春の夜のポルシェ ― 2016年05月01日 00:47
春の夜のポルシェ
今夜は、フルオープンで走るには、やや肌寒い。
それでも、屋根は開けた。
第三京浜では、サイドウインドウを立ててヒーターを入れて走る。
値上がりしてから、久々の第三京浜。
片道380円は、ちと痛いな。
気軽に乗る感じではなくなってしまった。
260円から、一気に値上げ・・・。
激変緩和措置もない。
保土ヶ谷では、割安設定120円の缶コーヒーを飲み、都筑でトイレに入って用を足す。
ああ、でも、オープンはいい・・・。
心に効くクルマだ。
03ボクスターこそ、本来なら終(つい)のクルマとして所有し続けるべきなんだろうな。
オートマだし。
安易だし。
新しいし(83タルガ:33年、92ベンツ:24年)。
でも、このクルマは、浮沈子のクルマ道楽の中では、もっとも遠いところにある。
維持するのに苦労することもないし、速く走るのに気を遣うこともない。
「クルマのこと」を考えずに、「クルマで走ること」を考えるクルマだ。
それは、それで、まあ、ふつーのクルマとの正常な付き合いには違いないが、ヘンタイな浮沈子は、それでは満足できない。
そのクルマを所有する意味が半減する。
いいクルマである。
文句の付け所がない。
今日は、環八を少しだけ余分に走って、住宅街の裏道を抜けて帰ってきた。
深夜の住宅街で走っても、周囲を気にすることはない(83タルガでは、ちょっと憚られる)。
そーっとアクセルを踏めば、その辺りの乗用車より静かに走ることができる。
多摩川料金所を出た後の加速では、ちょっとここには書けないスピードまで引っ張ることも可能だ(いい音してましたな)。
そんな高回転の後でも、エンジンはぐずることもなく、何事もなかったかのように、静かに回っている。
モービル1の消費も、殆どない。
どこといって悪いところはなく、左側のサイドウインドウの上げ下げの最後に、カツンといって当たる音がするくらいだ。
タイヤは、今度の車検で履き替えになる(山はありますが、経年劣化で交換時期)。
6万キロを超えた程度で、機関については、全く問題ない。
絶好調・・・。
ああ、良い子は、法定速度を守り、急加速や急ブレーキは慎みましょう!。
慎んでますとも!。
幌は、一度不具合が起きて修理して以降は、特に異常はない。
開け閉めも普通に出来るし、納まりにも問題はない。
バッテリーをボッシュのディープサイクルに替えた以外は、何も弄っていない(ホイールセンターのクレストは、カラーにしましたが)。
手放すときに、心残りがないように、自分の臭いを付けないように使っている。
買ったときから、長く乗る気はなかったが、結果として手放せないでいる。
そういうクルマだし、そういう乗り方をしている。
流れに乗って走りながら、走りの隅々に神経を研ぎ澄ます。
500Eとは違った、出来のいいクルマに特有の味を楽しむ。
タイヤの一転がり、ブレーキのタッチ、路面を捉えるサスペンションの動き。
ゆっくり走っている時にこそ、そういった細かい動きの良さが分かる。
それなりの速度でコーナーを抜けた時だけがスポーツカーの味じゃない。
まあ、そん時が、一番だがな。
たまに、ガードレールにヒットしたりするんだがな。
まあ、どうでもいいんですが。
買った直後に、駐車場でちょこっと擦って修理したことはあるが、大規模なヒットで直したことはない。
たぶん、中古車としては、無事故扱いになるんだろう。
足回りにも、影響は皆無だし、直進性、回頭性にしても素直で、左右差もない。
小舵角を与えた時こそ、このクルマの動きが良く分かる。
すっと頭を振って、素直に曲がろうとする。
リアサスの動きについては、追い込んだ時にやや不満が出るが、そんなスピードは公道走行では出さないのがよろしい。
つまり、ふつーに走っている分には、MRの美点しか見えない。
もちろん、2人乗りだが、浮沈子には十分である。
CCRのダイビング器材を、インスピの箱ごと積めないのが難点で、助手席を潰して積むしかない。
まあ、そういう用途には、他のクルマが向いている。
あと、1年か2年、今年通す車検が切れる頃までは維持しようと思っている。
そうして、初めてポルシェを乗るような方に、安く譲ってしまおう。
いや、逆かもな。
ターボやGT3系とか、ヤバイ911をさんざん乗って、酸いも甘いも噛み分けたベテランのポルシェ乗りが、最後に選んでもおかしくはない。
2.7リッターの、ポルシェ初の水冷水平対向6気筒エンジンをぶんぶん回して、ティプトロニックSをマニュアルのようにブリッピング入れながら自在に操り、トラクションコントロールをオフにして、ケツ振りながらワインディングのコーナーを抜けていくというのもカッコイー。
んでもって、街中や高速では、屋根開けて、ゆったりと思いっきり目立ちながら、ゆるゆると走る。
もちろん、外から丸見えなので、見栄えにも気を配る必要があるな。
それ相応のいで立ちで、誰もが納得する身なりで乗るのがよろしい。
浮沈子のように、100均で買った帽子を被ってるようじゃあ、まだまだ・・・。
そういう乗り方も、クルマ道楽の楽しみではある。
それには、986ボクスターが良く似合う。
987のような完成度の高さもなく、981のような派手さもない。
今見ると、丸っこいボディラインは、いささか間が抜けて見え、涙目のヘッドライトも今風ではない。
やや、クラシカルな雰囲気さえあり、新しいポルシェのデザイントレンドとは、少し離れている。
しかし、また、それがいいのだ。
肩に力を入れずに乗り続けることが出来る。
インターミディエイトシャフトの問題があるとはいえ、問題が出れば、それについては、ポルシェが全面的に負担するということになっている。
浮沈子の個体には、幸い、今のところ、何の問題も出ていない(2回の検査で確認済み)。
浮沈子が、初めて所有したポルシェであり、水冷化されたとはいえ、アットーテキな走りへの拘りを感じさせてくれたクルマだ。
驚いたのは、その走りへの拘りのあまり、ちゃっち過ぎる内装や、特にウインカーレバーのプアな感触だ(折れそうです)。
最近のモデルには、そういう欠点はない。
商売が上手になり、走りの性能の追求より、内装の見栄えに食指を動かす顧客の要求に応えるようになってきた。
つーか、そういう顧客が多く、売りさばくにはその方が分がいいということなんだろう。
毎年のように、売り上げや販売台数が増え、スポーツカーメーカーというより、SUVメーカーといった方がいい状況になってきたわけだ。
空冷時代の911に別れを告げ、ポルシェの経営危機を救った救世主である986ボクスター。
ポルシェの堕落の始まりであり、空冷命のエンスーからは、蛇蝎の如く嫌われる996と、前半分が同じというボクスターは、しかし、画期的なクルマ「だった」。
そう、最早、新車で6気筒自然吸気エンジンのボクスターを手に入れることは出来ない。
(ポルシェ「718ボクスター」の予約受け付け開始)
http://www.asahi.com/and_M/interest/SDI2016021089081.html
開発コードも、900番台から外された。
911シリーズに対する下剋上の夢は消え、4気筒ターボに成り下がり、スポーツモデルのエントリー車種として、定着することになった。
同時に、ケイマンとのヒエラルキーが逆転して、屋根付きの方が安くなる(ボクスターにも、屋根は付いています)。
時代は変わり、911との共通性を追求してきたボクスターの歴史は終わった。
新しい、ライトウエイトスポーツの登場を歓迎すべきなんだろう。
商売上手なポルシェのことだ、その商品性に疑問を抱く心配はない。
世界中で売れまくるに違いない。
しかし、それは、新しい顧客のためのクルマだ。
ポルシェを乗り継いできた従来の顧客が、最後のクルマとして選ぶことはない(たぶん)。
世界中で、空冷ポルシェの値段が跳ね上がっているという。
程度にもよるんだろうが、ここ数年で、最低でも2倍以上、ターボなど、ものによっては4倍以上の値段が付いているらしい。
これを書いていて、ベンツのEクラスが、W124からW210に替わった頃の話を思い出す。
トヨタの真似をし出したベンツが作ったW210の初期モデルは、最善か無かというレベルとは、程遠い駄作となった。
新車を買った顧客が、中古のW124に買いなおすという話が出たという。
まあ、当然だろうな。
程度のいい500Eなどは、今でもいっせんまんえん以上の値段で取引されている。
せいぜい、330馬力の、ふつーのセダンだがな。
まあ、500Eは、いろいろわけがあって、ふつーのW124とは物が違うけどな。
ポルシェについては、最新のポルシェが最良のポルシェという、964当時の宣伝文句が伝えられている。
高級車というのは、それ自体が嗜好品のようなもんだし、スポーツカーというジャンルは、そもそも、普段乗りするクルマではない。
人生の特別な日に、ハレのクルマとして乗る。
4人乗れるからといって、後ろに子供を乗せて、911をファミリーカーとして乗るというのは、本来ではない・・・。
普段乗りのクルマは、別に1台持っていて、別にスポーツカーを所有するというのが正しい。
そういう使い方をするように作られたクルマだし、そのように使われるのが相応しい作りになっている。
2人しか乗れないボクスターは、そもそもがそういうクルマだ。
特別な日のための、ハレのクルマ。
今夜は、そんな、特別な日のナイトドライブを楽しんだ。
お祝いに、コロッケ3個は余計だったがな・・・。
今夜は、フルオープンで走るには、やや肌寒い。
それでも、屋根は開けた。
第三京浜では、サイドウインドウを立ててヒーターを入れて走る。
値上がりしてから、久々の第三京浜。
片道380円は、ちと痛いな。
気軽に乗る感じではなくなってしまった。
260円から、一気に値上げ・・・。
激変緩和措置もない。
保土ヶ谷では、割安設定120円の缶コーヒーを飲み、都筑でトイレに入って用を足す。
ああ、でも、オープンはいい・・・。
心に効くクルマだ。
03ボクスターこそ、本来なら終(つい)のクルマとして所有し続けるべきなんだろうな。
オートマだし。
安易だし。
新しいし(83タルガ:33年、92ベンツ:24年)。
でも、このクルマは、浮沈子のクルマ道楽の中では、もっとも遠いところにある。
維持するのに苦労することもないし、速く走るのに気を遣うこともない。
「クルマのこと」を考えずに、「クルマで走ること」を考えるクルマだ。
それは、それで、まあ、ふつーのクルマとの正常な付き合いには違いないが、ヘンタイな浮沈子は、それでは満足できない。
そのクルマを所有する意味が半減する。
いいクルマである。
文句の付け所がない。
今日は、環八を少しだけ余分に走って、住宅街の裏道を抜けて帰ってきた。
深夜の住宅街で走っても、周囲を気にすることはない(83タルガでは、ちょっと憚られる)。
そーっとアクセルを踏めば、その辺りの乗用車より静かに走ることができる。
多摩川料金所を出た後の加速では、ちょっとここには書けないスピードまで引っ張ることも可能だ(いい音してましたな)。
そんな高回転の後でも、エンジンはぐずることもなく、何事もなかったかのように、静かに回っている。
モービル1の消費も、殆どない。
どこといって悪いところはなく、左側のサイドウインドウの上げ下げの最後に、カツンといって当たる音がするくらいだ。
タイヤは、今度の車検で履き替えになる(山はありますが、経年劣化で交換時期)。
6万キロを超えた程度で、機関については、全く問題ない。
絶好調・・・。
ああ、良い子は、法定速度を守り、急加速や急ブレーキは慎みましょう!。
慎んでますとも!。
幌は、一度不具合が起きて修理して以降は、特に異常はない。
開け閉めも普通に出来るし、納まりにも問題はない。
バッテリーをボッシュのディープサイクルに替えた以外は、何も弄っていない(ホイールセンターのクレストは、カラーにしましたが)。
手放すときに、心残りがないように、自分の臭いを付けないように使っている。
買ったときから、長く乗る気はなかったが、結果として手放せないでいる。
そういうクルマだし、そういう乗り方をしている。
流れに乗って走りながら、走りの隅々に神経を研ぎ澄ます。
500Eとは違った、出来のいいクルマに特有の味を楽しむ。
タイヤの一転がり、ブレーキのタッチ、路面を捉えるサスペンションの動き。
ゆっくり走っている時にこそ、そういった細かい動きの良さが分かる。
それなりの速度でコーナーを抜けた時だけがスポーツカーの味じゃない。
まあ、そん時が、一番だがな。
たまに、ガードレールにヒットしたりするんだがな。
まあ、どうでもいいんですが。
買った直後に、駐車場でちょこっと擦って修理したことはあるが、大規模なヒットで直したことはない。
たぶん、中古車としては、無事故扱いになるんだろう。
足回りにも、影響は皆無だし、直進性、回頭性にしても素直で、左右差もない。
小舵角を与えた時こそ、このクルマの動きが良く分かる。
すっと頭を振って、素直に曲がろうとする。
リアサスの動きについては、追い込んだ時にやや不満が出るが、そんなスピードは公道走行では出さないのがよろしい。
つまり、ふつーに走っている分には、MRの美点しか見えない。
もちろん、2人乗りだが、浮沈子には十分である。
CCRのダイビング器材を、インスピの箱ごと積めないのが難点で、助手席を潰して積むしかない。
まあ、そういう用途には、他のクルマが向いている。
あと、1年か2年、今年通す車検が切れる頃までは維持しようと思っている。
そうして、初めてポルシェを乗るような方に、安く譲ってしまおう。
いや、逆かもな。
ターボやGT3系とか、ヤバイ911をさんざん乗って、酸いも甘いも噛み分けたベテランのポルシェ乗りが、最後に選んでもおかしくはない。
2.7リッターの、ポルシェ初の水冷水平対向6気筒エンジンをぶんぶん回して、ティプトロニックSをマニュアルのようにブリッピング入れながら自在に操り、トラクションコントロールをオフにして、ケツ振りながらワインディングのコーナーを抜けていくというのもカッコイー。
んでもって、街中や高速では、屋根開けて、ゆったりと思いっきり目立ちながら、ゆるゆると走る。
もちろん、外から丸見えなので、見栄えにも気を配る必要があるな。
それ相応のいで立ちで、誰もが納得する身なりで乗るのがよろしい。
浮沈子のように、100均で買った帽子を被ってるようじゃあ、まだまだ・・・。
そういう乗り方も、クルマ道楽の楽しみではある。
それには、986ボクスターが良く似合う。
987のような完成度の高さもなく、981のような派手さもない。
今見ると、丸っこいボディラインは、いささか間が抜けて見え、涙目のヘッドライトも今風ではない。
やや、クラシカルな雰囲気さえあり、新しいポルシェのデザイントレンドとは、少し離れている。
しかし、また、それがいいのだ。
肩に力を入れずに乗り続けることが出来る。
インターミディエイトシャフトの問題があるとはいえ、問題が出れば、それについては、ポルシェが全面的に負担するということになっている。
浮沈子の個体には、幸い、今のところ、何の問題も出ていない(2回の検査で確認済み)。
浮沈子が、初めて所有したポルシェであり、水冷化されたとはいえ、アットーテキな走りへの拘りを感じさせてくれたクルマだ。
驚いたのは、その走りへの拘りのあまり、ちゃっち過ぎる内装や、特にウインカーレバーのプアな感触だ(折れそうです)。
最近のモデルには、そういう欠点はない。
商売が上手になり、走りの性能の追求より、内装の見栄えに食指を動かす顧客の要求に応えるようになってきた。
つーか、そういう顧客が多く、売りさばくにはその方が分がいいということなんだろう。
毎年のように、売り上げや販売台数が増え、スポーツカーメーカーというより、SUVメーカーといった方がいい状況になってきたわけだ。
空冷時代の911に別れを告げ、ポルシェの経営危機を救った救世主である986ボクスター。
ポルシェの堕落の始まりであり、空冷命のエンスーからは、蛇蝎の如く嫌われる996と、前半分が同じというボクスターは、しかし、画期的なクルマ「だった」。
そう、最早、新車で6気筒自然吸気エンジンのボクスターを手に入れることは出来ない。
(ポルシェ「718ボクスター」の予約受け付け開始)
http://www.asahi.com/and_M/interest/SDI2016021089081.html
開発コードも、900番台から外された。
911シリーズに対する下剋上の夢は消え、4気筒ターボに成り下がり、スポーツモデルのエントリー車種として、定着することになった。
同時に、ケイマンとのヒエラルキーが逆転して、屋根付きの方が安くなる(ボクスターにも、屋根は付いています)。
時代は変わり、911との共通性を追求してきたボクスターの歴史は終わった。
新しい、ライトウエイトスポーツの登場を歓迎すべきなんだろう。
商売上手なポルシェのことだ、その商品性に疑問を抱く心配はない。
世界中で売れまくるに違いない。
しかし、それは、新しい顧客のためのクルマだ。
ポルシェを乗り継いできた従来の顧客が、最後のクルマとして選ぶことはない(たぶん)。
世界中で、空冷ポルシェの値段が跳ね上がっているという。
程度にもよるんだろうが、ここ数年で、最低でも2倍以上、ターボなど、ものによっては4倍以上の値段が付いているらしい。
これを書いていて、ベンツのEクラスが、W124からW210に替わった頃の話を思い出す。
トヨタの真似をし出したベンツが作ったW210の初期モデルは、最善か無かというレベルとは、程遠い駄作となった。
新車を買った顧客が、中古のW124に買いなおすという話が出たという。
まあ、当然だろうな。
程度のいい500Eなどは、今でもいっせんまんえん以上の値段で取引されている。
せいぜい、330馬力の、ふつーのセダンだがな。
まあ、500Eは、いろいろわけがあって、ふつーのW124とは物が違うけどな。
ポルシェについては、最新のポルシェが最良のポルシェという、964当時の宣伝文句が伝えられている。
高級車というのは、それ自体が嗜好品のようなもんだし、スポーツカーというジャンルは、そもそも、普段乗りするクルマではない。
人生の特別な日に、ハレのクルマとして乗る。
4人乗れるからといって、後ろに子供を乗せて、911をファミリーカーとして乗るというのは、本来ではない・・・。
普段乗りのクルマは、別に1台持っていて、別にスポーツカーを所有するというのが正しい。
そういう使い方をするように作られたクルマだし、そのように使われるのが相応しい作りになっている。
2人しか乗れないボクスターは、そもそもがそういうクルマだ。
特別な日のための、ハレのクルマ。
今夜は、そんな、特別な日のナイトドライブを楽しんだ。
お祝いに、コロッケ3個は余計だったがな・・・。
阻害要因 ― 2016年05月01日 03:45
阻害要因
CCRの記事を書いていて、いつも考えることがある。
正しく運用しなければ、危険な要素がある器材なので、そのことを強調すると、逆に普及を妨げることになりはしまいかということだ。
むしろ、その方がいいという意見もある。
そのぐらいのハードルを立てて、それを覚悟で取り組むくらいがちょうどいい、誰もがCCRを使ってダイビングをするなどという時代は、当分先だろうという話だ。
もう少し正確に言うと、少なくとも自分がインストラクターを引退したころになるべきだということになるんだろうか?。
PADIの規定するタイプRのリブリーザーのポイントは、使い手と作り手の責任を、明確に分離したところにこそある。
しかし、使い手の責任の中には、リブリーザーが、完全に作動を停止し、警告も発しないで突然死した時にも対応するということが含まれる。
ちょっと、偏り過ぎてはいないか?。
まあ、どうでもいいんですが。
でも、そこを明確にして、使う側が考慮すべき点をシンプルに整理したということは大きい。
これで、リブリーザーの作動原理や、それを骨までしゃぶって活用するなどということはしないで、故障したら単純にベイルアウトするというシンプルな対応に収斂させた。
出来ることは、何でもやって、リスクを最小限にする、あるいは、回避するというのがそれまでのCCRの運用思想だったのに、それを根底から覆した。
機能的にはできるけど、敢えてやらない。
それで済む範囲に、運用限界を設定し、それを徹底する。
それが、レクリエーショナルダイビングの範囲に収まるように微調整する。
それでも、リスクは残り、そのリスクを軽減するために、器材の方に対応を求める。
プレパックされた二酸化炭素除去剤(最近は、制約が緩和されているようですが)、HMD、ADV、BOV、エトセエトセ・・・。
ビジネスとして成功させるためには、安全性(危険性)が許容範囲に収まる必要がある。
あまりに複雑な運用では、教育訓練のコストが過大になり、ビジネスとしては成り立ちにくい。
さりとて、リスクが過大になれば、商売として不可能だ。
そのシワ寄せは、メーカーに対する信頼性向上と、リスク低減のための仕掛け作りに向かうことになる。
特に、警告関係の仕掛けは重要で、何が起こっているかが分かり辛いCCRの場合は、ヤバくなったら警報を出すというのが最低限の要求ということになる。
レクリエーショナルレベルの対応としては、CCR運用を断念して、オープンサーキットに切り替えてベイルアウトする。
呼吸回路の浮力調整をしながらの浮上ということになるが、その程度のトレーニングは受け入れるしかない。
それで、十分に安全にベイルアウト出来る。
だって、PADIの場合の受講生って、全員まともなダイバー(オープンウォーターダイバー)のはずだから。
ベイルアウトっていったって、単なる浮上に過ぎない。
緊急スイミングアセントですらない。
単なる浮上は、基礎的なスキルとして、既に身に着けているはずだから、安心して運用できるわけだ。
警告が出なかったら?。
もちろん、そういう事態も想定されていて、CCRダイバーは、常にモニターに注意を払う義務を課せられている。
何も表示されていなかったら?。
それは、ベイルアウトのサインだ。
その際にも、オンボードのディリュエントガス(レクリエーショナルレベルでは、常にエア)への切り替えを素早く、安全に行うためのBOV(ベイルアウトバルブ)の使用が規定されている。
CCR専用のマウスピースを閉じて、頭の上に撥ね上げてから、ネックレギ(首からぶら下げたオンボードからのセカンドステージ)を咥えたり、ベイルアウト用のシリンダーに付けられているセカンドステージを咥えなおすなどという運用は許されない。
そういうのは、ヘンタイな(!)テクニカルダイビングの世界の話になる。
切り替えレバーなりなんなりを、片手で操作すればいいだけ。
まあ、いろいろ書いたが、要するに、レクリエーショナルレベルのCCRと、テクニカルレベルのCCRは、ハッキリと別物だと決めつけたわけで、それによって商売が成り立つようにしようとしたわけだ。
まあ、器材の値段はテクニカル用とさほど変わらないし、トレーニングの費用はオープンサーキットの数倍だから、一気に普及なんてするわけはないのだ。
もちろん、CCRの機能をフルに引き出すダイビングを行えば、十分元は取れるんだが、ダイビングサービスの方が追いついていないとか、セルフで潜れる環境が少ないとか、いろいろ理由はあるんだろう。
それでも、気軽にCCRに挑戦し、その簡易な運用を身に着け、アットーテキなパフォーマンスを経験したうえで、テクニカルな本式の運用を目指すという、新しいルートが出来たことになる。
浮沈子に言わせると、そこから先が、本来のCCRの世界ということになるんだがな。
しかし、CCRが特殊器材であることに変わりはなく、値段相応に複雑(かつ、怪奇)であることは確かで、故障の頻度の髙さや準備、片付け、メンテナンスの面倒くささ、ランニングコストの高さ、そして、現状では、何より潜れるところの少なさで、普及どころではないというのが実情だろう。
我が国では、去年まで出店していたマリンダイビングフェアでのCCR関連の展示が、今年は皆無となったことから、短期的にはお先真っ暗という状況になっている(たぶん)。
しかし、元々、ボリュームとしては数十人から、せいぜい200人止まりの規模しかないので、増えたとか減ったとかいうレベルではない。
全てはこれからだし、先のことは誰にも分からないのだ。
テクニカルレベルのCCRということで、トレーニングを再開してみると、CCRであれオープンサーキットであれ、リスキーな環境に対応するための基礎的なスキルのレベルは、レクリエーショナルレベルとは異なることが分かる。
中性浮力やトリムといった、基礎中の基礎のスキルに限ってみても、全く次元が違う。
ああ、浮沈子の場合に限った話かもしれないけどな。
運動神経と筋肉とが連動していない浮沈子は、ジタバタするだけで安定とは程遠い。
そんでもって、それが出来てから、はじめていろいろなことを教わって、安定して運用できるように訓練し、さらに次のレベルに進むわけだ。
入り口のところで、いつまでももたもたしている。
そうして、それが出来ないようでは、CCR使いとして、まっとうではないと思い込んでしまうわけだ。
でも、そうとばかりは言い切れない。
故障しやすい機械を、水中で安全に運用するためのトレーニングは、レクリエーショナルレベルでも十分に行える。
そのために運用範囲を制限し、それようの器材の仕様を考案し、メーカーに求め、認定を行っているわけで、その範囲にとどまる限りリスクはある程度コントロールされている。
どんな器材を使っても、その器材の限界、人間側の限界、スキルや環境の限界を超えれば、飛躍的にリスクは高まる。
リブリーザーでも、オープンサーキットでも、それは同じだ。
その限界の現れ方が違うだけだ。
そのことをはっきりさせたうえで、CCRの運用は、テクニカルレベルからでいいのではないか、レクリエーショナルレベルでのCCRというのは、止めちまった方がいいのではないかという議論があってもいい。
それは、レジャーダイビングは、全てテクニカルレベルであるべきたという議論と同じ話だ(否定的な意味ではありません:念のため)。
水中で高圧ガスを吸う以上、不活性ガスの蓄積は避けられないし、それを排出しつつ浮上するためには、減圧を効率的に行う浮上速度のコントロールが必要で、それを現実的に実現するためには、ピンポイントで減圧停止できなければならず、全てのダイビングは減圧ダイビングなのだから、要求されるスキルは同じだというものだ。
まあ、用語の定義みたいなもんだから、どうでもいいといえばどうでもいい話だ。
商売を考えれば、そんな話にしたら成り立たない。
高所移動だって、統計的に差異が消滅するためには、1週間以上、水面休息時間をとる必要があるわけで、航空機を使うダイビングポイント(浮沈子の場合は、南の島が殆どですが)、関東地方から伊豆半島(西伊豆)に潜りに行くダイバーにとっては、とんでもないことになる(下田周りで帰ればいいともいうけどな)。
24時間にするのだって、鬼のような抵抗にあって、DANのように医学的なエビデンスを重視する団体ですら、18時間ということで妥協している。
まあ、浮沈子は、飛行機の場合は最低でも24時間以上は空けるけどな。
例によって話が逸れたが、レクリエーショナルレベルのCCRは、最近できたばかりの新しいジャンルだ。
どこを切っても金太郎飴になった器材メーカーにしてみれば、新たな収益のチャンスだろうし、指導団体にしたって、目新しい器材を使わせて既存のダイバーを引き留めることもできよう。
ある程度、潜り込んでいないと、使えないような仕組みになっているものの、それ程高いスキルは要求していない。
それで、安全がある程度確保され、従来のオープンサーキットでのバックマウントシングルタンクの延長線上で使えるならば、あとはコスパだけの問題になる。
レクリエーショナルレベルのCCRに、それだけの価値を見出すことが出来れば、手軽にチャレンジできる。
おそらく、CCRのコースを設定している全ての指導団体では、テクニカルレベルのCCRと、レクリエーショナルレベルのCCRとは、全く異なる設定になっていると思われる。
PADIの場合、テック40CCRの参加前条件には、レクリエーショナルレベルのCCRダイバーであることは含まれていない。
(TECHNICAL DIVING TEC 40 CLOSED CIRCUIT REBREATHER)
https://www.padi.com/scuba-diving/PADI-Courses/Course-Catalog/Tec-40-CCR-Diver/
「・Be a PADI Advanced Open Water Diver
・Be a PADI Enriched Air Diver
・Be a PADI Deep Diver or show proof of 10 dives to 30 metres/100 feet
・Have a minimum of 30 logged dives, with at least 10 dives using EANx deeper than 18 metres/60 feet
・Be at least 18 years old
・Before Training Dive 5, be certified as a PADI Rescue Diver
・Before certification, have at least 50 logged dives.」
つまり、こういうことだ。
PADIでは、CCRという器材を使うためには、2つの器材がある。
レクリエーショナルダイビングで使うヤツ(タイプR)と、テクニカルダイビングで使うヤツ(タイプT)。
おまけに、それ専用のコースがあって、融通は利かない。
タイプTをレクリエーショナルダイビングに使うこともできなければ、タイプRをテクニカルダイビングで使うこともできない。
両者は、全く別のコースなわけだ。
レクリエーショナルのCCRダイバーで1万本潜っていても、オープンサーキットを含めて30m未満でばっか潜っていれば、テクニカルレベルのコースを受講することすらできない。
異なる器材、異なる経験、異なるスキル。
オープンサーキットとCCRの違いよりも、レクリエーショナルレベルとテクニカルレベルのダイビングは異なる。
何千万人ものダイバーを指導してきた団体が作り出したコースの、それが基本的な思想だ。
それを踏まえて、敢えてCCRは、テクニカルレベルでしか教えるべきではないということになると、相当の覚悟がいる議論になる。
まあ、タイプRが普及していないというのが、その話のベースになるんだろうが、ニワトリタマゴの話なのではないか。
信頼性にやや問題が残る器材を、レクリエーショナルレベルで安全に使いこなし、そのメリットを十分に発揮して、新しいダイビングの世界(=金儲けの手段?)を開くといのも、アリなのではないか。
CCRは、元より万能な器材ではない。
単なるナイトロックス製造機だし、ある深度では、SCRと同程度のメリットしか生み出せない。
ガスを循環させて長時間のダイビングを実現するといいながら、浅い深度では2本差しのサイドマウントでナイトロックスを吸うのと大差ない。
扱いが面倒で、陸上では重く、何より高コストである。
そこをよく考えて、他のレクリエーショナルダイビングと異なるメリットを見出せるなら、是非ともチャレンジしてみるべきだ。
金と暇と手間を惜しまず、ダイビングの質を追求するようなダイバーには、うってつけの器材だと約束できる。
メカ好き、トラブル対応好き(?)、中性浮力オタク(??)には、ピッタリだ。
マクロ狙いや、タタミ一畳ダイバー、トルネードに巻かれたり、ブラックチップシャークに獲物に間違われて突進されたいヘンタイダイバーにはうってつけと言えよう。
まあいい。
ここでは、CCRのメリットには、あまり触れない。
器材がどうのこうのというより、それを運用していく上で、ダイビングシーンの中での特性を踏まえた使い方、考え方が重要だということを言いたかっただけだ。
そこを間違えると、正しい運用を阻害することになる。
テクニカルダイビングの運用に進んで、浮沈子的には良かったと思っているが、誰もがテクニカルダイバーを目指す必要はない。
ダイビングで楽しいのは、浅く明るく暖かい環境だ(アイスダイビングが楽しいというのもあるんでしょうが)。
その中で、テクニカルダイビングの需要から発展してきたCCRが、新しい器材として使われるようになり始めた。
有効なダイビングシーンは、現在では限られているが、普及に伴って、使用される状況も変わってくるかもしれない。
オープンサーキットと同じく、どんな器材であっても、運用限界を超えれば危険な器材になってしまう。
その限界内に留まり、正しい運用を行う限り、リスクはコントロールされ得る。
そのことを伝え、ちゃんと理解してもらうための努力が必要なんだろう。
もちろん、最初からヘンタイ(!)テクニカルレベルのCCRに取り組んでもいい。
レクリエーショナルレベルとは、次元が異なるトレーニングが約束されている。
来月からのトレーニングダイブでは、さらにややっこしい運用の練習が始まるんだろう。
しかし、それは、レクリエーショナルレベルでは、全く不要のスキルになる。
ヘンタイ(!)でなくても、ふつーのダイビングとしてのCCRは、十分楽しめるということを、今回は特に強調しておきたい。
そうでないと、この記事自体が、CCRの普及に対する阻害要因になりかねないからな・・・。
CCRの記事を書いていて、いつも考えることがある。
正しく運用しなければ、危険な要素がある器材なので、そのことを強調すると、逆に普及を妨げることになりはしまいかということだ。
むしろ、その方がいいという意見もある。
そのぐらいのハードルを立てて、それを覚悟で取り組むくらいがちょうどいい、誰もがCCRを使ってダイビングをするなどという時代は、当分先だろうという話だ。
もう少し正確に言うと、少なくとも自分がインストラクターを引退したころになるべきだということになるんだろうか?。
PADIの規定するタイプRのリブリーザーのポイントは、使い手と作り手の責任を、明確に分離したところにこそある。
しかし、使い手の責任の中には、リブリーザーが、完全に作動を停止し、警告も発しないで突然死した時にも対応するということが含まれる。
ちょっと、偏り過ぎてはいないか?。
まあ、どうでもいいんですが。
でも、そこを明確にして、使う側が考慮すべき点をシンプルに整理したということは大きい。
これで、リブリーザーの作動原理や、それを骨までしゃぶって活用するなどということはしないで、故障したら単純にベイルアウトするというシンプルな対応に収斂させた。
出来ることは、何でもやって、リスクを最小限にする、あるいは、回避するというのがそれまでのCCRの運用思想だったのに、それを根底から覆した。
機能的にはできるけど、敢えてやらない。
それで済む範囲に、運用限界を設定し、それを徹底する。
それが、レクリエーショナルダイビングの範囲に収まるように微調整する。
それでも、リスクは残り、そのリスクを軽減するために、器材の方に対応を求める。
プレパックされた二酸化炭素除去剤(最近は、制約が緩和されているようですが)、HMD、ADV、BOV、エトセエトセ・・・。
ビジネスとして成功させるためには、安全性(危険性)が許容範囲に収まる必要がある。
あまりに複雑な運用では、教育訓練のコストが過大になり、ビジネスとしては成り立ちにくい。
さりとて、リスクが過大になれば、商売として不可能だ。
そのシワ寄せは、メーカーに対する信頼性向上と、リスク低減のための仕掛け作りに向かうことになる。
特に、警告関係の仕掛けは重要で、何が起こっているかが分かり辛いCCRの場合は、ヤバくなったら警報を出すというのが最低限の要求ということになる。
レクリエーショナルレベルの対応としては、CCR運用を断念して、オープンサーキットに切り替えてベイルアウトする。
呼吸回路の浮力調整をしながらの浮上ということになるが、その程度のトレーニングは受け入れるしかない。
それで、十分に安全にベイルアウト出来る。
だって、PADIの場合の受講生って、全員まともなダイバー(オープンウォーターダイバー)のはずだから。
ベイルアウトっていったって、単なる浮上に過ぎない。
緊急スイミングアセントですらない。
単なる浮上は、基礎的なスキルとして、既に身に着けているはずだから、安心して運用できるわけだ。
警告が出なかったら?。
もちろん、そういう事態も想定されていて、CCRダイバーは、常にモニターに注意を払う義務を課せられている。
何も表示されていなかったら?。
それは、ベイルアウトのサインだ。
その際にも、オンボードのディリュエントガス(レクリエーショナルレベルでは、常にエア)への切り替えを素早く、安全に行うためのBOV(ベイルアウトバルブ)の使用が規定されている。
CCR専用のマウスピースを閉じて、頭の上に撥ね上げてから、ネックレギ(首からぶら下げたオンボードからのセカンドステージ)を咥えたり、ベイルアウト用のシリンダーに付けられているセカンドステージを咥えなおすなどという運用は許されない。
そういうのは、ヘンタイな(!)テクニカルダイビングの世界の話になる。
切り替えレバーなりなんなりを、片手で操作すればいいだけ。
まあ、いろいろ書いたが、要するに、レクリエーショナルレベルのCCRと、テクニカルレベルのCCRは、ハッキリと別物だと決めつけたわけで、それによって商売が成り立つようにしようとしたわけだ。
まあ、器材の値段はテクニカル用とさほど変わらないし、トレーニングの費用はオープンサーキットの数倍だから、一気に普及なんてするわけはないのだ。
もちろん、CCRの機能をフルに引き出すダイビングを行えば、十分元は取れるんだが、ダイビングサービスの方が追いついていないとか、セルフで潜れる環境が少ないとか、いろいろ理由はあるんだろう。
それでも、気軽にCCRに挑戦し、その簡易な運用を身に着け、アットーテキなパフォーマンスを経験したうえで、テクニカルな本式の運用を目指すという、新しいルートが出来たことになる。
浮沈子に言わせると、そこから先が、本来のCCRの世界ということになるんだがな。
しかし、CCRが特殊器材であることに変わりはなく、値段相応に複雑(かつ、怪奇)であることは確かで、故障の頻度の髙さや準備、片付け、メンテナンスの面倒くささ、ランニングコストの高さ、そして、現状では、何より潜れるところの少なさで、普及どころではないというのが実情だろう。
我が国では、去年まで出店していたマリンダイビングフェアでのCCR関連の展示が、今年は皆無となったことから、短期的にはお先真っ暗という状況になっている(たぶん)。
しかし、元々、ボリュームとしては数十人から、せいぜい200人止まりの規模しかないので、増えたとか減ったとかいうレベルではない。
全てはこれからだし、先のことは誰にも分からないのだ。
テクニカルレベルのCCRということで、トレーニングを再開してみると、CCRであれオープンサーキットであれ、リスキーな環境に対応するための基礎的なスキルのレベルは、レクリエーショナルレベルとは異なることが分かる。
中性浮力やトリムといった、基礎中の基礎のスキルに限ってみても、全く次元が違う。
ああ、浮沈子の場合に限った話かもしれないけどな。
運動神経と筋肉とが連動していない浮沈子は、ジタバタするだけで安定とは程遠い。
そんでもって、それが出来てから、はじめていろいろなことを教わって、安定して運用できるように訓練し、さらに次のレベルに進むわけだ。
入り口のところで、いつまでももたもたしている。
そうして、それが出来ないようでは、CCR使いとして、まっとうではないと思い込んでしまうわけだ。
でも、そうとばかりは言い切れない。
故障しやすい機械を、水中で安全に運用するためのトレーニングは、レクリエーショナルレベルでも十分に行える。
そのために運用範囲を制限し、それようの器材の仕様を考案し、メーカーに求め、認定を行っているわけで、その範囲にとどまる限りリスクはある程度コントロールされている。
どんな器材を使っても、その器材の限界、人間側の限界、スキルや環境の限界を超えれば、飛躍的にリスクは高まる。
リブリーザーでも、オープンサーキットでも、それは同じだ。
その限界の現れ方が違うだけだ。
そのことをはっきりさせたうえで、CCRの運用は、テクニカルレベルからでいいのではないか、レクリエーショナルレベルでのCCRというのは、止めちまった方がいいのではないかという議論があってもいい。
それは、レジャーダイビングは、全てテクニカルレベルであるべきたという議論と同じ話だ(否定的な意味ではありません:念のため)。
水中で高圧ガスを吸う以上、不活性ガスの蓄積は避けられないし、それを排出しつつ浮上するためには、減圧を効率的に行う浮上速度のコントロールが必要で、それを現実的に実現するためには、ピンポイントで減圧停止できなければならず、全てのダイビングは減圧ダイビングなのだから、要求されるスキルは同じだというものだ。
まあ、用語の定義みたいなもんだから、どうでもいいといえばどうでもいい話だ。
商売を考えれば、そんな話にしたら成り立たない。
高所移動だって、統計的に差異が消滅するためには、1週間以上、水面休息時間をとる必要があるわけで、航空機を使うダイビングポイント(浮沈子の場合は、南の島が殆どですが)、関東地方から伊豆半島(西伊豆)に潜りに行くダイバーにとっては、とんでもないことになる(下田周りで帰ればいいともいうけどな)。
24時間にするのだって、鬼のような抵抗にあって、DANのように医学的なエビデンスを重視する団体ですら、18時間ということで妥協している。
まあ、浮沈子は、飛行機の場合は最低でも24時間以上は空けるけどな。
例によって話が逸れたが、レクリエーショナルレベルのCCRは、最近できたばかりの新しいジャンルだ。
どこを切っても金太郎飴になった器材メーカーにしてみれば、新たな収益のチャンスだろうし、指導団体にしたって、目新しい器材を使わせて既存のダイバーを引き留めることもできよう。
ある程度、潜り込んでいないと、使えないような仕組みになっているものの、それ程高いスキルは要求していない。
それで、安全がある程度確保され、従来のオープンサーキットでのバックマウントシングルタンクの延長線上で使えるならば、あとはコスパだけの問題になる。
レクリエーショナルレベルのCCRに、それだけの価値を見出すことが出来れば、手軽にチャレンジできる。
おそらく、CCRのコースを設定している全ての指導団体では、テクニカルレベルのCCRと、レクリエーショナルレベルのCCRとは、全く異なる設定になっていると思われる。
PADIの場合、テック40CCRの参加前条件には、レクリエーショナルレベルのCCRダイバーであることは含まれていない。
(TECHNICAL DIVING TEC 40 CLOSED CIRCUIT REBREATHER)
https://www.padi.com/scuba-diving/PADI-Courses/Course-Catalog/Tec-40-CCR-Diver/
「・Be a PADI Advanced Open Water Diver
・Be a PADI Enriched Air Diver
・Be a PADI Deep Diver or show proof of 10 dives to 30 metres/100 feet
・Have a minimum of 30 logged dives, with at least 10 dives using EANx deeper than 18 metres/60 feet
・Be at least 18 years old
・Before Training Dive 5, be certified as a PADI Rescue Diver
・Before certification, have at least 50 logged dives.」
つまり、こういうことだ。
PADIでは、CCRという器材を使うためには、2つの器材がある。
レクリエーショナルダイビングで使うヤツ(タイプR)と、テクニカルダイビングで使うヤツ(タイプT)。
おまけに、それ専用のコースがあって、融通は利かない。
タイプTをレクリエーショナルダイビングに使うこともできなければ、タイプRをテクニカルダイビングで使うこともできない。
両者は、全く別のコースなわけだ。
レクリエーショナルのCCRダイバーで1万本潜っていても、オープンサーキットを含めて30m未満でばっか潜っていれば、テクニカルレベルのコースを受講することすらできない。
異なる器材、異なる経験、異なるスキル。
オープンサーキットとCCRの違いよりも、レクリエーショナルレベルとテクニカルレベルのダイビングは異なる。
何千万人ものダイバーを指導してきた団体が作り出したコースの、それが基本的な思想だ。
それを踏まえて、敢えてCCRは、テクニカルレベルでしか教えるべきではないということになると、相当の覚悟がいる議論になる。
まあ、タイプRが普及していないというのが、その話のベースになるんだろうが、ニワトリタマゴの話なのではないか。
信頼性にやや問題が残る器材を、レクリエーショナルレベルで安全に使いこなし、そのメリットを十分に発揮して、新しいダイビングの世界(=金儲けの手段?)を開くといのも、アリなのではないか。
CCRは、元より万能な器材ではない。
単なるナイトロックス製造機だし、ある深度では、SCRと同程度のメリットしか生み出せない。
ガスを循環させて長時間のダイビングを実現するといいながら、浅い深度では2本差しのサイドマウントでナイトロックスを吸うのと大差ない。
扱いが面倒で、陸上では重く、何より高コストである。
そこをよく考えて、他のレクリエーショナルダイビングと異なるメリットを見出せるなら、是非ともチャレンジしてみるべきだ。
金と暇と手間を惜しまず、ダイビングの質を追求するようなダイバーには、うってつけの器材だと約束できる。
メカ好き、トラブル対応好き(?)、中性浮力オタク(??)には、ピッタリだ。
マクロ狙いや、タタミ一畳ダイバー、トルネードに巻かれたり、ブラックチップシャークに獲物に間違われて突進されたいヘンタイダイバーにはうってつけと言えよう。
まあいい。
ここでは、CCRのメリットには、あまり触れない。
器材がどうのこうのというより、それを運用していく上で、ダイビングシーンの中での特性を踏まえた使い方、考え方が重要だということを言いたかっただけだ。
そこを間違えると、正しい運用を阻害することになる。
テクニカルダイビングの運用に進んで、浮沈子的には良かったと思っているが、誰もがテクニカルダイバーを目指す必要はない。
ダイビングで楽しいのは、浅く明るく暖かい環境だ(アイスダイビングが楽しいというのもあるんでしょうが)。
その中で、テクニカルダイビングの需要から発展してきたCCRが、新しい器材として使われるようになり始めた。
有効なダイビングシーンは、現在では限られているが、普及に伴って、使用される状況も変わってくるかもしれない。
オープンサーキットと同じく、どんな器材であっても、運用限界を超えれば危険な器材になってしまう。
その限界内に留まり、正しい運用を行う限り、リスクはコントロールされ得る。
そのことを伝え、ちゃんと理解してもらうための努力が必要なんだろう。
もちろん、最初からヘンタイ(!)テクニカルレベルのCCRに取り組んでもいい。
レクリエーショナルレベルとは、次元が異なるトレーニングが約束されている。
来月からのトレーニングダイブでは、さらにややっこしい運用の練習が始まるんだろう。
しかし、それは、レクリエーショナルレベルでは、全く不要のスキルになる。
ヘンタイ(!)でなくても、ふつーのダイビングとしてのCCRは、十分楽しめるということを、今回は特に強調しておきたい。
そうでないと、この記事自体が、CCRの普及に対する阻害要因になりかねないからな・・・。
さらば現実17 ― 2016年05月01日 05:47
さらば現実17
ようこそ、VRの世界へ!。
久々のVRネタ!!。
先日、秋葉原へ行って、VRの体験コーナーに立ち寄ったのだが(2か所も)、整理券を配っていて、2時間後とかでないと順番が来ないという状況だった。
そんなに待たされるのは御免だったので、体験しないで帰ってきた。
そう、世の中右も左もVRだらけ(つーか、VRだから、360度、全方位ということかあ?)。
まあいい。
で、今朝、いつも宇宙ネタを拾うソラエのページを見たら、こんな記事が・・・。
(VRは宇宙へ! 「Space VR」は宇宙空間の360度撮影を目指す)
http://sorae.jp/030201/2016_04_30_utyuu.html
地球低軌道へ衛星を打ち上げて、ゆくゆくはリアルタイムで360度の景色を中継しようという、野心的なプロジェクトである。
「この衛星の打ち上げは2017年の前半」
「同社は以前ISS(国際宇宙ステーション)への持ち込み可能なVRカメラの開発を試みていましたが、より柔軟な撮影の可能な衛星による撮影へと計画を変更しています。」
ISSを袖にするなんて、なかなかの度胸だな(度胸なのかあ?)。
「同社が計画しているVR撮影衛星「Overview 1」は2つの4K解像度センサーを搭載。それぞれに広角撮影用のレンズを搭載し、2つのセンサーで撮影された映像は1つに合成されます。」
「こうやって聞くと、市販されてる360度撮影が可能なVRカメラと構造が似ていますね。」
まんまや・・・。
「宇宙からの360度のVR映像、ぜひ一度見てみたいものですね!」
うーん、VRは、没入するところに意義があるので、衛星が周っている間中見続けることに意義があるわけなんだがな。
宇宙空間では、音が伝わらないので、地上でのVRと異なり、音響的な配慮は必要ない。
衛星の姿勢制御は、当然3軸制御ということになるんだろうな。
スピン安定式だったりすると、目が回ってしまうことになる。
イラストの太陽電池が、放熱フィンが全面に貼り付けられているようなのが気になるが、カメラの視野に太陽電池パドルが写り込むのを回避しようとしていると推定される。
この衛星のデータを、リアルタイムで受け取るには、相当高速なデータ転送を行わなければならない。
地上局を多数確保するとか、別の中継衛星を飛ばすとか、何か方策が必要になる。
当面は、1週間に2分しか撮れないというのも、それがネックになっているからに違いない。
軌道要素については触れられていないが、理想を言えば太陽同期軌道に放り込めば、地上のあらゆる地点の上空を飛ぶことになる。
それに拘らなければ、軌道傾斜角を余り大きく取らない方が、管理はしやすいかもしれない。
高度はどのくらいになるんだろうか。
余り低いと、衛星寿命の問題がでてくるし、高ければ、映像の質の管理として、余り効果がないということになる。
地球がある程度映っていて、どの地域の上空かが分からなければ映像価値はない。
ベストバランスは難しいな。
宇宙のVRというのは、考えても見なかったが、リアル映像のVRとしては、十分見ごたえがあるものになるだろう。
どんな映像を送り届けてくれるんだろうか。
今から、楽しみな話である。
(Space VR、宇宙で360度撮影を行うための人工衛星を発表)
http://www.moguravr.com/spacevr-360camera/
このページの3Dモデルでグリグリすると、拡大機能で衛星の中に入ることが出来る。
まあ、どうでもいいんですが。
がらんどうだったが、実際には、一杯詰め込まれているに違いない。
さて、バージンギャラクティックや、ブルーオリジンには、強力なライバルが登場したわけだが、逆に地球周回軌道まで人類を送り込むことが出来るスペースXにとっては、格好の宣伝材料になる。
「宇宙飛行士などが宇宙に行くと宇宙から地球を眺めることで、地球で起きていることに対する意識が変化することがあります。これは「オーバービュー・エフェクト(Overview Effect)」と呼ばれています。Space VRは、このオーバービュー・エフェクトを、宇宙空間から地球を撮影した映像によってVRで起こすことを目指しています。」
そううまくいくかどうか。
視点が変われば、意識が変わるというが、問題はどう変わるかということだな。
宇宙飛行士になるような人々は、まあ、余りネガティブに変わることはなかったんだろうが、人によっては、宇宙侵略とか地球征服とかを考えるようになるかも知れない。
オーバービュー・エフェクトにならなくても、そういう考えがあるということは、人間に新たな視野を与えても、ろくなことはないということかもしれないぞ・・・。
ようこそ、VRの世界へ!。
久々のVRネタ!!。
先日、秋葉原へ行って、VRの体験コーナーに立ち寄ったのだが(2か所も)、整理券を配っていて、2時間後とかでないと順番が来ないという状況だった。
そんなに待たされるのは御免だったので、体験しないで帰ってきた。
そう、世の中右も左もVRだらけ(つーか、VRだから、360度、全方位ということかあ?)。
まあいい。
で、今朝、いつも宇宙ネタを拾うソラエのページを見たら、こんな記事が・・・。
(VRは宇宙へ! 「Space VR」は宇宙空間の360度撮影を目指す)
http://sorae.jp/030201/2016_04_30_utyuu.html
地球低軌道へ衛星を打ち上げて、ゆくゆくはリアルタイムで360度の景色を中継しようという、野心的なプロジェクトである。
「この衛星の打ち上げは2017年の前半」
「同社は以前ISS(国際宇宙ステーション)への持ち込み可能なVRカメラの開発を試みていましたが、より柔軟な撮影の可能な衛星による撮影へと計画を変更しています。」
ISSを袖にするなんて、なかなかの度胸だな(度胸なのかあ?)。
「同社が計画しているVR撮影衛星「Overview 1」は2つの4K解像度センサーを搭載。それぞれに広角撮影用のレンズを搭載し、2つのセンサーで撮影された映像は1つに合成されます。」
「こうやって聞くと、市販されてる360度撮影が可能なVRカメラと構造が似ていますね。」
まんまや・・・。
「宇宙からの360度のVR映像、ぜひ一度見てみたいものですね!」
うーん、VRは、没入するところに意義があるので、衛星が周っている間中見続けることに意義があるわけなんだがな。
宇宙空間では、音が伝わらないので、地上でのVRと異なり、音響的な配慮は必要ない。
衛星の姿勢制御は、当然3軸制御ということになるんだろうな。
スピン安定式だったりすると、目が回ってしまうことになる。
イラストの太陽電池が、放熱フィンが全面に貼り付けられているようなのが気になるが、カメラの視野に太陽電池パドルが写り込むのを回避しようとしていると推定される。
この衛星のデータを、リアルタイムで受け取るには、相当高速なデータ転送を行わなければならない。
地上局を多数確保するとか、別の中継衛星を飛ばすとか、何か方策が必要になる。
当面は、1週間に2分しか撮れないというのも、それがネックになっているからに違いない。
軌道要素については触れられていないが、理想を言えば太陽同期軌道に放り込めば、地上のあらゆる地点の上空を飛ぶことになる。
それに拘らなければ、軌道傾斜角を余り大きく取らない方が、管理はしやすいかもしれない。
高度はどのくらいになるんだろうか。
余り低いと、衛星寿命の問題がでてくるし、高ければ、映像の質の管理として、余り効果がないということになる。
地球がある程度映っていて、どの地域の上空かが分からなければ映像価値はない。
ベストバランスは難しいな。
宇宙のVRというのは、考えても見なかったが、リアル映像のVRとしては、十分見ごたえがあるものになるだろう。
どんな映像を送り届けてくれるんだろうか。
今から、楽しみな話である。
(Space VR、宇宙で360度撮影を行うための人工衛星を発表)
http://www.moguravr.com/spacevr-360camera/
このページの3Dモデルでグリグリすると、拡大機能で衛星の中に入ることが出来る。
まあ、どうでもいいんですが。
がらんどうだったが、実際には、一杯詰め込まれているに違いない。
さて、バージンギャラクティックや、ブルーオリジンには、強力なライバルが登場したわけだが、逆に地球周回軌道まで人類を送り込むことが出来るスペースXにとっては、格好の宣伝材料になる。
「宇宙飛行士などが宇宙に行くと宇宙から地球を眺めることで、地球で起きていることに対する意識が変化することがあります。これは「オーバービュー・エフェクト(Overview Effect)」と呼ばれています。Space VRは、このオーバービュー・エフェクトを、宇宙空間から地球を撮影した映像によってVRで起こすことを目指しています。」
そううまくいくかどうか。
視点が変われば、意識が変わるというが、問題はどう変わるかということだな。
宇宙飛行士になるような人々は、まあ、余りネガティブに変わることはなかったんだろうが、人によっては、宇宙侵略とか地球征服とかを考えるようになるかも知れない。
オーバービュー・エフェクトにならなくても、そういう考えがあるということは、人間に新たな視野を与えても、ろくなことはないということかもしれないぞ・・・。
夏の予感 ― 2016年05月01日 22:37
夏の予感
暖かい日だ。
半袖と半ズボンで外出しても、ヘンタイ扱いされることはない(別の理由で、そう見られないようにしないとな)。
今日から5月である。
何となく、夏の予感がする。
先週はパラオから帰ってきて、気温差20度に悩まされたが、今日は、その差が10度くらいになっている。
暦を見ると、今年は立夏が5月5日だという。
(立夏)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AB%8B%E5%A4%8F
「立夏(りっか)は、恒気法では冬至から3/8年(約136.97日)後で5月7日ごろ。」
しかしながら、ウィキの表に出てくる日付(1984年から2022年まで)では、5月7日というのはない。
みんな、5日か6日だ。
第二表(1600年から2399年)を見ても、5月7日になる年は1915年だけだ。
殆どは5月5日、または6日となっている(4日という年も2回あります)。
「5月7日ごろ」という記述は、どう考えてもおかしいな。
まあ、どうでもいいんですが。
カエルが鳴き始め(初候)、ミミズが地上に這い出て(次候)、タケノコが生えてくる(末候)季節という。
サクラの葉がしげって木陰を作り、南の季節風が吹き荒れ、光が眩しい季節になった。
光が眩しいといえば、サングラスを買った(現物は、ボクスターの中)。
(自転車用にダイソーのサングラスを買ってきた)
http://bikepottering.blog72.fc2.com/blog-entry-38.html
浮沈子のフレームの色は灰色で、このモデルとは色違いだが、型は同じだ。
「サイドにレンズ曇り防止と思われるベンチレーションの穴や窪みもあって妙に凝った構造となってます」
「雨などの湿気が多い時に立ち止まるとすぐ曇るんですが、走り出して風が当たると数秒ほどでレンズ内側の曇りは消えるので、フレームのベンチレーション機能はそれなりに役立ってる感じ」
ははあ、あの穴は、そういう機能があったわけかあ・・・。
「さすがに強い衝撃与えるとレンズとか思っきり割れそうですけどね」
つーか、力を入れると、フレームからレンズが外れる。
なんと、はめ込み式で、簡単に取り付けが出来た。
安物は、安物なりの機能性があるわけだな(そういうことかあ?)。
もちろん、夜間は使えないし(その必要もありませんが)、伊達サングラス以上の効果は期待していない。
ヘレンクルーズに持って行って、腕時計と共に、100均ネタで受けを狙おうかと考えてるんだがな(顰蹙買うのが関の山・・・)。
まあいい。
5月の季語に、筍(タケノコ)というのがあって、昔、タケノコ取りに行ったことを思い出す。
斜面の途中に、わずかに顔を出しているやつを、ごっそり頂く。
地元の入会地になっているところで、朝早く行って採ってくる。
薄く切ってから、さっと湯がいてアクを抜き、そのままわさび醤油で頂くのがサイコー。
タケノコご飯に炊き上げたり、美味しくいただいた思い出がある。
旬の味は、格別だな。
繭という言葉も季語になっている。
(はる‐ご【春▽蚕】)
http://dictionary.goo.ne.jp/jn/180325/meaning/m0u/
「《「はるこ」とも》4月中旬に孵化 (ふか) した蚕。飼育環境がよいので、夏蚕・秋蚕よりも繭の量・質ともにまさる。しゅんさん。《季 春》」
(Ⅱ. 蚕糸業のあらまし -シルク産業の姿-)
http://www.nias.affrc.go.jp/silkwave/hiroba/Library/SeisiKiso/chapter2.htm
「春蚕(しゅんさん、はるごともいう):5~6月に飼育されるもの。気温が高過ぎず、クワの成育にも適している時期なので繭の収穫量が多く、他の長期の繭に比べて品質は最も良いが、カイコが繭を作っている時期に長雨(梅雨)に遭遇したものには糸のほぐれの悪いものがある。」
カイコ(と、餌の桑)の生育に適した季節ということなんだろうか。
(クワ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AF
「春に開花する。雄花は茎の先端から房状に垂れ下がり、雌花は枝の基部の方につく。果実は初夏に熟す。キイチゴのような、柔らかい粒が集まった形で、やや長くなる。熟すと赤黒くなり、甘くて美味しい。」
ウニの発生とかで、桑実胚といわれる状態があるが、ここから来てるんだろうな。
(桑実胚)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A1%91%E5%AE%9F%E8%83%9A
「桑実胚の名称は英名もクワの実に由来する。クワの実はキイチゴのように粒が集まった形であり、胚発生の初期において細胞が数を増して、しかし未だに個々の細胞が確認できる状態をこれに比したもので、おおむね16-32個程度の細胞数のものをこう呼ぶ」
(童謡「赤とんぼ」にこんな深い意味があったのだ!)
http://blog.goo.ne.jp/ken-morita_001/e/2ba83e875d4619e6c269c89a273f963e
「山の畑の桑の実を 小かごに摘んだはまぼろしか」
蘊蓄を傾けた解説だが、肝心の桑の実については触れられていない。
まあいい。
桑の葉が育つ季節、それを食べてカイコが成長する季節だ。
繭を作り、糸を採り、絹織物になる。
生産の喜びが伝わってくる。
まあ、カイコにとっては、悲惨な話だがな。
完全に家畜化されたカイコは、人間の手によってしか繁殖することは出来なくなっている。
「成虫は全身白い毛に覆われており、翅を有するが、体が大きいことや飛翔筋が退化していることなどにより飛翔能力を全く持たない上、口吻が無いため餌を取ることは無い。交尾の後、やや扁平な丸い卵を約500粒産み、約10日で死ぬ。」
「絹を取った後の蛹は熱で死んでいるが、日本の養蚕農家の多くは、鯉、鶏、豚などの飼料として利用した。現在でもそのままの形、もしくはさなぎ粉と呼ばれる粉末にして、魚の餌や釣り餌にすることが多い。」
「また、貴重なタンパク源として人の食用にされる例は多い。」
「産地:名称:調理法
・長野県や群馬県の一部:どきょ:佃煮
・伊那地方:まゆこ(産後のメス):佃煮
・朝鮮半島:ポンテギ:佃煮
・中国(山東省、広東省、東北地方):蚕蛹(ツァンヨン):素揚げ、煮付け、炒め物
・ベトナム:ニョンタム:煮付け
・タイ王国(北部や北東部):?:素揚げ
・宇宙ステーション:?:粉末状にした上でクッキーに混ぜて焼き上げる、一度冷凍したものを半解凍する(研究中?)」
繭糸について調べていたら、デニールという言葉が出てきた。
(デニール)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%AB
「1デニールは、9000メートルの糸の質量をグラム単位で表したものである。」
大きいほど、糸が太いということになる。
ダイビング関係だと、BCのブラダーをカバーしている布の丈夫さを見るのに、デニールの値を見たりするな。
(OMS TESSERACT WING)
https://www.divegearexpress.com/oms-tesseract-wing-60lb-lift-black
「1000 Denier Nylon® Outer bag」
浮沈子がメインで使っているOMSのデュアルブラダーの外皮は、1000デニールのナイロンということになる。
標準的な値だ。
(SMS 75)
http://www.hollis.com/sms75/
「Rugged 1000D Cordura」
サイドマウントよりも、バックマウントで使うことが多かったSMS75も、同じく1000デニールである。
コーデュラというのは、ナイロンの種類らしい。
まあ、何を使っていても、切れる時は切れる。
沈船など、鋭い突起物が多い環境では、そのリスクにも配慮しなければならない。
外皮が切れて浮力体が破れれば、何らかの方法で浮力体を確保し、浮上を試みることになる。
デュアルブラダーだって、両方穴が開くこともある。
SMBを複数持ってくのもいいかもしれないが、そんなところに入らないというのが一番いいだろうな(狭くて、暗くて、危ないところに入りたがるヘンタイは多い・・・)。
5月は、カイコの季節、繭から取った絹糸の話から、ダイブ逸れてしまった(なんちゃって!)。
考えてみれば、今月末には、パラオに出発するわけで、それまでの間にいろいろやっておかなければならないことが山積している。
沈船で切ってしまった脛の傷のかさぶた取ってる暇はないのだ(脛毛も一緒に抜けて、痛いんですが・・・)。
暖かい日だ。
半袖と半ズボンで外出しても、ヘンタイ扱いされることはない(別の理由で、そう見られないようにしないとな)。
今日から5月である。
何となく、夏の予感がする。
先週はパラオから帰ってきて、気温差20度に悩まされたが、今日は、その差が10度くらいになっている。
暦を見ると、今年は立夏が5月5日だという。
(立夏)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AB%8B%E5%A4%8F
「立夏(りっか)は、恒気法では冬至から3/8年(約136.97日)後で5月7日ごろ。」
しかしながら、ウィキの表に出てくる日付(1984年から2022年まで)では、5月7日というのはない。
みんな、5日か6日だ。
第二表(1600年から2399年)を見ても、5月7日になる年は1915年だけだ。
殆どは5月5日、または6日となっている(4日という年も2回あります)。
「5月7日ごろ」という記述は、どう考えてもおかしいな。
まあ、どうでもいいんですが。
カエルが鳴き始め(初候)、ミミズが地上に這い出て(次候)、タケノコが生えてくる(末候)季節という。
サクラの葉がしげって木陰を作り、南の季節風が吹き荒れ、光が眩しい季節になった。
光が眩しいといえば、サングラスを買った(現物は、ボクスターの中)。
(自転車用にダイソーのサングラスを買ってきた)
http://bikepottering.blog72.fc2.com/blog-entry-38.html
浮沈子のフレームの色は灰色で、このモデルとは色違いだが、型は同じだ。
「サイドにレンズ曇り防止と思われるベンチレーションの穴や窪みもあって妙に凝った構造となってます」
「雨などの湿気が多い時に立ち止まるとすぐ曇るんですが、走り出して風が当たると数秒ほどでレンズ内側の曇りは消えるので、フレームのベンチレーション機能はそれなりに役立ってる感じ」
ははあ、あの穴は、そういう機能があったわけかあ・・・。
「さすがに強い衝撃与えるとレンズとか思っきり割れそうですけどね」
つーか、力を入れると、フレームからレンズが外れる。
なんと、はめ込み式で、簡単に取り付けが出来た。
安物は、安物なりの機能性があるわけだな(そういうことかあ?)。
もちろん、夜間は使えないし(その必要もありませんが)、伊達サングラス以上の効果は期待していない。
ヘレンクルーズに持って行って、腕時計と共に、100均ネタで受けを狙おうかと考えてるんだがな(顰蹙買うのが関の山・・・)。
まあいい。
5月の季語に、筍(タケノコ)というのがあって、昔、タケノコ取りに行ったことを思い出す。
斜面の途中に、わずかに顔を出しているやつを、ごっそり頂く。
地元の入会地になっているところで、朝早く行って採ってくる。
薄く切ってから、さっと湯がいてアクを抜き、そのままわさび醤油で頂くのがサイコー。
タケノコご飯に炊き上げたり、美味しくいただいた思い出がある。
旬の味は、格別だな。
繭という言葉も季語になっている。
(はる‐ご【春▽蚕】)
http://dictionary.goo.ne.jp/jn/180325/meaning/m0u/
「《「はるこ」とも》4月中旬に孵化 (ふか) した蚕。飼育環境がよいので、夏蚕・秋蚕よりも繭の量・質ともにまさる。しゅんさん。《季 春》」
(Ⅱ. 蚕糸業のあらまし -シルク産業の姿-)
http://www.nias.affrc.go.jp/silkwave/hiroba/Library/SeisiKiso/chapter2.htm
「春蚕(しゅんさん、はるごともいう):5~6月に飼育されるもの。気温が高過ぎず、クワの成育にも適している時期なので繭の収穫量が多く、他の長期の繭に比べて品質は最も良いが、カイコが繭を作っている時期に長雨(梅雨)に遭遇したものには糸のほぐれの悪いものがある。」
カイコ(と、餌の桑)の生育に適した季節ということなんだろうか。
(クワ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AF
「春に開花する。雄花は茎の先端から房状に垂れ下がり、雌花は枝の基部の方につく。果実は初夏に熟す。キイチゴのような、柔らかい粒が集まった形で、やや長くなる。熟すと赤黒くなり、甘くて美味しい。」
ウニの発生とかで、桑実胚といわれる状態があるが、ここから来てるんだろうな。
(桑実胚)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A1%91%E5%AE%9F%E8%83%9A
「桑実胚の名称は英名もクワの実に由来する。クワの実はキイチゴのように粒が集まった形であり、胚発生の初期において細胞が数を増して、しかし未だに個々の細胞が確認できる状態をこれに比したもので、おおむね16-32個程度の細胞数のものをこう呼ぶ」
(童謡「赤とんぼ」にこんな深い意味があったのだ!)
http://blog.goo.ne.jp/ken-morita_001/e/2ba83e875d4619e6c269c89a273f963e
「山の畑の桑の実を 小かごに摘んだはまぼろしか」
蘊蓄を傾けた解説だが、肝心の桑の実については触れられていない。
まあいい。
桑の葉が育つ季節、それを食べてカイコが成長する季節だ。
繭を作り、糸を採り、絹織物になる。
生産の喜びが伝わってくる。
まあ、カイコにとっては、悲惨な話だがな。
完全に家畜化されたカイコは、人間の手によってしか繁殖することは出来なくなっている。
「成虫は全身白い毛に覆われており、翅を有するが、体が大きいことや飛翔筋が退化していることなどにより飛翔能力を全く持たない上、口吻が無いため餌を取ることは無い。交尾の後、やや扁平な丸い卵を約500粒産み、約10日で死ぬ。」
「絹を取った後の蛹は熱で死んでいるが、日本の養蚕農家の多くは、鯉、鶏、豚などの飼料として利用した。現在でもそのままの形、もしくはさなぎ粉と呼ばれる粉末にして、魚の餌や釣り餌にすることが多い。」
「また、貴重なタンパク源として人の食用にされる例は多い。」
「産地:名称:調理法
・長野県や群馬県の一部:どきょ:佃煮
・伊那地方:まゆこ(産後のメス):佃煮
・朝鮮半島:ポンテギ:佃煮
・中国(山東省、広東省、東北地方):蚕蛹(ツァンヨン):素揚げ、煮付け、炒め物
・ベトナム:ニョンタム:煮付け
・タイ王国(北部や北東部):?:素揚げ
・宇宙ステーション:?:粉末状にした上でクッキーに混ぜて焼き上げる、一度冷凍したものを半解凍する(研究中?)」
繭糸について調べていたら、デニールという言葉が出てきた。
(デニール)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%AB
「1デニールは、9000メートルの糸の質量をグラム単位で表したものである。」
大きいほど、糸が太いということになる。
ダイビング関係だと、BCのブラダーをカバーしている布の丈夫さを見るのに、デニールの値を見たりするな。
(OMS TESSERACT WING)
https://www.divegearexpress.com/oms-tesseract-wing-60lb-lift-black
「1000 Denier Nylon® Outer bag」
浮沈子がメインで使っているOMSのデュアルブラダーの外皮は、1000デニールのナイロンということになる。
標準的な値だ。
(SMS 75)
http://www.hollis.com/sms75/
「Rugged 1000D Cordura」
サイドマウントよりも、バックマウントで使うことが多かったSMS75も、同じく1000デニールである。
コーデュラというのは、ナイロンの種類らしい。
まあ、何を使っていても、切れる時は切れる。
沈船など、鋭い突起物が多い環境では、そのリスクにも配慮しなければならない。
外皮が切れて浮力体が破れれば、何らかの方法で浮力体を確保し、浮上を試みることになる。
デュアルブラダーだって、両方穴が開くこともある。
SMBを複数持ってくのもいいかもしれないが、そんなところに入らないというのが一番いいだろうな(狭くて、暗くて、危ないところに入りたがるヘンタイは多い・・・)。
5月は、カイコの季節、繭から取った絹糸の話から、ダイブ逸れてしまった(なんちゃって!)。
考えてみれば、今月末には、パラオに出発するわけで、それまでの間にいろいろやっておかなければならないことが山積している。
沈船で切ってしまった脛の傷のかさぶた取ってる暇はないのだ(脛毛も一緒に抜けて、痛いんですが・・・)。
カルトな記事 ― 2016年05月02日 00:21
カルトな記事
このブログにも、コメントを頂いたことがある伊藤さんの記事。
(2016年03月05日 E-CCR SF2 モニター会)
http://saikazaki.net/?c=blog&p=1257
「話題のリブリーザーSF2のモニター会」
長期の風邪で臥せっていたころだが、SF2をサイドマウントやバックマウントにしてお試しするという企画。
ああ、行きたかったなあ・・・。
書いてあることが理解できるのは、サイドマウントCCRを作ろうと苦労した人だけかもしれない。
浮沈子には、殆どの内容が手に取るように分かる。
「この姿勢ではカウンターラングと口や肺の位置関係が悪すぎて、とても呼吸できるものではありませんでした。」
うーん、ホリゾンタルにならなければ使えないというのは、内蔵カウンターラングの宿命かも知れない。
限られた用途に特化しているわけで、やむを得ないともいえよう。
「最大の欠点と考える部分は、ディルエントフラッシュができない事。」
フロントマウントのカウンターラングを使うインスピのように、もう、フラッシングが手順として染みついていると、それが出来ないもどかしさは手に取るように分かるな。
「希釈するためにはADVを動作させるしかなく」
「ADVを動作させるためボリュームを減らす手段は、口元や鼻からガスを逃がすか、カウンターランング下側にあるOPVから逃がすしかありません」
「レギネックレスは不要だと言ってましたが、サイドマウントしたタンクからレギを取るまでの時間が不安で不安で仕方ないです。」
うーん、分かる分かる。
「ミスが起こりやすいと考えるところは、ランドチェック(プリダイブチェック)したままの形で海に持って行きにくい部分。」
サイドマウント化したCCRを実装するには、タンクとの分離が必須になる。
少なくとも、ディリュエント側は、一度切り離さなくてはならない。
まあ、超小型のタンクを2本使えばいいともいうが、メインで使うわけにはいかない。
したがって、陸上でのチェック後、バルブを閉め、コネクターを外し、水面で再度付けて、バルブを開けるという手順が必要だ。
通常の組み上げられた状態からの運用に慣れていると、うっかりミスを犯しやすい。
「せめて高圧トランスミッターがついていればバルブの開け忘れはわかりますが、ガスコネクトホースの繋ぎ忘れや接続不良はわかりません。」
ご指摘のとおりである。
「筐体に2Lのスチール酸素タンクをマウントすればかなりバランスは良さそうです。」
浮沈子がセブで苦労して見出したコンフィギュレーションである。
浮きやすい本体側の筐体と、インスピ純正のスチール製酸素タンク(3リットル)を組んで、右側にマウントし、左にはディリュエントとベイルアウトを兼ねた40cfのアルミをマウントする。
ベストだ。
オススメする。
ただし、40cfのタンクは、カタリナか、ラクスファーか、あるいは製造番号によっても浮力が異なるので、ウエイトで左右のバランスをコントロールできるようにしておくべきだろう。
CCRはガスの消費が殆どないので、運用中のバランスの変化を考慮する必要はない。
ああ、この記事読んでると、また、サイドマウントに戻したくなってきたな。
もう1台買うかあ?。
インスピ系のの中古とか、仕入れてもらって整備して、サイドマウントに組んでパラオの沈船攻めるとか・・・。
まあいい。
「ハイポキシックが吹いた時に、電源が入っていなかったり、酸素バルブが開いていなかったり酸素分圧をあげられない状態が重なれば致命的な事故になります。」
「それを防ぐためにはどうすべきかと聞くと、6msw程度まで希釈バルブを閉めておけとのことでしたが、トラブルを予防する施作が他のトラブルの起因になる構造やコンフィグ、運用は私はあまり賛同できません。」
「あとはスライダー(カットオフ)がインフレーターしか止められないので、1st側にカットオフを設けてADVを殺せるようにしたり、カウンターラングが筐体の中なので絞ることができないためできるだけソレノイドに近い位置で酸素のカットオフをつけておきフラッシング時に意図的に酸素が吹かないようにしたいかなぁ」
インスピユーザーの発想だな。
何でもアリのインスピに比べて、制約が多く、特徴的なデバイスの配置になっているSF2を、どう料理していくかだ。
「セッティング容易で早く、マイナートラブルさえない。
サニタイズも物凄く簡単で早く、ヘッドも結露で濡れることも少ない構造です。」
どんなユニットにも、メリットデメリットがある。
浮沈子は、もちろんポセイドンとインスピしか使ったことはないが、構造は基本的には同じなんだが、運用は似て非なるものだ。
インスピレーション系のユニットは、20年以上使われ続け、改良に改良を重ねている。
後発のユニットにはない柔軟性もある。
それが長所でもあり、短所でもあるわけだ。
狭いところに突入するという用途には、残念ながら向いていない。
また、水中での遊泳抵抗が大きく(図体デカいので)、流れに逆らってガンガン泳ぐためには、人間様を鍛えるしかない。
サイドマウント化のキモは、そこを少しでも改善して、楽ちんなユニットにしたいということだった。
SF2は、カウンターラングを内蔵して、シンプルな構成を採っている。
後発ユニットとしての長所もある。
それが生かせる状況においては、最強のユニットになるだろう。
もちろん、その器材に合ったトレーニングを行い、運用の違いを吸収しなければならない。
(SF2 サイドマウントリブリーザー)
http://nolimit.ti-da.net/e7494109.html
「サイドマウントバージョンに関しては、コンフィギュレーションがまだ完成の域に達していないため、これから試行錯誤を繰り返しながら自分で完成させていく必要がある。」
CCRのコンフィギュレーションは、常に進化し、改良が続いている。
安全性と、特定用途への適応性を、高い次元で実現するには、絶え間ないチャレンジが不可欠だろう。
今は、回り道をしている浮沈子だが、いつかサイドマウントCCRの実現を果たしたい。
この記事に、そのことへの勇気を少しだけ貰ったかな。
このブログにも、コメントを頂いたことがある伊藤さんの記事。
(2016年03月05日 E-CCR SF2 モニター会)
http://saikazaki.net/?c=blog&p=1257
「話題のリブリーザーSF2のモニター会」
長期の風邪で臥せっていたころだが、SF2をサイドマウントやバックマウントにしてお試しするという企画。
ああ、行きたかったなあ・・・。
書いてあることが理解できるのは、サイドマウントCCRを作ろうと苦労した人だけかもしれない。
浮沈子には、殆どの内容が手に取るように分かる。
「この姿勢ではカウンターラングと口や肺の位置関係が悪すぎて、とても呼吸できるものではありませんでした。」
うーん、ホリゾンタルにならなければ使えないというのは、内蔵カウンターラングの宿命かも知れない。
限られた用途に特化しているわけで、やむを得ないともいえよう。
「最大の欠点と考える部分は、ディルエントフラッシュができない事。」
フロントマウントのカウンターラングを使うインスピのように、もう、フラッシングが手順として染みついていると、それが出来ないもどかしさは手に取るように分かるな。
「希釈するためにはADVを動作させるしかなく」
「ADVを動作させるためボリュームを減らす手段は、口元や鼻からガスを逃がすか、カウンターランング下側にあるOPVから逃がすしかありません」
「レギネックレスは不要だと言ってましたが、サイドマウントしたタンクからレギを取るまでの時間が不安で不安で仕方ないです。」
うーん、分かる分かる。
「ミスが起こりやすいと考えるところは、ランドチェック(プリダイブチェック)したままの形で海に持って行きにくい部分。」
サイドマウント化したCCRを実装するには、タンクとの分離が必須になる。
少なくとも、ディリュエント側は、一度切り離さなくてはならない。
まあ、超小型のタンクを2本使えばいいともいうが、メインで使うわけにはいかない。
したがって、陸上でのチェック後、バルブを閉め、コネクターを外し、水面で再度付けて、バルブを開けるという手順が必要だ。
通常の組み上げられた状態からの運用に慣れていると、うっかりミスを犯しやすい。
「せめて高圧トランスミッターがついていればバルブの開け忘れはわかりますが、ガスコネクトホースの繋ぎ忘れや接続不良はわかりません。」
ご指摘のとおりである。
「筐体に2Lのスチール酸素タンクをマウントすればかなりバランスは良さそうです。」
浮沈子がセブで苦労して見出したコンフィギュレーションである。
浮きやすい本体側の筐体と、インスピ純正のスチール製酸素タンク(3リットル)を組んで、右側にマウントし、左にはディリュエントとベイルアウトを兼ねた40cfのアルミをマウントする。
ベストだ。
オススメする。
ただし、40cfのタンクは、カタリナか、ラクスファーか、あるいは製造番号によっても浮力が異なるので、ウエイトで左右のバランスをコントロールできるようにしておくべきだろう。
CCRはガスの消費が殆どないので、運用中のバランスの変化を考慮する必要はない。
ああ、この記事読んでると、また、サイドマウントに戻したくなってきたな。
もう1台買うかあ?。
インスピ系のの中古とか、仕入れてもらって整備して、サイドマウントに組んでパラオの沈船攻めるとか・・・。
まあいい。
「ハイポキシックが吹いた時に、電源が入っていなかったり、酸素バルブが開いていなかったり酸素分圧をあげられない状態が重なれば致命的な事故になります。」
「それを防ぐためにはどうすべきかと聞くと、6msw程度まで希釈バルブを閉めておけとのことでしたが、トラブルを予防する施作が他のトラブルの起因になる構造やコンフィグ、運用は私はあまり賛同できません。」
「あとはスライダー(カットオフ)がインフレーターしか止められないので、1st側にカットオフを設けてADVを殺せるようにしたり、カウンターラングが筐体の中なので絞ることができないためできるだけソレノイドに近い位置で酸素のカットオフをつけておきフラッシング時に意図的に酸素が吹かないようにしたいかなぁ」
インスピユーザーの発想だな。
何でもアリのインスピに比べて、制約が多く、特徴的なデバイスの配置になっているSF2を、どう料理していくかだ。
「セッティング容易で早く、マイナートラブルさえない。
サニタイズも物凄く簡単で早く、ヘッドも結露で濡れることも少ない構造です。」
どんなユニットにも、メリットデメリットがある。
浮沈子は、もちろんポセイドンとインスピしか使ったことはないが、構造は基本的には同じなんだが、運用は似て非なるものだ。
インスピレーション系のユニットは、20年以上使われ続け、改良に改良を重ねている。
後発のユニットにはない柔軟性もある。
それが長所でもあり、短所でもあるわけだ。
狭いところに突入するという用途には、残念ながら向いていない。
また、水中での遊泳抵抗が大きく(図体デカいので)、流れに逆らってガンガン泳ぐためには、人間様を鍛えるしかない。
サイドマウント化のキモは、そこを少しでも改善して、楽ちんなユニットにしたいということだった。
SF2は、カウンターラングを内蔵して、シンプルな構成を採っている。
後発ユニットとしての長所もある。
それが生かせる状況においては、最強のユニットになるだろう。
もちろん、その器材に合ったトレーニングを行い、運用の違いを吸収しなければならない。
(SF2 サイドマウントリブリーザー)
http://nolimit.ti-da.net/e7494109.html
「サイドマウントバージョンに関しては、コンフィギュレーションがまだ完成の域に達していないため、これから試行錯誤を繰り返しながら自分で完成させていく必要がある。」
CCRのコンフィギュレーションは、常に進化し、改良が続いている。
安全性と、特定用途への適応性を、高い次元で実現するには、絶え間ないチャレンジが不可欠だろう。
今は、回り道をしている浮沈子だが、いつかサイドマウントCCRの実現を果たしたい。
この記事に、そのことへの勇気を少しだけ貰ったかな。
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