スキル2014年09月15日 06:18

スキル


昨日(14日)は、久しぶりにダイビング。

といっても、大井町のスキューバプロで、プール練習。

初めに柏崎さんが、いくつかのスキルをやって見せてくれて、5点満点か、4点か、という違いを教えてくれる。

そう、ダイブマスター講習なのだ。

ダイブマスターになるには、最低限、これらのスキルを身に着けておかなければならない。

PADIに限らず、ダイバーであれば、当然出来て当たり前のスキルだが、忘れていたり、中にはやっていないものもある。

それらを練習して、できるようにするというのが、この講習の目的なのだが、それでは3点とか、せいぜい4点しか取れない。

えーっ!、何でえ?。

答えは、ダイブマスターにあり。

ダイブマスターは、自分がそのスキルを使うために練習しているのではない。

それなら、唯のオープンウォーターダイバーと同じである。

ダイブマスターを名乗ることはできない。

出来るのは、当たり前!(ホバリングとか、難しいんですが・・・)。

ダイブマスターの講習では、その、完璧にできている(ハズの)スキルを、デモンストレーション(演技?)して、観客(オープンウォーターの講習を受けている生徒)にお見せするスキルを練習する。

ははあ、そういうことかあ・・・。

浮沈子は、買ってきたビデオ(DVD)の中に入っているスキルのシーンを、ただ漫然と見ていた。

そう、生徒目線でしか見ていなかったわけだな。

これでは、ダイブマスターにはなれない。

ただやってみせるのでもない(上から目線?)。

見ていただく、よーっくお見せする、投げ銭期待する(んなこたぁない!)。

観客が、なるほど、あそこがポイントなのか、手順はこうやればいいのか、陥りがちな誤りはここなんだな、コツはこれかあ!、と、納得して拍手する演技でなければならない。

スキルを見せるスキルである。

今回、とりあえず、1つだけデモをさせてもらって、評価していただいたのは、マスク脱着とクリア。

①指をマスクの上のヘリに突っ込んで、マスク内に水を入れる(何をしてるんだろう?)。

②この時、マスクの中に水が入ってきていることをもう一方の指で示す(水を入れるためにやってんだな)。

③マスクバンドを外して、マスクを外す。

④マスクバンドがからまらないように、マスクを持った手の指で押える(ここ、重要です)。

⑤マスクの鼻のくぼみが生徒に見えるように指差して、次に自分の鼻を指差す(ここを合わせて、装着せすればいいんだ!)。

⑥髪の毛が絡まらないように、髪をかきあげるしぐさをする(浮沈子には、全く不要ですが、デモなのでやります!)

⑦マスクの鼻のくぼみを、鼻に合わせてマスクを軽く押し付ける。

⑧もう一方の手で、マスクバンドを後頭部に回し、捩れがないことを確認していることを見せる(後ろを向いて見せる)。

⑨前を向き、マスクのヘリが捩れていないことを確認するためのしぐさをする(マスクのヘリに沿って指を滑らせる)。

⑩髪の毛や帽子のヘリが挟まっていないかを確認するしぐさをする(マスクのヘリの周りを指でなぞる)。

⑪マスクの上の部分を押さえる(かなり強調)。

⑫下を向いて、片手を使って下を向いていることを示す(なんで、下向くんだろう?:上を向く動作を強調するため?)。

⑬鼻から息を出すぞというしぐさをする(指で鼻を指し、息を吐くことを示す時のように、手を手前から外に向かってひらひらさせる:1回だけです)。

⑭両手でマスクの上部を押え、実際に息を吐きながら、徐々に上を向いていって、片手でおでこから斜め上方に手を動かして、上を向くんだぞと示す。

⑮で、最後に前を向いて、マスクの中の水が排水されたことを指差して示しておしまい。

5点です!。

あれ?、柏崎さんの手に、浮沈子のスイミングキャップが・・・。

どこで、脱げちゃったんだろう?。

ハズカシ(爆笑もんですな!)。

マスク脱着とクリアなんて、最もシンプルなスキルなんだろうが、それだけでも字で書くとこんなになる。

この手順を、一つ一つ明確に示しながら、落ち着いてゆっくりと、しかし、流れるようにスムーズに、引っ掛かりなく、生徒によく見えるように配慮しながら、(帽子を脱ぐことなく?)デモンストレーションできれば、24分の1が終わる。

「1.器材のセッティング(組立と取り外し)
2.PADIプレダイブ・セーフティ・チェック(BWRAF:ビギン・ウィズ・リビュー・アンド・フレンドだっけ?)
3.ディープ・ウォーター・エントリー
4.水面での浮力チェック (中性浮力の確保)
5.スノーケルからレギュレーター/レギュレーターからスノーケル
6.ファイブポイント潜行
7.レギュレーター・リカバリーとクリア
8.マスクの脱着とクリア
9.エア切れの練習とバックアップ空気源の使用(停止位置で30秒)
10.バックアップ空気源での浮上
11.フリーフロー・レギュレーターから呼吸
12.中性浮力(パワーとオーラル)
13.ファイブポイント浮上
14.コントロールされた緊急スイミング・アセント
15.ホバリング(30秒)
16.水中でのマスクなし移動
17.水中でウエイトシステムの脱着
18.水中でスクーバユニットの脱着
19.水面でスクーバユニットの脱着
20.水面でウエイトシステムの脱着
21.垂直にヘッドファーストでスキンダイブ
22.スキンダイビングをしながら1回の呼吸で15m以上泳ぐ
23.スキンダイブから浮上後、ブラスト法でスノーケルクリア
24.スキンダイブから浮上後、ディスプレースメント法でスノーケルクリア 」

やれやれ。

午前11時頃から、途中1時間あまりの休憩を挟んで、午後6時過ぎまで、練習を繰り返す。

その間、ダイビングプールには、入れ替わり立ち代り生徒さんや体験ダイビングのお客さんが来て、柏崎さんや藤上さんが教えたり監督したりと忙しい。

潜っている時間よりも、その講習の様子や、教え方を見ている時間の方がはるかに長い。

タンクは150気圧くらいあったが、あっという間に20くらいになってしまった。

1日ではとてもマスターしきれない。

今日も、苦手のホバリングと水面での器材脱着を中心に、昨日出来なかったスノーケリングも練習することにした。

時間はたっぷりある。

明日で終わらなければ、何回でも練習しよう。

人様に見ていただけるだけのパフォーマンスができなければ、デモンストレーターにはなれない。

考えてみれば、スキーなんかのデモンストレーターって、半端なくうまいもんな(浮沈子は、スキーもやります)。

PADIのオープンウォーターを習っていない浮沈子は、殆ど生徒レベルからのスタートである。

買ってから一度も咥えたことがないスノーケルを、生まれて初めてダイビング器材として使い(5.スノーケルからレギュレーター/レギュレーターからスノーケル)、マスクの内側の工場出荷時の表面保護用のシリコンオイルを磨き粉で落とし(スキル以前・・・)、ホリスのSMS75(BCD)にバックマウントでタンクを取り付け(タンクベルト2本で付けました:って、こういう使い方ってするんだろうか?)、生涯で初めてバックマウントのタンクでホバリングし、8年前の講習以来、ただの1回もやっていないレギュレータークリアを10回も行い、アドバンスの講習の時に失敗してトラウマになっている水中での器材の脱着を、意外にあっさりとクリアして、時間さえ掛ければ、練習さえすれば、なんとかスキルのデモが出来るようになるだろうという淡い希望が見えてきた。

唯単に、安定してできるだけでは、だめなんだろう。

お見せする、見ていただくという姿勢を示さなければならない。

ホバリングしている時に、身体の向きが変わってしまったりしないように安定させ、息を吸ったり吐いたりしていることを、手で示したり、いやいや、これは手でコントロールしているんじゃないぞと注意したりする。

水面での器材脱着は、今回うまくいかなかった。

タンクを足で挟めなかったり、クロッチベルトをうまく探せなかったりする。

当然、水面でバタバタするので、移動してしまう(減点ですな)。

個別のスキルの中では、一番の難関だ。

別に、SMS75使わなくてもいいんだろうが、これしかないので仕方ない。

逆に、これで出来るようになれば、何でもありだろう・・・。

傍らで行われているオープンウォーターの講習を見ていて、教えることの難しさを改めて感じる。

生徒全員に目配りし、引っ掛かりがあれば個別に対応し、安全管理を怠らない。

それに比べれば、観客目線を意識するとはいえ、自分のことだけできればいいダイブマスターのスキルのデモなんて、子供の遊びのようなもんだ。

ダイビングのインストラクターは、ダイビングのスキルがあること以上に、教えること、生徒ができるようになるまで指導することに情熱がなければ勤まらない商売だと、つくづく感じた。

2回目のプール講習を終えたらしい生徒さんに、「次は、海洋実習ですか?」と聞いてみる。

「そうなんです、楽しみです!」と笑顔で答えてくれた。

この辺のところに、職業的な喜びがないとやってられないだろう。

浮沈子は、まだ、その入り口にも立てないでいる。

昨日帰ってきてから、泥のように眠ったので、今日は耳も調子いい(昨日は、耳抜きも不調でした)。

今日の新たな課題は、以下のとおり。

「9.エア切れの練習とバックアップ空気源の使用(停止位置で30秒)(未実施)
10.バックアップ空気源での浮上(未実施)
11.フリーフロー・レギュレーターから呼吸(未実施)
14.コントロールされた緊急スイミング・アセント(未実施)
16.水中でのマスクなし移動(未実施)
21.垂直にヘッドファーストでスキンダイブ(未実施)
22.スキンダイビングをしながら1回の呼吸で15m以上泳ぐ(未実施)
23.スキンダイブから浮上後、ブラスト法でスノーケルクリア(未実施)
24.スキンダイブから浮上後、ディスプレースメント法でスノーケルクリア(未実施)」

一応やったが、引き続き練習する項目は、以下のとおり。

「2.PADIプレダイブ・セーフティ・チェック(BWRAF:ビギン・ウィズ・リビュー・アンド・フレンドだっけ?):言葉は覚えても、実際の手順が覚えられない
15.ホバリング(30秒):姿勢の影響か、微妙な上下動を繰り返していていると場所が移動してしまう
18.水中でスクーバユニットの脱着:以外にあっさりできてしまったが、何度かやってみたい
19.水面でスクーバユニットの脱着:最大の鬼門」

まあ、他のスキルも、デモンストレーションレベルとは程遠い。

一応、自分なりに自信を持ってできるようになったのは、以下のとおり(まあ、課題もありますが)。

「1.器材のセッティング(組立と取り外し):タンクが落ちないか持ち上げて揺する手順を追加
3.ディープ・ウォーター・エントリー:シッティングでのエントリーを追加
4.水面での浮力チェック (中性浮力の確保):ま、これはいいでしょう。
5.スノーケルからレギュレーター/レギュレーターからスノーケル:たまにブラストしそこなうけど
6.ファイブポイント潜行:やっと手順に慣れてきた
7.レギュレーター・リカバリーとクリア:得意科目!
8.マスクの脱着とクリア:おかげさまで、目が真っ赤です!
12.中性浮力(パワーとオーラル):フィンピボットの際、脚を伸ばすアピールを忘れなければ
13.ファイブポイント浮上:まあ、時計を見るのを忘れなければ
17.水中でウエイトシステムの脱着:見せるのは、意外と難しい
20.水面でウエイトシステムの脱着:スノーケルから水が入るのはなぜ?」

まだ、半分もできてないことがわかる。

先は長いな。

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