ディラックの海2011年12月14日 22:05

(C)Jim Lambie(原美術館):レリエル???
(C)Jim Lambie(原美術館):レリエル???


エヴァネタではない。

(レリエル)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%BF%E5%BE%92_(%E6%96%B0%E4%B8%96%E7%B4%80%E3%82%A8%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%82%B2%E3%83%AA%E3%82%AA%E3%83%B3)#.E3.83.AC.E3.83.AA.E3.82.A8.E3.83.AB_.28LELIEL.29

鳩子の海(朝ドラ)、豊穣の海(三島由紀夫)、奇跡の海(坂本真綾、同名の映画)などとは、何の関係もない。

長いが、引用する。

「『海よ、僕らの使ふ文字では、お前の中に母がいる。そして母よ、仏蘭西人の言葉では、あなたの中に海がある。』というのは、詩人三好達治による「郷愁」と題された有名な詩の一節ですが、フランス語では「母」のことをmère(メール)といいます。また、「海」のことはmerと表記して同じ発音ですので、「母の中に海がある」というわけです。」

(出典とは違いますが)
http://to.askeo.net/?eid=327873

という、海のことでもない。

「真空」のことなのだそうだ。真空には何もなく、文字通りの「からっぽ」のことだと思っていたら、そこには、負のエネルギーを持った電子が、まるで海のようにいっぱい詰まっている・・・。

と、ポール・エイドリアン・モーリス・ディラックは考えた。1928年、量子力学と相対性理論を融合したディラックの方程式を発表して、4年後、彼の予言通りの反粒子が見つかり、翌年、ノーベル賞を受賞する。

まあ、こののち、反粒子がゾロゾロ出てくるに及んで、ディラックの海の概念は拡張修正されて、今では歴史的な解釈ということになっているようだ。

http://homepage2.nifty.com/eman/quantum/dirac_sea.html

さて、「40年以上前から存在が予言されてきた“神の粒子”、ヒッグス粒子の探索が大きく前進した。大型ハドロン衝突型加速器(LHC)による2つの実験で、ヒッグス粒子の存在を示す興味深い現象が初めて確認されたという。」と書いてあるのはこのページ。

http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20111214002&expand#title

この件について、割とわかりやすく書いてあるページを見つけた。

http://blog.miraikan.jst.go.jp/topics/2011121410195

場の量子化と素粒子の関係をわかりやすく説明している(ちょっと物足りないけど)。来年の夏頃には、はっきりとした観測結果がでて、標準理論の検証に黒白がはっきりつくと思われる。

何もないように見えるところから、粒子が飛び出してくるビジョンを人類で初めて構想し、ウエストミンスターに眠るディラックは、何を想っているだろうか。

http://kajipon.sakura.ne.jp/haka/h-kagaku.htm#dirac