CCRの未来 ― 2015年01月24日 00:36
CCRの未来
CCRとクルマの関係については、自動運転に絡めて考察した。
(自動運転とCCR)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2015/01/17/7540378
PADIは、もう少し異なる視点で見ている。
機種毎に異なるCCRの操作性を統一して、PADI基準で操作やダイビングの講習をしたいと考えているようだ。
自動車の運転方法は、多少の違いはあってもハンドルとアクセル、ブレーキなど、主要な操縦方法は共通で、車種毎の僅かな違いを購入やレンタルした時にレクチャーすればいい。
まあ、最近はオートマ限定免許とかあるが、クルマの方も進化していて、DSGなどはオートマ免許でも運転できるマニュアルということになっているようだ。
CCRの操作性って、それほど違うんだろうか?。
浮沈子は、インスピレーションとセブンしか知らないが、本質的に違うところはない。
イントラにいわせると、インスピは何でもやってくれるオートマのCCRだというが、浮沈子はマニュアル車の、しかもクランクでエンジンを掛けるクラシックカーのように感じる。
スクラバーに二酸化炭素吸収剤をむせながら注ぎ込み、人手によるタッピングというリスキーな操作を加え、プレダイブチェックの手順をすっ飛ばしても潜れてしまう前世紀の遺物に映る。
もちろん、インスピも進化しているので、ヘッドアップディスプレイにカラーで情報を表示したり、充電可能なリチウムイオンバッテリーを搭載してきているが、スクラバーの扱いやプレダイブチェックなどはセブンの方に一日の長がある。
水中で様々な設定を行えるという機能を持つインスピに対して、一度ブルートゥース経由で設定してしまうと、水中では弄ることができないセブンは、究極のオートマだな。
テック仕様のカウンターラングを手に入れて、マニュアルで酸素をぶち込むことはできるが、ちゃんと講習を受けてからやらないと命の保障はない。
唯一、CC状態でパージボタンを押すと、ディリュエントが強制的に回路内に入ってくる。
かなり野蛮だが、レクリエーショナル仕様でも、SCRモードで運用することはできる(メーカー推奨の使用方法ではありませんので念のため)。
まあ、無理していろいろやらなくても、オートマはそれなりに快適に使えればいいのだ。
他の機種のことは知らないし、インスピにしてもセブンにしても、その機能の全てを知り尽くしているわけではない。
指導団体によっては、いろいろ裏技(酸素センサーが機能していなくても、同一深度でPO2を維持する方法とか)もあるようだし、知ったようなことを書いて顰蹙を買うつもりもない。
一人のユーザーとして、CCRを見た場合、基本的な作動原理はどれも同じだし、オプション的な要素はあっても、少なくともレクリエーショナルレベルでの使い方の中で、それ程の違いはないように感じている。
だから、操作方法を一定のルールで統合して、自動車のように共通のCカード出してもいいんじゃないかと思う。
自動車だって、大型とか牽引とかは、別免許になっているし。
まあ、そのことに何か意味があるかといわれれば、あんまりないかも知れないな。
しかし、例えば、リゾートに行ってレクリエーショナルレベルのCCRが複数あって、いろいろ試してみたいとか、そんな時には重宝するかもしれないし、そういう体験が出来れば、メーカーの独りよがりの宣伝(!)ではなく、それぞれのダイバーの判断で、選んで購入したりすることもできるだろう。
CCRが、もっと当たり前の器材として認知され、特殊なんだぞとか、いつ死んでもおかしくないんだぞと脅かされたりしないで(それは、まあ、事実そうなんだが)、誰もが気軽にアプローチ出来るようになるのがいい。
そのためには、信頼性の向上や、メーカー同士の仕様の調整、指導団体のカリキュラムの調整など、超えなければならないハードルは多い。
テクニカル用の器材として、クリティカルな運用に供されるモデルについては各社差別化して、究極のパフォーマンスを発揮していただければいい。
レクリエーショナルレベルのダイビングでは、それに見合った性能の器材でいい。
その代わり、各社の操作性に一定の業界標準を導入し、クロスオーバーの負担を減らすと共に、指導団体のカリキュラムの共通性も図ってもらいたいもんだな。
トヨタのクルマの免許と、ホンダのクルマの免許が違うような現状は、ちと嘆かわしい。
まあ、そうはいっても、確かにインスピとセブンじゃあ操作は違うし、両方の運用をしっかり学べるというメリットはある。
今は、むしろ統一を目指すのではなく、様々なアプローチを幅広く行って、より使いやすいCCRを開発していく時期なんだろう。
だから、本稿の表題は「CCRの未来」とした。
22世紀とかじゃなくって、せいぜい20年以内だな。
で、やはりテクニカルとの壁は堅持するのがいい。
深度や潜水時間の自由度は増すが、煩雑なオペレーションを必要とするテクニカルダイビングと、オペレーションは極力シンプルにして、ダイビングの楽しさを追及するレクリエーショナルダイビングとの間には、その運用思想に大きな隔たりがある。
物理的、生理的な点は、本質的には共通だし、そこに明確な線引きは出来ないが、万人が行えるダイビングと、一部の好き者(!)だけが行うダイビングというのは、分かれていてもいい。
ここまでのリスクなら、商売としてやっていけるという程度の違いでしかないのだろうが、現実の世界ではそれは重要なことだ。
この点は、20年経っても変わらないだろう。
操作性が統一された使い易いCCRと、百花繚乱のテック用CCRがごろごろしている状況がいいな。
オープンサーキットだってえ?。
ああ、そんなんで潜ってる人もたまに見かけるよ・・・。
4日間もCCR漬けになっていると、妄想で頭が一杯になって来ているのかも知れない。
CCRとクルマの関係については、自動運転に絡めて考察した。
(自動運転とCCR)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2015/01/17/7540378
PADIは、もう少し異なる視点で見ている。
機種毎に異なるCCRの操作性を統一して、PADI基準で操作やダイビングの講習をしたいと考えているようだ。
自動車の運転方法は、多少の違いはあってもハンドルとアクセル、ブレーキなど、主要な操縦方法は共通で、車種毎の僅かな違いを購入やレンタルした時にレクチャーすればいい。
まあ、最近はオートマ限定免許とかあるが、クルマの方も進化していて、DSGなどはオートマ免許でも運転できるマニュアルということになっているようだ。
CCRの操作性って、それほど違うんだろうか?。
浮沈子は、インスピレーションとセブンしか知らないが、本質的に違うところはない。
イントラにいわせると、インスピは何でもやってくれるオートマのCCRだというが、浮沈子はマニュアル車の、しかもクランクでエンジンを掛けるクラシックカーのように感じる。
スクラバーに二酸化炭素吸収剤をむせながら注ぎ込み、人手によるタッピングというリスキーな操作を加え、プレダイブチェックの手順をすっ飛ばしても潜れてしまう前世紀の遺物に映る。
もちろん、インスピも進化しているので、ヘッドアップディスプレイにカラーで情報を表示したり、充電可能なリチウムイオンバッテリーを搭載してきているが、スクラバーの扱いやプレダイブチェックなどはセブンの方に一日の長がある。
水中で様々な設定を行えるという機能を持つインスピに対して、一度ブルートゥース経由で設定してしまうと、水中では弄ることができないセブンは、究極のオートマだな。
テック仕様のカウンターラングを手に入れて、マニュアルで酸素をぶち込むことはできるが、ちゃんと講習を受けてからやらないと命の保障はない。
唯一、CC状態でパージボタンを押すと、ディリュエントが強制的に回路内に入ってくる。
かなり野蛮だが、レクリエーショナル仕様でも、SCRモードで運用することはできる(メーカー推奨の使用方法ではありませんので念のため)。
まあ、無理していろいろやらなくても、オートマはそれなりに快適に使えればいいのだ。
他の機種のことは知らないし、インスピにしてもセブンにしても、その機能の全てを知り尽くしているわけではない。
指導団体によっては、いろいろ裏技(酸素センサーが機能していなくても、同一深度でPO2を維持する方法とか)もあるようだし、知ったようなことを書いて顰蹙を買うつもりもない。
一人のユーザーとして、CCRを見た場合、基本的な作動原理はどれも同じだし、オプション的な要素はあっても、少なくともレクリエーショナルレベルでの使い方の中で、それ程の違いはないように感じている。
だから、操作方法を一定のルールで統合して、自動車のように共通のCカード出してもいいんじゃないかと思う。
自動車だって、大型とか牽引とかは、別免許になっているし。
まあ、そのことに何か意味があるかといわれれば、あんまりないかも知れないな。
しかし、例えば、リゾートに行ってレクリエーショナルレベルのCCRが複数あって、いろいろ試してみたいとか、そんな時には重宝するかもしれないし、そういう体験が出来れば、メーカーの独りよがりの宣伝(!)ではなく、それぞれのダイバーの判断で、選んで購入したりすることもできるだろう。
CCRが、もっと当たり前の器材として認知され、特殊なんだぞとか、いつ死んでもおかしくないんだぞと脅かされたりしないで(それは、まあ、事実そうなんだが)、誰もが気軽にアプローチ出来るようになるのがいい。
そのためには、信頼性の向上や、メーカー同士の仕様の調整、指導団体のカリキュラムの調整など、超えなければならないハードルは多い。
テクニカル用の器材として、クリティカルな運用に供されるモデルについては各社差別化して、究極のパフォーマンスを発揮していただければいい。
レクリエーショナルレベルのダイビングでは、それに見合った性能の器材でいい。
その代わり、各社の操作性に一定の業界標準を導入し、クロスオーバーの負担を減らすと共に、指導団体のカリキュラムの共通性も図ってもらいたいもんだな。
トヨタのクルマの免許と、ホンダのクルマの免許が違うような現状は、ちと嘆かわしい。
まあ、そうはいっても、確かにインスピとセブンじゃあ操作は違うし、両方の運用をしっかり学べるというメリットはある。
今は、むしろ統一を目指すのではなく、様々なアプローチを幅広く行って、より使いやすいCCRを開発していく時期なんだろう。
だから、本稿の表題は「CCRの未来」とした。
22世紀とかじゃなくって、せいぜい20年以内だな。
で、やはりテクニカルとの壁は堅持するのがいい。
深度や潜水時間の自由度は増すが、煩雑なオペレーションを必要とするテクニカルダイビングと、オペレーションは極力シンプルにして、ダイビングの楽しさを追及するレクリエーショナルダイビングとの間には、その運用思想に大きな隔たりがある。
物理的、生理的な点は、本質的には共通だし、そこに明確な線引きは出来ないが、万人が行えるダイビングと、一部の好き者(!)だけが行うダイビングというのは、分かれていてもいい。
ここまでのリスクなら、商売としてやっていけるという程度の違いでしかないのだろうが、現実の世界ではそれは重要なことだ。
この点は、20年経っても変わらないだろう。
操作性が統一された使い易いCCRと、百花繚乱のテック用CCRがごろごろしている状況がいいな。
オープンサーキットだってえ?。
ああ、そんなんで潜ってる人もたまに見かけるよ・・・。
4日間もCCR漬けになっていると、妄想で頭が一杯になって来ているのかも知れない。
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