血清2014年09月07日 20:50

血清


「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日

(自選百首です。歌集別に並べました。どの一首があなたの心に響くでしょうか。)
http://www.gtpweb.net/twr/sakuhin.htm

さっきまで、てっきり7月4日だとばかり・・・。

勘違い、思い違い、行き違い、間違い、取り違い、手違い、聞き違い、見当違い、寝違い(?)、読み違い、書き違い・・・。

人生とブログは、ミステイクに溢れている。

違いが分からない男なので。

というわけで、サラダ記念日は、7月6日である。

短歌の中の日付が漢数字なのは、当然、本来は縦書きだから。

俵万智の、他の短歌を見ても、漢数字である(∞というのもありますが、数ではありません)。

(無限大は数ではない)
http://kurobe3463.blogspot.jp/2004/09/infinity-is-not-number.html

まあいい。

浮沈子の心に留まったのは、この歌。

一枚の葉書きを君に書くための旅かもしれぬ旅をつづける

ブロガーの心に浸みる一首である。

話は変わって、12月4日って、何の日だか知ってますか?。

(12月4日 破傷風血清療法の日)
http://hukumusume.com/366/kinenbi/i/12gatu/12_04.htm

「1890(明治23)年この日、エミール・ベーリングと北里柴三郎が、血清療法開発につながる破傷風免疫体を発見したことから、記念日とされています。血清療法とは、抗体のある血清を患者に注射し、体内に入った毒素を中和して無力化する治療法です。」

知るわけ無いじゃん!。

こんなことを書き始めたのは、元々はこの記事から。

(エボラ出血熱、回復患者の血清使い治療…WHO)
http://www.yomiuri.co.jp/world/20140907-OYT1T50027.html

米国の医師が、自ら助けた少年の血清を使用していたという記事もある。

(エボラ出血熱に医師が感染 「命の恩人を助けたい」14歳少年が血清を提供)
http://www.huffingtonpost.jp/2014/08/03/ebola-serum-kent-brantly_n_5646553.html

「この血清は、ブラントリー医師の診療のおかげでエボラ出血熱を生き延びた14歳の少年の血液から採取したものであり、少年とその家族は、少年の命を救った医師を助けたいと申し出たのだ」

なんだ、エボラの治療法って、あるんじゃん!?。

もちろん、あることはあるが、これって治療法と呼ぶにはいささか問題もある。

この記事でも指摘されている通り、ちっとしか取れない。

ヒト由来の血清なので、馬とか羊とは違って、アナフィラキシーの可能性は低いものの、他の抗原が混じっていたりすると何が起こるか分からない。

モノクローナル抗体を用いた完全ヒト型抗体を使えば、抗原性は原理的にはなくなるので継続的に使用することが出来るが、血清療法は原則的には、短期、出来れば一発で決めたい。

(血清療法:動物の血清に含まれる抗体による治療)
http://nandemo.ciao.jp/kenko-nandemo/meneki/kougen/post-60.html

(アレルギーとアナフィラキシー)
http://nandemo.ciao.jp/kenko-nandemo/meneki/arerugi-/post-61.html

(血清療法が一度しか使えず 二回使うと死に至る可能性があるのはどうしてですか)
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1487256189

(74.ワクチンと血清の違い. 12-22-97.)
http://www.rikasuki.jp/memorial/aimai/kurashi/fl074.htm

エボラの治療については、このブログでも触れた。

(治療)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2014/09/01/7426288

「血清療法というのもあるらしいが、これはまあ、抗体リッチな血液から抽出した血清をぶち込むという、いささか荒っぽい方法だ。
(抗血清)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8A%97%E8%A1%80%E6%B8%85
「過去のヒトの生存者からの受動抗体の導入はエボラ出血熱に対する唯一有効な治療法である。」」

致死性の高いエボラの場合、他の有効な治療法がないこともあって、現段階の治療として、緊急に対応するという観点から採られた措置ということだな。

(エボラ熱治療へ回復患者の血清活用 WHO、専門家と合意)
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM0600A_W4A900C1NNE000/

「回復した患者の血液に含まれる抗体を輸血などで別の患者に注入すれば、理論上はウイルスに対する免疫を強めることができる。会合後にジュネーブで記者会見したWHOのキーニー事務局長補は「患者は増えたが、治癒した人も増えた。回復した人は治療に血液を提供できる」と語った。」

もう、ごちゃごちゃいってる段階じゃないってことか。

事態の推移とともに、選択する治療法は変わってくると思われる。

血清療法には、避けられないリスクが伴うが、他の有効な治療薬が使用できるようになれば、置き換えられていくかもしれない。

(【エボラ熱死者2千人超 】 国際社会に「敗北感」 期待の治療薬、課題多く:追加)
http://www.47news.jp/47topics/e/256760.php