サイドマウントの意味2013年01月27日 06:57

サイドマウントの意味
サイドマウントの意味


ケーブダイビングから発展して、ダイビングの一つのスタイルになりつつあるサイドマウントについては、このページが詳しい。

(Sidemount)
http://en.wikipedia.org/wiki/Sidemount

もちろん、いろいろな指導団体の教科書には、もっと詳細に、実地に即した解説があるだろうが、ケチな浮沈子は、イントラのコンフィギュレーションや、ネットの情報でアウトラインを掴みたいと考えている。

だって、CCRのサイドマウントなんていうコースは、どこの指導団体でもリリースしてないんだから。

シングルタンクでのダイビングに相当するシングルCCRダイビングでは、ガス持ちの良さやトラブルへの対処は別にして、基本的にはオープンサーキットと同じコンフィギュレーションなのだが、器材の堅牢性が劣るために、元々、ベイルアウト用としてステージボトルを持ち込んでいる。

深度や環境によるが、数本のタンクを持ちこむことが必要になってくることもある。それらは、インスピの場合、背中のケースの外側に、オプションの取り付け金具を用いて取り付けたり、シンプルにサイドマウントにして持ち込んだりする。

それらの携行方法を、サイドマウントと呼んでいいのかどうかについても、若干の議論があるかもしれない。

ストリームラインに沿っていなかったり、バルブへのアクセスに問題があったりするからだ。

もちろん、人によっては、そのあたりも考慮した携行方法を採っているだろうが、必ずしも明確にはなっていない(浮沈子が知らないだけかも)。

ダイビングは、人それぞれだが、基本は同じで、理に適っていなければならない。環境や潜水計画によってアレンジが行われることはあるが、リスクと効果を慎重に検討することが必要だ。

サイドマウントにも、何十年という歴史があり、数々の経験から構築されたスタンダードがあるようだ。器材メーカーも、そのあたりのノウハウを反映した器具を開発、販売している。

狭隘なケーブやレックは当然として、一般のダイバーがサイドマウントを選択するメリットは何だろうか。

コンパクトな器材、シリンダーヘッドへのアクセスの良さ、遊泳抵抗の軽減、レギュレーター故障時のタンクからの直接呼吸の容易さ、エントリー(エキジット)時のタンク分離による運搬性の容易さなどが挙げられている。

それが、バックマウントに対してどれ程のものかは、人によっても環境によっても異なるので、慎重に検討する必要はあるが、逆にデメリットというものは、オープンサーキットにおいては特にない。

既にバックマウントの器材を買い整えているダイバーにしてみれば、新たな出費を強いられることにはなるが。

これから新規にダイビングを始めるという方は、大いに悩むことになるだろう。特に、将来はテクニカルダイビングをマスターして、ケーブダイバーになりたいと考えている方は、ダブルタンク用の器材との選択を迫られることになる。

まあ、そんなに悩まないで、全部買ってしまうのがよろしい。

道具なんてものは、技量をマスターしていくうちに良し悪しが分かるようになるもので、初めは言われたとおりのものを揃えるしかない。いやなら、借りればよい。自前のものがないと、絶対的に不自由するのは、CCRくらいのものだ(普通、レンタルないし・・・)。

バックマウントとサイドマウントのどちらがいいか。

今のところは、バックマウントの方が、アットーテキに多いので、器材の種類も豊富だし、講習も受けやすいのでオススメだが、散々潜って、何か新しいことを始めたいと考えている方にとっては、面白い選択になるだろう。

浮沈子は、バックマウントCCRと、ステージボトルのサイドマウントの(自称)ハイブリッドダイバーだが、今後は、CCRもサイドマウント化して、レクリエーショナルレベルのサイドマウントCCRダイバーとして潜ろうと考えている。

器材のバリエーションがないので、自作してしまおうとしている(計画進行中)。

そんなにまでして、サイドマウントにするメリットは何かといわれれば、見栄と根性(度胸?)としか言いようがない。CCRの場合は、オープンサーキットと異なり、片側に全てを纏めることが困難で、システムを構成する要素が体の左右に分かれてしまう。

接合部分が露出されることによる不具合は、避けようがない。

この辺りは、今後の改良や、メーカーによる純正のSMCCRの登場を待つしかないのだが、そんなに待ってはいられない。リスク承知で振り分け方式でいくしかない。

世の中の、サイドマウントの流れに乗りたいだけ・・・。

CCRでも、サイドマウントやってみたいだけ・・・。

なんか、サイドマウントしてないと、仲間はずれになっちゃうような、妙な環境にいるもので・・・。

繰り返すが、既にバックマウントの器材を持っているダイバーが、積極的に乗り換えるほどのことはないかもしれない。

ただ、バックマウントで腰に負担を感じていたダイバーが、見事に悩みを解決したのを、目の当たりにしたのも事実である。これだけは、目の前で見ていたので間違いない。

浮沈子は、腰の悩みはそれほどないが、背中のハコの抵抗が大きいのには正直参っている(自分の体の抵抗が増えてるんじゃね?)。遊泳時の抵抗軽減を公式の目的として、サイドマウントに切り替えることにしている。

歴史的にはともかく、中には究極のコンフィギュレーションだとまでいう人もいる。もう、このスタイルでしか講習はしない、と言っている。ダブルタンクなんか、二度と背負わないと宣言して、7本も腰にぶら下げてディープダイビングをしている。

影響を受けやすい、時流に流されやすい浮沈子は、洗脳されているだけなんだろうか・・・。

500E退院2013年01月27日 21:30

500E退院
500E退院


火曜日の予定が、早まって、今日引き取りに行った。

前輪のブレーキパッド、センサー、ディスクの交換で、7万4千3百4十円。

まあ、こんなもんかな。

ついでに、ベルトテンショナーのグリスアップをやってくれた(サービスでした)。

なんか、得した気分!。

異音がしていたとのこと。全く気付かなかった。オーナー失格ですな。

500E関係のブログを久々にチェックしていたら、気になる記事を見つけた。

(今尚、語り継がれる「PORSCHE LINE 500Eの真実」に迫る!)
http://ameblo.jp/jautoceo/entry-11420781303.html

まあ、92年までがポルシェラインだと信じている人は、それでもいいのではないか。少なくとも、後期は、エンジンブロックがオープンデッキになっているので、その部分ではネガがある。

しかし、普通の乗り方をする分には全く問題はないだろうし、中期以降は、例のブレーキに対策品が使われるようになったので、ポジの要素もある(ブレンボのアルミキャリパーが、開いてしまうというトラブル。アーテ社製のキャリパーに交換)。

年式毎の詳細は、よく知らないので、どこかのページで見ていただきたい。

浮沈子は、たまたま仕入れた500Eが92年式だっただけで、積極的に選んだわけではない。

人様の500Eのことを気にして、あれこれ考えるゆとりはないので、J-AUTOで試乗した95年式のリミテッドのいじりもののことだけ言えば、今の92年式の方が、好みではある。

足回りのチューニングとかも、変わっているかもしれない。

しかし、ポルシェの製造とか、チューニングって、そんなに有難いものなのか?。300Eに乗っていたころの、あの、初めグラッと傾いて、そのままの姿勢で粘りつつコーナーリングしていくのも悪くなかった。

もう一つ、気になる記事があった。

(500Eにのるということ(5) これからどうなるんだろう?)
http://mercedesbenznetcom.blog81.fc2.com/blog-entry-444.html

300Eを12年13万キロ維持して、様々なトラブルを経験し、余程のことでもない限り驚かなくなっているが、部品の寿命だけはどうしようもない。

エンジンだって、ATだって、動いているんだから寿命は来る。

交換部品が入手できる限りは、維持していきたい。

で、この記事の中に、「エンジンクーラー無くても良いから、ATFクーラーは必要だと思います。」というのがあって、気になっている。

(お客様の愛車紹介(500E水温対策の決定版)!)
http://ameblo.jp/jautoceo/entry-11017469786.html

この記事を思い出したからだ。

「・・・耐久性の向上や、日常での使いやすさ・安心感アップなど500Eの未来を見据えた、程良い「改良」・・・」などという記述を読むと、もうドキドキしてしまって、一刻も早くATFクーラーつけなくっちゃ、とか考えてしまう。

スロアク換えたり、イグナイター(EZL)換えたり、ライトのチューンアップしたり、宿題は山積みである。

ブレーキの警告灯が消えて、ストレスのない状態の500Eは、滑るように走り、囁くように止まる。ボクスターから乗り換えると、ああ、これがセダンの乗り味なんだと納得する。

同じ様に4つのタイヤで走っていても、全く異なる乗り物なんだと感慨を新たにする。「炎の情熱」に身を委ねてしまうと、免許証お召し上げになってしまうので、もっぱら「絹の優美」だけを楽しむ(ホントかあ?)。

(絹と炎)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2012/06/17/6482761

この週末、ボクスターを転がしてみた。これはこれで、楽しい。足の裏にタイヤが直結しているような、400CCのバイクで走っているようなダイレクト感がいい。オープンにしていると、4輪バイクのようだ。

しかし、これだけしかなかったら、それはそれで辛いかもしれない。炎の情熱だけでは、ちょっと辛い歳になった。あくまで、セカンドカーである。

500Eに乗り換えた途端に、肩の力が抜ける。

歳甲斐もなく、車線変更を繰り返して、皆様の顰蹙を買いながらボクスターをぶっ飛ばすのもいいが、古い車を大切に乗る、オトナの落ち着いたドライブが相応しい。

この2台の所有が、今の浮沈子にとって、ベストの選択である。

駐車場に収まった2台を眺めて、あらためて自己満足に浸る・・・。

サイドマウントの研究(1)2013年01月27日 23:27

サイドマウントの研究(1)
サイドマウントの研究(1)


今までは、イントラの道楽だとか、流行モノだと気軽に考えていたサイドマウントのコンフィギュレーションだが、少し真面目に考えてみると、ひょっとしたらひょっとする気がしないでもない(意味不明)。

今回は、まず、遊泳時の抵抗について考察したい。

サイドマウントによる遊泳時の抵抗の減少がどの程度のものかは、実際に体験してみるまではわからないが、この点だけでも、影響は大きい。

DPV(ダイバー・プロパルジョン・ビークル)という、まあ、水中スクーターといった方がピンと来る器材があるが、水中の抵抗が減らせれば、電池の持ちもよくなるだろう。

(SAV-7 Evo:タバタの水中スクーター)
http://www.tusa.net/vehicle/pd_sav7.html

生身のダイバーの場合は、この違いは安全にも関わってくる。

体験といえば、ステージボトルのサイドマウントを改善して、ストリームラインに沿った形にした時にも、はっきりと分かる効果が現れた。推進が楽になったのである。

F1のフォーミュラーカーは、空気力学上の設計に莫大な投資をしているが、空気の800倍の抵抗がある水中の移動について、どれほどの研究がなされているのだろうか。

(三菱重工、泡の力による省エネ効果を民間フェリーで実証)
http://response.jp/article/2012/10/03/182454.html

そりゃあ潜水艦とか、水上艦艇については多くの実績があるのだろうが、ダイビングということになるといかがなものか。

(シクヴァル)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%82%AF%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%AB

少し、極端な話かもしれないが、サイドマウントダイバーがすっぽりと覆われる、円錐形を上下に押しつぶしたような「覆い」の中に入って、先端などからシクヴァルみたいにエアーを放出しながら、足の間に挟んだDPVを使って高速に移動するというのはどうだろう?(画像参照)。

傘の中の水の移動はどうなるのか、泡を発生させる機能はどうするのか、前が見えなくなりはしないか、そんなことに現を抜かす暇があったら、筋トレして、泳げよ!、とか・・・。

問題は多いが、とにかく水中の移動が億劫な浮沈子は、只々楽をしたいだけである。

まあ、時速370kmで移動する必要もないが。

軍事技術としては面白いかもしれない。先端に爆薬付けた竹ざお持って、「撃ちてし止まん!」とか言いながら、敵と刺し違えようというわけだな。

(戦争中の「撃ちてしやまん」ってどういう意味ですか? )
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q133472873

まあ、どうでもいいんですが。

何か、もっと簡便で合理的な方法があれば、考慮すべきだ。

たとえば、CCRのホースは、丸い断面だが、F1のダブルウィッシュボーンのアームは、空気抵抗を減じるために、進行方向に薄い断面となるようになっている。

(ダブルウィッシュボーン式サスペンション:プッシュロッドとプルロッド)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%83%96%E3%83%AB%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%B3%E5%BC%8F%E3%82%B5%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3#.E3.83.97.E3.83.83.E3.82.B7.E3.83.A5.E3.83.AD.E3.83.83.E3.83.89.E3.81.A8.E3.83.97.E3.83.AB.E3.83.AD.E3.83.83.E3.83.89

「空気抵抗の少ない翼断面形状に成形される場合もある。」と記述されている。

もちろんF1カーのように、時速数百キロで泳ぐわけではないが、何せ800倍の抵抗の水が相手なので、出来ることは全部やるべきだろう(そうなのか?)。

呼吸回路の断面積が減ってしまうので、現在の蛇腹ホースを潰して使うようなマネは厳禁である。あくまでも、断面積は確保しなければならないし、呼吸抵抗についても増加しないように配慮する必要がある。

ウエットスーツや、ドライスーツについても一考を要するだろう。オリンピックの水泳選手が、「英スピード社製」の、ピチピチの水着を着て泳いでいるのは水の抵抗を減らすためである。

(SPEEDO)
http://ja.wikipedia.org/wiki/SPEEDO

体のラインに自信がないので、あんまりぴったりしたのはいかがなものか。

浮沈子の場合、アザラシとか、トドと似た紡錘型の体形なので、意外に効果的かもしれない。水棲哺乳類ということか。

繰り返すが、別に高速で泳がなくても、水中の抵抗は無視できないほど大きい。持ちこめるガスに限りがあるスクーバ潜水では、単位時間当りのガスの消費量が重要で、潜水時間はこれによって決まる。自前の泳力で泳ぐ場合は、運動量によって消費されるガスの量が大きく変化する。

サイドマウントによって、どの程度の効果が期待できるかは、ダイビングの安全と、快適性にとって、極めて重要なことだと考えている。

サイドマウントによる他の効果については、あらためて考察する。