スーパーシンクロナス・トランスファー軌道 ― 2016年02月19日 23:42
スーパーシンクロナス・トランスファー軌道
前にも、調べたような気がするんだが、静止衛星を上げる時に、静止軌道である3万6千キロ(35786km)より高い高度に上げてしまうという方法らしい。
(世界に追いつけるか 「高度化」H-IIAロケット、ここに誕生す:スーパーシンクロナス・トランスファー軌道)
http://news.mynavi.jp/series/h2a_29/002/
「「もっと地球から遠く離れる軌道に衛星を乗せる」ということである。通常の静止トランスファー軌道は、遠地点高度が静止軌道と同じ約3万5800kmだが、ロケットのエンジン噴射をさらに続け、これをもっと上げ、6万kmや10万kmといった、ぐんと高い軌道に衛星を乗せる。」
「すると、遠地点で衛星がもつ運動エネルギーの多くが位置エネルギーに変換されるため、軌道傾斜角の変更が、通常の静止トランスファー軌道からおこなうよりも少ない燃料でできるようになる。最終的に遠地点高度を静止軌道と同じ高さまで下げる必要はあるものの、トータルで見ると燃料の消費量は少なく済む。こうした軌道のことを「スーパーシンクロナス・トランスファー軌道」と呼ぶ。」
「米国やロシアのロケットは、スーパーシンクロナス・トランスファー軌道への打ち上げをたびたび行っている。」
細かいことは分からないが、高緯度地域から打ち上げる際の、衛星側の負担を軽減する方法らしい。
何十トンもの軍事衛星を打ち上げる需要がある米ロの場合には、こういった打ち上げ向きの大推力のロケットを使えばいいんだろうが、我が国では、ショボイH-2Aしかないので(H-2Bは、商用衛星には使えないらしい)、この方策は取れなかったようだ。
代わりに、第2段を3回噴射させて、衛星側の負担を軽減する方法を採っている。
ロシアはスーパーシンクロナス・トランスファー軌道と合わせ技を使っているらしい。
「特にロシアのロケットは、スーパーシンクロナス・トランスファー軌道と組み合わせることでより衛星の負担を小さくすることができ、また3.3トン以下の衛星に限られるものの、静止軌道に衛星を直接投入することもできる。」
やっぱ、一枚も二枚も上手なのだ。
商用衛星を1機打ち上げたからといって、喜んではいられない。
この記事でも、実際に掛け値なしで受注をすることは困難と言い切っている。
「本格的に価格で勝負できるようになるには、一から新たに設計されたH3の登場を待たなくてはならない。」
つまり、H-2Aは、商売道具にはならないのだ。
まあ、どうでもいいんですが。
(「ファルコン9」ロケット、次は2月25日に打ち上げ 今回も船への着地に挑戦)
http://sorae.jp/030201/2016_02_15_falcon-9.html
「スペースX社の「ファルコン9」ロケットによる通信衛星「SES-9」の打ち上げが、米東部標準時2月24日18時46分(日本時間2月25日8時46分)に実施される」
「スペースXは今回の打ち上げでも、第1段機体を船に着地させる試験を実施する」
「当初は発射台に近い陸上への着地が予定されていたが、その後ロケットの飛行プロファイルが変更され、通常の静止トランスファー軌道ではなくスーパーシンクロナス・トランスファー軌道に飛ばすことになったため、エネルギー的に第1段機体を陸まで戻すことができなくなり、海上の船で回収することになった」
陸上への着地は、前々回に成功しているので、前回、惜しくも倒れちゃった船への着艦を、是非成功させてもらいたいな。
(SES-9 for SES)
https://spacexstats.com/missions/ses-9
(H-IIA高度化とスーパーシンクロナス軌道:画像は、こちらから)
http://togetter.com/li/569648?page=2
前にも、調べたような気がするんだが、静止衛星を上げる時に、静止軌道である3万6千キロ(35786km)より高い高度に上げてしまうという方法らしい。
(世界に追いつけるか 「高度化」H-IIAロケット、ここに誕生す:スーパーシンクロナス・トランスファー軌道)
http://news.mynavi.jp/series/h2a_29/002/
「「もっと地球から遠く離れる軌道に衛星を乗せる」ということである。通常の静止トランスファー軌道は、遠地点高度が静止軌道と同じ約3万5800kmだが、ロケットのエンジン噴射をさらに続け、これをもっと上げ、6万kmや10万kmといった、ぐんと高い軌道に衛星を乗せる。」
「すると、遠地点で衛星がもつ運動エネルギーの多くが位置エネルギーに変換されるため、軌道傾斜角の変更が、通常の静止トランスファー軌道からおこなうよりも少ない燃料でできるようになる。最終的に遠地点高度を静止軌道と同じ高さまで下げる必要はあるものの、トータルで見ると燃料の消費量は少なく済む。こうした軌道のことを「スーパーシンクロナス・トランスファー軌道」と呼ぶ。」
「米国やロシアのロケットは、スーパーシンクロナス・トランスファー軌道への打ち上げをたびたび行っている。」
細かいことは分からないが、高緯度地域から打ち上げる際の、衛星側の負担を軽減する方法らしい。
何十トンもの軍事衛星を打ち上げる需要がある米ロの場合には、こういった打ち上げ向きの大推力のロケットを使えばいいんだろうが、我が国では、ショボイH-2Aしかないので(H-2Bは、商用衛星には使えないらしい)、この方策は取れなかったようだ。
代わりに、第2段を3回噴射させて、衛星側の負担を軽減する方法を採っている。
ロシアはスーパーシンクロナス・トランスファー軌道と合わせ技を使っているらしい。
「特にロシアのロケットは、スーパーシンクロナス・トランスファー軌道と組み合わせることでより衛星の負担を小さくすることができ、また3.3トン以下の衛星に限られるものの、静止軌道に衛星を直接投入することもできる。」
やっぱ、一枚も二枚も上手なのだ。
商用衛星を1機打ち上げたからといって、喜んではいられない。
この記事でも、実際に掛け値なしで受注をすることは困難と言い切っている。
「本格的に価格で勝負できるようになるには、一から新たに設計されたH3の登場を待たなくてはならない。」
つまり、H-2Aは、商売道具にはならないのだ。
まあ、どうでもいいんですが。
(「ファルコン9」ロケット、次は2月25日に打ち上げ 今回も船への着地に挑戦)
http://sorae.jp/030201/2016_02_15_falcon-9.html
「スペースX社の「ファルコン9」ロケットによる通信衛星「SES-9」の打ち上げが、米東部標準時2月24日18時46分(日本時間2月25日8時46分)に実施される」
「スペースXは今回の打ち上げでも、第1段機体を船に着地させる試験を実施する」
「当初は発射台に近い陸上への着地が予定されていたが、その後ロケットの飛行プロファイルが変更され、通常の静止トランスファー軌道ではなくスーパーシンクロナス・トランスファー軌道に飛ばすことになったため、エネルギー的に第1段機体を陸まで戻すことができなくなり、海上の船で回収することになった」
陸上への着地は、前々回に成功しているので、前回、惜しくも倒れちゃった船への着艦を、是非成功させてもらいたいな。
(SES-9 for SES)
https://spacexstats.com/missions/ses-9
(H-IIA高度化とスーパーシンクロナス軌道:画像は、こちらから)
http://togetter.com/li/569648?page=2
コメントをどうぞ
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。
※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。