爆発 ― 2014年08月23日 17:08
爆発
スペースＸのファルコン９Ｒが、試験飛行中に空中で爆発した。
（再利用ロケット実験失敗 けが人なし、米スペースＸ）
http://photo.sankei.jp.msn.com/highlight/data/2014/08/23/19x/
「ファルコン９ロケットの１段目を垂直に一定の高度まで上昇させた後、ゆっくり下降して直立した状態で着陸させる計画だった。将来の有人宇宙飛行や衛星打ち上げのコストを削減するのが目的。」
（米の再利用型ロケット、上昇中に爆発…試験失敗）
http://www.yomiuri.co.jp/science/20140823-OYT1T50061.html
「原因が究明されるまでは、次回の試験飛行を見合わせるという。」
（米国 再利用可能なロケットFalcon 9R テスト中に爆発）
http://japanese.ruvr.ru/news/2014_08_23/276284086/
（Raw Video: SpaceX Grasshopper Rocket Explodes：動画出ます）
https://www.youtube.com/watch?v=EgGVkw9zjI8
やってくれますなあ、夏の花火！（浮沈子の近所では、今夜、花火大会です！）。
ロケット自体に問題があるようだな。
動画を見ると、上昇途中で推力を急に失ったように見える。
グラスホッパーや過去のＦ９Ｒでは問題なかったのに・・・。
「実験は３基のエンジンを使い、ファルコン９ロケットの１段目を垂直に一定の高度まで上昇させた後、ゆっくり下降して直立した状態で着陸させる計画だった。」
（再利用型ロケット実験失敗 けが人なし、米スペースＸ）
http://www.topics.or.jp/worldNews/worldScience/2014/08/2014082301001172.html
（statement on 8/22 F9R test in McGregor, Texas:）
https://twitter.com/SpaceX/status/502976401729798144
「Statement from SpaceX:
Earlier today, in McGregor, Texas, SpaceX conducted a test flight of a three engine version of the F9R test vehicle (successor to Grasshopper). During the flight, an anomaly was detected in the vehicle and the flight termination system automatically terminated the mission.
Throughout the test and subsequent flight termination, the vehicle remained in the designated flight area. There were no injuries or near injuries. An FAA representative was present at all times.
With research and development projects, detecting vehicle anomalies during the testing is the purpose of the program. Today's test was particularly complex, pushing the limits of the vehicle further than any previous test. As is our practice, the company will be reviewing the flight record details to learn more about the performance of the vehicle prior to our next test.
SpaceX will provide another update when the flight data has been fully analyzed.」
「a three engine version of the F9R」とあるので、違うタイプをテストしたのかもしれない。
「Today's test was particularly complex, pushing the limits of the vehicle further than any previous test.」
まあ、安全を確保したテストで爆発するなら、問題を洗い出すという点では大いに結構な話だが、一抹の不安もある。
（Rockets are tricky …）
https://twitter.com/elonmusk/status/502974683864518657
イーロン・マスクも、ツイッターでぼやいている。
しかし、ファルコン９って、エンジンは９基じゃなかったっけ？（だから、「９」という）。
３基のエンジンじゃあ、ファルコン３じゃね？。
まあ、どうでもいいんですが。
浮沈子的には、実運用に入る前に、十分なテストを行うことについては、特に問題はないと考えている。
しかし、その中でも、事前の検討を十分に行って、順調にことが運ぶに越したことはない。
ロケットの空中爆発というイベントは、最近はなかなかお目にかかれなくなってしまった。
それはそれでいいことなんだろうが、安全を確保した上で、今回のようなド派手な花火を上げてくれるのも、ファンサービスの一環かもしれない（イーロン・マスクなら、やりかねないかも）。
今回は、エンジン３基だが、次回は、ファルコンヘビーを想定して、是非とも２７基（９基×３）での花火に期待したい！。
（F9R Flight Test | 1,000m：動画出ます）
https://www.youtube.com/watch?v=ZwwS4YOTbbw
確かに、この動画を見ると、ノズルが３個付いているが、火を噴いているのは１個だけだ（画像参照）。
（ファルコン9：再使用計画）
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%83%B39#.E5.86.8D.E4.BD.BF.E7.94.A8.E8.A8.88.E7.94.BB
「2013年9月に行われたファルコン9 v1.1初号機の打ち上げでは、1段の回収試験が実際に行われた。1段ロケットを分離した後、3基のエンジンを超音速飛行状態で逆噴射させて減速し、着陸の直前に中央のエンジン1基を噴射して着陸するシーケンスがテストされた。」
ははあ、実際の運用についても、３基のエンジンで減速するという手順なんだな。
そんでもって、最後は、中央の１基だけで着陸しようというわけだ。
読めてきたぞ。
今までのテストは、最終段階だけを地上からの打ち上げで再現していたわけだ。
今回は、３基のエンジンの噴射を含めてテストするつもりだったに違いない。
で、ドッカーン！。
前向きの失敗に、ツイッターのコメントは寛容だ。
地上からの試験機の打ち上げと、宇宙からの実機の回収試験で挟み撃ちにしているわけで、この２つがくっつけば、うまくいくというわけだ。
しかし、そう簡単ではないことが、今回の失敗で明らかになったということだろう。
ＦＡＡの係官も立ち会っていたというが、ここは是非、前向きに善処していただきたい。
我が国だと、空中爆発なんかしてけしからんから、しばらく実験中止だなどということになりかねない。
原因の究明と対策は当然だが、可能な限り早期の再試験が望ましいと考える。
今回の失敗の中から、汲み取れる限りの教訓を得て、次回の実験に生かせばいいのだ。
スペースＸのファルコン９Ｒが、試験飛行中に空中で爆発した。
（再利用ロケット実験失敗 けが人なし、米スペースＸ）
http://photo.sankei.jp.msn.com/highlight/data/2014/08/23/19x/
「ファルコン９ロケットの１段目を垂直に一定の高度まで上昇させた後、ゆっくり下降して直立した状態で着陸させる計画だった。将来の有人宇宙飛行や衛星打ち上げのコストを削減するのが目的。」
（米の再利用型ロケット、上昇中に爆発…試験失敗）
http://www.yomiuri.co.jp/science/20140823-OYT1T50061.html
「原因が究明されるまでは、次回の試験飛行を見合わせるという。」
（米国 再利用可能なロケットFalcon 9R テスト中に爆発）
http://japanese.ruvr.ru/news/2014_08_23/276284086/
（Raw Video: SpaceX Grasshopper Rocket Explodes：動画出ます）
https://www.youtube.com/watch?v=EgGVkw9zjI8
やってくれますなあ、夏の花火！（浮沈子の近所では、今夜、花火大会です！）。
ロケット自体に問題があるようだな。
動画を見ると、上昇途中で推力を急に失ったように見える。
グラスホッパーや過去のＦ９Ｒでは問題なかったのに・・・。
「実験は３基のエンジンを使い、ファルコン９ロケットの１段目を垂直に一定の高度まで上昇させた後、ゆっくり下降して直立した状態で着陸させる計画だった。」
（再利用型ロケット実験失敗 けが人なし、米スペースＸ）
http://www.topics.or.jp/worldNews/worldScience/2014/08/2014082301001172.html
（statement on 8/22 F9R test in McGregor, Texas:）
https://twitter.com/SpaceX/status/502976401729798144
「Statement from SpaceX:
Earlier today, in McGregor, Texas, SpaceX conducted a test flight of a three engine version of the F9R test vehicle (successor to Grasshopper). During the flight, an anomaly was detected in the vehicle and the flight termination system automatically terminated the mission.
Throughout the test and subsequent flight termination, the vehicle remained in the designated flight area. There were no injuries or near injuries. An FAA representative was present at all times.
With research and development projects, detecting vehicle anomalies during the testing is the purpose of the program. Today's test was particularly complex, pushing the limits of the vehicle further than any previous test. As is our practice, the company will be reviewing the flight record details to learn more about the performance of the vehicle prior to our next test.
SpaceX will provide another update when the flight data has been fully analyzed.」
「a three engine version of the F9R」とあるので、違うタイプをテストしたのかもしれない。
「Today's test was particularly complex, pushing the limits of the vehicle further than any previous test.」
まあ、安全を確保したテストで爆発するなら、問題を洗い出すという点では大いに結構な話だが、一抹の不安もある。
（Rockets are tricky …）
https://twitter.com/elonmusk/status/502974683864518657
イーロン・マスクも、ツイッターでぼやいている。
しかし、ファルコン９って、エンジンは９基じゃなかったっけ？（だから、「９」という）。
３基のエンジンじゃあ、ファルコン３じゃね？。
まあ、どうでもいいんですが。
浮沈子的には、実運用に入る前に、十分なテストを行うことについては、特に問題はないと考えている。
しかし、その中でも、事前の検討を十分に行って、順調にことが運ぶに越したことはない。
ロケットの空中爆発というイベントは、最近はなかなかお目にかかれなくなってしまった。
それはそれでいいことなんだろうが、安全を確保した上で、今回のようなド派手な花火を上げてくれるのも、ファンサービスの一環かもしれない（イーロン・マスクなら、やりかねないかも）。
今回は、エンジン３基だが、次回は、ファルコンヘビーを想定して、是非とも２７基（９基×３）での花火に期待したい！。
（F9R Flight Test | 1,000m：動画出ます）
https://www.youtube.com/watch?v=ZwwS4YOTbbw
確かに、この動画を見ると、ノズルが３個付いているが、火を噴いているのは１個だけだ（画像参照）。
（ファルコン9：再使用計画）
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%83%B39#.E5.86.8D.E4.BD.BF.E7.94.A8.E8.A8.88.E7.94.BB
「2013年9月に行われたファルコン9 v1.1初号機の打ち上げでは、1段の回収試験が実際に行われた。1段ロケットを分離した後、3基のエンジンを超音速飛行状態で逆噴射させて減速し、着陸の直前に中央のエンジン1基を噴射して着陸するシーケンスがテストされた。」
ははあ、実際の運用についても、３基のエンジンで減速するという手順なんだな。
そんでもって、最後は、中央の１基だけで着陸しようというわけだ。
読めてきたぞ。
今までのテストは、最終段階だけを地上からの打ち上げで再現していたわけだ。
今回は、３基のエンジンの噴射を含めてテストするつもりだったに違いない。
で、ドッカーン！。
前向きの失敗に、ツイッターのコメントは寛容だ。
地上からの試験機の打ち上げと、宇宙からの実機の回収試験で挟み撃ちにしているわけで、この２つがくっつけば、うまくいくというわけだ。
しかし、そう簡単ではないことが、今回の失敗で明らかになったということだろう。
ＦＡＡの係官も立ち会っていたというが、ここは是非、前向きに善処していただきたい。
我が国だと、空中爆発なんかしてけしからんから、しばらく実験中止だなどということになりかねない。
原因の究明と対策は当然だが、可能な限り早期の再試験が望ましいと考える。
今回の失敗の中から、汲み取れる限りの教訓を得て、次回の実験に生かせばいいのだ。
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