機上の空論2012年12月28日 21:09

機上の空論
機上の空論


いま、フィリピン航空のPR433便セブ行きの機上で書いている。

インターネットは残念ながら繋がらない。

夕べ夜更かしをしたが、今朝は普通に目が覚めた。

食後のバナナを食べながら、もう飽き飽きした飛行機の旅を味わう。

初めの頃は、飛行機に乗る度にワクワクした。

大体、空気よりも重いものが空を飛ぶなんてことは許せない!。

じゃあ、鋼鉄の船が水に浮くのは許せるのかあ?。

ともかく、空を飛ぶという非日常の出来事に興奮した!。鼻血まで出た!(単なる、サイナス・スクイーズである・・・)。

まあ、どうでもいいんですが。

搭乗も慣れたもので、並ばずに乗るコツも覚えた(通路際の席を取って、最後に乗る)。

今日は、ビジネスクラスなので、おもてなしづくしである。空港のラウンジで軽食を取り、機上のランチには、アイスクリームが付く。

25まんえんも払ったんだから、当然だ!。芸者呼べ、芸者!。

すみません、つい興奮して・・・。

旅の恥である。

しかし、高いなあ!。

3万6千フィートを飛んでいるだけのことはある(関係ないっしょ?)。

ヒマラヤの記録映画を観た時に(確か、「アース」だったような)、アネハヅルが高所を越えて渡りをする映像があった。

かれらは、高山病とかには罹らないのだろうか。酸素の薄い大気の中で、どのような生理がはたらいているのだろう?。

もし、かれらが高所にこそ適応しているのなら、海面近くの空気の底は、高分圧の酸素に晒されていることになる。

陸上の高度順応と、水面下での深度順応には、密接な関係があるに違いない。

ヒトは、残念ながらそう器用には出来ていない。

水面下わずか100mに潜るのでさえ、酸素分圧を調整したガスを吸う必要があるし、ヒマラヤじゃなくたって、キリマンジャロでさえ高所順応できずに撤退の憂き目を見るのだ(本当は、この年末年始はキリマンジャロに行く予定だったのに・・・)。

ツルの恩返しという話がある。

夕鶴という芝居(オペラ?)にもなった。

よひょうに恩返しをするのに、ツルは自らの羽を抜いて痩せ細りながら布を織るという、壮絶な物語である。

まあ、人間だって、母親は赤ちゃんがお腹にいる時に、自らの身体を削って成長させ、生まれてからも母乳で育てる。その結果、男性の数倍の確率で骨粗鬆症が発症するのだから、ツルばかりが偉いわけではない。

ともあれ、その羽で織った布は高く売れたというのだから、美しいだけでなく、軽くて暖かだったのだろう。

当然、現代のツルがお礼をするとしたら、その高度順応のノウハウを宿したCCRを作って置いて行ってくれるだろうという訳だ。ここで重要なのは、「軽い」という点である。しょうもない重さのCCRを、少しでも軽くしていただきたい。

機上の空論も、このくらいにしよう。

明日からは、1年ぶりの海潜りである。