アジダマ2012年12月30日 07:46

アジダマ
アジダマ


3年前にモアルボアルに行った時、イワシの大群に遭遇した。

ペスカドール島という、ちょっと沖合いの無人島の周りに群れている。

常時いるかどうかは、知らない。

印象に残っているのは、ザッ、ザッという遊泳音(っていうのか?)と、オレンジ色の大量の糞(ふん)である。

まあ、エサを食えば出るものも出ますから・・・。

今回、アジの群れを初めて見た(ふんは、なし)。

そんなに巨大な群れではない。アジダマと言った方がいい。ゴンズイとかと同じように、一塊になって動く。大型の肉食魚から身を守るためといわれているが、逆に目立ってしまうのではないか。

その塊が、大型の生物のように見えて、攻撃を思い止まらせる効果があるのかもしれない(確かに、ちょっとビビる)。

画像は、CCRの特性を生かして、寄れるだけ寄って撮影した。

もっと寄ろうと思えば寄れただろう。恐くて寄れない。無数の目が、ヂッとこちらを睨んでいる(魚の目は、体の横に付いているので仕方ない)。

まるで、畳鰯のような状態である。

こんな画像が撮れるのは、CCRだからだろうか?。

浮沈子はそうは思わない。オープンサーキットのイントラの方が寄っていた。

息を殺して度胸で寄る。

CCRでも、ソレノイドバルブ攻撃(酸素が出まくって、浮力が増す)に絶えかねて、鼻からバブル出しまくりで寄っても、逃げられてしまう。浅いところでハイポジションで窒素抜きしている時は、なおさらである。

畳といえば、「タタミ1畳ダイバー」というのがいると聞いたことがある。

マクロ撮影をするために、一所にじっとしているらしい。タタミ1畳あればいい、という意味だそうだ。

こういうダイバーにはCCRは、超オススメである。チンアナゴでも、シコンハタタテハゼでも、何でも撮ってくれえ!。

前にも書いたが、浮沈子は食えない魚に用はない。

アジフライは大好物だが、こんなには食えない。

美味そうな魚が横切ると、思わず目で追ってしまうが、南の海特有のカラフルな小魚どもには、目もくれない。

というか、目障りである(向こうもそう思ってるに違いない!)。

プールと違って、自然の海は、バラエティ豊かだ。

水族達2012年12月30日 07:47

水族達
水族達


水族館というのがある。

淡水、海水を問わず、水中の生物を生きたまま展示して金を取る商売だ。

釣堀とかは、形は似ていても違うものだし、レッドロブスターのように、生け簀で飼っている食材を出すようなお店の水槽も、ちょっと違うような気がする(情が移ると、食べられないかも)。

英語ではアクアリウムというそうだ。

個人などで、熱帯魚を飼ったりする水槽も、アクアリウムというようだ(カタカナで書くと、ハイカラだから?)。

ただの金魚鉢じゃん!?。

いやいや、生態系を考えた、高尚な趣味らしい。

天然の水族館は、海などの実際の自然である。生態系も本物で、食うか食われるかの弱肉強食の世界が目の前で繰り広げられる。

リアルで厳しい自然の掟である。

彼らの生は純粋である。食べて、寝て、出して、成長して、子作りして、時に子育てして、老いて、死ぬ。

ヒトも、似たようなものである。

あまり食われるようなことはない(蚊に食われるくらいか)。

時々、水の中に入ったりもする。水族の一種かもしれない。

サブマリン現る!2012年12月30日 23:01

サブマリン現る!
サブマリン現る!


今日は海潜りの2本目。

透視度は最悪の10m。

深度は25mと、若干深くはなったが、それでもマッタリとした癒し系のダイビング(アジダマには飽きてきた)。

いきなり、美味そうなイカがいたのだが、逃げられてしまった。

酸素のインフレーターとディリュエントのそれを逆に付けたり、相変わらず、何か抜けている。

抜けているといえば、その酸素側のインフレーターのホースが抜けていた。エキジットしてから気がついた。

こんなんで、大丈夫なんだろうか?。

道理で、マニュアルで酸素が入らないわけだ。6mでの減圧の裏技が使えないので、激しいソレノイドバルブの攻撃に晒される。

耳抜きも苦労する。ちょっと鼻がグズグズしている。今回は、風邪をひかないように万全を期しているのに(カラマンシーソーダとかで、ビタミンCを大量摂取している)。

15mくらいでまったりしていたら、キュルキュルという音が近付いてきた。この音に聞き覚えがあった。

潜水艦(潜水艇)である。

グアムのやつと同じなのかなあ?。

セブも、だんだんとメジャーな観光地になって、そのうちCCRダイバーで溢れちまうんじゃないか?(どうだか・・・)。

しかし、潜水艦とは恐れ入った。機会があれば一度乗ってみたい。

イントラによれば、水中で酸素側からリークがあったようだ。バルブなのか、ファーストとの接合部なのか。

量はたいしたことはなく、3リットルタンクで30バールと標準的である。10バールも抜けてはいないということだろう。

巷は日曜日で、コンチキはお客さんで溢れている。

結構なことだ。

今夜は、久々のピザ屋ハルハイに乗り込む!。

サイドマウントの件で、イントラをみっちり絞り上げなければならない(もとい、教えを請わなくてはならない)。

アクアノートの午後2012年12月30日 23:02

アクアノートの午後
アクアノートの午後


繋がらないインターネットにイライラしながら、それでもたまに繋がるので、期待をしつつパソコンを開く。

ちぇっ、まただめかよ!。

電波は届いているが、使用できるIPの数が足りないのだ。

まあ、南の島ですから。

昼飯はやまてんこのご飯(なんか、まずいんだよなあ)とチョプシーというあんかけの肉野菜(イカも!)を、食べる。

ダイビングの後の食事は、実に美味しい(ご飯は不味いが)。

昨日今日と、こちらに来てから朝食を食べていない。朝が遅いので、思い切り寝坊をしている。

いいじゃないの、バカンスなんだから。

良くはない。朝食抜きでのダイビングは、医者から禁じられている。血糖値を下げる薬を飲んでいるからだ。

で、ショップで飲めるタダのコーヒーに、クリームと砂糖を入れて誤魔化す。とりあえず、低血糖にはならないが、身体には良くない(やまてんこのライスはいいのかあ?)

到着日の夕食は、定番のスペシャルフライドライスとトマトスープ、昨日はガーリックスープとスペシャルフライドライス(順番変えても、主食は洋風チャーハンじゃん!)であった。

昨日の昼は、やまてんこライスに野菜スープ。スープにライスをぶち込んで、おじや風にして食べた。

ライスは大盛りを頼んでいるわけではないのだが、シェフが気を利かして、大盛りにしてくれているらしい。食堂の裏ですれ違うと、人の顔を見てニヤリと笑っている!。

食堂のスタッフは、私の好物を熟知していて、逆にいつもと違うのを頼むと、怪訝な顔をする。カラマンシーソーダは、2回頼んだが、カラマンシージュースに缶入りのソーダ水が付いてくる。

グラスに1.5杯くらい。半分ほど飲んでソーダを継ぎ足すのだが、かき回すスティック(マドラー)の代わりにカレースプーンが付いてくる・・・。

まあ、南の島ですから。

腹いっぱいになった後は、当然昼寝である。よく眠れて寝覚めもいい。

濃い目のナイトロックスを吸っているとはいえ、連日のダイビングは普段と違う生理を身体に与えている。十分な休養と適切な栄養管理、水分補給は欠かせない。

酒もタバコも止めてしまった。昼寝ぐらいはいいんじゃないか?(ドカ食いも止めれば?)。

昼寝をする時も、CPAP(陽圧式の呼吸器)を着けて寝る。睡眠時無呼吸症候群なのである。鼻が詰まっているときは、使えないので困る。このところ、ずっと使っていなかったが、こっちに来て使い出した。途中で無意識にはずしてしまうが、全く使えないよりはいい。

昼寝というのは、実に気持ちがいい。消化にもよろしい。

逆流性食道炎も患っているので、少しは起きていた方がいいかもしれないが、すぐに横になってしまう(食い疲れかよ!)。

なにしろ、東京との気温差は、30度になる。厳寒の気候から、常夏の気候まで、数時間の距離である。身体への負担も大きい。

まあ、南の島ですから。

現地時間の夕方5時過ぎになって、ようやくルームサービスのおばちゃんが来た。彼女もずっと変わらない。気心の知れたスタッフに囲まれて、心身ともに寛げる。

バスルームの蛍光灯がチカチカするので、交換を頼んだのだが、いつになることやら・・・。

2人掛りでシーツを換えたり、バスルームの清掃をしたりしている。焦らず、のんびりとした作業だ。

昨日の昼寝から覚めた時は、外は凄い風が吹いていて嵐のようだったが、今日は穏やかに晴れて風もない。

ベッドのシーツをピンと張って、気持ちよく眠れるように設えてくれる。地味で創造性の欠けらもないが、無くてはならない大切な作業である。

ロボットでは出来まい。

人件費のめちゃくちゃ安いフィリピンでは、なおさらである。

さてっと、今夜はハルハイでピザか・・・(また食うのかよ!)。

サイドマウントの真実2012年12月30日 23:03

半分写っているイカ
サイドマウントの真実


ピザ屋で徹底的にイントラと、サイドマウントについて話す。

いくつかの疑問点が氷解した。

サイドマウントは、あくまでダイビングのコンフィギュレーションの一つに過ぎず、バリエーションが増えるだけだそうだ。

それならば、よし!。

好みの問題というか、今標準の、シングルタンクのバックマウントにとって代わるようなものではない。

ボートエントリーでも、水中でタンクを装着する方が、背中に着けてバックロールするよりも楽だと思えばサイドマウントでもいい。

ビーチエントリーで、タンクを水中まで運んでくれる人がいれば、こっちの方が遥かにいい(運ぶ破目になった人は、バックマウントの方がいいかも・・・)。

水中では、まあ、どっちでも大して変わらない。

緊急時にバルブが操作しやすいとかいっても、それはテクニカルレベルの話だ。

もう一つ、PADIのサイドマウントスペシャルティは、細身のアルミタンクを両側に2本付けるというのが基本である。

メタリコンのスチールタンクを片側に1本つけるなんてのは、想定の範囲外である。日本じゃ絶対に流行らないと断言しておく(断言しても、よく外れるのがこのブログの特徴です・・・)。

両側に2本の細身のアルミタンクなら、納得できる。

いろんな意味で、商売になる(レギュレーター業界、タンク業界、ブラダー業界、指導団体、ショップなどなど)。

世界でどこまで普及するか、というところか。

テクニカルでは、インデペンデントのタンクに対する不信感もある。マニフォールドのない2本のタンクの一方のレギュレーターが壊れた時は、そのタンクのガスを全て失うことになるからだ(イントラは、水中でファーストを付け替えるといってますが、普通しないでしょ?。大体、バルブが壊れて開けっ放しじゃ交換も出来ない)。

そのために、ガスの運用も、両側のタンクから徐々に吸っていく。片方だけ全部吸うという運用ではない。

まあ、当然でしょうな。

結構面倒くさい。マニアックである。初心者向きではない。

シングルタンクの運用に飽き飽きして、「何か、面白そうなことはないのか?」という、変態ダイバー(?)には訴求するかもしれない。ややっこしくなればなるほど、嬉々として取り組むわけだな・・・。

そんな方には、是非ともリブリーザーをオススメしたいんだが。

インスピ(インスポ?)を、サイドマウントに改造する話もした。

ベイルアウト用のCCRの話も出たが、マーク15のスフィアタンクを酸素用にして、メガロドンをベースに改造したやつくらいしか、実績のあるものはない。

構造的にサイドマウント化しにくい点では、同意見だった。

そもそも、そんな需要は殆どない。

一定範囲の深度(30mから40m)で、めちゃくちゃ狭いところを一定時間突き進んでいくようなダイビングでなければ、メリットは少ない。

浅ければ、オープンサーキットでいいし、ベイルアウト用のシリンダーを携行することを考えると、長時間に渡るダイビングの場合、ベイルアウト用のタンクの量もバカにならない。

ディープダイビングや、レクリエーショナルレベルのダイビングでは、殆どメリットがない。

40m位の沈船にペネトレーションする時とかは、きっとメリットがあるだろう。しかし、ホースの保護とか、取り回し、カウンターラングの配置など、考慮すべき点は多い。

しかし、目立つことは目立つ(一部マニアの間ですが)。世界のどんなところで潜っても、絶対に質問攻めに会うこと間違いなしだ。

一般の良心的なダイバーからは、白い目で見られることも確実だが。

将来的には、出てくる可能性がないではない。

CCRは、基本的な構造さえ変えなければ、各要素の配置は比較的自由度が高い。

今のところ、インスピレーションの場合、分離できない要素としては、メインのコンピューター部分と酸素センサー、ソレノイドバルブ、スクラバー(二酸化炭素吸着剤)である。これらは、一体として組みつけられており、水密構造になっている。

ここは、バラせない。

ソレノイドバルブへ酸素を供給するホースも、一度取り付けた後は、外すわけにはいかない。塩水をソレノイドに飲ませるわけにはいかないからだ(たぶん、1発でオシャカ)。

その他の部品の接続は、限度はあるが比較的自由である。

カウンターラングは、とんでもない位置に付けるのでなければ、呼吸抵抗が辛くなりさえしなければ、前でも後ろでもいい。

ディリュエント側は、それこそ何でもアリである。マニフォールドに突っ込んでおけば、ADVも活用できる。

これらを前提として、サイドマウントCCRを組むとなると、ブラダーと干渉しないバックマウントのカウンターラング(ここは、是非見栄を張りたい!)、酸素タンクと一体となった筐体に入ったメインユニット(JEMみたいにタンクに本体付けてもいいですが)を右側にして、そこからちゃんとカバーされたホースをカウンターラングのT字型のネジに差し込む(どういう取り回しにするかで、悩むところだ)。

酸素シリンダーは、その時のダイビングによって、使い分けが可能な方が良い。今日のようなマッタリと癒し系のダイビングなら、2リットルの小瓶で十分だし、ガッツリと潜りたければ、6リットルのアルミタンクを携行してもいい(そんなにはいらない)。

ディリュエント側は、マニフォールドを介して、ベイルアウト用のマウスピース、ADV、マニュアルインフレーター、ブラダーのインフレーターなどにぶち込む。

ベイルアウト用とボトム用を兼ねるステージボトルと、通常のディリュエント等に使用するタンクの容量は、当然ダイビングによって変わってくる。ここの自由度が高いのも、サイドマウントにするメリットかもしれない。

インスピの配管を見ると、酸素側は本体と密接に関わっていて、弄くる余地は殆どないことに気付く。

逆に、ディリュエントについては、カウンターラングの中にぶち込んでさえやれればいいわけで、しかも、電気的には繋がっていないし、配管上も本体とは切り離されている(今更気付く)。全てをマニフォールド側から供給するわけにはいかないが(高圧もあるので)、左側に2本ぶら下げれば浮沈子のダイビングでは、用は足りる。シリンダーの容量は、それこそ自由自在だ。

右側に1本(本体と酸素、2本分のボリューム?)、左側に2本の、計3本のシリンダーをサイドマウントした構造が見えてきた。

本体と酸素シリンダーをどのように結合するかが、デザイン上の課題である。呼吸用のホースの取り回しも見えていない。

しかし、こんなにまでしてサイドマウントする意味はあるのか?。

意味など、どうでもいい!。

トラベルフレームあたりで、妥協しておいた方が無難じゃないのか(サイドマウントにするときも活用できるし・・・)。

見栄と根性!、どうやら、サイドマウントの真実が見えてきたぞ!(なんか、違うような・・・)。