混合ガスのM値 ― 2015年07月31日 12:24
混合ガスのM値
昨夜から、混合ガスの減圧計算をしようとして、表計算ソフトと格闘している。
どうも、上手くいかない。
原因は、今朝になって判った。
混合ガス潜水のM値は、窒素とヘリウムの合成値となっており、その算定には当該深度における各不活性ガスの分圧を算出しておく必要があるのだ。
空気潜水など、不活性ガスが1種類の場合は、当該ガスのa値やb値をそのまま代入するだけなので簡単なのだが、2種類の不活性ガスの場合、当該深度における分圧の加重平均を採らなければならない。
どういうことかというと、15mで初めての減圧停止をすべきかどうかという判定を行う際、12mでの分圧の値をあらかじめ計算しておかなければならない。
空気潜水のシートを、ちょろっと変更すれば(ヘリウム用のシートとか足して)、簡単に出来ると思っていたが、そうはいかない。
xメートルでの停止の判定を行うために、セットでx-3メートルでの分圧を出し、合成数であるA及びBを出しておく・・・。
そんでもって、x-3メートルにおけるM値を計算して、それとxメートルでの合成分圧(各不活性ガスの分圧の和)とを比較して、x-3メートルへの浮上の可否を判定する・・・。
ややっこしい。
どーせx-3メートルまで計算するなら、単純にx-3メートルにおける分圧とM値とを比較して、アウトだったら、3メートル下のxメートルでの減圧停止としたほうが正確だ。
今までの初回減圧停止深度を求める方法が、手抜きだったということだな。
手の内をバラすと、3メートル上のM値を計算して、それと3メートル下(今いる深度)の分圧との差を見ていた。
このまま上がって、3メートル上に行って、そこでのM値を超えるなら上がれない、つまりこの深度で減圧停止する、というジャッジだ。
正確には、その差の深度(3m)を浮上する間の分圧の低下もあるので、その分が安全マージンになっていたということもある。
2種類の不活性ガスを使った場合は、この手抜きができない。
3メートル上のM値は、実際に、その深度における各不活性ガスの分圧を計算しなければ出せないわけだ・・・。
うーん、面倒だな。
全面的にロジックを見直して、判定の基準を作り直さなければならない。
しかし、混合ガス潜水(混合ガスという概念には、ナイトロックスも含まれるので、複数の不活性ガスを混合した潜水というべきか)のM値の出し方を見ると、単なる加重平均で出してしまっているが、こんなんで大丈夫なんだろうかと不安になる。
複数の混合ガスの溶解許容度(つまり、M値)は、相互に影響せず、独立して計算することが出来るということになってはいるが、ヘリウム吸う側に身を置いて考えてみると、いささか信用ならない気がしないでもない。
分子量も違うし、拡散速度も相当違うのに(2.65倍)、それをこんな簡単に処理してしまっていいんだろうか?。
生体の特性を無視して、単なる水袋のように扱う減圧理論・・・。
そもそも、安全率を考慮したり(潜水士テキスト169ページ)、繰り返し潜水の滞底時間を倍にする(同172ページ)なんて、修正をかけなければ、恐くて実際には適用できない。
今じゃ、危なくって誰も使っていないZH-L16A(たぶん)を持ち出して、最低限とはいいながら、使用を認めている。
混合ガス潜水や酸素減圧が、標準手順として認められたことは、制度上は好ましいが、それを規制する減圧手順は水袋を前提とした何十年も前のモデルで、減圧症に罹患しないように運用する責任は、事業者や潜水士に委ねられている。
浮沈子は、ヘリウム吸う際のICDに気を取られていたが、それ以前の話がゴロゴロしてて、それどころじゃないって感じかな。
昨夜から、混合ガスの減圧計算をしようとして、表計算ソフトと格闘している。
どうも、上手くいかない。
原因は、今朝になって判った。
混合ガス潜水のM値は、窒素とヘリウムの合成値となっており、その算定には当該深度における各不活性ガスの分圧を算出しておく必要があるのだ。
空気潜水など、不活性ガスが1種類の場合は、当該ガスのa値やb値をそのまま代入するだけなので簡単なのだが、2種類の不活性ガスの場合、当該深度における分圧の加重平均を採らなければならない。
どういうことかというと、15mで初めての減圧停止をすべきかどうかという判定を行う際、12mでの分圧の値をあらかじめ計算しておかなければならない。
空気潜水のシートを、ちょろっと変更すれば(ヘリウム用のシートとか足して)、簡単に出来ると思っていたが、そうはいかない。
xメートルでの停止の判定を行うために、セットでx-3メートルでの分圧を出し、合成数であるA及びBを出しておく・・・。
そんでもって、x-3メートルにおけるM値を計算して、それとxメートルでの合成分圧(各不活性ガスの分圧の和)とを比較して、x-3メートルへの浮上の可否を判定する・・・。
ややっこしい。
どーせx-3メートルまで計算するなら、単純にx-3メートルにおける分圧とM値とを比較して、アウトだったら、3メートル下のxメートルでの減圧停止としたほうが正確だ。
今までの初回減圧停止深度を求める方法が、手抜きだったということだな。
手の内をバラすと、3メートル上のM値を計算して、それと3メートル下(今いる深度)の分圧との差を見ていた。
このまま上がって、3メートル上に行って、そこでのM値を超えるなら上がれない、つまりこの深度で減圧停止する、というジャッジだ。
正確には、その差の深度(3m)を浮上する間の分圧の低下もあるので、その分が安全マージンになっていたということもある。
2種類の不活性ガスを使った場合は、この手抜きができない。
3メートル上のM値は、実際に、その深度における各不活性ガスの分圧を計算しなければ出せないわけだ・・・。
うーん、面倒だな。
全面的にロジックを見直して、判定の基準を作り直さなければならない。
しかし、混合ガス潜水(混合ガスという概念には、ナイトロックスも含まれるので、複数の不活性ガスを混合した潜水というべきか)のM値の出し方を見ると、単なる加重平均で出してしまっているが、こんなんで大丈夫なんだろうかと不安になる。
複数の混合ガスの溶解許容度(つまり、M値)は、相互に影響せず、独立して計算することが出来るということになってはいるが、ヘリウム吸う側に身を置いて考えてみると、いささか信用ならない気がしないでもない。
分子量も違うし、拡散速度も相当違うのに(2.65倍)、それをこんな簡単に処理してしまっていいんだろうか?。
生体の特性を無視して、単なる水袋のように扱う減圧理論・・・。
そもそも、安全率を考慮したり(潜水士テキスト169ページ)、繰り返し潜水の滞底時間を倍にする(同172ページ)なんて、修正をかけなければ、恐くて実際には適用できない。
今じゃ、危なくって誰も使っていないZH-L16A(たぶん)を持ち出して、最低限とはいいながら、使用を認めている。
混合ガス潜水や酸素減圧が、標準手順として認められたことは、制度上は好ましいが、それを規制する減圧手順は水袋を前提とした何十年も前のモデルで、減圧症に罹患しないように運用する責任は、事業者や潜水士に委ねられている。
浮沈子は、ヘリウム吸う際のICDに気を取られていたが、それ以前の話がゴロゴロしてて、それどころじゃないって感じかな。
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