A380再考2014年02月24日 14:05

A380再考
A380再考


乗り心地がいいか、といわれると、ちょっと戸惑う。

機体が大きいので、期待も大きかったが(なんちゃって!)、残念ながらハズレた。

可もなく、不可もない。

所詮はエコノミーであり、座席の幅と料理の質には、特筆すべきことはない。

座席のピッチも、だだっ広いわけではない。

浮沈子が乗った便は、往復とも空いていて、2座席占有だったので、狭い感じはしなかった。

映画が観られたのは良かった。

デルタのサイパン行きとの違いは、液晶モニターとAC電源、USB電源の有無に尽きる。

グアムに飛んでいたのは777だったが、この機材は良かった。

車輪の前後に胴体が長く伸びているので、着陸のときも水平に近い角度で降りてきて、衝撃も少ない。

A380は、離陸の時こそ、いつ車輪が離れたか分からないほどスムーズだが、着陸時は、しっかりとドスンという衝撃がある。

この辺りは、機長と副操縦士の腕前によるのかもしれないが、タイ国際航空では、着陸時に明確な衝撃を感じた。

当たり前に離陸し、当たり前に飛行し、当たり前に着陸する。

エンジンの音が小さいといわれれば、小さくなくもない。

しかし、それを取り立てていうほど、静かなわけでもない。

2階のエコノミー席だったが、よく揺れた。

向かい風の往きでも、追い風の帰りでも、それは同じように揺れた。

この辺りは、他の機とは航路が違うので、単純に比較は出来ないし、乗り心地についても5、6時間の搭乗ではなんともいえない。

室内空間は広く、天井もゆとりがあっていい。

天井の収納は、最後部の両側など、場所によっては天地が薄く、大型のキャリーバッグは入らない。

AC電源は、座席の下に、2座に1個の割合で付いている。

USBは、全席に1こずつ付いており、普通はこちらだけで十分だ。

浮沈子は、椅子についてはうるさい方で、ベンツの500Eの椅子は、運転席だけ300Eのものを探してもらって付け替えた。

これは、デルタの革張りの椅子が一番いいと感じる。

座席のピッチが狭い機材もあるが、3時間くらいのフライトなら文句はない。

A380のタイ路線は、ファブリックシートだが、疲れが出る形状で、あまり好みではない。

全席の後ろにあるフットレストは、有難い装備だ。

足の長い浮沈子(?)でも、床にペタッと足裏を着けて座ることは出来ない。

巡航高度に達すると、フットレストを取り出しては、足を乗せて踏みしめる。

気持ちいい。

リクライニングは2ノッチしか倒れず、エコノミー丸出しであるな。

まあいい。

当然だが、ビジネスクラスやプラチナクラス(っていうんだって!)は、もっと手の込んだシートになっていて、個人の空間を楽しめるようになっている。

まあ、バンコクくらいなら、ビジネスクラスを使うまでもない。

食事は、可もなく不可もなし。

出されたものは全部食う。

昭和二桁だけど・・・。

画像は、往きの昼食。

チキンとライスのメニューにも、しっかりとパンが付いている(浮沈子がおねだりしたわけではない)。

サラダが充実していて、抹茶ケーキが付いている。

パンは、お代わりを求めることが出来る。

食べた後は、ぐっすり眠ることになるが、リクライニングが余り深くはならない。

シートの座面が結構硬いので、腰が痛くなることはないものの、寝心地がいいとはいえないな。

しかし、全体的に5、6時間のフライトでの疲労感は少ない。

空間の広がり、空調の音、様々な個別の要素が相まって、トータルとしての快適性を高めているといったところか。

A380は、そういう意味では優れた航空機だ。

浮沈子は、何より、4発であることのメリットを重視しているが、そうでなくても消極的選択の対象になるかもしれない。

もし、この航空機に乗るなら、2階の後ろのエコノミー席は、穴場かもしれない。

降りる際に、ビジネスクラスなどの座席数が少ないので、意外に早めに降りることが出来る(トイレも、比較的空いている)。

次回のピピは、いつになるかは分からないが、羽田からいってみたいな。

A380は、羽田からは飛ばないかもしれない(後方乱気流の関係で)。

次は、いつ乗ることが出来るだろうか。

SMCCRのメリット2014年02月24日 19:03

SMCCRのメリット
SMCCRのメリット


ここでは、少し違う観点から、SMCCRのメリットを考えてみたい。

通常、インスピレーションなどのCCRを運用する場合は、本体と2本のタンク(酸素用、ディリュエント用)、ソフノライムを携行する(ベイルアウト用のステージボトルは、ここでは考えない)。

海外の場合は、タンクの携行ができないので、仕方なく現地調達となる。

ソフノライムなんざ、絶対に携行できない。

日本の近所では、潜れるところは少なく、いろいろ苦労して酸素を調達しているのが実情だ。

ソフノライムは送ってもらえるし、タンクも、現地でなんとかなる場合もある。

インスピ用のタンクは、比較的調達しやすい。

一番売れているCCRだし。

それでも、どーしても手に入らないということもある。

6リッターのタンクになら、詰めてあげられるんだが・・・。

いいでしょう!。

純酸素、6リッター、貰いましょう!。

ディリュエントは、ヘリウムの調達という困難を乗り越えなければならないので、とりあえず、クウキという窒素たんまりの気体でガマンする。

これは、12リッターとかで調達するのが簡単だな。

フツーのタンクでいい。

ソフノライムを現地に送り込むのは、浮沈子はやったことがないのでわからないが、税関で引っかかる国もある(フィリピンとか)。

タイとかは、どういうことになるのか。

グアム辺りならば、酸素を手に入れることは可能だろう。

問題は、ここからだ。

ディリュエント、純酸素、ソフノライムと揃ったところで、タンクは純正ではなく、概ねでかい。

ディリュエントはクウキしかない。

40mまでだな。

ガマンしよう。

それを、サイドマウントにして、ホースのコネクターを嵌めて、呼吸回路をセットすれば出来上がりである。

サイドマウントにすれば、タンクの大きさを揃えたりしなくても、潜水が可能になる。

もちろん、左右のバランスは悲惨なことになっているが、それを調節したり、動的にコントロールして快適なダイビングにしていくのは、正にサイドマウントのノウハウである。

バックマウントのCCRでも、酸素とディリュエントのタンクだけをサイドマウントで吊るせば、タンクを選ばずにダイビングすることが出来る。

まあ、これが順当だな。

本体をサイドマウントにするメリットというのは、殆どない。

狭いところを通り抜けるときくらいしか、役には立たない。

もっとも、サイドマウントの本来の目的がそこにあるので、当たり前といえばそういうことになる。

背中に付いていたほうが安定するし、呼吸回路の取り回しで苦労することもない。

しかし、まあ、全部サイドマウントにする方が分かりやすい。

BCと分離されているので、調整の余地は大きい。

逆に、しっかり調整して位置決めしないと、うまく潜ることはできない。

タンクの自由度を上げて、どこでも、どんなタンクでも使用できるコンフィギュレーションにしたのはいいが、余りの自由度の高さに、逆に困惑してしまった。

唯一の制約は、呼吸回路のジャバラホースの長さくらいである。

本体を右側に来るようにしてあるが、別に、左側でもかまわない。

モニターが逆さになっているので、左側の方がいいかもしれないが、ディリュエントガスを左に置いておかないと、インフレーターに突っ込むホースを捌かなくてはならない。

カウンターラングの回路の向きというのも、制約の一つである。

酸素は右で、本体と一体にしておけば浮力のバランスも取りやすい。

本来は、小さいディリュエントタンクを加えて、右側だけで完結できるようにしておきたいのだが、今のところ、その方策が見えてこない。

纏めて後ろにぶら下げたいのだが、バルブ操作に難がある。

このあいだ、酸素センサーに水滴が付いたのは、タンクのバルブ側が重いので、本体のヘッド側が下がってしまったためだと考えている。

タンクを逆さに付ければ解決するが、それでは、バルブ操作が手元で出来るメリットはなくなる。

しかし、サイドマウントCCRが成立しないのでは、元も子もない。

元々バルブ操作は手元ではやっていなかったので、デメリットということもない。

6リッターの酸素タンクを使用するときは、本体をこっちに括り付けてしまえばいい。

なるべく上の方につけて、浮力のバランスを取るようにすればいいだろう。

タンク側を付ける部分は、正に、サイドマウントそのものである。

初めから、完璧なコンフィギュレーションを求めても、もともとそういう設計になっていないものを使っているのだから限界がある。

40mまで、エアディリュエントでの運用を固めてから、少しずつ拡張していく方が現実的だ。

画像は、プーケットのカタビーチで、サイドマウントの浮沈子。

タンクのヘッド(バルブ側)が下がっているので、上から見るとタンクが「ハ」の字に開いてしまっている。

しかし、これ以上ヘッドを上げるわけにはいかない。

ショルダーベルトのDリングを、もっと上にしなければならない。

タンクに両側から胸部を圧迫されている状態だ。

オープンサーキットのコンフィギュレーションも、まだまだ改善の余地はある。

民主主義の欺瞞2014年02月24日 21:38

民主主義の欺瞞
民主主義の欺瞞


直接民主主義でもない限り、代表者を選出し、間接的に政治参加するのが一般的だが、そこにはある種の欺瞞がある。

(欺瞞 【ギマン】)
http://kotobank.jp/word/%E6%AC%BA%E7%9E%9E

最近の政治家の中には、敢えて、この欺瞞を露にし、国政にとって不利益であろうと、自分を選出したからには、有権者はその負の部分も合わせて受け入れるべきだと明らかにしている者もいる。

だが、普通は、選挙の際には耳ざわりのいい言葉を吐いて、有権者を騙そうとする。

で、騙されるわけだな。

利益調整を行い、妥協点を見出し、みんなが不満になる結論に導くのが政治プロセスだとするなら、みんなが騙されるわけで、不公平感は少ない。

しかし、どうも、そうでない話が多いようだ。

あからさまな利益誘導とか、格差助長とか、身内のえこひいきなど、やりたい放題で、文句があるなら選挙しましょうと、議会を解散したりする。

ウクライナとか、タイでは、それが大規模なデモになって、選挙の結果を覆したりすることに繋がっている。

間接民主主義が欺瞞を孕んでいるのではなく、民主主義という政治プロセス自身が、欺瞞であるという皮肉な結果だ。

最早、民主主義であることが政治の安定と、ひいては経済の発展に繋がるとは、必ずしもいえない状況が蔓延しつつあるように思われる。

政策の一貫性や、権益の保護すら、非民主主義的な暴力により覆されてしまう。

(タイの首相が首都脱出、辞任の意向はないと表明)
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPTYEA1N04D20140224

([FT]EUの真価試すウクライナ(社説)ソ連崩壊以後最大の転機)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGV24002_U4A220C1000000/?n_cid=DSTPCS013

暗躍する国際的な圧力や、国内の勢力。

どっちもどっちだが、住民が投票した政治勢力が、安定して政権を担えない状況というのは、一体どうしたことなんだろうか。

結論は、ただ一つしかない。

誰も、民主主義など望んでいないのだ。

自己の属する勢力が支配できさえすればそれでいい。

その際には、その勢力の利益が最大になるように行動すればいい。

社会的な公平とか、正義とか、そういうことは二の次でいい。

とにかく、短期的利益を追求できさえすればそれで良く、後のことを考える必要はない。

なぜなら、短期的にしか存続し得ない政権になることが前提なのだから。

そんな世界の情勢の中で、タイのダイビングは終わった。

YASKOさんが今回の選挙について、ピピでの様子を教えてくれた。

「バンコクではデモが激しいエリアがあるようですが、ピピには、毎度のことながら何の影響もありません。」

4月から、消費税が8パーセントになるという。

頼んでもいない増税を可決したのは、民主党。

漁夫の利を得た自民党は、わが世の春を謳歌している。

一体、誰が得をしているんだか。

縮退する運命にある我が国の、短期的な変化が何をもたらすんだか。

だれも、バブルの再来など望んではいない。

安定した長期にわたる政治と、デフレでない程度の、そこそこの成長があればそれでいい。

コンサバなのだ。

そして、徐々に衰退していく国家の姿を、じっと見つめていくしかない。

日本という国は、東南アジアの国々から見ると、とてつもなく大きく、豊かな国に映る。

実際、経済規模からいったら桁違いなのだが、その恩恵を受けてるのは、ごく一部に留まっている。

それでも、彼らの生活からしてみれば、遥かに豊かな生活を享受している。

衛生的なインフラや安全な社会が当たり前のこの国で、その価値を実感することは少ないが、他の国から見れば、時刻どおりに到着する電車というのは、驚異なのである。

わずか、10日ばかりの海外旅行ですら、我が国の豊かさの一端を垣間見ることが出来る。

夜の一人歩きができる大都会なんて、世界中で東京だけなのではないか。

ピピ(ド田舎です)でさえ、深夜の路地裏は歩きたくない。

日本人の被害者の話も聞いた。

静かな住宅街の夜、ロックンロールの生演奏や、雑踏のざわめきもない時間を過ごしながら、この生活を大切にしようと思う。

画像は、ピピ・ドン島のドミトリー近くのスーパーの角にある、有料体重計(!)。

1回1バーツ(3円)で、計量できる。

浮沈子は乗らなかったが、現地の女の子が乗っていた。

うーん、妙齢の女性にとって、体重の増減は金に換えられないプライスレスな価値があるというのは、万国共通であるな。

この価値観には、民主主義もへったくれもない!。

タイで商売しようと思ったら、安い体重計を売り歩くというのがいいかも知れない。

健康管理にも貢献し、喜ばれること間違いない。

一家に1台、体重計!。

ドミトリーにあれば、旅行中の食べ過ぎなどの防止にもなる。

ああ、それじゃあ地元に金が落ちないか・・・。