BC兵器 ― 2015年11月20日 00:37
BC兵器
(「イスラム国」、生物・化学兵器使用の恐れも=仏首相)
http://jp.reuters.com/article/2015/11/19/france-shooting-chemicalweapons-idJPKCN0T816A20151119
「フランスのバルス首相は19日、過激派組織「イスラム国」が生物・化学兵器を使用する危険性があると警告した。」
ただし、この発言があったのは、フランス議会下院で、非常事態宣言期間の延長を求めた中でのことである点に留意しなければならない。
「どのような可能性も排除すべきでない。私は予防的措置としての話をしている。だが、化学・生物兵器が使用されるリスクもあるということはわれわれの念頭にある」
予防的措置と断りながら、その可能性を示唆しているということは、何らかの情報を得ているからかもしれない。
そして、「あらゆる点」といいながら、核兵器については、慎重に言及から外している点にも注目だな。
BC兵器については、具体的な情報に基づく言及であるといえよう。
「首謀者らの恐ろしい想像力には限りがない」
やっぱ、ホントは核兵器もあるんじゃないのかあ?。
まあいい。
(生物兵器)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%9F%E7%89%A9%E5%85%B5%E5%99%A8
「細菌やウイルス、あるいはそれらが作り出す毒素などを使用し、人や動物に対して使われる兵器のこと。」
「主なところでは天然痘ウイルスや炭疽菌、ボツリヌス毒素などがある。治療法があって自分の身を守りつつ敵国にダメージを与えられる細菌やウイルスが適し、治療法が確立していないものは適さない。」
「使用方法は、多種多様であり、砲弾や弾道ミサイルの弾頭に装填する方法、航空機などより噴霧する方法などがある。」
ISが、航空戦力を持っているという話は聞かない。
だが、航空貨物として搭載し、その航空機を墜落させることで散布することは可能だろう。
「核兵器、生物兵器、化学兵器の3つをあわせて大量破壊兵器またはこれら3つの頭文字を取ってNBC兵器もしくはABC兵器と呼ぶが、この中でも生物兵器はもっとも費用対効果に優れるとされる。」
「化学兵器と合わせて貧者の核兵器と言われる。」
つまり、コストを考えると、以下になる。
核兵器>>化学兵器>生物兵器
なるほど(感心してる場合かあ?)。
「特にテロに使用されやすいとするもう一つの理由は潜伏期間の問題で、感染してから数日たってから発病するため、感染経路の特定が難しく、その間に実行犯は国外などへの逃走が可能となる。」
自爆テロするくらいだから、このメリットはあまりないかもしれないな。
「国際法(ジュネーヴ議定書)で使用が禁止されている。」
まあ、これは、テロリストたちにとっては、関係ない話だ。
(化学兵器)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%96%E5%AD%A6%E5%85%B5%E5%99%A8
「毒ガスなどの毒性化学物質を使い人や動物に対して被害を与えるために使われる兵器のこと。」
「リシンや細菌毒素などの生物由来の毒性物質を用いる場合は、化学兵器ではなく生物兵器に分類されることが多い。」
まあ、どっちでもいいんですが。
我々は、地下鉄サリン事件で、この兵器を既に体験している。
(地下鉄サリン事件)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E4%B8%8B%E9%89%84%E3%82%B5%E3%83%AA%E3%83%B3%E4%BA%8B%E4%BB%B6
「1995年(平成7年)3月20日に、東京都の帝都高速度交通営団で、宗教団体のオウム真理教が起こした神経ガスのサリンを使用した同時多発テロ事件で、死者を含む多数の被害者を出した。」
テロリストの使用ではないが、この話も注目だな。
(モスクワ劇場占拠事件)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AF%E5%8A%87%E5%A0%B4%E5%8D%A0%E6%8B%A0%E4%BA%8B%E4%BB%B6
「2002年10月23日、42名の武装勢力は、モスクワ中央部にある劇場「ドブロフカ・ミュージアム」で観客922名を人質に取り、第二次チェチェン紛争により進駐してきたロシア連邦軍のチェチェン共和国からの撤退を要求した。」
「26日の午前6時20分頃にロシア連邦保安庁(FSB)の特殊部隊であるアルファ部隊が突入。その際、特殊部隊は犯人を無力化するためにKOLOKOL-1と呼ばれる非致死性ガスを使用した。」
「武装勢力側は全員射殺された」
「突入の直前に犯行グループ側が人質を殺害したとの報道も流されたが、発表では銃弾で死亡した人質はいない。」
(KOLOKOL-1)
https://ja.wikipedia.org/wiki/KOLOKOL-1
「合成オピオイドから派生した無力化ガス(すなわち化学兵器)の一種である。曝露後1〜3秒以内に効果を発揮し2〜6時間意識不明にすると言われている。」
「このガスはモスクワ劇場占拠事件で使用されたことで有名になった。人質922人のうち129人が中毒(窒息とも)死した」
「おそらくカルフェンタニルか3-メチルフェンタニルをハロタンに溶解したものをエアロゾルとして噴射するものではないかとされている。」
この話は、先日読んだ廣田先生のご本の中にも出てくる。
(麻酔)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2015/11/16/7910848
「マイケル・ジャクソンの事故死、ロシアでのテロ事件、病院で起こる医療用ガスの事故など、具体的な話の中で麻酔のミステリーが語られる。」
198ページ、モスクワ劇場占拠事件として取り上げている。
「ロシア政府は、突入の際に使用した非致死性ガスの成分を公表しなかったが、アメリカ国防情報局の分析では、吸入麻酔薬ハロタンが使われたと考えられている。」
ハロタンの作用機序等については、マイケル・ジャクソンの死の真相について考察した「マイケルはなぜ死んだ?」に記されている(83ページ辺りから)。
心筋のカルシウムチャネルが関与するらしい。
この続きは、「麻酔のパラドックス」(131ページから)で、さらに盛り上がる(タンパク説登場!)が、本稿とは関係ないので割愛する。
麻酔薬のようなものでも、使い方によって化学兵器になるという話だ。
もっとも、テロに使われるこれらの細菌や化学物質などは、正規戦のように、絶対的な殺傷力とかを求められているわけではない。
あくまで、恐怖と不安を醸成し、混乱と萎縮を引き起こせればいい。
まして、ISのように、世界制覇を狙うテロリスト集団の場合、最終的に、どういう効果を狙っているのかさえ分からない。
浮沈子には、極めて自虐的な行為にすら映る。
もっと、空爆してえ(!)。
ヘンタイだな・・・。
このことから推測されるのは、真の幹部は、支配地域にはいないのではないか、ということだ。
いわゆるISIS(イラク・シリア・イスラミック・ステート)というのは、それ自体がブラフなんじゃないのか。
そこで活動しているテロリストたちは、単なるロボットみたいなもんで、彼らをコントロールしているヘッドクォーターは、地球の裏側にいるのかもしれない・・・。
まあ、どうでもいいんですが。
実は浮沈子は、このそこはかとない胡散臭さを感じさせるISテロに、本質的な違和感を拭えないでいるのだ・・・。
(「イスラム国」、生物・化学兵器使用の恐れも=仏首相)
http://jp.reuters.com/article/2015/11/19/france-shooting-chemicalweapons-idJPKCN0T816A20151119
「フランスのバルス首相は19日、過激派組織「イスラム国」が生物・化学兵器を使用する危険性があると警告した。」
ただし、この発言があったのは、フランス議会下院で、非常事態宣言期間の延長を求めた中でのことである点に留意しなければならない。
「どのような可能性も排除すべきでない。私は予防的措置としての話をしている。だが、化学・生物兵器が使用されるリスクもあるということはわれわれの念頭にある」
予防的措置と断りながら、その可能性を示唆しているということは、何らかの情報を得ているからかもしれない。
そして、「あらゆる点」といいながら、核兵器については、慎重に言及から外している点にも注目だな。
BC兵器については、具体的な情報に基づく言及であるといえよう。
「首謀者らの恐ろしい想像力には限りがない」
やっぱ、ホントは核兵器もあるんじゃないのかあ?。
まあいい。
(生物兵器)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%9F%E7%89%A9%E5%85%B5%E5%99%A8
「細菌やウイルス、あるいはそれらが作り出す毒素などを使用し、人や動物に対して使われる兵器のこと。」
「主なところでは天然痘ウイルスや炭疽菌、ボツリヌス毒素などがある。治療法があって自分の身を守りつつ敵国にダメージを与えられる細菌やウイルスが適し、治療法が確立していないものは適さない。」
「使用方法は、多種多様であり、砲弾や弾道ミサイルの弾頭に装填する方法、航空機などより噴霧する方法などがある。」
ISが、航空戦力を持っているという話は聞かない。
だが、航空貨物として搭載し、その航空機を墜落させることで散布することは可能だろう。
「核兵器、生物兵器、化学兵器の3つをあわせて大量破壊兵器またはこれら3つの頭文字を取ってNBC兵器もしくはABC兵器と呼ぶが、この中でも生物兵器はもっとも費用対効果に優れるとされる。」
「化学兵器と合わせて貧者の核兵器と言われる。」
つまり、コストを考えると、以下になる。
核兵器>>化学兵器>生物兵器
なるほど(感心してる場合かあ?)。
「特にテロに使用されやすいとするもう一つの理由は潜伏期間の問題で、感染してから数日たってから発病するため、感染経路の特定が難しく、その間に実行犯は国外などへの逃走が可能となる。」
自爆テロするくらいだから、このメリットはあまりないかもしれないな。
「国際法(ジュネーヴ議定書)で使用が禁止されている。」
まあ、これは、テロリストたちにとっては、関係ない話だ。
(化学兵器)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%96%E5%AD%A6%E5%85%B5%E5%99%A8
「毒ガスなどの毒性化学物質を使い人や動物に対して被害を与えるために使われる兵器のこと。」
「リシンや細菌毒素などの生物由来の毒性物質を用いる場合は、化学兵器ではなく生物兵器に分類されることが多い。」
まあ、どっちでもいいんですが。
我々は、地下鉄サリン事件で、この兵器を既に体験している。
(地下鉄サリン事件)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E4%B8%8B%E9%89%84%E3%82%B5%E3%83%AA%E3%83%B3%E4%BA%8B%E4%BB%B6
「1995年(平成7年)3月20日に、東京都の帝都高速度交通営団で、宗教団体のオウム真理教が起こした神経ガスのサリンを使用した同時多発テロ事件で、死者を含む多数の被害者を出した。」
テロリストの使用ではないが、この話も注目だな。
(モスクワ劇場占拠事件)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AF%E5%8A%87%E5%A0%B4%E5%8D%A0%E6%8B%A0%E4%BA%8B%E4%BB%B6
「2002年10月23日、42名の武装勢力は、モスクワ中央部にある劇場「ドブロフカ・ミュージアム」で観客922名を人質に取り、第二次チェチェン紛争により進駐してきたロシア連邦軍のチェチェン共和国からの撤退を要求した。」
「26日の午前6時20分頃にロシア連邦保安庁(FSB)の特殊部隊であるアルファ部隊が突入。その際、特殊部隊は犯人を無力化するためにKOLOKOL-1と呼ばれる非致死性ガスを使用した。」
「武装勢力側は全員射殺された」
「突入の直前に犯行グループ側が人質を殺害したとの報道も流されたが、発表では銃弾で死亡した人質はいない。」
(KOLOKOL-1)
https://ja.wikipedia.org/wiki/KOLOKOL-1
「合成オピオイドから派生した無力化ガス(すなわち化学兵器)の一種である。曝露後1〜3秒以内に効果を発揮し2〜6時間意識不明にすると言われている。」
「このガスはモスクワ劇場占拠事件で使用されたことで有名になった。人質922人のうち129人が中毒(窒息とも)死した」
「おそらくカルフェンタニルか3-メチルフェンタニルをハロタンに溶解したものをエアロゾルとして噴射するものではないかとされている。」
この話は、先日読んだ廣田先生のご本の中にも出てくる。
(麻酔)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2015/11/16/7910848
「マイケル・ジャクソンの事故死、ロシアでのテロ事件、病院で起こる医療用ガスの事故など、具体的な話の中で麻酔のミステリーが語られる。」
198ページ、モスクワ劇場占拠事件として取り上げている。
「ロシア政府は、突入の際に使用した非致死性ガスの成分を公表しなかったが、アメリカ国防情報局の分析では、吸入麻酔薬ハロタンが使われたと考えられている。」
ハロタンの作用機序等については、マイケル・ジャクソンの死の真相について考察した「マイケルはなぜ死んだ?」に記されている(83ページ辺りから)。
心筋のカルシウムチャネルが関与するらしい。
この続きは、「麻酔のパラドックス」(131ページから)で、さらに盛り上がる(タンパク説登場!)が、本稿とは関係ないので割愛する。
麻酔薬のようなものでも、使い方によって化学兵器になるという話だ。
もっとも、テロに使われるこれらの細菌や化学物質などは、正規戦のように、絶対的な殺傷力とかを求められているわけではない。
あくまで、恐怖と不安を醸成し、混乱と萎縮を引き起こせればいい。
まして、ISのように、世界制覇を狙うテロリスト集団の場合、最終的に、どういう効果を狙っているのかさえ分からない。
浮沈子には、極めて自虐的な行為にすら映る。
もっと、空爆してえ(!)。
ヘンタイだな・・・。
このことから推測されるのは、真の幹部は、支配地域にはいないのではないか、ということだ。
いわゆるISIS(イラク・シリア・イスラミック・ステート)というのは、それ自体がブラフなんじゃないのか。
そこで活動しているテロリストたちは、単なるロボットみたいなもんで、彼らをコントロールしているヘッドクォーターは、地球の裏側にいるのかもしれない・・・。
まあ、どうでもいいんですが。
実は浮沈子は、このそこはかとない胡散臭さを感じさせるISテロに、本質的な違和感を拭えないでいるのだ・・・。
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