夜の漫ろ走り2016年03月09日 00:22

夜の漫ろ走り


フロントフードのクレストを交換するために、入れ替えたばかりの03ボクスターと83タルガを、またまた、入れ替える。

今日は浮沈子一人。

早咲きの桜が咲く夜道を、風邪が抜けきらないので、クローズのまま走る。

20年の時間を隔てていても、MRとRRの差はあっても、ポルシェはスポーツカーの何たるかを押さえ、些かも変えていないことが分かる。

人間が、クルマという機械を、どう扱ったらいいかというところを、徹底的に突き詰めて、そこに落とし込んでくる。

ボクスターからタルガに乗り換えるという順番だったが、その方が良く分かる。

21世紀のクルマである986ボクスターは、現代的な足回りと、水冷エンジンを身に着け、いいこちゃんぶっているので、コアな部分が覆い隠されている。

乗り心地もいいしな。

しかし、走らせればびゅんびゅん走るし、ハンドルの操作にも付いてくる。

浮沈子の、テキトーな運転でも、結構楽しめる。

なかなか、そういう機会が作れないのが残念だがな。

疎開先で乗り換えると、SCのボディにカレラのエンジンを押し込んだゲテモノ83年式911タルガのやんちゃぶりが際立つ。

むき出しの機械だ。

エンジンの音は、容赦なく室内に入ってくるし、マニュアルシフトはぐにゃぐにゃしてるし、ハンドルはチョー重い。

ご先祖様だな・・・。

アクセルは、常時噴射のKジェトロニックに直に繋がってるし、ブレーキは、やや調整不足とはいえ、踏めば踏んだだけガッチリ効く。

クルマを、こうしたいと思ったら、ドライバーが、自分でそのようにしてやらなければならない。

クルマの方で、良きに計らってくれるなどということは、全くない!。

一般道では、なかなかその片鱗を拝むことは出来ないが、サーキットで走らせれば、物理の神様に従順に従う。

ドライバーの言うことなんか、全然聞かない。

ちゃんとフロント荷重してやらなければ曲がらないし、下手なところでアクセル踏むと、電光石火でリアがすっ飛ぶ。

浮沈子は、まだ、フルスピンさせたことはないが、ぶるぶるとケツを振りながら袖ケ浦の最終コーナーを立ち上がったことがある。

ヤッバ・・・。

なんか、試されてる感じだな。

お前さん如きに、俺様を思い通りにさせてたまるか!。

そこまで追い込まないで、高速道路をてろてろ流している分には、それほど神経質なわけではない。

もともと、そういう使い方を想定しているクルマだから、高速域での安定性は高い。

ペタンとアクセルを踏みつけて、軽くハンドルに手を添えているだけで、矢のように走っていく。

加速し、減速し、Rの大きなコーナーを抜けていく時が、このクルマの真骨頂なんだろうな。

我が国には、そういう走り方をする道がないので、本来の走り方は、なかなかできない。

法定速度(プラスアルファ?)で、入れ替えを完了する。

いい感じだ。

欝々としていた気分も、少しは晴れる。

オープンにして走れば、もっと気持ちがいいだろうが、体調が万全になってからだな。

今日は、久しぶりに大井町のスキューバプロショップにも顔を出した。

春の準備を始めよう。

冬眠から覚め、動き出す季節だ。

今年は、3月5日が啓蟄だったようだ。

(啓蟄(けいちつ))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%95%93%E8%9F%84

「「啓」は「開く」、「蟄」は「虫などが土中に隠れ閉じこもる」意で、「啓蟄」で「冬籠りの虫が這い出る」という意を示す。春の季語でもある。」

文字通り、オープンの季節が来たのだ!。

といっても、天気予報では、明日の午後から明後日の昼にかけては雨になるようだな。

一雨毎に、春が来る。

仕方ない、その雨間にでも、せっせと乗るとしよう。

禁止薬物2016年03月09日 09:09

禁止薬物


浮沈子は、テニスとかにあんま興味ないし(つーか、スポーツ全般に疎い)、シャラポワのファンでもないが、気になるニュースを見つけて首をかしげてしまった。

(ポルシェもシャラポワとの契約を中断、大手では3社目)
http://www.afpbb.com/articles/-/3079720

「シャラポワは、ポルシェの冠大会「ポルシェ・テニス・グランプリ(Porsche Tennis Grand Prix)」で、2012年から3連覇を達成し、副賞として新品のスポーツカーも3台獲得していた。」

まあ、どうでもいいんですが。

ちなみに、気になったのは、このことではない。

(テニスのシャラポワ 禁止薬物に陽性反応)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160308/k10010435311000.html

「シャラポワ選手はこの10年間、医師から処方され服用していた薬の成分が、ことしから新たに禁止薬物に指定されたことを知らなかったと釈明し、「私は大きな間違いを犯した」と述べました。」

(シャラポワのドーピング陽性発表で、メルドニウムに注目集まる)
http://www.afpbb.com/articles/-/3079628?cx_part=ycd

「健康上の理由で2006年から同薬を医師に処方してもらっていたことを認めたものの、運動能力を向上させるためではないとしている。」

「メルドニウムの摂取により血流が増加し、持久性や運動後の回復時間が向上する可能性がある」

うーん、10年前といえば、彼女は18歳。

血流を増加させる必要なんてないんじゃないのか?。

とすれば、何らかの疾患があって、それを改善するために処方されていたということではないのか。

それが禁止薬物になったということなら、薬を変えるか、トーナメントプロを辞めるかという選択になるんだろう。

「抗虚血薬として知られるメルドニウムは、ラトビアで製造され、心臓疾患の治療にも用いられている」

10年前から処方されていたということは、それだけ長期にわたる服用があるわけで、治療薬として使用していたのなら、これを機会に引退するというのがオススメなんじゃないのかあ?。

どーせ、薬を変えたところで、同じ効果をもたらすわけだから、また、禁止されるに違いないしな。

浮沈子は、まあ、こういう建前の話は別にして、実際にはドーピング目的での服用に違いないと睨んでいる。

心疾患であれ、脳疾患であれ、虚血性疾患を抱えたまま、ハードなスポーツを継続するというのは有り得ないからだ。

禁止薬物ではなく、禁止スポーツだろう。

そして、そのドーピングを18歳から続けているというのは、いささか異常だ。

(マリア・シャラポワ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%A9%E3%83%9D%E3%83%AF

「デビュー年:2001年」

「全豪オープン:1勝(2008年)
全仏オープン:2勝(2012年, 2014年)
ウィンブルドン:1勝(2004年)
全米オープン:1勝(2006年)」

これをみると、まだまだいけそうな感じもするんだがな。

惜しいな。

つーか、ドーピングについても、いろいろ問題があるのかもしれない。

ポルシェネタが絡んだので、調べてみたが、あまりぱっとした話ではないようだ。

エスカレート2016年03月09日 09:37

エスカレート


(北朝鮮紙、米韓との対決姿勢強調 「傍観できず」と平壌市民)
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/world/article/229242

ますます盛り上がる舌戦に、新たなフレーズの登場。

「敵はわれわれの核攻撃手段などにより滅亡の苦汁をなめることになる」

究極の脅しだな。

滅亡だからな。

究極だろう。

だって、滅亡したら、後がないしな。

「首都平壌の大学生、鄭忠烈さん(33)」

北朝鮮では、結構年がいった大学生がいるんだなあ。

「制裁下で培ってきた強力な国防力で敵の牙城を火の海にする」

これなどは、まだまだ序の口だろう。

牙城以外は安泰だし、火の海になっても滅亡するとは限らんしな。

「総攻勢」(舌戦を含む)は、とうとう究極にエスカレートしたが、ネタ切れにならないか心配だな。

20回2016年03月09日 13:51

20回


H2Aロケットの打ち上げを見られるのも、あと20回なんだそうだ。

(主力ロケットH2A、23年度引退…H3一本化)
http://www.yomiuri.co.jp/science/20160308-OYT1T50115.html

「引退する23年度までに、さらに約20機が打ち上げられる見通しだ。」

既に13回は予定されている。

(H-IIAロケット:打ち上げ予定)
https://ja.wikipedia.org/wiki/H-IIA%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88#.E6.89.93.E3.81.A1.E4.B8.8A.E3.81.92.E4.BA.88.E5.AE.9A

「2016年(平成28年)度
・気候変動観測衛星GCOM-C1
以下GCOM-C1と同時打ち上げ
・・超低高度衛星技術試験機(SLATS)
・ひまわり9号
・情報収集衛星レーダ5号機
・スカパーJSAT放送衛星(Xバンド防衛通信衛星2号機)
2017年(平成29年)度:
・情報収集衛星光学6号機
・準天頂衛星システム2号機
・準天頂衛星システム3号機
・準天頂衛星システム4号機
・GOSAT-2(いぶき後継機)
以下GOSAT-2と同時打ち上げ
・・地球観測衛星 ハリーファサット - 商業打ち上げ(アラブ首長国連邦先端科学技術研究所)
2018年(平成30年)度:
・情報収集衛星レーダ6号機
2019年(平成31年)度:
・情報収集衛星光学7号機
・光データ中継衛星
・先進光学衛星」

準天頂衛星は、さらに3機の打ち上げが予定されている(H2Aかどうかは不明)。

(準天頂衛星システム)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BA%96%E5%A4%A9%E9%A0%82%E8%A1%9B%E6%98%9F%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0

「2017年から2019年までに衛星3基が追加で打ち上げられて、4基体制でシステムが運用されることが決定している。2025年度までの新宇宙基本計画ではさらに3基増やして7基体制にすることが明記された」

この他に、科学衛星や情報収集衛星(最大3機)が加わるんだろう。

(情報収集衛星:衛星の一覧)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%83%85%E5%A0%B1%E5%8F%8E%E9%9B%86%E8%A1%9B%E6%98%9F#.E8.A1.9B.E6.98.9F.E3.81.AE.E4.B8.80.E8.A6.A7

「光学7号以降23年度まで:
・2021年度:レーダ7号機
・2023年度:光学8号機
・2023年度:レーダ8号機」

(宇宙理学委員会科学衛星WG一覧)
http://www.isas.jaxa.jp/home/rigaku/open_wg.html

「・火星大気散逸探査(のぞみ後継機)検討 WG
・超広視野初期宇宙探査衛星WISH WG
・ATHENA WG
・次期太陽観測衛星計画SOLAR-C WG 」

民間の衛星を打ち上げる余裕はない。

メインで上げるのは、スカパーだけではないか。

コストを削減して、民間の需要を取り込み、宇宙産業を育成しようとしても、世界の衛星打ち上げ市場に食い込んでいくのは大変なのだ。

H3は、確かに安く打ち上げられるようになるかもしれない。

しかし、それは、H2Aと比べてということだし。

初打ち上げの2020年までの間に、ロシアや中国、ESA、インドは、さらなる費用逓減に動いてくるし、米国は民間打ち上げが競争して、とんでもないことになっているだろう。

我が国も、民間打ち上げに門戸を開くということになっているが、金がうなっているトヨタとかが出資して、商社が話をまとめるとしても、打ち上げ技術や、ロケット製造技術、管制技術を持つ企業は限られている。

結局は、三菱とか石播が受注して、民需を吸収することになるんだろう。

まあ、それでもいいんですが。

イプシロンも何機か上げるというが、限られた需要でしかない。

たぶん、H3が本格的に上がるころには、世界の衛星打ち上げ市場は、現在とは全く異なる状況になっているだろうな。

新興国がナショナルフラッグサテライトを上げ、おいらも衛星持ちになったと自慢げに語るようになる。

なんか、昔、農道空港っていうのがあったような気がする。

(農道離着陸場)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BE%B2%E9%81%93%E9%9B%A2%E7%9D%80%E9%99%B8%E5%A0%B4

悲惨な状況だが、通信衛星や地球観測衛星など、地道に需要を開拓して、実需に応じた形にしてもらいたいな。

独自の衛星を持てば、確かに運用の自由度は高まるだろうが、衛星は世界中を飛び回ることが出来るので、共同利用による費用分担というもの考慮した方がいいだろう。

民間衛星の果実を、買い取る形で運用してもいい。

打ち上げだけではなく、衛星の運用、サービスの販売、二次利用を含めて、トータルのビジネスモデルを提示できなければ生き残れない。

特に、通信の分野では、ドローンによるネットワークとの競争にも晒されることになる。

下手すると、通信だけではなく、地球観測もドローンに乗っ取られるかもしれない。

2020年代に、パラダイムシフトが起こるかもしれないのだ。

衛星ビジネス危うしだな。

そのさなかに、H2Aは役割を終え、H3がデビューする。

もちろん、静止軌道や深宇宙探査の需要はあるだろうから、打ち上げロケットが不要になるわけではない。

本当に競争力を持った主力ロケットが開発されるなら、それはそれでいいが、H3もまた、過渡的な構成に終わることになる。

H4とか、H5になれば、現在の市場での競争力を持つ価格に抑えることは可能だろうが、2030年代以降の状況は、今はほとんど見えてこない。

再使用ロケットが当たり前になり、毎週(毎日?)のようにロケットが上がり、高度100km以上に行ったことがある人類が1万人を超え、中国やロシアの宇宙ステーションが周回し、ISSはとっくの昔に消えてなくなっている・・・。

人類が火星に行くという話が、大昔にあったような気もするが、その頃には誰も見向きもしないだろう。

中国の月面基地に、世界の注目が集まっているに違いない・・・。

ああ、最悪だな。

小型化2016年03月09日 21:33

小型化
小型化


(韓国国防部「北朝鮮、核弾頭を小型化する能力ない」)
http://japanese.joins.com/article/024/213024.html?servcode=500&sectcode=510

「KN-08は北朝鮮が開発している大陸間弾道ミサイル(ICBM)で、労働新聞はこの日、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が核兵器研究部門の科学者と技術者に会ったニュースを伝えながら核弾頭とあわせて組み立て中のKN-08の写真を公開した。」

韓国は、いろいろ評価をしてるようだが、向こうが出来たといってるんだから、出来たんだろう。

(北朝鮮・金第1書記、「核弾頭の小型化に成功」と宣言 写真公開)
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00318379.html

くす玉のようなインプロージョンタイプの核爆弾が映っている。

「韓国メディアも、「模型に見える」との軍関係者の見方を伝えている。」

まあ、人工衛星の件もあるしな。

2012年に報道陣に公開したのはいいが、電波とか、ちっとも出さなかったしな。

しかし、浮沈子は、少なくとも北朝鮮がただのハッタリでこの画像を公開したとは思わない。

自分たちが、何をやっているか、何をすべきかということを、分かっているというアピールに違いない。

もしも、簡単に偽物だと思われる画像を出したら、足元見られるしな。

もちろん、この画像に写っているのは模型に違いないが、模型を出せるということは、実物がどういうものか分かっていなければならない。

もちろん、現代では、70年前のファットマンの構造は公開されていて、タンパーや爆縮のタイミングを適正にすることができれば、プルトニウムさえ手に入ればサルでも原爆を作れる。

(NHKスペシャル・世紀を超えて 戦争 果てしない恐怖 第3集「核兵器 機密映像は語る」(1999年放送):動画出ます)
http://www.at-douga.com/?p=7581

それを基に、水爆の製造が比較的簡単に行えることはこのブログでも触れた。

(水素弾)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2015/12/11/7945072

「国名:原爆実験:水爆実験:期間
・米国:1945:1952:7年
・ソ連:1949:1955:6年
・英国:1952:1957:5年
・仏国:1960:1966:5年
・中国:1964:1967:3年」

もちろん、小型化にはそれなりにノウハウが必要なようだが、米国は20kg程度の核爆弾を作成し、配備していた。

1960年代のことである。

(W54 (核弾頭))
https://ja.wikipedia.org/wiki/W54_(%E6%A0%B8%E5%BC%BE%E9%A0%AD)

「超小型の核弾頭であり、重量は50ポンド(約23kg)ほど」

「1961年-1962年にかけて400発が生産された。1971年頃まで部隊配備されている。」

もちろん、威力は小さいが、人力で運べる。

このくらいになると、何でもありだろう。

別に、大陸間弾道弾でなくても、様々な手段で持ち込むことが可能だ。

(The Fourth Protocol)
https://en.wikipedia.org/wiki/The_Fourth_Protocol

第四の核という邦題で、日本語でも出た。

(トータル・フィアーズ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%82%BA

この映画では、なんと、ボルチモアで核爆発が起こる。

まあ、フィクションなので、どうでもいいんですが。

核爆弾の小型化は、悪夢だ。

画像の模型ならまだしも、人力で運べるようになると大事であるな。

もちろん、デカくても、船舶に積み込んで、どこぞの港でドカンとやることは、今現在でも可能だ。

中国が恐れているのは、ひょっとするとそれかも知れない。

そんなことになれば、米国が黙っていない。

朝鮮半島が火の海になり、中国は、そのとばっちりを受けることになる。

テロリストの手に核兵器が渡るのも御免被りたいが、核兵器を所有する国家がテロを行えば同じことだ。

小型化は、北朝鮮の核開発にとって、本質的な問題ではないのではないか。

むろん、運搬手段がミサイルになるというのも困ったもんだがな。

核兵器の使用がタブーだと信じているのは、我が国だけかもしれない。

隣の国では、使用することを前提とした核兵器の開発が、今日も行われているんだろう・・・。