カーナビ考 ― 2013年10月01日 21:51
カーナビ考
カーナビゲーションについては、このブログでも何度か触れた。
(「神の目」)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2012/12/06/6653428
(C2C&C2X)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2013/06/27/6877977
(Safety Sight)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2012/10/17/6604713
中には、関係ないことも(のほうが?)たくさん書いてある。
まあいい。
浮沈子の所有する3台の中古車(年数は、合計で61年!)のうち、まともなカーナビが付いているのは03ボクスターだけ。
(SDカードが便利なHDDナビ「Strada CN-HDS620D」)
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/todays_goods/27854.html
おお、同じ画面が出ている!(当たり前か・・・)。
製品情報のURLをクリックすると、「大変申し訳ございません。お客様のアクセスしたページが見つかりません。」と出てくる。
7年前の記事だが、既にホームページは撤去されてしまっている。
仕方ないな。
500EにはDVDのパイオニアの製品がついているが、リモコンの電池が切れているのと、普通に電源を入れて写る画面で十分なので、あまり気にしないで使っている(電池、入れれば?)。
さて、83タルガにも、カーナビとやらを付けておきたい。
昨日も書いたように、スマホの電源をシガーライターから取り出しておけば、概ね解決するのだろうが、それではつまらない。
こんなのは、どうか。
(【JARI-ARV】必要な機材が世の中に出てきたことで机上論が現実のものとなった)
http://response.jp/article/2013/05/16/198026.html
大画面とか、ヘッドアップディスプレイとか、ショボイこと言わずに、視界全てをカーナビにしてしまえばいいのだ!(いいのかなあ?)。
最近の自動車は、何でもありなので、この際だから30年前の83タルガに、最新のカーナビをぶち込んで、テクノロジーギャップを楽しむという手もある。
そんな中で、いま浮沈子の心を捉えているのが、この製品。
(ガーミン zumo660)
http://www.naps-jp.com/html/mio/zumo660.html
(Zumo 660)
http://www.garmin.co.jp/products/ontheroad/zumo660/#featureTab
ガーミンといえば、GPS関連製品では有名だし、航空機用のアビオニクスも手がけている。
(ガーミン)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%83%B3
値段が高いのが玉に瑕だが、バイク用ナビなので、操作は簡単、何より、これだけが完全防水である。
水深1メートルなら30分はもつだろう(IPX7とある)。
(水の浸入に対する保護等級)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%BB%E6%B0%97%E6%A9%9F%E6%A2%B0%E5%99%A8%E5%85%B7%E3%81%AE%E5%A4%96%E9%83%AD%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E4%BF%9D%E8%AD%B7%E7%AD%89%E7%B4%9A#.E6.B0.B4.E3.81.AE.E6.B5.B8.E5.85.A5.E3.81.AB.E5.AF.BE.E3.81.99.E3.82.8B.E4.BF.9D.E8.AD.B7.E7.AD.89.E7.B4.9A
そう、オープンカーは、水対策にも万全でなくてはならない。
いつ何時、バケツの水をぶっ掛けられるかワカランのだぞ!(まさかね)。
ヘビーデューティーなクルマに、相応しいカーナビではないか!。
チャラチャラした機能は無用だ。
なんなら、経度だけ表示してくれてもいい!!。
セクスタンス(六分儀)でもって太陽高度を測って緯度を割り出し、5万分の一の地形図と磁石で走ってもいいぞ!。
まあ、陸地の見えない大洋のど真ん中で、航海しているわけじゃあるまいし・・・。
うーん、値段がネックだな。8000円くらいなら、即買いなのだが。
83タルガに似合うカーナビというのも、なかなか難しいのである。
いっそのこと、カーナビソフトをスマホに入れるというのも悪くない。
(ナビマスター : ルート記録・PC連携・VICSにも対応!リーズナブル&多機能な最強カーナビアプリ!Androidアプリ)
http://octoba.net/archives/20130808-android-app-navimaster-187491.html
年間3000円程度と、リーズナブルなお値段で、VICSの渋滞情報も活用できる(360日で、基本料1900円+VICSオプション900円)。
(Androidスマホで使える“カーナビアプリ”のまとめ)
http://matome.naver.jp/odai/2134449529371418801?&page=1
ここにもいろいろ出ている。
低価格で高機能なカーナビが、スマホで出来てしまうらしい。
ここはひとつ、じっくりと選んで、カーライフの充実を期そうではないか。
しかし、まあ、なんだな、カーナビつけても、第三京浜往復しかしないんじゃ、同じだけどな。
カーナビゲーションについては、このブログでも何度か触れた。
(「神の目」)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2012/12/06/6653428
(C2C&C2X)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2013/06/27/6877977
(Safety Sight)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2012/10/17/6604713
中には、関係ないことも(のほうが?)たくさん書いてある。
まあいい。
浮沈子の所有する3台の中古車(年数は、合計で61年!)のうち、まともなカーナビが付いているのは03ボクスターだけ。
(SDカードが便利なHDDナビ「Strada CN-HDS620D」)
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/todays_goods/27854.html
おお、同じ画面が出ている!(当たり前か・・・)。
製品情報のURLをクリックすると、「大変申し訳ございません。お客様のアクセスしたページが見つかりません。」と出てくる。
7年前の記事だが、既にホームページは撤去されてしまっている。
仕方ないな。
500EにはDVDのパイオニアの製品がついているが、リモコンの電池が切れているのと、普通に電源を入れて写る画面で十分なので、あまり気にしないで使っている(電池、入れれば?)。
さて、83タルガにも、カーナビとやらを付けておきたい。
昨日も書いたように、スマホの電源をシガーライターから取り出しておけば、概ね解決するのだろうが、それではつまらない。
こんなのは、どうか。
(【JARI-ARV】必要な機材が世の中に出てきたことで机上論が現実のものとなった)
http://response.jp/article/2013/05/16/198026.html
大画面とか、ヘッドアップディスプレイとか、ショボイこと言わずに、視界全てをカーナビにしてしまえばいいのだ!(いいのかなあ?)。
最近の自動車は、何でもありなので、この際だから30年前の83タルガに、最新のカーナビをぶち込んで、テクノロジーギャップを楽しむという手もある。
そんな中で、いま浮沈子の心を捉えているのが、この製品。
(ガーミン zumo660)
http://www.naps-jp.com/html/mio/zumo660.html
(Zumo 660)
http://www.garmin.co.jp/products/ontheroad/zumo660/#featureTab
ガーミンといえば、GPS関連製品では有名だし、航空機用のアビオニクスも手がけている。
(ガーミン)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%83%B3
値段が高いのが玉に瑕だが、バイク用ナビなので、操作は簡単、何より、これだけが完全防水である。
水深1メートルなら30分はもつだろう(IPX7とある)。
(水の浸入に対する保護等級)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%BB%E6%B0%97%E6%A9%9F%E6%A2%B0%E5%99%A8%E5%85%B7%E3%81%AE%E5%A4%96%E9%83%AD%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E4%BF%9D%E8%AD%B7%E7%AD%89%E7%B4%9A#.E6.B0.B4.E3.81.AE.E6.B5.B8.E5.85.A5.E3.81.AB.E5.AF.BE.E3.81.99.E3.82.8B.E4.BF.9D.E8.AD.B7.E7.AD.89.E7.B4.9A
そう、オープンカーは、水対策にも万全でなくてはならない。
いつ何時、バケツの水をぶっ掛けられるかワカランのだぞ!(まさかね)。
ヘビーデューティーなクルマに、相応しいカーナビではないか!。
チャラチャラした機能は無用だ。
なんなら、経度だけ表示してくれてもいい!!。
セクスタンス(六分儀)でもって太陽高度を測って緯度を割り出し、5万分の一の地形図と磁石で走ってもいいぞ!。
まあ、陸地の見えない大洋のど真ん中で、航海しているわけじゃあるまいし・・・。
うーん、値段がネックだな。8000円くらいなら、即買いなのだが。
83タルガに似合うカーナビというのも、なかなか難しいのである。
いっそのこと、カーナビソフトをスマホに入れるというのも悪くない。
(ナビマスター : ルート記録・PC連携・VICSにも対応!リーズナブル&多機能な最強カーナビアプリ!Androidアプリ)
http://octoba.net/archives/20130808-android-app-navimaster-187491.html
年間3000円程度と、リーズナブルなお値段で、VICSの渋滞情報も活用できる(360日で、基本料1900円+VICSオプション900円)。
(Androidスマホで使える“カーナビアプリ”のまとめ)
http://matome.naver.jp/odai/2134449529371418801?&page=1
ここにもいろいろ出ている。
低価格で高機能なカーナビが、スマホで出来てしまうらしい。
ここはひとつ、じっくりと選んで、カーライフの充実を期そうではないか。
しかし、まあ、なんだな、カーナビつけても、第三京浜往復しかしないんじゃ、同じだけどな。
電子制御 ― 2013年10月03日 00:26
電子制御
いい記事を読んだ。
(<大谷達也「クルマ新談義」>新型ポルシェ911、“新頭脳”で思いっきり&快適を実現 <7>)
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/motorsports/news/201310/CK2013100102100023.html
浮沈子のように、電子制御は物理の法則に従わないからイヤだとか、安上がりにそれなりの性能を実現するための手抜きだなどと、情緒的発言を繰り返すのではなく、電子制御の利点と限界、何が出来て何が出来ないかを丁寧に説明し、ポルシェというメーカーがフィジカルでも、エレクトロニクスでも一流の素材を使って一流の仕上げをしてくるところを、ズバリと突いている。
サスガだ!。
「電子の頭脳を活用して、従来はどちらか1つしか選べなかったいくつかの性能を同時に達成するもの」が電子制御だという。
様々なアクチュエイターを制御して、柔らかさや硬さを1000分の1秒単位でコントロールする。
しかし、そこには限界があるのだ。
「多くの場合、電子制御にできるのは状況に合わせて機械の状態を最適化するだけで、もともと機械が持っている性能を大きく高められるわけではありません。」
魔法の杖ではないのである。
「ポルシェは「最高の機械を作る」ことにかけては世界でトップクラスの自動車メーカーです。」
「たしかにポルシェの製品はどれも高価ですが、彼らの製品がどれだけしっかりと作り込まれているか、機械として高精度に作り込まれているかを知れば、むしろ安いとさえ思えるほどです。」
まあ、浮沈子の感覚から言うと、「安い」とは言えんな。
せいぜい、高すぎるということはないかも知れない、位か。
二千万円は、決して安い買い物ではない。
「その、もともと優れた機械にさまざまな電子制御を盛り込んでいる。だから本当にいいクルマが出来上がるのです。しかも、いい機械と電子制御をただ組み合わせるだけでなく、その両方が最高の性能を発揮できるように、細かな調整も怠らない。」
まさに、鬼に金棒である。
ドイツ人の性格はともかく、ポルシェのクルマ作りに卒がない点については、同感である。
少なくとも、許されたコストの中で、最善を尽くそうとしている。
昔のベンツの方が、その点では徹底していたかもしれない。
技術者が、好きなように設計して、コストを弾き、それに利益を乗せて売値を付け、それでも飛ぶように売れたわけだ。
今のベンツ(ダイムラー社)は、そんなことはしない。
普通の自動車会社である。
コストを削減し、市場を読み、需要に応じたクルマを作って売っている。
ポルシェだって、同じだ。
ボクスターは、オプション無しで600万円弱からラインアップがあるが、同じエンジンを載せた911は、1200万円のクルマである。
何がどう違うのか、浮沈子には分からないが、乗車定員が2倍だから、倍の値付けをしているわけはなかろう。
ロードスターとクーペの違いはあれど、設計の根幹は同じである。
市場を睨んで、バリエーションを展開しているわけだ。
カイエンと、今度出るマカンも、大きさは違っても、同じようなクルマだが、明確に顧客層の違いを意識している。
パナメーラは、大成功というわけにはいかなかったが、とりあえず、スポーツセダンというか、4ドアスポーツカーというか、フル4シーターのスポーツカーという市場があることを証明して見せたわけだ。
500Eが、20年前に証明済みなのだが。
まあいい。
電子制御のエンジン、足回り、エンジンマウントからハンドルまで、どんなシチュエーションでも最適化された特性を発揮する。
ハイブリッドも、その意味ではエンジン特性を走行速度や加速によって最適に保つ電子制御の一つといえるかもしれない。
モーターやバッテリーは、アクチュエイターというわけだな。
それでも、物理の法則を超えて作動させるわけには行かない。
リニアな特性を発揮させても、その先にはデバイスの限界があるのだ。
電子制御の内燃機関が、カルノー効率を超えて回ることはないし、空飛ぶ絨毯のような、一切の摺動抵抗や、慣性運動を示さないサスペンションを実現できるわけでもない。
単なる電気信号を伝達するスイッチとなってしまったステアリングホイールにしても、アクセルペダルにしても、その先にあるエンジンなり、ホイールには、質量や摩擦が存在し、その実在のデバイスの作動特性を超えた性能を発揮させることが出来るわけではないのだ。
当たり前といえば当たり前である。
ただ、その操作を理想的にコントロールすることにより、デバイスの特性を最大限に引き出すことができるわけだな。
ABSがいい例かもしれない。
アイルトン・セナは、1秒間に7回だかブレーキを踏んでいたそうだが、ABSは、同じような動作を、誰でも単に「踏むだけ」で実現できるわけだ。
(ポルシェ 911 ターボ 試乗レポート/大谷達也)
http://autoc-one.jp/porsche/911/report-1465078/
こちらの記事でも、乗り心地の良さに感心している。
スポーツセダンのようだ、と書いている。
そこまでいわれると、ちょとね・・・。
500Eに乗せてあげたくなる。
「“911ターボ”のスポーツ性に不満を覚える向きがそうそういるとは思えない。しかも、こちらは快適性だって確保されているし、発進加速だってGT3より一枚上手。おまけに4WDがもたらす安心感までついてくる。」
全部盛りの911ターボだが、失ったものもある。
「Porsche 911 Turbo|ポルシェ 911 ターボ
重量|1,595 kg」
「Porsche 911 Turbo S|ポルシェ 911 ターボS
重量|1,605 kg」
およそ1.6トンの車両重量が持つ慣性質量は、どんな電子制御技術をもってしても、補償することはできない。
(911 ターボ & ターボ S公開)
http://openers.jp/car/exclusive_auto_collection/porsche/news_911_turbo_turbo_s_991_35925.html
この車を、このままハイブリッドにでもしようものなら、トラック並みの重さになってしまうだろう(電池積めないし)。
一番重いモデルでも、600kgを切っているスーパーセブンと比べてはいけないのだろうが、軽さを失ったボディこそが、はっきりいってGTカーになったポルシェターボの最大の弱点である。
(CSR300 スペック)
http://www.caterham-cars.jp/lineup/csr300/spec.html
「車両重量 kg 575(!)」
しかし、なんだな、このクルマ、ここで出すのは、反則であるな・・・。
まあ、どうでもいいんですが。
電子制御で武装しても、全てに万能になるわけではない。
そんなことは、分かりきった話だ。
排ガスデバイスくらいしか、電子制御の恩恵に預かっていない83タルガは、完全に物理の法則で走っている。
だから、ハンドルやブレーキの不具合は、機械的な要素を詰めていけば、必ず解決する道理である。
「なせばなる なさねばならぬ 何事も ならぬは人の なさぬなけり」
上杉鷹山の名言をもってしても、ならぬものはならないのだが・・・。
いい記事を読んだ。
(<大谷達也「クルマ新談義」>新型ポルシェ911、“新頭脳”で思いっきり&快適を実現 <7>)
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/motorsports/news/201310/CK2013100102100023.html
浮沈子のように、電子制御は物理の法則に従わないからイヤだとか、安上がりにそれなりの性能を実現するための手抜きだなどと、情緒的発言を繰り返すのではなく、電子制御の利点と限界、何が出来て何が出来ないかを丁寧に説明し、ポルシェというメーカーがフィジカルでも、エレクトロニクスでも一流の素材を使って一流の仕上げをしてくるところを、ズバリと突いている。
サスガだ!。
「電子の頭脳を活用して、従来はどちらか1つしか選べなかったいくつかの性能を同時に達成するもの」が電子制御だという。
様々なアクチュエイターを制御して、柔らかさや硬さを1000分の1秒単位でコントロールする。
しかし、そこには限界があるのだ。
「多くの場合、電子制御にできるのは状況に合わせて機械の状態を最適化するだけで、もともと機械が持っている性能を大きく高められるわけではありません。」
魔法の杖ではないのである。
「ポルシェは「最高の機械を作る」ことにかけては世界でトップクラスの自動車メーカーです。」
「たしかにポルシェの製品はどれも高価ですが、彼らの製品がどれだけしっかりと作り込まれているか、機械として高精度に作り込まれているかを知れば、むしろ安いとさえ思えるほどです。」
まあ、浮沈子の感覚から言うと、「安い」とは言えんな。
せいぜい、高すぎるということはないかも知れない、位か。
二千万円は、決して安い買い物ではない。
「その、もともと優れた機械にさまざまな電子制御を盛り込んでいる。だから本当にいいクルマが出来上がるのです。しかも、いい機械と電子制御をただ組み合わせるだけでなく、その両方が最高の性能を発揮できるように、細かな調整も怠らない。」
まさに、鬼に金棒である。
ドイツ人の性格はともかく、ポルシェのクルマ作りに卒がない点については、同感である。
少なくとも、許されたコストの中で、最善を尽くそうとしている。
昔のベンツの方が、その点では徹底していたかもしれない。
技術者が、好きなように設計して、コストを弾き、それに利益を乗せて売値を付け、それでも飛ぶように売れたわけだ。
今のベンツ(ダイムラー社)は、そんなことはしない。
普通の自動車会社である。
コストを削減し、市場を読み、需要に応じたクルマを作って売っている。
ポルシェだって、同じだ。
ボクスターは、オプション無しで600万円弱からラインアップがあるが、同じエンジンを載せた911は、1200万円のクルマである。
何がどう違うのか、浮沈子には分からないが、乗車定員が2倍だから、倍の値付けをしているわけはなかろう。
ロードスターとクーペの違いはあれど、設計の根幹は同じである。
市場を睨んで、バリエーションを展開しているわけだ。
カイエンと、今度出るマカンも、大きさは違っても、同じようなクルマだが、明確に顧客層の違いを意識している。
パナメーラは、大成功というわけにはいかなかったが、とりあえず、スポーツセダンというか、4ドアスポーツカーというか、フル4シーターのスポーツカーという市場があることを証明して見せたわけだ。
500Eが、20年前に証明済みなのだが。
まあいい。
電子制御のエンジン、足回り、エンジンマウントからハンドルまで、どんなシチュエーションでも最適化された特性を発揮する。
ハイブリッドも、その意味ではエンジン特性を走行速度や加速によって最適に保つ電子制御の一つといえるかもしれない。
モーターやバッテリーは、アクチュエイターというわけだな。
それでも、物理の法則を超えて作動させるわけには行かない。
リニアな特性を発揮させても、その先にはデバイスの限界があるのだ。
電子制御の内燃機関が、カルノー効率を超えて回ることはないし、空飛ぶ絨毯のような、一切の摺動抵抗や、慣性運動を示さないサスペンションを実現できるわけでもない。
単なる電気信号を伝達するスイッチとなってしまったステアリングホイールにしても、アクセルペダルにしても、その先にあるエンジンなり、ホイールには、質量や摩擦が存在し、その実在のデバイスの作動特性を超えた性能を発揮させることが出来るわけではないのだ。
当たり前といえば当たり前である。
ただ、その操作を理想的にコントロールすることにより、デバイスの特性を最大限に引き出すことができるわけだな。
ABSがいい例かもしれない。
アイルトン・セナは、1秒間に7回だかブレーキを踏んでいたそうだが、ABSは、同じような動作を、誰でも単に「踏むだけ」で実現できるわけだ。
(ポルシェ 911 ターボ 試乗レポート/大谷達也)
http://autoc-one.jp/porsche/911/report-1465078/
こちらの記事でも、乗り心地の良さに感心している。
スポーツセダンのようだ、と書いている。
そこまでいわれると、ちょとね・・・。
500Eに乗せてあげたくなる。
「“911ターボ”のスポーツ性に不満を覚える向きがそうそういるとは思えない。しかも、こちらは快適性だって確保されているし、発進加速だってGT3より一枚上手。おまけに4WDがもたらす安心感までついてくる。」
全部盛りの911ターボだが、失ったものもある。
「Porsche 911 Turbo|ポルシェ 911 ターボ
重量|1,595 kg」
「Porsche 911 Turbo S|ポルシェ 911 ターボS
重量|1,605 kg」
およそ1.6トンの車両重量が持つ慣性質量は、どんな電子制御技術をもってしても、補償することはできない。
(911 ターボ & ターボ S公開)
http://openers.jp/car/exclusive_auto_collection/porsche/news_911_turbo_turbo_s_991_35925.html
この車を、このままハイブリッドにでもしようものなら、トラック並みの重さになってしまうだろう(電池積めないし)。
一番重いモデルでも、600kgを切っているスーパーセブンと比べてはいけないのだろうが、軽さを失ったボディこそが、はっきりいってGTカーになったポルシェターボの最大の弱点である。
(CSR300 スペック)
http://www.caterham-cars.jp/lineup/csr300/spec.html
「車両重量 kg 575(!)」
しかし、なんだな、このクルマ、ここで出すのは、反則であるな・・・。
まあ、どうでもいいんですが。
電子制御で武装しても、全てに万能になるわけではない。
そんなことは、分かりきった話だ。
排ガスデバイスくらいしか、電子制御の恩恵に預かっていない83タルガは、完全に物理の法則で走っている。
だから、ハンドルやブレーキの不具合は、機械的な要素を詰めていけば、必ず解決する道理である。
「なせばなる なさねばならぬ 何事も ならぬは人の なさぬなけり」
上杉鷹山の名言をもってしても、ならぬものはならないのだが・・・。
ポルシェ顔 ― 2013年10月03日 22:06
ポルシェ顔
911を初めとするポルシェのクルマは、一目見てポルシェと分かる。
(11月ロスでワールドプレミア ポルシェの新型「911ターボカブリオレ」)
http://www.j-cast.com/mono/2013/10/02184520.html
ポルシェ顔(がお)というか、ポルシェ面(づら)というか、そういうものがあるのだ。
カエルのような、目玉が飛び出した、尖った先端を持つ独特のフォルム。
そんなものをアイデンティティーにしなくても、フェラーリみたいに、いかにも空気を切り裂いて走りそうな流線型のカッコの方が、消費者受けするだろうし、ランボのように低く構えたフォルムにすれば、獰猛さを演出することもできるだろう。
しかし、カエル顔である。
目玉の飛び出し方は、浮沈子の乗る83タルガに比べて、991は、はるかに引っ込んではいる。
ではあるが、余計、潰れたカエルに似ているので、カッコ良くなったとばかりもいえない。
カイエンも、マカンも、パナメーラも、もちろん、ボクスターやケイマンも、一家揃ってカエル顔である。
最近は、996(986)のコンビネーションランプで、イメチェンを模索したが、消費者にクソミソに叩かれて、撤回した。
みんな、カエルがスキなのだ!。
そのポイントとなるヘッドランプ(ヘッドライト)に、異変が起きようとしている。
(ヘッドランプのLED化、まずはH4のフォグランプで試してみました。)
http://minkara.carview.co.jp/en/userid/1022698/blog/30755730/
安っぽい放熱ファンが、なにげに不安だが、明るさ、配光ともに十分で、耐久性も申し分なかろう(ファン以外は・・・)。
この製品は、既存のヘッドライトのリフレクターなどに合わせて、置き換え可能な製品だろうが、デザインは自由自在である。
まあるいおメメでなくても、三角でも四角でも、スリット型でも、不定形でも、どんな形のヘッドランプもデザイン可能だ。
(ラフェラーリ 真夜中の極秘公道テスト)
http://minkara.carview.co.jp/en/userid/200045/blog/31154776/
夜間走行する、ラフェラーリの貴重な映像。
既に、完全に実用の域に達している。
浮沈子が言いたいのは、ポルシェのアイデンティティーの象徴であるヘッドランプが、カエル目のデザインをいつまで続けられるかということである。
法令の規制があるので、設置場所については、あまり変化の余地がないかも知れない。
形については、スリット型が主流になるのではないか。
点灯しない昼間には、その存在を目立たなくして、クルマのフォルムのアクセントとして活用し(昼間点灯もアリだな)、夜になれば、僅かな隙間から十分な配光で明るく照らすという、スマートなデザインである。
スリット型のヘッドランプのポルシェって、どうよ?。
実は、914は、そのデザインに近い。
(ポルシェ・914)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%BB914
リトラクタブルヘッドライトだが、それを閉じたまま、両サイドの車幅灯(ウインカー?)をLEDヘッドライトにするというイメージである。
そもそも、このクルマは、ポルシェの中にあって、異端のデザインである。
フォルクスワーゲンとの共同開発で、エンジンも、水平対向4気筒が載っていた(914-6は、6気筒)。
こんなのもあったな。
(ポルシェ 930ターボ フラットノーズ)
http://enthu-kinki.com/enthucar/porsche/20130402porsche/
ポルシェが、イメチェンを図るには、LEDの登場が追い風になるだろう。
カエルの歌が聞こえてくるのは、今のうちかも知れない・・・。
911を初めとするポルシェのクルマは、一目見てポルシェと分かる。
(11月ロスでワールドプレミア ポルシェの新型「911ターボカブリオレ」)
http://www.j-cast.com/mono/2013/10/02184520.html
ポルシェ顔(がお)というか、ポルシェ面(づら)というか、そういうものがあるのだ。
カエルのような、目玉が飛び出した、尖った先端を持つ独特のフォルム。
そんなものをアイデンティティーにしなくても、フェラーリみたいに、いかにも空気を切り裂いて走りそうな流線型のカッコの方が、消費者受けするだろうし、ランボのように低く構えたフォルムにすれば、獰猛さを演出することもできるだろう。
しかし、カエル顔である。
目玉の飛び出し方は、浮沈子の乗る83タルガに比べて、991は、はるかに引っ込んではいる。
ではあるが、余計、潰れたカエルに似ているので、カッコ良くなったとばかりもいえない。
カイエンも、マカンも、パナメーラも、もちろん、ボクスターやケイマンも、一家揃ってカエル顔である。
最近は、996(986)のコンビネーションランプで、イメチェンを模索したが、消費者にクソミソに叩かれて、撤回した。
みんな、カエルがスキなのだ!。
そのポイントとなるヘッドランプ(ヘッドライト)に、異変が起きようとしている。
(ヘッドランプのLED化、まずはH4のフォグランプで試してみました。)
http://minkara.carview.co.jp/en/userid/1022698/blog/30755730/
安っぽい放熱ファンが、なにげに不安だが、明るさ、配光ともに十分で、耐久性も申し分なかろう(ファン以外は・・・)。
この製品は、既存のヘッドライトのリフレクターなどに合わせて、置き換え可能な製品だろうが、デザインは自由自在である。
まあるいおメメでなくても、三角でも四角でも、スリット型でも、不定形でも、どんな形のヘッドランプもデザイン可能だ。
(ラフェラーリ 真夜中の極秘公道テスト)
http://minkara.carview.co.jp/en/userid/200045/blog/31154776/
夜間走行する、ラフェラーリの貴重な映像。
既に、完全に実用の域に達している。
浮沈子が言いたいのは、ポルシェのアイデンティティーの象徴であるヘッドランプが、カエル目のデザインをいつまで続けられるかということである。
法令の規制があるので、設置場所については、あまり変化の余地がないかも知れない。
形については、スリット型が主流になるのではないか。
点灯しない昼間には、その存在を目立たなくして、クルマのフォルムのアクセントとして活用し(昼間点灯もアリだな)、夜になれば、僅かな隙間から十分な配光で明るく照らすという、スマートなデザインである。
スリット型のヘッドランプのポルシェって、どうよ?。
実は、914は、そのデザインに近い。
(ポルシェ・914)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%BB914
リトラクタブルヘッドライトだが、それを閉じたまま、両サイドの車幅灯(ウインカー?)をLEDヘッドライトにするというイメージである。
そもそも、このクルマは、ポルシェの中にあって、異端のデザインである。
フォルクスワーゲンとの共同開発で、エンジンも、水平対向4気筒が載っていた(914-6は、6気筒)。
こんなのもあったな。
(ポルシェ 930ターボ フラットノーズ)
http://enthu-kinki.com/enthucar/porsche/20130402porsche/
ポルシェが、イメチェンを図るには、LEDの登場が追い風になるだろう。
カエルの歌が聞こえてくるのは、今のうちかも知れない・・・。
垂れ流し ― 2013年10月04日 20:24
垂れ流し
福一の汚染水管理が、大変なことになっているらしい。
日量400トンの地下水が流入し、溢れて海に流れ出ている。
それも、堤防に囲われた港の外へ流れ出ているらしい。
防波堤の直ぐ外の海水を採取して、完全にブロックされていると豪語したどこかの国の首相に送りつけて、召し上がって戴きたいものだ。
実は、東京電力は、わざと汚染水を放出しているのではないか。
遮水壁など作って漏れ出さないようにすると、地下水がどんどん溜まって、処理しなければならない水が溢れかえってしまう。
地下水が、どんなことになっているか、さっぱり分かりません、ということにしておけば、放射能を含んだ水は太平洋へと流れ出て、最終的に処理しなければならない水は、どんどん減っていくし、放射性物質の残量も少なくなる。
汚染水対策をケチればケチるほど、儲かるわけだな。
一石二鳥である。
現在のコスト削減と、将来のコストの圧縮・・・。
頭のいい社員がいる企業だから、事故当初からそのくらいのことは考えていたのだろう。
チェルノブイリのように、石棺なんて作ってしまったら、閉じ込められた放射性物質を、最後まで面倒みなければならなくなる。
徐々に、水に溶かして海に放流していけば、その分少なくなるわけだ・・・。
そんなことを、許してしまっていいのかあ?。
浮沈子の怒りは、頂点に達している!。
(汚染水処理設備また停止 福島第1原発)
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201310040183.html
ほらね、こうやって、不具合を小出しにしつつ、引き伸ばしを図っているのだ。
忘れゴムシートだって、わざと置き忘れたに決まっている。
貯水タンクから溢れて、海に流れたり、土壌に沁みこんだり(当然、海に流れていく)、都合のよい事故(?)が続けて起こっている。
あのさ、あんまり派手にやると、魂胆がばれてしまうんじゃない?。
地下水に沁み込ませて放流するなら、もっとこっそりやらないと・・・。
しかし、既に、腹黒い目論見は衆目に晒され、最早、隠しおおせる訳はない。
ここは、頭を丸めて、出家していただいて、心を入れ替えて、汚染水の浄化に本気で取り組んでもらいたい。
敷地の中の地下水はもちろん、排水した先の港湾内の水全部と、いっそ、太平洋の海水全て、いや、地球上の海水全部を浄化対象としていただきたい。
今回の事故の影響は、全世界に及んでいるのだから、そのくらいの覚悟が必要だろう。
他の国が海に垂れ流した汚染物質の全て、放射性物質だけではなく、化学物質や、有機物(アレですよ、アレ!)も含めて、全て引き受けて綺麗にして頂く。
ディズニーランドには、ゴミ箱がないと聞いた。
ゴミは、地面にポイ捨てして、安い給料で雇われた清掃員が箒と塵取りで即座に回収するんだという。
最近はどうなったのか知らないが、出来たばかりのころは、それがアメリカンスタイルだと聞いて、変な習慣を持ち込んだものだと不快になった。
この際だから、世界の原発は、その排水処理を東芝に任せて、全て垂れ流しでいってはどうか。
水産物の取り過ぎで、漁獲高が減っているというから、漁業補償をしても、大した額にはなるまい。
汚染された大洋で獲れた魚を口にすることもなく、将来の漁業資源の涵養に繋がる。
そこまでやれば、サスガ日本だ、転んでもタダでは起きない、オリンピックも是非とも日本でやりたいと、大いに盛り上がること請け合いである。
(東京五輪招致委が“国際公約”した原発再稼働ナシ)
http://gendai.net/articles/view/syakai/144476
えっ?、原発再稼動しなくても、オリンピックには支障ないってことですか?。
せっかく、電力消費が多い、真夏に開催して、原発再稼動に弾みをつけようと画策していたのに・・・。
現在のアルプスでも、トリチウムの分離回収はできない。
水分子そのものなので、フィルターなどでは集められない。
質量分析器の親玉のような機械を、数万台寄せ集めてこなければ、分離など出来まい。
しかし、技術立国を目指すわが国は、必ずや、そのプラントを構築して、核融合廃棄物でもある、トリチウムの分離回収再利用システムを作り上げるであろう。
そのシステムの名は、当然、ヒマラヤだな・・・。
福一の汚染水管理が、大変なことになっているらしい。
日量400トンの地下水が流入し、溢れて海に流れ出ている。
それも、堤防に囲われた港の外へ流れ出ているらしい。
防波堤の直ぐ外の海水を採取して、完全にブロックされていると豪語したどこかの国の首相に送りつけて、召し上がって戴きたいものだ。
実は、東京電力は、わざと汚染水を放出しているのではないか。
遮水壁など作って漏れ出さないようにすると、地下水がどんどん溜まって、処理しなければならない水が溢れかえってしまう。
地下水が、どんなことになっているか、さっぱり分かりません、ということにしておけば、放射能を含んだ水は太平洋へと流れ出て、最終的に処理しなければならない水は、どんどん減っていくし、放射性物質の残量も少なくなる。
汚染水対策をケチればケチるほど、儲かるわけだな。
一石二鳥である。
現在のコスト削減と、将来のコストの圧縮・・・。
頭のいい社員がいる企業だから、事故当初からそのくらいのことは考えていたのだろう。
チェルノブイリのように、石棺なんて作ってしまったら、閉じ込められた放射性物質を、最後まで面倒みなければならなくなる。
徐々に、水に溶かして海に放流していけば、その分少なくなるわけだ・・・。
そんなことを、許してしまっていいのかあ?。
浮沈子の怒りは、頂点に達している!。
(汚染水処理設備また停止 福島第1原発)
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201310040183.html
ほらね、こうやって、不具合を小出しにしつつ、引き伸ばしを図っているのだ。
忘れゴムシートだって、わざと置き忘れたに決まっている。
貯水タンクから溢れて、海に流れたり、土壌に沁みこんだり(当然、海に流れていく)、都合のよい事故(?)が続けて起こっている。
あのさ、あんまり派手にやると、魂胆がばれてしまうんじゃない?。
地下水に沁み込ませて放流するなら、もっとこっそりやらないと・・・。
しかし、既に、腹黒い目論見は衆目に晒され、最早、隠しおおせる訳はない。
ここは、頭を丸めて、出家していただいて、心を入れ替えて、汚染水の浄化に本気で取り組んでもらいたい。
敷地の中の地下水はもちろん、排水した先の港湾内の水全部と、いっそ、太平洋の海水全て、いや、地球上の海水全部を浄化対象としていただきたい。
今回の事故の影響は、全世界に及んでいるのだから、そのくらいの覚悟が必要だろう。
他の国が海に垂れ流した汚染物質の全て、放射性物質だけではなく、化学物質や、有機物(アレですよ、アレ!)も含めて、全て引き受けて綺麗にして頂く。
ディズニーランドには、ゴミ箱がないと聞いた。
ゴミは、地面にポイ捨てして、安い給料で雇われた清掃員が箒と塵取りで即座に回収するんだという。
最近はどうなったのか知らないが、出来たばかりのころは、それがアメリカンスタイルだと聞いて、変な習慣を持ち込んだものだと不快になった。
この際だから、世界の原発は、その排水処理を東芝に任せて、全て垂れ流しでいってはどうか。
水産物の取り過ぎで、漁獲高が減っているというから、漁業補償をしても、大した額にはなるまい。
汚染された大洋で獲れた魚を口にすることもなく、将来の漁業資源の涵養に繋がる。
そこまでやれば、サスガ日本だ、転んでもタダでは起きない、オリンピックも是非とも日本でやりたいと、大いに盛り上がること請け合いである。
(東京五輪招致委が“国際公約”した原発再稼働ナシ)
http://gendai.net/articles/view/syakai/144476
えっ?、原発再稼動しなくても、オリンピックには支障ないってことですか?。
せっかく、電力消費が多い、真夏に開催して、原発再稼動に弾みをつけようと画策していたのに・・・。
現在のアルプスでも、トリチウムの分離回収はできない。
水分子そのものなので、フィルターなどでは集められない。
質量分析器の親玉のような機械を、数万台寄せ集めてこなければ、分離など出来まい。
しかし、技術立国を目指すわが国は、必ずや、そのプラントを構築して、核融合廃棄物でもある、トリチウムの分離回収再利用システムを作り上げるであろう。
そのシステムの名は、当然、ヒマラヤだな・・・。
進化分子工学 ― 2013年10月05日 02:52
進化分子工学
最近、レベルの低い事象ばかりをブログしているので、たまには高尚な学問の世界を覗いてみよう。
(阪大など、人工細胞を用いて膜タンパク質の進化に成功)
http://news.mynavi.jp/news/2013/10/04/044/index.html
(人工細胞を使って膜たんぱく質を「進化」させる技術の開発:元記事)
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20131001-2/
別の論文も同時期に発表されているようだ。
(人工細胞を作製 子孫残しやすく進化 大阪大チームが英科学誌に発表)
http://sankei.jp.msn.com/science/news/131004/scn13100422570003-n1.htm
(人工細胞を作製 子孫残しやすく進化)
http://www.47news.jp/CN/201310/CN2013100301002255.html
キーパーソンの一人である四方哲也の研究室のページに、分かりやすい解説が載っている。
(なぜ人工細胞をつくるのか?)
http://www-symbio.ist.osaka-u.ac.jp/research/theme01.html
「人工細胞が持つべき機能として、
1. 遺伝情報の翻訳機構
2. 遺伝情報の複製機構
3. 細胞膜のような区画構造
4. 細胞構造の再帰的複製
5. 進化能
6. 外部環境適応能
が挙げられる。これまでに私達の研究室では、1-3の機能を有した人工細胞モデルの構築に世界で初めて成功している」
「現在さらに、4-6の機能を実装させるプロジェクトが進行中である。これにより私達の構築する人工細胞モデルは、生命に近づいていくだろう。そしてその過程で生命を生命たらしめている条件が明らかになると期待している。」とある。
今回は、5-6が、部分的ではあるが達成されたということになるのだろうか。
4については、再構成するところまでは行っていなくて、遺伝子などを人工的に液滴内に封入しなければならないようだ。
人工生命とはいえないわけだな。
「人工細胞の定義だが、まだ明確にはなされていないものの、一般的には細胞の機能の一部を人工的に再構成した細胞状の構造を人工細胞と呼ぶことが多い。今回の人工細胞は、細胞の機能の内、タンパク質合成に必要なものをすべて持ち、その系による遺伝子翻訳、脂質二重膜による微小区画構造が人工的に再構成されている。」とある。
古い話で恐縮だが、浮沈子が生命科学に興味を持ったのは、オパーリンのコアセルベート説が華やかなりし頃であった。
(コアセルベート)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%82%A2%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%83%99%E3%83%BC%E3%83%88
「この説は、最初の生命の形成に関する現在の説にもなんとなく似てはいるが、コアセルベートが直接最初の細胞となったとは、もはや考えられていない。現在の説では、無生物から細胞に至る前にはもっと多くの段階を通過してきたと考えられているからである。」
外は、今、雨が降ってきた。
降る雨や、昭和は遠くなりにけり、というところか。
人工細胞というのは、いってみれば、本当の細胞の一部の機能を持った微小反応系で、人工生命のイミテーションという感じなのである。
どちらかというと、生物学というよりは、工学系の要素が強く、RNAなどの遺伝子も、タンパク質合成の部品として扱う。
生命への畏敬など、微塵もない!。
生物が持つ化学反応系は、もちろん、生体外でも成立する。
そいつを、人工細胞という擬似生命体の中でインキュベートしてやると、何やら生体内での反応っぽいことが起こって、ドキドキするわけだ。
いわく、「リポソームディスプレイによるα-ヘモリシンの「進化」」
いわく、「天然の細胞と同じように遺伝子を複製し、子孫を残しやすいように遺伝子が変化する人工細胞を大阪大のチームが作製」。
まあ、「進化」とカッコが付いているのは、α-ヘモリシンから取り込ませた蛍光物質を使って、人工的に遺伝子の選択を行っているからである。
「最も多くの蛍光物質を取り込んだ人工細胞が蛍光セルソーターで選択・分取され、分取された人工細胞からは高機能型の遺伝子が得られ、その遺伝子を用いて再度人工細胞を作製して同様の作業を繰り返す。これらの作業を20回繰り返された結果、野生型よりも約30倍も脂質膜に穴を開ける能力の高い変異体の取得に成功したのである。」とある。
うまい方法を考えたもんだな。
この仕掛けを使えば、選択的かつ高効率に、高機能の分子の穴をリポソームに開けることができる。
RNA進化の方は、反応を継続することで、RNAに特異的な変化が「自然に」起こったわけで、上記の「人為的な選択」とは意味が異なる。
「人工細胞の中では、RNAを基に酵素が作られ、酵素はRNAを複製するというウイルスに感染した天然の細胞内と同じ反応が継続。分裂した細胞内に残ったRNAに、38カ所の突然変異が起きた。この変異は子孫を残しやすくするもので、子孫のRNAを増やす能力も、元のRNAより約30倍上がっていた。」
元の論文を見ていないので、何ともいえないが、ネタにしたRNAがネイティブな由来のものであったとすると、もともと仕組まれていた変異の傾向が、複製を経て発現しただけのことかもしれない。
この「傾向」をデザインできたとすると、本当のニュースになる!。
(試験管内自己複製系)
http://www-symbio.ist.osaka-u.ac.jp/research/theme01_b.html
研究の概要を見ると、ブラックボックスはないということなので、進化促進のRNAをデザインできたのかもしれない。
ちょっと、興味が出てくる。
(リポソーム内自己複製系の構築)
http://www-symbio.ist.osaka-u.ac.jp/research/theme01_d.html
しかし、このような人工細胞を「進化」させていって、人工生命(天然の細胞)が出来上がるものなのだろうか。
フランケンシュタインは、死体を組み合わせて怪物を作ったが、現代の研究者は、その辺の無生物の材料を集めてきて、試験管の中で人工的に生命を合成しようとする。
(フランケンシュタイン)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B1%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%B3
恋人を作ってくれとせがむ怪物の心情を考えると、センチな気分になるが、試験管の中の人工生命も、そんな要求をするようになるのか。
人工細胞と、天然の細胞との間には、まだまだ無限の距離があるような気がする。
最近、レベルの低い事象ばかりをブログしているので、たまには高尚な学問の世界を覗いてみよう。
(阪大など、人工細胞を用いて膜タンパク質の進化に成功)
http://news.mynavi.jp/news/2013/10/04/044/index.html
(人工細胞を使って膜たんぱく質を「進化」させる技術の開発:元記事)
http://www.jst.go.jp/pr/announce/20131001-2/
別の論文も同時期に発表されているようだ。
(人工細胞を作製 子孫残しやすく進化 大阪大チームが英科学誌に発表)
http://sankei.jp.msn.com/science/news/131004/scn13100422570003-n1.htm
(人工細胞を作製 子孫残しやすく進化)
http://www.47news.jp/CN/201310/CN2013100301002255.html
キーパーソンの一人である四方哲也の研究室のページに、分かりやすい解説が載っている。
(なぜ人工細胞をつくるのか?)
http://www-symbio.ist.osaka-u.ac.jp/research/theme01.html
「人工細胞が持つべき機能として、
1. 遺伝情報の翻訳機構
2. 遺伝情報の複製機構
3. 細胞膜のような区画構造
4. 細胞構造の再帰的複製
5. 進化能
6. 外部環境適応能
が挙げられる。これまでに私達の研究室では、1-3の機能を有した人工細胞モデルの構築に世界で初めて成功している」
「現在さらに、4-6の機能を実装させるプロジェクトが進行中である。これにより私達の構築する人工細胞モデルは、生命に近づいていくだろう。そしてその過程で生命を生命たらしめている条件が明らかになると期待している。」とある。
今回は、5-6が、部分的ではあるが達成されたということになるのだろうか。
4については、再構成するところまでは行っていなくて、遺伝子などを人工的に液滴内に封入しなければならないようだ。
人工生命とはいえないわけだな。
「人工細胞の定義だが、まだ明確にはなされていないものの、一般的には細胞の機能の一部を人工的に再構成した細胞状の構造を人工細胞と呼ぶことが多い。今回の人工細胞は、細胞の機能の内、タンパク質合成に必要なものをすべて持ち、その系による遺伝子翻訳、脂質二重膜による微小区画構造が人工的に再構成されている。」とある。
古い話で恐縮だが、浮沈子が生命科学に興味を持ったのは、オパーリンのコアセルベート説が華やかなりし頃であった。
(コアセルベート)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%82%A2%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%83%99%E3%83%BC%E3%83%88
「この説は、最初の生命の形成に関する現在の説にもなんとなく似てはいるが、コアセルベートが直接最初の細胞となったとは、もはや考えられていない。現在の説では、無生物から細胞に至る前にはもっと多くの段階を通過してきたと考えられているからである。」
外は、今、雨が降ってきた。
降る雨や、昭和は遠くなりにけり、というところか。
人工細胞というのは、いってみれば、本当の細胞の一部の機能を持った微小反応系で、人工生命のイミテーションという感じなのである。
どちらかというと、生物学というよりは、工学系の要素が強く、RNAなどの遺伝子も、タンパク質合成の部品として扱う。
生命への畏敬など、微塵もない!。
生物が持つ化学反応系は、もちろん、生体外でも成立する。
そいつを、人工細胞という擬似生命体の中でインキュベートしてやると、何やら生体内での反応っぽいことが起こって、ドキドキするわけだ。
いわく、「リポソームディスプレイによるα-ヘモリシンの「進化」」
いわく、「天然の細胞と同じように遺伝子を複製し、子孫を残しやすいように遺伝子が変化する人工細胞を大阪大のチームが作製」。
まあ、「進化」とカッコが付いているのは、α-ヘモリシンから取り込ませた蛍光物質を使って、人工的に遺伝子の選択を行っているからである。
「最も多くの蛍光物質を取り込んだ人工細胞が蛍光セルソーターで選択・分取され、分取された人工細胞からは高機能型の遺伝子が得られ、その遺伝子を用いて再度人工細胞を作製して同様の作業を繰り返す。これらの作業を20回繰り返された結果、野生型よりも約30倍も脂質膜に穴を開ける能力の高い変異体の取得に成功したのである。」とある。
うまい方法を考えたもんだな。
この仕掛けを使えば、選択的かつ高効率に、高機能の分子の穴をリポソームに開けることができる。
RNA進化の方は、反応を継続することで、RNAに特異的な変化が「自然に」起こったわけで、上記の「人為的な選択」とは意味が異なる。
「人工細胞の中では、RNAを基に酵素が作られ、酵素はRNAを複製するというウイルスに感染した天然の細胞内と同じ反応が継続。分裂した細胞内に残ったRNAに、38カ所の突然変異が起きた。この変異は子孫を残しやすくするもので、子孫のRNAを増やす能力も、元のRNAより約30倍上がっていた。」
元の論文を見ていないので、何ともいえないが、ネタにしたRNAがネイティブな由来のものであったとすると、もともと仕組まれていた変異の傾向が、複製を経て発現しただけのことかもしれない。
この「傾向」をデザインできたとすると、本当のニュースになる!。
(試験管内自己複製系)
http://www-symbio.ist.osaka-u.ac.jp/research/theme01_b.html
研究の概要を見ると、ブラックボックスはないということなので、進化促進のRNAをデザインできたのかもしれない。
ちょっと、興味が出てくる。
(リポソーム内自己複製系の構築)
http://www-symbio.ist.osaka-u.ac.jp/research/theme01_d.html
しかし、このような人工細胞を「進化」させていって、人工生命(天然の細胞)が出来上がるものなのだろうか。
フランケンシュタインは、死体を組み合わせて怪物を作ったが、現代の研究者は、その辺の無生物の材料を集めてきて、試験管の中で人工的に生命を合成しようとする。
(フランケンシュタイン)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B1%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%B3
恋人を作ってくれとせがむ怪物の心情を考えると、センチな気分になるが、試験管の中の人工生命も、そんな要求をするようになるのか。
人工細胞と、天然の細胞との間には、まだまだ無限の距離があるような気がする。
最近のコメント