ギニアの真実2014年09月16日 20:32

ギニアの真実
ギニアの真実


ギニアは、確定した感染者数しか県別には公表されていないと思っていたが、せっかく、「疑い」や「可能性」も含めた資料を見つけたので、一応グラフにしてみた。

(Rapport de la Situation Epidémiologique
Guinée, Epidémie de la Fièvre Hémorragique Ebola
Situation au 13 Septembre 2014 à 18h00」
https://wca.humanitarianresponse.info/fr/system/files/documents/files/GUINEA_EBOLA_SITREP%20N%20151%20DU%2014%20SEPTEMBRE_2014.pdf

もう、面倒くさいので、9月13日の県別だけ(画像参照)。

初発地のGuéckédou県は、検査が十分出来ないで亡くなった方もいるのだろうが、可能性例が多い(110件:死亡の可能性例と等しい)。

ここと隣のMacenta県、首都コナクリのあるConakry県で、全体の8割を占めている。

(コナクリ州:=コナクリ県:首都コナクリ市と同じ行政範囲)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%8A%E3%82%AF%E3%83%AA%E5%B7%9E

増加は、Macenta県とConakry県を中心に、他県でも五月雨式に起こっているし、最近新たに発生した県もあって、なかなかしぶとい。

ギニアは、実は対応がまずいんじゃないかというのが、浮沈子の感想。

感染者の管理や、その周辺の感染の可能性がある人々の管理が行き届いていない。

感染の拡大が、慢性化しているのではないか。

そして、新たな感染地域の拡大を生み、そこで再発生する。

Dabola、Kissidougou、Dinguiraye、Télimélé、Boffaの5件は、完全に終息したことになっているが、予断は許さない。

いつ、他からの伝播で再発してもおかしくない。

爆発的に増えているところはMacenta県くらいだが、首都コナクリも不気味だ。

Nzérékoré県は、今回、14人も増えている。

感染が、しっかりとコントロールされていないのだ。

散発するのは、杜撰な管理の証拠だろう。

この国での完全な終息は、困難になっている。

長い戦いになってしまった。

地道なトレースを徹底して、監視強化と啓発活動、資源配布を行うしかない。

幸い、首都の医療資源は崩壊していない。

他の地域における終息を測りつつ、首都でのブレイクを発生させないようにしなければならない。

厄介だな。

Coyah県とDalaba県は、今月になってからの発生だ。

特にCoyah県は、首都に近い。

首都コナクリからの飛び火だとすると、ちょっと気になる。

トータルの感染者が936だから、もう直ぐ1000件の大台に乗る。

時間の問題だな。

放って置けば、何度目かの感染爆発を起こすことになる。

Nzérékoré県なのか、首都コナクリなのか。

リベリアほど、ドハデではないし、シエラレオネほど話題を提供しない国だが、改めて見れば、この1か月で400人以上の感染者を出している大流行国である(8月13日は519人)。

2か月前は、411人だった。

つまり、感染のスピードも急速に上がっているのだ。

13日近辺の集計日:感染者数:前回からの増加(8月までは、ウィキの数字から)
4月14日:168:ー
5月12日:248:80
6月15日:394:46
7月14日:411:15
8月13日:519:108
9月13日:936:417

まあ、8月から9月の増加は、半分以上がMacenta県である。

しかし、Guéckédou県やConakry県でのコンスタントな増加も寄与しているし、Dubréka県、Kérouané県の増加もあった。

予断を許さない状況が続いているのだ。

ったく、目が離せないな。

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