惑星ダイナミズム2016年03月04日 00:55

惑星ダイナミズム
惑星ダイナミズム


インドネシアの地震をきっかけに、トバカルデラについて、初めて知った。

数十万年に一度、巨大な噴火を起こして、地球上の生命を脅かす。

この超ド級の火山に匹敵するのが、北アメリカ大陸のイエローストーンだ。

(イエローストーン国立公園)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%B3%E5%9B%BD%E7%AB%8B%E5%85%AC%E5%9C%92

「イエローストーン地区は北アメリカ大陸最大の火山地帯である。巨大カルデラの形成を伴う超巨大な噴火が約210万年前、約130万年前、約64万年前の計3回起こり」

「現在でも地下には非常に大量のマグマが溜まっており、近い将来(数十万年以内)にまた破局噴火を起こす可能性が高いとされている。」

最近も、隆起が観測されるなど、目が離せない状況らしい。

といっても、何十万年もの時間スケールだからな。

観測も大変だ・・・。

世界には、巨大噴火を起こす火山地域がいくつかあるらしい。

(破局噴火)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A0%B4%E5%B1%80%E5%99%B4%E7%81%AB

「地下のマグマが一気に地上に噴出する壊滅的な噴火形式で、しばしば地球規模の環境変化や大量絶滅の原因となる」

こんなのもある。

(洪水玄武岩)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B4%AA%E6%B0%B4%E7%8E%84%E6%AD%A6%E5%B2%A9

「大陸地域で非常に膨大な量の玄武岩質溶岩が噴出しできたと考えられている玄武岩の巨大な岩体のこと。」

玄武岩といえば、海洋性の地殻だと思ってたら、陸上に噴き出すこともあるんですねえ。

「洪水玄武岩を形成した溶岩は地殻の下にあるマントルからもたらされたと考えられている。通常マントルが地表に露出することは極めて稀であり、洪水玄武岩の噴出は大陸の分裂など、地殻が引き裂かれて発生した亀裂などに由来すると考えられている。」

「最大規模のシベリア台地玄武岩の噴火時期は、史上最大規模の大量絶滅が起こったP-T境界と一致しており、この時期の大量絶滅の原因の一つと考えられている。」

(シベリア・トラップ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%99%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%83%E3%83%97

「ロシアのウラル山脈の東に、中央シベリア高原を中心として広がる洪水玄武岩である。緯度50 - 75度、経度60 - 120度にわたる面積2,000,000km2は、西ヨーロッパの面積に匹敵する。」

「2億5100万年前のP-T境界頃に200万年以上続いたと考えられる大規模な火山活動で、マントルプルームがシベリア・クラトンを貫いて噴出したもの。凝灰岩や火砕岩が分布し、珪長質である流紋岩やかんらん岩を伴うことから、爆発的噴火があったことが分かる。」

(プトラナ台地)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%97%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%8A%E5%8F%B0%E5%9C%B0

「ロシア連邦にある玄武岩質の溶岩台地で、中央シベリア高原北西端の山岳地帯に広がっている。台地を形成しているのはシベリア・トラップで、最高峰は標高およそ1,700メートル (5,600 ft)のカーメン山である」

しかしだ、現在知られている限りの、この地球史上最大の噴火も、太陽系全体で見れば、大したことはない。

(火星の激変、超巨大火山噴火が原因か 研究)
http://www.afpbb.com/articles/-/3079098

「35億年前の火星で、フランス国土の半分ほどの大きさの火山が膨大な量の溶岩を噴出したため、その重さで火星の地殻とマントルの位置にずれが生じたとの研究結果が2日、発表された。」

「数億年間続いた火山性の隆起によって、火星表面が20~25度傾いたという。」

「火山から噴出した溶岩流は、広さ5000平方キロ、高さ12キロ以上に及ぶ「タルシス(Tharsis)ドーム」と呼ばれる溶岩台地を、直径が地球の約半分の火星上に形成した。」

まずは、このページの地図(画像参照)を見てみよう。

(火星の地形)
http://rikanet2.jst.go.jp/contents/cp0320a/contents/taiyoukei/kasei/kasei_02.html

「火星表面の高度分布をあらわした図です。緑色が火星表面の基準面の高度です。赤くなるほど高度が高く、青紫色になるほど高度が低くなります。」

「・タルシス山地
火星の赤道のあたりには、大規模な火山活動によってつくられたタルシス山地があります。タルシス山地は2つの山塊からなっています。南の山塊には3つの巨大火山、アスクレウス、パボニス、アルシアが直線状にならんでいます。北の山塊は南の山塊ほど大きくはありません。」

「タルシス山地は約3000万平方kmの面積をもち、平均の高さは10kmです。したがって、3億立方kmのマグマの上昇によって形成されたことになります。」

この地域が、とんでもない量の物質を火星表面にぶちまけたことが分かる。

AFPの記事によれば、そのせいで地軸が傾いたとある。

地軸が傾くとくれば、浮沈子的に思い出すのはこれだな・・・。

(セカンドインパクト)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%AF%E3%83%88

「2000年9月13日、南極大陸のマーカム山に10センチメートルに満たない極小の隕石が、光速の95%のスピードで落下。その質量は4.02×1020トンに達し、洪水、津波、海水面上昇、噴火、地殻変動、地軸の変動などの環境激変をきたし、初期に南半球で約20億人の死者が出た。」

というのは、ゼーレの情報操作による虚偽の報道で、真実は異なるとされる。

まあ、どーせフィクションなので、どーでもいーんですが。

「この「災害」により南極大陸は消滅し、バクテリアさえ存在しない死の世界となった。さらに、それにともなう海水面上昇により多くの沿岸都市が海中に沈んだ。また、地軸の移動によって緯度が変わり、日本では四季がなくなり夏の気候になっている。」

実際、火星では、これに匹敵する事象が起こっていたわけだ。

まあ、35億年前の話だからな。

知ったこっちゃないしな。

地球だって、月の形成の原因になったジャイアントインパクトあったしな(23.4度の地軸の傾きは、この時に決まったそうです)。

負けねーぜ!。

まあいい。

金星なんて、自転が逆転するくらいのインパクト食らってるし、天王星は地軸が横向いちゃってるし。

他の惑星も、楽じゃないってことかあ?。

地球なんて、生命が蔓延るくらい、平穏な環境が続いてきたわけで、他の惑星に比べれば、穏やかな時期が続いているといえるんだろう。

少なくとも、2度の全球凍結とかもあったけどな。

大気も、水もふんだんにあるし。

地磁気のおかげで、太陽風からも守られてるしな。

世の中には、人類は宇宙に進出する運命だとか、火星に行くのは知的生命体としての義務だとか、世迷言を抜かす手合いがいるらしいが、浮沈子に言わせれば愚の骨頂である。

地球を一歩でも出た宇宙空間の過酷な環境に耐えられるのは、機械とか一部のバクテリアなどに限られる。

人類などという、複雑でデリケートな生物が、他の環境の中で集団として棲息することなどあり得ない。

早急に夢から覚めて、この地上での生活の改善を第一に考えるべきだな。

もちろん、何十億年か先には、太陽の死と共にこの恒星系の生命の死が訪れるだろうが、それは仕方ない。

生命という化学反応系が、無限に続くという保証はないのだ。

宇宙コロニー造るとか、他の恒星系に播種して生き延びるとか、セコイこと考えずに、ドーンと構えて地球と運命を共にするのがよろしい。

そんなに長く待たなくても、どーせ数十万年経てば、再度、トバクライシスが起こって、人類は、再び1万人位からやり直すことになるのだ。

ひょっとしたら、その前にイエローストーンで大噴火が起こるかもしれないしな(時期的には、たぶんこっちの方が早いし)。

それは、人類にはどうしようもないし、何の手立ても打てない。

隕石とかよりも確実で、避けようのない運命ということになる。

地球は、生命のゆりかごであることに違いはないが、たまに揺すり過ぎて、籠の中の卵をぶち壊しにすることもあるわけだ。

P-T境界(ペルム期と三畳紀の境目)みたいな、プルームの上昇による大噴火が起これば、人類はおろか、生命の存続すらも危うい。

(P-T境界)
https://ja.wikipedia.org/wiki/P-T%E5%A2%83%E7%95%8C

「古生物学上では史上最大級の大量絶滅が発生したことで知られている。」

大量絶滅で生き延びてきたのは、単なる偶然のような気もする。

結果的に生き延びられたから、浮沈子がヨタブログを書いているに過ぎない。

拡張を続けてきた大西洋が、消えてなくなるという話もある。

(2億年後に大西洋消滅の可能性)
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/8086/?ST=news

「イベリア半島沖の海底の地図が新たに作成され、新たな沈み込み帯が形成されつつある可能性が確認された。」

「この裂け目から、北アメリカ大陸とヨーロッパ大陸が接近していって、2億2000万年ほど後には大西洋が消滅してしまう、と専門家は予測している。」

巨大大陸が再び誕生し、ということは、またまた分裂するということでもある。

その分裂の際には、P-T境界で起こったような、大規模な噴火を伴い、今度こそ、生命が滅亡する可能性もある。

つーか、滅亡したら、未来の人類はいなくなって、ヨタブログも書けないだろうから、この辺にすっかな・・・。

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