傾向3 ― 2014年08月21日 01:24
傾向3
シエラレオネの感染の勢い。
感染初日は、5月24日とした(シエラレオネの初回報告の直前の報告日)。
元ネタは、例によってここ。
(2014 West Africa Ebola virus outbreak:Timeline of the outbreak)
http://en.wikipedia.org/wiki/2014_West_Africa_Ebola_virus_outbreak#Timeline_of_the_outbreak
感染者を感染初日からの日数で割った数字を見ている。
6月後半から、コンスタントに感染が拡大している。
7月以降は、ほぼ一定の増加を見せていて、浮沈子は、この国の数字を信用していない。
(拡大するエボラ感染:これまでの感染者の数 感染の疑いがある人を含む (8月16日更新))
http://jp.reuters.com/news/globalcoverage/ebola
ロイターのまとめページだが、シエラレオネだけ、感染確定率が突出して高い。
疑いや可能性がある症例を、報告から除外しているんじゃないかと疑っている。
ラボの処理能力がコンスタントなので、増加も一定になっているのではないかと見ているのだ。
実際はどうなっているかは、分からない。
あるいは、感染症例の把握自体を、ラボに依存しているのかもしれない。
地図を見ると、国内全域がほぼ発生地域になっているのがわかる。
ひょっとすると、リベリア以上に悲惨な状況なのかもしれない。
この国は、マラリアの罹患も多い。
(現実)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2014/08/15/7414434
「それにしても、シエラレオネのマラリアって、多いなあ。
(WORLDHEALTHRANKINGS)
http://www.worldlifeexpectancy.com/sierra-leone-malaria
見事に世界ランク1位である!。
(健康プロフィール:シエラレオネ)
http://www.worldlifeexpectancy.com/country-health-profile/sierra-leone
ちなみに、このページを調べてみると、結核も世界ランク1位であることがわかる。
ついでに幼児の死亡率でも、世界一だ。
堂々たるもんだな。
ギニアとリベリアも見たが、シエラレオネの医療後進国振りは突出している。」
手前味噌で恐縮だが、今年のマラリアの健康被害も、世界ランク1位は確定だろう。
そんな状況の中で、エボラ感染者のコンスタントな増加というのは有り得ない。
実際の感染者の数というのは、ギニアやリベリアの確定率を基にすれば、2倍から3倍になるのではないか。
仮に2倍だとすると、感染者は約1700人、死者は700人を超え、今回の流行の半数がシエラレオネということになる。
この国の今回の感染の実態が、将来に渡って把握されることがあるかどうかすら、定かではないと思われる。
報道を見ても、この国の状況はあまり良く分からない。
(エボラの現状、現地の研究者に聞く)
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20140811001
(エボラ対策最前線、カギは完治患者 正しい情報の伝達役に期待)
http://www.afpbb.com/articles/-/3023360
しかし、意外にも、シエラレオネの人口当たりの医師数は、リベリアの2倍であり、一人当たりの医療費はナイジェリアより多い。
(エボラ出血熱:高まる脅威:下のほうにグラフがあります)
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/41508?page=3
ちょっと驚きだな。
しかし、まあ、目くそ鼻くそのレベルである。
こんな中で、国境なき医師団がぶち切れている。
(支援団体、エボラ危機への国際社会の対応を批判)
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/41534
「ギニア、リベリア、シエラレオネの3カ国でエボラ出血熱を封じ込めようと先頭に立って奮闘している国境なき医師団(MSF)によれば、被害に見舞われている国々からの支援増強要請に対する国際社会の反応は「全くない」という。」
「アフリカ大陸の他の地域におけるエボラ出血熱の集団発生に長らく対処してきた実績を持つMSFは、感染した患者を隔離する病室の確保に苦労していると話している。現地では国際的な支援団体がMSFのほかにはほとんどなく、リベリアの公衆衛生サービスも完全に崩壊しているという。」
まあ、気持ちは分かるような気がする。
「「毒性と致死率について言えば、我々はこのような規模と性格の危機にはこれまで遭遇したことがない」。この地域のMSFの対応を調整しているブリス・ドゥ・ル・ビーニュ氏はこう語る。」
「「リベリアの状況は破滅的だ。私は軽々しくこの言葉を使っているわけじゃない」とドゥ・ル・ビーニュ氏は言う。」
シエラレオネの状況も、似たようなもんだろう。
この国の感染者の実態が把握されるのは、何年も後になることだろう。
仮に、あるとしてもだ・・・。
シエラレオネの感染の勢い。
感染初日は、5月24日とした(シエラレオネの初回報告の直前の報告日)。
元ネタは、例によってここ。
(2014 West Africa Ebola virus outbreak:Timeline of the outbreak)
http://en.wikipedia.org/wiki/2014_West_Africa_Ebola_virus_outbreak#Timeline_of_the_outbreak
感染者を感染初日からの日数で割った数字を見ている。
6月後半から、コンスタントに感染が拡大している。
7月以降は、ほぼ一定の増加を見せていて、浮沈子は、この国の数字を信用していない。
(拡大するエボラ感染:これまでの感染者の数 感染の疑いがある人を含む (8月16日更新))
http://jp.reuters.com/news/globalcoverage/ebola
ロイターのまとめページだが、シエラレオネだけ、感染確定率が突出して高い。
疑いや可能性がある症例を、報告から除外しているんじゃないかと疑っている。
ラボの処理能力がコンスタントなので、増加も一定になっているのではないかと見ているのだ。
実際はどうなっているかは、分からない。
あるいは、感染症例の把握自体を、ラボに依存しているのかもしれない。
地図を見ると、国内全域がほぼ発生地域になっているのがわかる。
ひょっとすると、リベリア以上に悲惨な状況なのかもしれない。
この国は、マラリアの罹患も多い。
(現実)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2014/08/15/7414434
「それにしても、シエラレオネのマラリアって、多いなあ。
(WORLDHEALTHRANKINGS)
http://www.worldlifeexpectancy.com/sierra-leone-malaria
見事に世界ランク1位である!。
(健康プロフィール:シエラレオネ)
http://www.worldlifeexpectancy.com/country-health-profile/sierra-leone
ちなみに、このページを調べてみると、結核も世界ランク1位であることがわかる。
ついでに幼児の死亡率でも、世界一だ。
堂々たるもんだな。
ギニアとリベリアも見たが、シエラレオネの医療後進国振りは突出している。」
手前味噌で恐縮だが、今年のマラリアの健康被害も、世界ランク1位は確定だろう。
そんな状況の中で、エボラ感染者のコンスタントな増加というのは有り得ない。
実際の感染者の数というのは、ギニアやリベリアの確定率を基にすれば、2倍から3倍になるのではないか。
仮に2倍だとすると、感染者は約1700人、死者は700人を超え、今回の流行の半数がシエラレオネということになる。
この国の今回の感染の実態が、将来に渡って把握されることがあるかどうかすら、定かではないと思われる。
報道を見ても、この国の状況はあまり良く分からない。
(エボラの現状、現地の研究者に聞く)
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=20140811001
(エボラ対策最前線、カギは完治患者 正しい情報の伝達役に期待)
http://www.afpbb.com/articles/-/3023360
しかし、意外にも、シエラレオネの人口当たりの医師数は、リベリアの2倍であり、一人当たりの医療費はナイジェリアより多い。
(エボラ出血熱:高まる脅威:下のほうにグラフがあります)
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/41508?page=3
ちょっと驚きだな。
しかし、まあ、目くそ鼻くそのレベルである。
こんな中で、国境なき医師団がぶち切れている。
(支援団体、エボラ危機への国際社会の対応を批判)
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/41534
「ギニア、リベリア、シエラレオネの3カ国でエボラ出血熱を封じ込めようと先頭に立って奮闘している国境なき医師団(MSF)によれば、被害に見舞われている国々からの支援増強要請に対する国際社会の反応は「全くない」という。」
「アフリカ大陸の他の地域におけるエボラ出血熱の集団発生に長らく対処してきた実績を持つMSFは、感染した患者を隔離する病室の確保に苦労していると話している。現地では国際的な支援団体がMSFのほかにはほとんどなく、リベリアの公衆衛生サービスも完全に崩壊しているという。」
まあ、気持ちは分かるような気がする。
「「毒性と致死率について言えば、我々はこのような規模と性格の危機にはこれまで遭遇したことがない」。この地域のMSFの対応を調整しているブリス・ドゥ・ル・ビーニュ氏はこう語る。」
「「リベリアの状況は破滅的だ。私は軽々しくこの言葉を使っているわけじゃない」とドゥ・ル・ビーニュ氏は言う。」
シエラレオネの状況も、似たようなもんだろう。
この国の感染者の実態が把握されるのは、何年も後になることだろう。
仮に、あるとしてもだ・・・。
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