ジョアンの瞳2014年12月01日 16:51

ジョアンナの瞳
ジョアンの瞳


ロタで初めて会った。

ブルーの瞳の美人である。

なんちゃって、ダイビングのポイント、ジョアンズリーフの話。

2本目に潜った。

1本目は、その沖にあるテーブルトップ。

どちらも、癒し系だ。

景色もいい(水中で、風景を語れるところは浮沈子が知る限りでは、数少ない)。

広がる白い砂地に点在する岩や、巨大な根の数々・・・。

その上を、舞うように泳ぐ。

透視度は40m以上、いや、50は抜けているか。

ウエイトをしこたま右に寄せて、トップ(首の後ろ)に2ポンド、BC(SMS50)の右のウエイトポケットに2ポンド、ウエストベルトの右に、今日付けたウエイトポケットに4ポンド(Xs-Scuba製)しこたま入れて、ようやくバランスが取れた。

楽チン!。

トップの2ポンドは、なくてもいいかもしれない。

十分ホリゾンタルになれるし、トータルでも潜行に余裕がある。

明日は、それにチャレンジしてみよう。

エアの消費は、昨日と同じくらいだが、気分は楽になった。

2本目あがってきてから、少し船酔いしたが、久々のショップの弁当は完食。

まあ、食えるうちは大丈夫。

生き物系は、ウコンハネガイ(1本目)、スミツキベラ(幼魚)など。

確かに、和知さんは筆不精(スレート不精?)だな(書いてくれたのは、今日1日で「スミツキベラ 幼」だけ・・・)。

まあいい。

2本目に耳抜きが上手くいかなかったが、例によって細く抜けているらしく、痛みは無い。

連日のダイビングなので、体調管理には万全を期したいところだ。

今日は、ムーンライトパームスで、昨日ご一緒した方も交えて、4人で大宴会(?)の予定。

ダイビングは、今日から高久さんが米国人のグループにCカードの講習を始めている。

若いグループで、野郎4人に女性1人。

乗りのいいメンバーと、内気のメンバーが混じっている。

小柄な高久さんが、大男ども(女性もボリュームたっぷり!)を相手にショップで講習しているのを見ると、なんか可笑しい感じだ。

サンディエゴから来たんだそうだ。

こっちに滞在しているらしい。

へえーっ・・・。

ブルーパームスで外人がいるのは珍しいな。

まあ、こっちが外人なんですが。

ベイビューホテルの部屋は、今回は3階になって、ウエディングケーキマウンテンが良く見える。

おや?、少し雲が出てきたようだな。

夕日は翳ってしまった。

この緯度では、天気は東から変わっていく。

このところ、安定しているようだが、島の西側は台風のうねりで荒れているようだ。

元々、ロタホールの季節は4月から9月までがピークなので、東側でたっぷり癒されるのもいい。

チャンスがあれば、松運丸にも行きたいな。

浮沈子が、名実共にダイバーになった記念すべきポイントである。

陸上は、陽が照っている間は、日向を歩くのに命の危険を感じるほど暑いが、日陰は思いのほか涼しい。

夜は、エアコンを止めて寝ているが、暑くて仕方ないということはない。

この季節に余り来たことはなかったのだが、比較的過ごし易いので助かる。

夕暮れ、全てが灰色に沈んでいく時間。

1日が無事に終わったことを感謝し、体と心を労う時間だ。

地球の自転に合わせて、人間の心持も日周で変わるのだろう。

温帯では、四季もある。

ロタでは、どんな季節が廻っているかは知らない。

今は、お客さんも少ない時期なのかもしれないなあ。

さて、そろそろ夕食に出かけるとするかな。

WHOの憂鬱2014年12月02日 07:11

WHOの憂鬱
WHOの憂鬱


ったく、ど-なってるんだか。

(Situation summary
Data published on 26 November 2014)
http://apps.who.int/gho/data/view.ebola-sitrep.ebola-summary-20141126?lang=en

リベリアの死者:3016人

(Situation summary
Data published on 28 November 2014)
http://apps.who.int/gho/data/view.ebola-sitrep.ebola-summary-20141128?lang=en

リベリアの死者:4181人

(Situation summary
Data published on 01 December 2014)
http://apps.who.int/gho/data/view.ebola-sitrep.ebola-summary-20141201?lang=en

リベリアの死者:3145人

まあ、この数字自体をどうこうというより、それを公式データとして何の補足もなしに計上するというのはいかがなものか。

「An error on reported total number of deaths in Liberia was published on November 28. This number has been corrected. The cumulative total number of deaths in Liberia, reported as of November 28, is 3145.」

同じコメントが、11月28日と12月1日のレポートに貼り付けられているが、リベリアの数字を、誰がどういう基準で弄っているのか。

1000人もの死者数を弄っていながら、3日後には再び元に戻しているのだ。

シエラレオネの死者についても、WHOとシエラレオネ政府の発表は未だに食い違ったままである。

つまり、統計上の数字も把握できないまま、どんぶり勘定の対策が実施されているという状況なわけだ。

それが悪いということではない。

統計の数字を合わせるために多大な労力を使う暇があったら、少しでも感染者の把握を行うことに注力すべきだし、隔離・治療を行う施設やそこで働く人員の確保に努めるべきだ。

それにしても、何やってんだか・・・。

まあいい。

それよりも、リベリアの感染者の数字が跳ね上がっているのに驚く画像参照)。

シエラレオネの最新の報告では、感染者の合計が7312人となり、リベリアをぶち抜いたかと思ったら、いつの数字かは分からないが(画像ではシエラレオネの数字が一致する11月29日として表示)WHOの12月1日のレポートでは7635人となって、突き放している。

11月24日のリベリア政府の報告では7244人なので、最大1週間で391人が増加している。

最低でも1日55人以上ということだ。

最近のリベリアのアベレージは1日10人未満だったことを考えると、数字が跳ね上がっている。

内訳を見るまでは何ともいえないが、また、どこかで感染爆発が起こっているのかもしれない。

11月24日以降のデータが発表されていないので、詳細が出てからまた書くが、リベリアの終息なんて、絵に描いた餅だったということなのかもしれない。

WHOは、いい加減な修正でデータを弄るなら、当該国の政府と調整して整合性を取ってもらいたいものだ。

まあ、どうでもいいんですが。

どーせ、数倍の誤差がある数字である。

どっちにしても、いい加減な数字で一喜一憂しても仕方ないということだ。

(WHO、エボラ死者数を下方修正 リベリアの報告に誤り:追加)
http://www.afpbb.com/articles/-/3033197

「リベリアでは「現状への満足感が広がり始める」兆候があると述べて警戒感を示した。」

まあ、先は長いということだ。

ダイマスゲット2014年12月07日 14:51

ダイマスゲット
ダイマスゲット


苦節4か月(まあ、実質は3か月だが)、ダイブマスターのCカードが送られてきた。

名ばかりのダイマス・・・?。

これからインストラクターに挑戦するための、ステップとしてのダイマス・・・?。

いや、そうとばかりはいえない。

この挑戦は、ダイビングの安全管理への挑戦でもある。

なぜ、そうするのか?。

何のために、そうするのか?。

それをしないと、どれ程ヤバイことに発展するのか?。

そういった、実践的な知識と経験を積ませていただいたわけだな。

有難いことである。

昨日、ロタからグアムへの航空機がディレイしたので、さっき帰ってきたが、郵便受けに入っていたのは、画像のカードとダイマスの書類だった。

仏壇に飾ってからよく読むことにしよう・・・って、実家にしか仏壇は無い。

まあいい。

スキューバプロショップの柏崎さん、藤上さん、山口さん、伊嶋さん、高橋さんには、よく教えていただいた。

ご一緒させていただいた受講生の皆さんにも、大感謝である。

どーも、その節は、いろいろお世話になりました。

もし、ダイビングを続けていく中で、プロとして活動するかどうかは別として、安全管理について深く理解したいとか、幅広いダイビングの知識と経験を求めているなら、ダイブマスターはチャレンジする価値がある。

年寄りには、ちと、きついかもしれないが。

今回、ロタに行ってダイビングをしてきたが、ガイドさんの有難さが身に沁みて分かるようになる。

タンクを用意してもらって、ボートに積んでもらって、器材のセットしてもらって(浮沈子は、サイドマウントなので、自分でやりましたが)、コンディションに合ったポイントを選定してもらって、ブリーフィングやデブリーフィングしてもらって、水中では適切にガイドしてもらって、生き物系(少ないですが)見つけてもらって、ガスマネージメントを初めとする安全管理もしてもらって、エキジットの時は、ウエイト、BCのみならず、フィンまで脱がせてくれて身一つで(まあ、これが一番重いんですが)ラダーを上がればいいだけにしてくれる。

極楽ですなあ!。

ガイドなんて、するもんじゃない、あれは、していただくに限る・・・。

ってなことも、ダイブマスターの講習を受けると、イヤという程分かるようになる。

ブリーフィングの時にいい忘れたりしたことも、そりゃあ、たまにはあるけど、その時は、さりげなく質問してフォローしたり・・・。

生意気にも・・・。

水中で、どのくらいの頻度でチームの様子を見てるとか、この流れで、このチームだと、こういうコース取りになるだろうな、などと、ダイビングの楽しみ方も変わってくる(浮沈子だけかあ?)。

今回は、比較的初心者のダイバーもいて、あっ、ここはこうしたほうがいいな、などと気付くようにもなる。

っていうか、もっと、しっかり教えろよ!、と、Cカード出したイントラに文句も付けたくなる。

そのインストラクターコースに、今月から引き続き挑戦開始である。

いろいろ、周辺から情報収集するに、ダイブマスターとは比較にならない完成度と安全管理の実践を要求されるようだ。

ハハ、ダイブマスターの頃は気楽で良かったね!、というレベルらしい・・・。

人様にものを教える資格であるわけだし、水中というリスキーな環境でのインストラクションになるので、教室でだべるのとは訳が違う。

その際の安全管理や、講習補助者(ダイブマスターなど)をこき使って効率的に行うなどのノウハウもある。

PADI語の中でも、その解釈が難しい「リーダーシップ」というヤツだな。

自分が出来るだけなら、タダのダイバー、人様にやって見せるだけならダイブマスターレベルだが、人様に出来るようになっていただく、というのがインストラクターのスキルということなんだろうか?。

だって、出来ないときゃ、出来ないし、いくら教えても駄目なヤツって、いるんじゃね?。

我が身を省みても、シュノーケルなんか、未だにデモンストレーションレベルには程遠い気がするし・・・。

ディスプレイスメント法による浮上時の排水なんて、しこたま水飲んでむせてるし・・・。

まあ、それでも、なんとかかっこつけて、ダイマスはゲットした。

ポセイドンマーク6の講習(8月に実技)や、レスキューダイバー(5月)、サーチアンドリカバリ、ディープなどのスペシャリティもこなして(PADIは、他団体のじゃだめだっていうから)、復習を兼ねてスキルのリフレッシュもした。

ダイビングは、年末年始のグアム、ピピ島(2回:1月、5月)フィリピンのトゥバタハリーフ(4月:初のクルーズ)、念願のパラオ(5月:龍馬1のクルーズはリベンジしなきゃ!)、そしてロタ島(2回:3月、11月)。

その間に引越ししたり(7月)、フランスまでルマンを観に行ったり(6月)と、こうしてみると、ずいぶん動き回った1年だった。

とりあえず、後は年内にテック40CCRと、インストラクター講習に着手し、ドライスーツスペシャルティをゲットすればいい。

年明け早々には、何か所かCCRで潜れるところを開拓して、本数を稼がなけりゃならないな(と言いつつ、単にCCRで潜りたいだけ!)。

ああ、もっと酸素を!・・・。

まあ、どうでもいいんですが。

CCRインストラクターの道は、まだまだ遠いな。

真面目にCCR2014年12月08日 04:22

真面目にCCR
真面目にCCR


最近、CCRについて、少し真面目に考えてみようと思い始めている。

未来の潜水器とか、軍事用のアイテムだとか、テクニカルダイビング御用達だとか、そういう先入観を捨てて、現在ある器材を使った、実際のレジャーダイビングが成り立つものなのかどうか。

先日、ロタでご一緒したダイバーの方にご紹介いただいたグアムのサービスのページを見ていて、これでいいのだろうかと思ったのも、そんなことを考えていたからである。

(リブリーザーダイバー向け各種サービス)
http://www.3da.us/rebreather-service

「ファンダイビング:
ファンダイビングへリブリーザーを使用して参加していただけます。
・例)午前2ボートダイブ(合計最大潜水時間120分)
料金: $155
・料金に含まれるもの: ランチ、ホテル間送迎、シリンダー(ディルエント・酸素)
・料金に含まれないもの: スクラバー、ユニットレンタル代(コンプリートセット・1日$180)、オフボードシリンダーセット、その他ダイビング器材」

「リブリーザーダイバー専用ファンダイビング:
リブリーザーの利点をフルに使ったファンダイビングメニューです。ボートダイビングはすべてチャーターボートでその日のベストコンディションまたはダイバーの希望にお答えします。潜水時間は最大180分。通常のオープンサーキットでは決して行うことができないリブリーザーダイバーだけのファンダイビングメニューです。本メニューは担当ガイドももちろんポセイドンリブリーザーを使用してガイドいたします。
・例)午前1ボートダイブ(最大潜水時間180分)
料金: $250
・料金に含まれるもの: ランチ、ホテル間送迎、シリンダー(ディルエント・酸素)
・料金に含まれないもの: スクラバー、ボート代(実費)、ユニットレンタル代(コンプリートセット・1日$180)、オフボードシリンダーセット、その他ダイビング器材」

浮沈子は、ボート代の実費がどのくらいになるのかはともかく(400ドルとある)、180分の連続潜水という従来のダイビングの常識を覆すメニューを掲げていることに対する一抹の不安を感じた。

これで、お客さんが付くんだろうか?。

さっそく、メールで問い合わせると、快く受け入れてもらえそうな返事が来たので、近々に利用してみたいと考えている。

リブリーザーダイバー専用ファンダイビングは、午前と午後に分けているので、酸素毒性を考えても、1.2ATAでは6時間以上のダイビングが可能であり、ランチが付かない午後ダイビングと合わせて、丸1日潜っていることも可能だ(ランチの有無に、そんなに拘るかあ?)。

まあ、浮沈子はやらんけどな。

250ドルというのも、人的コストを考えれば決して高くは無い。

バーゲンだな。

ほかの客をほっぽらかして、リブリーザーの客だけにスキルのある人材を貼り付け、そのガイドの器材損耗費やスクラバー代も持って、しかも通常なら3本から4本に当たる時間を水中で過ごす訳だ。

たぶん、実際には殆どマンツーマンだろう。

3時間のガイドなんて、浮沈子は死んでもやらない(30分でも御免だ)。

隣り合うポイントを3つくらいハシゴして、ようやく辻褄が合う感じだな。

富戸のヨコバマなら、右の岩場と、左のテトラポッドと、アトランティスをみっちり60分ずつ潜るようなもんだな。

ロタでいえば、センハノンドロップオフからロタホールまで、フルコースで見せるようなもんだ。

そんな超ド級なダイビングをしていたら、げっぷが止まらなくなりそうである。

ファンダイビングの概念を変える事態だ。

(料金のご紹介)
http://www.blue-palms.com/plice.html

お世話になったばかりのブルーパームスと比較して申し訳ないが、通常のボートダイビングで3本潜ると、正規料金の場合で185ドルになる。

CCRの場合、実際にはほぼプライベートダイブなので、公平を期して200ドル加算されて385ドル。

このくらい取ってもいいくらいのコストである。

ボート代が別だけど(チャーターだと400ドル)。

それに、ガイドのCCRの損耗費と消耗品代が掛かるわけだ。

やってけんのかよ?。

まあ、もちろん、当初は殆ど客が付かないから、そんな心配をしても仕方ないかな。

通常のファンダイビングの中に織り込んで、殆ど同じコストで潜らせるというのも考え物だ。

そもそも、今出回っているCCRは、そういうダイビングをするためのものではない。

1時間とかの細切れダイビングを、オープンサーキットと同じ深度、同じ時間で潜って、コスト的に勝てるわけが無い。

たとえばナイトロックスのダブルタンクで浅い深度で潜れば、十分CCRと同等のダイビングが出来てしまう。

まあ、浮沈子じゃ無理かもしれないが(ガス大食いなので)。

それでも、価格の叩きあいにならないような付加価値をつけて商売をしようと、CCRでのコストを十分に落として勝負に出ている感じだな。

本当に、ポセイドンで稼げるのか。

レクリエーショナルレベルでのPADIの戦略は明快だ。

何かあったら、ベイルアウト!。

スクラバーのパッキングは、客にはさせない。

酸素のマニュアルインフレーションは禁止(タイプRは、構造的に出来ない)、などなど。

従来の事故を研究し、リスクを排除し、緊急時の手順は、通常ダイバーレベルで習得させたオープンサーキットでのコントロールされた緊急スイミングアセントに委ねる(CCRの呼吸回路の浮力調整が加わるので、全く同じではありません)。

現在の器材の限界と、リスクの重要性を見極めて、運用や教育コストを加味した現実的な解を提示して、これで商売になると踏んだわけだ。

メーカーも、期待に応えようとしている。

いや、やっぱ違うな。

既存のダイビングをCCRでそのままトレースしても、無意味とはいわないまでも、積極的な意味は無い(排気音が出ないとか、自動的に最良のナイトロックス吸えるとかありますが)。

CCRは、CCRでなければ出来ない、アットーテキな性能をフルに使ったダイビングに供してこそ真価を発揮するのだ。

その意味では、180分連続ダイビングを、リスク承知で実行するというのは、コンセプトとしては正しい。

軽い減圧を入れて、少し深くまで行かせることが出来ればもっといい(テック40CCR受講兼ねて)。

装備のシンプルさ(もちろん、CCRの中身がシンプルであるという意味ではない)、軽さ、水中での取り回しの良さを考えれば、ダブルタンクに減圧用のステージボトルを持つのに比べれば、遥かに簡単だ。

まあ、コスト的には、サイドマウントのダブルタンクで十分対応できるので、到底敵いっこないが。

しかも、CCRには、オープンサーキットにおけるガスの取り違えよりも性質の悪いトラブルが山のようにある。

ガスの取り違えは、バディシステムの中でチェックできるが、CCRのトラブルは、バディチェックが出来ないものが多い。

自分で気を付けなければならないのだ。

やはり、CCRは、実際のダイビングに於いては、オープンサーキットに太刀打ちできないんだろうか?。

所詮、テクニカルな器材に過ぎないんだろうか?。

高い器材と講習料を押し付けて、コスト高のダイビングをさせようとするだけの、アコギな商売なのだろうか?。

それとも、次元の違うダイビングの扉を開く、魔法の杖なんだろうか?。

浮沈子なりの答は出ている。

100年後はともかく、200年後には、世界中のダイバーがCCRで潜っているに違いない(ここから、妄想の世界へ・・・)。

故障少なく、操作が簡単で、手順が標準化されたCCRが安価に(10万円くらい?)手に入れられるようになり、ダイビングスポットの近くのコンビニでは、共通規格のスクラバーのパッケージが、1本100円くらいで買えて、ガソリンスタンド(その頃は、水素ステーションかも)に行くと、純酸素が無料で1000気圧充填されるようになっている(セルフサービスですが)。

PADIでは(その頃まであったとして)、オープンサーキットスペシャルティというのが、随分昔にあったように聞いているが、そんなことを覚えている年寄りは誰もいない。

純酸素もディリュエントも、タンクは小型で軽く、バルブ類は全て電磁弁で作動するので、人間が手を触れてバルブを回すなどという野蛮で危険極まりないことは行わない。

バルブの開け忘れによる事故など、起こるはずも無い。

電子機器の故障など、ここ100年間で1件も起きていない。

信頼性が求められる部分は、全て多重化されているし、その切り替えもコンピューターの管理の下に行われる。

それでなくてもストレスが掛かる水中では、ダイバーは、息を吸ったり吐いたりすること以外にやることはない。

液晶モニターなど、とっくの昔になくなっている。

最近の流行は、吐く息を分析して、その日の体調や呼吸機能の状態をチェックして、ダイバーにどんなアドバイスを与えることができるかという点だ。

各メーカーは、医療機器部門の傘下にあり、コモディティ化して低価格競争に巻き込まれないように、付加価値をつけることに血道を上げている・・・。

2日酔いでダイビングしようとする輩を排除するために、アルコールを一定以上検知するとプレブリージングの段階で作動を止めてしまうという機能は、随分前から標準になっている一方、タバコを吸った後に潜ろうとすると警告を出す機能は、タバコ自体がなくなったので、最近の器材には付いていない。

・・・って、結局、未来のリブリーザーの話になっちまうのかよ!。

200年後に、人類がダイビングなんかに現を抜かしているかどうかなんて、誰にもわかりっこないじゃん!?。

要するに、CCRの未来を信じられるかどうかだな。

CCRなんて、商売で考えたら普及するはずはない。

現在のレクリエーショナルレベルのオープンサーキットと同じ土俵では、コスト的に敵うはずはないのだ。

CCRでしか出来ないようなダイビングをしない限り、はっきりいって出番はない。

テクニカルダイビングの、ごく一部、大量のタンクを持ち込めない状況とか、深潜りを繰り返すようなダイビングスタイルで、ようやく真価が見えてくる。

器材の価格とか、サービスのコストとか、そういう問題ではないのだ。

オープンサーキットなどという野蛮な(野蛮かあ?)潜水器に、人類が翻弄され続けていることに憤りを感じているかどうか。

これからは、これしかないと信じられるかどうかだ。

CCRは、潜水器であると同時に、レクリエーショナルダイビングのスタイルを変える凶器でもある。

酔狂な一部のダイバーだけがやっているならいいが、こんなもんが普及して、何百万人もが使うようになったら、ショップはたまらないだろう。

3時間のファンダイビングをこなさなければならなくなり、泡でどこにいるかを管理することも出来ず、1人くらいならともかく、複数のトラブルには対処できない。

今までは、器材の損耗費といってもたかが知れていたが、これからは桁違いのコスト管理をしなければならなくなる。

スタッフにしても、ガイドに適したダイバーが大勢いるという買い手市場の状況ではない。

ちゃんとしたCCRダイビングの出来るガイドは、殆どいないだろう。

既存のガイドの中からCCRダイバーを仕込むか、CCRダイバーをガイドに仕込むか・・・。

同じダイビングポイントに潜るとしても、コース取りとか余程考えないとメリットを感じてもらえなくなる。

様々な要素を考慮して、商売として成り立つかどうかを考えると、やはり一気に普及という状況にはならない。

一定の需要はあっても、規模のメリットは出しにくい。

年間で、数十人というところか。

3桁にはいくまい。

そうなると、スペシャルなダイビングという形でしか商売できない。

これはもう、道楽である。

ビジネスとしては成立しない。

CCR限定ポイントを開拓して、それを売りにするか、CCRばっかのダイブクルーズを企画するとかしない限り、商売としての旨味はない。

既存のダイビングスタイルの中にCCRを混ぜて単価アップを図ろうとしても、客が付くかどうかは疑わしいし、ダイバーとしてもメリットは享受できない。

まあ、そもそも潜れる所が限られているので、当初はそれでもいいかもしれないが、メリットを感じられなければ客は離れていく。

大体、CCRをやっているダイバーは、その辺りには敏感なのだ。

この器材で潜る、アットーテキなメリットを感じられることが魅力なのだ(浮沈子自身がそうです)。

まあ、浮沈子の場合はプールダイビングでもいいんですけど。

こう考えてくると、やはり、CCRの普及は、今までのダイビングと発想を変えて、全く新しいダイビングのスタイルを考え出さないと、ものにならないということだ。

その中には、安全管理や器材の管理、スタッフの育成や確保も含まれる。

場合によっては、テクニカルダイビング(もちろんCCRでの)へのパスも作っておかなければならない。

テック40CCRくらいは、普通に出来て当たり前だろう。

グアムの店には、テックCCRのインストラクターも絡んでいるようだ。

(MARTIN ROBSON)
http://www.3da.us/archives/our_team/martin-robson

(Martin Robson Tec Diving)
http://www.eau2.com/

この御仁、何と今年6月に柏崎さんを教えていた。

(Big in Japan)
https://eau2.wordpress.com/2014/06/28/446/

いやあ、この世界、狭いですなあ!。

このブログでも、いい加減なことを書いていると、予想外のところからお叱りを頂きそうなので、この辺で退散しよう・・・。

人が潜る理由2014年12月09日 01:57

人が潜る理由
人が潜る理由


このブログでは、たまに思い出したように、「人はなぜ潜るのか」というダイバーにとって永遠の命題について考察している。

(人はなぜ潜るのか)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2013/04/06/6769450

(脳が潜る)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2012/11/20/6638846

・・・って、こんだけかあ?。

ここんとこ、あんまり考えていないということがバレバレだな。

「生まれながらの性質に理屈をつけようとすることの方が、間違っているのかもしれない。」

まあ、それを言っちゃあ、お仕舞いよ!。

そもそもが、進化の過程では水中で生活していたために、その環境への適応を残しているとはいえ、鰓もなく、そこで生活し続けるのは大変なのだ。

水棲哺乳類なども、結構苦労しているのではないか。

だから、人間が水中に潜るという行為においては、もっと積極的な理由を見つけないと、リラックスできるからとかいうだけでは少し物足りない。

息堪え潜水とは別に、送気潜水とかで長時間の水中作業を行うことは、古くから行われていたようだ。

映画グランブルーの中にも、そんなシーンが出てくる。

(グラン・ブルー (映画))
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%BC_%28%E6%98%A0%E7%94%BB%29

主人公は幼い頃に、父親を送気潜水の事故で失ったということになっている。

(ジャック・マイヨール)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%A8%E3%83%BC%E3%83%AB

「17歳で父の設計事務所で働きながらバカロレアを取得。」

映画の方のストーリーは、フィクションだな。

近代的なスクーバが登場する以前に、簡易なリブリーザーが登場して、軍事利用を中心に活躍した時期があるようだ。

1943年に、高圧タンクの空気を減圧して水中で吸うという、スクーバシステムが登場してから、ダイビングという行為が金持ちの遊びになった。

(偉人たちの夢
(115)クストー:1分15秒辺りに、1943年6月に成功とある)
http://sciencechannel.jst.go.jp/C990501/detail/C070501115.html

その後、多くの指導団体が誕生し、ダイビングが普及して、当然コストも下がって、今では誰もが近所のダイビングショップに行けば、身体的精神的な問題がない限り、水中の散歩を楽しむことが出来るようになった。

コンピューター制御のリブリーザーも、何とか庶民の手が届く値段になってきた(自動車買うくらいの覚悟はいるが)。

この項では、CCRについては敢えて触れずに流そうと思う。

21世紀初頭に普及している潜水器は、相変わらず半世紀以上前に開発されたオープンサーキットシステムである。

とにかく、その器材で1時間くらいのダイビングを楽しんでいる。

その動機は人それぞれなんだろうが、そんな人が何百万人もいるとなると、話は違ってくる。

人類は、潜る生物ということになってくる。

何か理由がなければ、そんなことにはならない。

金も掛かるし、手間隙かけてそんな道楽に身をやつすわけだから、余程の理由があるに違いないということになる。

浮沈子の場合は、たまたま行ったテニアン島で、滞在したホテルの前にダイブショップがあって、そのホームページを見ていたら、美しい写真が沢山あったというのがきっかけだ。

問い合わせたら医者の診断書を持って来いというので、体調を整えて書いてもらい、後日持参して講習を受けた。

単に、水中の景観に惹かれただけだったが、その時は、これ程嵌るとは思いもしなかったな。

のめり込むきっかけは、ダイビングを始めた後に訪れた。

ロタの松運丸でのダイビングで、完全に嵌った。

ちゃんとしたダイバーになると、心に決めた。

その後、アドバンスを取って、まあ、ガスの消費が早かったことをきっかけにしてリブリーザーに転向したのだが、それはまた、別の話である。

水中の何がそんなに魅力的なのかといえば、浮沈子の場合は、「水中における浮遊感」に尽きると思う。

ちょっと前に、アバターという映画が流行ったが、その中で負傷して歩けなくなった主人公が、空を飛ぶ夢を見るようになったという下りがある。

(アバター (映画))
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%90%E3%82%BF%E3%83%BC_%28%E6%98%A0%E7%94%BB%29

「ジェイク・サリー - サム・ワーシントン (東地宏樹)
本作の主人公の元海兵隊員(伍長)。ベネズエラでの戦争で負傷し、脊髄を損傷したため下半身不随となっている。」

残念ながら、空を飛ぶ夢について解説しているページを見つけることは出来なかった。

(ジェームズ・キャメロン
『アバター』)
http://www.cinematoday.jp/page/A0002451

「Q:どうしてこの映画を作ろうと思われたのですか?
例えば君が小さかったころ、空を飛ぶ夢を見たことはなかったかい? そして目覚めたときに、あんな風に飛べたらいいって思わなかった? この物語の主人公であるジェイクは、車椅子に乗った青年で、いつもそんなことを考えている。」

ちらっと書いてあるページを見つけたので引用しておく。

自由に水中を飛び回る(泳ぎ回る)浮遊感こそ、浮沈子がダイビングに求めているものだ。

考えようによっては、鳥よりも自由である(ホバリングも、バックも、その場で向きを変えることも、背面飛行さえ可能だ)。

あの感覚は、かつて経験したことがない3次元の感覚で、陸上では重力に逆らえず、身動きに少々不自由している過食症気味の中年オヤジにとっては最高の娯楽だった。

で、潜って上がって来ては過食していたというわけだな。

何と自己肯定的な娯楽なんだろう!。

まあ、どうでもいいんですが。

たとえ、ロタでボートに乗って3分で酔いそうになったり、富戸のエキジットでこけたりしても、あの水中での浮遊感がある限りダイビングは止められない。

新たな依存症だな。

そう、ダイビングには依存性がある。

もう一度、あの浮遊感を味わいたい、3次元の空間の中で、自由に動き回りたい・・・。

たぶん、ダイバーは皆、それを求めているのだ。

もしも、フィンを履かずに地べたに足を着いて移動するしかなかったら、これほど盛んなレジャーになることはなかっただろう。

また、もしもBC(BCD)が発明されず、海猿のように呼吸とフィンキックで潜水するしかなかったら、これほど広範囲の人々が参加することはできなかっただろう。

鳥のように大空を飛ぶことはできないが、鳥よりも自由に水中を舞うことは可能だ。

しかも、(当たり前だが)そこは人間が生きることの出来ない異種の環境であり、地上では見たこともない景色や生物に満ち溢れた野生の世界なのである(まあ、一部で餌付けしたりしてるらしいが)。

ハンティング(スピアフィッシング)が出来るところもあるらしいが、写真に撮ったり、ただ眺めたりするだけでも楽しい。

水中では、誰もがスーパーマンのように軽やかに空を飛べる。

しかし、問題もある。

空を飛べる時間は、限られているのだ。

一般のダイビングで使用される器材では、せいぜい1時間とかしか水中にいられない(仙人のように、ガス持ちのいい方は別ですが)。

また、少し深いところへ行くと、ガスの消費が早くなるだけでなく、ガス昏睡になったり、浮上の際に体内に溜まったガスを排出するためにいろいろ段取りしなくてはならない。

まあ、いろいろ手段はあって、ナイトロックス使ったり、サイドマウントで(バックマウントでもいいですが)ダブルタンクにしたり、本格的に減圧するテクニカルダイビングの手順を学んだり、それこそ、リブリーザー使ったりして潜っていられる時間を安全に延長したり、滞在できる深度を広げたりすることが可能になる。

星の数ほどある指導団体や、その教育サービスを提供するショップで金を払い、トレーニングを積むことで、比較的簡単にそれらの手段を利用することが出来るようになって来た。

いい時代になったものだ。

浮沈子は、そんな時代になってからダイビングを始めたので、その有難味が十分分からずに、イントラの苦労話を聞いているだけなんだが。

古くからのダイバーの中には、相当無茶なダイビング(ご本人達は、「冒険」というが)をされて来られた方もいるようだ。

いい時代だったというが、浮沈子にいわせればとんでもない話だ。

テクニカルダイビングを含めて、レジャーで行うダイビングは、「冒険」ではない(危「険」を「冒」すのが、冒険の字義である)。

PADIは、そういっているかもしれないし、それに似た要素はあるかもしれないが、基本的には異なるものだし、そこには一線が引かれている。

器材の限界を超えたり、一般の人間の生理の限界を超えて、限られた少数の人々だけが挑戦することが出来る別世界の話だ。

器材の限界を超えることは、当然大きなリスクを伴うし、バックアップを重層的に用意したり、それなりの態勢を整えて行う必要がある。

人間の生理の限界を超えることは、即、死に繋がる。

運が良ければ一発で死ねるが、悪ければ廃人になる。

それを覚悟で、何か(金とか名誉とか、単なる自己満足)のために挑戦するということがあるのかもしれない。

そんなダイビングは、浮沈子の想像の範囲外だな。

そして、このブログの範囲をも超えている。

たとえば、ガス昏睡に対する耐性が高い方が、エア吸って深いところに潜るなどというのがその一例だ。

浮沈子などは、30mを超えると聞いただけでビビリまくって、「ヘリウムないですか?」と探しまくることになる。

まあ、この間のロタでは35mくらいまでエアで行ってしまいましたが。

そんなのは、例外中の例外だな。

ジジババでも、安心して潜っていられるのがよろしい。

血管硬く、心臓弱く、筋力弱く、精神力弱く、視力弱く、陸上では介護が必要な状態に限りなく近くても、禁忌の疾病がなく、かかりつけ医と結託して(?)ダイビングを楽しめるというのが理想だ。

体調を維持することは、ダイバーとして当然だが、逆に、体調が悪い時は躊躇なくダイビングを諦めるというのも重要なスキルだ。

世の中には、ダイビングよりも楽しいことなんて、いくらでもある(スカイダイビングとかあ?)。

まあいい。

要するに、幅広いダイバーが誕生し、世界中で潜りまくっているということだな。

この項の結論というのは、人間は水中での浮遊感を楽しむために潜るということで、一区切り付けたい。

そのための手段を開発し、普及させることによって、これだけ大勢の人々が潜れるようになってきたということだ。

潜るという行為に対する敷居が、経済的にも、技術的にも下がってきて、一般の人々が気軽に嗜めるようになったことがその理由だ。

なあんだ、つまらない・・・。

しかし、浮沈子にとって気になる理由というのを聞いたことがある。

ダイビングは健康にいいという話だ。

本当に、ダイビングは健康にいいのだろうか?。

少なくとも、ダイビングを続けようとすれば、健康管理に気をつけなければならなくなり、必然的に健康な人しかダイバーとして存在し得ないので、結果としてそう言えなくもない。

それに、例えば寒い冬場に暖かい南の島でリラックスして来るというプロセスは、確かに健康にもいい。

しかし、ダイビングそのものは健康にいいわけがない。

高圧下で不活性ガスを吸いまくり、体内の毛細血管は詰まりまくっているだろうし、組織に残存した窒素が完全に排出されるためには1週間とかいうレベルの時間が必要だ。

その間、肉体は通常想定されていない状態に晒されることになり、その弊害については明らかになっていることの方が少ないだろう。

酸素にしても、過剰に吸収された状態では何らかの酸素毒性がもたらされているはずで、フリーラジカルの生成を促がすなど、いいことなんか殆どないに違いない。

ナイトロックスが身体にいいなどと宣伝しているのは、はっきり言えば詐欺に等しい。

不活性ガスである窒素などの蓄積を抑制する効果だけをもって、健康的だなどというのは大問題である。

高分圧の酸素を吸うのは、水中で呼吸するためにガス圧をトータルで環境圧にしなければならないことによる必要悪なのであって、そのこと自体にいいことなんてないのだ。

陸上で、医学的にキッチリ管理されて行う高圧酸素治療とは、全く別の行為である。

もちろん、麻酔効果もある。

PADIが、窒素酔いをガス昏睡というワケワカの名称に変えた理由もそこにある。

ナイトロックス講習で、ちゃんと習って欲しいもんだが、水中では酸素は危険なガスであることに違いはない。

空気だって、21パーセント(20.9パーセント)の、れっきとした酸素混合気体(ナイトロックス=ナイトロジェン:窒素+オキシジェン:酸素)である。

ナイトロックスの講習受けると習うが、空気の場合は、急性の酸素毒性が出る深さまで行く前に、窒素と併せたガス昏睡の影響が大きく出るに過ぎない。

先程例に挙げた、エアでの深潜りの場合、ガス昏睡に対する耐性が高いと、いきなり急性の酸素毒性に晒されることになって、かえって危険である。

そんなリスクを抱えながら、やはり人間は潜る。

人間が鳥のように自由に空を飛べない限り、ダイビングというレジャーがなくなることはないだろうし、宇宙旅行が現実になって、無重力空間を漂えるようになっても、たぶん、そこには生物はいない。

地球という惑星の特徴でもある海(湖でもいいですが)、そこへアプローチする手段を手に入れた人類が、新たな地平を開いたわけだ。

もちろん、レジャーダイビングだけが人間の水中活動じゃあない。

お仕事で潜る方もいるし、自殺するために潜る方もいるだろうが、まあ、このブログの範囲には入らないな。

レジャーダイビングにだって、ありとあらゆる危険があり、そのリスクを一定の範囲に追い込んで管理し、商売として成立させているに過ぎない。

指導団体が定めるルールに従うということは、もちろん、第一にはダイバーの安全を確保することに繋がるが、それは同時にレジャーダイビングを商売として成り立たせるための必要条件でもある。

安全管理は、レジャーダイビングの1丁目1番地なのだ。

人間がなぜ潜るかという命題は、裏を返せば、そういう潜り方が出来るようになってきたという事実の1面でもある。

ダイビングが、毎度毎度生きるか死ぬかの博打では、そもそもこれだけの人が潜るという事実は作れなかっただろう。

なんだか、商売臭い理由で申し訳ないが、ある程度の範囲で安全に潜れるようになってきたから潜るというのが、実際の話なのだろう。

水中に潜るという行為の安全性が確保されたからこそ、人は好き放題の理由をつけて潜るようになっただけだ。

それだけの話なのかもしれない。