試作車2015年04月15日 04:20

試作車
試作車


ショーモデルだったり、スケルトンだったり、図上検討だけだったり・・・。

スーパーカー誕生に登場するクルマ達の殆どは、こういった玉砕車である。

世に出たモデルは、そのなかのごく一部に過ぎない。

フェラーリの場合、ピニンファリーナの提案を、フェラーリ側が検討して、採用か不採用かを決める手順になっていたようだ(全部がそういうわけではなさそう)。

(ピニンファリーナ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%94%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%8A

「フェラーリに代表される自動車のデザインおよびエンジニアリング、中規模の生産工場を持ち委託生産を主とし、特に既存車からカブリオレ、バリオルーフなどのコンバーチブルにリデザインすることを得意とする。」

「自動車関連モデル(コンセプト、モックアップを含む):フェラーリ関連のみ抽出:○はスーパーカー(市販車):
・フェラーリ 212 Inter(1952年):FR
・フェラーリ 500 モンディアル(1954年):FR
・フェラーリ 250GT(1958年):FR
・フェラーリ・250GTベルリネッタSWB(1959年):FR
・フェラーリ 250GT ベルリネッタスペチアーレ(1963年):FR
・フェラーリ 330 GTC(1966年):FR
・フェラーリ・365GTB/4(デイトナ)(1968年):FR
○フェラーリ ディーノ206GT(1968年):MR
・フェラーリ・P6(1968年):コンセプトカー:MR(後述)
・フェラーリ 512S ベルリネッタスペチアーレ(1969年):コンセプトカー:MR
・フェラーリ PF 512 S モデューロ(1970年):コンセプトカー:MR
○フェラーリ・365GT4BB(1971年):MR
○フェラーリ・テスタロッサ(1984年):MR
○フェラーリ・288GTO(1984年):MR
○フェラーリ・F40(1987年):MR
○フェラーリ・348(1989年):MR
・フェラーリ Mythos(1989年):コンセプトカー:MR
・フェラーリ・456GT(1992年):FR
○フェラーリ・F355(1994年):MR
○フェラーリ・F50(1995年):MR
・フェラーリ・550(1996年):FR
○フェラーリ・360モデナ/スパイダー(1999年):MR
・フェラーリ 550 バルケッタ ピニンファリーナ(2000年):FR
・フェラーリ ロッサ(2000年):FR
○エンツォ・フェラーリ(2002年):MR
・フェラーリ・575Mマラネロ(2002年):FR
・フェラーリ・612スカリエッティ(2004年):FR
○フェラーリ・F430(2004年):MR
・フェラーリ・スーパーアメリカ(2005年):FR
・フェラーリ・599GTBフィオラノ(2006年):FR
・フェラーリ P4/5(2006年):ワンオフ:MR」

もちろん、ピニンファリーナだけがフェラーリに関わったカロッツェリアだったわけではない。

(カロッツェリア・トゥーリング)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%AD%E3%83%83%E3%83%84%E3%82%A7%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%83%88%E3%82%A5%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0

「・フェラーリ・166 インテル クーペ 1948年
・フェラーリ・195 インテル クーペ 1951年
・フェラーリ・212 インテル クーペ 1951年
・フェラーリ・340 MM スパイダー 1952年」

(ヴィニャーレ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%8B%E3%83%A3%E3%83%BC%E3%83%AC

「・フェラーリ・340スパイダー ヴィニャーレ 1953年
・フェラーリ・500モンディアル ヴィニャーレ 1953年」

(ザガート)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B6%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%88

「・2006年: フェラーリ・575GTZ」

しかし、見て分かるとおり、スーパーカーの時代(1960年代から現在)には、ピニンファリーナが仕切っていたといってもいい。

「誕生」の157ページに、ディーノ・ベルリネッタ・スペレチアーレというのが出てくる(1965年パリ)。

(1965 Ferrari Dino Berlinetta Speciale (Pininfarina))
http://www.carstyling.ru/en/car/1965_ferrari_dino_berlinetta_speciale/

159ページには、ディーノ・ベルリネッタGTというのもある(1966年トリノ)。

(Pininfarina Dino Berlinetta GT)
http://en.autowp.ru/pininfarina/dino_berlinetta_gt/

そして、1967年トリノで、206gtが登場する。

(1967 Ferrari Dino 206 Competizione (Pininfarina))
http://www.carstyling.ru/ru/car/1967_ferrari_dino_206_competizione/

これらの試作車を元に、生産車が生まれた。

360ページには、365Pグイダ・チェントラーレという試作車が1966年パリサロンで公開されたとある。

(1966 FERRARI 365 P)
http://www.ferraridatabase.com/The_Cars/1966/365%20P/1/365%20P%201%201966.htm

名前を英語に訳せば、センター・ハンドルということになるんだそうだ。

このクルマのレイアウトは、まんまマクラーレンF1である。

が、この提案はお蔵入りになった。

実現していれば、面白かったろうに・・・。

で、365BB(180度V12エンジン搭載)の開発の最中にも、P6 ベルリネッタ スペチアーレというモデルが検討された(画像参照:ピニンファリーナのリストでは、P6)。

(1968 Ferrari P6 concept Pininfarina)
http://forza-rossa.over-blog.com/article-1968-ferrari-p6-concept-pininfarina-66700750.html

カッチョイー!。

ところが、これも廃案!!。

フェラーリですら、この体たらくなのだから、他は推して知るべし。

・フォード:マスタング I(1962年)90ページ

(1962 Ford Mustang Concept Car)
http://remarkablecars.com/wiki/index.php/1962_Ford_Mustang_Concept_Car

・GM:シボレー・コーヴェア モンツァ GT(1962年)96ページ

(シボレー・コーヴェア モンツァ GT (Chevrolet Corvair Monza GT )
http://blogs.yahoo.co.jp/sfptn427/11350878.html

・GM:CERV II(1964年)228ページ

(1964 Chevrolet CERV II)
http://www.rmauctions.com/lots/lot.cfm?lot_id=1063774

・GM:グランド・スポーツII(1963年)231ページ

(1963 Chevrolet Corvette GS-II)
http://www.supercars.net/cars/3816.html

・GM:アストロI(1967年)233ページ

(1967 Chevrolet Astro I)
http://www.carstyling.ru/en/car/1967_chevrolet_astro_i/images/6425/

・GM:アストロII(1968年)234ページ

(1968 Astro II XP-880 Mid Engine)
http://www.corvettes.nl/gm_prototypes/astro2/

・GM:XP-882(1970年ニューヨークショー展示)241ページ

(1969 Mid Engine XP-882)
http://www.corvettes.nl/gm_prototypes/xp882/index.html

・GM:XP897GT(1973年フランクフルト)243ページ

(1972 Two Rotor XP-897 GT)
http://www.corvettes.nl/gm_prototypes/xp897/

・フォード:マスタング・マッハII(1967年シカゴ)253ページ

(The Ford Mustang Mach 2 Was The Mid-Engined Pony Car No One Asked For)
http://jalopnik.com/the-ford-mustang-mach-2-was-the-mid-engined-pony-car-no-1677239688

・AMC:AMX II(1969年シカゴ)258ページ

(1969 AMC AMX II Concept)
http://www.conceptcarz.com/vehicle/z1750/AMC-AMX-II-Concept.aspx

・AMC:AMX III(1970年ニューヨーク)271ページ

(1970 AMC AMX III)
http://www.conceptcarz.com/vehicle/z1749/AMC-AMX-III.aspx

米国では、死屍累々だな。

曲がりなりにも販売されたのは、デ・トマゾ・パンテーラだけ。

しかも、フォードは1975年にパンテーラから手を引く。

20世紀に米国ではMRスポーツは出なかったわけだ。

ヨーロッパやその他の国ではどうか。

・モンテヴェルディ:ハイ450SS(1970年ジュネーブ)

(1970 Monteverdi Hai 450 SS)
http://www.supercars.net/cars/3920.html

まあ、これは市販まで漕ぎつけたんだが。

(モンテヴェルディ・ハイ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%B4%E3%82%A7%E3%83%AB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BB%E3%83%8F%E3%82%A4

・ベンツ:C111(1969年ホッケンハイム)309ページ

(メルセデス・ベンツ C111)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%AB%E3%82%BB%E3%83%87%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%84_C111

・ローバー:P6BS(1969年ブラッセル)311ページ

(Rover P6BS Prototype Heritage Motor Centre, Gaydon (1).jpg)
http://commons.wikimedia.org/wiki/File:1967_Rover_P6BS_Prototype_Heritage_Motor_Centre,_Gaydon_(1).jpg

・いすゞ:mx1600(1969年東京)316ページ

(Isuzu Bellett MX1600)
http://www.banovsky.com/archive/isuzu-bellett-mx1600

・ランボルギーニ:LP500(1971年ジュネーブ)333ページ

(Countach Prototype)
http://www.countach.ch/History/LP500/

・ブガッティ:EB18/3シロン(1999年フランクフルト)728ページ

(Bugatti 18/3 Chiron)
http://en.wikipedia.org/wiki/Bugatti_18/3_Chiron

・ブガッティ:EB18/4ヴェイロン(1999年東京)729ページ

(1999 Bugatti Eb 18 4 Veyron Concept)
http://luxurycarmodel.blogspot.jp/2014/03/1999-bugatti-eb-18-4-veyron-concept_23.html

まあ、いくつか飛ばしたかもしれないが、概ねこんな感じで試作車が出ている。

ランボとブガッティは、それぞれ市販車まで漕ぎつけたが、ベンツ、ローバー、いすゞはダメだったな。

米国でMRスポーツが花開かなかった理由は、良くわからない。

現在では、サリーンとか、ヘネシーとか、番外でフォードGTとかあるけど、結局は欧州車(殆どイタ車)の世界だったわけだ。

世に出ることもなく、試作のまま消えていったクルマたち。

デザインスタディーだけでなく、市販を前提としたクルマが多い。

高性能MRスポーツモデルを市販することの難しさを感じるな。

どっち!?2015年04月15日 05:48

どっち!?
どっち!?


「Ascent successful. Dragon enroute to Space Station. Rocket landed on droneship, but too hard for survival.」

あーあ、またハードランディングやっちゃったのかあ・・・。

(Elon Musk:13:29 - 2015年4月14日)
https://twitter.com/elonmusk/status/588076749562318849

まあいい。

とりあえず、ハシケの上には降りた(落ちた?)ようだから、半分成功ということだな。

グラスホッパーでは上手くいくのに、なんで本番になるとチョンボするかなあ。

ファルコン9-Rは、空中爆発して、回収のシミュレーションができないというのが痛いな。

シーケンスを見直して、安定して着陸出来るようにしなければならない。

今日のところは、これ以上の情報は出ないだろうから、とりあえず寝るとするか。

(SpaceX:13:53 - 2015年4月14日:追加)
https://twitter.com/SpaceX/status/588082616890449920

「#Falcon9 first stage approaches Just Read the Instructions.」

ツメが甘い?2015年04月15日 12:41

ツメが甘い?
ツメが甘い?


ふらふらと横に振れながら、ノズルの向きを修正して降りて(落ちて?)くる感じ・・・。

(Falcon 9 first stage landing burn and touchdown on Just Read the Instructions)
https://twitter.com/SpaceX/status/588143946800463874

良く見ると、着地の寸前に、ロケット上部から何やら噴射しているように見える(画像参照)。

これで、安定させようとしているんだろうが、効果あるのかあ?。

浮沈子的には、着陸点の上空で、一度ホバリングして姿勢を安定させてから降ろした方がいいような気もするんだが。

ピンポイントで降ろすには、位置も大切だが、着陸時の姿勢が重要だ。

こんなにフラフラしてるようでは、陸上に降ろすのは危険極まりない感じだ。

噴射ノズルの向きを変えるジンバルの動きにも、改善の余地がありそうだな。

ツメが甘い!。

しかし、高空から速度と姿勢を制御して、ほぼピンポイントで誘導してきた点は評価できる。

70点くらいの出来だ。

着陸後に倒れたりしないように、ワイヤーを絡めたりして支えることも考えた方がいいかもしれない。

このブログの前の記事の画像を見ると、星条旗がかなりはためいているので、風で煽られるということもある。

(どっち!?)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2015/04/15/7611871

誘導という観点からは、自律でもってきているのか、着陸地点側からの誘導があるのか、両方なのか、途中で切り替えているのかなど、不明な点もあるが、その辺りの按配というか、手順の最適化も課題のような気がする。

(ファルコン9ロケット、ドラゴン補給船の打ち上げに成功 第1段回収は再び失敗)
http://www.sorae.jp/030807/5491.html

「6月19日に予定されているドラゴン補給船運用7号機の打ち上げでは、今回とほぼ同じ条件になることから、回収試験は実施されるものと思われる。」

毎回だが、次回に期待というところか。

それまでに、詰め切れるかなあ・・・。

ファスナー交換2015年04月15日 17:09

ファスナー交換
ファスナー交換


本来の名称はSPANNBANDというらしい。

(ファスナー)
http://www.rosepassion.com/de/cat/porsche-911-74-89-1982-3-0sc-coupe-5-gang-handschaltgetriebe/M168/motor-und-kraftstoffzuleitung/luftfilter/B1595/luftfilter/I1396/spannband/P30590

部品コードは「930 110 365 00」。

図の通り、エアフィルターを止めておく両端に穴の空いたゴムバンドである。

こんなもんが、日本で買うと税込み5千円になるのだが、ネットで見てもやはり30ユーロくらいだ。

本日のレートが127.3円なので、やはり4千円弱くらいになる。

シッピングのコストを考えれば、妥当な値段だが、なんでこんなに高いんだあ?。

ゴムの部分が切れてしまったので、2本とも交換した(1まんえん!)。

交換の際に、ハウジング(エアフィルターを取り付けている樹脂製の大きな部品)のネジを何本か緩めてやらないと、左側のバンド(下の部分)が上手く取れない。

切り離してしまおうかと思って、ハサミとカッターで切ろうとしたら、画像のように芯に金属の部品が入っていた!。

ポルシェ、恐るべし!。

ただのゴムバンドに見せかけるために、凝ったことをしていたわけだ(そうなのかあ?)。

これじゃあ、100円均一では売れないというものだ(殆ど、見た目はそんな感じです)。

ゴムも、結構きつくて、上の方の針金のフック(これは、安そうだな)に引っ掛けるのにも苦労する。

ようやくセットできて、例によって第三京浜を保土ヶ谷まで往復。

メンチカツ丼を頂く。

味噌汁、お新香付で680円。

味はまあまあかな。

ちょっと、胃にもたれる感じ。

まあいい。

ゴムバンドも替えて、気分も爽快になったので、500Eのオートクルーズの再チェックで、都筑までのショートコースを流す。

特に問題はなく、少し様子を見ることにする。

早く83タルガのストラットタワーバーとロワアームバーを入れてやりたいんだが、オクヤマからは、何の連絡もないようだ。

急ぐ話ではないが、そろそろ2か月になる。

特別塗装(赤!)を注文しているんだが、そのせいかなあ?。

せめて、連休前には何とかしたいんだが・・・。