ヘリウム不足2013年02月04日 20:50

ヘリウム不足
ヘリウム不足


「減りウム」つーくらいだから、足んなくなることもあんじゃないの?(なんちゃって!)。

世界的にヘリウムが不足しているようだ。

(不足するヘリウムガス:よく纏まったページ)
http://kotobukibune.at.webry.info/201212/article_6.html

世界の8割を供給する米国では、国家備蓄をしている戦略物資である。

「ヒンデンブルグ」という映画があるそうだが、ナチス・ドイツに対して、米国がヘリウムを輸出禁止にしたことから、水素を使用した飛行船が次々に事故を起こす。

(<映画試写会>ヒンデンブルク←「グ」が正しい)
http://members2.jcom.home.ne.jp/nishikawaw/hindeburg.html

MRI(マグネチック・レゾナンス・イメージング装置)の冷却にも使われる(超伝導磁石なので)。

風船なんて、飛行船と合わせてもガス需要の4パーセントなのに、東京ディズニーリゾートでは、販売を取り止めたとある。

(「今年のクリスマスはヘリウム風船を禁止するべき」 ヘリウムガス不足で化学者が警鐘)
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1212/11/news075.html

さて、浮沈子にとって最大の問題は、統計にも上がってこない、テクニカルダイビング用途のヘリウムの行方である。

(CCRとヘリウム)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2011/10/20/6164533

手前味噌で恐縮だが、日本語の記事でまともに読めるところがないので、引用しておく。

ヘリウム不足の情報については、今後も取り上げていくが、ASDIの鷹野さんの講習にも影響が出ているようだ。

(11月30日~12月1日:AD-TXⅡ講習の項を参照)
http://www.give.co.jp/asdi/news/index.html

先に引用した記事の中で、英国の化学者が、「ヘリウム不足は深刻な問題だ。50年後、私たちの子どもは、『こんな貴重なものを風船に使っていたなんて信じられない』と言うだろう」といっているが、「風船」というところを、「ダイビング」に置き換えても同じだろう。

代替ガスとしては、同じ不活性ガスでも、大気中にタンマリあるアルゴンがある(「有るゴン」・・・?)。

(アルゴン)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%B4%E3%83%B3

(ヘリウム・純ガス 高純度 超高純度 希ガス・標準ガス・減圧器専門販売)
http://itsumo.shop-pro.jp/?mode=cate&cbid=105585&csid=0&sort=p

500リットルタンクが、4200円とある。ヘリウムは、8,532円なので、アルゴンの方が安くなってしまっている。

これからは、トライミックスといえば、酸素・アルゴン・窒素のことを指すようになるかもしれない。ヘリオックスの代わりに、アルゴックスでディープするとか。

どこかに、アルゴンベースの減圧表ないかなあ?。

(追記)
アルゴンは、窒素よりも不活性ガス昏睡が早く起こるので、ヘリウムの代替にはなりませんでした!。不勉強ですみません・・・。

21世紀の業務潜水2013年02月04日 22:54

21世紀の業務潜水
21世紀の業務潜水


「高気圧作業安全衛生規則改正検討会」(漢字ばかりで16文字!)の第5回検討会の議事録がアップされた。

(2012年12月6日 第5回 高気圧作業安全衛生規則改正検討会議事録)
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002sm6p.html

なぜこのメンバーの中に、レジャーダイビングの、それもテクニカルダイビングのプロフェッショナルがいないのか。

浮沈子には、極めて疑問だ。

保安庁なんて、クウキ潜水しかしていないから、水中でのガス交換の話題になっても何も発言できないでいる。

1980年代には既に商品となっているダイビングコンピューターについて、「導入しようか、どうしようか」という議論を21世紀に行っていること自体が、滑稽というか、情けないというか、絶望する。

ダイコン持たずに、潜水作業をさせてはならない!、という規則を作って、特殊法人作って型式認定すりゃあいいじゃん!(天下り先も出来るし・・・)。

繰り返し潜水の減圧管理をダイコンで行うことは、レジャーダイビングでは常識である。ダイバー個人個人の管理を行うことも、当然だ。

劣悪な環境で働かされ、65歳の年齢制限も設けてもらえない水中作業労働者に、せめてダイコンの1つも持たせてやれないのか。

浮沈子がCカードを取ったテニアンで聞いた話だが、日本で潜っていた潜水士の方が、死んでから火葬したら、骨が残らなかったそうだ。さらさらの砂のようになってしまったとのこと。

潜水は、陸上に適応しきった人体には、ものすごく過酷な環境なのだ。

この議論の中でも、10mで純酸素を吸わせる話が出てくる。

気違い沙汰である!。溺れなきゃ、酸素中毒で痙攣起こしてもいいのかよ!。

そのうち、パブリックコメントを求めて、規制案が公開されるだろうが、クソミソに非難されるだろう。

眞野先生が嘆くのも無理は無い。なぜ、日本だけが遅れているのか。ベルを使った潜水作業が、標準にならないのか。

業界と規制当局の癒着の見本がここにある。

以前の検討会の中でも出てくるが、アジア地域の潜水作業の基準も、日本の高圧則を参考にして作られている。

この議論を読んでいると、日本人であることが恥ずかしく思えてくる。

もう1回、検討会を行うことになったらしいが、何回やってもろくな結論にはならんだろうな。

画像は、シリアスなブログネタに疲れた心を癒す(たぶん)、ティーストレーナーというものらしい。

(Deep Sea Diver Tea Strainer)
http://www.likecool.com/Deep_Sea_Diver_Tea_Strainer--Gadget--Gear.html

Deep Seaといっても、1.005ATA位かな・・・。