FとL2015年04月13日 20:18

FとL
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いわずと知れたフェラーリとランボルギーニ。

スーパーカーを語る上で、外せない2社だし、事実上、この2社の製品を本流としてきた。

エンツォ・フェラーリと、フェルッチオ・ランボルギーニというビッグネームの存在も光る。

いや、デ・トマゾがあるとか、マセラティがあるとかいっても、それらは本流ではなかった。

意外にも、市販のMRロードカーを早くから売り出したのはポルシェだ。

1963年11月に904GTSを市場投入している。

(レーシングポルシェの系譜(その6)904:手前味噌で、スイマセン)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2013/11/11/7050683

ホモロゲ用だけどな。

元祖スーパーカーのミウラは、翌年の11月にシャシーだけが展示され、実際に販売されたのは1966年末ということになる。

フェラーリがディーノ206gtを生産しだしたのは、1967年以降である。

フェラーリのラインアップの変遷については、このブログでも既に触れた。

(箱根行)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2015/04/13/7610129

V12MRフェラーリ:
・365GT4BB:1973年 - 1976年
・512BB:1976年 - 1981年
・512BBi:1981年 - 1984年
・テスタロッサ:1984年 – 1991年
・512TR:1991年 - 1994年
・F512M:1994年 - 1996年
(以下、スペシャルモデル)
・F50:1995年-1997年
・エンツォフェラーリ:2002年 - 2004年
・ラ フェラーリ:2013年-

V6・V8MRフェラーリ(ディーノ含む):
・206:1967年 - 1969年
・246GT/GTS:1968年 - 1974年
・308:1975年-1985年
・328:1985年 - 1989年
・348:1989年 - 1994年
・F355:1994年 - 1999年
・360モデナ:1999年 - 2005年
・F430:2004年 - 2009年
・458イタリア:2009年 -
(以下、スペシャルモデル)
・288GTO:1984年 - 1985年(V8ターボ)
・F40:1987年 - 1992年(V8ターボ)

まあ、ホモロゲ用の288GTOや、F1マシンそのもののF50を入れていいかどうかはビミョーだ。

ランボルギーニは、ウラッコ(1972年:2+2)の後、ミウラの後継として、ご存知カウンタックを1974年から販売する。

(ランボルギーニ・ミウラ:1966年 – 1973年)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%9C%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%BB%E3%83%9F%E3%82%A6%E3%83%A9

(ランボルギーニ・カウンタック:1971年 – 1990年:市販車は1974年から)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%9C%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%83%E3%82%AF

この後、ディアブロ、ムルシエラゴ、アヴェンタドールと続く。

(ランボルギーニ・ディアブロ:1990年 – 2001年)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%9C%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%BB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%83%96%E3%83%AD

(ランボルギーニ・ムルシエラゴ:2001年 – 2010年)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%9C%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%BB%E3%83%A0%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A8%E3%83%A9%E3%82%B4

(ランボルギーニ・アヴェンタドール:2011年-)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%9C%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%89%E3%83%BC%E3%83%AB

これらV12気筒の流れとは別に、V10のモデルも登場する。

(ランボルギーニ・ガヤルド:2003年 - 2013年)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%9C%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%BB%E3%82%AC%E3%83%A4%E3%83%AB%E3%83%89

(ランボルギーニ・ウラカン:2014年 -)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%9C%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%83%A9%E3%82%AB%E3%83%B3

これらのベビーランボは、もちろん、V8フェラーリのライバルとして投入されたのだろうが、F355が1万台(モデナは不明だが、それより多い)といわれているので、いい商売になっているのではないか(ガヤルドは14,022台)。

ランボルギーニという会社自体は、カウンタック生産後の1978年に倒産した。

その後、再生して紆余曲折の後1999年からアウディ傘下となる。

今や、押しも押されぬブランドだが、F社とは随分異なる経緯を辿った。

70年代、80年代、90年代を、カウンタックと、その改良であるディアブロで凌がなければならなかったとはいえ、一応、会社の倒産、再生を挟んで命脈を保ったランボルギーニは、フェラーリと共にスーパースポーツの勇として君臨している。

この2社以外に、「誕生」に出てくるスーパーカー(なんちゃってスーパーカーとか、スーパーカー・キラーを除く)は、以下の通り(市販車両のみ)。

・デ・トマゾ:ヴァレルンガ:1962年(伊)
・ATS:2500GT:1962年(伊)
・ルネ・ボネ:ジェット:1962年(仏)
・デ・トマゾ:マングスタ:1967年(伊)
・マセラティ:ボーラ:1971年(伊)
・マセラティ:メラク:1972年(伊)
・デ・トマゾ:パンテーラ:1971年(米・伊)
・モンテヴェルディ:ハイ450SS:1970?(スイス)
・BMW:M1:1978年(独)
・ホンダ:NSX:1990年(日)
・ブガッティ:EB110:1991年(伊)
・チゼータ:V16T:1992年(伊)
・パガーニ:ゾンダ:1999年(伊)
・マクラーレン:F1:1993年(英)
・ブガッティ:ヴェイロン16.4:2005年(仏)

意外と多い気もする。

その一方で、取り上げられていないスーパーカーがいくつかある。

浮沈子が知るのは、ポルシェだけだが、例えば以下のとおりだ。

(ポルシェ・550)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%BB550

(ポルシェ・904)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%BB904

(ポルシェ・911 GT1)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%BB911_GT1

(ポルシェ・カレラGT)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%A9GT

まあ、レクサスLF-Aとか、ポルシェ918スパイダーは最近だから仕方ないが、浮沈子的には、せめてカレラGTは出して欲しかったな。

まあいい。

フェラーリでいえば、スペシャルモデル(ホモロゲ用含む)に当るわけで、純然たる市販車ではないのかもしれない。

ここに掲げなかった試作車、なんちゃってスーパーカー(って何だあ?)、スーパーカー・キラー(=ポルシェ911ターボ)については、機会があればまた書く。

こうして、全体を概観してみると、確かにF社とL社以外には、60年代から継続してMR高性能車を作っているところは皆無だ。

それに継ぐ多気筒のMRビルダーということになると、ポルシェになってしまうだろう(6気筒が「多気筒」かどうかは議論があるが、このままダウンサイジングが進めば、そのうちきっと多気筒と認められるようになることは間違いない!)。

まあ、どうでもいいんですが。

米国では、何度もMRハイパフォーマンス車が検討されたようだが、結局、大メーカーからは出てこなかった。

日本からも、NSXしか出なかったしなあ。

BMWからは、M1しか出なかったし、ベンツからは1台もなし。

国別で見ると、殆どイタリア・・・。

例外は、以下のとおり。

・ルネ・ボネ:ジェット:1962年(仏)
・デ・トマゾ:パンテーラ:1971年(米・伊)
・モンテヴェルディ:ハイ450SS:1970?(スイス)
・BMW:M1:1978年(独)
・ホンダ:NSX:1990年(日)
・マクラーレン:F1:1993年(英)
・ブガッティ:ヴェイロン16.4:2005年(仏)

21世紀初頭までに世に出たスーパーカーの殆どは、イタリア車だということになる。

ショックだ・・・。

まあ、当然といえば当然かもな。

そして、その殆どがF社とL社というわけだ。

相変わらずアウディのV10ユニットを背負うことになっても、ウラカンは売れまくるだろうし、親会社のフィアットの言うこと聞いて、ダウンサイジングターボ付けちゃったフェラーリだって、売れて困るくらいだろう。

もう、モデナ界隈のドンのいうことだけ聞いて作っていた頃のスーパーカーじゃないんだ・・・。

その一方で、ケーニグセグやパガーニなどの小規模ビルダーは、ニッチ市場に食い込んで、魅力的なスーパースポーツを作り続けている。

MR構成では、ポルシェだけが一定規模の生産を続けている。

ひょっとしたら、「スーパーカー変身」(次回作仮題?)は、ポルシェから始まるんじゃなかろうか?。

ははあ、それで、カレラGTを、敢えて外したんだな?(んなわけ、ないじゃん・・・)。

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