軽量レギュレーター2014年04月04日 06:42

軽量レギュレーター
軽量レギュレーター


エイペックスのフライトレギュレーターを買った(色は黒)。

(フライト レギュレーター)
http://www.aqualung.com/jp/content/view/351

浮沈子のために設計されたレギュレーターであるな。

セカンドも軽いが、ファーストの軽さは驚異的だ。

(世界最軽量レベルのレギュ)
http://ibuddy.blog.fc2.com/blog-entry-46.html

すいません、画像お借りしました。

で、これがなぜいいかというと、サイドマウントに最適なのだ。

細かいところはいろいろあって、高圧ホースを出す位置が良くないとか、セカンドにスイベルが付かないとか、サイドマウント専用設計されたものに比べると不満はあるが、何より軽いということが利いている。

浮沈子のコンフィギュレーションでは、ホリスSMS50のバンジーを交換し、バルブにもっと伸びるバンジーを引っ掛けて脇に近い所に引き寄せているため、バルブが重いと垂れ下がってしまう。

昨日、今日と、伊豆の某ダイビングプールで講習中なのだが、確実に違いを感じる。

もちろん、持ち運びや荷物の軽減になることは確かだが、そんなことは二次的な話だ。

エイペックスには、是非ともこの素材でサイドマウント専用のレギュレーターセットを作ってもらいたい。

機会があれば、このレギュレーターセットを手に取ってみることをオススメする。

その驚異的な軽さにショックを覚えることは確実だ。

浮沈子も、イントラが使っていたので持たせてもらって、腰が抜けるほど驚いた。

最強の兵器を得て、ますますサイドマウントに嵌ってしまう。

CCRの方は、ちょっとお休みだな。

再度サイドマウント2014年04月04日 16:55

再度サイドマウント
再度サイドマウント


プール講習の後、イントラとサイドマウントの運用について話す。

その中で、ダイブクルーズの話が出た。

例として挙げられたのはオデッセイだが、どうも西洋人の金持ちのジジババを相手にした商売は皆同じようだ。

(Odyssey)
http://www.trukodyssey.com/

とことん、サービスして金をふんだくる。

エントリーの際、BCは水面でスタッフが着せてくれて、エキジットの時は脱がせてくれる。

エキジットはいいとしても(ロタでも同じでした)、エントリーは、普通、器材を着けてから飛び込むよなあ・・・。

しかし、ヤツラの世界では、それは当たり前なんだと。

器材なんて、担いだことない・・・。

でないと、金持ちのダイバーは来てくれないんだそうだ。

その代わり、目の玉が飛び出るお値段になる。

チップもバンバンはずむ。

サービスは金で買い、とことん味わう。

サイドマウントのタンクの受け渡しなんて、何の問題もない。

むしろ、タンクだけのほうが軽くて助かる・・・。

そりゃあ、金持ち相手の殿様ダイビングの話じゃね?。

一山10円の安かろう悪かろうのダイビングで成り立っている、その他大勢のダイバーとは全く縁のない話だ。

一流のコックを雇い、一流のサービススタッフを置き、その海域にとって最良のダイビングを可能にする船を専用に建造する・・・。

金持ちしか相手にしない、特殊なダイビングの世界がそこにはある。

そこでは、確かに浮沈子が心配する、エントリー、エキジットの問題はない。

10倍の金を払ってくれる客には、それなりのサービスが付いてくる。

それにしても、そんなジジババがサイドマウントで潜るかどうかは別の話だ。

もう一つ、話題になったのは、タンクの問題。

メタリコンタンクでは、サイドマウントのメリットが十分発揮できないので、日本で流行ることはないだろう(そうかなあ?)。

(サイドマウント・スペシャルティ・コース新登場!)
http://www.padi.co.jp/visitors/news/pn12079.asp

「サイドマウントの利点
・器材を流線形にしやすいので、環境への配慮がしやすい。
・水平姿勢がとりやすい。
・器材の持ち運びが便利。
・目の前にファーストステージとバルブがあるのでトラブルに対応しやすい。
・自分に合った器材配置にアジャストしやすい。
・2本のシリンダーを使用する場合はエア切れに対応しやすい。
・1本のシリンダーでのダイビングの選択も可能。
・腰への負担が少ない。」

世界で開発されている全ての器材は、スチールタンク(細身の、比較的軽いもの)や、世界のダイビングタンクの8割を占めるアルミタンクを使用することを前提にしている。

浮力やタンクの取り付け方法、形状、バランスに至るまで、メタリコンタンクは眼中にない(それは、確かだな)。

タバタにでもがんばってもらうしかないんじゃね?。

大変残念なのだが、プールダイビング以外では日本で潜ることのない浮沈子の場合は関係ないか。

別に、現在のバックマウントでも支障がないのだから、無理してサイドマウントにすることもない。

もう一つの話題が、器材のレンタルの話。

ダイバー一人ひとりに合ったコンフィギュレーションが極めて重要なサイドマウントの場合、レンタル器材によるダイビングは、基本的に困難である。

もちろん、不可能ではないし、講習を受ける際に、器材の購入を前提として行うというのは敷居が高い。

最初は、レンタル器材を使って、ある程度コンフィギュレーションを行うというのが普通だろう。

それでうまくいかなくて、サイドマウントを辞めてしまうということもあるかもしれない。

なかなか難しいのだ。

浮沈子の場合は、幸か不幸か、CCRで使っていたOMSのテッセラクトというデュアルブラダーが、サイドマウントでも使えたので良かったが、そんなヘンタイなダイバーは、日本ではイントラと池田さんと浮沈子くらいしかいないのではないか?。

最初から、サイドマウント専用のブラダーと軽量のフライトレギュレーターを2個用意して講習を受ける奇特なダイバーは、皆無であろう・・・。

海外では、既にオープンウォーターダイバーをサイドマウントで取得するケースが出てきているという。

生まれて初めてダイビングをするときに、サイドマウントから始めるわけだな。

レジャーダイビング20本で、CCRに宗旨替えし、プール講習を含めればオープンサーキットの80パーセント以上をサイドマウントで潜っている浮沈子ですら、一応、オープンウォーターダイバーのサーティフィケートはバックマウントで取得している(アドバンスドダイバーも同じ)。

インスピCCRのサーティフィケートだって、バックマウントである(それしかないし・・・)。

現在、サイドマウントの講習中だが、来月にはイントラがパラオで海洋実習をやってくれるという(龍馬に乗るそうです)。

やれやれ、やっとサイドマウントスペシャルティがもらえるわけだ。

それなのに、海外ではバックマウントを知らないオープンウォーターダイバーが誕生しているという。

彼らは、常に自分の器材を持ち歩いてダイビングしなければならない。

BCをレンタルしたり、レギュレーターをレンタルすることは出来ない(レギュレーターは、ホース付け替えちゃえばいいんですが)。

軽器材とウエットスーツは借りられるか。

バックマウントでは、100本潜っていても自分の器材を持っていないダイバーはザラだ。

マイナーだからではなく、コンフィギュレーション命のサイドマウントならではの宿命がそこにある。

レンタルは、基本的に成り立たないのだ。

しかし、柔軟性と簡素な調整機能とを兼ね備えた器材が出来れば、そのハンディキャップは解消されるかもしれない。

むろん、メタリコンタンクにだって、対応できるようになる可能性も、ゼロではない(限りなく近い?)。

全ては今後の普及状況次第だな。

別に、バックマウントで潜りゃいいだけなんだが。

まあいい。

今日のプール練習では、ウエイトを1キロ減らして、腰のウエイトポケットに左右1キロずつで潜ってみた。

2日間を通しては、新しいレギュレーターに慣れること(といっても、息するだけなんですが)、トリムを意識し、そのチェックのためにバックキックを安定して行うことが出来るようになることが課題だ。

ホリスSMS50の首のところのウエイトポケットを空にすると、トリムが非常に取りやすい(これは、個人差があるため、浮沈子だけかもしれない)。

バックキックも、比較的スムーズにできるようになった。

まだギクシャクしているが、以前のように、同じところを行ったり来たりして全然進まないということはなくなった。

石の上にも3年というが、水の中にも半年である。

サイドマウントを始めて、既に7か月目だ。

そろそろ、モノになってくれてもいいようなもんなんだが・・・。

ダイビングスタイルの多様性2014年04月04日 19:48

ダイビングスタイルの多様性
ダイビングスタイルの多様性


イントラと話しているうちに、浮沈子はあることに気がつく。

柔軟なのだ。

ナイトロックスが水中では優れたガスであることは確かだが、使い方を誤れば毒ガスになる。

CCRが未来志向の潜水器であることは間違いないが、運用には手間隙掛かる。

サイドマウントにメリットがあることは、たぶん、PADIのでっちあげではないだろうが、別に従来のバックマウントに取って代わるほどのものではない。

適材適所、TPOに応じて使い分ければいいのだ。

どんなダイビングにも対応できる。

浮沈子は、自称リゾートダイバーなので、ドライスーツというのを着たことがない。

最近は、ウエットスーツも着なくなった。

海水パンツとラッシュガード、水泳帽を基本に、作業着屋で2000円で仕入れた防寒用のベスト(ネオプレーン製)とポケットパンツで潜っている。

まあ、どうでもいいんですが。

こういった格好では、潜れる海は限られてくる。

それならそれで、その海に合った器材で、自分のダイビングのバリエーションを追求してもいい。

水中生物に拘りがあるなら、その生物に会うためのダイビングを追及してもいい。

いろいろなダイビングのスタイルがあって、どれが良くて、どれがダメというのは一概には言えない。

氷の海で浮沈子のような海パン+αといのはさすがにないが・・・。

バックマウントが優れているダイビングもある。

リゾートダイブでも、低コストで多くのダイバーを捌かなければならないようなところでは、これに勝る選択はない。

水中の景観や、出会える生物が素晴らしければ、一山10円ダイブでも十分満足できる。

ダイビングの楽しさを引き出すことが出来れば、どんなスタイルで潜っても、それはそれで正しいダイビングだろう。

浮沈子は、とにかく楽チンで、ストレスのないダイビングがしたい。

冷たい水とか、速い流れとか、透視度の悪いところは遠慮したいな。

浅く明るく暖かいのが一番だ。

たまには深くてもいいけど。

そんな時には、CCRの出番になる。

余談だが、海ダイブをしてからプール講習を受けると、深度管理が甘くなっているのが分かる。

海では、1m位の誤差が出ても、実質的には影響はないから、おおらかになってしまう。

洞窟とか沈船の場合はそうもいかないだろうが、レクリエーショナルなシーンでは、シビアなコントロールはあまり必要ないかもしれない。

たまには、プール講習で、センサーと処理系をリセットしないといけないな。

まあいい。

サイドマウントに拘ると、肝心のダイビングの楽しさがスポイルされてきそうで、こっちの方もリセットしておいた方がいいようだ。

いろいろなダイビングスタイルの中から、自分に合った、あるいはそのダイビング環境に合ったスタイルを選び取ることができるように、様々なダイビングを経験し、身に着け、そのプロセス自体も楽しみながら進めていくことが出来たら幸せだ。

今のところは、流氷ダイビングとかは考えていないし、マクロとかにも興味がない(というか、水中生物自体に興味がない)。

地形派かといわれても、それほど拘りがあるわけではない。

敢えて言えば、沈船は好きだな。

チャンスがあれば、必ず行きたい。

浅く明るく暖かい海に沈潜があれば、言うことはないんだが・・・。