宴の跡?2015年01月22日 20:06

宴の跡?
宴の跡?


セブでのゲップが出るほどのCCRダイビングが続いている。

ああ、ミニマム・ループ・ボリュームが取れなくて、胃の中にガスが溜まっているというわけではない(CCRダイバーの方だけ、分かってください)。

CCRでのドリフトダイビングが多くて、中性浮力で苦労しているというのは事実なんだが・・・。

ドリフトダイビングというのは、実質的にホバリングと同じである。

しかもだ、徐々に深度を上げながらホバリングするという、CCRダイバー苛めの過酷なダイビングなんであるな。

ガイドは、ちっとも分かってくれない・・・。

基本に忠実に3分間の安全停止を求めてくる。

ああ、まあ、仕方ないか。

プロファイルとしては、一応、浅い深度における浮上速度のコントロールということでお付き合いはするが、基本的にはCCRダイビングでは安全停止はない。

ここ(スコッティーズ)のガイドさんは、深度に合わせたナイトロックスで潜っている。

28パーセントとか、30パーセントなど、自在に調合している。

エアで潜ることはない。

お客さんがナイトロックスの使用資格がない場合だけ、エアを供給しており、それ以外はゲストも含めてナイトロックスが基本である。

どこかの国のダイブスポットに、爪の垢を貰っていこうかな。

初日(1月20日)は、ユニットのチェックダイブも兼ねて、ハウスリーフで潜る。

1本目はマスズさん(日本人ガイド)と潜り、2本目はミカさん(女主人?)とアイリーン(現地ガイド)と潜る。

ミカさんとアイリーンは、ダブルタンクである(お二人とも、テクニカルダイバー)。

もちろんナイトロックス。

お店の中にはサイドマウントの器材(Xディープ)も売られているが、ここでは、あまりサイドマウントダイバーはいないようだ。

握りこぶし大のカエルアンコウが28メートルくらいのところに居ついていて、それを拝みに行くわけだな。

30パーセントくらいで潜っていた。

浮沈子のセブンは初日のセットアップの際に、スクラバーの挿入確認(41番)でエラーを吐いた。

というか、センサーにタッチしても反応しなかったのだ。

これは問題だな。

電池を抜いて再挑戦して、ようやくクリア。

うーん、まだバグがあるのかあ?。

まあいい。

その後は快調で、2日に1回の割合でスクラバーを交換している(良い子は、必ず毎日交換しましょう!)。

そのスクラバーがおったまげる代物で、後日、詳細を報告するが、797(モレキュラー・ソフノダイブ)のケースの蓋をぶった切って、中身を詰め替えて使うという、極悪非道、言語道断、支離滅裂(?)の仕掛けになっている・・・(良い子は、絶対に真似しないでね!)。

まあ、今のところ何の問題もなく、300秒のプレダイブチェックの際にぶっ倒れることもなく生きてはいるが、毎回薄氷を踏む思いで潜っている。

ここは、ちょっと他のポセイドンユーザーには勧められないな。

SSIとRAIDテックのファシリティになっているが、問題ないんだろうか?。

詰め替え用の水酸化カルシウムは、たぶんインスピ用の粒子が粗いやつらしく、水酸化マグネシウムが混合されていないヤツのようで、色の変化がない。

酸素使用量で考えた場合、1日2本潜っても10ある目盛の1しか減らないので、余裕で持つことは分かっているが、やっぱ、なんか不安である。

ポセイドンを選んだ理由の一つが、ガラガラと音を立てて崩れていくのを感じる。

ちなみに、ソフノダイブはないようだ。

このイレギュラーなパッキングを、ゲストにやらせているというのもいかがなものか(浮沈子が、勝手にやってるだけですが)。

一応、パッキングが終わった段階で、スタッフに確認してもらっているが、安全管理上は極めて問題が多い。

浮沈子は、ここのスタッフにやってもらうのが逆に不安なので、自分で詰めているが、インスピの時より丁寧にタッピングしている自分に気がついて、思わず苦笑いする。

まあ、どうでもいいんですが。

2日目は、ボートダイブ2本。

オランゴ島のタリマ、マクタン島沿いのコンスタベサに潜る。

ガイドはケネス。

彼の年期の入ったダイビングは見ものだ。

背中に白い筋が入ったクマノミを見つけると、必ず止まって写真を撮れと合図する。

ドリフトしてんのにい?。

止まるのお?。

中性浮力取るだけでもジタバタしてるのに、その度にカレントに逆らってキックしながら微妙な浮力調整をしつつ、ターゲットに接近する・・・。

かんべんしてくれえ!。

何度もやっていると、微妙なコツを覚えてくるが、安心は出来ない。

ポセイドンは、動的にキャリブレーションをするので、5分に1回、ループ内にガスを吐き出すのだ。

シューーーーーッ!。

しょえーっ、このタイミングかよ!!。

まあ、ポセイドンのCCRユーザーだけ分かってください・・・。

3日目(本日)は、マサさん(日本人ガイド)と、もう一人の現地ガイドと3人だけで(他のゲストのキャンセルだそうです)、念願のマリゴンドンケーブへ!。

ガイド2人にゲスト1人(しかも、当然ボートは貸切!)という、超ラッキーなダイビングになった。

贅沢の極みであるな。

現地ガイドからは、コース取りと深度の管理について、入念に事前説明があった(現地訛りの英語で!)。

マサさんに、要点を通訳してもらうと共に、耳抜きが難しい時があることを伝えてもらう。

ゲスト側のネガティブ情報をしっかりとガイドに伝達するというのは、ダイビングを安全に遂行する上での重要事項だ。

今までも、もちろんそうしてきたが、カレントが強い中で、一気に水底まで行かなければならないような場合は、安全管理上も非常に重要な事項になる。

で、案の定、抜けにくかった!。

エントリーして棚の上の8mくらいに行くまでの長いこと長いこと・・・。

結構流れていて、下ろしたてのフルフットフィンを全開にして漕ぎまくりながら、必死に耳が抜けるのを待つ。

ようやく底の岩に指を掛けて、それでも頑張って漕ぎながら細く抜けていくのを待つ。

自分の耳を壊さずに潜るというのは、何より重要だ。

で、ようやく抜けてOKを出す。

一度抜けてしまえば、後はゆっくりと深度を落としていけばOK。

ドロップオフでは、さほど流れもなく、30m程のマリゴンドンケーブの上の縁に辿り着いた。

PADIの基準では、ここから10mしか奥へ行けないことになるが、まあ、そこら辺は、何というか、柔軟な解釈ということで(良い子は、レクリエーショナルの基準を守りましょう!)。

まあ、10mがどのくらいかを測ったわけではないので、たぶん、どこまで行っても10mなんだろうと・・・。

洞窟の中は結構広くて、ケイブダイバーとかでなくても、普通に中性浮力が取れれば簡単に入れる。

中には黒っぽい小さい魚やエビの類もいて、さらにはミノカサゴも闖入してくるという豪華な面々が待っている。

しかし、なんといっても圧巻は、入り口から見て右手の奥の窪みにあった宴会場(!!)である(画像参照)。

もちろん、ビールはサンミゲル!!。

誰だあ、こんな所で酒盛りしたのは?。

洞窟の中は、外よりも水温が高く暖かい。

洞窟から出ると、ひんやりした。

まあ、マリゴンドンケーブにこんな仕掛けがあるとは聞いていなかったので驚いたが、嘘だと思う方は、是非行って確認して頂きたい。

もし撤去されていたとしても、浮沈子は責任取れないのでそのつもりで。

2本目は、現地ガイド2人とゲスト3人でマクタン沿いのタンブリへ。

18m位のところに飛行機の残骸が沈めてある(たぶん、観光用に)。

中はドンガラで、翼ももげている。

後は、ガイドが探してくれるウミウシを撮りながらドリフトして上がった。

ボートキャプテンが昼寝していて(?)、マーカーブイに気づかなかったのはここだけの話である。

皆で指笛を鳴らしたり、大声上げて、やっと気付いた!。

まあ、周り中に他のボートが浮かんでいたので、漂流とかいう心配はない。

なかなか気付かなかった原因は、近くでやっていたウォータージェットを足から噴射して、水面から浮き上がって遊ぶというアトラクションの音に紛れていたということもある。

あれは難しそうだな。

バランスを崩して船の上とかに頭から落ちたら、首の骨を折ってお陀仏だ。

ヘルメットを被ってやっていたが、あんなもんは気休めに過ぎない。

浮沈子は、CCRダイビングだけで十分である。

今回の一連のダイビングも、前半が終了し、明日からは後半戦に入る。

スパイダーゴムには誰も気付いてくれないし、浮沈子的には面白くないのだが、テクニカルダイバーがごろごろいるので、変な格好をしたダイバーは見慣れているのだろう。

サイドマウントダイバーの姿も見かけない。

次回来る時は、ちっとサイドマウントでも潜ってみるかな(今回は、器材は持参せず)。

昼飯(和風弁当:味噌汁付き)を挟んで、午前1本午後1本のペースが続く。

リブリーザーだからといって、誰も見に来てくれないのはつまらないが、ここではそんなものは当たり前なのだろう。

その割には、ガイドさんはCCRのことを知らなさ過ぎる。

それも問題だな。

CCRダイバーを受け入れるというなら、その辺も含めて改善する余地は多い。

まずは、スクラバーからだが、しばらくは難しいだろう。

後半戦については、改めて報告する。

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