ローマ法王2012年12月24日 00:59

ローマ法王
ローマ法王(指には「漁師の指輪」が)


イタリアの小国家バチカンの首長にして、ローマ・カトリックの司教であり、全世界のカトリック教徒の精神的指導者である「ローマ教皇」のことである。

日本政府においては、ローマ法王という表記を使用しているので、この記事では「ローマ法王」とする。

(教皇)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%95%99%E7%9A%87

でも、パパっていうんだよね!。

現職は、ヨーゼフ・アロイス・ラッツィンガーさん(さん付けかよ!)。

(ベネディクト16世 (ローマ教皇))
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%8D%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%AF%E3%83%8816%E4%B8%96_(%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%9E%E6%95%99%E7%9A%87)

超保守派で、堅物、バリバリのドイツ野郎である。

学者出身で理論派で、教理省長官を長らく務めた。「教義の番犬」といわれ、仏教について「明確な信仰の義務さえない自己陶酔」であると批判している。

うーん、一神教って、融通利かないんだよなあ。

この間、NHKの朝のラジオ番組(すっぴん)で、お寺が経営する幼稚園で、お坊さんがサンタクロースに扮して、子供たちにクリスマスプレゼントを配る話が紹介されていた。

曰く、「仏様は、お心が広うございますから」。

少し見習ったらいかが?。

「避妊、人工妊娠中絶、同性愛など社会的問題に対してはいずれも断固反対」、「クリスマスを祝う市井の様子が商業主義に走り過ぎているとして苦言」、「イスラムを邪悪で残酷と評した14世紀の東ローマ皇帝マヌエル2世の「ムハンマドは、剣によって信仰を広めよと命じるなど、世界に悪と非人間性をもたらした」という言葉を引用」、「アニメーションやコンピュータゲームを含む、エンターテインメント作品における過激な性表現や暴力を「卑俗で背徳的であり、不快」と非難する見解を表明」、「HIVによる被害が深刻化しているアフリカ訪問中に、感染予防に用いられるコンドームの使用に反対」(ナマかよ!)、「ドイツ人らしくサッカー好きで、バイエルン・ミュンヘンのファンクラブ会員」だってさ!。

ったく、21世紀とは思えない頑固オヤジぶりだ!。

こんな食えないジイサマが、クリスマスを前に恩赦を施した。

(ローマ法王、バチカン機密漏えい元執事に恩赦)
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20121223-OYT1T00547.htm?from=ylist

「受刑者はバチカン市国の住人だが、今後は住めなくなる。法王庁は転居や就職の世話をするという。」とある。

日本でいえば、「江戸所払い」ということか。

ローマ法王にして仏心というわけだ。

うーん、「自己陶酔」って言われない?。

氷底湖2012年12月24日 17:57

氷底湖
氷底湖


ボストーク湖については、かなり前に書いた記憶がある。

消えてしまった以前のブログだが、CCRダイビングを宇宙でするとしたらどこがいいか、という稀有壮大かつ荒唐無稽な内容で書いた。

系外惑星やエウロパなど、実際には行くことのできないところでのダイビングじゃなくって、少しは現実味がある(?)場所として選んだのがボストーク湖というわけである。

(ボストーク湖)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%82%AF%E6%B9%96

南極には、他にも多くの氷底湖があって、各国がそこにおける生命の発見にしのぎを削っている。

(氷底湖)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B7%E5%BA%95%E6%B9%96

(南極、氷の下で米英露が生物探索レース)
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20121221001&expand#title

氷底湖の項目を見たとき、「南極以外」というのがあったので、グリーンランドあたりかなあ?と思って読んでみたら、エウロパだってさ!。

まあ、いい。

氷の下4000mにもなると、さすがに太陽の光は届かない。南極大陸には火山もあるけれど、大陸の周囲に点在しており、分厚い氷床に覆われた中央部では、熱源やエネルギーの元になる化学物質(硫化水素とか)もないんじゃないのか。

科学者たちは、なぜ、そんなところに生命が存在すると考えているのだろうか。

宇宙生物学というのがあるらしい。

(宇宙生物学)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%87%E5%AE%99%E7%94%9F%E7%89%A9%E5%AD%A6

宇宙ステーションで、メダカとか飼ったりするやつ。

「生命の起源と進化」の項には、「生命は宇宙と深い係りのもとに進化したと定義し、より広く普遍的な概念を構築」しようとしており、脚注には、「例えば物理学や化学同様、地球外に出ても、その法則が適用できる普遍的な学問への昇華が目指されている。」とある。

浮沈子が知っている生命の起源といえば、オパーリンのコアセルベートとか、ミラーの実験といった、極初期の探求の話だ。

当時から、パンスピルミア説というのがあったが、それじゃあ、その元々の生命は、どうやってできたんだあ?。

(生命の起源)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%9F%E5%91%BD%E3%81%AE%E8%B5%B7%E6%BA%90

ハビタブルゾーンにある惑星がゾロゾロ見つかり、熱水鉱床では硫化水素から有機物を作る細菌を利用した生物群が発見され、エウロパに探査機を飛ばそうかという時代になって、オリジン・オブ・ライフは新たな展開を見せようとしている。

生命は地球上に「偏」在しているのではなく、広く宇宙に「遍」在しているのだ、無生物と生物に本質的な違いはなく、一定条件の下での化学進化としての必然なのだ、ということになってきているようだ。

DNAが実験室で合成され、ヒトの塩基対の解析が数時間で行われるようになって、人類が生命の創造を行う時代は目前になった。神学や哲学のスキームは、根本からの変革を余儀なくされている。

要するに、生命は、特別な存在ではなく、道端の石ころと本質的に等価であるということになってしまうのではないか。

もちろん、人間の尊厳とか、生き物をいたわり大切にするといった日常的な価値観が大きく変わることはない。殺人罪が器物損壊に当るといったことにはならないだろう(ペットとかは、今でもそうですが)。

進化論が社会に与えた衝撃は、その発表から150年経った今も続いている。未だに教科書に載せるかどうかでもめている国もある。しかし、生命がフラスコの中で発生するということになったら、その衝撃は進化論とは比較にならない。

今日はイブである。

誕生を祝う日、命の始まりを愛でる日だ。科学の進歩が、その価値を損なうような方向に人類を導くことがないよう見守ることも、また、命ある人類の使命であろう。

日本は中国の領土?2012年12月24日 21:20

日本は中国の領土?
日本は中国の領土?


過去に、日本は中国に朝貢(ちょうこう)していた。

(朝貢)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%9D%E8%B2%A2

「現在の中華人民共和国には、古来、琉球王国が、日本以外に、明や清などの歴代中国王朝に朝貢していたという事実から、琉球が日本ではなく中国の領土であるという認識を持つ者がいる。」と書いてあるのは、このページ。

(琉球独立運動:中国の琉球独立論)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%90%89%E7%90%83%E7%8B%AC%E7%AB%8B%E9%81%8B%E5%8B%95#.E4.B8.AD.E5.9B.BD.E3.81.AE.E7.90.89.E7.90.83.E7.8B.AC.E7.AB.8B.E8.AB.96

この論理を敷衍(ふえん)すると、日本は中国の領土である、ということになる(おいおい!)。

尖閣どころの話ではない!。

朝貢という制度は、「それ自体には政治的な臣属という意味はなく、その点で冊封とは区別される。」とあるように、せいぜい、敵対せずに仲良くしましょう!、という程度である。

しかし、「周辺異民族と敵対関係になるよりも、朝貢を受けて回賜を与えたほうが安上がりであるという現実もあった。仮に周辺の異民族を討伐して支配下に置いたとしても、生産性の低い地域に支配領域を広げるだけで、税収よりも軍事支配のためのコストのほうが上回る事になる。つまり朝貢は中国政権にとって優れた安全保障システムでもあった。」とあるように、朝貢を受ける中国にしてみれば、軍事的支配とのコストベネフィットの比較考量で決定した政策であり、軍事支配を行っても利益があると思えば、躊躇なく侵略してきたであろう。

「中国の中学校歴史教科書には、かつて朝貢貿易を行っていた地域(シンガポールからインドシナ半島全域、タイ、ネパール、朝鮮半島、琉球など広大な地域)は、「清の版図でありながら列強に奪われた中国固有の領土である」と明記」と書いてあるのは、このページ。

(第一列島線:第一列島線)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%AC%E4%B8%80%E5%88%97%E5%B3%B6%E7%B7%9A#.E7.AC.AC.E4.B8.80.E5.88.97.E5.B3.B6.E7.B7.9A

2040年とか2050年になると、太平洋、インド洋は、米国と中国で分割支配されて、我が国の中東からのオイルラインは、中国海軍によって管理されることになる。

また朝貢することになるのかなあ?。

中国は、アフリカに莫大な投資をしているようだ。

(止まらない中国のアフリカ進出 政治・経済に続いてメディアも)
http://www.cnn.co.jp/business/35021834.html

(中国・アフリカ開発基金 アフリカでの20億ドル投資を約束)
http://www.asahi.com/business/news/xinhuajapan/AUT201212210120.html

(中国企業2千社以上がアフリカ投資 貿易額24%投資)
http://sapporo2.mofcom.gov.cn/aarticle/chinanews/201208/20120808314539.html

インド洋の支配には、こういった背景もあるのだろう。中国のこういった急速な対外進出の根幹には、経済成長し続けなければ共産党一党独裁による統治の正当性が保てないという、避けて通れない事情がある。

大方の社会学者は、中国の経済成長の限界が、社会変革を惹起し、現在の支配体制は今世紀中に終わると考えているようだが、どっこい、世界はいささか広い。

今後、急速な経済発展を見込めるアフリカ大陸における権益を確保できれば、もう100年くらいは現体制を保てるかもしれない。

海洋支配は、そのための布石でもある。

民主党の前原氏は、尖閣の挑発は自衛隊を誘き出すためのものであると言ったそうだが、端から日本なんて相手にしていないのだ。そもそも、ソマリア沖では、米国海軍と中国海軍が合同で軍事演習している。

(米中海軍がソマリア沖で合同演習、海賊対策で)
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPTYE88I06420120919

世界の海は、米国と中国とで半分ずつ支配しましょう!、という合意は、とっくの昔に出来上がっているわけだな。

日本海が東海になるのも、時間の問題だろう・・・。