事件発生!2013年05月01日 15:30

事件発生!
事件発生!(画像の中央に、黄色い船体が少し見えている:浮沈子撮影)


事件は会議室ではなく、水中で起こっていた!

セブの地元紙「サンスター」(安易なネーミング・・・)に、昨日記事が載った。

(Yellow submarine halted)
http://www.sunstar.com.ph/cebu/local-news/2013/04/30/yellow-submarine-halted-280088

この記事の中に、ユーチューブへのリンクがある。

「video titled “Coral Crusher,”」として、紹介されている動画を観ると、愕然とする(定冠詞が抜けてるとか、突っ込んではいけない・・・)。

(The coral crusher......:現在は投稿者が削除したため、見られません)
http://www.youtube.com/watch?v=XoJSZkbhocA

あっちゃー!、モロじゃん!。

ドロップオフ沿いを行ったり来たりする潜水艦については、このブログでも既に触れた。

(サブマリン現る!)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2012/12/30/6675387

(補完計画、始動!:記事は関係ない。写真だけ)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2013/01/02/6678379

しかし、人身事故でも起きたら大変なことになるところだった。

浮沈子は、環境保護派などではない。潜水艦の方が珊瑚よりも好きだ(明言かよ!)。ぶつかった潜水艦の方が心配である(投稿者の身の上も、あまり心配していない・・・)。

ただ、水上船の操船経験から、珊瑚には6mまで近付いていいという、当局の許可自体に無理があるのではないか。

10mでも、操船を誤れば接触は有り得る。

20m位でギリギリなんじゃなかろうか。5ノットでゆっくり動いているわけで、舵の利きも良くない。逆進掛けて、反応するまでにも時間がかかるだろう(詳しくは知りませんが)。

潮の流れも、きつい時は結構流される。

水上船と異なり、風の影響を受けることはないが、船体全部で潮に押される。

観光資源である珊瑚を破壊したとかいう、経済的な理由で運行を停止したという市長の見識もいかがなものか。

なんと、「安全上の理由」ではないのだ!。

ダイバーが挟まれたり、スクリューに巻き込まれたりするリスク、潜水艦の損傷による乗員・乗客のリスクは、誰が監視してくれるんだあ!?。

まあ、フィリピンですから・・・。

日本とは、命の値段が異なる国である。

コンチキ・リゾートのような田舎ホテルでさえ、ショットガンぶら下げた警備員がいる国である。

自分の命は、自分で守るしかない。

陸上でも、水中でも。

悩みの果て2013年05月01日 19:36

悩みの果て
悩みの果て


悩みに悩んで、画像のような形にしてみた。

今日のダイビングでは、前後のトリムが取れないことが判明する。

どうしても、バルブ操作は手元に近いほうがいいというイントラと、意見が分かれてしまう。

「安全は全てに優先する」をモットーにしている浮沈子としては、同意しないわけにはいかない。

浮沈子は、バルブ操作自体をしないで運用したい。タンクの位置に縛られたくないのだ。

果てしない「思考」錯誤の結果、今回の海ダイブでは、最終的な結論を出すことは諦めて、ケースを使ったサイドマウントに特化してコンフィギュレーションを仕上げることにした。

しかし、今日やったようにケースとタンク2本を分離して(というか、キャニスターをハダカで運用)、ケースは浮かせたままタンクだけを手元に引き寄せて運用するというのはダメだ。

サイドマウントのメリットは、バルブ視認による高い安全性と共に、双方の浮力のバランスが取れた身体とタンクの柔結合による、水中での快適さである。

まるで、タンクを付けていないように感じる独特の浮遊感である。

ケースとタンクを離してしまったのでは、その浮遊感は得られない。

並列にするデメリットは百も承知で、重いスチールタンクと軽くて浮きやすいケースを剛結する。

しかも、酸素だけ。

ディリュエントは、今回に限り、ベイルアウト用のステージボトルから取る。

悔しいが仕方ない。

この構成にしてしまうと、タンクと分離できるようにしたメリットが、全くなくなってしまう(ディリュエント側はありますが)。

バルブへのアクセスを取るか、分離するメリットを取るか。

もっと高次の解決方法が見つかるまでの、暫定的な措置である。

軽いタンクと重いキャニスターとか(余り、次元が高いとは思えないような・・・)。

転倒!2013年05月02日 14:19

転倒!
転倒!


エキジット後に、ショップに戻るわずかの距離で、転倒してしまった。

まあ、怪我もせず、アルミ製のフレームが曲がったくらいで済んだ。

「木登り名人」の話を思い出す。

弟子が高いところにいるときは、緊張して自分で気をつけるので何も言わない。

下りてきて、地上まで僅かの高さになったときに、気が緩むのを見越して、初めて「気をつけろ!」と、声を掛ける・・・。

浮沈子の場合は、木から降りた後に、地上で転んだようなものだ。話にならない・・・・。

まあいい。

器材のコンフィギュレーションは、今回の中で一番いい(逆に、よく潜れていたと飽きれる)。

マウスピースが曲がっているのは、右側のカウンターラングが、ケースに引っ張られているから。

驚いたことに、酸素だけ付けても沈んでしまう。

明日も、このコンフィギュレーションでいく。

ウエイトの位置や、マウスピースのひん曲がりを克服すれば、楽に潜れる感じだった。

おかげさまで、今日は耳抜きがなんとか出来て、17mくらいまで潜行する。イントラがこのくらいにしようと、合図するが、浮沈子には、ピンと来なかった。

せっかく、耳が抜けてるんだから、20mでも30mでも行けるのに・・・。

エキジットしてから、その理由に思い当たる。

今日のディリュエントは、ベイルアウト用のステージボトルである。

ナイトロックスの濃いヤツが入っているのだ!。

いけねっ、忘れてた!。

こんなことじゃ、CCRダイバーとして失格ですな・・・。

停泊中2013年05月02日 18:00

停泊中
停泊中


ちょっとした記事になった。

(Japanese diver who took video of sub surfaces)
http://www.sunstar.com.ph/cebu/local-news/2013/05/02/japanese-diver-who-took-video-sub-surfaces-280371

ビデオの投稿者が、サンスターの取材に応じて、地元新聞の紙面に載った。

「ビデオが全てだ」とか、カッコ良く言っちゃってる!。

そのくせ、ユーチューブの動画は(投稿者により)削除されてしまった。

潜水艦は、相変わらず停泊していて、水中ツアーは中止されているようだ。

韓国などから水中ツアーを楽しみに来るお客さんも残念だろうし、旅行会社やホテルなど、卸から買った仲買さんも、収益減だ。

潜水艦会社は、自業自得だからいいけど。

まーた、裏金(献金?)が動くんだろうな。

この国は、そういうことには大らかだし、それで社会がスムーズに動いている面も確かにある。

最近、我が国でも企業のコンプライアンスがどうのこうのと、白々しく言われるようになった。

首相機密費などという裏金を、国家が堂々と予算計上するくせに、民間には法令遵守しろなんて聞いて飽きれる。

犯罪捜査にしても、情報提供を受けるための謝礼金が渡されているし、どこの国にも、そういう裏の話はあるのだ。

まあいい。

早く当局の捜査が終わって、潜水艦の安全な運行が再開されるといいなあ。

正直言って、浮沈子は乗ってみたいのである。

いつも潜っているドロップオフが、潜水艦からどんな風に見えるか興味があるのだ。

今回の休暇中には無理でも、次回には是非実現させたい。

もちろん、安全運行でお願いします(床まで踏み抜かなくてもいいです!)。

常套句2013年05月02日 21:25

常套句


(じょうとうく【常套句】)
http://kotobank.jp/word/%E5%B8%B8%E5%A5%97%E5%8F%A5

「同じような場面で決まって用いられる文句」などとある。

例えは悪いが、このブログでいえば、「まあいい」とか、「まあ、どうでもいいんですが」などがそれに当る。

まあ、どうでもいいんですが。

「常套」という言葉も調べてみた。

(常套 【ジョウトウ】)
http://kotobank.jp/word/%E5%B8%B8%E5%A5%97

「古くからの習慣。ありふれたやり方。」などとある。

ほほう、古くからの習慣、か・・・。

(片山容疑者を追起訴=PC遠隔操作-東京地検)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2013050200554

「身に覚えがない」という「常套句」が記されている。

この一連の事件については、正に21世紀的事件である。

20世紀は、脅迫状は手紙で送られるものと相場が決まっていた。

21世紀は、メールだという(「メール」だって、「手紙」っちゅう意味じゃん?、などと突っ込んではいけない)。

脅迫される側に、メールアドレスがあることが前提である。

ついこの間まで、電子メールのアドレスを持っているのは、公共機関か研究者、大学関係者くらいだった。

あれよあれよという間に、メールアドレスを持っていることを前提にした社会になり、犯罪もまた、それに付け込むことになる。

パソコン通信の時代からインターネットになって、メールのアカウントを取得した浮沈子だが、もう20年近くも使い続けている。

その間に、住所(リアルワールドのアドレス)は3回変わった。

リアルなのは、どっちなのだろうか。

まあいい。

この「PC遠隔操作事件」(っていうのか?)については、詳しくは知らない。

猫の首輪から、容疑者が特定されたという、21世紀らしからぬ逮捕だったような記憶がある。

遠隔操作のログにしても、専門家が書き換えてしまうことは可能かもしれない。タイムスタンプやフィンガープリントにしても、「0」と「1」から出来ている。

デジタルワールドで、絶対の証拠を押さえるなんて、可能なのだろうか。

その遠隔操作記録自体が、さらに遠隔操作で書き換えられてしまうことはないのか。

(カッコウはコンピュータに卵を産む)
http://www.amazon.co.jp/%E3%82%AB%E3%83%83%E3%82%B3%E3%82%A6%E3%81%AF%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%81%AB%E5%8D%B5%E3%82%92%E7%94%A3%E3%82%80%E3%80%88%E4%B8%8A%E3%80%89-%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%AB/dp/4794204302

この事件に関して、この本のことを連想した方は多いだろう。

(カッコウはコンピュータに卵を産む/クリフォード・ストール)
http://shizuoka.cocolog-nifty.com/gard/2012/10/post-343a.html

この本の中で、米国の政府機関(軍の関係だったような)に著者が呼ばれて、一連の経過を報告する下りがある。

その際に、彼らの本気度に著者が感服する場面があった。

米国も、やるときゃやるんだ、と思いながら読んだ記憶がある。

今回の事件の鍵を握るのが、コンピューターの記録の真実性の証明だろう。

警察自身が、誤認逮捕を繰り返したわけだな。

今回の容疑者が、真犯人だと言い切れるのだろうか。

真実性を、「0」と「1」の羅列の中に見出すことができるのだろうか。

容疑者は、コンピューターの専門家のようである。その辺りの技術的な盲点を知り尽くしているのかもしれない。

しかし、犯罪は「人間」の行為だ。

コンピューターの記録に覚えがなくとも、「身に覚え」はあるに違いない。

この事件、最後は「人間」の問題に帰着するような気がしてならない。

「常套」には、「古くからの習慣」という意味があるということを、この事件と共に記憶することになるだろう。