イルカ漁2014年10月18日 08:59

イルカ漁


物々しい雰囲気の中、訓練は始まった。

上空にはヘリコプターが舞い、保安庁の小型巡視艇が波を蹴立てる。

機動隊の制服(ったって、ヘルメットくらいですが)を着た地元静岡県警の機動警官。

伊東警察署長にちゅうもーく!。

(いとう漁業協同組合直営富戸ダイビングサービス:(施設情報))
http://www.izu-ito.jp/futo/condition.html

「2014/10/10  10/17(金)伊東警察警備部隊・海上保安部による合同訓練があるため ダイビングサービスに近い駐車場がご利用出来ません
船着き場がある港、中堤防、脇の浜へ駐車をお願い致します。
ダイビングは通常営業いたします。訓練とボートの出航時間が重なった場合お時間の変更をお願いする場合があります。
ご理解とご協力をお願い致します」

「2014/10/16  10/17(金)伊東警察警備部隊・海上保安部による合同訓練の為、11:00~11:30頃までサービス前、車の出入りが出来ません。
ご迷惑をおかけしますがご協力お願い致します。(時間の変更がある可能性もありますがご理解願います)」

一体、何の訓練なのだろう?。

漁協のおばちゃん(おねーさん?)に聞いてみても、公表できませんというお答え・・・。

ヤバイ事件でもあったんだろうか?。

あったんですよ、これが!。

拡声器で港中に聞こえるように放送していたので、極秘でも何でもないんだろうが、イルカ追い込み漁の妨害排除訓練なのである。

えっ?、富戸でもやってるのお?。

やってるんですね、これが。

(「伝統のイルカ漁継続」 いとう漁協が国定めた捕獲枠説明
伊東版 2014年08月27日)
http://izu-np.co.jp/ito/news/20140827iz0000000118000c.html

「富戸でのイルカ捕獲は2004年の24頭が最後になっている。」

「現在、全国で富戸と和歌山県太地町の2カ所でしか行われていない。」

富戸のダイビングスポットは、イルカ漁の追い込み漁のスポットでもある。

(イルカ追い込み漁)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%AB%E8%BF%BD%E3%81%84%E8%BE%BC%E3%81%BF%E6%BC%81

「現在、日本でイルカ追い込み漁を行っているのは1969年(昭和44年)から追い込み漁を再開した和歌山県太地町のみで、岩手県大槌町や沖縄県などはイルカ突き棒漁のみを行っている。」

少なくとも、富戸では2004年までは捕獲が行われていた。

追い込み漁であったかどうかの記述は無い。

実際に見た方から話を聞いた。

港の中に追い込んで、殺すらしいが、血抜きをするために港の中が真っ赤になるという。

頭部を切断するとかいっていたが、詳しくは聞かなかった(最近は、どっかの国では人間でも:浮沈子は、その手の話が苦手なので)。

イルカ漁といえば、和歌山県太地町が有名だが、富戸でやってる(やってた)という話は初めて知った。

(静岡県で行われる「いるか追込漁」に対する県の考え方)
https://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-430/irukaryou.html

「静岡県としてはイルカ等の小型鯨類を含む鯨類の管理について、下記の日本政府の考え方に基づき対応するとともに、毎年水産庁から提示される種類別の捕獲枠内で、漁業調整規則に基づき、「いるか追込漁業」を県知事許可として認めております。」

「食習慣・食文化はそれぞれの地域、置かれた環境などにより、歴史的に形成されてきたものであり、相互理解の精神により尊重されるべきです。」

うーん、基本的には、浮沈子はこの考え方には賛成だな。

コウモリ食っても、サル食っても、ネズミ食ってもかまわない。

変な病気もらって、蔓延させなければそれでいい。

イルカは、水銀の食物連鎖による汚染が危惧されているそうだ。

「日本の厚生労働省は、イルカ肉を含む一部の魚介類の水銀が、胎児に悪影響を与えるおそれがあるとして、妊婦のための摂食量ガイドラインを設けている。」

「スーパーマーケットで販売されていたイルカとクジラの肉のサンプルから検出された水銀とメチル水銀の濃度は日本の厚生労働省が規定する量の10倍であった。」

昔、給食で竜田揚げを食ったりから揚げを食ったりしたんだが、大丈夫かな。

保安庁、警察の合同訓練は、1本目を潜って戻ってきたら終わっていた。

そんなことで、身体を張ってイルカ(クジラも)を守ろうとしているシーシェパードに対抗できると思ってんのかあ?。

まあ、どうでもいいんですが。

植物のように自分で栄養を作り出すことが出来ない人間は、ほかの命を頂きながら生きていくしかない。

穀物や野菜などの植物はもちろん、鶏や豚、牛、犬(!)、昆虫(!)、魚介類、クジラやアザラシなど、雑食性の人間は、およそ食えるものなら、何でも食ってきた。

尊い命を頂いて生きることは、人間の宿命である。

まあ、何を食ってもいいし、どんな獲り方(殺し方)をするかは、時代や文化によって変わってくるだろう。

(シー・シェパード)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%89

「日本、アメリカ、カナダの各政府からテロリストと名指しされたことがある。また、アメリカ連邦高裁からは海賊の認定を受けている」

海のイスラム国というところか。

世界中の金持ちや有名人が支援しているという。

まあ、彼らに言わせれば、残虐行為を行っているのは人間(クジラ類を獲ったり食べたりする)の方だということになるんだろうが。

ウィキによれば、この団体には日本人も参加しているようだな。

一級小型船舶操縦士として、船長の端くれだった浮沈子にいわせれば、いかなる理由があれ、航行中の船舶に対して意図的な妨害を加えるということは、それだけで許しがたい暴挙である。

団体の主張が自然環境の保護だといっても、しれが免罪符とはならない。

イルカの肉を食うかどうかは、その国や地域の選択だろう。

浮沈子は機会があれば食べてもいい。

イルカ漁には、魚を食べてしまう害獣を駆除するという一面もある。

漁師にとっては生活が掛かった作業となる。

まあ、実際の効果がどれほどあるかということや、現在の追い込み漁自体にその目的があるかどうかは別だ。

浮沈子は、野生イルカのウォッチングに千葉県の銚子で参加したことがある。

ロタやトゥバタハリーフのダイビングでは、水面を泳ぐイルカをボートから見たことがあるくらいだ。

ぬめぬめした背中を見るくらいだが、美味そうだと思ったことはない。

食い気からのアプローチがないことは確かだな。

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