ポルシェバカ2台 ― 2014年01月27日 08:47
ポルシェバカ2台
愚弟に昼飯を奢って、疎開先から83タルガを引き取ってきた。
往きは03ボクスターに浮沈子の運転で2人乗り。
還りは、浮沈子は83タルガに乗り換える。
おおっ!、空冷911は、楽しい!。
03ボクスターは、全てにおいて優等生過ぎて、つまらん!。
駐車場には、入院中の500Eに代わり、911が納まって、20世紀のポルシェと、21世紀のポルシェが並ぶことになった(画像参照)。
今日のようなパターンで、03ボクスターから83タルガの順番で、タイムマシーンのように乗り換えると、ポルシェが何を獲得し、何を失ったかが良く分かる。
獲得したものは、秀逸な足周り、生産工程の見直しによる低価格、絶対的なパワー、つまるところ、高い商品性ということになる。
工業製品として、どちらが魅力的かといわれれば、03ボクスターの方がいいに決まっている。
失ったものを表現することは、この場合、極めて困難だ。
敢えていえば、味、いや、クセ、個性、アクの強さといった、欠点ではないのだけれど、万人にはお薦めできない、好きな方だけどうぞ、という、まあ、そういったものだ。
そんなものは、不特定多数が乗る現代の工業製品である自動車には、あっても邪魔になるだけで、乗りにくさとか、扱いづらさなどのネガティブな評価になる。
ないほうがいい。
その方が、たくさん売れる。
だから、安く作れて消費者にも喜ばれる。
20年のギャップがある車を、同時に乗って評価するというのは公平ではない。
いまのところ、この2台を手放す気にはなれないが、もし、どうしても1台だけ手元に置くということになったら、浮沈子は間違いなく83タルガを残す。
エンジンの回り方、ハンドルに対する応答、バネ(トーションバースプリング)のリニアリティ、どれを取ってもダイレクトで、野性味があって、完成度低くて、金属のしなり、ダンパーの押さえ、シンプルなKジェトロニックの連続噴射(K=Kontinuierlich:連続的な)の安心感が醸しだす、図太いトルクの塊が、たまりませんなあ!(燃費なんか、クソ食らえ!:リッター6km)。
03ボクスターだって負けてはいない(リッター6km)。
しかし、83タルガと比べると、全てが仮想化されていてダイレクト感がない。
ハンドルはパワステだし(これを、欠点として挙げるユーザーって、いるのかあ?)、サスペンションはナマだが、横滑り防止装置付きだし(PMS、カットできます)、ティプトロSだし・・・。
アクセルを踏み込んだ時の、ガツンとした手ごたえ(足ごたえ?)や、ボディの捻れによるタイヤの接地感の変化などが、身体に伝わってこない。
オブラートでつつまれたような、複雑な味わいである。
それでいて、速い。
2.7リッターのエンジンは、我が国の道路環境では十分すぎるほどで、スイッチのように、ペタッとアクセルを床まで踏みつけることに何の躊躇いもない。
ボディが勝っている。
そりゃあ、最新の981型に比べれば、ボヨンボヨンしているが、11年前のフルオープンカーとしては上等で、このボディの捻れを利用して走ろうとすれば、サーキットに持ち込むしかない。
そんな走りは、浮沈子の手に余る。
最近、沢村慎太郎という自動車評論家の本を読んでいるのだが、「電制」嫌いの氏は、しかし、1000分の1秒のタイムラグで減衰力を制御する仕掛けに、脅威を感じているのではないか。
その不自然さは、やわらかいスプリングに可変ダンパーを組み合わせているために、タイムラグだけでなく、制御すべき揺動そのものの不一致というか、ミスマッチをによるのだと解析している。
もちろん、メーカーだってそんなことは承知の上で、その微妙な違和感の払拭に努力している。
その結果、益々電制に頼ることになるというのは、何ともいえない皮肉ではある。
まあいい。
83タルガには、そんなものはクスリにしたくてもない。
03ボクスターだって、PSM(Porsche Stability Manegement system)をカットすれば、ナマ足になる。
前後ともストラットの足回りだが、ダブルウィッシュボーンじゃないから、タイヤの接地性がどうのこうのというレベルの走りをしているわけじゃあない。
浮沈子には、このサスペンションの限界付近での挙動を確認する度胸などない。
浮沈子にとって、03ボクスターは、ある意味で、アガリのクルマなのだ。
たとえ、ラフェラーリを手に入れたとしても、03ボクスターとの違いを感じることは出来ない(値段の違いくらいかあ?)。
ドライバーとしてのカタルシスの違いは、同じか、たぶん、それ以下だろう(音とかは、いいだろうなあ!)。
1000馬力になんなんとするそのパワーを、地面に叩きつけた走りなんて、到底できない。
チョコッと踏んでは、すぐに減速する、そんな走りしか楽しめない。
踏めないブタは、唯のブタだ!。
まあ、どうでもいいんですが。
パワステのオーバーホールなどで、長期入院が必至の500Eがいない間、2台の新旧ポルシェを心行くまで走り比べよう。
愚弟に昼飯を奢って、疎開先から83タルガを引き取ってきた。
往きは03ボクスターに浮沈子の運転で2人乗り。
還りは、浮沈子は83タルガに乗り換える。
おおっ!、空冷911は、楽しい!。
03ボクスターは、全てにおいて優等生過ぎて、つまらん!。
駐車場には、入院中の500Eに代わり、911が納まって、20世紀のポルシェと、21世紀のポルシェが並ぶことになった(画像参照)。
今日のようなパターンで、03ボクスターから83タルガの順番で、タイムマシーンのように乗り換えると、ポルシェが何を獲得し、何を失ったかが良く分かる。
獲得したものは、秀逸な足周り、生産工程の見直しによる低価格、絶対的なパワー、つまるところ、高い商品性ということになる。
工業製品として、どちらが魅力的かといわれれば、03ボクスターの方がいいに決まっている。
失ったものを表現することは、この場合、極めて困難だ。
敢えていえば、味、いや、クセ、個性、アクの強さといった、欠点ではないのだけれど、万人にはお薦めできない、好きな方だけどうぞ、という、まあ、そういったものだ。
そんなものは、不特定多数が乗る現代の工業製品である自動車には、あっても邪魔になるだけで、乗りにくさとか、扱いづらさなどのネガティブな評価になる。
ないほうがいい。
その方が、たくさん売れる。
だから、安く作れて消費者にも喜ばれる。
20年のギャップがある車を、同時に乗って評価するというのは公平ではない。
いまのところ、この2台を手放す気にはなれないが、もし、どうしても1台だけ手元に置くということになったら、浮沈子は間違いなく83タルガを残す。
エンジンの回り方、ハンドルに対する応答、バネ(トーションバースプリング)のリニアリティ、どれを取ってもダイレクトで、野性味があって、完成度低くて、金属のしなり、ダンパーの押さえ、シンプルなKジェトロニックの連続噴射(K=Kontinuierlich:連続的な)の安心感が醸しだす、図太いトルクの塊が、たまりませんなあ!(燃費なんか、クソ食らえ!:リッター6km)。
03ボクスターだって負けてはいない(リッター6km)。
しかし、83タルガと比べると、全てが仮想化されていてダイレクト感がない。
ハンドルはパワステだし(これを、欠点として挙げるユーザーって、いるのかあ?)、サスペンションはナマだが、横滑り防止装置付きだし(PMS、カットできます)、ティプトロSだし・・・。
アクセルを踏み込んだ時の、ガツンとした手ごたえ(足ごたえ?)や、ボディの捻れによるタイヤの接地感の変化などが、身体に伝わってこない。
オブラートでつつまれたような、複雑な味わいである。
それでいて、速い。
2.7リッターのエンジンは、我が国の道路環境では十分すぎるほどで、スイッチのように、ペタッとアクセルを床まで踏みつけることに何の躊躇いもない。
ボディが勝っている。
そりゃあ、最新の981型に比べれば、ボヨンボヨンしているが、11年前のフルオープンカーとしては上等で、このボディの捻れを利用して走ろうとすれば、サーキットに持ち込むしかない。
そんな走りは、浮沈子の手に余る。
最近、沢村慎太郎という自動車評論家の本を読んでいるのだが、「電制」嫌いの氏は、しかし、1000分の1秒のタイムラグで減衰力を制御する仕掛けに、脅威を感じているのではないか。
その不自然さは、やわらかいスプリングに可変ダンパーを組み合わせているために、タイムラグだけでなく、制御すべき揺動そのものの不一致というか、ミスマッチをによるのだと解析している。
もちろん、メーカーだってそんなことは承知の上で、その微妙な違和感の払拭に努力している。
その結果、益々電制に頼ることになるというのは、何ともいえない皮肉ではある。
まあいい。
83タルガには、そんなものはクスリにしたくてもない。
03ボクスターだって、PSM(Porsche Stability Manegement system)をカットすれば、ナマ足になる。
前後ともストラットの足回りだが、ダブルウィッシュボーンじゃないから、タイヤの接地性がどうのこうのというレベルの走りをしているわけじゃあない。
浮沈子には、このサスペンションの限界付近での挙動を確認する度胸などない。
浮沈子にとって、03ボクスターは、ある意味で、アガリのクルマなのだ。
たとえ、ラフェラーリを手に入れたとしても、03ボクスターとの違いを感じることは出来ない(値段の違いくらいかあ?)。
ドライバーとしてのカタルシスの違いは、同じか、たぶん、それ以下だろう(音とかは、いいだろうなあ!)。
1000馬力になんなんとするそのパワーを、地面に叩きつけた走りなんて、到底できない。
チョコッと踏んでは、すぐに減速する、そんな走りしか楽しめない。
踏めないブタは、唯のブタだ!。
まあ、どうでもいいんですが。
パワステのオーバーホールなどで、長期入院が必至の500Eがいない間、2台の新旧ポルシェを心行くまで走り比べよう。
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