こっちも再使用 ― 2015年04月14日 23:19
こっちも再使用
空中でロケットからエンジンだけ切り離し、パラシュート(パラフォイル)で降下させ、着水する前にヘリコプターでキャッチして回収し、再使用するというプランがある。
(米ULA社、純米国産の新型ロケット「ヴァルカン」を発表)
http://www.sorae.jp/030899/5490.html
「最大の特長は再使用が可能な点で、打ち上げ後に第1段機体からエンジン部分だけが分離され、パラフォイルで降下、ヘリコプターによって空中で捕まえられ、回収される。そして整備が行われた後、また別の打ち上げで使用する、という流れが繰り返される。」
回収が想定されているのは第1段ロケットの、しかもエンジンだけだ。
それ以外は、全て使い捨てである。
このロケットは、宇宙空間で数週間留まることが出来る(もちろん、2段目)。
「第2段にはアドヴァンスト・クライオジェニック・イヴォルヴド・ステージ(ACES)と呼ばれる、新規開発の機体が装備される。」
「米国のモータースポーツ「NASCAR」に参戦しているラウシュ・フェンウェイ・レーシングと協力し、推進剤から発生した水素ガスと酸素ガスを使い、タンクの加圧や発電、姿勢制御、エンジンの再点火を行う機構を開発するという。」
「これにより、軌道上で運用可能な時間が数週間単位まで伸び、今までより複雑なミッションに使うことが可能になるとされる。」
ホントかなあ?。
「開発はまず第1段周りが優先され、2019年の初打ち上げではACESは使用されず、アトラスVの第2段であるセントールがそのまま搭載されるという。ACESは2023年の打ち上げから導入される見込みだ。」
つまり、当分先の話ということになる。
「米ユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)社は米国時間4月13日、新型ロケット「ヴァルカン」を発表した。新開発の再使用可能なメタン・エンジンや、長時間運用できる新型の第2段などを特長とし、2019年に初打ち上げが行われる予定だ。」
(Amazon創設者の宇宙ベンチャー、RD-180代替のロケット・エンジンを開発へ)
http://www.sorae.jp/030803/5300.html
「BE-4の開発はすでに3年前から始まっており、2016年にも完成品エンジンの試験が、そして2019年に同エンジンを搭載したロケットの初飛行を見込んでいるという。」
うーん、これがそうか・・・。
デルタIVとアトラスVは、近々引退ということなわけだ。
「BE-4は液化天然ガス(LNG)と液体酸素を推進剤とし、エンジン・サイクルには酸素リッチの二段燃焼方式を採用する。ブルー・オリジン社によれば、LNGを選択した理由は、ケロシンなど他の燃料と異なり、ヘリウムによるタンク加圧系統が不要で、かつ低コストであるため開発が行いやすいためであるという。また、爆発などの危険性が低いため、操作性や安全性が高く、さらにススが発生しないため、将来的に再使用型のエンジンへの発展も見込めるという。」
LNGエンジンは、IHIでも開発されていたが、ロケットとしては断念した経緯がある。
(GXロケット)
http://ja.wikipedia.org/wiki/GX%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88
「計画の遅れに伴う開発費の高騰と需要の低迷のため、2009年にロケット本体の開発中止が決定された」
「2段目には液化天然ガス (LNG) /液体酸素を推進剤に利用した国産エンジン(LNG系推進システム)を採用する予定だった。」
「1段目には実績のある米国のロッキード・マーティン製アトラス Vの1段目と第1段エンジン(ロシアから技術移転されたRD-180)を輸入」
何となく、因縁を感じるな。
BE-4は、RD-180の代替として開発されているのだ。
まあいい。
GXに使用予定だったLNGエンジンは、その後も研究が続けられていたようだが、結局は日の目を見ることなくお蔵入りしたようだな。
ブルーオリジンが、同じ燃料系でどんなエンジンを作ってくるか、見ものである。
(ガス発生器サイクル)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%82%B9%E7%99%BA%E7%94%9F%E5%99%A8%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%AB
「LE-8:
GXロケットの第二段の為に開発された液化天然ガス/液体酸素エンジン」
さて、肝心の再使用だが、ロケット本体は捨てちゃって、エンジンだけ再使用するというのはどうなんだろうか?。
回収方法も、何となく危なっかしい感じがするんだがなあ。
ヘリコで空中キャッチというのも、いかがなものか。
(パラフォイル)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%A9%E3%83%95%E3%82%A9%E3%82%A4%E3%83%AB
ははあ、パラグライダーに使われてるやつだな。
これなら、ヘリコでキャッチしなくても、精密着水させられるだろう。
場合によっては、回収地点を陸上に設定することも可能だ。
しかしなあ、1段目のエンジンだけってのもショボイ話だよなあ。
コスト削減につながるとしても、限定的だ。
時期基幹ロケットとして、米国が推進するのがヴァルカンということになるんだろうが、本格再使用するファルコンの敵ではないだろう。
一体、今後の米国の民間打ち上げは大丈夫なんだろうか?。
ファルコンか、さもなくば無にならんように、頑張って欲しいもんだな。
空中でロケットからエンジンだけ切り離し、パラシュート(パラフォイル)で降下させ、着水する前にヘリコプターでキャッチして回収し、再使用するというプランがある。
(米ULA社、純米国産の新型ロケット「ヴァルカン」を発表)
http://www.sorae.jp/030899/5490.html
「最大の特長は再使用が可能な点で、打ち上げ後に第1段機体からエンジン部分だけが分離され、パラフォイルで降下、ヘリコプターによって空中で捕まえられ、回収される。そして整備が行われた後、また別の打ち上げで使用する、という流れが繰り返される。」
回収が想定されているのは第1段ロケットの、しかもエンジンだけだ。
それ以外は、全て使い捨てである。
このロケットは、宇宙空間で数週間留まることが出来る(もちろん、2段目)。
「第2段にはアドヴァンスト・クライオジェニック・イヴォルヴド・ステージ(ACES)と呼ばれる、新規開発の機体が装備される。」
「米国のモータースポーツ「NASCAR」に参戦しているラウシュ・フェンウェイ・レーシングと協力し、推進剤から発生した水素ガスと酸素ガスを使い、タンクの加圧や発電、姿勢制御、エンジンの再点火を行う機構を開発するという。」
「これにより、軌道上で運用可能な時間が数週間単位まで伸び、今までより複雑なミッションに使うことが可能になるとされる。」
ホントかなあ?。
「開発はまず第1段周りが優先され、2019年の初打ち上げではACESは使用されず、アトラスVの第2段であるセントールがそのまま搭載されるという。ACESは2023年の打ち上げから導入される見込みだ。」
つまり、当分先の話ということになる。
「米ユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)社は米国時間4月13日、新型ロケット「ヴァルカン」を発表した。新開発の再使用可能なメタン・エンジンや、長時間運用できる新型の第2段などを特長とし、2019年に初打ち上げが行われる予定だ。」
(Amazon創設者の宇宙ベンチャー、RD-180代替のロケット・エンジンを開発へ)
http://www.sorae.jp/030803/5300.html
「BE-4の開発はすでに3年前から始まっており、2016年にも完成品エンジンの試験が、そして2019年に同エンジンを搭載したロケットの初飛行を見込んでいるという。」
うーん、これがそうか・・・。
デルタIVとアトラスVは、近々引退ということなわけだ。
「BE-4は液化天然ガス(LNG)と液体酸素を推進剤とし、エンジン・サイクルには酸素リッチの二段燃焼方式を採用する。ブルー・オリジン社によれば、LNGを選択した理由は、ケロシンなど他の燃料と異なり、ヘリウムによるタンク加圧系統が不要で、かつ低コストであるため開発が行いやすいためであるという。また、爆発などの危険性が低いため、操作性や安全性が高く、さらにススが発生しないため、将来的に再使用型のエンジンへの発展も見込めるという。」
LNGエンジンは、IHIでも開発されていたが、ロケットとしては断念した経緯がある。
(GXロケット)
http://ja.wikipedia.org/wiki/GX%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88
「計画の遅れに伴う開発費の高騰と需要の低迷のため、2009年にロケット本体の開発中止が決定された」
「2段目には液化天然ガス (LNG) /液体酸素を推進剤に利用した国産エンジン(LNG系推進システム)を採用する予定だった。」
「1段目には実績のある米国のロッキード・マーティン製アトラス Vの1段目と第1段エンジン(ロシアから技術移転されたRD-180)を輸入」
何となく、因縁を感じるな。
BE-4は、RD-180の代替として開発されているのだ。
まあいい。
GXに使用予定だったLNGエンジンは、その後も研究が続けられていたようだが、結局は日の目を見ることなくお蔵入りしたようだな。
ブルーオリジンが、同じ燃料系でどんなエンジンを作ってくるか、見ものである。
(ガス発生器サイクル)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%82%B9%E7%99%BA%E7%94%9F%E5%99%A8%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%AB
「LE-8:
GXロケットの第二段の為に開発された液化天然ガス/液体酸素エンジン」
さて、肝心の再使用だが、ロケット本体は捨てちゃって、エンジンだけ再使用するというのはどうなんだろうか?。
回収方法も、何となく危なっかしい感じがするんだがなあ。
ヘリコで空中キャッチというのも、いかがなものか。
(パラフォイル)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%83%A9%E3%83%95%E3%82%A9%E3%82%A4%E3%83%AB
ははあ、パラグライダーに使われてるやつだな。
これなら、ヘリコでキャッチしなくても、精密着水させられるだろう。
場合によっては、回収地点を陸上に設定することも可能だ。
しかしなあ、1段目のエンジンだけってのもショボイ話だよなあ。
コスト削減につながるとしても、限定的だ。
時期基幹ロケットとして、米国が推進するのがヴァルカンということになるんだろうが、本格再使用するファルコンの敵ではないだろう。
一体、今後の米国の民間打ち上げは大丈夫なんだろうか?。
ファルコンか、さもなくば無にならんように、頑張って欲しいもんだな。
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