オートスロットル2013年07月11日 01:07

オートスロットル
オートスロットル


アシアナ航空214便の事故について、新たな展開が起こった。

(自動速度維持装置、機能せず? 着陸失敗のアシアナ機)
http://www.chibanippo.co.jp/c/newspack/20130709/145821

「米サンフランシスコ国際空港で着陸に失敗したアシアナ航空ボーイング777旅客機は、自動速度維持装置「オートスロットル」が装備されていたが、着陸直前の速度が低下していたことが9日分かった。」

(「速度維持装置動かなかった」機長が説明)
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130710/amr13071011470004-n1.htm

「機長はNTSBの聴取に対し、滑走路進入時の速度を目標速度(時速約254キロ)に設定したと説明。」

「現時点で、着陸の失敗がオートスロットルの故障によるものか、操作が不完全だったのかの断定はできないという。ハースマン委員長は、事故原因への言及は避けている。」

(<アシアナ機着陸失敗>着陸直前7秒のミステリー)
http://japanese.joins.com/article/636/173636.html

「事故機種ボーイング777機を6年間運航している大韓航空のイ・ジャンヨン副機長は「基準速度より低い速度で着陸したという発表に疑問に感じる」と述べた。」

「777機にはオートスロットル(auto throttle)機能がある。自動車のアクセルのような機能だ。777はオートスロットルを作動させた状態で着陸するのが基本であるため、基準速度より低ければ自動的に航空機が速度を回復する。」

問題は、次の点だ。

「777はオートスロットルを作動させた状態で着陸するのが基本である」

さて、この件については、いくつかの注目すべき点がある。

まず、「オートスロットル」なるものが、基本的に使用されるということ。

「オートスロットルはパイロットが手動でオフにする場合もあるという。」

しかし、初めて着陸を試みる空港で、オフにすることはないだろう。

「NTSBが同機の残骸を調査したところ、オートスロットルは「オン」の状態になっていた。しかし、実際に同装置が機能するには、他の機器の設定も必要になるという。」

他の設定を忘れていたのか?。

(「速度維持装置動かず」 アシアナ機事故、機長が説明)
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201307100124.html

「着陸失敗の82秒前に自動操縦装置を解除して手動操縦に切り替えていた。この際、オートスロットルも解除したかどうかは分かっていない。」

もう一つは、高度の確認の手順である。

「滑走路脇に設置された四つのライトが、高度が低すぎることを意味する赤色を示し、速度が維持されていないことに気付いたと説明した。」

この4つのライトは、PAPIというらしい。

(PAPI)
http://ja.wikipedia.org/wiki/PAPI

「4灯全てが赤:進入降下コースよりかなり低いこと(ILSなしで2°30″以下、ILSありで2°25″以下)を示している。進入降下角度をより浅くして適正な降下コースに乗る必要がある。」

気付くのが遅れたということか。

グライドスロープは故障中、オートスロットルは、設定がまずかったのか、機器の故障で不発。

コーパイは修行中、キャプテンはコーパイの指導は始めての経験。

様々な要因が重なっている。

事故は、単独の原因で起こることは、まずない。

それをカバーする、さまざまな仕掛けが、将棋倒しのように、次々と突破され、「想定の範囲外」の事象が起こる。

今日は、こんなページを見つけたので紹介する。

(PSS B777-300ER フライトドキュメント)
http://www.simcruise.org/pss777/

フライトシミュレーターのオペレーションだが、実機さながらである。

本当に、こうなっているのかは知らないが、参考になると思って、ざっと目を通した。

トップページには、「実機のマニュアルではないことをご了承ください。」と明記されている。

浮沈子は、間違っても、777を乗っ取って、東京スカイツリーに激突する意図はないので、あらかじめ。

この手順書を読む限りでは、オートパイロットの解除を行った時点で、オートスロットルも解除されてしまうような感じである。

手動に切り替えた後、151ノットを維持するように、注意を喚起する記述がある(終わりの方です)。

アルティテュード(高度)のコールが、自動で行われるという記述もある。

実機では、どうなのだろうか。

画像は、事故機に立ち入るNTSBのスタッフ(女性はたぶん、デボラ・ハースマン)。

何が、いつ、どのように絡んで事故に繋がったのか、NTSBの責任は重い。

787のバッテリー問題に付いても、彼らはまだ、ケリをつけていない。

彼らの真価(存在価値?)が、今、問われている。