禁足2014年09月21日 01:56

禁足
禁足


最近流行の禁足(シエラレオネで、3日間の外出禁止令施行中!)だが、宇宙でも禁足らしい・・・。

(スペースX社、ドラゴン補給船運用4号機を9月20日に打ち上げ)
http://www.sorae.jp/030807/5302.html

「スペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ(スペースX)社は9月18日、国際宇宙ステーション(ISS)への補給物資を搭載した、ドラゴン補給船運用4号機(CRS-4)を、東部夏時間2014年9月20日2時14分(日本時間2014年9月20日15時14分)に打ち上げると発表した。」

「今回のミッションでは、今年7月の打ち上げ以来となるロケットの第1段の回収試験が行われると予告されていたが、『Spaceflight now』が報じたところによれば、急遽取り止めになったという。理由は不明だが、別の打ち上げで使用されるはずだった着陸脚のない第1段と交換されたためであるとのことだ。」

禁足って、着陸脚がないってことかあ?。

(SpaceX ditches landing legs on next Falcon 9 flightBY STEPHEN CLARKSPACEFLIGHT NOWPosted: September 14, 2014Updated Sept. 15 with SpaceX correction:その記事)
http://www.spaceflightnow.com/falcon9/013/140914turnaround/#.VB2r7pR_t8E

「・・・but the company does not plan to use the launch as another chance to practice rocket recovery procedures.」

ホントだ。

打ち上げの準備の写真を見たときに、あれ?、足がない、と思ったんだ。

やっぱ、そうだったんだ・・・。

NASAのお偉方の意向なんだろうか?(神聖なるNASAの仕事を、再利用実験のオマケ扱いにするとは、ケシカラン!)。

それとも、例の空中爆発の影響が、後を引いているんだろうか。

まあいい。

次回に期待しよう。

打ち上げ自体は天候の関係で延期になって、今日(9月21日午前1時52分米国東部夏時間)、日本時間の同日午後3時52分の打ち上げ予定である。

「The supplies to be loaded into the unmanned capsule on the eve of launch include 20 mice serving as experimental specimens for scientists studying muscle atrophy.」

英語に堪能な(?)浮沈子は、マウスの複数形がmiceだとは知らなかったな(てっきり、mousesだとばっかり・・・。こっちは、コンピューターデバイスのマウスに使うらしい:ちなみに、mythは神話)。

(mice)
http://ejje.weblio.jp/content/mice

ははあ、それで画像のワッペン(The official CRS-4 mission patch)に、ネズミの絵が描いてあるわけだ。

まあ、どうでもいいんですが。

第一段目の再利用をしない打ち上げには、あんまり興味が湧かない。

打ち上げ時間帯は、ちょうどダイブマスターの筆記試験の最中である。

テキトーに打ち上げといてくれ・・・。

55万2014年09月21日 05:26

55万


WHOが掲げた感染者数の公式予測は2万人。

英国の研究者が試算したのは、3万人。

東大の先生が書いた論文には28万人(27万7千人)とある。

CDCの試算は、50万人超だそうだ・・・。

(エボラ感染50万人超の試算 最悪ケース、米疾病対策センター)
http://www.47news.jp/CN/201409/CN2014092001001855.html

「エボラ出血熱の感染者数が、最悪のケースで来年1月末に50万人を超える可能性があるとする米疾病対策センター(CDC)の試算」

「流行の封じ込めに向けた各国の追加対策が講じられなかった場合を想定したコンピューター予測の結果。」

「来週以降に正式公表の試算では数字が変わる可能性がある。」

だとしたら、スクープだな。

(Ebola Worst-Case Scenario Has More Than 500,000 Cases:元記事)
http://www.bloomberg.com/news/2014-09-19/ebola-worst-case-scenario-has-more-than-500-000-cases.html

「The Ebola outbreak in West Africa could spread to hundreds of thousands more people by the end of January, according to an estimate under development by the U.S. Centers for Disease Control and Prevention that puts one worst-case scenario at 550,000 or more infections.」

なんだ、最悪55万以上って書いてあるじゃん!?。

「“CDC is working on a dynamic modeling tool that allows for recalculations of projected Ebola cases over time,”」

介入の効果を反映できるモデルを作っているのかもしれないな。

そうでなければ、どれだけの資源を投入すべきかの判断の根拠にはならない。

地域別に、細かく見ていかなければならず、報告の精度(ボロボロですが)を評価したり、そこから割り出した実態の数字を適用する仕掛けも必要だろう。

問題は、資源投入よりも、撤退の時期や速度なんだろうが、まあ、まだまだ先の話だ。

これだけの蔓延の後である。

詰めが甘いと、再燃する可能性が高い。

記事の中では、コロンビア大学の試算も紹介されている(10月末ごろに最大で約5万)。

しかし、どんな試算をしても、感染の状況を予測することはできないと、浮沈子は感じている。

感染モデルは、入院患者が逃げ出したり、病院が襲撃されたり、タクシーが患者を乗せて町中を走り回ったり、啓発活動のスタッフが虐殺されるようなことは想定していないからだ。

各国の地域別の集計を試みて分かってきたのは、この流行を単一の感染拡大として捉えることは最早できないということだ。

同時多発で、次にどこで起こるか予測が付かず、一旦感染爆発が起これば、その地域で広がり続ける。

それが収まりかけると、別の地域で再び再燃する。

全体で見れば、コンスタントな傾向が見られるかもしれないが、内容的には複数の感染爆発が波状的に起こっている。

MSFが危惧しているのもその点なのだろう。

もぐら叩き状態が、いつまでも続く。

55万という数字に、浮沈子は驚かない。

それは、十分有り得る話だ。

しかも、時期は別にして、対策を行ったとしても到達してしまう数字かもしれない。

そして、半数は亡くなってしまう。

主要3か国の人口が2000万の地域で、20数万人の死者というのは、1パーセント超である。

1年間に自然死するのは、この2倍位かもしれないが、家庭や社会の担い手を一気に失う影響は大きい。

そもそも、55万というこの数字自体が、来年1月末の数字であって、その後どうなるかを予測していない。

100万になるのか、1000万になるのか。

人事ではない。

今のところ、国境を越えた大規模な感染拡大には至っていないが、今後もその可能性がないとはいえない(セネガルは、終息宣言したそうです)。

というより、増大していくに違いない。

水際で防ぎきれない時には、一気に感染が拡大する地域もあるだろう。

加えて、エボラの変異の恐れは繰り返し指摘されている。

致死性が下がってくれるとか、既存の薬の効きが好くなるほうに変異してくれるといいんだが、世の中そううまい話は転がっていない。

せっかく開発したワクチンが効かなくなるとか、ヤケクソの輸血療法が効かなくなるとか、飛沫核感染するようになるとか、むしろ病原性が増大するとか・・・。

国連の勧告に従って、今後は航空路も再開され、国境も開かれ、感染者の往来も多くなるかもしれない(潜伏期間がある以上、一定の割合で漏れが出るのは止むを得ない)。

渡航先での対応次第では、第2、第3の西アフリカ地域が出現する(医療機関襲撃したりとかするのかあ?)。

エボラは終わらない。

このウイルスにどう対応するかは、21世紀初頭の人類の在り方を映す鏡だ。

今なら、遅過ぎるきらいはあるが、まだ、人為的に制圧するというハードな対応も可能だろうが、ある時期になると、その可能性は消える。

そんなことは不可能になり、自然終息を待つことになる。

それが人類の姿だとしたら、悲しすぎる。

500万2014年09月21日 09:15

500万


感染者の予測ではない。

(エボラ:対策費追加 「5.5億円以上」首相表明へ)
http://mainichi.jp/select/news/20140921k0000m010087000c.html

「安倍晋三首相は22日、国連総会出席のため、米ニューヨークに向けて出発する。」

「首相は日本がこれまでに500万ドルの支援を実施したことを説明したうえで、さらに500万ドル以上を上積みし、総額1000万ドル以上の支援とする方針を表明する。」

いつの間に、500万ドルの支援をしてたんだあ?。

合わせて、1000万ドルというが、国連の最新の試算は、10億ドルである(インフレ中!)。

たった1パーセントの支援、しかも、新たな部分は、その半分で、そんでもって、常任理事国入りをアピールするって・・・。

まあいい。

この国の外交センスは、そういうことなわけだな。

(ギニア共和国におけるエボラ出血熱対策のための緊急無償資金協力:平成26年4月4日:約52万ドル)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_000820.html

(シエラレオネ,リベリア及びギニアを始めとする西アフリカ諸国で発生したエボラ出血熱対策のための緊急無償資金協力:平成26年8月15日:150万ドル)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press3_000039.html

(シエラレオネにおけるエボラ出血熱の流行に対する緊急援助:平成26年8月22日:約2,900万円相当)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press3_000044.html

(リベリアにおけるエボラ出血熱の流行に対する緊急援助:平成26年8月25日:約3,000万円相当)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_001158.html

(西アフリカ諸国におけるエボラ出血熱の流行に対する緊急援助:平成26年9月9日:東京都から提供があった個人防護具)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press3_000050.html

最後のページには、こんな記事がある。

「(参考)西アフリカにおけるエボラ出血熱の流行に対するこれまでの我が国の支援:
(総額約408.7万ドル)(約3億9,490万円)  
(1)緊急無償資金協力 約202万ドル(約1億9,590万円):上記参照
(2)緊急援助物資供与 約61万ドル(約5,900万円相当):上記参照
(3)国際機関への拠出金等 約145万7千ドル(約1億4,000万円相当):???
(4)専門家派遣 WHOを通じて延べ4名の日本人専門家を派遣。」

9月9日現在で、有りっ丈寄せ集めて、408万ドルで、あと90万ドル余り足りない。

東京都が提供するという個人防護具って、そんなにすんのかあ?。

(エボラ出血熱の感染拡大防止のため、東京都が備蓄する個人防護具をシエラレオネ、リベリアに供与)
http://www.jica.go.jp/press/2014/20140909_01.html

後段の、「3.技術協力による感染拡大防止への支援(合計約1.2億円)」ってやつも、織り込んでるんだろうか。

どっちにしても、国連が求めているのは、「追加支援で10億ドル」なので、それに対してはあくまでも500万ドル(0.5パーセント)に過ぎない。

この辺りについては、こんな記事もある。

(西アフリカ・エボラ出血熱のアウトブレイク:日本政府のあり方への疑問)
http://bylines.news.yahoo.co.jp/mutsujishoji/20140815-00038278/

「WHOへの拠出金で日本は第2位だ。グローバル・ヘルスに貢献している」

「普段は愛想がいいが、非常時に静かな国」

「・「困っている人を助けるのは、人道的に正しいこと」という「倫理的」回答(あるいは朝日的回答)。
・「非常事態において支援することで、自国の存在感を示せる」という「国益的」回答(あるいは産経的回答)。
・「感染症の拡散は誰にとっても脅威になり得る、つまり自分も無縁ではいられないのだから、協力してアウトブレイクに対応することは全員にとっての利益になる」という「国際社会」的回答(あるいは日経的回答)」

なかなか面白い記事だ。

終戦の日に書かれたということもあり、こんな記述もある。

「特定の国との関係だけをみて、自らに都合のいい解釈でそれ以外の世界をみるのは、あの戦争に突っ込んでいった当時の政府に通じるもの」

浮沈子は、必ずしもそうとは思わないが、次の指摘は気になる。

「日本政府あるいは現政権の内向き姿勢を、改めて見出すことができるのです。」

外交日程目白押しで、海外との関係重視と思いきや、専門家(アフリカ限定?)の間には、「内向きの政権」という見方があるということを知った。

元々、我が国の経済援助は、先の大戦との関係で、アジア重視に偏重している。

これは、戦後一貫した政策で、そのこと自体は今さらの話ではない。

(2.日本のODAの歴史)
http://www.jca.apc.org/unicefclub/research/97_oda/oda_1_2.htm

いささか古いが、なかなかよく纏まった解説だな。

ついでに、医療分野における問題点のページも。

(医療分野のODA)
http://www.jca.apc.org/unicefclub/research/97_oda/oda_2_1.htm

「生まれる場所によって命の長さが決められてしまうというのは、不条理」

このブログでも、ユニセフの活動について触れた。

(存在)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2014/08/18/7416564

「子供たちには、自らの命を守る術がない。
そのための援助は、絶対の正義だ。
宗教や人種、主義主張やイデオロギーも関係ない。
存在そのものの価値が全てである。
それだけで、十分ではないか?。」

この記事の中にある、WHO要請に基づく医師の派遣については、先の記事にもあるように、4件目になったようだ。

(WHOミッションへの日本人専門家の参加:古宮医師)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000055419.html

もう帰国しているだろう。

4人かあ(延べです)。

「目に見えないことを覚知し、その存在を認識して行動することができるかどうか。」

今こそ、それが問われている。

3問の徳2014年09月21日 18:43

3問の徳


ダイブマスターの第1回筆記試験は、とりあえず60問中57問正解という、浮沈子にしては出来すぎの点数。

間違えた3問は、適当に答えた2問と、悩んで選んだ1問だったので、ま、いいか。

落とすための試験ではないので、無理な設問はない。

テキストを丁寧に読んで、練習問題やナレッジ・レビューに再度目を通しておけば問題ない。

これで、あとはスキルチェック、スタミナテストと進んでいくわけだ。

スキルチェックの方は、10月1日の予定(まだ、確定はしていませんが)。

とりあえず、第1関門突破である。

祝杯でも上げたいところだが、アルコールを断った浮沈子は、一人静かにコーヒーで祝う。

2014年09月21日 19:05

鼠



ドラゴンが鼠を乗せて上がった。

(SpaceX CRS-4 Launches Successfully From Cape)
http://spacecoastdaily.com/2014/09/watch-live-spacex-crs-4-mission-set-for-launch-at-1245-a-m/

「BREVARD COUNTY • CAPE CANAVERAL AIR FORCE STATTION, FLORIDA – A SpaceX CRS-4 launched successfully just before 2 a.m. EDT Sunday, September 21 from Launch Complex 40 at the Cape Canaveral Air Force Station, Florida.」

(Liftoff! Falcon 9 and Dragon are on their way to space.)
https://www.facebook.com/SpaceX

「Dragon’s solar arrays have deployed; vehicle is now on its way to the ISS.」

「[PHOTO] Liftoff!! Falcon 9 lifts off from LC-40 at Cape Canaveral carrying Dragon to resupply the space station.」

ま、とりあえず、打ち上げそのものは恙なく終わったようだ。

運送屋としては、ISSに届けて、お持ち帰りでナンボなので、10月半ばの帰還が成功しないと何ともいえないが。

今回は、1段目の再利用試験はない。

以上終わり!(つまんないの・・・)。

(ISSに物資輸送の無人補給船を打ち上げ:追加)
http://www.yomiuri.co.jp/science/20140921-OYT1T50086.html?from=ycont_top_txt