートの遮断がどれ程の影響を及ぼすことになるかは分からない。
トレツクの陥落は、しかし、ウクライナ軍にとっては痛い状況になる。
ドネツク州の他の都市群(クラマトルスク、スロビヤンスクなど)への攻撃の足掛かりになるからな。
南部戦線の状況が気になるところではあるが、東部戦線も引き続き注視というところか・・・。
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