誤解 ― 2016年01月07日 01:03
誤解
須賀次郎氏のブログに、CCRのことが出ている。
(0104 80m-1)
http://jsuga.exblog.jp/25238355/
(0106 80-80-2)
http://jsuga.exblog.jp/25244943/
直接お会いしたことはないのだが、ブログにコメントを寄せたことはある。
ほぼ、全てのブログを読んでいる。
ちょっと癖のある文章だし、いささか読み辛いところもあるが、ダイビングの大先輩だし、インスピレーションについては豊田さんを師匠とする兄弟弟子に当たる(時期はずれているので、ご一緒したことはありません)。
そもそものCCRのとっかかりについては、古いブログに出ている。
(114 テクニカルダイビング (1))
http://plaza.rakuten.co.jp/sugajirou/diary/200805050000/
(115 インスピレーション (1))
http://plaza.rakuten.co.jp/sugajirou/diary/200805070000/
(リブリーザー入門 116 インスピレーション2 (3))
http://plaza.rakuten.co.jp/sugajirou/diary/200805140000/
(117 インスピレーション)
http://plaza.rakuten.co.jp/sugajirou/diary/200805170000/
(118 リブリーザー (1))
http://plaza.rakuten.co.jp/sugajirou/diary/200805180000/
(119 リブリーザー (1))
http://plaza.rakuten.co.jp/sugajirou/diary/200805240000/
(リサーチダイビング入門 120 フィーノ (1))
http://plaza.rakuten.co.jp/sugajirou/diary/200805260000/
今読み返すと、ちょっと怪しい記述もある。
最後の記事は、フィーノが出ているのでリンクした。
CCRも、そのくらい軽くなるといいな。
古いブログには、フィリピンのマクタン島にあるコンチキというダイビングサービスの写真があったりして、懐かしくなった。
4年ほど前までは、イントラとここでトレーニングしてたわけだし。
で、今日の記事には、こうある。
「CCRは、炭酸ガス吸収機構、酸素分圧の測定とコントロールに基本的に脆弱なものがあり、それを電子的ハイテクと、サイドに吊るしたベイルアウトタンク「予備の緊急脱出用のタンク」で解決している。」
「リブリーザとは、ジュールベルヌの海底2万マイルのように、海底を歩く潜水機ではないだろうか。」
「何とか2年は練習し、酸素センサーの寿命が疑われるところで、インスピレーションは、あきらめることにした。もう72歳になっていて、35キロのインスピレーションを背負ってエントリー、エキジットを一人でやるのは無理になってきた。」
ちょっと気の毒な体験をされたようだな。
浮沈子も、一人で潜っていたりしたら、同じような経過になっていたかもしれない。
幸い、仕事で潜ることはなく、レジャーダイビングの範疇で楽しんでいるので続いている。
道楽であって、仕事ではない。
ポセイドンが出て、殆どの操作は機械任せになった。
PADIのコースも作られて、減圧なしのレクリエーショナルダイビングでも扱うようになった。
ようやく、CCRを教えてみようかという気になっている。
「電子的ハイテクというのは、僕は、おそろしい。」
そこを何とかするのは、ダイバーのスキルということになる。
ちゃんとしたトレーニングを継続せずに、一人でなんとかしようとして挫折したということだな。
「80歳で80m潜ろうという段になり、リブリーザを使って、誰かに手を引いてもらえば、簡単に潜れる。中川も、後輩の古島もリブリーザを使える。他にも、協力してくれる人も居る。しかし、おんぶにだっこで、80m潜っても、あっけないだけで何にもならない。」
そうだろうか?。
80歳でもCCR使って80m潜れるぞというのは、十分に意義あることだと思うんだがな。
ヘリウム混合ガスシリンダーを束ねて水中に持ち込み、長大な中圧ホースを引きずって、潜降索に捕まりながら潜るというスタイルに拘っているようだが、それに何か意味があるんだろうか?。
そこんところは、浮沈子には未だに理解できないところだ。
自由に泳ぎ回ることができ、長時間、サカナのように水中で呼吸するというのがスクーバの基本ではないのか。
敢えて、物理的な絆を断ち切って、水中の時間を楽しむ。
もちろん、レクリエーショナルダイビングとしては、そういうことが可能な、穏やかで温かく、透視度の良い海で遊ぶわけで、作業潜水のように過酷な条件で潜るわけではない。
たぶん、そこが最も違うところなんだろうな。
そこに原点があるということなら、ロープと呼吸ホースに拘るというのも分かる。
少なくとも今までは、作業潜水ではCCRの出番はなかった。
今後は、短時間(3時間以下)の作業なら、CCRを使うシチュエーションも増えてくるに違いない。
しかし、当時(12年前)69歳でCCRに挑戦したというのは、浮沈子から見れば大変なことだ。
そのチャレンジ精神には頭が下がる。
もう少し続けていれば良かったのに・・・。
浮沈子も、いずれはCCRで潜れなくなる日が来るんだろうか?。
その前に、なんとかジジババでも扱える、軽い機種を出してもらいたいんだがな。
ポセイドンは、確かに軽くなったが、それでもまだ、浮沈子にとっては重い。
今日もフィットネスクラブに行って、ほぼ1か月ぶりに汗を流した。
先月は、パラオ行きや年末年始で、あまり行くことが出来なかった。
少しでも長く、CCRで潜り続けるためにも、真面目に通わないといかんな。
まあ、どうでもいいんですが。
さて、CCRでの浮力調整や器材の管理、運用については、このブログでもさんざん触れているので、ここでは須賀氏が誤解している点を書いておこう。
CCRは、そもそもオープンサーキットの器材とは、全く異なる。
そりゃあ、高圧ガスをレギュレーターで減圧して吸っていることに違いはないが、タンクの中の気体をそのまま吸うということはない。
「炭酸ガス吸収機構、酸素分圧の測定とコントロールに基本的に脆弱なものがあり」とか書いておられるが、この2点がCCRを成立させるキモの部分である。
脆弱(何と比べて?)というのは誤解だ。
そういう器材だし、それを踏まえて運用すべき器材なだけである。
3時間の連続ダイビング、コンスタントPO2の不活性ガス蓄積に対する優位性、深度に関係ないガス持ちの良さ、泡が出ない静寂なダイビング、湿った暖かい呼吸ガス・・・。
それらのメリットを享受するための器材であり、それが必要なダイバーにとって、他に選択肢はない。
しこたまタンクを抱えて、取り違いのリスクを内包するガススイッチしながらのオープンサーキットでのテクニカルダイビングと比べて、どちらが脆弱(?)というのは一概には言えないのではないか。
確かに、電子機器を水中に持ち込んで、それに頼るというのはリスクがある。
そのためのメンテナンスだし、プレダイブチェックである。
それをパスできなかったら、ダイビングをしなければいいだけだ。
それは、脆弱ということではないだろう。
そういう器材であると、理解すべきだ。
水中で、何か異常があれば、様々な対応手段を駆使して安全に浮上することができる。
最悪、ベイルアウトシリンダーで上がってくることもできる。
大瀬崎の先端で、吹き上げられた記述があるが、片手にカメラを持っていたとある。
まあ、撮影のプロとして諦められない気持ちは分かるが、カメラを捨てて、両手で対応すべきだったな。
ディリュエントガスの不足は、ミニマム・ループ・ボリュームが出来ていないことと、最も基本的な残圧の管理がおろそかになってしまっていることが原因だ。
ベイルアウトで浮上して、減圧時間が足りなくなるようなダイビングを計画するということ自体が、潜る以前の問題である。
アラームに気付かなかったのは、器材が悪いように書いているが、そもそも、1分ないし2分の間にモニターをチェックしていないという基本的スキルの欠如が原因だ。
「新しい型を買って、オーバーウエイトで、潜降索と命綱で潜れば良い」
そういうことではない。
スキルが身につかなければ、CCRで潜ってはいけないのだ。
さすがだと思うのは、その点である。
いろいろ誤解はあるようだが、このままではヤバイという判断は正しかったと思う。
そのまま使い続けたら、きっと重大な事故を起こしていたに違いない。
さすがに、ベテランダイバーだけのことはある。
浮沈子だって、人のことは言えない。
先日のパラオでは、久々のインスピでチョンボの連続だった。
CCRが、オープンサーキットのように簡単に(こっちも、簡単とは言えないけどな)使えると思ったら大間違いだ。
複雑な器材を使いこなすスキルを身に着けて、さらには、それを維持し続けることができて、初めてメリットを享受できる。
70歳で始めたことは、羨ましくもあり、尊敬もする。
72歳で諦めて、オープンサーキットに戻ったことは、さらに尊敬に値するな。
CCRは、誰にでも勧められる器材じゃない。
たぶん、今後も、CCRがCCRである限り、それは変わらない。
常に呼吸ガスを管理し、確実な運用ができなければ、使用すべきではないのだ。
オープンサーキットでは、タンクの中のガスは決まっている。
深度による分圧の変化はあっても、混合比が変わることはない。
CCRは、それが変わる。
おまけに、酸素が足されなくても、二酸化炭素が除去されなくても、回路(ループ)を循環しているので呼吸できてしまう。
脆弱どころではなく、マジヤバなのだ。
浮力のコントロールやミニマムボリュームについても、しかりである。
呼吸による浮力の調整が効かないので、慣れないうちは、あっという間に吹き上がる。
中途半端なスキルで運用すべき器材ではない。
うーん、そうすると、やっぱ、ハイブリッド潜水になるのかあ?。
「①複雑な電子制御をしない。
②体力的に弱いので、重いものは背負わない。
③サーフェスコンタクト、命綱をつける。」
浮沈子的には、サイドマウントで潜るのが、いいような気もするな。
ただし、重いものは背負わないというから、2本差しというわけにはいかない。
もちろん、テクニカルダイバーのサポートがなければ、ガス交換はできない(氏は、テクニカルダイバーじゃないので)。
その深度で吸うべきタンクを、その都度渡してもらって、1本ずつ付けて吸えばいいのだ。
吸い終わったタンクは、サポートに戻せばいい(最低2名は欲しいところだ)。
いずれにしても、おんぶにだっこになる。
40mまでに、ノーモキシックトライミックスに替えて、60mまでにハイポキシックトライミックスに交換する。
滞底時間にもよるが、減圧ではICDにも配慮しなければならない。
80歳で、80mというのは、個人差があるとはいえ、すごい話だ。
是非とも成功させてもらいたいが、ちょっと心配でもある。
浮沈子は、せいぜい、60歳で60mだな。
それすらも、危うい。
CCR絡みの話は、際限がなくなりそうなので、この辺で切り上げるが、久々に読んだ氏の昔のブログは懐かしかったな。
浮沈子が始める頃は、この記事くらいしか実体験を知る術がなかった。
機会があれば、直接お会いしたい気もする。
若造(?)など、相手にしてもらえんかもな。
須賀次郎氏のブログに、CCRのことが出ている。
(0104 80m-1)
http://jsuga.exblog.jp/25238355/
(0106 80-80-2)
http://jsuga.exblog.jp/25244943/
直接お会いしたことはないのだが、ブログにコメントを寄せたことはある。
ほぼ、全てのブログを読んでいる。
ちょっと癖のある文章だし、いささか読み辛いところもあるが、ダイビングの大先輩だし、インスピレーションについては豊田さんを師匠とする兄弟弟子に当たる(時期はずれているので、ご一緒したことはありません)。
そもそものCCRのとっかかりについては、古いブログに出ている。
(114 テクニカルダイビング (1))
http://plaza.rakuten.co.jp/sugajirou/diary/200805050000/
(115 インスピレーション (1))
http://plaza.rakuten.co.jp/sugajirou/diary/200805070000/
(リブリーザー入門 116 インスピレーション2 (3))
http://plaza.rakuten.co.jp/sugajirou/diary/200805140000/
(117 インスピレーション)
http://plaza.rakuten.co.jp/sugajirou/diary/200805170000/
(118 リブリーザー (1))
http://plaza.rakuten.co.jp/sugajirou/diary/200805180000/
(119 リブリーザー (1))
http://plaza.rakuten.co.jp/sugajirou/diary/200805240000/
(リサーチダイビング入門 120 フィーノ (1))
http://plaza.rakuten.co.jp/sugajirou/diary/200805260000/
今読み返すと、ちょっと怪しい記述もある。
最後の記事は、フィーノが出ているのでリンクした。
CCRも、そのくらい軽くなるといいな。
古いブログには、フィリピンのマクタン島にあるコンチキというダイビングサービスの写真があったりして、懐かしくなった。
4年ほど前までは、イントラとここでトレーニングしてたわけだし。
で、今日の記事には、こうある。
「CCRは、炭酸ガス吸収機構、酸素分圧の測定とコントロールに基本的に脆弱なものがあり、それを電子的ハイテクと、サイドに吊るしたベイルアウトタンク「予備の緊急脱出用のタンク」で解決している。」
「リブリーザとは、ジュールベルヌの海底2万マイルのように、海底を歩く潜水機ではないだろうか。」
「何とか2年は練習し、酸素センサーの寿命が疑われるところで、インスピレーションは、あきらめることにした。もう72歳になっていて、35キロのインスピレーションを背負ってエントリー、エキジットを一人でやるのは無理になってきた。」
ちょっと気の毒な体験をされたようだな。
浮沈子も、一人で潜っていたりしたら、同じような経過になっていたかもしれない。
幸い、仕事で潜ることはなく、レジャーダイビングの範疇で楽しんでいるので続いている。
道楽であって、仕事ではない。
ポセイドンが出て、殆どの操作は機械任せになった。
PADIのコースも作られて、減圧なしのレクリエーショナルダイビングでも扱うようになった。
ようやく、CCRを教えてみようかという気になっている。
「電子的ハイテクというのは、僕は、おそろしい。」
そこを何とかするのは、ダイバーのスキルということになる。
ちゃんとしたトレーニングを継続せずに、一人でなんとかしようとして挫折したということだな。
「80歳で80m潜ろうという段になり、リブリーザを使って、誰かに手を引いてもらえば、簡単に潜れる。中川も、後輩の古島もリブリーザを使える。他にも、協力してくれる人も居る。しかし、おんぶにだっこで、80m潜っても、あっけないだけで何にもならない。」
そうだろうか?。
80歳でもCCR使って80m潜れるぞというのは、十分に意義あることだと思うんだがな。
ヘリウム混合ガスシリンダーを束ねて水中に持ち込み、長大な中圧ホースを引きずって、潜降索に捕まりながら潜るというスタイルに拘っているようだが、それに何か意味があるんだろうか?。
そこんところは、浮沈子には未だに理解できないところだ。
自由に泳ぎ回ることができ、長時間、サカナのように水中で呼吸するというのがスクーバの基本ではないのか。
敢えて、物理的な絆を断ち切って、水中の時間を楽しむ。
もちろん、レクリエーショナルダイビングとしては、そういうことが可能な、穏やかで温かく、透視度の良い海で遊ぶわけで、作業潜水のように過酷な条件で潜るわけではない。
たぶん、そこが最も違うところなんだろうな。
そこに原点があるということなら、ロープと呼吸ホースに拘るというのも分かる。
少なくとも今までは、作業潜水ではCCRの出番はなかった。
今後は、短時間(3時間以下)の作業なら、CCRを使うシチュエーションも増えてくるに違いない。
しかし、当時(12年前)69歳でCCRに挑戦したというのは、浮沈子から見れば大変なことだ。
そのチャレンジ精神には頭が下がる。
もう少し続けていれば良かったのに・・・。
浮沈子も、いずれはCCRで潜れなくなる日が来るんだろうか?。
その前に、なんとかジジババでも扱える、軽い機種を出してもらいたいんだがな。
ポセイドンは、確かに軽くなったが、それでもまだ、浮沈子にとっては重い。
今日もフィットネスクラブに行って、ほぼ1か月ぶりに汗を流した。
先月は、パラオ行きや年末年始で、あまり行くことが出来なかった。
少しでも長く、CCRで潜り続けるためにも、真面目に通わないといかんな。
まあ、どうでもいいんですが。
さて、CCRでの浮力調整や器材の管理、運用については、このブログでもさんざん触れているので、ここでは須賀氏が誤解している点を書いておこう。
CCRは、そもそもオープンサーキットの器材とは、全く異なる。
そりゃあ、高圧ガスをレギュレーターで減圧して吸っていることに違いはないが、タンクの中の気体をそのまま吸うということはない。
「炭酸ガス吸収機構、酸素分圧の測定とコントロールに基本的に脆弱なものがあり」とか書いておられるが、この2点がCCRを成立させるキモの部分である。
脆弱(何と比べて?)というのは誤解だ。
そういう器材だし、それを踏まえて運用すべき器材なだけである。
3時間の連続ダイビング、コンスタントPO2の不活性ガス蓄積に対する優位性、深度に関係ないガス持ちの良さ、泡が出ない静寂なダイビング、湿った暖かい呼吸ガス・・・。
それらのメリットを享受するための器材であり、それが必要なダイバーにとって、他に選択肢はない。
しこたまタンクを抱えて、取り違いのリスクを内包するガススイッチしながらのオープンサーキットでのテクニカルダイビングと比べて、どちらが脆弱(?)というのは一概には言えないのではないか。
確かに、電子機器を水中に持ち込んで、それに頼るというのはリスクがある。
そのためのメンテナンスだし、プレダイブチェックである。
それをパスできなかったら、ダイビングをしなければいいだけだ。
それは、脆弱ということではないだろう。
そういう器材であると、理解すべきだ。
水中で、何か異常があれば、様々な対応手段を駆使して安全に浮上することができる。
最悪、ベイルアウトシリンダーで上がってくることもできる。
大瀬崎の先端で、吹き上げられた記述があるが、片手にカメラを持っていたとある。
まあ、撮影のプロとして諦められない気持ちは分かるが、カメラを捨てて、両手で対応すべきだったな。
ディリュエントガスの不足は、ミニマム・ループ・ボリュームが出来ていないことと、最も基本的な残圧の管理がおろそかになってしまっていることが原因だ。
ベイルアウトで浮上して、減圧時間が足りなくなるようなダイビングを計画するということ自体が、潜る以前の問題である。
アラームに気付かなかったのは、器材が悪いように書いているが、そもそも、1分ないし2分の間にモニターをチェックしていないという基本的スキルの欠如が原因だ。
「新しい型を買って、オーバーウエイトで、潜降索と命綱で潜れば良い」
そういうことではない。
スキルが身につかなければ、CCRで潜ってはいけないのだ。
さすがだと思うのは、その点である。
いろいろ誤解はあるようだが、このままではヤバイという判断は正しかったと思う。
そのまま使い続けたら、きっと重大な事故を起こしていたに違いない。
さすがに、ベテランダイバーだけのことはある。
浮沈子だって、人のことは言えない。
先日のパラオでは、久々のインスピでチョンボの連続だった。
CCRが、オープンサーキットのように簡単に(こっちも、簡単とは言えないけどな)使えると思ったら大間違いだ。
複雑な器材を使いこなすスキルを身に着けて、さらには、それを維持し続けることができて、初めてメリットを享受できる。
70歳で始めたことは、羨ましくもあり、尊敬もする。
72歳で諦めて、オープンサーキットに戻ったことは、さらに尊敬に値するな。
CCRは、誰にでも勧められる器材じゃない。
たぶん、今後も、CCRがCCRである限り、それは変わらない。
常に呼吸ガスを管理し、確実な運用ができなければ、使用すべきではないのだ。
オープンサーキットでは、タンクの中のガスは決まっている。
深度による分圧の変化はあっても、混合比が変わることはない。
CCRは、それが変わる。
おまけに、酸素が足されなくても、二酸化炭素が除去されなくても、回路(ループ)を循環しているので呼吸できてしまう。
脆弱どころではなく、マジヤバなのだ。
浮力のコントロールやミニマムボリュームについても、しかりである。
呼吸による浮力の調整が効かないので、慣れないうちは、あっという間に吹き上がる。
中途半端なスキルで運用すべき器材ではない。
うーん、そうすると、やっぱ、ハイブリッド潜水になるのかあ?。
「①複雑な電子制御をしない。
②体力的に弱いので、重いものは背負わない。
③サーフェスコンタクト、命綱をつける。」
浮沈子的には、サイドマウントで潜るのが、いいような気もするな。
ただし、重いものは背負わないというから、2本差しというわけにはいかない。
もちろん、テクニカルダイバーのサポートがなければ、ガス交換はできない(氏は、テクニカルダイバーじゃないので)。
その深度で吸うべきタンクを、その都度渡してもらって、1本ずつ付けて吸えばいいのだ。
吸い終わったタンクは、サポートに戻せばいい(最低2名は欲しいところだ)。
いずれにしても、おんぶにだっこになる。
40mまでに、ノーモキシックトライミックスに替えて、60mまでにハイポキシックトライミックスに交換する。
滞底時間にもよるが、減圧ではICDにも配慮しなければならない。
80歳で、80mというのは、個人差があるとはいえ、すごい話だ。
是非とも成功させてもらいたいが、ちょっと心配でもある。
浮沈子は、せいぜい、60歳で60mだな。
それすらも、危うい。
CCR絡みの話は、際限がなくなりそうなので、この辺で切り上げるが、久々に読んだ氏の昔のブログは懐かしかったな。
浮沈子が始める頃は、この記事くらいしか実体験を知る術がなかった。
機会があれば、直接お会いしたい気もする。
若造(?)など、相手にしてもらえんかもな。
TECレック ― 2016年01月07日 13:00
TECレック
宣伝というわけではないのだが、パラオでお世話になっているデイドリームのテック専用ページに、浮沈子の写真が載っている(って、やっぱ、宣伝じゃん!?)。
(レックスペシャルティー講習!!)
http://palau-tecdive.com/201512252090
「先日のブログにもあったように
テクニカルでレックを回った後は
リブリーザーにてレックを回ってきました。」
左が加藤さん、右が浮沈子。
ベイルアウトタンクの位置が良くないなあ・・・。
まあいい。
今後の課題だ。
サイレントダイビング製のトラベルフレームを使用しているが、器材の位置を思い切り上にセッティングしている。
この方がバランスがいいのだ。
しかし、見た目はダサイ。
たぶん、減圧シミュレーション中の画像なんだろう。
右手首の内側にはめたペトレルを見ている。
ディスプレイが垂れ下がっているのが良く分かるな。
これも、何とかしなければならない。
もう一つ、上のDリングに掛けよう。
それとも、やっぱ、手首に戻そうかな。
メンテナンスに出したファーストステージは、今月下旬になるそうだ。
戻ってきたら、大井町のプールでコンフィギュレーションの見直しをしよう。
ディリュエントタンクの上に巻き付いているのは、ネックレギ(サニティ・ブレス用のセカンドステージ)の中圧ホース)。
ちょっと長過ぎて、納まりがつかないので、臨時で巻き付けた。
イントラは、マウスピースで切り替える方法を勧めてくれている。
(OCB - OPEN CIRCUIT BAILOUT MOUTHPIECE)
http://www.apdiving.com/shop/rebreather/rebreather-upgrades/ocb-open-circuit-bailout-m-p.html
「The OCB is available as standard with the convoluted hoses allowing the diver to easily interchange the mouthpiece that is connected to their Inspiration, Evolution or Evolution+ by simply disconnecting at the T-pieces」
ディリュエントを切り替えることができるので、それを使えば、マウスピースを口から離さずに、オープンサーキットにできる。
もちろん、トラブルがあれば、ガスを吸うことが出来なくなる。
そのためには、やはり、ベイルアウト用のセカンドは必要だ・・・。
今は、マニホールドから取っているが、ファーストステージから直接取る方がいいともいわれている。
加藤さんの、エボリューションのユニットは、そういう仕様になっていて、ファーストから取った中圧が、マウスピースのセカンドに突っ込まれている。
どうしようか・・・。
浮沈子は、どうもセカンドと一体型のマウスピースが気に入らない。
スタンダードになってきていることを考えると、優れた仕掛けには違いないが、シンプルではない。
いっそ、取っ払ってしまおうか。
ベイルアウト用のセカンドだけになり、オンボードのディリュエントを吸うことは出来なくなる。
まあ、フラッシングして呼吸回路から吸えばいいともいうが、直接は吸えなくなる。
やっぱ、ないとヤバイな。
とりあえずは、ファーストからダイレクトに取ることで、リスクを減らそう。
それでも、大深度下で使うことは出来ない。
うーん、悩むところだ。
テクニカルダイビングのコンフィギュレーションに、絶対の正解はない。
絶対の不正解はあるかもしれないが、どのリスクを受け入れて、何を優先するかは、そのダイバー次第ということになる。
イントラも、テクニカルについては、アドバイスに留まる。
サニティ・ブレスの確保にしても、誤って大深度下でネックレギを吸ってしまえばヤバイことになる。
その意味では、機構の複雑さを受け入れて、セカンドステージ一体型のマウスピース(OCB)を導入し、そこに繋がるガスを切り替えるというのが合理的ではある。
そんでも、切り替え忘れたりすれば、意味はない。
故障の頻度が増すことになるが、それは確率の問題だ。
そもそも、オンボードのサニティ・ブレスは、エアの限界までだからな・・・。
まあ、どうでもいいんですが。
(テクニカルダイビングといえばパラオ!!!)
http://palau-tecdive.com/why
「5、TECレックダイビング」
「TecRec」は、PADIの登録商標のようだが、ここでいう「レック」というのは、「wreck」つまり、沈没船などの「残骸」のことだ。
パラオには、そんなポイントがたくさんある。
「TECダイビングでのアプローチが望ましいポイント。
TECダイビングでしか行くことの出来ないコースが存在する。」
だから、テクニカルダイビングと沈船ダイビングで楽しみましょうというわけだ。
浮沈子には、まだ楽しむなんていう余裕はない。
当面は、ヘリウム吸うためのスキルの一環として、トリムや中性浮力のチェックとして沈船使うくらいだな。
やや斜めになっている甲板に沿って、ビミョーな浮力の変化に対応しつつ、ゆっくりと移動するというのは、CCRにとっては拷問に等しい。
おまけに、天井が付いてたりするのだ・・・。
ひえーっ!。
いい練習ではある。
ちゃんとモニター見て、チェックするのを忘れんようにしないとな。
ペトレルの使い方も、練習しなければならない。
パラオでの練習に備えて、プール特訓も始めよう。
早くオーバーホールが戻ってくるといいな。
宣伝というわけではないのだが、パラオでお世話になっているデイドリームのテック専用ページに、浮沈子の写真が載っている(って、やっぱ、宣伝じゃん!?)。
(レックスペシャルティー講習!!)
http://palau-tecdive.com/201512252090
「先日のブログにもあったように
テクニカルでレックを回った後は
リブリーザーにてレックを回ってきました。」
左が加藤さん、右が浮沈子。
ベイルアウトタンクの位置が良くないなあ・・・。
まあいい。
今後の課題だ。
サイレントダイビング製のトラベルフレームを使用しているが、器材の位置を思い切り上にセッティングしている。
この方がバランスがいいのだ。
しかし、見た目はダサイ。
たぶん、減圧シミュレーション中の画像なんだろう。
右手首の内側にはめたペトレルを見ている。
ディスプレイが垂れ下がっているのが良く分かるな。
これも、何とかしなければならない。
もう一つ、上のDリングに掛けよう。
それとも、やっぱ、手首に戻そうかな。
メンテナンスに出したファーストステージは、今月下旬になるそうだ。
戻ってきたら、大井町のプールでコンフィギュレーションの見直しをしよう。
ディリュエントタンクの上に巻き付いているのは、ネックレギ(サニティ・ブレス用のセカンドステージ)の中圧ホース)。
ちょっと長過ぎて、納まりがつかないので、臨時で巻き付けた。
イントラは、マウスピースで切り替える方法を勧めてくれている。
(OCB - OPEN CIRCUIT BAILOUT MOUTHPIECE)
http://www.apdiving.com/shop/rebreather/rebreather-upgrades/ocb-open-circuit-bailout-m-p.html
「The OCB is available as standard with the convoluted hoses allowing the diver to easily interchange the mouthpiece that is connected to their Inspiration, Evolution or Evolution+ by simply disconnecting at the T-pieces」
ディリュエントを切り替えることができるので、それを使えば、マウスピースを口から離さずに、オープンサーキットにできる。
もちろん、トラブルがあれば、ガスを吸うことが出来なくなる。
そのためには、やはり、ベイルアウト用のセカンドは必要だ・・・。
今は、マニホールドから取っているが、ファーストステージから直接取る方がいいともいわれている。
加藤さんの、エボリューションのユニットは、そういう仕様になっていて、ファーストから取った中圧が、マウスピースのセカンドに突っ込まれている。
どうしようか・・・。
浮沈子は、どうもセカンドと一体型のマウスピースが気に入らない。
スタンダードになってきていることを考えると、優れた仕掛けには違いないが、シンプルではない。
いっそ、取っ払ってしまおうか。
ベイルアウト用のセカンドだけになり、オンボードのディリュエントを吸うことは出来なくなる。
まあ、フラッシングして呼吸回路から吸えばいいともいうが、直接は吸えなくなる。
やっぱ、ないとヤバイな。
とりあえずは、ファーストからダイレクトに取ることで、リスクを減らそう。
それでも、大深度下で使うことは出来ない。
うーん、悩むところだ。
テクニカルダイビングのコンフィギュレーションに、絶対の正解はない。
絶対の不正解はあるかもしれないが、どのリスクを受け入れて、何を優先するかは、そのダイバー次第ということになる。
イントラも、テクニカルについては、アドバイスに留まる。
サニティ・ブレスの確保にしても、誤って大深度下でネックレギを吸ってしまえばヤバイことになる。
その意味では、機構の複雑さを受け入れて、セカンドステージ一体型のマウスピース(OCB)を導入し、そこに繋がるガスを切り替えるというのが合理的ではある。
そんでも、切り替え忘れたりすれば、意味はない。
故障の頻度が増すことになるが、それは確率の問題だ。
そもそも、オンボードのサニティ・ブレスは、エアの限界までだからな・・・。
まあ、どうでもいいんですが。
(テクニカルダイビングといえばパラオ!!!)
http://palau-tecdive.com/why
「5、TECレックダイビング」
「TecRec」は、PADIの登録商標のようだが、ここでいう「レック」というのは、「wreck」つまり、沈没船などの「残骸」のことだ。
パラオには、そんなポイントがたくさんある。
「TECダイビングでのアプローチが望ましいポイント。
TECダイビングでしか行くことの出来ないコースが存在する。」
だから、テクニカルダイビングと沈船ダイビングで楽しみましょうというわけだ。
浮沈子には、まだ楽しむなんていう余裕はない。
当面は、ヘリウム吸うためのスキルの一環として、トリムや中性浮力のチェックとして沈船使うくらいだな。
やや斜めになっている甲板に沿って、ビミョーな浮力の変化に対応しつつ、ゆっくりと移動するというのは、CCRにとっては拷問に等しい。
おまけに、天井が付いてたりするのだ・・・。
ひえーっ!。
いい練習ではある。
ちゃんとモニター見て、チェックするのを忘れんようにしないとな。
ペトレルの使い方も、練習しなければならない。
パラオでの練習に備えて、プール特訓も始めよう。
早くオーバーホールが戻ってくるといいな。
ブラフ ― 2016年01月07日 15:45
ブラフ
(ブラフの意味とは)
http://imimatome.com/katakanagonoimi/katakana111.html
「「はったり」または、「絶壁(ぜっぺき)」という意味」
「「自慢する」が本来の意味で、その意味から「絶壁に立つ」、「はったり」という意味が生まれたようです。」
「はったりは絶壁で脅す(実際は飛び降りない)、というような意味」
絶壁というのは、知らなかったな。
「無いものをいかにも有るかのように振る舞うなど、嘘で相手を恐れさせたり、脅したりする」
北朝鮮の水爆は、ブラフだったという。
(米政府、「水爆」に否定的見解 日韓への防衛義務を強調)
http://www.asahi.com/articles/ASJ172H78J17UHBI007.html
(北の「水爆実験に成功」、米政府が事実上の否定)
http://www.yomiuri.co.jp/world/20160107-OYT1T50048.html?from=ytop_top
「過去24時間に米政府が北朝鮮の技術的、軍事的能力の評価を変えるようなことは起きていない」
迂遠な言い回しだが、核実験は行ったが、水爆級のパワーはないというところか。
そもそも、核実験自体が面白くないわけで、どちらにしても非難と制裁は行われる。
文字通り、まさに崖っぷちの北朝鮮だが、世界で孤立するリスクを冒しても、水爆(原爆でもいいんですが)を所有するというのは魅力なんだろう。
それが証拠には、非難している側の水爆保有国が、それを手放したという話は聞いたことがない。
原爆と水爆の違いは、原理はともかく、その破壊力の大小にある。
今回のように、破壊力が小さい水爆(?)なら、原爆と同等ということになるが、原理的にはいくらでも強力にすることが出来る。
その水準に達したかどうか、つまり、小なりとはいえ水爆の技術を手にしたのかどうかは、威力の大小に関わらず重要だ。
単なる原爆(ブラフ?)なのか、ちっこい水爆なのかには、大きな違いがある。
現在の水爆保有国が、原爆製造から水爆製造に至るまでの期間は、わずか数年だ。
その意味で、浮沈子的には、どっちでも大した違いはないと思える。
北朝鮮が、水爆開発の意欲を持っていること、それを継続すると表明していることの方が重要だろう。
なあんだ、水爆じゃないんじゃん、と安心するのは気が早過ぎる。
ブラフを打つには、それがリアルであると相手に思わせるに足る実力も必要だ。
数キロトンの破壊力とはいえ、今回を含め、原爆(?)の実験には連続して成功している。
国内での実験に限っても、10年が経過している(この時は、失敗かも?)。
2009年に、一応の成功を収めてから7年。
水爆の開発に成功しても、全く不自然ではない。
今回が、仮にブラフであったとしても、次の実験では、疑いようのない明確なメッセージを発することになるだろう。
少なくともそう思わせるに十分なアピールだ。
案の定、韓国の与党からは、南も核を保有すべきだという声が上がっている。
「<ブラフの使い方>
・見え透いたブラフに騙されるか!
・彼のブラフに全く動じない。
・ブラフかどうかを早急に判断する必要がある。」
まさにこの事例の通りだが、浮沈子は、ブラフであるかどうかよりも、周辺国のこうした反応の方が気になる。
米国がいち早く周辺国への安全保障を強調したのは、我が国を含むこれらの国の核武装への傾斜を警戒したからに違いない。
しかし、日韓への防衛義務をどのように果たすのかという具体的な言及はない。
両国内で、核武装論が大っぴらに語られることは間違いない。
浮沈子が最も懸念することは、そのことだ。
我が国の歴代政権は、潜在的に核武装を欲している。
それは、国際的にも認識され、我が国に対するIAEAの査察は世界で最も厳しかった。
再びその方向へ走り出すことが、最も懸念される。
逆ブラフというか、なんというか。
国民を欺きながら、核武装への準備を着々と整えていたとしたら、それこそが真の脅威だ。
持ってもいないのに、持ってるというのも困ったものだがな。
(ブラフの意味とは)
http://imimatome.com/katakanagonoimi/katakana111.html
「「はったり」または、「絶壁(ぜっぺき)」という意味」
「「自慢する」が本来の意味で、その意味から「絶壁に立つ」、「はったり」という意味が生まれたようです。」
「はったりは絶壁で脅す(実際は飛び降りない)、というような意味」
絶壁というのは、知らなかったな。
「無いものをいかにも有るかのように振る舞うなど、嘘で相手を恐れさせたり、脅したりする」
北朝鮮の水爆は、ブラフだったという。
(米政府、「水爆」に否定的見解 日韓への防衛義務を強調)
http://www.asahi.com/articles/ASJ172H78J17UHBI007.html
(北の「水爆実験に成功」、米政府が事実上の否定)
http://www.yomiuri.co.jp/world/20160107-OYT1T50048.html?from=ytop_top
「過去24時間に米政府が北朝鮮の技術的、軍事的能力の評価を変えるようなことは起きていない」
迂遠な言い回しだが、核実験は行ったが、水爆級のパワーはないというところか。
そもそも、核実験自体が面白くないわけで、どちらにしても非難と制裁は行われる。
文字通り、まさに崖っぷちの北朝鮮だが、世界で孤立するリスクを冒しても、水爆(原爆でもいいんですが)を所有するというのは魅力なんだろう。
それが証拠には、非難している側の水爆保有国が、それを手放したという話は聞いたことがない。
原爆と水爆の違いは、原理はともかく、その破壊力の大小にある。
今回のように、破壊力が小さい水爆(?)なら、原爆と同等ということになるが、原理的にはいくらでも強力にすることが出来る。
その水準に達したかどうか、つまり、小なりとはいえ水爆の技術を手にしたのかどうかは、威力の大小に関わらず重要だ。
単なる原爆(ブラフ?)なのか、ちっこい水爆なのかには、大きな違いがある。
現在の水爆保有国が、原爆製造から水爆製造に至るまでの期間は、わずか数年だ。
その意味で、浮沈子的には、どっちでも大した違いはないと思える。
北朝鮮が、水爆開発の意欲を持っていること、それを継続すると表明していることの方が重要だろう。
なあんだ、水爆じゃないんじゃん、と安心するのは気が早過ぎる。
ブラフを打つには、それがリアルであると相手に思わせるに足る実力も必要だ。
数キロトンの破壊力とはいえ、今回を含め、原爆(?)の実験には連続して成功している。
国内での実験に限っても、10年が経過している(この時は、失敗かも?)。
2009年に、一応の成功を収めてから7年。
水爆の開発に成功しても、全く不自然ではない。
今回が、仮にブラフであったとしても、次の実験では、疑いようのない明確なメッセージを発することになるだろう。
少なくともそう思わせるに十分なアピールだ。
案の定、韓国の与党からは、南も核を保有すべきだという声が上がっている。
「<ブラフの使い方>
・見え透いたブラフに騙されるか!
・彼のブラフに全く動じない。
・ブラフかどうかを早急に判断する必要がある。」
まさにこの事例の通りだが、浮沈子は、ブラフであるかどうかよりも、周辺国のこうした反応の方が気になる。
米国がいち早く周辺国への安全保障を強調したのは、我が国を含むこれらの国の核武装への傾斜を警戒したからに違いない。
しかし、日韓への防衛義務をどのように果たすのかという具体的な言及はない。
両国内で、核武装論が大っぴらに語られることは間違いない。
浮沈子が最も懸念することは、そのことだ。
我が国の歴代政権は、潜在的に核武装を欲している。
それは、国際的にも認識され、我が国に対するIAEAの査察は世界で最も厳しかった。
再びその方向へ走り出すことが、最も懸念される。
逆ブラフというか、なんというか。
国民を欺きながら、核武装への準備を着々と整えていたとしたら、それこそが真の脅威だ。
持ってもいないのに、持ってるというのも困ったものだがな。
セリ、ナズナ・・・ ― 2016年01月07日 17:12
セリ、ナズナ・・・
(七草がゆ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%83%E8%8D%89%E3%81%8C%E3%82%86
「人日の節句(1月7日)の朝に食べられている日本の行事食(料理)である。」
「セリ、ナズナ、ゴ(オ)ギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ」
「七草なずな 唐土の鳥が 日本の国に 渡らぬ先に ストトントン」
「唐土の鳥」って、何なんだあ?。
(唐土の鳥)
http://www.toroia.info/dict/index.php?%E6%97%A5%E6%9C%AC%2F%E5%94%90%E5%9C%9F%E3%81%AE%E9%B3%A5
「正月七日に中国からやってくるとされた怪鳥」
「中国・梁代の『荊楚歳時記』(6世紀)に、同日(正月七日)夜に鬼鳥(鬼車鳥)という怪鳥が飛んでくるのを、床を打つなどして追い払う習俗が記述されており、この鬼鳥が(ほとんど形骸化したかたちで)日本に伝わったものではないかと考えられている。」
(鎌倉の寺で無病息災願う七草がゆ)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160107/k10010363971000.html
「大船観音寺では、毎年1月7日に七草がゆをふるまっていて、7日ははじめに春の七草を仏前に供えて経を読み上げことし1年の無病息災を祈願しました。」
何でも柔軟に取り入れる我が国ならではの歳時である。
たぶん、仏教とは、何の関係もないんだろう。
(人日)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E6%97%A5
「古来中国では、正月の1日を鶏の日、2日を狗(犬)の日、3日を猪(豚)の日、4日を羊の日、5日を牛の日、6日を馬の日とし、それぞれの日にはその動物を殺さないようにしていた。そして、7日目を人の日(人日)とし、犯罪者に対する刑罰は行わないことにしていた。」
「また、この日は新年になって初めて爪を切る日ともされ、七種を浸した水に爪をつけて、柔かくしてから切ると、その年は風邪をひかないと言われている。」
ほう、初めて聞いたな。
爪は、とっくに切ったけどな(サイドマウントでは、爪の手入れも重要です)。
浮沈子は、特に七草粥を食べた記憶はない。
正月明けは、1月4日という生活が長く、歳時を祝ったこともない。
この習慣に関しては、春の七草を覚えるくらいが関の山だった。
・セリ
・ナズナ:ペンペングサ
・ゴギョウ:ハハコグサ
・ハコベラ:ハコベ
・ホトケノザ
・スズナ:カブ
・スズシロ:ダイコン
春の七草に対して、秋の七草というのもある。
(七草:秋の七草)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%83%E8%8D%89#.E7.A7.8B.E3.81.AE.E4.B8.83.E8.8D.89
「萩の花 尾花 葛花 瞿麦(なでしこ)の花 姫部志(をみなへし) また藤袴 朝貌の花」
「「朝貌の花」が何を指すかについては、朝顔、木槿(むくげ)、桔梗、昼顔など諸説あるが、桔梗とする説が最も有力である。」
・ハギ
・ススキ:オバナ
・クズ
・ナデシコ
・オミナエシ
・フジバカマ
・キキョウ:アサガオ?
「春の七種と違い、秋の七草に直接何かをする行事は特にない。」
「覚え方:
“ハスキーなクフ王”」
まあ、どうでもいいんですが。
季節の移ろいの中で、草花を愛で、食し、楽しむ。
四季を有する豊かな国土に恵まれた我が国は、それに相応しい文化を持つにいたった。
レストランのランチメニューばっか食ってる浮沈子は、少し反省せねばならんな。
(七草がゆ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%83%E8%8D%89%E3%81%8C%E3%82%86
「人日の節句(1月7日)の朝に食べられている日本の行事食(料理)である。」
「セリ、ナズナ、ゴ(オ)ギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ」
「七草なずな 唐土の鳥が 日本の国に 渡らぬ先に ストトントン」
「唐土の鳥」って、何なんだあ?。
(唐土の鳥)
http://www.toroia.info/dict/index.php?%E6%97%A5%E6%9C%AC%2F%E5%94%90%E5%9C%9F%E3%81%AE%E9%B3%A5
「正月七日に中国からやってくるとされた怪鳥」
「中国・梁代の『荊楚歳時記』(6世紀)に、同日(正月七日)夜に鬼鳥(鬼車鳥)という怪鳥が飛んでくるのを、床を打つなどして追い払う習俗が記述されており、この鬼鳥が(ほとんど形骸化したかたちで)日本に伝わったものではないかと考えられている。」
(鎌倉の寺で無病息災願う七草がゆ)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160107/k10010363971000.html
「大船観音寺では、毎年1月7日に七草がゆをふるまっていて、7日ははじめに春の七草を仏前に供えて経を読み上げことし1年の無病息災を祈願しました。」
何でも柔軟に取り入れる我が国ならではの歳時である。
たぶん、仏教とは、何の関係もないんだろう。
(人日)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E6%97%A5
「古来中国では、正月の1日を鶏の日、2日を狗(犬)の日、3日を猪(豚)の日、4日を羊の日、5日を牛の日、6日を馬の日とし、それぞれの日にはその動物を殺さないようにしていた。そして、7日目を人の日(人日)とし、犯罪者に対する刑罰は行わないことにしていた。」
「また、この日は新年になって初めて爪を切る日ともされ、七種を浸した水に爪をつけて、柔かくしてから切ると、その年は風邪をひかないと言われている。」
ほう、初めて聞いたな。
爪は、とっくに切ったけどな(サイドマウントでは、爪の手入れも重要です)。
浮沈子は、特に七草粥を食べた記憶はない。
正月明けは、1月4日という生活が長く、歳時を祝ったこともない。
この習慣に関しては、春の七草を覚えるくらいが関の山だった。
・セリ
・ナズナ:ペンペングサ
・ゴギョウ:ハハコグサ
・ハコベラ:ハコベ
・ホトケノザ
・スズナ:カブ
・スズシロ:ダイコン
春の七草に対して、秋の七草というのもある。
(七草:秋の七草)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%83%E8%8D%89#.E7.A7.8B.E3.81.AE.E4.B8.83.E8.8D.89
「萩の花 尾花 葛花 瞿麦(なでしこ)の花 姫部志(をみなへし) また藤袴 朝貌の花」
「「朝貌の花」が何を指すかについては、朝顔、木槿(むくげ)、桔梗、昼顔など諸説あるが、桔梗とする説が最も有力である。」
・ハギ
・ススキ:オバナ
・クズ
・ナデシコ
・オミナエシ
・フジバカマ
・キキョウ:アサガオ?
「春の七種と違い、秋の七草に直接何かをする行事は特にない。」
「覚え方:
“ハスキーなクフ王”」
まあ、どうでもいいんですが。
季節の移ろいの中で、草花を愛で、食し、楽しむ。
四季を有する豊かな国土に恵まれた我が国は、それに相応しい文化を持つにいたった。
レストランのランチメニューばっか食ってる浮沈子は、少し反省せねばならんな。
バランス ― 2016年01月07日 22:17
バランス
CCRのソレノイドバルブを正常に作動させるためには、バランス式のファーストステージでなければならない(もちろん、酸素側)。
なぜなら、ソレノイドバルブは、作動圧力の範囲が決まっていて、中圧値にビンカンなのだ。
今では、殆どのファーストステージはバランス式になっているようだから、中圧値を調整して、作動範囲になるようにしなければならない。
インスピの場合、通常よりも少し低い値になっているようだ(詳しくは知りません)。
バランス式とか、知ったかぶりしているが、何と何とがバランスしているんだか、浮沈子は詳しく知らなかった(器材、苦手なんで・・・)。
少し、真面目に勉強してみようかと、この有り難いページを見つけて熟読する。
( レギュレーターの基本構造と作動原理 Ⅰ)
http://www.piston-diaphragm.com/doyknow/principle1st.html
ハンドルネームが、ピストンアンドダイヤフラムというのがいいな。
まんまや!!。
文章と図が、浮沈子の環境では、ずれてしまって、ビミョーに分かり辛いが、色分けとか枠で囲ったりして、なるべく分かるように書かれている。
バランスしているのは、中圧室と、周囲圧室の値であると分かった。
ここに、高圧室側の差圧が掛かると、中圧室の値にノイズが混じることになって、タンクの残圧が影響してしまう。
バランス式というのは、この影響を排除する構造を採用し、タンクの残圧に関わらず、中圧値を一定に保つ方式のことと分かった。
まあ、そうでなければ、敏感に作動させる必要があるソレノイドバルブを、正常に動かすことは出来ないだろう。
なーる(ほど)!。
で、浮沈子的に疑問だったのは、周囲圧と中圧の関係だ。
深度が増えていくと、周囲圧も増すので、中圧値は増えちゃうんじゃなかろうか。
正解。
しかし、ソレノイドバルブは、呼吸回路内で作動する。
だから、正確には、周囲圧との差が、一定値に収まっていればいいということになる。
ここが、分かっていなかったわけだ。
解説の6には、こうある。
「水中における中圧室内の圧力(一次減圧値)は周囲圧の増加に伴い 陸上よりも高い値になりますが、この時の周囲圧と比較すると その値は一定に保たれています。」
「周囲圧:中圧室内圧:差圧
・陸上(水深0m)1気圧:10気圧(仮定):9気圧
・(水深10m)2気圧:11気圧:9気圧
・(水深20m)3気圧:12気圧:9気圧
・(水深30m)4気圧:13気圧:9気圧
(備考) 周囲圧=絶対圧」
ここでは、設定圧がゲージ圧で10気圧ということになる。
これが、大気圧で放出される時には、差圧の9気圧がソレノイドバルブを作動させる圧力となり、水中でもその差圧は不変だ。
そりゃそうだろう。
でなければ、オープンサーキットだって、深いところでは呼吸が苦しくなる(ウウッ!)。
バランス式と、アンバランス式で、細部の構造の違いが、タンクの圧力差に影響されないようにする仕組みについては、残念ながら浮沈子にはピンとこない。
ダイヤフラム式では、気密室を作ったりしているし、ピストン式では、バルブシートの当たり方を変えているようだ。
(アンバランスダイアフラム式ファーストステージ:ページ中央辺りに、ピストン式の図があります)
http://www.piston-diaphragm.com/somosan-seppa/unbalance1st_diaphragm.html
いずれにしても、バランス式は、タンクの残圧に影響されない方式であるということが確認できたわけだな。
それで充分である。
セカンドステージについても詳細な解説があるが、浮沈子には難解で、何回読んでも分からん(なんちゃって!)。
まあいい。
もう一つ、誤解を招きかねない話がある。
大深度下では、ソレノイドバルブが開く時間が長くなるという話だ(うわさ?)。
人間の呼吸によって消費される酸素量(酸素分子の数)は、原則として深度に依存しない。
だから、吐出される酸素の分子数は、同一だ。
ソレノイドバルブの実際の作動圧は、先ほどの例では差圧の9気圧になる(インスピでは、これより低いですが)。
この作動圧で吐出される分子数は、吐出速度が一定になっているので、作動時間は変わらないはずである。
インスピ(ビジョン)の吐出量の制御は、かなり正確に行われている(PO2がセットポイントから0.1バール下回ると、とりあえず3秒間作動し、PO2を再計測後に、セットポイントに達するのに必要な吐出量を計算して、その秒数だけ再作動するという、凝った仕様だ:マニュアルより)。
一定の酸素を与えて、どのくらい使うかを見定めてから吐出している。
浮沈子よりも、賢いことは確かだな・・・。
ポセイドンの吐出量制御がどうなっているかは知らないが、まあ、あんま変わらないんだろう(後発機種だから、改良されているかも知れない)。
高圧下では、血液中に溶解する酸素量が増える(ヘンリーの法則:消費量は変わらなくても)など、生理的要素も単純ではないので、実際のところがどうかは分からないが、物理的な理屈の上では、ソレノイドバルブは、深度に関わりなく、作動するはずだ。
実際には、むしろ浅いところでPO2の設定が高い時に、作動時間が長くなるような気がするんだがな(もちろん、浮上の際は、酸素分圧が下がるのでPO2を維持するための作動は当然増える)。
深度のコントロールがうまくいっていないわけで、これは、また、別の話だ。
まあ、どうでもいいんですが。
とりあえず、ソレノイドバルブを作動させる圧力を一定に保つために、バランス式のファーストステージが必要なことは分かった。
気相と液相が動的隔壁で隣り合い、それぞれが変化しながら、バネの圧力で一定の効果を得るというのは、シトロエンのハイドロのようだ。
(ハイドロニューマチック・サスペンション)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%AD%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%81%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3
「エアスプリングと油圧シリンダーおよび油圧ポンプを組み合わせた自動車用サスペンション機構の一種で、エアサスペンションの一種である。」
「サスペンションを構成する機構の一部であり、一般的な金属スプリングのサスペンションのスプリングとショックアブソーバーの部分に相当し、双方の機能を併せ持っている。」
「油圧シリンダーに掛ける油圧を加減することにより、荷重の変化にかかわらず、車高を一定に保つことができ、車高の調整も可能であるが、そのためのポンプが必須である。」
500Eの後輪にも、車高調として使用されている(アキュムレータとかいうやつ)。
ダイビングと500Eを、無理やり繋げた感じだな。
というわけで、今日のお勉強はここまで(セカンドステージも、知っとかなくっちゃいけないんだが、もちっと後でもいいや・・・)。
CCRのソレノイドバルブを正常に作動させるためには、バランス式のファーストステージでなければならない(もちろん、酸素側)。
なぜなら、ソレノイドバルブは、作動圧力の範囲が決まっていて、中圧値にビンカンなのだ。
今では、殆どのファーストステージはバランス式になっているようだから、中圧値を調整して、作動範囲になるようにしなければならない。
インスピの場合、通常よりも少し低い値になっているようだ(詳しくは知りません)。
バランス式とか、知ったかぶりしているが、何と何とがバランスしているんだか、浮沈子は詳しく知らなかった(器材、苦手なんで・・・)。
少し、真面目に勉強してみようかと、この有り難いページを見つけて熟読する。
( レギュレーターの基本構造と作動原理 Ⅰ)
http://www.piston-diaphragm.com/doyknow/principle1st.html
ハンドルネームが、ピストンアンドダイヤフラムというのがいいな。
まんまや!!。
文章と図が、浮沈子の環境では、ずれてしまって、ビミョーに分かり辛いが、色分けとか枠で囲ったりして、なるべく分かるように書かれている。
バランスしているのは、中圧室と、周囲圧室の値であると分かった。
ここに、高圧室側の差圧が掛かると、中圧室の値にノイズが混じることになって、タンクの残圧が影響してしまう。
バランス式というのは、この影響を排除する構造を採用し、タンクの残圧に関わらず、中圧値を一定に保つ方式のことと分かった。
まあ、そうでなければ、敏感に作動させる必要があるソレノイドバルブを、正常に動かすことは出来ないだろう。
なーる(ほど)!。
で、浮沈子的に疑問だったのは、周囲圧と中圧の関係だ。
深度が増えていくと、周囲圧も増すので、中圧値は増えちゃうんじゃなかろうか。
正解。
しかし、ソレノイドバルブは、呼吸回路内で作動する。
だから、正確には、周囲圧との差が、一定値に収まっていればいいということになる。
ここが、分かっていなかったわけだ。
解説の6には、こうある。
「水中における中圧室内の圧力(一次減圧値)は周囲圧の増加に伴い 陸上よりも高い値になりますが、この時の周囲圧と比較すると その値は一定に保たれています。」
「周囲圧:中圧室内圧:差圧
・陸上(水深0m)1気圧:10気圧(仮定):9気圧
・(水深10m)2気圧:11気圧:9気圧
・(水深20m)3気圧:12気圧:9気圧
・(水深30m)4気圧:13気圧:9気圧
(備考) 周囲圧=絶対圧」
ここでは、設定圧がゲージ圧で10気圧ということになる。
これが、大気圧で放出される時には、差圧の9気圧がソレノイドバルブを作動させる圧力となり、水中でもその差圧は不変だ。
そりゃそうだろう。
でなければ、オープンサーキットだって、深いところでは呼吸が苦しくなる(ウウッ!)。
バランス式と、アンバランス式で、細部の構造の違いが、タンクの圧力差に影響されないようにする仕組みについては、残念ながら浮沈子にはピンとこない。
ダイヤフラム式では、気密室を作ったりしているし、ピストン式では、バルブシートの当たり方を変えているようだ。
(アンバランスダイアフラム式ファーストステージ:ページ中央辺りに、ピストン式の図があります)
http://www.piston-diaphragm.com/somosan-seppa/unbalance1st_diaphragm.html
いずれにしても、バランス式は、タンクの残圧に影響されない方式であるということが確認できたわけだな。
それで充分である。
セカンドステージについても詳細な解説があるが、浮沈子には難解で、何回読んでも分からん(なんちゃって!)。
まあいい。
もう一つ、誤解を招きかねない話がある。
大深度下では、ソレノイドバルブが開く時間が長くなるという話だ(うわさ?)。
人間の呼吸によって消費される酸素量(酸素分子の数)は、原則として深度に依存しない。
だから、吐出される酸素の分子数は、同一だ。
ソレノイドバルブの実際の作動圧は、先ほどの例では差圧の9気圧になる(インスピでは、これより低いですが)。
この作動圧で吐出される分子数は、吐出速度が一定になっているので、作動時間は変わらないはずである。
インスピ(ビジョン)の吐出量の制御は、かなり正確に行われている(PO2がセットポイントから0.1バール下回ると、とりあえず3秒間作動し、PO2を再計測後に、セットポイントに達するのに必要な吐出量を計算して、その秒数だけ再作動するという、凝った仕様だ:マニュアルより)。
一定の酸素を与えて、どのくらい使うかを見定めてから吐出している。
浮沈子よりも、賢いことは確かだな・・・。
ポセイドンの吐出量制御がどうなっているかは知らないが、まあ、あんま変わらないんだろう(後発機種だから、改良されているかも知れない)。
高圧下では、血液中に溶解する酸素量が増える(ヘンリーの法則:消費量は変わらなくても)など、生理的要素も単純ではないので、実際のところがどうかは分からないが、物理的な理屈の上では、ソレノイドバルブは、深度に関わりなく、作動するはずだ。
実際には、むしろ浅いところでPO2の設定が高い時に、作動時間が長くなるような気がするんだがな(もちろん、浮上の際は、酸素分圧が下がるのでPO2を維持するための作動は当然増える)。
深度のコントロールがうまくいっていないわけで、これは、また、別の話だ。
まあ、どうでもいいんですが。
とりあえず、ソレノイドバルブを作動させる圧力を一定に保つために、バランス式のファーストステージが必要なことは分かった。
気相と液相が動的隔壁で隣り合い、それぞれが変化しながら、バネの圧力で一定の効果を得るというのは、シトロエンのハイドロのようだ。
(ハイドロニューマチック・サスペンション)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%82%A4%E3%83%89%E3%83%AD%E3%83%8B%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%81%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3
「エアスプリングと油圧シリンダーおよび油圧ポンプを組み合わせた自動車用サスペンション機構の一種で、エアサスペンションの一種である。」
「サスペンションを構成する機構の一部であり、一般的な金属スプリングのサスペンションのスプリングとショックアブソーバーの部分に相当し、双方の機能を併せ持っている。」
「油圧シリンダーに掛ける油圧を加減することにより、荷重の変化にかかわらず、車高を一定に保つことができ、車高の調整も可能であるが、そのためのポンプが必須である。」
500Eの後輪にも、車高調として使用されている(アキュムレータとかいうやつ)。
ダイビングと500Eを、無理やり繋げた感じだな。
というわけで、今日のお勉強はここまで(セカンドステージも、知っとかなくっちゃいけないんだが、もちっと後でもいいや・・・)。
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