苦渋の選択 ― 2012年12月05日 23:44
苦渋の選択
得にならないと分かっていても、やらざるを得ない。
北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の為政者たちの、偽らざる心境ではないのか。
それとも、ミサイル輸出に弾みをつけるためには、是非とも必要な措置なのか。
(北朝鮮、ミサイル設置完了か)
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye5199766.html
前回に続き、年内に発射される公算が高いロケットの準備が進んでいる。金正日の命日に当たる12月17日に向けて、発射が計画されているのかもしれない。
(金正日)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E6%AD%A3%E6%97%A5
隣国の国家元首でありながら、その実像は謎に包まれ、死後は神格化されて益々知り得なくなっていく。
韓国(南北含めて)と日本は、近くて遠い国である。ソウルには1回行った(川に架かった橋が崩落した頃)。もう、20年くらい前になる。北には行ったことはない。白頭山には行ってみたいと思う。あのカルデラ湖にCCRで潜ってみたいものだ。
(白頭山)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E9%A0%AD%E5%B1%B1
(白頭山節:動画出ます)
https://www.youtube.com/watch?v=vTfeImiNObM
(白頭山節:解説です)
http://blogs.yahoo.co.jp/shakuhachi_fue/52656909.html
三味線で習った曲で、よく弾いた。物悲しい調子に聞こえるが、手は易しく、初心者向きの曲である。
政治的にはいろいろあるのだろうが、彼の地にも、日々の暮らしを営む人々が居り、小唄の一つくらい口ずさむこともあるだろう。
そういう国に、たまたま生まれたことが、良かったのか悪かったのか。
人のことは言えない。
ロケットを迎撃するといって、PAC3という迎撃ロケットを配備する国に生まれたわけだから。
落下する恐れがある沖縄の方だけかと思ったら、首都圏にも置くという。
うーん、大丈夫なんだろうか?。
えっ?、何がって、間違えて発射してしまって、自分の頭の上に落ちてこないかってことよ!。
発射準備に何日もかかる彼の国のロケットと違い、迎撃用なので、直ちに発射しなければならない。詳しいことはわからないが、アンテナ群で追尾して、ターゲットの軌道計算が行われ、それに基づいてミサイル側の迎撃コースの計算が終われば、自動的に発射されると思われる。
防衛大臣の破壊措置命令(迎撃命令?)は事前に発せられるので、躊躇うことは何もない。
(防衛相、7日に破壊措置命令=北ミサイル、迎撃準備完了へ)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2012120501076
いつだったか(前々回?)は、米軍のステルス機をガメラレーダーが捉えて大騒ぎになった。
今度も、枯れススキを幽霊と見間違えて、勢い余って発射するなんてことも有り得る(んなことになった日にゃ、目も当てられない・・・)。
彼の国のロケットは、食料不足分の6年分に当るという。それでも、撃つ。援助を切られても、制裁を受けても、撃つ。
いったい、何の目的で誰の為に撃つのか。それを、支えているのは誰なのか。
どうせ、また、失敗するに決まっている(断定的!)。
この短期間に、問題を発見して、解決して、テストして、検討して、評価して、準備して、根回しして、ご挨拶して、配り物して、・・・なんてこたぁ、やってられない。そんな時間はなかった(今回は、発射場の公開もない)。
断言する。前回と、全く同じ物を打ち上げるに違いない。
前回の打ち上げから間もなく、次回(つまり、今回)の発射準備が始まっている。
おそらく、国内事情から、撃たざるを得ないのだろう。そして、失敗することも分かっているはずである(いくらヘタレ技術屋だからって、それが分からないほどアホじゃなかろう!)。
1段目を分離するところで、躓いているのだ。
テポドン2では、2段目の分離にも成功しているのに。
(北朝鮮によるミサイル発射実験 (2009年))
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E6%9C%9D%E9%AE%AE%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AB%E7%99%BA%E5%B0%84%E5%AE%9F%E9%A8%93_(2009%E5%B9%B4)
トンチャンリからの打ち上げは南方になり、地球の自転速度を加えられないため、何らかの無理をしているのかもしれない。
米国が警戒しているのは、何でもアリの北朝鮮が、ICBM技術を開発して、他国に売りつけて大儲けをすることである(んなわきゃ、ないじゃん!)。
本当のところは、その技術を買った他国が、今までのように米国の言うことを聞かなくなり、さらには、米国自身や同盟国を恫喝することにより、国際的な緊張が高まるからであろう。
韓国や我が国は、その意味で深刻な影響を被る(中国だって、北京近いし)。
(弾道ミサイル防衛:18ページ参照:右図「ロフテッド軌道」)
http://www.mod.go.jp/j/approach/hyouka/seisaku/results/19/sougou/sankou/02.pdf
高高度(高度数百キロ:衛星軌道高度ですな)に打ち上げて、ほぼ垂直に(おそらく、マッハ10以上で)落下してくる「ロフテッド軌道」という弾道を取った場合、迎撃の確率は大幅に低下する。というか、全く不可能になる。
迎撃ミサイルといえども万能ではない。キネティック弾頭が有効なのは、ターゲット弾頭のスピードが最も遅い、軌道の頂点付近に限られるし、そもそも衛星軌道まで到達する迎撃ミサイルは、少なくとも我が国にはない。
(ミサイル防衛)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AB%E9%98%B2%E8%A1%9B
しかし、垂直に落下してくる超高速の弾頭を、一発で仕留める方法がないわけではない(おっ!、何だ?)。
核弾頭を装備した迎撃ミサイルを発射し、首都東京の上空で爆発させるのである。直系数キロ、数百万度の火球が天空に出現する。これなら、たぶん仕留められるだろう(歴史的には、逆なんですがね)。
その代わり、核爆発による強力な電磁波の影響で、都市機能は破壊され、東京は事実上壊滅する。コンピューターというコンピューターは、全て電磁的に破壊され、使い物にならなくなるからだ。もちろん、自動車も走れない。信号機は動かないし、テレビも映らない。
(高高度核爆発)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E9%AB%98%E5%BA%A6%E6%A0%B8%E7%88%86%E7%99%BA
そして、そこにシンシンと放射能を帯びた塵が降ってくるのだ。吸い込めば、体内被曝による放射線障害が、もれなく付いてくる(グリコのオマケのように)。
嫌なストーリーだが、下手に迎撃すると、通常爆弾を落とされるよりも甚大な被害を被る。
まあ、核弾頭を装備した迎撃ミサイルというのも、いささかリアリティに欠けるので、とりあえず、迎撃に失敗するというのが現実的な想定であろう。そして、多くの尊い命が奪われる・・・。
撃つ方も、迎え撃つ方も、苦渋の選択なのである。
そんなことにならないように、我々に何かできることはないのか。我が国が、世界の国々に働きかけて、彼の国の選択を変えるように促すことは不可能なのか(なにせ、150か国と国交がある国なので、一部の国が経済制裁したところで、痛くも痒くもないのだ)。
原発も、消費税も、TPPも、確かに大切なことではあるけれど、国家を預かる人々には、この地域の平和を守ることに、全力を注いでもらいたい。
得にならないと分かっていても、やらざるを得ない。
北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の為政者たちの、偽らざる心境ではないのか。
それとも、ミサイル輸出に弾みをつけるためには、是非とも必要な措置なのか。
(北朝鮮、ミサイル設置完了か)
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye5199766.html
前回に続き、年内に発射される公算が高いロケットの準備が進んでいる。金正日の命日に当たる12月17日に向けて、発射が計画されているのかもしれない。
(金正日)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E6%AD%A3%E6%97%A5
隣国の国家元首でありながら、その実像は謎に包まれ、死後は神格化されて益々知り得なくなっていく。
韓国(南北含めて)と日本は、近くて遠い国である。ソウルには1回行った(川に架かった橋が崩落した頃)。もう、20年くらい前になる。北には行ったことはない。白頭山には行ってみたいと思う。あのカルデラ湖にCCRで潜ってみたいものだ。
(白頭山)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E9%A0%AD%E5%B1%B1
(白頭山節:動画出ます)
https://www.youtube.com/watch?v=vTfeImiNObM
(白頭山節:解説です)
http://blogs.yahoo.co.jp/shakuhachi_fue/52656909.html
三味線で習った曲で、よく弾いた。物悲しい調子に聞こえるが、手は易しく、初心者向きの曲である。
政治的にはいろいろあるのだろうが、彼の地にも、日々の暮らしを営む人々が居り、小唄の一つくらい口ずさむこともあるだろう。
そういう国に、たまたま生まれたことが、良かったのか悪かったのか。
人のことは言えない。
ロケットを迎撃するといって、PAC3という迎撃ロケットを配備する国に生まれたわけだから。
落下する恐れがある沖縄の方だけかと思ったら、首都圏にも置くという。
うーん、大丈夫なんだろうか?。
えっ?、何がって、間違えて発射してしまって、自分の頭の上に落ちてこないかってことよ!。
発射準備に何日もかかる彼の国のロケットと違い、迎撃用なので、直ちに発射しなければならない。詳しいことはわからないが、アンテナ群で追尾して、ターゲットの軌道計算が行われ、それに基づいてミサイル側の迎撃コースの計算が終われば、自動的に発射されると思われる。
防衛大臣の破壊措置命令(迎撃命令?)は事前に発せられるので、躊躇うことは何もない。
(防衛相、7日に破壊措置命令=北ミサイル、迎撃準備完了へ)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2012120501076
いつだったか(前々回?)は、米軍のステルス機をガメラレーダーが捉えて大騒ぎになった。
今度も、枯れススキを幽霊と見間違えて、勢い余って発射するなんてことも有り得る(んなことになった日にゃ、目も当てられない・・・)。
彼の国のロケットは、食料不足分の6年分に当るという。それでも、撃つ。援助を切られても、制裁を受けても、撃つ。
いったい、何の目的で誰の為に撃つのか。それを、支えているのは誰なのか。
どうせ、また、失敗するに決まっている(断定的!)。
この短期間に、問題を発見して、解決して、テストして、検討して、評価して、準備して、根回しして、ご挨拶して、配り物して、・・・なんてこたぁ、やってられない。そんな時間はなかった(今回は、発射場の公開もない)。
断言する。前回と、全く同じ物を打ち上げるに違いない。
前回の打ち上げから間もなく、次回(つまり、今回)の発射準備が始まっている。
おそらく、国内事情から、撃たざるを得ないのだろう。そして、失敗することも分かっているはずである(いくらヘタレ技術屋だからって、それが分からないほどアホじゃなかろう!)。
1段目を分離するところで、躓いているのだ。
テポドン2では、2段目の分離にも成功しているのに。
(北朝鮮によるミサイル発射実験 (2009年))
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E6%9C%9D%E9%AE%AE%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AB%E7%99%BA%E5%B0%84%E5%AE%9F%E9%A8%93_(2009%E5%B9%B4)
トンチャンリからの打ち上げは南方になり、地球の自転速度を加えられないため、何らかの無理をしているのかもしれない。
米国が警戒しているのは、何でもアリの北朝鮮が、ICBM技術を開発して、他国に売りつけて大儲けをすることである(んなわきゃ、ないじゃん!)。
本当のところは、その技術を買った他国が、今までのように米国の言うことを聞かなくなり、さらには、米国自身や同盟国を恫喝することにより、国際的な緊張が高まるからであろう。
韓国や我が国は、その意味で深刻な影響を被る(中国だって、北京近いし)。
(弾道ミサイル防衛:18ページ参照:右図「ロフテッド軌道」)
http://www.mod.go.jp/j/approach/hyouka/seisaku/results/19/sougou/sankou/02.pdf
高高度(高度数百キロ:衛星軌道高度ですな)に打ち上げて、ほぼ垂直に(おそらく、マッハ10以上で)落下してくる「ロフテッド軌道」という弾道を取った場合、迎撃の確率は大幅に低下する。というか、全く不可能になる。
迎撃ミサイルといえども万能ではない。キネティック弾頭が有効なのは、ターゲット弾頭のスピードが最も遅い、軌道の頂点付近に限られるし、そもそも衛星軌道まで到達する迎撃ミサイルは、少なくとも我が国にはない。
(ミサイル防衛)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AB%E9%98%B2%E8%A1%9B
しかし、垂直に落下してくる超高速の弾頭を、一発で仕留める方法がないわけではない(おっ!、何だ?)。
核弾頭を装備した迎撃ミサイルを発射し、首都東京の上空で爆発させるのである。直系数キロ、数百万度の火球が天空に出現する。これなら、たぶん仕留められるだろう(歴史的には、逆なんですがね)。
その代わり、核爆発による強力な電磁波の影響で、都市機能は破壊され、東京は事実上壊滅する。コンピューターというコンピューターは、全て電磁的に破壊され、使い物にならなくなるからだ。もちろん、自動車も走れない。信号機は動かないし、テレビも映らない。
(高高度核爆発)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E9%AB%98%E5%BA%A6%E6%A0%B8%E7%88%86%E7%99%BA
そして、そこにシンシンと放射能を帯びた塵が降ってくるのだ。吸い込めば、体内被曝による放射線障害が、もれなく付いてくる(グリコのオマケのように)。
嫌なストーリーだが、下手に迎撃すると、通常爆弾を落とされるよりも甚大な被害を被る。
まあ、核弾頭を装備した迎撃ミサイルというのも、いささかリアリティに欠けるので、とりあえず、迎撃に失敗するというのが現実的な想定であろう。そして、多くの尊い命が奪われる・・・。
撃つ方も、迎え撃つ方も、苦渋の選択なのである。
そんなことにならないように、我々に何かできることはないのか。我が国が、世界の国々に働きかけて、彼の国の選択を変えるように促すことは不可能なのか(なにせ、150か国と国交がある国なので、一部の国が経済制裁したところで、痛くも痒くもないのだ)。
原発も、消費税も、TPPも、確かに大切なことではあるけれど、国家を預かる人々には、この地域の平和を守ることに、全力を注いでもらいたい。
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