60センチ2012年03月28日 02:32

60センチ
60センチ


これって、だいじょうび?。

(【第383報】東北地方太平洋沖地震による原子力施設への影響について(3月27日14時00分現在))
http://kinkyu.nisa.go.jp/kinkyu/2012/03/3833271400.html

「1.原子力発電所関係
・2号機原子炉格納容器内部の水位測定及び水温測定を実施(3月26日9:40から12:30)。水位は格納容器底部から約60cm程度にあること、水温は約48.5℃から約50.0℃の範囲であることを確認。」

原発については、この1年間さまざまな情報が乱れ飛び、「誰か、本当のこと言ってよ!」という状態であったし、私自身が、原発に対して拒絶反応(というか、半年間「適応障害」の病名を戴いてしまった)があったために、ほとんど触れられないでいた。

そして、水素爆発(といわれているが)の衝撃的映像から1年後、素人でもわかる情報がやっと出てきた(いままでの全ての情報が「捏造」であっても驚かない)。

60センチである。

(2号機 格納容器内の映像公開)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120327/t10014009041000.html

国営放送(もとい、放送法に基づく特殊法人)によれば、圧力抑制室への配管のあたりまでしかたまっていない。

格納容器には、毎時8トンを超える水が延々と注入されていたのだが、ダダモレだったことがようやくわかったことになる。

もとより、圧力容器の底をぶち破って解け落ちた核燃料なので、冷却されてなければさらに格納容器の底もぶち破って、原子炉建屋の床もぶち破って、さらに地球の反対側のアルゼンチン辺りまで(行くわけないが)・・・、というチャイナシンドロームの話になりかねないが、間一髪留まっているらしい。

他の原子炉はどうよ?。

この記事を読むと、この1年間の嘘八百な報道が恨めしい。専門家のコメントも当局の発表も信じられない。この映像にしても、錆びたドラム缶の中に水中カメラを突っ込んでも簡単に撮影できてしまう(そこまで疑うか?)。

この映像が撮られるまでは、数メートルの深さまであると思われていたというのだから、間接的な情報から得られる知見というのは、驚くほど限られているということだ。

原子力という技術の特性として、自発的に崩壊熱を発する燃料体を人為的に冷却することによってコントロールする点で、火力とは本質的な違いがあると認識している。

ダムに近い。

人為的な構造物で水を堰き止め、位置エネルギーを貯蔵してコントロールしている。ダムの場合はスタティックな管理でいいが、原子力はダイナミックな管理が必要となる(ダムだって、大雨が降ると放水したりしなくっちゃいけないのでダイナミック・コントロールだけど)。

また、ダムが決壊しても、(そりゃあ大変な災害には違いないが)放射線による二次災害は発生しない。

火力発電所も火災による煤煙で、化学的な二次災害の発生は当然ある。

潜在的なエネルギーを制御する技術は、何でも難しい。化学エネルギーにしても、物理的なエネルギーにしても、多くの知恵と技術を集積してようやく実用になってきた。

原子力もその過程にある中途半端な技術だ。何十年も前に造られた発電所で起きた今回の事故に対して、現在はもっと安全な技術があると宣伝している人もいる。

(「原発抜きで日本は生き残れるのか」)
http://yoshiko-sakurai.jp/index.php/2011/09/29/%E3%80%8C%E3%80%80%E5%8E%9F%E7%99%BA%E6%8A%9C%E3%81%8D%E3%81%A7%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AF%E7%94%9F%E3%81%8D%E6%AE%8B%E3%82%8C%E3%82%8B%E3%81%AE%E3%81%8B%E3%80%80%E3%80%8D/

ウェスティングハウス社のAP1000について書かれている。

(新型加圧水型原子炉「AP1000TM」の米国における設計認証取得について)
http://www.toshiba.co.jp/about/press/2011_12/pr_j2301.htm

(動画も観れます)
http://www.toshiba.co.jp/nuclearenergy/kangaeru/iec-pa7.htm

静的安全設計をうたっているが、確か福島も蒸気が循環して冷却ができるようになっていたと記憶している(蒸気だけで冷やせるしかけは、ご丁寧にも撤去されていた)。

(福島第1原発の命綱の冷却システム『蒸気凝縮系機能』は外されていた)
http://geocities.yahoo.co.jp/gl/matiplanplan/view/20110609/1307583720

この件については、一概にダメとは言えないようだが、それにしてもちょっと・・・。

(「非常用復水器」すぐ稼働なら炉心溶融なかった 原子力安全基盤機構調査)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111209/dst11120919150008-n1.htm

どんなしかけがあっても、ダメなときゃだめってことか。そもそも、今回みたいに容器から水漏れしてちゃ何やったってダメなんじゃないか。

技術的な解決方法はいくらでもあって、たぶん安全な原発を作ることは可能なのかもしれない。運用だって、人員を投入し、惜しみなく金をかければ巨大技術の制御も可能になる(それでもダメなときゃ、ダメなんだが:アポロ13号とか)。

でも、今の100倍の電気料金を誰が払うだろうか。

原子力発電を商業化するってことは、安全(危険)を金で勘定するってことだから、ユーザーの選択の問題になる。電気はちょっと難しいけど、発送電分離になれば、選択の余地が出てくるかもしれない。

現在、東京電力管内では原発が停止しているので、このブログを書いている電気は、原子力の恩恵は被っていないのだが、温室効果ガスは惜しみなく(?)排出しているわけで、実に複雑な心境である。

深海と宇宙2012年03月28日 10:17

深海と宇宙
深海と宇宙


ナショジオの記事によれば、キャメロンは再び潜るという(もうやめたら?)。

(キャメロン監督「深海底は宇宙のよう」)
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20120327002&expand&source=gnews

機器の故障、パイロットの過酷な環境、つまらん景色、ほとんどいない生物、エトセ、エトセ・・・。

行ってもしょうがないんじゃないか。

ミッションとしての潜行は失敗ともいえる。しかし、記事にもあるとおり、一般の関心をかきたてた功績は大きい。

それで、十分なんじゃないか?。

次に潜るのはロボットでもいい。冒険は一度でたくさんだ。

深海と宇宙は似ていると彼は言う。日常との隔絶感、一人での長時間の作業がそんなイメージを与えるのだろうか。別の惑星などではない、それこそが地球の真の姿なのだ。

人類は何度も宇宙に出かけた。そして、そこには茫漠の虚無が広がっていることを見てきた。この地球でしか人間が生きられないことを確認してきた。無人機が行って、資源を持ち帰ることはあるだろうし、短期間宇宙ステーションに滞在するような「宇宙開発」はあるだろう。

でも、そこに生活の場を築くことはできない。

深海も同じだ。1万メートルまで行かなくても、100メートルでさえ、生活の場とするには適当ではない。

人間は、地上の大気の薄いわずかの層の間にひっそりと暮らす控えめな生物でいい。それしかないのだ、ということを確認する行為が冒険なのだ。

火星に行こうとしている人類。まあ、行って行けない事はないだろうが、それはもう、行くことに意味があるだけである。そこまでが、限界でもある。だって、金星なんて500度でっせ!。

人間なんて、せいぜい火星まで(行けても小惑星くらい)で、有人宇宙開発なんてそこで終わり。いってみれば、そこが宇宙の果てである。

モノリスでも発見されない限り、木星軌道まで行くことはないだろう。

恒星間旅行なんて、絶対にありえない。SFの題材でしかない。というより、ありえないことが確認されれば、SFのネタからも消える(タコ足の火星人みたいに)。

宇宙も、有人の冒険という観点からは結構うすっぺらなのだ(それでも十分広大ですが)。

夢のない話になった。

地球近傍の宇宙開発はこれからが本番だが、こんな記事があった。

(あまり知られていない「宇宙旅行」20の事実)
http://labaq.com/archives/50954042.html

そして、ナショジオの宇宙のページ
http://www.nationalgeographic.co.jp/science/

限界があるからといっても、それを極めることは大変だ。まだまだフロンティアはたくさんあるのだ。

「月面」のビデオ?2012年03月28日 14:32

「月面」のビデオ?
「月面」のビデオ?


うおっ!。ビデオ解禁です。

(ジェームズ・キャメロン監督と水深1万898メートルの深海底の動画公開!)
http://nng.nikkeibp.co.jp/nng/article/20120328/303687/

まるで、月面のビデオを見ているようだ。

(月面のビデオ)
http://www.nasa.gov/multimedia/videogallery/index.html?media_id=11463016

違いは、人間が写っていないこと。さすがに1万メートルでは無理でしょう。月面着陸のほうが、技術的にはクリアできるってことでしょうか。

人間どころか、何も写っていないように見える。表面には、なにやら「巣穴」らしき構造物が見えるが、いったいなんなんだろう?。

淡いブルーの照明に照らし出された海底は、まさに沈黙の世界そのもの、人間の侵入を拒否しているように思える。

(端脚類:目撃されたという生物)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AB%AF%E8%84%9A%E9%A1%9E

どこかに、海老のようなものが泳いでいないかと目を凝らして見たが見つけられなかった。

スバリスト2012年03月28日 17:15

スバリスト
スバリスト


聞いたことはないこの言葉。

(スバリスト)
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B9%A5%D0%A5%EA%A5%B9%A5%C8

によれば、「クルマに対する高い見識を持ち、紳士的な運転をするスバルユーザー」を指すのだそうだ。

(スバル BRZの受注台数が目標の4倍・3551台に)
http://autoc-one.jp/news/1021517/

納得、なっとーく!。

来月発売のトヨタは焦っているんじゃないか。

(トヨタ「86」予約絶好調! 1か月で目標の7倍、7,000台を受注と発表)
http://news.mynavi.jp/news/2012/03/08/025/index.html

と思ったら、こっちはもっとすごかった!。

予想を裏切るこの現象は何なのか。

記事では、「クルマそのものの魅力もさることながら、(中略)トヨタ渾身の販売戦略が奏功した結果」と分析しているが、個人的意見を言わせてもらえば、

「みんなスポーツカーに、飢えていたから」

であるに違いないと思う。

環境だとか二酸化炭素だとかエコだとかなんだとかかんだとか・・・。

「ゴチャゴチャ言わんで、一番おもろいクルマ持って来い!」

というわけなんじゃなかろうか。

もちろん、反社会的なクルマが売れるほど世の中甘くないから、BRZであれ86であれ、立派な環境性能を備えていると思われる。

購入年齢層はBRZの場合、40代以下でおよそ8割という。この分布についてはコメントしづらいが、

まあ、ジジババは買わんよ!(んでも、60歳以上で7.5%)。

男の子と、元男の子のクルマである(失礼!、女の子もどうぞ。元女の子は・・・?)。

ただし、このクルマが売れ続けるかどうかは疑問だ。2ドアクーペの使い勝手の悪さ、町乗りでのゴツゴツした乗り心地、人によっては「うるさい」と感じるエンジン音、こんなクルマに300万円も払うことに猛反対なおかあさん(「うるさい!」とかって言えないおとうさん)、エトセ、エトセ・・・。

個人的には買わないのに、言いたい放題で申し訳ないが、ポルシェを買っていなかったら危ないところだった。売れていて、ホントに嬉しい。

(スポーツカー氷河期時代の奇跡!:←ここまでいうか?)
http://autoc-one.jp/news/1006842/

「絶滅危惧種」なカテゴリーに、活を入れるこの車に感謝!。