3万 ― 2014年08月22日 04:44
3万
今回の流行について、浮沈子が知る限り、初めて具体的な数字が出た。
(最大3万人分のエボラ熱治療薬が必要、在庫はわずか=研究者)
http://jp.reuters.com/article/jp_ebola/idJPKBN0GL09T20140821
「英オックスフォード大学の研究者は20日、西アフリカで猛威をふるうエボラ出血熱の治療薬やワクチンが最大で3万人分必要になるとの試算を明らかにした。」
記事は、開発中の医薬品の効能や、在庫、生産体制について書いているが、浮沈子は、この手の話はあまり興味がない。
そんなに簡単に開発出来るなら、40年間もかかって研究しているはずがないからだ。
あと40年位したら、いい薬が出来るかも知れない。
現地の祈祷師のまじないと、どっちが効くかというところだろう。
(Up to 30,000 'eligible for Ebola drugs':元記事?)
http://www.bbc.com/news/health-28865772
(Scale up the supply of experimental Ebola drugs:その論文とやら)
http://www.nature.com/news/scale-up-the-supply-of-experimental-ebola-drugs-1.15736
「To make this information available, my colleagues and I have constructed a spreadsheet that calculates the total number of people that might require treatment for a given outbreak (see go.nature.com/vv98gv). 」
で、早速ファイルをダウンロードしてエクセルの式を見てみると、いろいろ係数を掛けて今後の感染の広がりを予想している(画像参照)。
この式を見ながら、浮沈子が思い出したのはドレイクの方程式だ。
(ドレイクの方程式)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%81%AE%E6%96%B9%E7%A8%8B%E5%BC%8F
「ドレイクの方程式(ドレイクのほうていしき、英語: Drake equation)とは、宇宙にどのくらいの地球外生命が分布しているのか推定する方程式である。この方程式は、我々の銀河系に存在し人類とコンタクトする可能性のある地球外文明の数を推測するために、1961年にアメリカの天文学者であるフランク・ドレイクによって考案された」
まあ、夜空に煌く星ぼしと、感染者を比べてはいかんのだろうが、考え方は良く似ている。
・EVD patients(患者=感染者の実数:8月16日現在):2240人
・EVD patient contacts(一人の患者が9人に感染させるとして計算している):20160人
・Occupational high risk workers(入院患者に接触する医師・看護師等が感染することを想定!。ごちゃごちゃと計算している):3155人
・Essential non-medical service providers(上記以外のサービス提供者。掴みだな):5000人
・Domestic contingency(偶発的な感染者。これも掴み):250人
で、これらを足して約3万人となるわけだ(30805人)。
なんか、もっともらしい計算だが、これが感染症における標準的な推計方法なのか、浮沈子は知らない。
右下の「Historical EVD outbreaks」の欄には過去の流行の数字が添えられているが、「Essential non-medical service providers」と「Domestic contingency」については、流行の規模に関わらず、固定値が使われていたりして、今一信用ならない。
まあ、左上の「Main parameters」をぐりぐり弄って、数字を変えればいいだけなのだが。
うーん、外来では感染しないという前提なのか、それはどこかに含まれているということなのか。
浮沈子は、むしろ入院して医療監視下に置かれた患者からの感染は、今後はコントロールされていくと考えているんだが、入院患者数の3倍もの医療従事者が感染することになるというシナリオである・・・。
まあ、ここんところも、右上の「Staff composition per ten patient beds in Ebola Treatment Centre (ETC) for catgory 2」というところで、数字を弄れたりするので、どうにでもなる。
浮沈子は、今回の感染規模を最大10万人と見積もっている。
(スピード9)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2014/08/16/7415127
「単純な話、2日間で152人増えているわけで、6か月(180日)では13680人という計算になる。
しかも、この期間については、「楽観的」なものだという。
さらに、報告される感染者の数は、実態を反映していない(少な過ぎる)とWHOが指摘している。
可能性という話になれば、10万人のオーダーになることも考えておかなければならない。」
何のことはない、実際に増加している人数を、専門家が終息に要すると言っている最小限の期間の日数に掛けて、一桁増やして丸めただけだ。
まあ、これよりは、真っ当な推計の方法ではある。
しかし、この両者が近い数字になっているというのは面白い!(近くねえよ・・・)。
ここ数日の増え方を見ると、数万のオーダーになる気配は濃厚だな。
効果的な手が打てなければ、実際にこの数字が感染者になってしまう。
しかも、これは地域限定の数字だ。
飛び火感染して、そこで手が打たれなかったときの悲惨な状況は考慮されていない。
また、自然宿主からの再感染も想定されていない。
まあ、それはまた、別の感染として計算しなければならないだろうが。
いずれにしても、この手法が、オーソライズされた推計かどうかは、別の話だ。
マスコミは(浮沈子も)、3万という数字に飛びついたのだろうが、この数字が一人歩きしないように注視していく必要がある。
効くかどうかも分からない、怪しげな未承認薬の温床になりかねない。
逆に、こんなんじゃあ少な過ぎて、開発しようという気にもならないかもしれない。
そういう意味では、実に微妙な数字だな。
今回の流行について、浮沈子が知る限り、初めて具体的な数字が出た。
(最大3万人分のエボラ熱治療薬が必要、在庫はわずか=研究者)
http://jp.reuters.com/article/jp_ebola/idJPKBN0GL09T20140821
「英オックスフォード大学の研究者は20日、西アフリカで猛威をふるうエボラ出血熱の治療薬やワクチンが最大で3万人分必要になるとの試算を明らかにした。」
記事は、開発中の医薬品の効能や、在庫、生産体制について書いているが、浮沈子は、この手の話はあまり興味がない。
そんなに簡単に開発出来るなら、40年間もかかって研究しているはずがないからだ。
あと40年位したら、いい薬が出来るかも知れない。
現地の祈祷師のまじないと、どっちが効くかというところだろう。
(Up to 30,000 'eligible for Ebola drugs':元記事?)
http://www.bbc.com/news/health-28865772
(Scale up the supply of experimental Ebola drugs:その論文とやら)
http://www.nature.com/news/scale-up-the-supply-of-experimental-ebola-drugs-1.15736
「To make this information available, my colleagues and I have constructed a spreadsheet that calculates the total number of people that might require treatment for a given outbreak (see go.nature.com/vv98gv). 」
で、早速ファイルをダウンロードしてエクセルの式を見てみると、いろいろ係数を掛けて今後の感染の広がりを予想している(画像参照)。
この式を見ながら、浮沈子が思い出したのはドレイクの方程式だ。
(ドレイクの方程式)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%81%AE%E6%96%B9%E7%A8%8B%E5%BC%8F
「ドレイクの方程式(ドレイクのほうていしき、英語: Drake equation)とは、宇宙にどのくらいの地球外生命が分布しているのか推定する方程式である。この方程式は、我々の銀河系に存在し人類とコンタクトする可能性のある地球外文明の数を推測するために、1961年にアメリカの天文学者であるフランク・ドレイクによって考案された」
まあ、夜空に煌く星ぼしと、感染者を比べてはいかんのだろうが、考え方は良く似ている。
・EVD patients(患者=感染者の実数:8月16日現在):2240人
・EVD patient contacts(一人の患者が9人に感染させるとして計算している):20160人
・Occupational high risk workers(入院患者に接触する医師・看護師等が感染することを想定!。ごちゃごちゃと計算している):3155人
・Essential non-medical service providers(上記以外のサービス提供者。掴みだな):5000人
・Domestic contingency(偶発的な感染者。これも掴み):250人
で、これらを足して約3万人となるわけだ(30805人)。
なんか、もっともらしい計算だが、これが感染症における標準的な推計方法なのか、浮沈子は知らない。
右下の「Historical EVD outbreaks」の欄には過去の流行の数字が添えられているが、「Essential non-medical service providers」と「Domestic contingency」については、流行の規模に関わらず、固定値が使われていたりして、今一信用ならない。
まあ、左上の「Main parameters」をぐりぐり弄って、数字を変えればいいだけなのだが。
うーん、外来では感染しないという前提なのか、それはどこかに含まれているということなのか。
浮沈子は、むしろ入院して医療監視下に置かれた患者からの感染は、今後はコントロールされていくと考えているんだが、入院患者数の3倍もの医療従事者が感染することになるというシナリオである・・・。
まあ、ここんところも、右上の「Staff composition per ten patient beds in Ebola Treatment Centre (ETC) for catgory 2」というところで、数字を弄れたりするので、どうにでもなる。
浮沈子は、今回の感染規模を最大10万人と見積もっている。
(スピード9)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2014/08/16/7415127
「単純な話、2日間で152人増えているわけで、6か月(180日)では13680人という計算になる。
しかも、この期間については、「楽観的」なものだという。
さらに、報告される感染者の数は、実態を反映していない(少な過ぎる)とWHOが指摘している。
可能性という話になれば、10万人のオーダーになることも考えておかなければならない。」
何のことはない、実際に増加している人数を、専門家が終息に要すると言っている最小限の期間の日数に掛けて、一桁増やして丸めただけだ。
まあ、これよりは、真っ当な推計の方法ではある。
しかし、この両者が近い数字になっているというのは面白い!(近くねえよ・・・)。
ここ数日の増え方を見ると、数万のオーダーになる気配は濃厚だな。
効果的な手が打てなければ、実際にこの数字が感染者になってしまう。
しかも、これは地域限定の数字だ。
飛び火感染して、そこで手が打たれなかったときの悲惨な状況は考慮されていない。
また、自然宿主からの再感染も想定されていない。
まあ、それはまた、別の感染として計算しなければならないだろうが。
いずれにしても、この手法が、オーソライズされた推計かどうかは、別の話だ。
マスコミは(浮沈子も)、3万という数字に飛びついたのだろうが、この数字が一人歩きしないように注視していく必要がある。
効くかどうかも分からない、怪しげな未承認薬の温床になりかねない。
逆に、こんなんじゃあ少な過ぎて、開発しようという気にもならないかもしれない。
そういう意味では、実に微妙な数字だな。
大分マスター? ― 2014年08月22日 19:30
大分マスター?
PADIダイブマスターのマニュアルを読み始めた。
そろそろ真剣に学習(PADI語では、「知識開発」という)に取り組まないと、何時までたってもプール講習に入れない。
9月中には取得したいと勝手に考えているので、座学については、パート1を今月中に仕上げてしまいたい。
(ダイブマスター・コース)
http://www.padi.co.jp/visitors/program/cu_0210.asp
「講習時間:
2ヶ月~3ヶ月ぐらい(講習時間は、候補生によってことなります)」
7月下旬から始めたので、3か月といえば10月下旬だが、水温の関係もあるので9月末が目標である。
海底地図作成とか、ダイビング自体としても面白そうだ。
富戸で潜ることになるんだろうが、初めての体験である。
早いとこやっつけてしまわないと・・・。
ダイブマスターのテキストは、ダイビングに対する見方を変えてくれる。
今までは、お客さんとして、如何に楽しむかということを追求していればよかったが、ダイブマスターは、如何に楽しませるか、そのためには、安全管理を初め、プロフェッショナルとして如何に振舞うかが問題だ。
テキストを読んだだけで、何が分かるわけでもないのだろうが、それでも、大分マスターしたんじゃないだろうか(なんちゃって!)。
まあ、どうでもいいんですが。
PADIの教育システムについては、レスキューコースやEFRの経験で、随分慣れてきた。
ダイブマスターのテキストは、今までと違って、章毎にきちんと分かれていて、通常のテキストと同じように作られている。
PADIのテキストとしては、ちょっと異質かもしれない。
世間一般のテキストと、同じ作りになっているようだ。
「コース内容:
PADIダイブ・マスター・コースは、3つのモジュールに分けられます。
<知識開発モジュール(自習、クラスルーム)>
・ナレッジリビューの提出(9項目)
・エグザム(8トピック、各20問中15問以上の正解)
・緊急アシストプランの作成
<水中スキルとスタミナ・モジュール>
・400m水泳
・15分間立ち泳ぎ
・800mスノーケル・スイム
・100m疲労ダイバー曳航
・レスキュー評価
<現場での応用モジュール>
・水中地図の作成
・器材の交換
・ダイブマスターが実施するプログラムの実施
・インターンシップ1もしくはインターンシップ2のどちらかを終了」
先は長いが、着実にクリアしていくしかない。
PADIダイブマスターのマニュアルを読み始めた。
そろそろ真剣に学習(PADI語では、「知識開発」という)に取り組まないと、何時までたってもプール講習に入れない。
9月中には取得したいと勝手に考えているので、座学については、パート1を今月中に仕上げてしまいたい。
(ダイブマスター・コース)
http://www.padi.co.jp/visitors/program/cu_0210.asp
「講習時間:
2ヶ月~3ヶ月ぐらい(講習時間は、候補生によってことなります)」
7月下旬から始めたので、3か月といえば10月下旬だが、水温の関係もあるので9月末が目標である。
海底地図作成とか、ダイビング自体としても面白そうだ。
富戸で潜ることになるんだろうが、初めての体験である。
早いとこやっつけてしまわないと・・・。
ダイブマスターのテキストは、ダイビングに対する見方を変えてくれる。
今までは、お客さんとして、如何に楽しむかということを追求していればよかったが、ダイブマスターは、如何に楽しませるか、そのためには、安全管理を初め、プロフェッショナルとして如何に振舞うかが問題だ。
テキストを読んだだけで、何が分かるわけでもないのだろうが、それでも、大分マスターしたんじゃないだろうか(なんちゃって!)。
まあ、どうでもいいんですが。
PADIの教育システムについては、レスキューコースやEFRの経験で、随分慣れてきた。
ダイブマスターのテキストは、今までと違って、章毎にきちんと分かれていて、通常のテキストと同じように作られている。
PADIのテキストとしては、ちょっと異質かもしれない。
世間一般のテキストと、同じ作りになっているようだ。
「コース内容:
PADIダイブ・マスター・コースは、3つのモジュールに分けられます。
<知識開発モジュール(自習、クラスルーム)>
・ナレッジリビューの提出(9項目)
・エグザム(8トピック、各20問中15問以上の正解)
・緊急アシストプランの作成
<水中スキルとスタミナ・モジュール>
・400m水泳
・15分間立ち泳ぎ
・800mスノーケル・スイム
・100m疲労ダイバー曳航
・レスキュー評価
<現場での応用モジュール>
・水中地図の作成
・器材の交換
・ダイブマスターが実施するプログラムの実施
・インターンシップ1もしくはインターンシップ2のどちらかを終了」
先は長いが、着実にクリアしていくしかない。
援助 ― 2014年08月22日 23:16
援助
異常に高い確定率が計上されていることから、この国の感染者や死亡者の数字に首をかしげている浮沈子・・・。
(拡大するエボラ感染:国別の感染者と死者数を参照)
http://jp.reuters.com/news/globalcoverage/ebola
謎の国、シエラレオネ・・・。
(シエラレオネにおけるエボラ出血熱の流行に対する緊急援助)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press3_000044.html
「本22日,我が国は,シエラレオネにおけるエボラ出血熱の流行に対し,同国政府からの要請を受け,国際協力機構(JICA)を通じ,約2,900万円相当の緊急援助物資(テント,毛布等)を供与することを決定しました。」
そういえば、JAICAって、撤退したんじゃなかったっけ?。
(JICAスタッフの西アフリカ諸国からの退避)
http://www.africa-news.jp/news_adyzMh0xdg.html
「退避させるのは、ギニア、シエラリオネ、リベリアの3カ国に派遣されているスタッフ20名」
「これら3カ国からの退避は8月8日から開始されており、8月16日までを目処に西アフリカのガーナなどに退避させる。」
一体、誰が対応するんだろうな。
まあいい。
現地スタッフは残しているので、彼らが受け取って(書類上?)、政府に渡すんだろう。
別の報道では、この国に感染が持ち込まれたのは、祈祷師が原因だという。
(シエラレオネ、エボラ流行は一人の「ヒーラーから」 医療当局者)
http://www.afpbb.com/articles/-/3023696
「このヒーラーの女性は、特別な治癒能力を持っていると主張していた。そのため隣国ギニアからエボラウイルスの感染者たちが彼女の治療を受けようとシエラレオネに入ってきた」
「「本人は(エボラに)感染して死亡した。そして彼女の葬儀に集まった近隣の町の女性たちが感染した」
疫病神を絵に描いたような存在だな。
まあ、平時なら、医療が行き届かない僻地における疾病の罹患や、死の転帰を迎えた患者の家族の精神的な受容を補佐するという重要な役割があるのだろうが、ホンモノの感染症にとっては、何の慰めにもならない。
(主なき「ライオンの山」の現在-シエラレオネ共和国-)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/mail/bn_africa.html#s_leone
「ポルトガル語で「ライオンの山」を国名の由来とするこの国には、実のところライオンはいないそうだ。一説によれば、大航海時代に西アフリカへ到達したポルトガル人が、大洋に突き出た険しい山から吹き下ろすこの地域の暴風を「まるでライオンの雄叫びのようだ」と表現したのが始まりらしい。」
この文章を書いた外務省の二等書記官殿は、なかなか文才があるとみえる。
日本にはなじみのない国を、見事に紹介している。
「「私はいつも思うのですが、もしこの国に日本人が住んでいたら、シエラレオネは今頃世界で一番豊かな国なっていたでしょうね。」30年以上にわたってこの国で教育活動に従事してきた日本人女性は、私にこう述懐してくれた。」
南の国に何かを期待してはいかんのだよ・・・。
タラとか、レバとか。
「実際、肥沃な土壌に熱帯の果物がたわわに実り、大地が緑に覆われているこの国は、ステレオタイプ的な「貧困のアフリカ」のイメージとだいぶ異なる。」
何が人間にとって幸福なのか、国土の豊かさとは何なのか(原発の数だと思っている国も・・・)。
浮沈子は、ダイビングを中心に南の島を巡ってみて、医療制度が遅れていようが、乳児死亡率が高かろうが、病気の治療を加持祈祷に頼っていようが、彼らが豊かでないと感じたことはない。
まあ、ダイブセンターがあるような島なので、必要以上に開発されてしまっていることは確かなんだが。
とにかく、着る物は少なくていいし、食う物には困らないし、あまりに暑くて、何か込み入ったことをやろうという気は、全く起きない。
手を伸ばせば、バナナやマンゴーが手に入り、トタン屋根の貧民街でも十分暮らしていけそうだ。
西アフリカは、確かに経済的には貧しいのかもしれないが、それがどうした?。
(シエラレオネのODA)
http://www2.jica.go.jp/ja/oda/index.php?area1=%E3%82%A2%E3%83%95%E3%83%AA%E3%82%AB&country1=%E3%82%B7%E3%82%A8%E3%83%A9%E3%83%AC%E3%82%AA%E3%83%8D&search=%E6%A4%9C%E7%B4%A2
我が国は、お決まりのインフラ整備と共に、怪しげな保健医療分野での援助を行っている。
(サポーティブスーパービジョンシステム強化プロジェクト)
http://gwweb.jica.go.jp/km/ProjectView.nsf/VW02040107/070F0BC19574676349257B0B0079E0EF?OpenDocument
保健医療のヘッドクォータシステムを、殆ど更地から作ろうという遠大な計画だが、まあ、5年じゃあ無理だな。
関連資料にもざっと目を通したが、頭でっかちのシステムを作ったって、肝心の手足となって動く医療機関や保健機関が充実しなければ意味がない。
このプロジェクトは、確かに保健医療行政のプロを養成するというのが目的なので、現場の充実については別途強化が必要だ。
我が国の場合、およそ半世紀掛けて制度や資源を充実させてきた。
その背景には、高度経済成長があったことは言うまでもない。
(我が国の保健医療をめぐるこれまでの軌跡)
http://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/07/dl/0101.pdf
頭だけ乗っけて、こと足れりというわけにはいかないのだ。
で、今回は、他の国には目もくれず、直接支援に乗り出したわけだな。
今回のエボラ流行に於ける、初めての直接支援である。
もっとも、4月4日のUNICEF経由の援助は、当時の感染国がギニア1国だったこともあり、事実上の直接援助だ。
(ギニア共和国におけるエボラ出血熱対策のための緊急無償資金協力)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_000820.html
このほかにも、3月から8月までの間には、食糧援助も行っている。
(国連世界食糧計画(WFP)を通じたギニア共和国に対する無償資金協力(食糧援助)に関する書簡の交換)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_001144.html
長期に渡る継続的な援助は、もちろん重要である。
特に人的資源の開発は、国家の将来を見据えた時には、最重要の課題だ。
日本人が移住して、彼の国の政策を決めるわけにはいかないのだ。
彼ら自身が決めていかなければならない。
何百年掛かろうとも、それは彼らの仕事である。
しかし、今、必要なのは多分そういうことではないだろう。
隣国リベリアでは、国家崩壊の危機に瀕している。
国中が感染地域になってしまったシエラレオネは、一体、どんな状況なのだろうか?。
(エボラ出血熱の臭気漂う感染地、医師たちの壮絶な戦い)
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NAOOSX6JIJUS01.html
「エボラ出血熱には独特の臭いがあると、シエラレオネで勤務する医療ワーカーのセバスチャン・スタイン氏は語る。」
「その臭いを表現することはできないが、感覚については説明することができると言う。「強烈な臭いだ。顔に迫ってくる」。」
生々しいレポートだ。
「現在では医療関係者たちは以前よりも前向きになっている。死亡者を数えようとするのではなく「回復した患者数について話している」という。」
どっち数えても同じような気がするんだが。
まあいい。
少しでも前向きになるなら、どんなことにでも意味はある。
そうなんだよな。
シエラレオネの死亡率の低さも際立っている。
・ギニア:396/579:68%
・リベリア:576/972:59%
・シエラレオネ:374/907:41%
本当にこんなに低いんだろうか?。
リベリアは、感染爆発の最中なので、言い方は悪いが、死者が追いついていない状況だ。
ギニアの約70%とというのが、今回の流行の妥当な死亡率だろうと浮沈子は見ている(5月上旬の死亡率を参考にしている:この時期、小康状態に見えた)。
専門家の中には、80%という意見もある。
いずれにしても、シエラレオネの死亡率は、一貫して低い(画像参照)。
専門家はどう見るか知らないが、この国別の死亡率を見ていると、浮沈子には同一の疾病とはとても思えない。
ギニアの数値が、最も確からしい気がする。
「世界保健機関(WHO)の報告によると、早期治療などにより先週時点の感染者の回復率は約47%と、発生初期のわずか10%から上昇している。」
そんな報告があったとは知らなかったな。
(Ebola virus disease:Key facts:追加)
http://www.who.int/mediacentre/factsheets/fs103/en/
「EVD outbreaks have a case fatality rate of up to 90%.」
つまり、残り10%は回復?。
(Ebola virus disease:追加)
http://www.who.int/csr/disease/ebola/en/
「47% survive:(デカイ字で書いてあります!)
In this Ebola outbreak, the survival rate has been higher than previous outbreaks.」
致死率については、こんなレポートもある。
(Case Fatality Rate for ebolavirus)
http://epidemic.bio.ed.ac.uk/ebolavirus_fatality_rate
「However, until a careful epidemiological analysis is done, one that includes only those cases for which the outcome is known, reports of case fatality rates are unreliable. 」
折れ線グラフの下の記述が、今のところ、最も信頼できる分析かもしれない。
異常に高い確定率が計上されていることから、この国の感染者や死亡者の数字に首をかしげている浮沈子・・・。
(拡大するエボラ感染:国別の感染者と死者数を参照)
http://jp.reuters.com/news/globalcoverage/ebola
謎の国、シエラレオネ・・・。
(シエラレオネにおけるエボラ出血熱の流行に対する緊急援助)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press3_000044.html
「本22日,我が国は,シエラレオネにおけるエボラ出血熱の流行に対し,同国政府からの要請を受け,国際協力機構(JICA)を通じ,約2,900万円相当の緊急援助物資(テント,毛布等)を供与することを決定しました。」
そういえば、JAICAって、撤退したんじゃなかったっけ?。
(JICAスタッフの西アフリカ諸国からの退避)
http://www.africa-news.jp/news_adyzMh0xdg.html
「退避させるのは、ギニア、シエラリオネ、リベリアの3カ国に派遣されているスタッフ20名」
「これら3カ国からの退避は8月8日から開始されており、8月16日までを目処に西アフリカのガーナなどに退避させる。」
一体、誰が対応するんだろうな。
まあいい。
現地スタッフは残しているので、彼らが受け取って(書類上?)、政府に渡すんだろう。
別の報道では、この国に感染が持ち込まれたのは、祈祷師が原因だという。
(シエラレオネ、エボラ流行は一人の「ヒーラーから」 医療当局者)
http://www.afpbb.com/articles/-/3023696
「このヒーラーの女性は、特別な治癒能力を持っていると主張していた。そのため隣国ギニアからエボラウイルスの感染者たちが彼女の治療を受けようとシエラレオネに入ってきた」
「「本人は(エボラに)感染して死亡した。そして彼女の葬儀に集まった近隣の町の女性たちが感染した」
疫病神を絵に描いたような存在だな。
まあ、平時なら、医療が行き届かない僻地における疾病の罹患や、死の転帰を迎えた患者の家族の精神的な受容を補佐するという重要な役割があるのだろうが、ホンモノの感染症にとっては、何の慰めにもならない。
(主なき「ライオンの山」の現在-シエラレオネ共和国-)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/mail/bn_africa.html#s_leone
「ポルトガル語で「ライオンの山」を国名の由来とするこの国には、実のところライオンはいないそうだ。一説によれば、大航海時代に西アフリカへ到達したポルトガル人が、大洋に突き出た険しい山から吹き下ろすこの地域の暴風を「まるでライオンの雄叫びのようだ」と表現したのが始まりらしい。」
この文章を書いた外務省の二等書記官殿は、なかなか文才があるとみえる。
日本にはなじみのない国を、見事に紹介している。
「「私はいつも思うのですが、もしこの国に日本人が住んでいたら、シエラレオネは今頃世界で一番豊かな国なっていたでしょうね。」30年以上にわたってこの国で教育活動に従事してきた日本人女性は、私にこう述懐してくれた。」
南の国に何かを期待してはいかんのだよ・・・。
タラとか、レバとか。
「実際、肥沃な土壌に熱帯の果物がたわわに実り、大地が緑に覆われているこの国は、ステレオタイプ的な「貧困のアフリカ」のイメージとだいぶ異なる。」
何が人間にとって幸福なのか、国土の豊かさとは何なのか(原発の数だと思っている国も・・・)。
浮沈子は、ダイビングを中心に南の島を巡ってみて、医療制度が遅れていようが、乳児死亡率が高かろうが、病気の治療を加持祈祷に頼っていようが、彼らが豊かでないと感じたことはない。
まあ、ダイブセンターがあるような島なので、必要以上に開発されてしまっていることは確かなんだが。
とにかく、着る物は少なくていいし、食う物には困らないし、あまりに暑くて、何か込み入ったことをやろうという気は、全く起きない。
手を伸ばせば、バナナやマンゴーが手に入り、トタン屋根の貧民街でも十分暮らしていけそうだ。
西アフリカは、確かに経済的には貧しいのかもしれないが、それがどうした?。
(シエラレオネのODA)
http://www2.jica.go.jp/ja/oda/index.php?area1=%E3%82%A2%E3%83%95%E3%83%AA%E3%82%AB&country1=%E3%82%B7%E3%82%A8%E3%83%A9%E3%83%AC%E3%82%AA%E3%83%8D&search=%E6%A4%9C%E7%B4%A2
我が国は、お決まりのインフラ整備と共に、怪しげな保健医療分野での援助を行っている。
(サポーティブスーパービジョンシステム強化プロジェクト)
http://gwweb.jica.go.jp/km/ProjectView.nsf/VW02040107/070F0BC19574676349257B0B0079E0EF?OpenDocument
保健医療のヘッドクォータシステムを、殆ど更地から作ろうという遠大な計画だが、まあ、5年じゃあ無理だな。
関連資料にもざっと目を通したが、頭でっかちのシステムを作ったって、肝心の手足となって動く医療機関や保健機関が充実しなければ意味がない。
このプロジェクトは、確かに保健医療行政のプロを養成するというのが目的なので、現場の充実については別途強化が必要だ。
我が国の場合、およそ半世紀掛けて制度や資源を充実させてきた。
その背景には、高度経済成長があったことは言うまでもない。
(我が国の保健医療をめぐるこれまでの軌跡)
http://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/07/dl/0101.pdf
頭だけ乗っけて、こと足れりというわけにはいかないのだ。
で、今回は、他の国には目もくれず、直接支援に乗り出したわけだな。
今回のエボラ流行に於ける、初めての直接支援である。
もっとも、4月4日のUNICEF経由の援助は、当時の感染国がギニア1国だったこともあり、事実上の直接援助だ。
(ギニア共和国におけるエボラ出血熱対策のための緊急無償資金協力)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_000820.html
このほかにも、3月から8月までの間には、食糧援助も行っている。
(国連世界食糧計画(WFP)を通じたギニア共和国に対する無償資金協力(食糧援助)に関する書簡の交換)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_001144.html
長期に渡る継続的な援助は、もちろん重要である。
特に人的資源の開発は、国家の将来を見据えた時には、最重要の課題だ。
日本人が移住して、彼の国の政策を決めるわけにはいかないのだ。
彼ら自身が決めていかなければならない。
何百年掛かろうとも、それは彼らの仕事である。
しかし、今、必要なのは多分そういうことではないだろう。
隣国リベリアでは、国家崩壊の危機に瀕している。
国中が感染地域になってしまったシエラレオネは、一体、どんな状況なのだろうか?。
(エボラ出血熱の臭気漂う感染地、医師たちの壮絶な戦い)
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-NAOOSX6JIJUS01.html
「エボラ出血熱には独特の臭いがあると、シエラレオネで勤務する医療ワーカーのセバスチャン・スタイン氏は語る。」
「その臭いを表現することはできないが、感覚については説明することができると言う。「強烈な臭いだ。顔に迫ってくる」。」
生々しいレポートだ。
「現在では医療関係者たちは以前よりも前向きになっている。死亡者を数えようとするのではなく「回復した患者数について話している」という。」
どっち数えても同じような気がするんだが。
まあいい。
少しでも前向きになるなら、どんなことにでも意味はある。
そうなんだよな。
シエラレオネの死亡率の低さも際立っている。
・ギニア:396/579:68%
・リベリア:576/972:59%
・シエラレオネ:374/907:41%
本当にこんなに低いんだろうか?。
リベリアは、感染爆発の最中なので、言い方は悪いが、死者が追いついていない状況だ。
ギニアの約70%とというのが、今回の流行の妥当な死亡率だろうと浮沈子は見ている(5月上旬の死亡率を参考にしている:この時期、小康状態に見えた)。
専門家の中には、80%という意見もある。
いずれにしても、シエラレオネの死亡率は、一貫して低い(画像参照)。
専門家はどう見るか知らないが、この国別の死亡率を見ていると、浮沈子には同一の疾病とはとても思えない。
ギニアの数値が、最も確からしい気がする。
「世界保健機関(WHO)の報告によると、早期治療などにより先週時点の感染者の回復率は約47%と、発生初期のわずか10%から上昇している。」
そんな報告があったとは知らなかったな。
(Ebola virus disease:Key facts:追加)
http://www.who.int/mediacentre/factsheets/fs103/en/
「EVD outbreaks have a case fatality rate of up to 90%.」
つまり、残り10%は回復?。
(Ebola virus disease:追加)
http://www.who.int/csr/disease/ebola/en/
「47% survive:(デカイ字で書いてあります!)
In this Ebola outbreak, the survival rate has been higher than previous outbreaks.」
致死率については、こんなレポートもある。
(Case Fatality Rate for ebolavirus)
http://epidemic.bio.ed.ac.uk/ebolavirus_fatality_rate
「However, until a careful epidemiological analysis is done, one that includes only those cases for which the outcome is known, reports of case fatality rates are unreliable. 」
折れ線グラフの下の記述が、今のところ、最も信頼できる分析かもしれない。
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