こんなもん、いらない! ― 2015年08月24日 00:11
こんなもん、いらない!
(物質・時空ナゾ迫る巨大装置、建設1兆円 文科省は慎重)
http://www.asahi.com/articles/ASH703VP8H70ULBJ003.html
「造るべきかどうか。あなたはどう思いますか?」
もちろん、こんなもん、いらない!。
日本にいらないだけではなく、世界中でいらない。
「国内の建設候補地は北上山地と九州北部の脊振(せふり)山地に絞られ、地質や土木の専門家も入った委員会が13年に北上山地を選んだ。地盤が安定し、将来構想で描く「50キロの直線ルート」を確保できることが決め手となった。」
そんな優良な地盤があるなら、核廃棄物の貯蔵庫にすればいい。
建設に1兆円、年間の運営に500億円もあれば、おつりがくるだろう。
この装置が出来上がったとして、何か新しいことが分かる見込みはない。
「一方、中国は円形でも大きくすればできると考え、超巨大円形加速器「CEPC」を計画する。1周約50キロ、最大で70キロまでという想定。建設費は35億ドル(4340億円)と欧州に造る場合の半額という。将来、同じトンネルに陽子加速器を建設する構想も持つ。」
ケチな朝日はここまでしか読ませないが、あとは大したことは書いていない。
米国でもあきらめたとか、セルンの結果を見定めてから作るべきだとか、ショボイ内容だ。
(国際リニアコライダー)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E3%83%AA%E3%83%8B%E3%82%A2%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%80%E3%83%BC
「超高エネルギーの電子・陽電子の衝突実験をおこなうため、現在、国際協力によって設計開発が推進されている将来加速器計画」
バブルの余韻冷めやらぬ中で構想され、各国が辞退する中で我が国の計画が進んでいる。
もう、何十年も前、浮沈子も巨大科学の在り方について考えていたことがあった。
大型加速器や宇宙開発、生命科学など、莫大な投資と長い年月を要する事業には、社会としてそれを認めていく手続きが必要で、そのためには専門家だけではなく、一般の人々が理解できるように解説する科学ジャーナリズムが不可欠だと思った。
実際はどうだったのか。
この間、科学ジャーナリズムは衰退の一途をたどり、専門家だけが分かる世界が限りなく広がった。
岩手が誘致に熱心なのは、地元にカネが落ちるからであって、リニアコライダーがもたらすかもしれない人類の英知について賛同しているからではない。
まあ、核廃棄物施設よりはマシだと思ってる程度だろう。
年間500億円の運営費の他にも、おそらく間接的な経費が莫大にかかり、それは地元の負担になる。
巨大な電力を賄うために、原発作ろうという話になるかもしれない。
それも併せて飲み込んでくれるのかあ?。
地下水の水脈が変わったために、断層型の地震を誘発する可能性も否定できないだろう。
その見返りに与えられるものは、無に等しい(まあ、巨大なトンネルを核廃棄物貯蔵所にするのが、国の本当の狙いかもしれないしな)。
そもそも、いつまで続くかも保証の限りではない。
それこそ、隣の国で超巨大円形加速器が出来上がれば、成果のほとんどはそっちで上がってしまって、追試をしようにもパワー不足ということになるかもしれないのだ。
こんなもんに国民の血税を投じるなど、もっての外と浮沈子は考える。
「2007年冬にまず英国、次いで米国で、それぞれの監督官庁によってILC関連の開発予算にかんする縮減方針が発表された。とくに、それまで加速器・測定器の双方で大きな物的人的予算配分を行ってきた米国監督官庁の方針転換の影響は無視できず、ILC全体としての開発は減速を余儀なくされることとなった。」
「英国や米国の監督官庁による予算縮減の理由としては、予算規模展望、技術開発の費用、経済事情などの理由が挙げられているが、この二国のアクションは基本的に独立した事象と理解されている。」
「最高責任者のリン・エバンス氏は「北上山地は世界で唯一の候補地だ」と明言した」
まあ、他には誰も手を挙げてないだけだな。
中国にやらせておけばいいじゃないか。
少しでも気の利いたことに金を使わせて、潜水艦とか空母を縮小させた方がいい。
まあ、成長の勢いが怪しいので、どうなるかわからないけどな。
浮沈子は、人類が投じるべき科学予算は、その時代の人々が納得できる方法で決めるべきだと考えている。
粒子加速器のような、一般に見返りの少ない巨大科学の場合はなおさらだ。
人類の進歩が何であるかを決めるのは、科学者の役割ではない。
どう考えても、安定陸塊ではない我が国に、巨大加速器を作るなどという土建屋中心のプロジェクトに、もろ手を挙げて賛成するわけにはいかない。
政権が、何か訳のわからん事をぶちあげて国民を煙に巻こうとしているような気もするしな。
我が国の国際的な地位が、こんなところで発揮されなくても、他にやることはたくさんあるような気がする。
もちろん、浮沈子の考え方が偏狭なのかもしれないし、異なる意見があるのは当然のことだ。
オリンピック、パラリンピックの誘致の時、浮沈子は反対だったが、若い人たちの中には、大いに賛成と乗り気の人も大勢いた。
そうか、彼らは東京オリンピックを知らない世代なんだ・・・。
その時代の人々が、様々な意見を寄せ合い、社会的に納得づくで祭りを行うならそれでもいい。
日々の閉塞感を打ち破るには、たまには花火も必要だろう。
それがリニアコライダーかどうかは別にしてもだ。
まあ、電子と陽電子を衝突させて、花火みたいなもんが出るらしいから、似てるといえないこともないけどな・・・。
(無駄飯食い:以前書いた記事)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2013/08/23/6956293
(物質・時空ナゾ迫る巨大装置、建設1兆円 文科省は慎重)
http://www.asahi.com/articles/ASH703VP8H70ULBJ003.html
「造るべきかどうか。あなたはどう思いますか?」
もちろん、こんなもん、いらない!。
日本にいらないだけではなく、世界中でいらない。
「国内の建設候補地は北上山地と九州北部の脊振(せふり)山地に絞られ、地質や土木の専門家も入った委員会が13年に北上山地を選んだ。地盤が安定し、将来構想で描く「50キロの直線ルート」を確保できることが決め手となった。」
そんな優良な地盤があるなら、核廃棄物の貯蔵庫にすればいい。
建設に1兆円、年間の運営に500億円もあれば、おつりがくるだろう。
この装置が出来上がったとして、何か新しいことが分かる見込みはない。
「一方、中国は円形でも大きくすればできると考え、超巨大円形加速器「CEPC」を計画する。1周約50キロ、最大で70キロまでという想定。建設費は35億ドル(4340億円)と欧州に造る場合の半額という。将来、同じトンネルに陽子加速器を建設する構想も持つ。」
ケチな朝日はここまでしか読ませないが、あとは大したことは書いていない。
米国でもあきらめたとか、セルンの結果を見定めてから作るべきだとか、ショボイ内容だ。
(国際リニアコライダー)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E3%83%AA%E3%83%8B%E3%82%A2%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%80%E3%83%BC
「超高エネルギーの電子・陽電子の衝突実験をおこなうため、現在、国際協力によって設計開発が推進されている将来加速器計画」
バブルの余韻冷めやらぬ中で構想され、各国が辞退する中で我が国の計画が進んでいる。
もう、何十年も前、浮沈子も巨大科学の在り方について考えていたことがあった。
大型加速器や宇宙開発、生命科学など、莫大な投資と長い年月を要する事業には、社会としてそれを認めていく手続きが必要で、そのためには専門家だけではなく、一般の人々が理解できるように解説する科学ジャーナリズムが不可欠だと思った。
実際はどうだったのか。
この間、科学ジャーナリズムは衰退の一途をたどり、専門家だけが分かる世界が限りなく広がった。
岩手が誘致に熱心なのは、地元にカネが落ちるからであって、リニアコライダーがもたらすかもしれない人類の英知について賛同しているからではない。
まあ、核廃棄物施設よりはマシだと思ってる程度だろう。
年間500億円の運営費の他にも、おそらく間接的な経費が莫大にかかり、それは地元の負担になる。
巨大な電力を賄うために、原発作ろうという話になるかもしれない。
それも併せて飲み込んでくれるのかあ?。
地下水の水脈が変わったために、断層型の地震を誘発する可能性も否定できないだろう。
その見返りに与えられるものは、無に等しい(まあ、巨大なトンネルを核廃棄物貯蔵所にするのが、国の本当の狙いかもしれないしな)。
そもそも、いつまで続くかも保証の限りではない。
それこそ、隣の国で超巨大円形加速器が出来上がれば、成果のほとんどはそっちで上がってしまって、追試をしようにもパワー不足ということになるかもしれないのだ。
こんなもんに国民の血税を投じるなど、もっての外と浮沈子は考える。
「2007年冬にまず英国、次いで米国で、それぞれの監督官庁によってILC関連の開発予算にかんする縮減方針が発表された。とくに、それまで加速器・測定器の双方で大きな物的人的予算配分を行ってきた米国監督官庁の方針転換の影響は無視できず、ILC全体としての開発は減速を余儀なくされることとなった。」
「英国や米国の監督官庁による予算縮減の理由としては、予算規模展望、技術開発の費用、経済事情などの理由が挙げられているが、この二国のアクションは基本的に独立した事象と理解されている。」
「最高責任者のリン・エバンス氏は「北上山地は世界で唯一の候補地だ」と明言した」
まあ、他には誰も手を挙げてないだけだな。
中国にやらせておけばいいじゃないか。
少しでも気の利いたことに金を使わせて、潜水艦とか空母を縮小させた方がいい。
まあ、成長の勢いが怪しいので、どうなるかわからないけどな。
浮沈子は、人類が投じるべき科学予算は、その時代の人々が納得できる方法で決めるべきだと考えている。
粒子加速器のような、一般に見返りの少ない巨大科学の場合はなおさらだ。
人類の進歩が何であるかを決めるのは、科学者の役割ではない。
どう考えても、安定陸塊ではない我が国に、巨大加速器を作るなどという土建屋中心のプロジェクトに、もろ手を挙げて賛成するわけにはいかない。
政権が、何か訳のわからん事をぶちあげて国民を煙に巻こうとしているような気もするしな。
我が国の国際的な地位が、こんなところで発揮されなくても、他にやることはたくさんあるような気がする。
もちろん、浮沈子の考え方が偏狭なのかもしれないし、異なる意見があるのは当然のことだ。
オリンピック、パラリンピックの誘致の時、浮沈子は反対だったが、若い人たちの中には、大いに賛成と乗り気の人も大勢いた。
そうか、彼らは東京オリンピックを知らない世代なんだ・・・。
その時代の人々が、様々な意見を寄せ合い、社会的に納得づくで祭りを行うならそれでもいい。
日々の閉塞感を打ち破るには、たまには花火も必要だろう。
それがリニアコライダーかどうかは別にしてもだ。
まあ、電子と陽電子を衝突させて、花火みたいなもんが出るらしいから、似てるといえないこともないけどな・・・。
(無駄飯食い:以前書いた記事)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2013/08/23/6956293
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