ドラゴン打ち上げ2014年04月14日 02:57

ドラゴン打ち上げ
ドラゴン打ち上げ


ケープカナベラルのレーダー施設の火災のため延期されていた、スペースXのドラゴン宇宙船(補給船)のミッションが再開される。

(UPCOMING MISSION: FALCON 9 AND DRAGON LAUNCHING TO SPACE STATION)
http://www.spacex.com/news/2014/03/11/upcoming-mission-falcon-9-and-dragon-launching-space-station

「On the afternoon of Monday, April 14, SpaceX is set to launch its third Commercial Resupply Services (CRS) mission to the International Space Station. The Falcon 9 rocket and Dragon spacecraft are targeted to launch at 4:48 pm EDT from SpaceX’s Launch Complex 40 at Cape Canaveral Air Force Station in Florida. The launch will be webcast live at www.spacex.com/webcast.」

大体毎日チェックしてたつもりだったが、突然明日とか言われても困るなあ。

もう少し、早めに告知してもらわないと・・・。

まあいい。

延期に告ぐ延期で、少々嫌気が差していたのだが、これでいよいよ宇宙の歴史に新たな1ページが刻まれることになる(ハズだ)。

日本時間の明後日の早朝には、初の打ち上げロケットの回収が行われる(時差は13時間)。

海上へのソフトランディングなので、どこまで再利用できるかは分からない。

マーリンエンジンは、海上からの回収と再利用を前提に設計されているので、可能ならばリユースしてもらいたいが、整備不良で失敗するリスクも同時に抱えることになる。

(マーリン (ロケットエンジン))
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%B3_(%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%B3)

問題は、顧客がそれを容認するかどうかだな。

ロケットエンジンの再利用自体は、スペースシャトルで何度も行っている。

問題は、シャトルのように滑空して帰還するのではなく、グラスホッパーロケットのように逆噴射で洋上回収または陸上で回収した場合、使い物になるのかどうかが問題だ(パラシュートも積んでますが)。

(グラスホッパー (ロケット))
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%9B%E3%83%83%E3%83%91%E3%83%BC_(%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88)

強い衝撃や、直前まで逆噴射していて海水による冷却を受けた材料の品質管理は大丈夫なんだろうか?。

ファルコン9のエンジンは、今後、有人飛行にも使われていくと期待されている(たぶん)。

(ドラゴン (宇宙船))
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%B4%E3%83%B3_(%E5%AE%87%E5%AE%99%E8%88%B9)

「打ち上げロケット: ファルコン9」とある。

その際、中古リビルドエンジンの信頼性の確保をどのようにしていくのだろうか。

イーロン・マスクを初めとするスペースXの面々は、納得のいく説明を行っていく必要がある。

もちろん、データの捏造や改ざんなしに・・・。

まあ、どうでもいいんですが。

信頼性に絶対ということはない。

十分な信頼性というのが何パーセントならいいかという見込みも立てられない。

宇宙ロケットというのは、ある意味で究極の総合技術であり、数百万点の部品の集合体が、クリティカルなフェーズではミリ秒単位の正確さを要求される。

巨大技術の見本のようなものであるな。

安全管理には万全を期してもらいたいな。

このファルコン9の打ち上げ日程については、まだレスポンスでも報じられていない。

それ程、突然決まったようだ。

日本語での一番乗りかな。

ノッチバックセダン2014年04月14日 05:28

ノッチバックセダン
ノッチバックセダン


(ノッチバック)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8E%E3%83%83%E3%83%81%E3%83%90%E3%83%83%E3%82%AF

「その名のとおり、明確な「ノッチ」(Notch:折れ、切欠き)を持った「バック」(Back:背中)形状で、ルーフパネルは水平で、角度のきつい(立った)リアウィンドウを持つ。水平基調のフォーマルで落ち着いたスタイルを狙う場合に採用される。」

乗用車のスタイルは、カッコよさと空力の改善(燃費の向上)で、年々後席の居住性やトランクが犠牲になり、天井狭くインスピレーションの黄色い箱が積めなくなる(普通の人は、そんなもん積まない)。

新型スカイライン(V37)は、ハイブリッドということもあって、絶対積めない。

(日産・スカイラインセダン V37)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E7%94%A3%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%83%80%E3%83%B3_V37

4ドアセダンでも、最近は流麗なスタイルが好まれるようだ。

(メルセデス・ベンツ CLSクラス)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%AB%E3%82%BB%E3%83%87%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%84_CLS%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%B9

どうも、このヒットが引き金になったようだ。

実際、今見てもカッコいい!。

(BMW・6シリーズ:4ドアあります)
http://ja.wikipedia.org/wiki/BMW%E3%83%BB6%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA#.E6.97.A5.E6.9C.AC.E3.81.A7.E3.81.AE.E7.8F.BE.E8.A1.8C.E3.82.B0.E3.83.AC.E3.83.BC.E3.83.89

(ジャガー・X351)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%BBX351

ジャガーの場合は、後席にも配慮があるようだ。

しかし、プレステージサルーンとして開発されるこれらのクルマの後席が、スタイルのために犠牲となり、本来、積載能力の拡大のために延長されている後部とランクルームが、空力のために犠牲となるのは浮沈子には解せない。

クーペと見紛うばかりのスタイルや、空気抵抗係数を実現しているとはいえ、セダンの本来の姿は、ノッチバックであると考えている。

凸型のシルエットをしたセダンは、どこへいってしまったのか?。

(トヨタ・センチュリー)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A8%E3%82%BF%E3%83%BB%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%A5%E3%83%AA%E3%83%BC

「日本におけるセンチュリーの主なユーザーである皇族、保守的上流層、政治家、企業幹部や宗教指導者は、「センチュリーに乗る事を積極的に誇示する」のではなく、一種の匿名性と儀礼的性格を兼ね備えたこの乗用車の独特なキャラクターを利用している傾向が強い。」

センチュリーのことを、「仏壇みたいな車」と評した方、鋭い観察だな。

(海外「日本人の精神が表れてる」 トヨタ・センチュリーに外国人感嘆)
http://kaigainohannoublog.blog55.fc2.com/blog-entry-605.html

「仏壇みたいな車
「巨人・大鵬・玉子焼き」の時代のデザイン
こんな古ぼけた車に日本の政治経済の最高意思決定者を乗せちゃダメ
墓石みたいなタクシーのセドリック、クラウン・コンフォートとあわせ滅んで欲しい3車種」と、コメントの244にある。

ここまでいかないと、ノッチバックセダンのイメージが見られないほど、今では廃れてしまっている。

墓石かあ。

似てなくもないな。

センチュリーも、レクサスLS600hLに置き換わりつつあるといわれている(値段が一番高いし、ハイブリッドでエコのイメージあるから)。

(レクサス・LSハイブリッド)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%82%AF%E3%82%B5%E3%82%B9%E3%83%BBLS%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%96%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%89

流麗なリアの造形は、とてもノッチバックとはいえない。

500Eは、どこからみてもノッチバックセダンである。

ミディアムクラスで、ドデカイクルマではなく、秋葉原の立体駐車場にも普通に収まる。

使い勝手良く、足としては最高のクルマだ。

昨日は83タルガと03ボクスターに乗ったが、運転者の趣味で、オープンにさせてもらえない。

500Eの方が、余程開放感がある。

ノッチバックセダンは、Cピラーが立っているので、斜め後方の死角も少なく、安全性も高い。

ルーミーで、落ち着いたデザインである。

100kmが絶対制限速度となっている貧弱な交通システムしか持たないこの国では、ノッチバックセダンこそ、自家用車の王道である。

いや、最近はSUVになってるのか。

一昨日行った近所の日産ディーラーでは、エクストレイルが一番人気といっていた。

(日産・エクストレイル)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E7%94%A3%E3%83%BB%E3%82%A8%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%AB

最新型は、クロスオーバーSUVということなので調べてみる。

(クロスオーバーSUV)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%82%B9%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BCSUV

「SUVと呼ばれる自動車のうち、フレーム構造ではなく、モノコック構造を持つものを指す。基本的には、「乗用車をベースにしている(セダンやハッチバックとプラットフォームを共用している)SUV」、のことである。」

「フレーム構造を持つことが多い本格的なSUVと比べて、オフロードでの走行性能や耐久性では劣るものの、舗装道路での乗り心地に優れる、比較的軽量である、燃費に優れる、などの利点を持つ傾向があり、今日ではSUVの主流となっている。現在、大型のものから小型のもの、高級車から大衆車まで、各国の自動車メーカーから多様なクロスオーバーSUVが販売されている。」

軟弱なSUVなわけだ。

セダンの延長線上にあるクルマである。

荷物もつめて、人も乗れる。

CUV(XUV)というんだそうだ。

高級感重視で、ブランド戦略も厳しい。

「オフローダーやSUVと差別化する理由は、上級イメージを市場に浸透させ、販売価格を高めに設定できるため。もともと乗用車との部品の共用で、開発、製造コストを抑えているため、収益性は非常に高くなり、これがメーカーにとっての旨みとなる。」

「販売面でもイメージを保つことには留意されており、たとえばレクサス・RXとトヨタ・ハイランダー(日本名クルーガー)を同じショールームに置くことは、契約上禁止されている。」

「高級CUVは、北米市場好みのスポーティーで大胆なスタイルとされることが多く、華美な、あるいはクラシカルなデザインが施されている。」

「2003年末から起こったガソリン価格の高騰は1ガロン=2ドルを超え、3ドルに達する。高騰が長引くにつれ、燃費の悪いSUVの販売は落ち込む。SUVブームの中心にあり、ブームを自身で推し進めていた米国の2大メーカー、GM、フォードはこの10年間の収益の軸をSUVにおいていたため、SUVの販売落ち込みは会社の経営に影響した。そのため、特に両社では、SUVのマイナスイメージに引きずられないよう、クロスオーバー系の車両にかかわらずマーケティングにおいてSUVを想起させないアプローチがなされはじめている。つまり、SUVという言葉を使わない方向に向かいつつある。」

ははあ、そういうわけか。

日本では、むしろ、SUV自体が米国のCUVと同じ意味で使われているような気がするな。

RAV4とかハリアーとも、そういう類のクルマだ(中身はカローラやカムリ)。

「日本では税もふくめてSUVとクロスオーバーSUVを法律上明確にカテゴライズする必要性がないこともあり、メーカーの表現が変わるのはこれからと見られる。」

3ボックスセダンの系譜は、CUVとして受け継がれているわけか。

しかし、荷物置き場としてのトランクと室内が同じ空間にあるというのは、高級車としてはあるまじきスタイルではなかろうか。

運転視線の高さや、豪華装備でステータス製を強調するなら、ここのところは疎かにしないでもらいたいな。

そのうち、きっと、トランクルームが独立したCUVが出来るに違いない。

背高のっぽのセダンだ。

ノッチバックの段差を取っ払って、車高を高くしたということになる。

そういう風に考えると、我が国のSUV(=米国でのCUV)を見る目も変わってくるな。

あれは、ノッチバックを整形したセダンなのだと。

元々、セダンというのは腰掛けるという意味である。

(セダン)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%80%E3%83%B3

「英国ではサルーン (saloon)、ドイツではリムジーネ、フランスではベルリーヌ(ベルリネット)、イタリアではベルリーナ(ベルリネッタ)もしくはクワトロポルテ(「4つの扉」の意) と呼ばれる(ただし一部の欧州ではクラシックと呼ばれる場合もある)。日本および米国では一般にはセダンが一般名称で、サルーンは上級グレードの商標として用いられることが多い」

「一般的にはリアデッキを持つ3ボックス型の乗用車のことをいうが、中にはリアデッキを持たない2ボックス型も含まれる。」

「ボンネットと、独立したトランクリッドを持つトランクルームの間に車室を持つ。現在のセダンとしてはもっとも車種の多い形状となる。「3ボックスカー」と呼ばれることもある。
静粛性に優れる、車体剛性が損なわれない(安定しやすい)、荷室の中を覗かれない、被追突時におけるリスクが小さいなどの利点がある。」

浮沈子は、3ボックスのセダンが好きだな。

ノッチバックのスタイルも好みだ。

初代プリウスは例外だったが、4ドア車を選んだ時は、全て3ボックスのセダンだった。

自動車の基本形、人間中心の設計、走行安定性に優れ、乗り心地も良い。

新興国では、コンパクトセダンの人気は、未だに高いそうだ。

車の使われ方が違うのだろう。

東南アジアでは、カローラは高級乗用車である。

(【バンコクモーターショー14】日本には存在しないノッチバックセダンも…マツダ デミオ[詳細画像])
http://response.jp/article/2014/04/12/221081.html

「タイで発売されているマツダ2はノッチバックタイプのセダンも用意されている。このボディタイプは新興国で非常に人気があり、多くのメーカーが日本にはないコンパクトなセダンボディを用意している。名称はハッチバックがスポーツ、セダンタイプがエレガンスを名乗る。」

デミオには、15年位前に乗ったことがある。

最近は、全く別のクルマになっているのだろうが、エレガンスとは程遠いイメージがある。

所変わればなんとやら。

彼の国々でCUVが流行るのは、当分先になりそうだな。

多能性マーカー2014年04月14日 16:02

多能性マーカー
多能性マーカー


STAP細胞の真偽を巡る報道の中に、多様性マーカーというのがあるらしい。

(小保方氏が発表の文書 全文)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140414/k10013720741000.html

「(2)第三者によって成功している点について
迷惑がかかってはいけないので、私の判断だけで、名前を公表することはできません。
成功した人の存在は、理研も認識しておられるはずです。」とある。

これに対する理研の認識の中に出てくる。

(理研「作製成功と言えず」=小保方氏コメント受け)
http://getnews.jp/archives/556426

「所内で多能性マーカーが陽性になることを確認した研究者はいるが、STAP細胞の作製に成功したとは言えず、存在の有無についてはあくまでも白紙の状態」

つまり、多能性マーカーなる試薬の反応だけでは判断できないとしている。

こんな記事もあった。

(STAP細胞「成功」、一転撤回 香港の研究者)
http://www.asahi.com/articles/ASG4352NTG43ULBJ005.html

「4月1日には多能性幹細胞の場合に光るマーカーが、対照となる細胞に比べ8倍程度高いことをグラフで示し「(細胞を微細なガラス管に通す)手法が、STAP細胞につながるかも」とするコメントを載せた。これが一部メディアで「STAP細胞再現に成功か」と報じられた。

 李教授は「本当にSTAP細胞ならマーカーの値は数百倍程度に上がるはず。誤解を与える伝え方をして反省している」と話した。」

程度の問題なのか、存在確認の方法として不十分なのかは明らかではない。

(多能性マーカーに対する抗体とAP染色用試薬のセット ES / iPS Cell Characterization Kit)
http://www.funakoshi.co.jp/node/17714

「ヒトES細胞やiPS細胞の多能性状態を確認できるキットです。多能性マーカーとしてステージ特異的な発現が確認される4種類の因子に対する抗体と,アルカリホスファターゼ(AP)染色試薬がセットになっています。幹細胞の品質管理,分化や多能性状態の確認に有用です。」

AP試薬と訳分からん4種類の試薬を使えば、多能性状態を確認できると書いてある。

「■ Alkaline Phosphatase (AP)
APは,ES細胞,EG細胞,iPS細胞を含むすべての多能性幹細胞で高発現しています。他の多能性マーカーは動物種や由来により発現パターンが異なりますが,APは多能性細胞に共通したマーカーとして広く用いられています。
■ Nanog
Nanogは内部細胞塊やES細胞の増殖,自己複製に関与する転写調節因子です。ES細胞の胚体外内胚葉や栄養外胚葉への分化を抑制し,多能性維持に働いています。また,NanogはSMAD1に作用し,SMAD1の転写を活性化するコアクチベーターの結合を阻害することにより,BMPシグナルによるES細胞の中胚葉分化を阻止しているとされています。
■ Oct4
Oct4はPOUドメインを有する転写因子で,初期胚発生やES細胞の多能性維持に重要な役割を果たしています。Oct4の下方制御により,ES細胞の分化と同時に原腸形成が起こることなどから,Oct4は多能性幹細胞や生殖前駆細胞の運命決定に関与していると考えられています。また,多能性マーカーとしてだけでなく,生殖細胞の癌化に対するマーカーとしても用いられています。
■ TRA-1-60
抗TRA-1-60抗体は,ヒトEC細胞,EG細胞,ES細胞,iPS細胞の表面に発現する抗原を認識します。ヒト多能性細胞のマーカーとして用いられています。
■ SSEA-3
SSEA-3(stage specific embryonic antigen 3)は細胞表面に局在するスフィンゴ糖脂質の一種で,多能性/胚性マーカーとして用いられています。ヒトEC細胞およびES細胞ではSSEA-3とSSEA-4が発現しており,分化とともにその発現は低下し,代わりにSSEA-1の発現が上昇します。」

この試薬を使ったのかどうかは分からないが、その後の分化実験は、別の研究者が行い、分化には成功したという。

まあ、その際に実験に使用した細胞を取り違えてしまった可能性があり、そのあたりがSTAP疑惑の焦点であることは間違いない。

多能性獲得の証明としては、分化させてなんぼということはある。

しかし、多能性獲得の要件としての試薬反応が得られているということは、それだけでも注目すべきことだ。

今は、事件の渦中でクソ塗れになっている理研だが、凄いことをやってのけた可能性はある。

香港の研究者は、見込みなしとして研究を放棄したらしいが、再現実験が出来ずにイラついている世界の研究者全員を敵に回して、理研が守ろうとしているのは知的財産としての特許だろう。

「また、現在開発中の効率の良いSTAP細胞作製の酸処理溶液のレシピや実験手順につきましては、所属機関の知的財産であることや特許等の事情もあり、現時点では私個人からすべてを公表できないことをご理解いただきたく存じます。」

1年かけて理研の組織内で検証するというのも、効率的作成方法を確立して、より価値の高い特許を得るための時間稼ぎである。

それまで、ほいほいと情報公開をして、他の研究機関に油揚げ(じゃなくて、STAPの利権)をさらわれてはかなわないと思っているわけだ。

理研だけに、利権には敏感なわけだな(なんちゃって!)。

たぶん、お酢に漬けるとか、細いガラス管の中を通すとかいうシンプルな方法で、多能性の取得を行えるところまでは行くのだろうが、効率性や、多能性発現(分化)のプロセスでの課題は山積しているに違いない。

そこんところを分かっているから、理研は慎重なのだ。

マスコミがイラつこうが、科学界から非難が浴びせられようが、金には換えられない。

理化学研究所というのは、財界がポケットマネーを投じて作ったところなので、金が全てという体質があるのだろう(現在は、税金が90パーセントだそうです)。

(理研ってどんな組織? 小保方晴子さんのSTAP細胞で揺れる「科学者の楽園」)
http://www.huffingtonpost.jp/2014/04/06/riken_n_5100481.html

国補助が増えるとかは、基本的に関係ないのだ(財界の金が国庫を経由するかどうかだけの違いだ)。

しかし、発見自体は画期的だ。

生物学の常識を覆すものだし、ⅰPS細胞に匹敵するインパクトを持っている。

分化した組織内に残存するⅰPS細胞が、分化した細胞の癌化を促すなどの問題もあり、STAP細胞の今後も多難が待ち受けている。

小保方氏に付いている弁護団は頭がいい。

今回の追加メモの中で、理研に対してびみょーなメッセージを送っている。

再審査が行われるかどうかというこの時期に、お互いの利益を尊重しましょうというオトナの発信をしているのだ。

酸処理に使うお酢のレシピだって、公開しちゃうかも知れませんよ!、という脅しをかけつつ、効率的な生産に関するノウハウは黙っててやっから!、というわけだ。

真実が明らかになるのは、1年後(中間報告は9月)になるが、その間に、他の研究所が全く新しい方法でのSTAP細胞の作成に成功することだってある。

論文を撤回してしまっては、優先権を失うことになる。

既に2月には、修正原稿をネイチャーに送っているらしいので、疑惑を招いた点に対する対応は済んでいるわけだ。

実在するなら取り下げることはあるまい。

ネイチャーがどう判断するかは、向こう次第だ。

訂正論文を再掲載するのか、それを認めずに取り消すのか。

科学的な事実を掲載する学術誌が、科学的な事実に基づく訂正論文を掲載しないということになれば、そのステータスを問われる。

(小保方氏「作製実験毎日のように実施」)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140414/k10013719561000.html

「疑いを晴らすためには、こうしたコメントを発表するだけでなく、実験ノートなどを可能なところだけでも公開することが必要だ。ネイチャーに発表した論文の部分はすでに公開できるはずで、そうしないかぎり、科学者から信頼されることはない」

日本分子生物学会副理事長で九州大学の中山敬一教授とやらが訳の分からないことをほざいているが、実験ノートを公開しなければ信用されないなんてことは、科学界の常識では有り得ない。

再現できないのは、理研がそのようにコントロールしているからだということが、まるで分かっていない。

お目出度い話だ。

悔しかったら、自分の研究室で、お酢のレシピを開発して、実験ノートを公開してはどうか。

評論家じゃないんだから、甘ったれるのもいい加減にして欲しいな。

無能を曝け出して、理研を脅して公開させようなんて、下衆もいいところだ。

NHKも馬鹿だから、こんなコメントを報道していい気になっている。

今回のSTAP騒動の根幹には、理研の体質と、科学界の愚かな欲望が背景にあることを全く分かっていないのだ。

この騒動のおかげで、とばっちりを食っているのは、将来、臨床応用が可能になった時の患者さんであるな。

少なくとも、理研の再現実験の結果が出るまでの1年間、臨床応用が遅れることは間違いない。

場合によっては、もっとか。

小娘に油揚げさらわれて面白くないのは分かるが、それとこれとは別の話だ。

自分たちの研究が、誰のために、何のために行われているのかを、もう一度良く考えて、しっかり後追いをしていただきたい。

カルス2014年04月14日 17:36

カルス
カルス


(カルス (植物))
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%82%B9_(%E6%A4%8D%E7%89%A9)

「もともとは、植物に傷ができたとき、その傷口に見られる未分化状態の癒傷組織のことを指していた。」

「分化した植物細胞は、G0期という特別な細胞周期にはいり、細胞分裂を行わずに休止している。しかし、このように分化した後でも、植物細胞は分化全能性を保持している。そのため、いったん未分化の状態に戻せば(脱分化)、周囲の環境の調節しだいであらゆる方向へ再分化させることができる。この脱分化された植物細胞こそがカルスである。」

「脱分化及びカルス形成の方法の一例として、植物体の一部を切り取り、植物ホルモンのオーキシンとサイトカイニンが適当な濃度で含まれた培地上で培養することが挙げられる。このとき、使用する植物組織も含めて、殺菌・滅菌をしっかりと行い、完全な無菌状態で操作する必要がある。また、脱分化の際に植物細胞が要求する植物ホルモンは植物の種類によって異なり、オーキシンとサイトカイニンを両方必要とするもの、どちらか一方だけでよいものがある。」

オーキシンとか、懐かしい名前だな。

植物細胞では、簡単に脱分化がおこるらしい。

ニンジンのカルスとかは、よく耳にする。

(〔実験7〕 ニンジンの組織培養)
http://keirinkan.com/kori/kori_biology/kori_biology_2/contents/bi-2/t-bu/07.htm

「バイオテクノロジーの分野で広く応用されている組織培養を体験してみよう。この技術には,無菌操作のための設備が必要だが,完全な設備がなくても工夫次第で,かなりの成功を収めることができる。この実験は長期にわたる継続実験となるので,バイオテクノロジーについての興味を喚起したり,無菌操作の意味を考えさせたりすることにも有効であろう。」

高校生の生物の実験でも取り上げられている。

「【考察】
(1) カルスは未分化で不定形な細胞の集まりである。カルスとはもともと植物体に傷がついたとき,傷の周辺に生ずる癒傷組織をさしていた。実験ではニンジンの形成層をねらって打ち抜いて培養しているので,未分化な細胞の塊が生じやすい条件になっている。
(2) カルスは未分化な細胞塊で,例えば表皮のように外部から植物体を守るような組織に分化していない。また,培地はカビや細菌類には格好の生育環境を与えることになる。これらの微生物から,無防備な細胞塊を守るために無菌状態が必要である。」

注意しなければならないのは、カルスを使った細胞融合の場合と、いわゆるキメラとは別のものだ。

(キメラ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%A1%E3%83%A9

「植物では、異なる遺伝情報を持つ細胞が縞状に分布するものを区分キメラ、組織層を形成して重なるものを周縁キメラと呼ぶ。それらは成長点細胞の突然変異や接ぎ木で生じることがある。」

「脊椎動物には移植免疫があるため、生体でキメラを作ることはできない。医学・獣医学では、2個以上の胚に由来する細胞集団(キメラ胚)から発生した個体を指す。」

細胞レベルでは、完結した片方の細胞系とうの遺伝子を保持している。

対して、細胞融合で作られた雑種は、遺伝子が組みかえられているので、元の細胞の遺伝子セットを保持しない。

(ポマト)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%9E%E3%83%88

「植物細胞の細胞壁を酵素で溶解したプロトプラストをポリエチレングリコール(PEG)で処理すると、プロトプラストどうしが融合する。この技術により、近縁ではあっても自然交雑できない異種間の雑種を作ることができる。
ポマトは本来ジャガイモとトマトの一挙両得を狙ったものではなく、暖地性のトマトにジャガイモの耐寒性を持たせる目的で開発された。が、完成した植物はトマトとしてもジャガイモとしても不完全で役に立たない失敗作であり、一時期未来の植物と注目されたポマトは消えていった。」

「1978年に西ドイツ(当時)のマックス・プランク研究所(分子細胞生物学・遺伝学研究所)のメルヒャーズ(Melchers)が初めて作出した。」

生命の仕組みを弄ぶ人間の営みなんて、せいぜいこんな程度であるという、いい見本だな。

カルスは植物にのみ認められ、動物では見られないというが、いったいなぜなんだろうか。

「カルスが形成された後、培地に含まれる植物ホルモンの濃度を変えてやれば、カルスは再び分化を始める。例えば、培地中のオーキシンに対するサイトカイニンの濃度が低いときは不定根が生じ、逆にサイトカイニンの濃度が高いときは不定芽が生じる。したがって、カルスを培養する環境を適宜調節すれば、完全な植物個体を作製することが可能である。」

(オーキシン)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%82%B7%E3%83%B3

「オーキシン(英語 auxin)とは、主に植物の成長(伸長成長)を促す作用を持つ植物ホルモンの一群。天然に存在するオーキシンとしてはインドール-3-酢酸(IAA)が最も豊富に存在しており、他にもインドール-3-酪酸(IBA)(en)はトウモロコシなどに含まれている。合成オーキシンとして、ナフタレン酢酸、ナフトキシ酢酸、フェニル酢酸、2,4-ジクロロフェノキシ酢酸(2,4-D)、2,4,5-トリクロロフェノキシ酢酸(2,4,5-T)などがある.」

単一のホルモンではなく、一群の呼称である。

インドール酢酸って、お酢の一種かあ?。

(インドール-3-酢酸)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%BC%E3%83%AB-3-%E9%85%A2%E9%85%B8

「インドールの誘導体で、カルボシメチル基(酢酸基)を持つ。」

(酢酸)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%85%A2%E9%85%B8

構造式は良く似ているな。

動物細胞が、酸処理によって多能性を獲得するというヨタ話(?)との関連性があるのかは不明だ。

酸処理のレシピは公開されていないが、強酸を使っているはずもなく、お酢のような電離度の低い弱酸を使っているに決まっている。

(酸解離定数)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%85%B8%E8%A7%A3%E9%9B%A2%E5%AE%9A%E6%95%B0

細胞には、この弱酸の受容体があるに違いなく、その働きが細胞の分化をリセットする機能の引き金を引いているのだろう。

一体、何のためにそんな機能を持つにいたったのか。

細胞の癌化との関連はないのか。

その脱分化に対して、抑制的に働く機構はないのか。

動物と植物とは、生命の進化のどこかで分岐した。

片や脱分化機構を封印し、此方自らカルスを作って傷を癒す能力を持つに至った。

動物細胞の癌化は、脱分化でもある。

(悪性腫瘍:分化度)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%82%AA%E6%80%A7%E8%85%AB%E7%98%8D#.E5.88.86.E5.8C.96.E5.BA.A6

「がん細胞は特徴の一つに幼若化/脱分化するという性質があるため、その結果分化度の高い(=高分化な)がん細胞や、ときには非がん組織から、低分化あるいは未分化ながん細胞が生じる。」

生体機構は、恒常性を維持するための強力な仕組を持っている。

同時に、有性生殖を行う多細胞生物は、種の継続のために、個体の死をプログラムしている(食料、限られてるんで)。

脱分化である癌化も、その一つかも知れない。

STAP細胞にせよⅰPS細胞にせよ、その脱分化を逆手にとって再生医療に役立てようとしているわけだ。

浮沈子は、生体機構は何らかの対抗手段を用意して、脱分化を阻もうとしているような気がする。

遺伝子工学的に弄くられた細胞は、必ずそれを制御する仕組を発動してくるはずだ。

時計の針を元に戻すことは、困難を極めるに違いない。

脱分化のカルスが植物にだけあるのは、彼らが生産者だからであり、増殖が種の崩壊に繋がることがないからだろう。

植物の寄生虫であり、消費者である動物には、そういった形での延命は許されなかった。

だが、まあ、人間という存在もまた、生命の営みであり、好き放題にやればいいのだ。

人工的な造形や科学の生み出す成果も、自然の一部に過ぎない。

めざめ2014年04月14日 19:46

めざめ
めざめ


まずは、曲を聴いていただきながら、雰囲気に浸っていただく。

(「めざめ」 伊集加代 ~ネスカフェ ゴールドブレンド CMソング~:動画でます)
https://www.youtube.com/watch?v=kU8FfM4HmMg

コマーシャルでは、短い時間しか流れないが、フルバージョンのスキャットを聴くと、なかなかに味わいのある曲である。

実際のネスカフェゴールドブレンドの香りよりも、余程香気が漂っている。

エジプト産のライジングブレンドがなくなったのを幸いに(?)、7ひゃくえんも出してゴールドブレンドを買い求める。

100gだから、エジプト産の3.5倍の価格である。

せめて、ユーチューブの音楽でも流して高級感を演出しなければ、元が取れない。

まあ、どうでもいいんですが。

1967年から販売とある。

(ネスカフェ:ゴールドブレンド)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8D%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%83%95%E3%82%A7#.E3.82.B4.E3.83.BC.E3.83.AB.E3.83.89.E3.83.96.E3.83.AC.E3.83.B3.E3.83.89

味は、浮沈子には普通の粉コーヒーに過ぎないと感じられる(違いが分からない男なもんで・・・)。

(ネスレ:小さな鳥の巣の意?)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8D%E3%82%B9%E3%83%AC

「イギリスでは20世紀の間「Nestle's」を「Nessels」として宣伝していたため、現在でも一部の人々は「ネスレ・ミルクバー」等に於いて「ネスレ」を「ネッスル」のように発音することがある。日本では1994年に、社名を従来の「ネッスル日本」から、「ネスレ日本」に変更した。」

ちなみに、社名については日本語のウィキにあるような「小さな鳥の巣」という意味でははないようだ。

(Nestlé:Geschichte:ドイツ語)
http://de.wikipedia.org/wiki/Nestl%C3%A9#Geschichte

「Die Farine Lactée Henri Nestlé lk.A. wurde 1866 vom Schweizer Apotheker deutscher Herkunft Henri Nestlé gegründet.」

設立者の名前がアンリ・ネスレさんということらしい。

(ネスレ S.A.の歩み)
http://www.nestle.co.jp/aboutus/japan-history/global-history

「1867 ヴェヴェーで「Sociéité Anonyme Farine Lactée Henri Nestlé」設立。」

「1938 ネスカフェ発売。」

かれこれ76年になる。

もともと練乳の会社だったわけだ。

どくとるマンボウ航海記の中に登場していたとは知らなかったな。

(ネスレ・ボイコット)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8D%E3%82%B9%E3%83%AC%E3%83%BB%E3%83%9C%E3%82%A4%E3%82%B3%E3%83%83%E3%83%88

母乳の出ない母親のため(その子供のため)に開発された人工乳が、本来の目的を超えて拡大したというわけだ。

浮沈子は、森永の粉ミルクで育ったと言われている(記憶にありませんが)。

もちろん、砒素混入事件の後である。

(森永ヒ素ミルク中毒事件)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A3%AE%E6%B0%B8%E3%83%92%E7%B4%A0%E3%83%9F%E3%83%AB%E3%82%AF%E4%B8%AD%E6%AF%92%E4%BA%8B%E4%BB%B6

「1955年(昭和30年)に徳島工場(徳島県名西郡石井町)が製造した缶入り粉ミルク(代用乳)「森永ドライミルク」の製造過程で用いられた第二燐酸ソーダに、多量のヒ素が含まれていたため、これを飲んだ1万3千名もの乳児がヒ素中毒になり、130名以上の中毒による死亡者も出た。」

「森永側が原因をミルク中のヒ素化合物と認めたのは、発生から15年経過した1970年(昭和45年)の裁判中のことである。その際、森永側は、第二燐酸ソーダの納入業者を信用していたので、自分たちに注意義務はないと主張していた(納入業者は「まさか食品に工業用の薬品を使用するとは思わなかった」と証言)。」

「「食品としての品質検査は必要ない」と主張していた森永の態度は厳しく指弾され、1960年代には、森永製品の不買運動が発生した。」

「一審では森永側が全員無罪とされたが、検察側が上訴。刑事裁判は1973年(昭和48年)まで続くが、判決は過失の予見可能性判断において危惧感説(新々過失論)を採用し、徳島工場元製造課長1人が実刑判決を受けた。ちなみに危惧感説が採用されたと見られる裁判例は本判決が唯一である。一審の判決が衝撃的だったため、被害者側は民事訴訟を断念。のちに後遺症問題が明らかとなるが、その際も森永側は長らく因果関係と責任を否定した。」

まあ、今考えれば、とんでもない話だ。

森永が企業として存続していること自体が、日本の恥だな。

国は産業の育成保護しか考えていないし、消費者は泣き寝入りするしかない。

浮沈子の親は、そんな企業の製品を愛する息子に飲ませていたわけで、それだけでも問題だ!。

まあいい。

もう、59年も前の話だ。

ネスレは大丈夫なんだろうな。

ゴールドブレンドのラベルの字は小さくて、眼鏡をかけないと判読できない。

「原材料名:コーヒー豆(コロンビア、グアテマラ、他)」とある。

違いが分からない浮沈子は、信じて飲むしかない。

ネスレが他のものを混ぜていたとしても、知る術がない。

まあ、いい歳まで生きたから、これで何かあっても後悔はしないけど。

何かを口に入れる時、不安と諦めと居直りの感情を抱きながらというのも、21世紀の現実なのだ。

規制当局が監視しているといっても、全てに渡ってチェックがあるわけではない。

特定のロットだけに、企業の従業員の故意で混入された毒物を検知する仕組などないのだ。

(アクリフーズ農薬混入事件)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%95%E3%83%BC%E3%82%BA%E8%BE%B2%E8%96%AC%E6%B7%B7%E5%85%A5%E4%BA%8B%E4%BB%B6

「アクリフーズ(現・マルハニチロ)群馬工場製造の冷凍食品に農薬のマラチオンが混入された事件。」

さて、覚悟を決めて、飯でも食うかな。