手前味噌2013年11月20日 01:45

手前味噌
手前味噌


毎度、手前味噌な話題のみで恐縮であるが、いわゆる電気自動車が伸び悩み、燃料電池車が躍進するという推計が、野村総研から発表された。

(野村総研、日・米・欧・中のエコカー販売市場予測を発表~2020年にエコカーのシェアが約16%に拡大)
http://carview.yahoo.co.jp/news/market/194984/?utm_source=carview&utm_medium=rss

(日・米・欧・中の世界4極におけるエコカー販売市場を展望
~2020年にエコカーのシェアが約16%に拡大、燃料電池車も15万台規模へ~:元記事)
http://www.nri.com/ja-JP/jp/news/2013/131119.aspx

発売から5年で15万台規模になるといわれる燃料電池車は、47万台と低迷する電気自動車を脅かす存在となる(このグラフには、反映されていない)。

いや、別に、燃料電池車が電気自動車だけを駆逐するわけではなく、一般のハイブリッドや、プラグインハイブリッドを含めて、置き換えられていくだろうし、そもそもエコカーでないガソリン自動車を置き換えていくのだから、燃料電池車の台頭が脅威というわけではない。

NRIの推計では、「エコカー販売台数の予測では、燃料電池車によるエコカーへの影響は考慮していない。」としている。

いずれにしても、結構な話じゃないですか。

車両本体の価格高く、インフラ皆無、メーカーも行政も、やる気なしと思われていた燃料電池車が、ようやく日の目を浴びるようになって来たわけである。

車両の価格が抑えられ、500万を切るようになれば、エコカー補助を受けて、400万円前後で出せるようになるだろう。

あとは、インフラの普及との相関で、正の循環が起これば、普及は市場によって決められる。

作れば作るほど、コストは下がり、普及が進み、インフラが整うというわけだな。

NRIの記事に、マイルドハイブリッド車と、ストロングハイブリッド車というのが出ている。

「ハイブリッド車(HEV)には、「マイルドハイブリッド車」および「ストロングハイブリッド車」の2つのタイプを含む。」

「・マイルドハイブリッド車:
アイドリングストップ機能(停車した際にエンジンを止めるシステム)とブレーキ時にエネルギー回生を行うシステム、始動時・加速時にモーターがパワーをアシストする機能を有するハイブリッド車。」

「・ストロングハイブリッド車:
マイルドハイブリッド車の機能に加え、モーターのみで走行する機能を有するハイブリッド車。」

ネットをみると、去年あたりから言われてきているようだが、不肖浮沈子は、初めて見た。

(ハイブリッド 車におけるストロング方式とマイルド方式の比較)
http://kuruma.curifu.com/100hybrid_electric_vehicle.html

要は、モーターだけで走れるのはストロング、走れないのはマイルドというわけだ。

ホンダもストロング路線に切り替えてきたし、これからは、こっちが主役になるんだろう。

しかし、マイルドの方は、乗用車だけでなく、トラックやバスなどの大型車、ディーゼル車にも応用が利くし、導入しやすいのではないか。

環境的には、乗用車などよりはるかに影響が大きいので、マイルドは、裾野の拡大に大いに貢献していってもらいたいものだ。

ところで、燃料電池車の、世界に於ける販売台数予測を見たのは、最近ではこれが初めてだし、各社の戦略が公表されて以降では、少なくとも日本語のメディアに出たのは初めてだろう。

15万台以上というのは、ちょっと驚きの数字である。

去年のポルシェより多い。

(ポルシェ、2012年に過去最高の販売台数を記録)
http://www.topnews.jp/2013/01/16/auto/porsche-auto/80005.html

「2012年(1~12月)に全世界で過去最高の実績となる合計14万1,075台の販売を達成したと発表した。」とある。

それほどの需要があると、各社は見込んでいるのだ。

その一方で、電気自動車が伸び悩むというのは、関係者にとってはショックだろう。

その理由は、「航続距離の制約など」とあるが、充電という長時間の停車を求められることが、最も大きいだろう。

高速道路などで、走りながらの充電が可能になれば、状況は逆転するかもしれない。

リーフには、300kgもの電池が積まれていて、それだけでも大変な荷物を背負って走っているわけだし、これ以上、電池の量を増やすことはできないので、エネルギー密度の飛躍的な向上がなければ、適用車種や販売の拡大は限られる。

バスやトラックなどの大型車両には、ほぼ適用できない。

そこへいくと、白金触媒を使用しない燃料電池車が登場すれば、地上走行車両への100パーセントの適用が可能になる。

(白金使わない燃料電池 九大、安価な触媒で開発)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASJC08003_S1A910C1ACY000/

「九州大学の小江誠司教授らの研究グループは、電極の触媒に白金を使わない燃料電池を開発した。安価なニッケル系の触媒を利用し、生産コストを抑えられるのが特長。白金を使う従来の燃料電池に比べ、発電能力が低いため、触媒の改良を進めて実用化を目指す。」

「燃料電池は水素と酸素を反応させて電気をつくる。触媒はこの反応を促す役割を担う。従来の燃料電池は触媒に白金を主に利用するが、価格は1グラム当たり4000円台後半と高い。燃料電池車の触媒に必要な白金は1台につき100グラム程度とされており、使用量を減らす技術や代替素材の開発が求められている。」

「研究グループはニッケル・ルテニウム化合物を触媒とする燃料電池の基礎技術を開発した。同化合物は白金よりも電気抵抗が大きいため、白金を使う従来の燃料電池に比べ、発電能力は最大でも25分の1にとどまる。一方、ニッケルの価格は白金の1000分の1以下と安く、発電能力を高めて実用化できれば、燃料電池価格の大幅引き下げにつながることが期待される。」

40万円のものが、400円になるというのは、それだけでも画期的だが、白金の絶対的な生産量が少なく、自動車のような量産工業製品に適用することが難しいというのが、最大の理由だ。

発電能力が25分の1じゃあ、話にならないが、白金を使用しない燃料電池の開発は、各社で進んでいる。

(日清紡、プラチナを使用しない燃料電池用触媒を開発)
http://response.jp/article/2009/03/31/122528.html

「日清紡は31日、燃料電池に使用されている白金に代わる触媒として開発中だった「カーボンアロイ触媒」の世界最高レベルの発電性能を確認することができたと発表した。」

「燃料電池は、環境性能の高さから自動車や家庭用向けに需要拡大が見込まれているが、本格的な普及には、高価で有限な資源である白金に代わる触媒の開発が不可欠だ。今回、開発したカーボンアロイ触媒は、希少資源を一切使用せず、工業的生産が可能なカーボンを主原料にしているため、安定した供給体制で燃料電池のコストを大幅に抑え、燃料電池の本格的な普及を加速するもとしている。」
 
「また、白金は発電中に溶解し、燃料電池の部材を腐食させることが課題だが、カーボンアロイ触媒ではこの問題は発生せず、白金に比べ電池寿命を長くできる。」

また、全く別の方向からのアプローチもある。

(CO2排出ゼロ、省資源、低コストが可能な貴金属を全く使わない燃料電池の基礎技術を新開発)
http://www.daihatsu.co.jp/wn/070914-1f.htm

ヒドラジンかよ!。

これは、ちょっと、いろいろ大変そうだな。

ユニークなのは、これ!。

(燃料電池の電極を白金なしでつくる技術を開発~ 廃棄される血液も利用可能 ~)
http://www.omtri.or.jp/what/press/20040701.html

「ガソリンの1滴は、血の1滴」といわれた時代があったそうだが、「触媒の1滴(?)は、血の1滴」というところか。

浮沈子は、現在の個体高分子型(PEFC)ではなく、固体酸化物形(SOFC)がいいのかな、と考えているんだが。

(固体酸化物形燃料電池 (SOFC))
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%87%83%E6%96%99%E9%9B%BB%E6%B1%A0#.E5.9B.BA.E4.BD.93.E9.85.B8.E5.8C.96.E7.89.A9.E5.BD.A2.E7.87.83.E6.96.99.E9.9B.BB.E6.B1.A0_.28SOFC.29

(燃料電池特集:ナショジオのページ)
http://www.nationalgeographic.co.jp/environment/global-warming/fuel-cell-article/challenges/

「別の発電方式でコスト削減も
すべての燃料電池の中で潜在的に最も低コストで発電できる燃料電池として、現在主流となっているPEFCではなく、白金触媒が不要なSOFC(Solid Oxide Fuel Cell:固体酸化物形燃料電池)の活用もある。SOFCはスタック作動温度が摂氏700~1000度と高温となるため、家庭や自動車に利用するのは難しいと考えられてきた。しかし、発電効率の高さと燃料多様化への対応が可能、さらに、家庭用から大型事業用まで用途展開が想定されているため、注目が集まっており、現在研究が進められている。」

「SOFCの場合、セルスタックの周辺部品も高温条件下で機能する必要があるため、耐久性のある部材が求められるなど課題も残されているが、現在はこれを解決するため、SOFCを採用した家庭用燃料電池を様々な環境下に設置してデータ収集などを行う実証実験がNEDOにより行われており、実用化への動きが加速している。」

温度が高いといっても、ガソリンエンジンの燃焼室の温度は、2000度以上だし、その熱を活用することだって、考えられる。

タービン型の発電機を駆動して、二次発電を行うことも可能だ。

自動車の燃料電池としての開発は、これからなのだろうが、素性は悪くない。

大容量発電にも向いているので、大型車とかへの展開も可能だ。

モーターなら、電車を動かすことも出来るので、エンジンに取って代わる原動機として不足はない。

クソ重いバッテリーを積まずに済むなら、それに越したことはない。

白金を使用しない燃料電池車が、普及の鍵を握る。

当面は、PEFCで白金を少なくする技術で凌いでもらって、本命SOFCの登場を待つというところなのだろうか?。

起動に時間がかかる点については、原理的な問題もあるが、動作温度の低下などの研究もあるようだ。

(JST、固体酸化物形燃料電池を低温で動かす新たな機構を発見)
http://news.mynavi.jp/news/2013/05/13/240/

発電効率の高さや、ハイブリッド技術を活かし、実用化へとつなげていって欲しい。

敵の出方2013年11月20日 11:11

敵の出方


(敵の出方論)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%95%B5%E3%81%AE%E5%87%BA%E6%96%B9%E8%AB%96

「「社会の変革をめざすさいにも、人民の多数の意思を尊重し、かつ人民にとってもっとも犠牲の少ない形態を望み、追求するのが、共産主義者の一貫した原則的態度である。わが党は、すでに、民族民主統一戦線勢力が国会で多数をしめて平和的、合法的に人民の政府をつくることをめざすことをあきらかにしている。しかし、そのさい内外の反動勢力がクーデターその他の不法な手段にあえて訴えた場合には、この政府が国民とともに秩序維持のための必要な措置をとることは、国民主権と議会制民主主義をまもる当然の態度である。さらに人民の政府ができる以前に、反動勢力が民主主義を暴力的に破壊し、運動の発展に非平和的な障害をつくりだす場合には、広範な民主勢力と民主的世論を結集してこのようなファッショ的攻撃を封殺することが当然の課題となる。わが党がこうした『敵の出方』を警戒するのは、反動勢力を政治的に包囲してあれこれの暴力的策動を未然に防止し、独立・民主日本の建設、さらには社会主義日本の建設への平和的な道を保障しようとするためであって、これをもって『暴力主義』の証拠とするのは、きわめて幼稚なこじつけである」(日本共産党第11回党大会決議より)」

この、いわゆる「敵の出方論」が出てくるのには、その前の武装闘争を見る必要がある。

(武装闘争:日本共産党の武装闘争参照)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%A6%E8%A3%85%E9%97%98%E4%BA%89

(所感派:印象派ではない。)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%89%80%E6%84%9F%E6%B4%BE

(山村工作隊:「やまむら」ではない。)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E6%9D%91%E5%B7%A5%E4%BD%9C%E9%9A%8A

(中核自衛隊:「戦国自衛隊」ではない。)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E6%A0%B8%E8%87%AA%E8%A1%9B%E9%9A%8A

なんか、良く分からないな。

大掴みにいえば、日本共産党は、かつて非合法政党だったが、戦後合法化された。

(日本共産党:終戦と合法化)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%85%B1%E7%94%A3%E5%85%9A#.E5.86.8D.E7.B5.90.E5.85.9A.E3.81.A8.E6.88.A6.E5.89.8D.E3.81.AE.E6.B4.BB.E5.8B.95

しかし、占領軍により、我が国の共産主義化が懸念され、レッドパージがおこる。

「1950年5月には連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)のダグラス・マッカーサーが、共産主義陣営による日本侵略の恐れを警告し、それに協力しているとして日本共産党の非合法化を検討しているとの声明を出した。直後に日本共産党と占領軍の間の大規模な衝突である人民広場事件が発生し、6月にはマッカーサーは共産党の国会議員など24人の公職追放・政治活動の禁止(レッドパージ)を指令した。」

1951年10月16日、「日本共産党の当面の要求」(当時、「51年綱領」と呼ばれた)を採択した。

武装闘争路線の採択である。

「この「51年綱領」は「農村部でのゲリラ戦」を規定した中国革命方式の「軍事方針」であった」

「1951年12月26日には複数の共産党員が共謀して警官を道路に誘い出して殺害し、拳銃を奪った印藤巡査殺害事件(練馬事件)が発生した(1953年に東京地裁で、傷害致死罪で主犯は懲役5年、他8名に有罪判決)。また、1952年1月の白鳥警部殺害事件や、5月の血のメーデー事件、6月の吹田・枚方事件、警察による謀略とされる菅生事件などが発生した。」

「これらの武装闘争路線は国民の支持を得られず、多数の離党者を生む結果となった。1952年に行われた第25回総選挙では公認候補が全員落選するなど、著しい党勢の衰退を招くことになった。また、武装闘争方針は政府与党にたいし治安立法強化の口実を与えることになり、1952年には破壊活動防止法(破防法)が制定された。破防法における破壊的団体の規制に関する調査を行う公安調査庁は、発足当初から一貫して日本共産党を主要な調査・監視対象としている。」

まあ、そうなるだろうな。

「1955年7月、日本共産党は第6回全国協議会(六全協)を開き、従来の中国革命方式の武装闘争路線の放棄を決議した。これは「暴力革命」の全否定ではなく、敵の出方論により「内外の反動勢力が非平和的な手段に訴えない限り、政治暴力は行使しない」という条件付の武装闘争停止であった。」

「公安警察と公安調査庁は、日本共産党は「敵の出方論」や暴力革命を実際には放棄していないとみて、現在でも「調査活動」を続けている。」

「破壊活動防止法に基づく調査活動を行っている公安調査庁では、現在では公然情報の整理と分析に留まっているが、時々職員によるスパイ工作が発覚し、党組織や日本国民救援会などの人権団体を通じて抗議活動が行なわれている。」

まあ、バレないようにやってください!。

「共産党が武装路線を放棄した後も1960年代半ばまで、朝日新聞などの全国紙では、政党担当記者が共産党を取材して記事を書くのではなく、警察担当記者が公安情報を元に記事を書くという不正常な状況が続いた。」

これは、知らなかったな。

浮沈子は、昔の国会中継で、この敵の出方論が扱われたときのことを、うっすらと覚えている。

共産党は、不破哲三が質問に立っていた。

答弁は、政府委員であったと記憶している。

敵の出方論を撤回しない限り、公安調査の対象であるという政府の姿勢を明確にしていたのが印象的であった。

また、政府委員は、どんな政権下においても、公安調査の必要性はなくなることはないとも答弁していて、野次を飛ばしていた与党議員(ハマコウだったかな)が、一瞬黙り込んだのも記憶にある。

神奈川県警により、日本共産党国際部長の自宅の電話が盗聴されていたのがバレたという、情けない事件も起こっている。

(日本共産党幹部宅盗聴事件)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%85%B1%E7%94%A3%E5%85%9A%E5%B9%B9%E9%83%A8%E5%AE%85%E7%9B%97%E8%81%B4%E4%BA%8B%E4%BB%B6

「公安警察の存在が注目を浴び、検察の捜査の合法性にも疑問が投げかけられた。また、警察の組織的犯行を疑う見方もある。」

組織的にやってんに決まってるじゃん!?。

(警備警察50年:警察庁の資料)
http://www.npa.go.jp/archive/keibi/syouten/syouten269/index.htm

(犯罪捜査のための通信傍受に関する法律)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8A%AF%E7%BD%AA%E6%8D%9C%E6%9F%BB%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE%E9%80%9A%E4%BF%A1%E5%82%8D%E5%8F%97%E3%81%AB%E9%96%A2%E3%81%99%E3%82%8B%E6%B3%95%E5%BE%8B

「本法は、通信傍受によって権利・自由の侵害が生じることに配慮し、通信傍受を用いた犯罪捜査を規律する側面を有する。つまり、通信傍受が可能な場面は限定され、裁判官による傍受令状に基づいて行わねばならず、管理者の立会い等・通信の当事者に対する事後的な通知も要求されている。」

内容を読むと、電気通信によるものしか合法的に傍受できないとあるので、ガラス窓の振動をレーザーで計測して、室内の会話を盗聴するなどの方法は、この法律の範囲外らしい。

「2001年宇宙の旅」で出てきた、ハルの読唇術は、違法である。

武装闘争事件などについては、改めて書くが、やりたい放題の警察と、ネコ被って大衆に阿っている日本共産党の関係は、今後も続いていくんだろうな。

テスラる?2013年11月20日 20:43

テスラる?
テスラる?


テスラのシャシーや、サスペンションを触ってきた。

有明のパナソニックのショールームに、飾ってある。

(コーポレートショウルーム パナソニックセンター 東京)
http://panasonic.co.jp/center/tokyo/

(テスラモーターズの電気自動車「モデルS」の試乗会開催)
http://panasonic.co.jp/center/tokyo/event/all/index.html#a003458

ここから予約したら、いの一番に乗れることになった(ワーイ!)。

「(浮沈子)様
ご予約ありがとうございます。あなたの予約が確定しました。
ご予約内容:
テスラ モデルS 東京モーターショー初出展 パナソニックセンター特別試乗会
提供者:
テスラモーターズ
確定日時:
11月22日 (金) 10:20 ~ 11:00
----
ご注意:
・なお、予約をキャンセル、変更する場合は、提供者に直接お問い合わせください。」

余程、人気がないのかなあ?。

まあいい。

画像は、大阪に展示された時のものだが、同じようなディスプレイである。

(【東京モーターショー13】テスラ モデルS、3列目にチャイルドシートが!…パナソニックが試乗会開催)
http://response.jp/article/2013/11/20/211111.html

昨日がプレスデイだったようで、レスポンスに記事が出ていた。

「試乗会の開催されるパナソニックセンター東京では、試乗会と合わせて『テスラ・モデルS』のシャーシを11月19日から12月1日まで展示予定。」

これにそそられて行ってきたわけだ。

カメラを忘れたので、また、試乗の時に撮ってこよう。

1000万円のクルマのシャシーとしては、ちと、ちゃっちい(というか、シンプル!)。

剛性とか、振動特性などの物理的な問題ではなく、アルミのラダーフレームにプレス加工のフロントのアッパーアーム(ダブルウィッシュボーン)、リアのマルチリンクも、そそり立つコイルダンパーは立派だが、アーム長が短いので、どこまで捌けるのか、試乗が楽しみになった。

電池が納まるボディパネルの下面は、たぶん、カバーが付くのだろうが、薄い板である。

上面は、同じくアルミのパネル。

残念ながら、パナソニックの電池18650は、クルマには搭載されていなかった(見本が5本置いてあるだけ)。

ラダーフレームだけが、剛性メンバーになっているのが確認できた(サイドの角型断面は、結構でかい)。

モーター・ジェネレーターは、はっきりとリアアクスルの後方、ポルシェでいえば、マフラーに当る位置にある。

まごうことなきRRである。

タイヤは四隅に追いやられて、このままで、ミニバンとか仕立てられそうだ。

タイプXは、ほぼこのまま行くのだろう。

上物は自由自在という、電気自動車のシャシーのお手本のような作りである。

ステアリングは、もちろん電動なのだが、シャフトが飛び出していたので、物理的な接続のあるアシスト方式だろう。

全体のイメージとしては、トラックのシャシーのような感じだ。

ケレン味のない、堅実な設計思想が見て取れる。

3年以内に、自動運転車に仕立てるというが、完全自動ではないようだな。

(米テスラ、3年以内の自動走行車生産目指す=CEO)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE98H02J20130918

「同社の自動走行車では、コンピューターシステムによる自動車の制御が90%可能になるという。」

「マスクCEOは、完全な自動走行車の開発にはさらに多くの時間が必要になると指摘した。」

自社開発という、困難な道を選んだようだ。

その代わり、ユニークな発想で、電気自動車に特化して、独自の機能を付加して、他社との差別化を図ることが出来る。

3年以内というと、このコンベンショナルなシャシーのままでいくわけで、ステア操作のアクチュエイターのコントロールや、ブレーキ、エンジン、そして、各種センサーやカメラのデータを取り込んで統合制御をしたり、車車間通信や、道路インフラとの通信、高精度GPSとの連携など、やることは多いが、大丈夫なんだろうか。

まあ、ロケット飛ばしてるから、大丈夫なんじゃない?。

フロントを、仔細に見たのだが、逆噴射装置を付けられそうなところは見当たらなかったな(当たり前ですが・・・)。

この間、テスラが炎上するという事件があった。

(テスラの電気自動車が炎上。株価が一時7%安に下落。火災の影響か 動画あり)
http://seekdrive.net/?p=15160

派手に燃えているのは、車体の前方で、リチウムイオン二次電池が搭載されている、車体中央部でないことが確認できる。

シャシーを見る限り、燃えそうなものといえば、ステアリングのアクチュエイターくらいだが、その周囲に可燃物はないはずである。

景気良く燃えている炎の色はオレンジ色で、黒煙も少ない。

原因を突き止めて、再発防止に役立てて欲しい(明後日の試乗に、間に合うかな?。←わけないじゃん!)。

ところで、例によって、浮沈子は買わない(買えない!)。

たぶん、1千万円以上の価格がつくだろうし、中古が出るのは、遥かな未来である。

(「テスラ・モデルSで800km走行」リポート(動画))
http://wired.jp/2013/10/31/video-review-tesla-model-s/

「モデルS P85+」(価格121,870ドル)だと!。

謎の手紙!2013年11月20日 23:05

謎の手紙!
謎の手紙!


浮沈子のところに、1通の手紙が投函されていた。

きっと、爆発物が仕込まれているか、炭疽菌がぬたくってあるに違いないと、用心して開けて見ると、都内某ポルシェセンターの浮沈子担当の営業さんからのご案内である(画像参照)。

マカンをお買い求めの際は、是非、私めにお申し付けを!。

んなこといったって、新車のポルシェなんか、買えるわけないじゃん!。

なんか、勘違いしてるんだよね、担当の営業さんは・・・。

(ポルシェ、マカンを発表)
http://f1-gate.com/porsche/macan_21735.html

「スポーティな4WDシステムは、元を辿るとポルシェが発明したもの。1900年にフェルディナンド・ポルシェによって設計され、ホイールハブモーターによる四輪駆動のレーシングカー“ローナーポルシェ”に初めて採用された。」

ローナーポルシェって、レーシングカーだったかあ?。

(Lohner-Porsche:ドイツ語)
http://de.wikipedia.org/wiki/Lohner-Porsche

そりゃ、レースにも出たかもしれないが、レーシングカーという紹介はいかがなものか。

「1947年には、ポルシェはチシタリアGPレーシングカーとしてよく知られるタイプ360を開発。この車は、スーパーチャージャー付12気筒エンジンと徹底した軽量化だけではなく、フルタイム4WDシステムのおかげで真の走る伝説となった。設計の基礎となったのは、コーナーやミューの低い路面においても、4WDシステムならばエンジンパワーをより完全かつ確実に駆動力に変換できるという考えだった。」

あれ?、チシタリアって、確か幻のレーサーじゃなかったっけ?。

(ポルシェ・360)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%BB360

「チシタリアの財政難のため実戦で戦うことはなかった。」とある。

まあいい。

(Pressemitteilung Der Macan:元記事:ドイツ語)
http://www.porsche.com/germany/aboutporsche/pressreleases/?pool=germany&id=A5A310B972266280C1257C27004D02C2

まあ、サスガに元記事には怪しげな由緒は書いていないようだ。

営業さんからの手紙には、我が国で販売される車種や、納車予定時期が書かれているが、極秘情報(?)なので、ここで明かすわけにはいかない。

注文の台数や注文時期によっても、納車時期は変更される可能性がある。

東京モーターショーでは、ポルシェブース中央に鎮座すると書かれているので、とりあえず、写真を撮ってこよう。

こうやって、既存の大切なお客様に事前の情報を提供して、ポルシェ教の信者を揺るぎないものにしていこうというわけだな。

浮沈子は、決してポルシェというブランドの信者ではない。

ポルシェが作るクルマ、機械、その性能と、ドライバーに与えるドライビングプレジャーに惚れているのだ。

ちなみに、ドイツ語のポルシェページでは、ターボが1080万円という素敵な値段で出ているので、おいそれとは手が出ないだろう。

(Der neue Macan Turbo:EUR 79.826,00とある:税込み?)
http://www.porsche.com/germany/models/macan/macan-turbo/

ちなみに、マカンSと、たぶん日本では売らないターボSディーゼルが783万円(57930.00 EUR)で同額となっている。

素のマカンが、いくらで出てくるか、見ものだな。

5人乗りで5ドアの、なんの我慢もいらない快適なポルシェが、700万円で手に入るかもしれない。

ポルシェジャパンが、戦略的な価格を付けてくるか、さもなくば、カイエンの売り上げ低下を避けて、高めの値付けにするか。

例によって、浮沈子は買わない(買えない!)。

それにしても、ポルシェの歴史に、またRRでないクルマが1ページを添えたわけだ。

911の影が、少し薄くなったと感じるのは、浮沈子だけだろうか・・・。