朝のポルシェ2013年11月17日 18:27

朝のポルシェ
朝のポルシェ


今回のサイドマウントトレーニング、2日目の朝になった。

ぐっすりと、旅館の宿で眠ったので、快調である。

体調の維持は、ダイバーの必要条件の一つである。

これは、頭で分かっていても、実践となると困難を伴う。

浮世の義理や、不摂生が祟って、いざ潜ろうとすると、ヘロヘロだったりするのだ。

ダイビングというレジャーは、その意味では、極めて贅沢なレジャーである。

カツカツの生活を遣り繰りして、それでもなんとか楽しめるというのは、たぶん若いうちだけかもしれない。

年を食ってからのダイビングは、他の楽しみを捧げものとして要求する。

それとの比較で、選び取るレジャーである。

人間の楽しみというのは、概ね身体に悪いことが多い。

暴飲暴食、タバコにクスリ(!)、朝寝朝酒なんとやら。

朝湯はいいかも知れないな。

カラオケも、しらふで歌えば健康にいい。

とにかく、体調を万全にすることが、場合によっては、水中の活動が、楽しみになるか、苦痛になるかを決めてしまったりする。

せっかく、お金と時間を費やしてリフレッシュするのだから、楽しみの方がいいでしょ?。

今朝は、旅館を出がけに、83タルガのエンジンをかけた途端、ウイーーーンという音がして、ビックリした。

いつもはエンジンがいきなりかかるので、ちょっと戸惑う。

もう一度イグニッションを捻ると、バウンといって点火した。

もうもうと紫煙を上げながら、臭い排気ガスを朝の旅館の駐車場に撒き散らす。

行儀の悪い車なのである。

顰蹙ものだな。

まあいい。

しばらくすれば、アイドリングが安定して、音は大きいが、排気の煙は消える。

臭いも、刺激臭ではなくなる。

20世紀のクルマは、21世紀では、いろいろとやっかいなのだ。

旅館の女将さんが、朝の忙しいのに、見送りに出てくる。

遠慮したのに、商売とはいえ、律儀であるな。

朝のポルシェの走りは、少しぐずり気味だ。

まだ、温まっていないので、調子が出ない。

もう少し、丁寧に暖機運転をしてやらなければならない。

しかし、早く出ないと、見送りに出てきた女将さんが、朝食の用意に戻れない。

仕方がないので、多少かぶり気味のエンジンをなだめすかして、ゆるゆると走る。

途中、朝食を仕入れて、車中でぱくつく。

今回は素泊まりである。

旅館からプールまでは、クルマで5分もかからない。

こういった乗り方をするのは、エンジンに良くないのだろうが、近いのだから仕方ない。

駐車場に収めて、朝のポルシェをカメラに収める。

朝のポルシェは、金のポルシェだな(意味不明)。

ダイビングのほうは、昨日よりはマシになった。

ウエイトを、腹側のベルトに、ポケットを付けてその中に放り込んでおく。このほうが、安定する。

背中のポケットでは、水中で手が届きにくい。

一度、腹側のポケットから出して、後ろに移そうとしたが、うまくいかない。

ウエイトの位置を移動させる方法を、考えておかなければならない。

バックキックも、なんとかできるようになってきた。

完全にバランスが取れていないと、ピストン運動になる。

まあ、この辺りのスキルは、数をこなさなければうまくはならない。

練習あるのみである。

理屈どおりに身体が動くかどうか、それが問題なのだが、水平なのか、傾いているのかは、他人が教えてくれるわけではない。

自分の身体に覚えこませるしかない。

いささか歳を感じる。

時間がかかるのは仕方ないが、上達の気配がないのは辛い。

気持ちが滅入る。

そこを堪えて、水中の鏡(ステンレスの板)に写る、(情けない)我が身の姿を見ながら、練習を繰り返す。

プラクティスというやつである。

繰り返して、できるようになるまで、脳と神経と筋肉の回路を構築する。

足が攣りそうになる。

舌を噛みそうになる(ホントです!)。

もちろん、マウスピースを咥えているので、本当に舌を噛むことはないが、気分は、あの時の気分だ。

何日か、続けて行うことが出来れば、効果も上がると思われる。

今回は、これで終了。

最後に、マーカーブイの射出を行って、締めとなった。

エアの入り具合は、今回の出来を象徴するかのように、6割程度である。

年内は、後1回の練習がある。

それで、うまくいけば、年末年始のグアムでの認定となるわけだ。

取らぬ狸の皮算用である。

まあ、どうでもいいんですが。

この歳になると、サーティフィケイトを取れたかどうかは、余り関係ない。

それは、単なる手続きである。

実際に、水中で必要な動作が、完全に、いつでも、きちんとできることが重要だ。

もちろん、それが出来るからこそのサーティフィケイトなんだが、単なる結果であって、目的ではないのだ。

特に重要なのは、いつでもできる、というところであるな。

もの忘れが激しいので、「あれ?」という調子になりやすい。

練習の終了後、所用で沼津から高速に乗る。

昨日の渋滞の状況から、相当の混雑を予想していたのだが、15km程の渋滞で済んだ。

完全に止まることは、殆んどなく、一気に走った83タルガの調子もいい。

帰ってきてプレステージに連絡を取ると、カーナビの話が進んでいるようだった。

カロッツェリアか、パナソニックか。

モニターの厚みが薄く、シフトレバーとの干渉を気にしなくてもいいパナソニックに決めて、手配をお願いする。

文明の利器を纏った20世紀のクルマが、出来上がるというわけだ。

ボクスターの幌の修理も、連絡があった。

幌の交換になると、50万円というとてつもない金額になるので、迷わず、ディーラーでのモールのみ交換の、100パーセント保証があるわけではない、創意工夫での修理を選択する(5万円)。

インターミディエイトシャフトの再点検(前回は、目視点検だったが、今度はオイルパンを外して、部品のかけらが落ちていないかを、確認するんだそうだ)も、併せて行うという。

あの件は、まだ尾を引いているようだ。

(告知)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2013/04/06/6770082

03ボクスターのエンジンは、実にいい感じで回っているので、問題はなかろう。

もちろん、オイル(フィルター込み)も点検費用も、メーカー持ちなんだそうだ。

オイルを換えてから、そんなに走っていないのだが、なんか得した気分であるな。