箱根行2015年04月13日 00:32

箱根行


少し遠乗りがしたくなって、500Eで箱根までドライブ。

オートクルーズが、ちょっと甘くなったような気がするんだが・・・。

この季節は、あまたのスポーツカーが、地面の下から湧いてきて、そこらじゅうを走り出す季節だ。

今日も、NSXやら348やらF355がごろごろ走っていた。

(ホンダ・NSX:1990年 - 2005年)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BBNSX

(フェラーリ・348:1989年 - 1994年)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%BB348

(フェラーリ・F355:1994年 - 1999年)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%BBF355

どれも、例の「スーパーカー誕生」に出てくるクルマたちである。

2年前の浮沈子のブログには、フェラーリの後継である360モデナや、430も登場した。

(ボクスター日和)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2013/04/28/6792199

(フェラーリ・360モデナ:1999年 - 2005年)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%BB360%E3%83%A2%E3%83%87%E3%83%8A

(フェラーリ・F430:2004年 - 2009年)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%BBF430

今でも、大切に乗られているのだろう。

結構な話である。

おまけに、今日は自宅近くで、真っ赤な458まで走っていた。

(フェラーリ・458イタリア:2009年 -)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%BB458%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%A2

さすがに328や308になると、余程状態が良くなければ走らせることは出来ないかもしれない。

残念ながら、今日は走っているのを見ることは出来なかったな。

(フェラーリ・328:1985年 - 1989年)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%BB328

(フェラーリ・308:1975年-1985年)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%BB308

2座のV8ということになると、308が初めてということになる。

それ以前は、V6のディーノであった。

12気筒では、365GT4BBが初のミドシップになる。

(フェラーリ・365GT4BB:1973年 - 1976年)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%BB365GT4BB

その後は、ご存知の通り。

(フェラーリ・512BB:1976年 - 1981年)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%BB512BB

(フェラーリ・512BBi:1981年 - 1984年)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%BB512BB#512BBi

(フェラーリ・テスタロッサ:1984年 – 1991年)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%BB%E3%83%86%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%B5

(フェラーリ・512TR:1991年 - 1994年)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%BB512TR

(フェラーリ・F512M:1994年 - 1996年)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%BBF512M

そして、次期マラネロからは、12気筒はフロントに載せられて、デイトナの時代に戻っていく。

(フェラーリ・365GTB/4:1968年 - 1973年)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%BB365GTB/4

(フェラーリ・550マラネロ:1996年 - 2001年)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%BB550%E3%83%9E%E3%83%A9%E3%83%8D%E3%83%AD

フェラーリの車種構成を、どうやって分類するかはややっこしいが、ホモロゲーションモデル(288GTO)や、スペシャルモデル(F40、F50、エンツォ、ラフェラーリ)、2+2のモデルを除けば、FRのV12とV8、MRのV12とV8の2系統に分けられる。

V6とか、4駆のFFとかは、この際除外する。

MRのV12は、スペシャルモデルしか作られなくなったし、V8のFRはカリフォルニア(と、カリフォルニアT)しかない。

古くからの流れを汲んでいるのは、V12FRのF12ベルリネッタ、そしてV8MRの488GTB(458イタリアの後継?)というわけだ。

もちろん、フェラーリという看板を掲げていないMRモデルなら、ディーノというV6モデルがある。

(ディーノ・206:1967年 - 1969年)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%8E%E3%83%BB206/246

(ディーノ・246GT/GTS:1968年 - 1974年)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%8E%E3%83%BB206/246

2座MRの市販車ということになると、この車がフェラーリ筋では初となる。

こうしてみると、フェラーリだって、紆余曲折の末にMRを作り続けてきたわけだし、スーパーカーという括りの中で、常にヒット作を出し続けたわけでもない。

生活のために(?)2+2も作ってきたし。

ホンダは、NSXの後継車を復活させようとしている。

S660も作ったしなあ。

そういえば、今日はコペン(新旧とも)を何台か見た。

ビートも走ってたな。

春は、スーパーカーの季節、MRの季節、そして当然、オープンの季節である。

箱根の往復(ターンパイク上がって、箱根新道で小田厚へ戻る)だけで、いろいろなクルマに出会えた(アストンとかもいました)。

バイクも沢山走っていた。

季節を感じる箱根行である。

「誕生」読了2015年04月13日 12:06

「誕生」読了
「誕生」読了


沢村慎太郎著「スーパーカー誕生」を読了した。

といっても、本文と3篇に渡るあとがきを読んだだけだ。

著者が言うように、縦糸と横糸を編んだ本書を読み解くには、巻末の索引や年表を駆使して、本文に記載された内容を改めて読み直さなければならない。

そうして初めて、美しい織物としての作品の価値を堪能できるのである。

1886年から2007年まで、120年間に及ぶ時間の流れを辿る旅は、本流、支流、伏流を絡め、その流れに浮いては沈むクルマたちと、それに関わった多くの人々の綾なすドラマを見ているようだ。

エンジンや車体の技術が、この120年間に大きく変わってきたことはもちろん、自動車を取り巻く社会環境も変わった。

1903年に初飛行した動力飛行機は、音速を超えて飛ぶようになり、1961年に有人飛行したロケットは、月に人類を送り込んだ。

2度の世界大戦と冷戦の中で、自動車という機械の有り様が変わらないわけはない。

安全性と環境に配慮しなければ、市販車として認められなくなり、動力も内燃機関だけではなくなりつつある。

社会に受け入れられるようになった自動車は、必然的に社会からの干渉を受けることになる。

単にエンジン搭載位置を車軸の中に収め、鬼面人を驚かすデザインで覆い、カタログスペックに300kmを超える最高速を記載すればいいわけではない。

燃費、排ガス、衝突安全性などを踏まえ、最新の技術を織り込んでいかなければ、商品として成立しない。

著者は、400kmを達成したベイロンをスーパーカーの到達点としているが、それを超えるクルマも出てきている。

それをスーパースポーツと呼ぼうが、何と呼ぼうが構わないが、人間の欲望には限りがない。

400kmの次は、500kmである(!)。

ガソリンエンジンで到達不可能なら、モーターでも何でも積めばいいのだ。

タイヤが4つで足りなければ、6つでも8つでも12でもいい(!!)。

人間を乗せるスペースがないというなら、3DカメラとGセンサーだけ積んで、信号飛ばしてシミュレーターの中にいる運転者が操縦すればいいのだ(って、それって実車なのかあ?)。

まあいい。

スーパーカーの物語に終わりはないのだ。

その誕生の物語のさわりを読んだだけに過ぎない。

競技車両とは異なる要素を求められるロードカーとして、様々な要件を満たしながら、高い運動性能と斬新なデザインを実現しようという不可能な挑戦を繰り返す人々。

1台の車の誕生でさえ、多くの人々が関わる物語となりうる中、メインの車種だけでも数十台が登場する本書は、もう、お腹一杯の内容である。

字面を追って、とりあえず読み終えたが、何度も行き来しながら読み返すことにしたい。

また、関連の書籍にも目を通してみよう。

金属と樹脂とガラスとゴムとで出来た機械。

そこに携わった人々の、熱く、複雑な世界がそこにある・・・。

FとL2015年04月13日 20:18

FとL
FとL


いわずと知れたフェラーリとランボルギーニ。

スーパーカーを語る上で、外せない2社だし、事実上、この2社の製品を本流としてきた。

エンツォ・フェラーリと、フェルッチオ・ランボルギーニというビッグネームの存在も光る。

いや、デ・トマゾがあるとか、マセラティがあるとかいっても、それらは本流ではなかった。

意外にも、市販のMRロードカーを早くから売り出したのはポルシェだ。

1963年11月に904GTSを市場投入している。

(レーシングポルシェの系譜(その6)904:手前味噌で、スイマセン)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2013/11/11/7050683

ホモロゲ用だけどな。

元祖スーパーカーのミウラは、翌年の11月にシャシーだけが展示され、実際に販売されたのは1966年末ということになる。

フェラーリがディーノ206gtを生産しだしたのは、1967年以降である。

フェラーリのラインアップの変遷については、このブログでも既に触れた。

(箱根行)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2015/04/13/7610129

V12MRフェラーリ:
・365GT4BB:1973年 - 1976年
・512BB:1976年 - 1981年
・512BBi:1981年 - 1984年
・テスタロッサ:1984年 – 1991年
・512TR:1991年 - 1994年
・F512M:1994年 - 1996年
(以下、スペシャルモデル)
・F50:1995年-1997年
・エンツォフェラーリ:2002年 - 2004年
・ラ フェラーリ:2013年-

V6・V8MRフェラーリ(ディーノ含む):
・206:1967年 - 1969年
・246GT/GTS:1968年 - 1974年
・308:1975年-1985年
・328:1985年 - 1989年
・348:1989年 - 1994年
・F355:1994年 - 1999年
・360モデナ:1999年 - 2005年
・F430:2004年 - 2009年
・458イタリア:2009年 -
(以下、スペシャルモデル)
・288GTO:1984年 - 1985年(V8ターボ)
・F40:1987年 - 1992年(V8ターボ)

まあ、ホモロゲ用の288GTOや、F1マシンそのもののF50を入れていいかどうかはビミョーだ。

ランボルギーニは、ウラッコ(1972年:2+2)の後、ミウラの後継として、ご存知カウンタックを1974年から販売する。

(ランボルギーニ・ミウラ:1966年 – 1973年)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%9C%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%BB%E3%83%9F%E3%82%A6%E3%83%A9

(ランボルギーニ・カウンタック:1971年 – 1990年:市販車は1974年から)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%9C%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%83%E3%82%AF

この後、ディアブロ、ムルシエラゴ、アヴェンタドールと続く。

(ランボルギーニ・ディアブロ:1990年 – 2001年)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%9C%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%BB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%83%96%E3%83%AD

(ランボルギーニ・ムルシエラゴ:2001年 – 2010年)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%9C%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%BB%E3%83%A0%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A8%E3%83%A9%E3%82%B4

(ランボルギーニ・アヴェンタドール:2011年-)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%9C%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%89%E3%83%BC%E3%83%AB

これらV12気筒の流れとは別に、V10のモデルも登場する。

(ランボルギーニ・ガヤルド:2003年 - 2013年)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%9C%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%BB%E3%82%AC%E3%83%A4%E3%83%AB%E3%83%89

(ランボルギーニ・ウラカン:2014年 -)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%9C%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%83%A9%E3%82%AB%E3%83%B3

これらのベビーランボは、もちろん、V8フェラーリのライバルとして投入されたのだろうが、F355が1万台(モデナは不明だが、それより多い)といわれているので、いい商売になっているのではないか(ガヤルドは14,022台)。

ランボルギーニという会社自体は、カウンタック生産後の1978年に倒産した。

その後、再生して紆余曲折の後1999年からアウディ傘下となる。

今や、押しも押されぬブランドだが、F社とは随分異なる経緯を辿った。

70年代、80年代、90年代を、カウンタックと、その改良であるディアブロで凌がなければならなかったとはいえ、一応、会社の倒産、再生を挟んで命脈を保ったランボルギーニは、フェラーリと共にスーパースポーツの勇として君臨している。

この2社以外に、「誕生」に出てくるスーパーカー(なんちゃってスーパーカーとか、スーパーカー・キラーを除く)は、以下の通り(市販車両のみ)。

・デ・トマゾ:ヴァレルンガ:1962年(伊)
・ATS:2500GT:1962年(伊)
・ルネ・ボネ:ジェット:1962年(仏)
・デ・トマゾ:マングスタ:1967年(伊)
・マセラティ:ボーラ:1971年(伊)
・マセラティ:メラク:1972年(伊)
・デ・トマゾ:パンテーラ:1971年(米・伊)
・モンテヴェルディ:ハイ450SS:1970?(スイス)
・BMW:M1:1978年(独)
・ホンダ:NSX:1990年(日)
・ブガッティ:EB110:1991年(伊)
・チゼータ:V16T:1992年(伊)
・パガーニ:ゾンダ:1999年(伊)
・マクラーレン:F1:1993年(英)
・ブガッティ:ヴェイロン16.4:2005年(仏)

意外と多い気もする。

その一方で、取り上げられていないスーパーカーがいくつかある。

浮沈子が知るのは、ポルシェだけだが、例えば以下のとおりだ。

(ポルシェ・550)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%BB550

(ポルシェ・904)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%BB904

(ポルシェ・911 GT1)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%BB911_GT1

(ポルシェ・カレラGT)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%A9GT

まあ、レクサスLF-Aとか、ポルシェ918スパイダーは最近だから仕方ないが、浮沈子的には、せめてカレラGTは出して欲しかったな。

まあいい。

フェラーリでいえば、スペシャルモデル(ホモロゲ用含む)に当るわけで、純然たる市販車ではないのかもしれない。

ここに掲げなかった試作車、なんちゃってスーパーカー(って何だあ?)、スーパーカー・キラー(=ポルシェ911ターボ)については、機会があればまた書く。

こうして、全体を概観してみると、確かにF社とL社以外には、60年代から継続してMR高性能車を作っているところは皆無だ。

それに継ぐ多気筒のMRビルダーということになると、ポルシェになってしまうだろう(6気筒が「多気筒」かどうかは議論があるが、このままダウンサイジングが進めば、そのうちきっと多気筒と認められるようになることは間違いない!)。

まあ、どうでもいいんですが。

米国では、何度もMRハイパフォーマンス車が検討されたようだが、結局、大メーカーからは出てこなかった。

日本からも、NSXしか出なかったしなあ。

BMWからは、M1しか出なかったし、ベンツからは1台もなし。

国別で見ると、殆どイタリア・・・。

例外は、以下のとおり。

・ルネ・ボネ:ジェット:1962年(仏)
・デ・トマゾ:パンテーラ:1971年(米・伊)
・モンテヴェルディ:ハイ450SS:1970?(スイス)
・BMW:M1:1978年(独)
・ホンダ:NSX:1990年(日)
・マクラーレン:F1:1993年(英)
・ブガッティ:ヴェイロン16.4:2005年(仏)

21世紀初頭までに世に出たスーパーカーの殆どは、イタリア車だということになる。

ショックだ・・・。

まあ、当然といえば当然かもな。

そして、その殆どがF社とL社というわけだ。

相変わらずアウディのV10ユニットを背負うことになっても、ウラカンは売れまくるだろうし、親会社のフィアットの言うこと聞いて、ダウンサイジングターボ付けちゃったフェラーリだって、売れて困るくらいだろう。

もう、モデナ界隈のドンのいうことだけ聞いて作っていた頃のスーパーカーじゃないんだ・・・。

その一方で、ケーニグセグやパガーニなどの小規模ビルダーは、ニッチ市場に食い込んで、魅力的なスーパースポーツを作り続けている。

MR構成では、ポルシェだけが一定規模の生産を続けている。

ひょっとしたら、「スーパーカー変身」(次回作仮題?)は、ポルシェから始まるんじゃなかろうか?。

ははあ、それで、カレラGTを、敢えて外したんだな?(んなわけ、ないじゃん・・・)。

イエローポイント2015年04月13日 22:04

イエローポイント
イエローポイント


フロリダ半島の東沖にハッキリと描かれた黄色い点!(画像参照:良く見ると、黒い菱形の枠もある)。

もちろん、そんなところに島影はない。

ハシケ(バージ)が浮かび、ファルコン9の回収を待つところである。

(Infographic from Space X shows how its Falcon 9 will attempt a first-ever successful soft landing at sea on the upcoming mission to ISS. Image via SpaceX.)
http://en.es-static.us/upl/2015/04/space-x-landing-attempt-4-13-20151.jpg

本気度が感じられるワッペンであるな。

もちろん、過去のミッションで、回収点が表示されたことはない。

そもそも、ワッペンが意味するのは、本来のISSへの補給と回収だけで、ファルコン9の1段目の回収は、スペースX独自の実験という位置付けだ。

ISSからの回収点は、太平洋側なので、ここではない。

前回は、嵐の中、バージのスクリューが1つ壊れていて、回収を断念した経緯がある。

今回の西大西洋上の降雨状況については、このページで確認できる。

(世界の雨 分布速報)
http://sharaku.eorc.jaxa.jp/GSMaP/index_j.htm

また、スペースX自体は、明らかに前回よりは条件がいいといっている。

「Since our last landing attempt, the drone ship has been upgraded to tolerate more powerful ocean swells, however weather at the landing site is looking significantly better this time.」

さて、問題は、例によって、打ち上げが予定通り行われるかどうかだな。

(ファルコン9ロケット、4月14日早朝に打ち上げ 第1段機体回収試験に再挑戦)
http://www.sorae.jp/030807/5489.html

「打ち上げ日時は米東部夏時間2015年4月13日16時33分(日本時間2015年4月14日5時33分)に設定されている。ISSとの軌道の関係で、打ち上げが可能なタイミングはこの1秒しかなく、わずかでも遅れる場合は、別の日に延期となる。」

1秒かよ!(延期が決まったようなもんかあ?)。

まあいい。

「今回の打ち上げでは、ファルコン9の第1段機体を無人の船の上に降ろし、回収する試験が行われる。」

「この試験が行われるのは今回が2度目で、前回は1月10日、ドラゴンCRS-5の打ち上げの際に実施されたが、船の真上まで降りてくることはできたものの、姿勢を崩し、打ち付けるように甲板に衝突してしまっている。」

正確には、前回(2月10日)は海上着水になった。

1月10日というのは、前々回に当る。

まあ、どうでもいいんですが。

「ロケットを再使用すること自体は不可能ではないものの、それによって打ち上げ費用が本当に劇的に下がるのか、ということについては懐疑的な声も多い。しかし実現すれば宇宙輸送に革命が起こることから、多くの期待が寄せられている。」

「予定通りいけば、離昇から9分後に、第1段が船の上に降り立つ予定だ。」

浮沈子は、今夜は眠れそうにない(って、たぶん寝ちゃいますけど)。

宇宙輸送の革命が起こる日に立ち会えるとは、光栄の限りだ(成功すればね)。

フロリダまで、飛んでいきたいくらいだ(今度の日曜に、AIの学科とプールのプレゼンが控えているのでダメですが)。

どうせフロリダまで行くなら、ダイビングもしてきたいな(もちろん、CCRで!)。

スペースXの今後の課題は、2段目とクルードラゴンの回収、さらには、当初から回収予定に入っていないカプセルの機械船をどうするかということになる。

ジュピターのように、宇宙空間でうろうろさせておいて、補給船から燃料貰って何度も活用するか、綺麗に燃やしちゃうかというところだろうな。

(ロッキード・マーティン社、補給船「エクソライナー」と宇宙タグボート「ジュピター」を発表)
http://www.sorae.jp/030699/5468.html

このジュピターが、(NASAが密かに開発している)木星探査用巨大宇宙船(名前は当然、ディスカバリー2号!)の組み立てを行う宇宙ロボットであるという怪しげな予想については、このブログで既に書いた。

(宇宙のタグボート)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2015/03/18/7593385

「ジュピターが、こんなデカイ代物(全長100mとか120mとか)を軌道上で建造するとは、俄かには信じられないが、「より大きなことを可能にする」というなら、このくらいはやってもらいたいな。」

イーロン・マスクは、火星探査(老後の生活?)くらいまでしか考えていないだろうが、今や、人類の関心は外惑星の衛星上にある。

土星の衛星エンケラドゥスには、ほぼ確実に地球型生命(化学合成細菌程度)がいるといわれているし、木星の衛星タイタンには、独自の構造の生命がいるともいわれている。

(エンケラドゥス (衛星))
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B1%E3%83%A9%E3%83%89%E3%82%A5%E3%82%B9_%28%E8%A1%9B%E6%98%9F%29

「地下の海の証拠はエンケラドスは「太陽系で微生物が生息する可能性の最も高い場所」の一つであることを示唆している」

「地球の深海底の熱水活動は生命誕生の場の一つと言われ、研究チームは「地球外生命の発見に向けた前進」と捉えている」

(タイタン (衛星))
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%B3_%28%E8%A1%9B%E6%98%9F%29

「現在、あるいは過去に生命が存在していたと考える研究者もいる」

土星とはいわないから、せめて、木星軌道くらいまでは、今世紀中に人類の足跡を残してもらいたいもんだな。

火星なんて、近所の星に行ったって、大した話は転がっていないだろうし。

その有人火星探査を可能にするためにもロケットの再使用と、ファルコンヘビーの運用を確立する必要があるだろう。

地球の隅っこで、ドンパチやったりしてる暇なんてないんじゃない?。

ま、浮沈子は、人類は地球の表面にへばりついているのが似合っていると思うが、どーしても宇宙に行きたいなら、目指す先は木星、土星辺りだな。

そのための一歩が踏み出されたとしたら、再利用も、宇宙ロボットも意義ある前進になるだろう。

まずは、明日の朝のお楽しみというところだ。