一喜一憂2014年10月28日 19:22

一喜一憂
一喜一憂


ニューヨークの5歳の子供は、エボラではなかったようだな。

(米NYの5歳児はエボラ陰性、念のため隔離継続)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0IG2C420141027

本人は高熱出したり、ゲーしたりで大変な思いをしたんだろうが、周りはひと安心だ。

一方、オーストラリアは、感染国からの入国について、ビザの発給を取りやめたり、オーストラリア永住者が帰国する際は、21日間の経過観察を求めるなど、空気読めない対応を発表した。

(豪 西アフリカからの入国制限)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141028/k10015760691000.html

「オーストラリアの国民を守るための措置だ」

まあ、感染国の国民を守ることでないことは確かだ。

水際対策については、今後も紆余曲折があるだろうし、国情の違いも浮き彫りになるだろう。

もちろん、最右翼は北朝鮮。

全ての海外旅行者の入国禁止!。

滞在国は問わない!。

ただし、外交官などの政府関係者、ビジネスマンは除外。

どーせ、穴があるなら、きっちり管理して門戸を開けておけばいいのだろうが、そうもいかないらしい。

リベリアの集計が大幅に変わったことについては既に触れたが、ウィキは早速更新している。

(Timeline of cases and deaths)
http://en.wikipedia.org/wiki/Ebola_virus_epidemic_in_West_Africa#Timeline_of_cases_and_deaths

元の報告では、感染者が数百人減少しているので、その数字は採用していない。

今後も、この国の統計がどうなるかはわからない。

なにせ、一晩で1400人も増えるような集計値を公表する国だ(本当に増えてるかもしれないが)。

我が国の常識は通用しない。

が、その数字を織り込んだ感染者数は、一気に1万2千人になった。

ひょっとしたら、次の集計では、2万人になっているかもしれない。

検査機関が十分に対応できず、確定診断が追いつかない状況の中で感染者だけが増えている。

国家の中枢を担っていた高官が、海外逃亡して戻ってこない国でもある。

数字を見る限りは、死亡率は33パーセント台である(んなばかな!)。

きちんと診断されずに埋葬される死者が多いのだろう。

米国は、軍隊を派遣して医療施設を建設し、現地スタッフを訓練して対応させ、在宅用の物資も大量に配って収束を図ろうとしている。

もう、1か月になるが、何かが変わったのだろうか。

飛沫感染については、こんな記事も出ている。

(エボラ患者に90cm以内で「中リスク」米指針)
http://www.yomiuri.co.jp/world/20141028-OYT1T50086.html

「患者に3フィート(約90センチ)以内まで近付いた「中リスク」の人も、状況によっては旅行などを禁じる。」

飛沫感染はないと、国民をだまくらかすどっかの国とは違い、明確にリスクを認めて、それに応じた対応を促すことで、信頼を得ようとする姿勢がいいな。

米国は、メチャクチャなこともするが、たまにはまともな対応も取る。

(Interim U.S. Guidance for Monitoring and Movement of Persons with Potential Ebola Virus Exposure:元記事)
http://www.cdc.gov/vhf/ebola/exposure/monitoring-and-movement-of-persons-with-exposure.html#table-monitoring-movement

「Some risk includes any of the following:
・Close contact is defined as being for a prolonged period of time while not wearing appropriate PPE within approximately 3 feet (1 meter) of a person with Ebola while the person was symptomatic」

非接触で1m以内というのは、飛沫感染を意味する。

公園をジョギングしてもいいが、1mの距離を保たなくてはならない・・・。

んな、器用なことできっかよ!?。

「Non-congregate public activities while maintaining a 3-foot distance from others may be permitted (e.g., jogging in a park)」

読売の記事では90cmとなっているが、元記事では、換算としては1mと明記されていることも指摘しておこう。

まあ、どうでもいいんですが。

この記事は、誰でも読むことが出来るし、ガイドラインは誤解無く理解できるように作られている。

我が国の感染症担当者は、もう一度、真摯に確認すべきだな。

(日本発のエボラ治療薬に期待する)
http://www.sankei.com/west/news/141028/wst1410280040-n1.html

「ミネルバのフクロウは黄(たそ)昏(がれ)に飛び立つ」

「富士フイルムの先進研究所の入り口にはそのモニュメントが設置されている。」(画像参照)

(富士フイルム先進研究所:フォトツアー)
http://www.fujifilm.co.jp/rd/structure/laboratory/phototour.html

「メインアプローチ
女神ミネルバは、新しい世界での戦いに備えて梟を飛ばし、その文明を総括してまとまった知恵にしたといわれ、先進研究所の「融知創新」の思いが込められています。」

(「ミネルヴァの梟は迫り来る黄昏に飛び立つ」の意味を教えてください。)
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1096458985

エボラが過ぎ去った後、どんな総括が行われるかは分からない。

歴史の当事者達は、気を引き締めてことに当たるべきだろう。

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