レギュレーター ― 2012年12月17日 21:25
レギュレーター
昨夜はエキセントリックな記事を書いてしまい、いささか後悔している。ダイビングの安全の確保と商売の繁盛を両立させることは、針の穴を通すほどの困難が伴う(老眼なので)。
しかし、それが実現できなければ、レジャーダイビングは成立しない。水中という危険な環境で、少しでもリスクを減らそうという努力を続けることは大切なことだと考える。
今日は、少し違ったことを書こうと思う。
スクーバダイビングにおいて、減圧弁のお世話にならない人はいない。
(レギュレーター【regulator】)
http://kotobank.jp/word/%E3%83%AC%E3%82%AE%E3%83%A5%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC
「スキューバダイビングで、使用可能なレベルまでタンク内の圧縮空気を減圧する、調整器。ファーストステージ、セカンドステージの2段階で調整する。」とある。
詳しい解説は、ここで見つけた。
(レギュレーターの基本構造と作動原理)
http://www.piston-diaphragm.com/doyknow/principle1st.html
ハウジングの中にある、スプリングとピストンとオーリングで構成されている装置である。オーリングは消耗品なので、定期的に交換してやる必要がある。
セカンドステージは、ゴム製のダイヤフラム(膜)を用いているので、これも交換が必要である。
消耗品の交換は、機能を維持する上での最低限の作業である。
もちろん、ワタクシは自分ではできない。仮に出来たとしても、やりたくない。自分の命は、自分で守るとか言っていながら、その実、全て他人任せなのである。自分でメンテなんてしたら、間違いなく寿命を縮めるであろう(ん?、何でオーリングが1個余ってるんだ?)。
リブリーザーには、酸素側とディリュエント側に1つずつ、最低でも2つのファーストステージがあり、タンク内のガスの圧力を調整している。
ベイルアウト用のセカンドステージに、ディリュエントから供給する場合には2つだが、ステージボトルを1本携行すれば、ファーストは3つになる。ステージボトルが2本ならば4つ。
ベイルアウト用に、リブリーザーを携行することになると、1台で合計が4つになる。
きちんとメンテナンスされた減圧弁であれば、ダイビングの最中もきちんと動いて仕事をこなし、エア漏れや、爆発(!)を起こすことはない。
ワタクシの身の回りでも、セカンドステージのフリーフローが止まらないことは経験があるが(マイ・インスピのオートエアです。トホホ)、ファーストステージの故障は聞いたことがない。長期間メンテナンスをしなくても、動いてしまうということなのだろうが、絶対に過信は禁物である。きちんと、メーカーの指示通りにメンテすべきである。
このファーストステージがぶっ飛んだり、詰まったりすると、オープンサーキットだろうが、リブリーザーだろうが、そこから先の仕掛けに関係なく、器材は機能しなくなる。
最悪、タンクから直接吸うという方法もないではないが、オススメはできない(前歯、欠けそうだし)。
レギュレーターというのは、ダイビングという素敵な建物の土台のようなものである。地道にしっかりとした仕事をする。チャラチャラしたところはないし、素人(ワタクシ含む)が見ても、違いは良く分からない(値段の違いは、分かるんだが・・・)。
インスピは、エイペックスのファーストステージを使っていたのだが、最近はどうなのだろうか。
ポセイドンのマーク6ディスカバリーは、当然、ポセイドン製のファーストを使っているでしょう。
レギュレーターの原理は、それほど複雑なものではなく、工作精度もめちゃくちゃシビアではないので、いろいろな製品が巷に溢れている。大深度でも安定した動作ができるとか、穴がいっぱい開いているとか、中で使っているバネの構造に特徴があるとか、せいぜいそんな程度ではないか(詳しくは知りません)。
どんな製品を使うにせよ、メンテナンスは欠かせない。中に水を入れないように、しっかり蓋をしてから洗浄するとか、塩咬みしないように、使用後は清水に漬けておくとか、定期的なオーバーホールに出すとか、せめて、その程度はしておかなければダイバーとしてハズカシイ!。
昨日書いた、バディというシステムも、シングルタンクのダイバーが、水中でファーストステージの故障に遭遇した時に、安全に浮上するためのものである。1人では1つのファーストしかないが、2人なら2つになる、という訳だね!!。
1人で沢山持っていったほうが、安心ということもある。テクニカルダイビングで使う、ダブルタンクには、当然、2つのファーストが付いている訳だし。
だが、多けりゃいいってものではない。
それだけ、故障する確率も増える。
幸い、これまでファーストのトラブルに見舞われたことはない。これからもないことを願いたいが、いつか起こることを前提とした対処方法の習得と、練度を上げる訓練は続けていこうと思っている。
転ばぬ先の杖、という言葉もある。
(転ばぬ先の杖)
http://kotowaza-allguide.com/ko/korobanusakinotsue.html
よく読むと、「転ぶ前に杖を用意する」ということなので、「転ぶ先の杖」が、字義に適っている。
まあ、どうでもいいんですが。
プールトレーニングでも、ステージボトルのバルブを開け忘れたり、ダイビング前のブリージングを怠ったり、残圧の点検が疎かになったりと、リブリーザーの方にばかり気を取られて、「杖」ならぬステージボトルのチェックを端折ってしまう。
イザというときには、命を託す器材である。
こんなことでは、偉そうなことは言えませんなあ。
昨夜はエキセントリックな記事を書いてしまい、いささか後悔している。ダイビングの安全の確保と商売の繁盛を両立させることは、針の穴を通すほどの困難が伴う(老眼なので)。
しかし、それが実現できなければ、レジャーダイビングは成立しない。水中という危険な環境で、少しでもリスクを減らそうという努力を続けることは大切なことだと考える。
今日は、少し違ったことを書こうと思う。
スクーバダイビングにおいて、減圧弁のお世話にならない人はいない。
(レギュレーター【regulator】)
http://kotobank.jp/word/%E3%83%AC%E3%82%AE%E3%83%A5%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC
「スキューバダイビングで、使用可能なレベルまでタンク内の圧縮空気を減圧する、調整器。ファーストステージ、セカンドステージの2段階で調整する。」とある。
詳しい解説は、ここで見つけた。
(レギュレーターの基本構造と作動原理)
http://www.piston-diaphragm.com/doyknow/principle1st.html
ハウジングの中にある、スプリングとピストンとオーリングで構成されている装置である。オーリングは消耗品なので、定期的に交換してやる必要がある。
セカンドステージは、ゴム製のダイヤフラム(膜)を用いているので、これも交換が必要である。
消耗品の交換は、機能を維持する上での最低限の作業である。
もちろん、ワタクシは自分ではできない。仮に出来たとしても、やりたくない。自分の命は、自分で守るとか言っていながら、その実、全て他人任せなのである。自分でメンテなんてしたら、間違いなく寿命を縮めるであろう(ん?、何でオーリングが1個余ってるんだ?)。
リブリーザーには、酸素側とディリュエント側に1つずつ、最低でも2つのファーストステージがあり、タンク内のガスの圧力を調整している。
ベイルアウト用のセカンドステージに、ディリュエントから供給する場合には2つだが、ステージボトルを1本携行すれば、ファーストは3つになる。ステージボトルが2本ならば4つ。
ベイルアウト用に、リブリーザーを携行することになると、1台で合計が4つになる。
きちんとメンテナンスされた減圧弁であれば、ダイビングの最中もきちんと動いて仕事をこなし、エア漏れや、爆発(!)を起こすことはない。
ワタクシの身の回りでも、セカンドステージのフリーフローが止まらないことは経験があるが(マイ・インスピのオートエアです。トホホ)、ファーストステージの故障は聞いたことがない。長期間メンテナンスをしなくても、動いてしまうということなのだろうが、絶対に過信は禁物である。きちんと、メーカーの指示通りにメンテすべきである。
このファーストステージがぶっ飛んだり、詰まったりすると、オープンサーキットだろうが、リブリーザーだろうが、そこから先の仕掛けに関係なく、器材は機能しなくなる。
最悪、タンクから直接吸うという方法もないではないが、オススメはできない(前歯、欠けそうだし)。
レギュレーターというのは、ダイビングという素敵な建物の土台のようなものである。地道にしっかりとした仕事をする。チャラチャラしたところはないし、素人(ワタクシ含む)が見ても、違いは良く分からない(値段の違いは、分かるんだが・・・)。
インスピは、エイペックスのファーストステージを使っていたのだが、最近はどうなのだろうか。
ポセイドンのマーク6ディスカバリーは、当然、ポセイドン製のファーストを使っているでしょう。
レギュレーターの原理は、それほど複雑なものではなく、工作精度もめちゃくちゃシビアではないので、いろいろな製品が巷に溢れている。大深度でも安定した動作ができるとか、穴がいっぱい開いているとか、中で使っているバネの構造に特徴があるとか、せいぜいそんな程度ではないか(詳しくは知りません)。
どんな製品を使うにせよ、メンテナンスは欠かせない。中に水を入れないように、しっかり蓋をしてから洗浄するとか、塩咬みしないように、使用後は清水に漬けておくとか、定期的なオーバーホールに出すとか、せめて、その程度はしておかなければダイバーとしてハズカシイ!。
昨日書いた、バディというシステムも、シングルタンクのダイバーが、水中でファーストステージの故障に遭遇した時に、安全に浮上するためのものである。1人では1つのファーストしかないが、2人なら2つになる、という訳だね!!。
1人で沢山持っていったほうが、安心ということもある。テクニカルダイビングで使う、ダブルタンクには、当然、2つのファーストが付いている訳だし。
だが、多けりゃいいってものではない。
それだけ、故障する確率も増える。
幸い、これまでファーストのトラブルに見舞われたことはない。これからもないことを願いたいが、いつか起こることを前提とした対処方法の習得と、練度を上げる訓練は続けていこうと思っている。
転ばぬ先の杖、という言葉もある。
(転ばぬ先の杖)
http://kotowaza-allguide.com/ko/korobanusakinotsue.html
よく読むと、「転ぶ前に杖を用意する」ということなので、「転ぶ先の杖」が、字義に適っている。
まあ、どうでもいいんですが。
プールトレーニングでも、ステージボトルのバルブを開け忘れたり、ダイビング前のブリージングを怠ったり、残圧の点検が疎かになったりと、リブリーザーの方にばかり気を取られて、「杖」ならぬステージボトルのチェックを端折ってしまう。
イザというときには、命を託す器材である。
こんなことでは、偉そうなことは言えませんなあ。
コメント
_ ぽんた ― 2017年09月19日 12:33
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レギュレーターやオクトが故障すれば、最悪バラしてホースを折り曲げれば、エアーを普通に吸えることが出来ますよね。なんにせよ、ファーストステージ故障の心構えは、必要ですよね。