サイボーグ2016年01月23日 00:43

サイボーグ


「人間の脳と最新電子機器の間に伝達経路を開くことができる」

「米国防総省の研究機関である国防高等研究計画局(DARPA)が開発に取り組んでいる。」

なんか、B級SF映画のノリだが、これはそんなんじゃない!。

脳とデバイスを繋いで、兵士をサイボーグ化し、戦闘力を高めようという究極の兵器開発だ。

デバイスを人体に埋め込んで、機能を発揮させるということ自体は、従来から行われている。

浮沈子の体にも、チタン製の部品が埋め込まれていて、毎日お世話になっている(つーか、ただの人工歯根ですが)。

電子デバイスということでいえば、ペースメーカーとかもそうだ。

これも、そのうちお世話になるかも知れない。

聴覚障害者の中には、人工内耳を骨の中に入れている方もいるかもしれない。

(人工内耳)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E5%B7%A5%E5%86%85%E8%80%B3

健康保険も使える。

脳深部刺激療法というのもある。

(脳深部刺激療法)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%84%B3%E6%B7%B1%E9%83%A8%E5%88%BA%E6%BF%80%E7%99%82%E6%B3%95

こっちも既に、保険適用だな。

この記事のデバイスは、まだ影も形もないが、神経と直に接続して、音声や映像を送ることになるんだろう。

音声はいいとしても、映像を送るというのはなかなかだな。

既に、基礎的な技術はある。

(チップの小型化で実現した「人工視力」:脳刺激型)
http://wired.jp/2000/01/19/%E3%83%81%E3%83%83%E3%83%97%E3%81%AE%E5%B0%8F%E5%9E%8B%E5%8C%96%E3%81%A7%E5%AE%9F%E7%8F%BE%E3%81%97%E3%81%9F%E3%80%8C%E4%BA%BA%E5%B7%A5%E8%A6%96%E5%8A%9B%E3%80%8D/

(閉じても見えるハイテク「人工眼」 英の80歳男性に視力回復手術 日本にも患者数十万人:網膜刺激型)http://www.sankei.com/life/news/150722/lif1507220041-n1.html

「マンチェスター大教授が装置の埋め込み手術を行い、約2週間後の7月1日に起動。大好きなサッカーのテレビ観戦が容易になり、家族の顔も分かるようになったという。」

脳の信号を取り出して、何かをさせるというのは、ずいぶん前からあるようだが、こうなると情報のやり取りとかが画期的に変わることになるだろう。

視覚とか聴覚といった生体感覚器、手足や声帯といった生体アクチュエイターなんてものを介さずに、ダイレクトにコンピューターに接続する。

パソコンのキーを叩いてブログを打つなどという、20世紀的な情緒ある作業は消えてなくなり、頭の中で考えて、コピペするだけでいい。

同音異義語の間違いも、激減するだろうな(そこんとこは、人間に依存するのかあ?)。

情報共有の姿も変わる。

端末を叩くこともなく、ダイレクトにアクセスする。

音声や視覚に頼らず、デバイスの操作もせず、考えたことが実現する。

そう、神の誕生だ。

フォース(スター・ウォーズねたです)もびっくりの超能力である。

まあ、メンテナンスとか、めんどくさそうだがな。

とりあえずは、軍隊と金持ちが使って、不具合を直してくれてから、庶民が安く使うことになるんだろう。

CCRみたいなもんだな。

まずは、軍用から・・・。

「人間の脳とコンピューターの間に伝達経路を確立できれば、とんでもないことが可能になるだろう」

駆動されるデバイス(アクチュエイターとか)を生体内に埋め込むことが出来れば、ハイブリッド兵士が誕生する。

サイボーグ009に登場する004のように、体中が兵器ということになる。

(004=アルベルト・ハインリヒ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%82%B0009%E3%81%AE%E7%99%BB%E5%A0%B4%E4%BA%BA%E7%89%A9#004.3D.E3.82.A2.E3.83.AB.E3.83.99.E3.83.AB.E3.83.88.E3.83.BB.E3.83.8F.E3.82.A4.E3.83.B3.E3.83.AA.E3.83.92

「全身武器の戦闘用サイボーグで、チームの“主砲”とも呼べる存在。」

「重傷で生身の体のほとんどが使い物にならなくなっていたと言う理由で、身体機能の大部分が機械化。生身の部分は生命維持のための最低限度のものしか残っていない。この時サイボーグ製造チームは、人体のどこまでを機械化することが可能なのかという、改造技術の限界に挑んだとされる。さらに、設計コンセプト上、単体で一個中隊に匹敵しうるだけの戦力として位置づけられていた。」

「右手の指は6ミリ=.24口径のマシンガン、左手は指がダーツ型手裏剣、手の甲の側面はレーザーナイフ、眼球は狙撃能力を強化した照準眼、大腿部にマイクロミサイルを装備、果ては体内にヒロシマ型原爆まで組み込まれている。」

うーん、ウラン型の原爆じゃあ、パワーが足りないんじゃね?。

まあいい。

米軍が泣いて欲しがるサイボーグだな。

少なくとも、衛星を利用した照準システムは、視野に入っているに違いない。

しかしなあ、やっぱ、痛そうだしなあ・・・。

人工歯根を埋め込む時は、思いっきり痛かったしなあ・・・。

浮沈子は、ウエアラブルくらいでちょうどいい。

ああ、そう考えると、見えてくるものがあるな。

サル:道具を作らない
→ヒト:道具を作る
→モバイラー:道具を持ち歩く
→ウエアラブル:道具を身に着ける
→サイボーグ:道具を埋め込む
→ミュータント:遺伝子自体を変える
→新人類:新たな種として生まれ変わる

まあ、そんなややっこしいことしなくても、周り中に新人類はいるけどな。

人語を操るより速くフリック入力出来たり(キーボードは打てない!)、生身の人間と友人になるより、SNSで友達作るのが得意だ。

まあ、どうでもいいんですが。

人工的に、いろいろな生体器官を作るのが流行っている。

(ES細胞から生命維持に必要な「脳下垂体」の作製に成功 世界初)
http://www.hazardlab.jp/know/topics/detail/1/2/12213.html

「ヒトのES細胞から試験管内で立体的な下垂体のもとを作り出すことに世界で初めて成功した。」

「さらに数週間にわたる培養の結果、この下垂体のもとから、生体内と同じホルモンを分泌する細胞を作ることに成功した。」

将来的には、様々な生体器官をデザインして、人間に移植することが可能になるかも知れない。

人工鰓(えら)とか・・・。

そうなったら、もう、CCRとか言ってる場合じゃないな。

上手に設計すれば、メンテナンスとかも手が掛からずに、生体との親和性も高いものが作れるかもしれない。

逆浸透膜の技術で、海水のろ過も可能になれば、のどの渇きも癒せる。

マスク付けなくても、ピントが合うように眼球も改造だな。

マスク脱着、レギュレーターリカバリーのスキル練習なんて、必要なくなるわけだ。

だが、中性浮力はどーする?(肺呼吸じゃないんで!)。

なーに、心配することはない。

人工浮袋(体内埋め込み式)を開発して、コントロールできるようになればいいのだ。

浮沈子の場合、これだけでも先に作って欲しいもんだな・・・。

魚と二酸化炭素とCCR2016年01月23日 10:36

魚と二酸化炭素とCCR
魚と二酸化炭素とCCR


なんか、風が吹けば桶屋が儲かる的な話のような感じだ。

(CO2で魚が「酔っ払う」可能性、海で迷子に 豪研究)
http://www.afpbb.com/articles/-/3074146

人類の身勝手で、CO2が増加
→大気中のCO2の3分の1を海洋が吸収
→海水中のCO2が増加
→魚が高炭酸ガス血症に罹り、方向感覚を失う
→餌が摂れなくなり、数が減る?

2050年までにこういうことになるという試算を発表したという。

「これは従来の予測よりはるかに早い時期に起き、予想以上に大きな悪影響を及ぼす」

人間の高炭酸ガス血症についてはこちら。

(換気不全)
http://merckmanual.jp/mmpej/print/sec06/ch065/ch065d.html

「呼吸負荷が呼吸運動をになう筋の筋力によって,もはや支えられないときに生じるPaCO2の上昇(高炭酸ガス血症)である。」

「所見は呼吸困難,頻呼吸,錯乱を含む。死に至る場合もある。」

ハイパーカプニア、CCRのトラブルのうち、最もやっかいで、チャレンジングな大深度潜水の際(200m超)などにも問題になる。

浮沈子的には、魚が食えなくなるよりも、CCRのトラブルの方が気になる。

もちろん、海水のCO2濃度が変わっても、CCRで潜れなくなるわけではないので、念のため。

「高炭酸ガス血症が生じるのは,肺胞換気量が減少またはCO2産生の増加に対して十分に増加できない場合である。」

「肺胞換気量の減少は,分時換気量の減少または死腔換気量の増加によって起こる。」

CCRなどのリブリーザーは、呼吸筋の運動で胸腔が変化することによる、肺のポンプ効果で呼吸回路内のガスを循環させている。

息すると、カウンターラングとの間でガスのやり取りが生じる一方、人間様の肺を動力源にしてガスを回しているわけだ。

呼吸回路内の圧力は、周囲圧(環境圧)と同じになっているので、圧力的にはどのような深度でも呼吸できることになるが、高圧のガスは単位体積当たりの分子量が大きくなることから、大深度では呼吸抵抗が増大する。

これは、オープンサーキットでも同じことだ。

エイペックスのオーバーバランスドタイプのファーストステージは、この辺りに配慮して設計されている。

大深度では、中圧値をやや上昇させるような仕組みで、呼吸抵抗を緩和する。

ディープ系のテクニカルダイバー御用達というわけだ。

まあ、どうでもいいんですが。

リブリーザーには、そういうご機嫌な仕組みはない(原理的に無理です)。

不活性ガスのヘリウムの割合を多くするなど、呼吸ガスの分子量を減らしていくくらいしか出来ない(これまた、高圧では高圧神経症候群の原因にもなる)。

(ダイビング中のガスの毒性)
http://merckmanuals.jp/home/%E5%A4%96%E5%82%B7%E3%81%A8%E4%B8%AD%E6%AF%92/%E6%BD%9C%E6%B0%B4%E3%82%84%E5%9C%A7%E7%B8%AE%E7%A9%BA%E6%B0%97%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E5%A4%96%E5%82%B7/%E3%83%80%E3%82%A4%E3%83%93%E3%83%B3%E3%82%B0%E4%B8%AD%E3%81%AE%E3%82%AC%E3%82%B9%E3%81%AE%E6%AF%92%E6%80%A7.html

「高圧神経症候群: 180メートル以上深く潜水した時、特に潜水速度が速く、ダイバーがヘリウムと酸素の混合気体で呼吸をしている場合に、あまり解明されていない神経症状が現れることがあります。」

まあ、あんま縁のない話だがな。

大深度でなくても、CCRの場合は、テキトーに呼吸しているというのはよろしくない。

カウンターラングのおかげで、呼吸による浮力の変化がないことをいいことに、いいかげんな浅い呼吸をしていると、換気が十分に行われなくなる。

マウスピースの構造的には、死腔を可能な限り少なくするという設計になっているが、体内で発生した二酸化炭素を確実に排出するという観点からは、オープンサーキットと同じように、安定したしっかりした呼吸を維持するように努めるべきだ。

有り難いことに、CCRの場合、ガスは循環しているので、ケチケチ呼吸しなくても、酸素の消費は変わらないので、安心して吸い込むことが出来る。

スクラバーの反応も、通過した二酸化炭素の分子量で決まるので、浅い呼吸でも深い呼吸でも変わらない。

体内の二酸化炭素をしっかり排出していくことが重要だ。

メルクマニュアルの記事では、慢性閉塞性肺疾患(COPD)がよろしくないとある。

(慢性閉塞性肺疾患)
http://merckmanual.jp/mmpej/sec05/ch049/ch049a.html

「毒素(しばしば,タバコの煙)に対する異常な炎症性反応が原因となる。」

オープンサーキットでも同じだが、ダイビングにタバコは禁忌である。

「症状と徴候:
COPDは数年かけて発症および進行する。タバコを20年間20本/日以上吸っていた40歳代および50歳代の患者では,通常,湿性咳が最初の徴候である。やがて進行性,持続性,労作性の呼吸困難,または呼吸器感染で増悪する呼吸困難が,患者が50歳後半に達する頃までに出現する。症状は,喫煙を継続し,生涯におけるタバコへの暴露が多い人では,一般に進行が速い。起床時の頭痛は,さらに進行した疾患で生じ,夜間の高炭酸ガス血症または低酸素血症を示唆する。」

浮沈子は、21歳から喫煙を始め(ホントに、それまでは吸ってません!)、42歳ころに止めた。

この事例に該当するかもしれない。

ヤバいな・・・。

ギリギリ、いい時期に止められたかもしれないが、注意することに越したことはない。

CCRでは、呼気が循環するので、器材がヤニ臭くなるということもある。

ベテランのダイバーの中には、ダイビングの合間に喫煙される方もいるが、冗談抜きにして、今日からでもやめるべきだろう。

二酸化炭素が排出されなくなると、息苦しさを感じるようになるといわれている。

酸素の欠乏ではなく、まずは二酸化炭素の増加で息苦しさを感じてくるわけだ(体内には酸素の欠乏を感知するセンサーもあるようですが、こっちの方が後から感知するようですな)。

CCRのモニターを見ても、PO2は一定で値にも問題はないのに、息苦しかったりすると、二酸化炭素の除去がうまく行われていない可能性もある。

吸気の中に、二酸化炭素が多く含まれてしまって、肺での排出が阻害されてしまうからだ。

超ヤバ!。

リブリーザーが、どんだけハイテクでも、こうなったらベイルアウトしかない。

水中のサカナ達は、あと30年余りでそういうことになるわけか・・・。

彼らは、ベイルアウトとか出来ないしな。

報道によれば、JTが煙草を値上げするという。

(JT、たばこ値上げへ 4月から10―50円アップ)
http://www.asahi.com/articles/ASJ1Q5G6CJ1QULFA028.html

浮沈子が禁煙に成功したのは、値上げのタイミングだった。

画像は、喫煙状況が加齢によるFEV1低下に与える影響である。

(【用語解説】 FEV1(1秒量))
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/special/copd2008/topics/200807/507347.html

肺機能検査の1種らしい。

まあ、早くタバコをやめた人ほど長生きできるというわけだ。

もちろん、ダイバーの場合は、今日から止めるべきだろう。

CCRダイバーで、たばこを吸ってるなんて、論外だな。

酸素センサーの寿命だって、きっと、短くなってるに決まってる(ホントかあ?)。

CCRは心臓にいい?2016年01月23日 11:28

CCRは心臓にいい?


結論から書いておくが、そんな美味しい話はない!(たぶん)。

オープンサーキットとの比較になるが、水中で受けている圧力が変わるわけではない。

CCRだって、オープンサーキットのレギュレーターから吸っている呼気と、同等の圧力で呼吸している。

酸素濃度が濃い(浅い水深で)程度で、心臓に優しいということは言えないだろう。

浅いところじゃ、圧力による負荷は小さいしな。

水深が深くなれば、吸気中の酸素濃度については、オープンサーキットとの差は縮まる。

医学的な検証があるかどうかは知らないが、ロジカルに考えてCCRが心臓にいいとは言えないのではないか。

(リブリーザーダイビングとは)
http://www.cdb.jp/doctor/blog/52

「リブリーザーの最も優れているところは、圧倒的な心臓への負担の軽減だと私は思います。」

理由が明記されていないが、そんな話は聞いたことがない。

浮沈子が知らないだけかもしれないし、それが本当なら結構な話ではあるが、「圧倒的」と断言する根拠はないのではないか。

吸気が暖かいとか、そんな程度では説明にならない。

一体、どこからそんな情報を仕入れたのか?。

この件については、確認中である。

何か分かったら、また書く。

再使用初!2016年01月23日 23:40

再使用初!


ブルーオリジンが、ニューシェパードの再使用に成功した!。

(ブルー・オリジン社、一度飛行したロケットを再度打ち上げ、宇宙に到達させて着陸させることに成功)
http://sorae.jp/030201/2016_01_23_new-shepherd.html

「ロケットは高度101.7kmまで上昇し、先端に積んだ無人のカプセルを分離。その後カプセルはパラシュートで地上に帰還し、一方のロケットは地上に垂直に着陸した。」

ミッションも成功し、完全再使用ロケットで宇宙空間に到達した初の事例となる。

ちなみに、陸上回収に成功したファルコン9の1段目は、高度80km程で、宇宙空間には到達していない。

どーせ、ジェフ・ベゾスとイーロン・マスクの間で、いちゃいちゃと、コメントのやり取りするんだろうな。

いずれにしても、快挙である。

ロケットを再使用するというコンセプトが、現実のものになったわけで、程度の差はあれ、今後のロケット開発の選択肢として避けて通れなくなったということだ。

なぜ、使い捨てにするのか?。

明確な説明責任を問われる。

まあ、再使用する技術がないからというのが、一番分かり易い回答にはなるがな。