928と9112013年04月23日 20:30

928と911
928と911


午前零時シリーズ4巻に、「理想の遺跡」という章がある。

(午前零時の自動車評論4)
http://www.amazon.co.jp/%E5%8D%88%E5%89%8D%E9%9B%B6%E6%99%82%E3%81%AE%E8%87%AA%E5%8B%95%E8%BB%8A%E8%A9%95%E8%AB%964-%E6%B2%A2%E6%9D%91%E6%85%8E%E5%A4%AA%E6%9C%97/dp/4904076273/ref=pd_sim_b_2

「コンテンツ
1.スーパーセブンの夜
2.2790万円のドライブゲーム
3.むかしトレッドは
4.理想の遺跡
5.ガイジン
6.陥穽
7.ブレーキは何故
8.百年遡行
9.新型カローラという保守の実態
10.旅のすゝめ」

928。35年前、ポルシェが放った、米国のGT市場を狙う刺客である。

現在の991タイプの911が、このクルマと同じサイズになったと書いてある。

なんだか巨大なサイズのスポーツカーだったような記憶がある。

最近も、実車を見た。

(ポルシェ928GTS)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2013/02/18/6724057

昔見たときよりも、威圧感はなかったが、カッコイイ!。

ディメンションのカタログ値は、どうよ?。

(ポルシェ 928(928)928GT(1991年2月)カタログ・スペック情報 (928))
http://www.goo-net.com/catalog/PORSCHE/928/9001490/

全長×全幅×全高 4520×1836×1282mm

(ポルシェ 911(911)911カレラ(2013年1月)カタログ・スペック情報 (991/現行モデル))
http://www.goo-net.com/catalog/PORSCHE/911/10081026/

全長×全幅×全高 4500×1810×1305mm

微妙な前後はあるものの、まあ、同じといえば同じだ(911の全長が長くなっているのはショック!)。

スペック表を見て、ウィキペディアのサスペンションの記述にミスがあるのを発見する。

(ポルシェ・928)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%BB928

「前 マクファーソンストラット+コイル
後 マクファーソンストラット+コイル」と表の中にある。

もちろん、以下が正しい。

「サスペンション形式(前) ダブルウィッシュボーン コイルスプリング
サスペンション形式(後) セミトレーリングアーム コイルスプリング」

しかも、リアについては、いろいろ工夫があって、ヴァイザッハ・アクスルという異名があるらしい。

「コーナリング中にかかった横荷重により、外側後輪が機械的に最大2°トーをイン側に向けてリアのコーナリングフォースを安定させ、従来モデルよりも安定したコーナーリングが出来るようにした「ヴァイザッハ・アクスル」(Weissach Axle )が採用された。」とある。

他にもてんこ盛りの要素技術があって、本の著者である沢村氏によれば、「プロが感歎するようなディテール技術の宝庫」だそうだ。

だが、同時にこうも指摘する。

「生を受けた1970年代より以前のパラダイムの機械だった」と。

まあ、パラダイムという言葉は、「時代の思考を決める大きな枠組み」という一般的な意味であろう。アポロが飛んだ、古き良き技術万能の時代。

時代が変わり、環境問題などの技術進歩の負の側面がクローズアップされてくる中で、記号性の強い911に目が行くようになり、928は歴史の中に埋もれた。

打倒ポルシェを目指して開発されたGT-Rもまた、その陥穽に落ちていくのだろうか。

30年余りの年月を経て、911は928になった。スポーティなGTカーである。928の最強モデルであったGTSは350馬力だったが、現代の911カレラは、素のモデルでも同じ馬力を搾り出す。

登場が、余りにも早すぎたのではないか。

現代の要素技術を使って、928が甦ることはないのか。

(パナメーラは928の夢を見るか?)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2012/03/03/6359172

「遺跡」として祭り上げるのは、もったいないような気がする。

復活!?2013年04月23日 23:15

復活!?
復活!?


ジュラシック・パークといえば、ヴェロキラプトル!。

飛び掛ってくるシーンを映画館で観ていたら、座っていた椅子が、「ミシッ」と軋んだ(避けようとして、観客が脚を突っ張ったため!)・・・。

3D化したりしたら、大変なことになるだろう。

(絶滅した動物は復活させるべきか?)
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20130307004&expand

「具体的なメリットとは関係なく、絶滅種の復活は誰しも胸躍る話である」とある。

イエス・キリストの復活に限らず、失われたものが甦るというのは、人類の悲願でもある。

(失われた世界)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%B1%E3%82%8F%E3%82%8C%E3%81%9F%E4%B8%96%E7%95%8C

浮沈子が幼少の頃に読んだのは、「講談社世界名作全集」であったような気がする。コナン・ドイルの作品で、初めて読んだのは、シャーロック・ホームズではなかった。

(A.I.)
http://ja.wikipedia.org/wiki/A.I.

この映画の中でも、クマのぬいぐるみの中に隠されていたモニカの頭髪から、1日だけクローンを再生するシーンが出てくる。

クローンは短命に終わるというのが、相場になっている。

しかし、今後、遺伝子工学の進歩によって、新たな種を生み出したり、失われた種を復活させたり、死んでしまった人々を復活させたり(ゾンビじゃなくって!)することは、日常的になるかもしれない。

ジイサマやバアサマはいいとして、事故や重い病で亡くなった子供なんかを生き返らせることができたら、治療という概念の拡張上で、現実に施行される可能性は十分ある。

乳児の場合は、記憶というやっかいな問題も回避できよう。

もちろん、記憶の移植が可能ならば、最終的には、コピーしたクローンに記憶もコピーして、はいおしまい。

寿命とか、病気とか、受験勉強とか、浮世の厄介ごとを一気に片付けられる。

(アイランド (2005年の映画))
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89_(2005%E5%B9%B4%E3%81%AE%E6%98%A0%E7%94%BB)

コールドスリープで恒星間旅行するなんて古臭いことは止めて、LSIチップに保存した記憶と、クローン胚を送り込めば、人類まとめて他の恒星系に移住することも出来よう。

(コールドスリープ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89%E3%82%B9%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%97

まあ、これに比べれば、83タルガを整備して、「復活」させて楽しもうとか、928の現代版がパナメーラをベースにして「復活」しないかなんて、チンケな話だ。

(パナメーラのシャシーを使ってポルシェ928が復活する!?)
http://jp.autoblog.com/2011/07/15/porsche-928-revival-on-panamera-platform-rumored-anew/

この話、続報が出れば取り上げよう。