コーモラン2015年05月19日 17:22

コーモラン
コーモラン


東海丸のさらに下の方、斜めに刺さるように沈んでいる船がある(画像の下の船)。

コーモランという。

深度は、25m以深・・・。

中級者以上にオススメの沈船ポイントだ。

できれば、CCRがよろしい。

軽い減圧を入れるプロファイルで潜れば、東海丸とセットで楽しめるだろう。

今回は下見という感じで、コーモランと東海丸の突合部を確認し、少しだけ船首よりに流した。

うーん、いい!。

沈船好きの浮沈子を満足させる、絶好のポイントだ。

もちろん、エアディリュエントでOKなので、テック40CCRとかをやった方なら何の問題もない。

浮沈子的には、ガス昏睡のリスクを軽減するため、20/30のトライミックスで行ってみたい。

グアムなら調達出来るそうだ。

突合部のさらに下をくぐれるそうだ。

行くしかないでしょ?。

次回のグアム訪問が待ち遠しいな。

海況が悪くて、1本目に外洋に出られない時くらいしか来ないだろうというのが玉に瑕だ。

海よ、荒れろ!。

まあいい。

外洋の大味なダイビングも楽しいが、CCRで潜るには物足りないかも。

ドリフトで流して、ポイント3つくらいハシゴするとか、ドロップオフを攻めるとか、そんな感じが相応しい。

ボートをチャーターして、丸1日アプラ港内の沈船を堪能するというのもある(ヘンタイだな)。

デッカイ船が2隻も沈んでいるので、1粒で2度美味しい。

もちろん、沈んだ時期は違う。

コーモランが先(第一次世界大戦)で、東海丸が後(第二次世界大戦)。

次は、第三次世界大戦でどっかの船が沈むんだろう(不謹慎な・・・)。

上田さんの話では、昔はこの辺り(2隻が沈んでいる辺り)が、大型船の停泊所になっていたんだそうだ。

今は、航路になっているので、大きな船は停泊しない(右舷灯浮標の近くです)。

3隻目が重なって沈むということは、まあ、有り得ない訳だ。

まあ、どうでもいいんですが。

2本目は、今回4回目となるギャブギャブ2。

まったりとした、穏やかなダイビングでラストを締めくくる(デコ出し寸前!)。

台風の直撃を食らったり、スクラバーが届かなかったりと、ネガティブな要素もあったが、東海丸、コーモランに潜れたことは良かった。

耳抜きには若干苦労したが、全く潜れなくなることはなく、今日も、微妙な感じだったが、上がり下がりを繰り返すことなく潜ることができた。

アプラ港内は流れもなく、水温も28度ないし29度で、50分程度のダイビングでは、ショーティ(3ミリと2ミリのミックス)でちょうどいいかも。

一緒に潜られた方は、少し寒かったといっていたが、フードを被っていたら暑いかも知れない。

浮沈子は、トレードマークのオレンジの水泳帽(これ被って潜っている方は、見たことありません)。

海デビューしたフルフットフィン(黒:ゴムが一番硬い)も快適で、軍足の上から履くと、足にぴったりとフィットして、擦れや筋肉痛とも無縁だ。

当初は、硬い感じがしたが、慣れれば十分履きこなせる。

中圧ホースに取り付けるブザーも、始めて試した。

水中で1度だけ短く鳴らしてみたが、ブーッというブーイングのような音で、ちょっと冴えない。

驚く程の音量ではないので、気軽に使えそうだ(必要な時だけにしましょう!)。

水中ライトは、こういう透視度が低いところでは、明るいヤツが欲しくなる。

バッテリーパックが別体の、ゴッツイヤツとか。

その辺りも、今後の検討課題だな。

合計4日間、8本のダイビングは、とりあえず無事に終了した。

事故も怪我も無く、エキジットできたということが、何よりである。

海は逃げることはない。

いつでも、何時までも(少なくとも、あと5億年くらいは)ダイバーが潜るのを歓迎してくれるだろう。

そのダイバーが、自らの限界をわきまえ、無茶をせず、控えめなダイビングを行う限り。

100年近く前に沈んだコーモランは、今でも原形を留めている。

ダイバーが見に来てくれるのを、静かに待っている。

ブルーホールやバラクーダロックもいいが、是非とも沈船を攻めて(見に行って)もらいたい。

人の作りし物の偉大さ、儚さの象徴。

太古の海に溶けていた鉄イオンが、水中に溶け込んだ酸素により酸化されて析出し、沈殿して鉄鉱石になり、地殻変動で地上に現われ、人により掘り出されて作り上げられた人造物。

水より重いものが水に浮くという、神を冒涜するに等しい行いによって、ほんの一時浮かんでいたが、愚かしくも、その人間自らのの行いによって、再び水底に沈んだのだ。

人が作りし物の命脈など、高が知れている。

やがて朽ち果てようとしている鉄の塊は、人の奢りをあざ笑うかのように、長い眠りについている。

浮沈子が沈船に関心があるのは、見る度毎に、その思いを新たにするからである。

水より重いものを浮かせようなどと考えてはならない。

そうか、CCRなんて、正にその通りだな。

回路に浸水すれば、イチコロで沈んでしまう!。

今回は、神の御心に適った(?)オープンサーキットで潜らせていただいた。

しかし、次回は、是非とも魔界の潜水器(!!)であるCCRで、神の御業(沈船のこと)を見に行くことにしよう。

次回が何時になるかは分からない。

神のみぞ知るところである・・・。