高級SUV2015年03月16日 00:01

高級SUV
高級SUV


ロールスロイスとかベントレーが、走破性能の高いSUVを出そうとしている。

当然、乗り心地も良く、値段も高いだろう。

(【デトロイトモーターショー15】ベントレーのSUV、車名は「BENTAYGA」に決定…2016年発売へ:画像参照)
http://response.jp/article/2015/01/13/241522.html

(英高級車 ロールスロイス、SUV 市場への参入を発表)
http://response.jp/article/2015/02/18/244624.html

さすがに、クロスオーバーとかいってるけどな。

(クロスオーバーSUV)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%82%B9%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BCSUV

「フレーム構造ではなく、モノコック構造を持つものを指す。基本的には、「乗用車をベースにしている(セダンやハッチバックとプラットフォームを共用している)SUV、のことである。」

このほかにも、ベンツが高級SUV市場に参入しようとしている。

(超高級車「メルセデス-マイバッハ Sクラス」に試乗:次なるモデルはSUVか!?)
http://carview.yahoo.co.jp/article/testdrive/20150203-20102349-carview/8/

「ここからは噂の域を出ないが、メルセデス-マイバッハはそのラインナップを更に拡大するつもりだとも言われている。驚くなかれ、次なるモデルはSUVだと言われているのだ。たとえば“メルセデス-マイバッハ GLクラス”なんてモデルが登場したと想像するならば…ベントレーやロールス・ロイスの参入も囁かれているこの市場で、大いに注目を集めることは間違いない。」

まあ、噂の域を出ないと断ってはいるが、出すだろうな。

少し毛色は違うが、ランボルギーニもSUVを出す可能性がある。

(ランボルギーニ新型SUV”ウルス”を2018年にリリースするとアウディ社長が明言!)
http://www.j-sd.net/lamborghini-urus-2018/

「その発売時期に関しては、2016年末までに、2017年中に、など二転三転していますが、今回はアウディ社長の口から出た言葉なのである程度の信憑性はありそうです(笑)」

まあ、いつでもいいんですが・・・。

「エンジンにはV8のハイブリッドエンジンが搭載される予定で、モーターとガソリンエンジン合計出力は680PSに達するとのこと。」

SUVの皮を被ったスーパーカーだな。

(【ジュネーブ2015】フェラーリ、V8ターボをミドシップに搭載した「488 GTB」を発表!(ビデオ付))
http://jp.autoblog.com/2015/03/05/ferrari-488-gtb-geneva-2015/

「488 GTBに搭載されたV8エンジンは、3,902ccの排気量からツインスクロール・ターボチャージャーによる過給を受けて、最高出力670馬力/8,000rpmと最大トルク77.5kgm/3,000rpmを発揮。」

なんだ、ターボ付けたフェラーリよか馬力あるじゃん!。

高級な4輪駆動車といえば、ランドローバー・レンジローバーがある。

(ランドローバー・レンジローバー)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC

「高級オールパーパスフルタイム4WD車であり、ランドローバーのフラッグシップモデルである。」

また、これらとは少し趣が異なるが、ベンツ自体も、Gクラスの派生車としてG63 AMG 6×6を導入した。

(メルセデスベンツ日本、Gクラス 6輪駆動モデルの受注開始…限定5台、8000万円)
http://response.jp/article/2014/04/25/222058.html

このクルマについては、本ブログに於いても取り上げたことがある。

(6×6=砂漠の舟)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2013/03/24/6757292

「そもそも、このクルマ、舗装道路を走っているシーンが、最も似合わないことだけは、万人が認めるところであろう。」

もちろん、これから市場に投入されようとしている高級SUV達は、都会のアスファルトジャングルでも似合うクルマであることは間違いない。

その上で、どんな道でも、そのアットーテキな走破性に物をいわせて、フラットライドのまま走り抜けてしまうというわけだ。

レイスやSクラスのように、GPSやレーダーの支援を受けながら、サスペンションの硬さとかを、リアルタイムで変化させるという業も繰り出すだろう。

これらのクルマの市場である、中国や米国には、不整路は沢山あるので、走る場所に困ることはない。

販路の拡大にもつながる。

ロードカーに見劣りすることのない豪華な内装を施せば、飛ぶように売れるだろう。

いい商売だな。

背の高いクルマに乗っていると、着座位置が高いというだけで、周りのクルマが小さく見えたりして気分がいい。

さらに、下手なスポーツカーも顔負けの動力性能を持っているとなると、恐いものなしだ(覆面だけかあ?)。

浮沈子は、この市場を切り開いたのはカイエンだと思っている。

(ポルシェ・カイエン)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%B3

「ただしポルシェはあくまで「新しい形のスポーツカー」としていてSUVという表現を使用していない。」

「SUV分野への参入を考えていたポルシェと、レンジローバーに代表される高級SUV分野へ本格参入したかったフォルクスワーゲンの思惑が合致し、両社で開発費用を分担し共同開発された戦略モデル。」

初代投入は2002年だから13年前ということになる。

レンジローバーが細々と賄っていた市場が爆発したわけだ。

現在のポルシェの隆盛を支えているのは、911でもなければ、ケイマンでもない。

カイエンこそ、ポルシェ中興の祖であることは間違いない。

(今のポルシェがあるのはカイエンのおかげである3つの理由)
http://car-me.jp/articles/1579

「2013年の販売台数を見ると、ポルシェの世界総販売台数は約180,000台です。その内、カイエンは68,000台程度(14年1~9月の総販売台数が51,000台であることからの推計数値)、マカンは45,000台のため、ポルシェの総販売台数におけるSUVの比率は70%を超えています。
ちなみに、2014年の911の年間販売台数は約30,000台であり、総販売台数における割合は16%。比率だけで見てみるとポルシェはSUVが主力のメーカーです。」

この記事の70パーセントを超えているという計算が、どこから出てきたのかは不明だが、カイエンが売れまくっているということは間違いないし、マカンというお手頃SUVも加えて、ますます鼻息荒いことだろう。

このカイエンの成功に刺激されて、高級SUV市場が花開いたといってもいい。

パワーがあって、速くて、下々を睥睨するタカビーな目線・・・。

もっさりしたSUVとは異なる、スポーティな動力性能と、豪華な装備、オシャレな内装、お高いお値段・・・。

カイエンは、マカンを得て、一層高級化する可能性があるな。

上級車への伸び代があるというわけだ。

同じプラットフォームで、ベントレーのSUVも作らなくてはならないので、そこいらへんは少し調整があるかもしれない。

VWグループとしては、上手に棲み分けたいところだ。

W12気筒ツインターボのベントレーSUVと、V8ターボのカイエンということになるのか。

おっと、ランボルギーニもあったな。

ベンツの高級SUV、ロールスロイスのクロスオーバーなども目が離せない。

浮沈子的には、カイエンSハイブリッドに試乗したくらいしかないが、なかなかゴキゲンなクルマだったな。

(カイエン試乗)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2012/09/09/6568675

「さて、試乗を終えて500Eに乗り換えた途端、「やっぱ、こっちの方がいいわ」と思ったのは事実である。」

「上から目線で見下ろされていても、セダンは、やはり乗り心地や安心感の点では優れた自動車なのだと思った。」

浮沈子がSUVに手を出すことは有り得ない。

少なくとも、自分が好んで載る車種として選ぶことはない。

重心高く、ハンドリングに悪影響がある車形には、選択の余地はない。

浮沈子が棲息しているのは、綺麗に舗装された、真っ直ぐな道か、少々曲がりくねった道であって、道なき道や、砂漠ではない。

棲む世界が違うクルマだ。

それでも、その異形のクルマたちを求める人々も多い。

世界は広く、不整路の方が多い国も沢山あるのだ。

もちろん、そんな国々にも、クルマという道具に道楽を見出している人々はいる。

彼らにとって、SUVこそが自動車であって、踏み切りも越えられないフェラーリなどには用はないのかもしれない。

そう考えると、高級SUVの世界は、まだまだ広がりそうだな。

クルマの価値2015年03月16日 09:43

クルマの価値
クルマの価値


金属と樹脂とガラスとゴムとで出来た機械。

まあ、革張りの椅子とかもあるので、他にもいろいろ使ってるんでしょうが。

この、クルマの価値というか、人間にとっての意味について、少し考えてみようかと思った。

SUVの記事を書きながら、どーして浮沈子はSUVに食指が動かないのか考えてみた。

一つには、もちろん、スポーティではないから、というのがある。

SUV(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)なのに?。

誤解はなかろうと思うが、スキーとか、サーフィンとか、「人間がするスポーツ」をサポートする、という意味で、クルマ自体がスポーツカーっぽいという意味ではない。

最近は、マカンなど、スポーツカー顔負けのSUVも出ているので、その定義は流動的だな(SSUV:スポーティ・スポーツ・ユーティリティー・ビークルとかあ?)。

いずれにしても、一般のSUVが、もっさりとした「トラック」上がりの背高で、高速での運動性が二の次のクルマであることは間違いない。

エンジンにしても、元がトラックだけに、馬力はそこそこあったとしても、回してナンボのクルマでないことは確かだ。

ただし、SUVに乗っていて感じるのは、気持ちのいいクルマであるということだな。

目線が高いので、渋滞などでも先の様子が良く見えるし、最近のSUVは乗り心地もいい。

室内空間もたっぷりあるので、ゆったりと移動できる。

もちろん、荷物も沢山積める(そのためのクルマですから)。

気の利いたのは、4WDになっているので、悪路走破性も高い。

そういった要素に価値を見出すことが出来れば、それに特化したクルマの評価は上がるだろう。

何のためのクルマなのかという、ポイントを絞った選択をしなければ、クルマ選びは出来ない。

2シーターのオープンカー(和製英語)に無上の価値を見出している浮沈子ですら、長距離の移動の際は500Eの方がいい。

楽だし。

ドライビングの目的とか、運転している時の経験とかが異なれば、そのクルマの評価は当然変わってくる。

ダイビング器材満載で、後席が使えない浮沈子の500Eなどは、十分SUVしているといってもいい(単なる倉庫代わりともいう)。

まあいい。

物としてのクルマというより、サービスとしてのクルマ、道具として使いやすいクルマという価値に重きを置けば、用途に応じたクルマをとっかえひっかえ乗るというのが正しい。

自己所有でもいいし、共同所有やレンタルでもいい。

楽しいカーライフを、エンジョイできればそれでいいのだ。

普段使いが難しいクルマを所有するというのは、道楽である。

余程の金持ちか、パートナーの深い理解があるか、生活を切り詰めてクルマ道楽に嵌っているか(浮沈子の場合)。

屋根を開け放って、春の日差しをいっぱいに浴びながら風を切って走る(花粉症の方、スイマセン!)。

この時間と空間に価値を見出す限り、オープン2座以外の選択はない。

そして、トーゼンのことながら、物としての価値もある(だからこそ、所有するわけだな)。

地球温暖化などものともせずに、どこまでも走り続ける。

自由な移動の本能に任せて床まで踏む(交通ルールを守りましょう!)。

浮沈子は、クルマの外観には余り拘らない。

もちろん、カッコいい方がいいし、余り派手な色は好まないが、外見よりも運転席に座ってどーよ?、というのが重要だ。

アクセルを踏んだ時の挙動、ハンドルを切った時の反応、ブレーキを掛けた時の振る舞いがポイントである。

シートの座り心地も大切な要素だ。

「何にお乗りですか?」

「レカロです」

ドラーバーは、シートに座ってるんだから・・・。

手に馴染むハンドルや、シフトレバーも欠かせないアイテムである。

ボクスターのウインカーレバーなんぞは、この点では落第だな(今にも折れそうで、チャチだ)。

こういったアイテムとの相性、ひいてはクルマ自体との相性のようなものもある。

命を預け、人生のいくばくかの時間を共にするわけで、こちらがクルマに馴染むということもある。

メンテナンスを怠らず、クルマに合った運転(床まで踏むとかあ?)を心がければ、自然と相性も良くなるというものだ。

乗ってやること自体が、メンテナンスということもある。

クルマとの関わりは、単なる物との関わりとは異なる。

そのクルマを乗るのに相応しいドライバーなのかどうか、運転する方の価値も問われることになる(床まで踏めばいいというもんじゃない!)。

SUVでも、セダンでも、2シーターでも、人間とクルマの関係性の中でしか見えてこないものはある。

それぞれのクルマを、それぞれの乗り方、使い方で乗る。

その中で見えてくる、そのクルマとの関係を大切にする。

まあ、今のところは、こんなもんかなあ。