ワクチンその後2014年10月25日 09:14

ワクチンその後


(エボラワクチン、6月末までに数十万人分 WHO見通し)
http://www.asahi.com/articles/ASGBS7G1RGBSULBJ021.html?iref=comtop_6_02

「一般人も対象にした大規模なワクチン接種について、キーニー氏は「来年6月より前にはない」との見方を示した。」

(エボラワクチン20万人分用意可能か、来年半ばまで=WHO)
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPKCN0ID22420141024

「2015年上期末までに、数十万人分のワクチンが用意できる見通しだ。20万人分に達する可能性もあるが、それ以下もしくはそれ以上になることもあり得る」

医療関係者への接種は、早ければ年内にも行われようとしている。

一般には出回らない。

プラチナプライスが付いて、闇取引されるんじゃね?。

まあ、どうでもいいんですけど。

このワクチンが、最後の頼みだ。

(エボラ熱、WHOが血清治療導入 ワクチン治験も拡大)
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM21H2P_R21C14A0FF1000/

ちょっとヤバ系だが、血清も利用しようとしている。

「WHOは感染者の増加に伴い回復した人も増えたのを受け、血清の利用を急ぐ考え。採血と輸血が安全に行われるよう、感染地での治療のための指針も策定した。」

何もやらないよりは、少しでも気休めになる。

効果の程は分からない。

もっとも、これはワクチンとは異なる。

作用機序に似たところはあるが、あくまでも治療薬としての扱いになるだろう。

自前で抗体を作れるようになるわけではないので、効果は短期間だ。

継続して投与できなければ、またウイルスの増殖を招く恐れもある。

これとて、ウイルスが変異してしまえば、効かなくなることもある。

ワクチンと同じく、ウイルスの特定の分子構造に依存した対応策なのである。

ある意味、博打に近いところがあるが、エボラはインフルエンザほど変異の頻度が高くないといわれている。

当たる確立は高いわけだ。

その辺を十分見越しての開発になっている(ハズである)。

しかし、来年の後半にならないと本格的なワクチン接種に至らないというのは、どう考えても遅すぎるような気がする。

8か月以上も先の話だ。

毎月、数万人に及ぶ感染者の増加に耐えながら、ワクチンが増産されるのを今か今かと待つことになる。

一方、渡航制限の動きもある。

(北朝鮮、エボラ恐れて国境閉鎖―旅行者の入国禁止)
http://jp.wsj.com/news/articles/SB11499184523007913522904580233951161663736

「北朝鮮の関係者が24日からの国境閉鎖を確認したと明らかにした。」

(エボラ 水際阻止、困難浮き彫り 西アフリカから渡航禁止、要請拡大)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141025-00000084-san-n_ame

「すでに下院の議員団が渡航禁止を求める書簡をオバマ大統領に出したほか、最近の世論調査では国民の70%以上が渡航禁止を支持しているとの結果もあり、今後も圧力は強まりそうだ。」

国情が全く異なる両国だが、エボラに対する対応には共通のものがある。

対岸の火事ではあるが、火の粉は払いのけなければならない。

ワクチンの接種が始まるまでは、火の手が衰えることはないかもしれない。

隔離治療とトレースで、どこまで押さえ込めるかが、逆に重要になってきたといえよう。

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