ひとみヤバイ2016年03月28日 00:29

ひとみヤバイ
ひとみヤバイ


(X線天文衛星「ひとみ」(ASTRO-H)に異常発生、通信ができない状態に)
http://news.mynavi.jp/news/2016/03/27/185/

「宇宙航空研究開発機構(JAXA)は3月27日、緊急で記者会見を開催し、X線天文衛星「ひとみ」(ASTRO-H)にトラブルが発生したことを明らかにした。」

(ひとみ (人工衛星))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%B2%E3%81%A8%E3%81%BF_(%E4%BA%BA%E5%B7%A5%E8%A1%9B%E6%98%9F)

「2016年2月17日に打上げられた日本のX線天文衛星」

この衛星については、打ち上げ時に取り上げている。

(春の準備)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2016/02/17/8020333

「準備の間は、味もそっけもない名前で、ちゃんと衛星になれたら、親しみやすい名前を与えるというのは、いい習慣だな。」

「さて、ヨタブログを書いているうちに、アストロHの呼称が決まったようだ・・・。 」

「宇宙に2つ目の「ひとみ」が上がったことになる。
まずは、目出度い!。
浮沈子は、てっきり、「ブリ」になると思ってたんだがな(←冗談です)。」

満を持して上がった衛星である。

なぜなら、前回のすざく(第23号科学衛星ASTRO-EII:2005年7月10日打ち上げ)では、目玉の観測機器であったマイクロカロリーメーターの冷却用ヘリウムが2005年8月8日にすべて失われてしまうという大失敗を起こしている。

しかも、その前のASTRO-E(2000年2月10日打ち上げ:この時が初搭載)は、打ち上げそのものが失敗に終わっている。

関係者には気の毒な話だが、呪われた観測器だな。

(ASTRO-Eという衛星)
http://www.isas.jaxa.jp/j/japan_s_history/chapter09/05/01.shtml

「X線マイクロカロリメーターと呼ばれる新しいX線検出器が世界ではじめて宇宙X線観測用に搭載される(日米協力で製作)。これは、天体からやってくるX線光子一つ一つのエネルギー(波長)を、マイナス273℃(絶対温度約0.1度)に冷やした検出器への熱入力(X線受光素子の温度変化)として測るもので、これまでのX線検出器の波長分解能を格段に上回る、画期的なX線検出器である。しかしながら、そのX線受光部をたいへんな低温に冷却する必要があるため、大量の冷媒(固体ネオンと液体ヘリウム)を必要とし、総重量約400kgの大型観測装置である。考えてみれば、この装置だけで「あすか」の総重量に匹敵するのだから、大変なものである。」

若干の改良はあるのかもしれないが、基本的には同じ装置なんだろう(後述)。

今回の状況は、極めて深刻だ。

「太陽電池パドルの発生電力が想定よりも低い」

「構体内の温度分布が通常と異なる」

「太陽捕捉を示す信号が確認できない」

「これは、衛星の姿勢がずれたと考えれば辻褄が合う。」

「軌道が若干下がり気味に見える」

「軌道に変化があったということは、推進系に何らかの不具合が発生し、ガスの放出があった可能性がある。」

「衛星には全方向に感度があるSバンドのローゲインアンテナが搭載されている。本来であれば、どんな姿勢になってもこのアンテナを使って通信はできるはずなのだが、それができていない」

「懸念されるのは、ひとみの「軟X線分光検出器」(SXS)に搭載されている液体ヘリウム。」(画像参照)

今回も、当然載せられている。

(「ひとみ」(ASTRO-H)の観測装置:集めたX線光子を1個づつとらえ、エネルギーと位置を測る検出器)
http://fanfun.jaxa.jp/countdown/astro_h/instruments.html

「軟X線分光検出器(SXS):
「X線マイクロカロリメータ」とよばれる技術を用い、SXT—Sが集めたX線光子のエネルギーを従来にない高精度で測定する装置で、検出器部分を絶対零度の近くまで冷やさなければいけません。X線マイクロカロリメータ技術による宇宙X線の分光観測を、衛星として世界で初めて実現する、 「ひとみ」(ASTRO-H)の目玉の装置です。これにより、激しく進化する新しい宇宙の姿が明らかになると、世界の研究者が期待を寄せています。SXS:Soft X-ray Spectrometer」

打ち上げに失敗したASTRO-Eのページで、気になる記述を見つけた。

「これら大型の衛星構体や伸展式光学ベンチ、X線マイクロカロリメーター用の大型デュワーは、それぞれ振動・衝撃条件に対しぎりぎりの設計になっている。」

「このまま何とか無事に構造モデル試験を切り抜けてほしいと、祈るような気持ちの毎日が続いた。」

これ以降の記事でも、かなりクリティカルな話が出てくる・・・。

打上から1か月余り。

今回もSXSは機能しない可能性が高い。

どころか、ひょっとすると、デュワーからガスが噴き出したことが原因ということも考えられる。

「液体ヘリウムが無くても、ひとみの観測自体は続けることは可能だが、SXSは目玉機器の1つ。早期に復旧して、観測を開始することを期待したいところだ。」

つーか、この冷却ガス漏れが根本原因だとすると、逆に、ガスが抜けきってしまわなければ、姿勢制御が行えなくなる可能性さえある。

衛星高度の低下がどの程度かは分からないが、致命的な状況になれば、衛星そのものを失うことになる。

(X線天文衛星「ひとみ」(ASTRO-H)の軌道計算結果について)
http://www.jaxa.jp/press/2016/02/20160218_hitomi_j.html

「軌道計算結果:
軌道要素:決定値:計画値
遠地点高度:576.5km:575.0km
近地点高度:574.4km:574.0km
軌道傾斜角:31度:31度
周期:96.2分:96.2分」

打ち上げ後に投入されたのは、ほぼ、ドンピシャの軌道だ。

(X線天文衛星「ひとみ」(ASTRO-H)のクリティカル運用期間の終了について)
http://www.jaxa.jp/press/2016/02/20160229_hitomi_j.html

「打上げ後2月17日よりSXSの冷却システムを試験運用のため動作させ、2月22日、絶対温度50ミリ度(摂氏マイナス273.1度)に到達したことを確認しました。」

「今後、衛星搭載機器の初期機能確認を約1ヶ月半、その後キャリブレーション(較正)観測を約1ヶ月半かけて実施する予定です。」

「キャリブレーション(較正)観測:
 衛星に搭載された観測機器の個性を把握し、観測精度を高めるために、これまでによく観測されてきた天体などを観測すること。」

その期間中のトラブルということになる。

浮沈子的には、魔法瓶(デュワー)が怪しいとみてるんだがな(もちろん、あてずっぽう)。

このシビアな事態に、そういう無責任な憶測を垂れ流していいのかあ?。

「地上からのコマンドは通らない状態」

「地上からのコマンドを通すには、とにかくコマンドを送り続けるしか無い。太陽電池パドルがうまく太陽の方角を向いて、発生電力が十分あるタイミングならば、コマンドが通る可能性がある。」

これが出来なければ、ガスをロストしながら、高度が下がり続けることになる。

「現時点では衛星の状態についてほとんど何も分かっていない」

「今後の見通しは不明」

「あまり猶予が無いことは確か」

「JAXAは3月28日11時頃、あらためてプレスリリースで状況を発表する予定としている。」

状況が好転している可能性は低い。

軌道観測の詳細が明らかになるのが関の山だろう。

「3~4分間という短時間ながら、異常発生後も衛星の電波を受信した」

この記事の表現では、1度だけの受信のようだ。

その後は、受信すら出来ていないに違いない(2回受信したようです:追加参照)。

が、しかし、まだ諦めるのは早い。

通信が確立し、何らかのデータが落ちてくれば、対策が立てられる可能性もある。

「理事長を長とする対策本部を設置し、第1回会合を開催」

「通信の復旧及び原因調査について全社的に取り組んでおります。」

深刻な事態であることは、これを見ても明らかだな。

(X線天文衛星「ASTRO-H」がプレス公開 - 絶対温度0.05度を実現する冷却装置に大注目)
http://news.mynavi.jp/articles/2015/12/02/astro-h/

「X線天文学は日本のお家芸」

「液体ヘリウムは30リットル(4kg)搭載。気化熱による冷却のため蒸発して徐々に減少するが、2年以上は持つはず」

「(すざくでは)ヘリウム排気弁が衛星の構体内部に設置されていた」

「ASTRO-HのSXSでは、この対策として、ヘリウム排気弁と真空容器排気弁をともに構体外部に設置。」

「仕組みもXRSから変更されており、ネオンは使わない。機械式の2段スターリング冷凍機(2ST)で20~30Kまで下げ、次にジュールトムソン冷凍機(JT)で4~5Kに冷却。液体ヘリウムで1.2K以下にして、ADRで最終的に0.05Kにまで下げる。」

気になる記述も見られる。

「ネオンタンクより外側を担当した日本と、その内側を担当した米国の間のコミュニケーション不足も要因とされたため、今回は全ての設計会議に米国側も参加したそうだ。」

仕組みを変えたんだから、そういう対応が有効かどうかは、別の話なんじゃないのかあ?。

「太陽電池パネルは片翼3枚×2翼の計6枚。向きは変えられないが、太陽の方角が±30度までなら問題無い」

本体にベタ貼りなので、本体の向きを変えるしか受光角度を調節する方法はない。

うーん、ここは、SXSの観測を諦めて、デュワーのリリースバルブ(って、そんなもん、あるのかあ?)を全開にして、さっさとガスを吐き出して、姿勢安定を確保する方がいいんじゃないか(余計回っちゃったりして!)。

もちろん、推進系のガスの可能性もある。

そもそも、ガス漏れじゃないかもしれない(こっちの方がヤバイかも)。

姿勢制御装置の故障から、UFOの仕業(!)まで、何でもあり得る。

イスラム国の宇宙テロ(!)や、この前打ち上げた北朝鮮の光明星4号との衝突も、考慮しなければならない。

(KMS-4)
http://www.n2yo.com/satellite/?s=41332

「NORAD ID: 41332
・Perigee: 470.0 km
・Apogee: 508.0 km
・Inclination: 97.5 °」(閲覧時)

おお、まだ飛んでたのか!。

向こうの方が、ちょっと低いな。

軌道傾斜角も異なる。

まあ、どうでもいいんですが。

JAXAの底力の見せ所だ。

なんとかして、復旧の糸口をつかんでもらいたいものだ。

(ASTRO H:追加)
http://www.n2yo.com/satellite/?s=41337

「NORAD ID: 41337
・Perigee: 566.8 km
・Apogee: 588.3 km
・Inclination: 31.0 °
・Period: 96.1 minutes」(閲覧時)

落ちてるというか、楕円軌道に入っちまった感じだな。

(<天文衛星>「ひとみ」通信途絶…姿勢異常で電力不足か:追加)
http://news.biglobe.ne.jp/domestic/0327/mai_160327_5840353157.html

「その後、ひとみから2度、数分間データが送られてきたが、衛星の状態までは確認できなかった。」

「考えたくはないが、このまま続くと(観測は)大変厳しい」

米軍撤退2016年03月28日 03:31

米軍撤退
米軍撤退


浮沈子が懸念していた米軍の日韓からの撤退が、現実の政治の世界に浮上してきた。

今日明日の話ではないかもしれないが、米国の政策オプションとして、遠からず表に出てくるに違いない。

まあ、この話と直接関係あるかどうかは別にしてもだ。

(トランプ氏「日韓は核を独自保有したら」「在日米軍は撤退を」 止まらぬトンデモ安保論)
http://www.sankei.com/world/news/160327/wor1603270032-n1.html

「同氏は大統領に就任した場合、日本と韓国の核兵器保有を容認し、在日、在韓米軍を撤退させ、日米安保条約について再交渉する用意があるとの考えを示した。」

我が国には、自立防衛の好機ととらえている向きもあるようだが、浮沈子は逆だと思っている。

米国は、グアムどころか、ハワイまで退くに違いない。

グアムは、もう、中国のもんだしな(そうなのかあ?)。

我が国は、そんな環境の中で、米国、ロシア、中国という軍事大国を相手に、自立防衛なんて出来んのかあ?(韓国の苦労が分かるような気が・・・)。

沖縄は当然中国が占拠し、核心的利益とか、歴史的必然とか言って、実効支配しちゃうだろうし(尖閣なんて、とっくだな)。

北海道は、新幹線出来たばかりだけど、ロシアのものになっちゃうし。

対馬は、韓国に取られて、九州北部も危ない。

米国は、もちろん、撤退するだけではなくて、我が国に対して敵対することになる(そうなのかあ?)。

防衛ラインは、日付変更線辺りになって、真珠湾に集結する艦隊は、太平洋の東側しか面倒見ない(さもなくば、カリフォルニアまで撤退だな)。

中国が、そんな短期間に制海権を得るわけないとか寝言言ってると、米国が原子力空母を中国に売り飛ばすというオプションを見逃すことになる(あっ、ありえねー!)。

そう、米国と中国が仲が悪いと思っているのは、わが国だけかもしれない。

中国の高官たちが、米国にコネクションを持ったり、お子様方を米国に留学させたりしているのは、今や当たり前の話だ(自分の国、信用ならんので)。

米軍基地がそのまま中国に引き継がれて、停まっている航空機の向きが逆になるだけかもしれない(まさか)。

米国のICBMのうち、何発かが我が国に向けられ、我が国も、当然、米国向けのICBMを持つことになる。

五星紅旗付きのヤツ・・・。

少なくとも、統一朝鮮のヤツよりは、信頼性があるしな。

朝鮮半島なんて、あっというまに北に攻め込まれておしまいだ。

しかし、米軍が朝鮮半島から撤退したら、中国は早速北朝鮮に攻め込むだろう。

現政権を温存して置いたら、ろくなことにはならない。

米軍と直接対峙しなくていいなら、何も躊躇うことはない。

太平洋は、第二列島線まで完全に進出される。

もちろん、沖ノ鳥島なんて、あっという間に滑走路だろう。

当然、核心的利益だ(!)。

そういう情勢の中では、豪州のスタンスは明らかだな。

我が国の潜水艦を積極的に取得するかもしれない。

当然、軍事機密は中国に筒抜けになって、ステルス潜水艦が西太平洋からインド洋まで遊弋するようになるのだ。

軍事費削減に熱心な米国を見限って、中国に本社移転する米国内の軍事企業が続出するかもしれない。

ロッキードマーチン、レイセオン、ノースロップグラマン・・・。

ボーイングだって、わからんぞお?。

世界企業にとっては、どこの国とかはどーでもいーのだ。

本州と四国だけになった我が国は(九州も、そのうち取られちゃうということで)、5千万人程度の国家として、他国と地続きの国際関係になる。

欧州のように、シェンゲン協定を結ばされて、北海道(ロシア)や九州(統一韓国=中国)にも、自由に移動できるようになる(まあ、今でもできますが)。

そのうち、我が国の優秀なトンネル技術を駆使して、台湾海峡に海底トンネルが開通するようになるかも知れない。

(台湾海峡)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%B0%E6%B9%BE%E6%B5%B7%E5%B3%A1

「海峡の水深は深くなく、半分の水域の深度は50m以内である。」

(津軽海峡)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B4%A5%E8%BB%BD%E6%B5%B7%E5%B3%A1

「最大水深は約450m」

なんだ、簡単じゃん。

かくして、大東亜共栄圏は、中国を盟主として実現するというわけだ。

北は鴨緑江から、南はタスマニア、東は日付変更線から、西はアフリカ西端まで。

まるで、ドミノゲームのように、一気に勢力図が書き換えられかねない。

ロシアは、当然、欧州を丸ごと手に入れようとするだろうな。

英国を除いて。

元々、仲いいしな。

ドイツとか、抵抗しそうだな。

でも、意外とスンナリいくかもしれない。

米国は、資源大国だし、農業も盛んだし、自力で何とかやっていけるだろうから、別に放っておいてもいい。

世界のことなんかに関心を払わなくても、十分幸せにやっていける。

もめるのは、メキシコ国境位のもんだろう(ここ、重要です)。

当然、中東からも撤退する。

あそこは、ロシアに任せると。

苦労するだろうな。

まあ、どうでもいいんですが。

米国は、わが国周辺だけではなく、全世界から撤退する方向に軸足を移している。

歴史の西進が、何百年後かにもう一周して、アメリカ大陸に戻ってくるまでは、引き籠りになろうというわけだ。

我が国や韓国、台湾を切るのは、それ程難しい話ではない。

米国民の関心は、欧州や中南米であって、太平洋を隔てた隣国ではないのだ(つーか、東回りでしか、認識してないんじゃね?)。

米国にとって、世界の西の果ては、ハワイまでだ(グアムは、埒外かあ?)。

(Physical Map of the World, 2011)
http://demo.maps101.com/index.php?option=com_flexicontent&view=items&id=10332%3Aphysical-map-of-the-world

こういう地図見て育つと、米国から最も遠い国は、ニュージーランドと答えたくなるだろうよ(画像参照)。

まあいい。

今後数十年間、我が国を初め、米国と関係が深い国々は、重大な選択を迫られることになる。

殲100位になれば、三菱重工がライセンス生産している可能性だってゼロではない。

ああ、もちろん、中国でロッキードマーチンが設計してるわけだがな・・・。

ひとみ→ゴミ2016年03月28日 10:48

ひとみ→ゴミ


どうやら、最悪の事態になったようだ。

(X線天文衛星「ひとみ」に異常、空中分解して落下中か?)
http://www.rbbtoday.com/article/2016/03/28/140993.html

「27日深夜に入り、米国国防総省の「戦略軍統合宇宙運用センター」(Joint Space Operations Center:JSpOC)の公式Twitterアカウント「@JointSpaceOps」は、「2 breakups」として、「ASTRO H(41337) @~0820z, 26Mar-5 pieces」とツイートした(もう1機は「SL-12 R/B」だが関連性はない模様)。」

「またハーバードスミソニアンセンター所属の天文学者Jonathan McDowell氏(@planet4589)が取りまとめたデータによると、「ひとみ」の軌道周期に大きな異常が起きたことがわかる。」

(X線天文衛星「ひとみ」通信途絶える 5つに分離したとする情報も)
http://news.ameba.jp/20160328-262/

「軌道上の物体を監視している米戦略軍統合宇宙運用センター(JSpOC)の情報によると、「ひとみ」は現在5つに分離した状態にあると報告している。」

(JSpOC ID’d 2 breakups: SL-12 R/B(33472) @~0145z, 27Mar–21 pieces. ASTRO H(41337) @~0820z, 26Mar–5 pieces. Events not related. @SpaceTrackOrg:元ネタ)
https://twitter.com/JointSpaceOps/status/714103414225960960

(Hitomi (ASTRO-H) orbital period versus time from @spacetrackorg data showing sudden change on Mar 26.:元ネタ)
https://twitter.com/planet4589/status/714118301555757060

同時に異常をきたしたもう一つの物体(ロシアのロケットの残骸)は、ひとみより高い軌道を周回しているようなので、ぶつかったとか、そういう話ではないようだな。

(SL-12 R/B(AUX MOTOR))
http://www.n2yo.com/satellite/?s=33472#results

「Note: This is a ROCKET BODY」

「Perigee: 682.9 km
Apogee: 18,833.5 km
Inclination: 65.4 °」

まもなく、JAXAの悲惨な記者会見が行われる予定だが、3度までも失敗に終わったSXSについては、ちょっとお祓いしなければならないかもしれない。

この件、続報が入れば、また書く。

(There's big difference between 'we've seen debris pieces come off' and 'the satellite has broken into pieces'. Former correct.:追加)
https://twitter.com/planet4589/status/714263329162858496?lang=ja

断末魔2016年03月28日 12:48

断末魔
断末魔


どうやら、衛星からの受信が、昨夜以降にあった様だ。

(JAXA、X線天文衛星「ひとみ」が分解したとされる時刻以降も電波を受信)
http://news.mynavi.jp/news/2016/03/28/136/

「米国 JSpOCから、衛星が複数の物体に分かれている可能性があるとの情報が公表されておりますが、複数の物体を確認したとされる時刻以降に短時間ではあるものの衛星からの電波を受信できたことから、機構において衛星の通信異常との因果関係について確認中です。」

浮沈子には、ひとみの断末魔のような気がする。

同時に、衛星の運用管理について、いささか疑問に感じる点もあるので記しておく。

一昨日(3月26日)、当日の運用を終了する際のデータを解析した結果、既に異状が起きていたことが分かったという。

(X線天文衛星「ひとみ」(ASTRO-H)に異常発生、通信ができない状態に)
http://news.mynavi.jp/news/2016/03/27/185/

「通信途絶後に、最後の運用データを解析したところ、衛星の姿勢に異常が発生した可能性が高いことが分かった。」

「確認できた衛星の状態は、「太陽電池パドルの発生電力が想定よりも低い」「構体内の温度分布が通常と異なる」「太陽捕捉を示す信号が確認できない」の3つで、これは、衛星の姿勢がずれたと考えれば辻褄が合う。」

昨日も書いたが、振り返ってみれば(後知恵ですが)、この時点では通信は確保されていたわけで、何らかの対応が取れたのではないかということだ。

もちろん、もう、この時点で、成す術が無い状態だったのかもしれないけどな。

もう少し、早く気づくことが出来なかったのかという思いは残る。

5つに分解している状態で、通信出来ているとすれば、通信系は、丸ごと無事なのかもしれない。

分解している状態が、さらに進展しているのか、そのままの状態が継続しているのかも分からない。

(衛星ひとみ、依然通信できず=「五つに分解」の情報も—JAXA)
http://news.biglobe.ne.jp/domestic/0328/jj_160328_8441339859.html

「国内の望遠鏡などで確認作業を進める。」

ひとみは、現在大西洋上を東に向かって飛行していて、96分で周回中だ。

軌道が大きく変わらないとすれば、今夜8時20分頃に、南天を通過する(その前にもありますが、高度が低い)。

うまく観測できるといいんだがな。

(<衛星ひとみ>一部が分解か 周辺に5個の物体 米レーダー:追加)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160328-00000029-mai-soci

「JAXAによると、米戦略軍が日本時間26日午後5時20分にひとみの周辺に複数の物体を確認して以降も、JAXAは同日午後11時39分と27日午前1時21分の2回、それぞれ3~4分間ひとみからの電波を受信できたが、姿勢や状態を示すデータは取得できなかった。」

なんだ、26日の夕方には、ばらけていたわけで、結局受信できたのは2回だけか。

(X 線天文衛星「ひとみ」(ASTRO-H)の状況について(3月28日版):追加)
http://fanfun.jaxa.jp/topics/detail/7243.html

「国内外の地上局を用いて継続的に通信を試みておりますが、3月28日午前11時の時点までに衛星からの電波を受信できず、衛星の状態を確認できない状況が続いています。」

「3月28日午前11時の時点で、通信不良の原因は不明ですが、引き続き衛星の通信の復旧および原因調査について全社的に取り組んでおります。」

今日の時点でも、状況は変わらない。

かすかな希望がないわけではないが、かなり悲観的にならざるを得ない状況だな。

さらば現実162016年03月28日 19:39

さらば現実16
さらば現実16


ようこそ、VRの世界へ!。

浮沈子がやらないゲームの世界に、VRが躍り込んできて、大暴れしそうな状況になっているらしい。

(右も左もVRだらけだったGDC 2016)
http://www.4gamer.net/games/036/G003691/20160326002/

「GDC 2016では,Sony Computer Entertainment,Oculus VR,そしてHTC/Valveの3陣営が,足並みを揃えてゲーム開発者にアピールを行っていた。」(HTC/Valve:HTC/Viveの誤植)

専門誌でも、こういうのってあるんですねえ。

でも、これ以下の本文では、ちゃんと直ってるので、気にしない気にしない・・・。

「・まとめ:
・デザインや設計思想の面での違いはあれど,それほど大きな差はない
・「Vive」は高価だがいわゆる「VR体験」を最大限に楽しめる
・「PlayStation VR」は大人から子供まで広く使える
・「Rift」はゲームデバイスとしての存在感のほか,広い分野で活用できる汎用性の高さを追求」

うーん、なんか、良く分かんないんだがな。

「いずれにせよ,VRという新たな概念は,話を聞くだけでなく,実際に試してみなければなかなか理解できず,メディアとしてもなかなかもどかしいものがある。」

こっちは、良く分かる書き方だ!。

別の記事も見てみる。

(かぶった!試した! Rift・Vive・PSVR“体感”比較
VR元年を飾るビッグ3、ユーザー目線で感触を確かめた)
http://game.watch.impress.co.jp/docs/series/vrgaming/20160328_750205.html

せっかく、ポイントを比較してくれているので、以下にまとめてみた。

「体感上の画質:
・網目感のなさ:PSVR>Rift=Vive
・映像のシャープさ:Rift=Vive>PSVR
・映像の明るさ:PSVR>Rift=Vive
・視野角の広さ:Rift=Vive=PSVR」

「いわゆる装着感:
・体感上の軽さ:Rift>PSVR>Vive
・つけ心地:PSVR>Rift=Vive
・HMD部の固定感:Rift=Vive>PSVR
・密閉度(外界からの遮断度):Vive>Rift>PSVR
・ケーブルの邪魔にならなさ:PSVR>Rift>Vive」

「VRコントローラーの完成度:
・トラッキングの精度:Rift=Vive>PSVR
・トラッキングの確実性:Vive>Rift>>PSVR
・プレイの自由度(広さや角度):Vive>>Rift>PSVR
・VRコントローラーの持ちやすさ:Rift>Vive=PSVR
・VRコントローラーの機能性:Rift=Vive>PSVR」

うーん、これじゃあ、どれがどうだかわからないなあ・・・。

「総合評価:
どのVRシステムにも一長一短があり、どれがベスト、という言い方はできないというのが率直なところだ。」

それじゃあ、しょうがないんじゃね?。

「“VR元年”を飾るコンシューマー向けVRシステムのビッグ3、どれを選ぶかは皆さんの好みと用途次第だ。」

確かに、用途次第なんだろうが、浮沈子的に、ざっくり採点してしまおう!(業界には何の遠慮もいらないので)。

画質:
・PSVR:3
・Rift:2
・Vive:2

装着感:
・PSVR:2
・Rift:2
・Vive:2

コントローラー:
・PSVR:0
・Rift:3
・Vive:4

採点方法は、一番目に来てるのに1点を割り振っただけ。

同等となっている項目は、それぞれに1点をカウントした。

項目や評価の内容とかは、一切吟味しない。

それでも、なんとなく納得いく点数になっている。

画質ではPSVRが頭一つ抜きんでているし、装着感は甲乙付け難い。

コントローラーでは、大差が出た。

製品は、10月にならないと出揃わないし、個人で全部揃えるのは不可能だろう(まあ、そういう方もいるでしょうが)。

好みと用途と、財布の中身次第という最終的な評価からいえば、PSVRで十分なんじゃないか(トータルで10万円くらい)。

没入するVR、現実を離れて、仮想世界へ行ってしまう遊具だ。

どれだけ没入できるかというのが、デバイスとしての評価になるんだろう。

その意味では、音や振動、加速度(椅子の傾き)なども、これからは評価の対象になってくるんだろう。

スーパーVRの世界が、既に見えてきている。

画像は、比較した3機種のハードウェアスペックだが、浮沈子的に見ると、驚くほど似ている。

オキュラスをターゲットに、各社がしのぎを削ったことが良く分かる。

コンシューマー市場、特にゲーム市場に、どう出していくか。

そこに特化したPSVRが一歩先んじているのは当然として、柔軟性が高い他の2機種が、今後どれだけ差別化できるかというのがポイントなんだろう。

プラットフォームも、ゲーム専用機なのか、ゲーム用のパソコンなのか。

もちろん、その先には、本体を統合した、インデペンデントVRの世界も待っているだろう。

奇しくも、本日は、オキュラスの販売日だ。

(VRヘッドセット「Oculus Rift」、いよいよ出荷開始)
http://japan.cnet.com/news/service/35080232/

「Oculus VRの最高経営責任者(CEO)であるBrendan Iribe氏が(中略)28日に顧客の元に届き始めるはずだと述べた。」

VRの幕は、切って落とされたのだ。

掛け値なし、VRとて、リアルワールドで、成功してナンボである。

「数少ない成長しているメディアおよびエンターテインメント分野の1つとして、われわれもこの業界に対してある程度は楽観的な見方をしている。」

「だが、VRに対するわれわれの短期的な予測はほかよりも控えめで、Oculus VRは2016年にOculus Riftを50万~100万台販売すると見ている。」

「これに対して、100万~200万台というのが大方の予測だ」

いや、浮沈子は、そんな程度ではないと考えている。

たぶん、一桁以上違っている(もちろん、増える方で)。

価格の問題と、製造能力の問題で、実際の台数は制約を受けるが、3機種全体で需要が1000万台を下回ることはない。

まあ、半分はPSVRに持ってかれるだろうけどな。

実際に体験してみると分かるが、まだまだ粗削りなところがあって、商品としての完成度はこれからというところだが、それを補って余りあるパワーと可能性を感じる。

VRは、単なるデバイスではない。

コンピューターという頭脳の延長を個人にもたらした、「パーソナルコンピューター」の発明に匹敵する。

あるいは、全世界がネットワークでつながり、既存のメディアをことごとく破壊しつつあるインターネットの登場にも引けを取らない。

VRとは何か?。

それは、新たな「世界」をもたらすものだ。

人間は、リアルな世界と同じように、VRで学び、葛藤し、恋をし、生き生きと生活する。

まあ、リアルな世界では、時間を浪費し、皮下脂肪とコレステロールを蓄え、筋肉を弛緩させるわけだがな。

その意味では、スーパーVRこそが、本命かも知れない。

視覚と聴覚だけではない、高次元の体感だ。

緊張し、運動し、アドレナリンをぶちまけながら、新しい世界での生活を満喫する。

そう、あたかも、アバターの世界のように・・・。

デバイスの進化が、頭部MRIのような形になるのかどうかは分からない。

反射とかを考えれば、四肢の筋電図は採らないといけないだろうな。

マンマシンインターフェースは、時代とともに進化するんだろうが、コンセプトは変わらない。

新たな世界を与えるものだ。

そこでの競争は、デバイス間の優劣ではない。

リアルな世界、現実こそが最大のライバルになる。

もう、現実に戻りたくないと思わせることが出来れば、成功は向こうからやってくるだろう。

それが、この技術のヤバイところでもある。

まあ、パチンコだって、同じ効果があるのかもしれないけどな・・・。