解任2014年08月31日 03:55

解任
解任


クビ、お払い箱、解任、来なくていい!。

まあ、あまりいい感じはしないな。

後進に道を譲るとか、卒業とか、退任くらいがいい。

(エボラ熱不安? 高官ら帰国せず=大統領命令に背き解任-リベリア)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201408/2014082700797&rel=m&g=int

国家の危急存亡の時に、外国へ逃げ出して、最高指揮官の命令に従わずクビになるという・・・。

無理もないというか、いい潮時というか。

いやいや、とんでもない!。

もってのほかの所業である。

無理やり連れ戻して、公開処刑だな(最近、どっかで流行ってるらしい・・・)。

こんな解任も報じられた。

(シエラレオネ:保健相を解任「エボラ出血熱の効率的対処」)
http://mainichi.jp/select/news/20140831k0000m030034000c.html

「エボラ出血熱の感染が拡大する西アフリカのシエラレオネで29日、コロマ大統領がカーボ保健相を解任した。」

これは、良く分からない。

「効率的かつ効果的にエボラ熱の流行に対処できる環境をつくるため」

本人がエボラにかかったわけじゃないよね(悪い冗談ですな)。

誰がやっても困難なことに変わりはない。

人事の難しさである。

替えることのメリットと、デメリットがある。

天秤に掛けて、選び取らなければならない。

この時期に替えるということは、何か特別の理由があるとしか思えないんだが。

副大臣が昇格したということなので、順当な人事といえばそういうことになる。

激務に耐えられなくなったのかもしれない。

責任を感じて、重圧に負けてしまったとか。

浮沈子は、我が身を省みて、思い当たる節がないでもない。

困難な時期に、人心を一新するということはある。

人が変われば、状況に対する見方も変わり、組織が活性化するということはある。

リベリアについては、今回の高官の解任劇も含めて、何かとメチャクチャになっている様子が伝わってくるが、シエラレオネについては一部を除いて全体状況が把握できない。

2つあったWHOのラボのうち、1つが閉鎖されてしまった。

その閉鎖の理由が、疫学専門家が感染したからだという。

今後の検査体制に不安が残る。

そんな中での大臣の交代だ。

それでなくても、コンスタントな感染者数や死者数の増加について、浮沈子は疑問を感じている。

良くなる方に転んでくれればいいんだが。

ギニアも、多少良くなっているような話はあるが、感染者は増え続けている。

安心するのは、まだまだ早いということだ。

(隔離の2邦人は「感染なし」 モルドバ)
http://sankei.jp.msn.com/life/news/140829/bdy14082923210005-n1.htm

日本人が、感染の疑いから一時隔離されていた。

ルーマニアと、今話題のウクライナの間に挟まれた小さな国である。

(モルドバ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%90

「現在、ドニエストル川東岸地域が沿ドニエストル共和国として事実上、独立状態にある。」

国が2つに分かれてしまっている。

「モルドバは軍事的に中立国のままEU加盟を目指している。」

政治、外交的に、タイトロープを渡ろうとしている。

地政学的にデリケートな位置にある、小規模な国家の知恵である。

「外貨獲得源としてワインの生産が盛んであり、モルダヴィアのワインの系譜につながるワインが、名産品として造られている。」

へえ、知らなかったな。

「国内に資源が乏しく、石油やガス、鉱物資源などを国外からの供給に依存している。」

「モルドバ政府の政策は工業化ではなく、農業推進型」

「IMF/世銀は国際収支の改善、インフレーションの安定を目的とする政策を掲げているが、それに対し、ユニセフは「ヒトを無視した改革は真の貧困解決ではない」と反論している。エイズ患者の増加や相次ぐ人身売買の送り国の現状の解決のためにも貧困の解決は急務」

「ヨーロッパの最貧国といってもいい程の経済状態にある。」

例によって、人間開発指数を見てみようか。

(Moldova (Republic of))
http://hdr.undp.org/en/countries/profiles/MDA

「Index:0.663 Rank:114」

(Republic of Moldova:WHOのページ)
http://www.who.int/countries/mda/en/

「Statistics:
・Total population (2012) 3,514,000
・Gross national income per capita (PPP international $, 2012) 3,630
・Life expectancy at birth m/f (years, 2012) 66/75
・Probability of dying under five (per 1 000 live births, 2012) 18
・Total expenditure on health per capita (Intl $, 2012) 490」

まあ、ヨーロッパ最貧国でも、西アフリカ諸国やコンゴ民主共和国などに比べれば、上等の部類だろう。

平均年齢だけ見ると、男はロシア、ウクライナを上回り、女は同じである。

確かに貧しいかもしれないが、絶望的な貧困ではない。

で、モルドバといえば、これ!。

(O-Zone - Dragostea Din Tei - Official Video:動画出ます)
https://www.youtube.com/watch?v=jqFWDElfmWA

(恋のマイアヒ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%81%8B%E3%81%AE%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%92

「原題は直訳すると「菩提樹の下の恋」である。」

って、今知ったな。

どっちかっていうと、この動画の方がピンと来るかも・・・。

(恋のマイアヒ Full:動画出ます)
https://www.youtube.com/watch?v=GeeUSDW3tcA

空耳ではない歌詞が知りたければ、これ!。

(恋のマイアヒ 歌詞付き:動画出ます)
https://www.youtube.com/watch?v=hf-Al1caWpU

歌詞の意味はこのサイトで。

(Dragostea Din Tei)
http://tnc36.tripod.com/maiahi.htm

ルーマニア語の読み方も分かる(空耳じゃなくって)。

まあ、どうでもいいんですが。

浮沈子は、音楽には造詣が深い(って、聞いてないけど)。

といっても、バイオリン、三味線、合唱を少し齧っただけ。

その(怪しげな)音楽的な勘で、手繰り寄せた曲がこれ。

(Hatsune Miku sings "Ievan Polkka":動画出ます)
https://www.youtube.com/watch?v=kbbA9BhCTko

まあ、初音ミクでなくてもいいんですが。

(イエヴァン・ポルッカ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%83%83%E3%82%AB

「1930年代にエイノ・ケットゥネン(Eino Kettunen)により作詞されたフィンランドの有名な伝統的ポルカ。」

「フィンランドではよく知られていたが、以前はそれ以外の国では知られていなかった。」

「この歌がよく知られるようになったのはフィンランドのカルテット・ロイツマの1995年のデビューアルバム「Loituma」によってである。」

(ロイツマ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%83%84%E3%83%9E

「ロイツマ(Loituma)はフィンランドの伝統声楽とカンテレ(フィンランドのツィター)を組み合わせたカルテットである。」

なんだ、浮沈子は、初音ミクがオリジナルかと思っていた(一時期、秋葉原で店に入る度に流れてたっけ)。

(Loituma - "Ievan Polkka" (Eva's Polka)1996:動画出ます)
https://www.youtube.com/watch?v=4om1rQKPijI

こっちは、フィンランドの民俗舞曲(ポルカ)である。

(ポルカ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%82%AB

「1830年頃おこったチェコの民俗舞曲である。速い2拍子のリズムに特徴がある。チェコのほか、タトラ山脈近辺のスロヴァキア、ポーランドなどの山岳地帯にも広がりをみせている。」

ちょっと、ビールが欲しくなるような音楽だな。

恋のマイアヒとは、似ても似つかないが、欧州発で日本のサブカルチャーとコラボしたという点では共通である。

欧州にも目を向けていかないと、アジアやアフリカの一部だけじゃ世界は見えてこないな。

「ん」2014年08月31日 21:29

「ん」
「ん」


(ギニアで衝突、55人負傷 「エボラ熱拡散」と暴動)
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2014083101001049.html

「エボラ出血熱が流行するギニア南東部ヌゼレコレで、感染対策に抗議する住民と治安部隊との間で28、29の両日、衝突があり、少なくとも計55人の負傷者が出た。」

ヌゼレコレって、どこだろうと調べてみた。

(ンゼレコレ(市))
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B3%E3%82%BC%E3%83%AC%E3%82%B3%E3%83%AC

「ンゼレコレ県の県都であり、ンゼレコレ州の州都でもある。」

なんだ、全部「ン」で始まるんじゃん!。

8月14日付の感染マップでは、ンゼレコレ州で感染が出ているのは以下のとおり(画像参照)。

・ゲケドウ県(発症地)
・マサンタ県(発症地)
・ンゼレコレ県(発症地)
・ヨムー県

ギニアでは、発症地での流行が、まだ収まっていないということになる。

(Ebola virus disease in Guinea)
http://www.afro.who.int/en/clusters-a-programmes/dpc/epidemic-a-pandemic-alert-and-response/outbreak-news/4063-ebola-hemorrhagic-fever-in-guinea.html

今回の西アフリカ地域の流行を、最初に報告したページだ。

「The cases have been reported in Guekedou, Macenta, Nzerekore and Kissidougou districts. 」

他には、ファラナ州のキシドゥーグー県の名前が挙がっている(ここは、感染が収まった感じ?)。

(ファラナ州)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%A9%E3%83%8A%E5%B7%9E

(ギニアの行政区画)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AE%E3%83%8B%E3%82%A2%E3%81%AE%E8%A1%8C%E6%94%BF%E5%8C%BA%E7%94%BB

このページには、付番された県の地図があるのだが、何番が何県なのか分からない。

(Prefectures of Guinea)
http://en.wikipedia.org/wiki/Prefectures_of_Guinea

リンクくらい、貼っておいて欲しいもんだな。

(Sub-prefectures of Guinea)
http://en.wikipedia.org/wiki/Sub-prefectures_of_Guinea

県の下には、サブ・プリフェクチャというのがあるようだが、もう、細かすぎてわからない(300以上!)。

現在感染が確認されているギニアの県は、以下のとおり(カッコ内は、州名:疑い患者の地域は割愛した)。

・Boffa(Boké):食糧援助対象地域
・Télimélé(Kindia):食糧援助対象地域
*Pita(Mamou):266,000
*Conakry(Conakry):1,667,864:食糧援助対象地域
・Dabola(Faranah)
・Kissidougou(Faranah):食糧援助対象地域
*Kouroussa(Kankan):160,000
*Siguiri(Kankan):244,000
*Guéckédou(Nzérékoré):405,000:食糧援助対象地域
*Macenta(Nzérékoré):296,000:食糧援助対象地域
*Nzérékoré(Nzérékoré):278,000:食糧援助対象地域
*Yomou(Nzérékoré):87,000

*印は、8月14日現在、感染が継続している地域である(疑い患者の地域は、全てインアクティブ)。

数字は、人口。

千人単位になっているところは、別に丸めているわけではなく、まあ、だいたいそんなもんかな、という精度なんだろう。

合計で、3,403,864人が、感染の危険に晒されていて、最近1週間ほどに限っても、毎日7人程度の感染者を出している(6日間で41人)。

(2014 West Africa Ebola virus outbreak:Timeline of the outbreak)
http://en.wikipedia.org/wiki/2014_West_Africa_Ebola_virus_outbreak#Timeline_of_the_outbreak

その7人のうちの4人は毎日死んでしまうことになる(6日間で24人)。

「ヌゼレコレでは赤十字の医療チームが市場をスプレーで消毒した際、逆にエボラ熱を拡散させているとのうわさが広がり、暴動が発生。」

「地元の州知事は「エボラ熱流行の事実を理解している人たちがいる一方、感染症が外から持ち込まれていると考える人たちもいる」と述べた。」

発症から半年経って、まだ、そんなこと言ってる人がいるんだ。

ギニアのどこが改善の傾向があるのか、浮沈子にはどうしても理解できない。

感染症のウイルスは、突然変異で感染力が弱まったりしない限り、たった一人でも感染者がいれば、たちまちのうちに多くの感染を引き起こす。

感染が、完全に終息しない限り、対策の手を緩めるわけにはいかないのだ。

その感染の拡大は収まらないし、住民の理解も十分には得られていない。

おまけに、リベリアやシエラレオネからの患者の流入もある。

隔離されている地域には、食糧援助が行われているというが、十分なんだろうか。

(国連WFP、エボラ出血熱の発生国で食糧支援拡大)
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/140822/prl14082213100066-n1.htm

(国連WFP、エボラ出血熱の発生国で食糧支援拡大:元記事)
http://ja.wfp.org/news-release/140822

「国連WFPは、エボラ出血熱が猛威をふるっているギニア、リベリア、シエラレオネの移動制限地域で食糧支援を拡大し、およそ130 万人に対して支援を行うことを決めました。」

「ギニア:
エボラ出血熱が流行している7県(キシドゥグ県、マセンタ県、ゲケドゥ県、コナクリ県、テリメレ県、ボファ県、ンゼレコレ県)で、隔離医療施設に収容されている患者やその家族、患者と接触のあった人々、野生動物の狩猟・販売者とその家族、エボラ出血熱で死亡した患者の家族や孤児など3万4000人に食糧を提供しました。」

今回の配給対象には含まれない感染地域は、今後どうなるんだろうか。

「シエラレオネ:
患者やその家族など2万7000人に食糧支援を行っています。隔離医療施設から退院した患者やその家族も含まれます。
支援対象地域は、エボラ出血熱が確認されたカイラハン県と隔離医療施設4か所(ケネマ、ダル、カイラハン、コインドゥ)です。」

「リベリア:
国連WFPは、2万4000人を対象に食糧を提供します。
すでに、ボン郡とニンバ郡で隔離されている住民に向けての食糧の輸送が始まっています。」

各国の数字を足しても、8万5千人にしかならない(6.5%)。

今後に期待なんだが、130万人でも少なすぎるし、入院患者以外の援助は、「穀類、植物油、豆、塩を90日分、配布」することに留まっている。

WHOは、6か月(180日)から9か月(270日)という行程表を作成したので、3分の1の期間でしかない(まあ、まとめて渡しても、腐ったりしちゃうかもしれないし)。

この記事自体が10日ほど前の状況なので、その後改善があったかもしれない。

また、来月には国際連合がWHOの行程表を実施する、具体的な方策を策定するという。

期待しないで待つとしよう・・・。

「エ」2014年08月31日 22:39

「エ」
「エ」


浮沈子の地元の東京都大田区には、全世界に繋がっている東京国際空港(通称「羽田空港」)というのがある。

(東京国際空港)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E7%A9%BA%E6%B8%AF

この間、5月にタイのピピ島に行ったときは、ここから飛行機に乗った。

世界のどこでも、この空港から行くことができる。

「直行便:
ソウル、台北、北京、上海、香港、マニラ、ハノイ、バンコク、シンガポール、ジャカルタ、ホノルル、ロサンゼルス、バンクーバー、パリ、
ロンドン、フランクフルト、ミュンヘン、ホーチミン、サンフランシスコ、クアラルンプール、デンパサール、シアトル、トロント、ドバイ、ドーハ」

オーストラリアとか、南米とか、(アフリカとかも)ないんですけど。

直行便でなくても、乗り継ぎすればいい。

ということはだ、世界のどこからでも来られるということになる!。

(拡大する エボラ出血熱)
http://www.tv-tokyo.co.jp/mv/wbs/newsl/post_72615/

ちょっと古いニュースだが、気付いたのは最近である。

「日本の羽田空港国際線旅客ターミナルの入国審査前の検疫では今月からエボラ熱の注意喚起のため、ポスターの設置を強化していました。」

へえーっ、知らなかったな。

というわけで、本日、運動を兼ねて、自転車を漕いで羽田空港まで行ってきた(暇なので・・・)。

インフォメーションのオネーサンに頼んで、検疫のポスターを写真に撮らせてもらおうと掛け合ったが、入国導線の中には入れないとのこと(引用した記事の中の動画にも、4分12秒辺りから、チラッと映ってます)。

仕方がないので、出発ロビーの奥にある情報コーナーで画像のチラシをゲット。

毒にも薬にもならない情報が書いてあるだけのA4判のチラシである。

手作り感溢れる、しかし、出色の出来だな。

浮沈子好みのチラシだ。

情報コーナーだけに置いてあって、貼り出したり、デジタルサイネージで掲出しているということは、全くない!。

少なくとも、外来者が入ることが出来るエリアでは、エボラの「エ」の字も見ることはできない。

国際空港に、自転車で行くことができる地元住民としては、いささか不安であるな。

空港検疫所支所の電話番号を教えてもらってきたので、明日当たり、どんな内容の掲示があるのか、問い合わせてみよう(後日、電話で聞いてみたが、外部に公開はされていないとのこと。内容は、チラシとほぼ同じで、現在は、入出国のエリアでのポスター掲示のほか、放送でも呼びかけているそうだ)。